JP4460807B2 - カフ付医療用具の膨張補助用具及びそれを備えた気管支閉塞用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カフ付医療用具に関し、より詳しくは、カフ膨張作業の補助用具及びそれを備えた気管支閉塞用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カフ付(バルーン付)医療用具を用いて、体内経路を閉塞する方法は当該分野では良く知られている。例えば、人工呼吸を行なう際に用いられる「気管内チューブ」は、一端が患者の口(経口)若しくは鼻(経鼻)から挿入され、多端が人工呼吸器へ接続される。この状態で「気管内チューブ」のカフを気管にて膨張させると、患者は気管以下(肺)を閉塞され、「気管内チューブ」内部を通じて連通状態である人工呼吸器により強制呼吸をさせられる。
【0003】
また、他の例として、「肺動脈用バルーンカテーテル」がある。これは頚動脈などの適切な血管を経由してカテーテルを血管に挿入し、その血流に乗せて肺動脈に到達させる。そこで、バルーンを膨張させカテーテル先端に設置されるセンサーにより肺に血液が入り込む、いわゆる「楔入圧」を測定するものである。
【0004】
しかし、このようなカフ(バルーン)付医療用具は、どれもカフ(バルーン)の膨張によって体内経路を閉塞するので、そのカフ(バルーン)の過膨張によって、例えば「気管内チューブ」においては気管粘膜の圧迫による粘膜の損傷、「肺動脈用バルーンカテーテル」においては血管損傷といった問題が生じていた。
【0005】
このような問題に対し、特開平10−272184の「気道確保用カフ圧安定化装置」では、「気管内チューブ」の上記問題を解決するためにカフを膨張させる為のカフ送気口にゴム風船を設けている。このゴム風船は、所定量の空気を吹き込むと任意の圧力が発生するように設定されており、この任意の圧力によってカフは膨張し、最終的にはカフとゴム風船がともに膨らんだ状態、すなわち平衡状態となる。従って、カフの内圧は予め粘膜の損傷を起こさない程度の圧力に設定されたゴム風船の圧力以上で膨張することがなくなり、粘膜の損傷を防ぐ。
【0006】
また、特公平06−098191の「カテーテルバルーンによる血管破裂から患者を守るための装置」が開示され、「肺動脈用バルーンカテーテル」での上記問題の解決が図られている。これは、肺動脈用のバルーンカテーテルにおいて、バルーンを膨張するための入口(送気口)にガスだめ安全部材及び、入口ソケットを備えている。注射筒により入口ソケットからバルーンに向かって空気を注入すると、バルーンが膨張できる自然状態にあるときは、通常どおりバルーンが膨張するが、バルーンが狭い血管内にありバルーンが膨張できない状態にあるときは、バルーンが膨らまないので、この装置内部の圧力が増加する。装置内部の圧力が、ある一定圧を超えるとバルーンはそのままの状態でガスだめ安全部材が膨らみ始める。すなわち、バルーンが膨らまず、装置内部が一定圧を超えるとガスだめ安全部材に圧力が逃げることにより、血管破裂を防いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカフ付医療用具では、以下のような課題が残される。
【0008】
特開平10−272184に記載の装置はカフとゴム風船との圧力平衡による方法をとっているので、例えば血管閉塞用のカフ(バルーン)付医療用具に使用しようとすると、ゴム風船の設定圧力を血管破裂を生じない圧力へ変えて使用しなくてはならず、その他多数あるカフ(バルーン)付医療用具について対応することが困難であり、多様性に欠ける。
【0009】
また、特公平06−098191のようにカフ(バルーン)付医療用具は、注射筒で空気を注入するのが一般的であるが、注射筒を操作するには両手を使用しなければならないので非常に作業性が悪く、またバルーンへの注入空気量の微調整がしずらい。また、一定圧力以上でガスだめ安全部材が働くように設定されているので、例えば気管閉塞用のカフ(バルーン)付医療用具にこの装置を使用するときは、ガスだめ安全部材を気管粘膜の圧迫による粘膜の損傷を生じない圧力設定に変更しなければならず、これも多様性にかける。
【0010】
本発明は以上のような従来のカフ(バルーン)付医療用具の課題を考慮してなされたものであり、カフ(バルーン)により体内経路を閉鎖する際に生じる過膨張を防止し、その作業性を簡易化するとともに、様々なカフ(バルーン)付医療用具に使用することのできるカフ(バルーン)の膨張補助用具とこの膨張補助用具を備えた気管支閉塞用具を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、カフ付医療用具に取付けられて、該医療用具のカフに流体を供給することによりカフを膨張させる膨張補助用具であって、注射筒等の注入手段に接続可能な逆止弁と、逆止弁を経由した流体を貯留し、かつ流出する能力を持つカフ膨張手段と、上記カフ膨張手段が流出する流体を所定の流量へ調整する調整手段と、上記カフ膨張手段から流出した流体を上記カフに送出可能となるように上記カフ付医療用具に接続される接続部と、この接続部がカフ付医療用具に接続された状態において通常閉鎖しており、所定の操作により開放することで上記カフ膨張手段に貯留された流体を流出させる開放弁とを備え、この開放弁は、上記調整手段と接続部との間の流路の少なくとも一部を有する開放弁本体と、上記流路を塞ぐ通常位置とこの通常位置から上記開放弁本体側へ押圧されて上記流路を開く押込位置との間で移動可能となるように上記開放弁本体に装着された操作部材と、外力を受けていない状態で上記通常位置となるように上記操作部材を開放弁本体に対して付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とするカフ付医療用具の膨張補助用具である。
【0012】
このカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具によれば、医療従事者が本装置に注射筒で所定の流体を逆止弁から注入すると、その流体は一旦カフ膨張手段に貯留される。この状態で本装置の接続部は、カフ(バルーン)付医療用具の注入口に接続され、開放弁を開放するとカフ膨張手段内の流体は、調整手段で適切な流量に調整され、カフ(バルーン)へと送出される。従って、医療従事者は簡単な操作でカフへ流体を注入することができ、またその注入量が調整手段によって絞られている事から、カフ(バルーン)の過膨張を防止することができる。
【0013】
本発明の請求項2記載のカフ(バルーン)付医療用具は、請求項1記載のカフ(バルーン)付医療用具において、カフ膨張手段が伸縮性容器と、上記伸縮性容器を保護し、かつ上記伸縮性容器の充填量を制限可能なカバー部材とからなることを特徴とするものである。
【0014】
このカフ(バルーン)付医療用具によれば、カフ膨張手段が伸縮性容器であることから逆止弁から注入された流体は一旦伸縮性容器内に貯留され、開放弁を開放すると伸縮性容器の収縮力によって調整手段を介して流出される。また、カバー部材を備えているので、上記伸縮性容器は外部から保護され、かつ充填される流体の量が制限されるため、カフ(バルーン)への過剰注入を防止することができる。
【0015】
本発明の請求項3に記載のカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具は、請求項1記載のカフ(バルーン)付医療用具において、カフ膨張手段が円筒容器と、上記円筒容器内に拡縮可能な流体貯留室を形成するように円筒容器内に摺動可能に挿入されたピストンと、流体貯留室を減縮させる方向に上記ピストンを付勢する付勢手段とからなることを特徴とするものである。
【0016】
このカフ(バルーン)付医療用具によれば、カフ膨張手段が円筒容器と、この円筒容器に摺動可能に挿入されたピストンと、この円筒容器とピストンに付勢する付勢手段である。従って、逆止弁を介して注入された流体は円筒容器内において、ピストンが付勢手段を押縮める方向へ移動させられ、上記円筒容器とピストンで構成される流体貯留室に貯留される。上記開放弁を開放すると貯留された流体は、付勢手段の復元力で生じるピストンの移動によって調整手段を介して流出される。
【0017】
本発明の請求項4に記載のカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具は、請求項1から3のいずれかに記載のカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具において、上記接続部が、カフの膨張状態をその触感で判断可能なパイロットバルーンと、上記パイロットバルーンを介してカフからの流体の流出を可能にする収縮用弁手段とをさらに有していることを特徴とするものである。
【0018】
このカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具によれば、上記接続部にパイロットバルーンと、このパイロットバルーンを介して位置する収縮用弁手段とをさらに有しているので、カフ付医療用具のカフの膨張状態を触感で確認することが可能であり、さらにカフからの脱気を収縮用弁手段からすばやく行なうことができる。
【0019】
この発明の請求項5記載の気管支閉塞用具は、気管支を閉塞可能な気管支閉塞用具であって、患者の閉塞部位まで挿入するチューブ状のカテーテル本体を有し、上記カテーテル本体は全長に渡り第一ルーメンに貫通され、全長に対する一部を第二ルーメンにより貫通されており、上記第一ルーメンは上記カテーテル本体における患者側端及び操作側端においてそれぞれ開放端を有し、上記第二ルーメンは患者側端近傍にカフ用側孔、操作側端近傍に分岐用側孔を有し、上記カフ用側孔を被覆するよう上記カテーテル本体に固定されたカフと、上記分岐用側孔を介して上記カフと連通して設けられ当該カフの膨張状態をその触感で判断可能なパイロットバルーンと、上記分岐用側孔を介して上記カフと連通して設けられ注射筒等の注入手段に接続可能な逆止弁と、逆止弁を経由した流体を貯留し、かつ流出する能力を持つカフ膨張手段と、上記カフ膨張手段が流出する流体を所定の流量へ調整する調整手段と、上記調整手段とカテーテル本体との間に設けられ、通常閉鎖しており所定の操作により開放することで上記カフ膨張手段に貯留された流体を上記カフ内に流出させる開放弁とを備え、この開放弁は、上記調整手段とカテーテル本体との間の流路の少なくとも一部を有する開放弁本体と、上記流路を塞ぐ通常位置とこの通常位置から上記開放弁本体側へ押圧されて上記流路を開く押込位置との間で移動可能となるように上記開放弁本体に装着された操作部材と、外力を受けていない状態で上記通常位置となるように上記操作部材を開放弁本体に対して付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とするものである。
【0020】
このカフ付医療用具の充填補助用具を備えた気管支閉塞用具によれば、カテーテル本体の患者側端に備えられたカフを患者の気管支における閉塞予定位置まで挿入した状態において、逆支弁から注入された流体は、一旦カフ膨張手段に貯留される。開放弁を開放すると、カフ膨張手段に貯留された流体は調整手段、分岐部、さらに分岐用側孔、第二ルーメン、カフ用側孔と経由して、カフ内部へと注入され、カフが膨張する。このとき、流体は調整手段により適切な流量へ調整されているので、医療従事者は簡単な操作でカフを膨張することができ、さらにカフの過膨張を防止することができる。
【0021】
また、上記カテーテル本体を貫通する第一ルーメンは、上記のように気管支閉塞後において、その患者側端に開放端が開口しているので、閉塞された肺内の脱気及び周辺に付着した体液の吸引及び、酸素供給を操作側端の吸引口を介して行うために備えられる。
【0022】
さらに分岐部においてパイロットバルーンとパイロットバルーンを介して収縮用弁手段が設けた構成とすれば、医療従事者はカフの膨張状態をパイロットバルーンの触感で確認し、収縮用弁手段を使用してカフの脱気を素早く行なうことができる。
【0023】
この発明の請求項6記載の気管支閉塞用具は、伸縮性容器と、上記伸縮性容器を保護し、かつ上記伸縮性容器の充填量を制限可能なカバー部材とからなることを特徴とするものである。
【0024】
この気管支閉塞用具によれば、カフ膨張手段が伸縮性容器であることから逆止弁から注入された流体は一旦伸縮性容器に貯留され、開放弁を開放すると伸縮性容器の収縮力によって調整手段を介して流出される。また、カバー部材を備えているので、上記伸縮性容器は外部から保護され、かつ充填される流体の量が制限されるため、カフへの過剰注入を防止することができる。
【0025】
この発明の請求項7記載の気管支閉塞用具は、カフ膨張手段が、円筒容器と、上記円筒容器内に拡縮可能な流体貯留室を形成するように円筒容器内に摺動可能に挿入されたピストンと、流体貯留室を減縮させる方向に上記ピストンを付勢する付勢手段とからなることを特徴とするものである。
【0026】
この気管支閉塞用具によれば、カフ膨張手段が円筒容器と、この円筒容器に摺動可能に挿入されたピストンと、この円筒容器とガスケットに付勢する付勢手段である。従って、逆止弁を介して注入された流体は円筒容器内において、ピストンが付勢手段を押縮める方向へ移動させられ、上記円筒容器とピストンで構成される流体貯留室に貯留される。上記開放弁を開放すると貯留された流体は、付勢手段の復元力で生じるピストンの移動によって調整手段を介して流出される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した第一の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0028】
図1は、カフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具(以下膨張補助用具と記す)の第一の実施の形態を示す分解斜視図である。これに示すように、膨張補助用具1は、注射筒等に接続可能な逆止弁10と、逆止弁10に接続される膨張補助手段20と、膨張補助手段20と接続され、膨張補助手段20からの気体又は液体の流出を制御する調整手段30と、調整手段30と接続され、調整手段30からの流出を許諾する開放弁40から構成される。
【0029】
図2は、本発明に係る逆止弁10に関するものであり、(イ)は、逆止弁10の分解斜視図であり、(ロ)は、通常状態をあらわす組立て断面図、(ハ)は、使用中における組立て断面図である。図2(イ)に示すように、逆止弁10は、逆止弁本体11と、バルブ12と、保持部材13とで構成される。
【0030】
逆止弁本体11は、合成樹脂又は、金属、ガラス等で形成され、小径円筒部11aと、小径円筒部11a内の壁面を形成するメステーパ11bと、小径円筒部11aと当接する大径円筒部11cとから構成され、大径円筒部11cの内周には後述する保持部材13を係止するための係止突起11dが設けられている。
【0031】
バルブ12は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、小径円柱部12aと、小径円柱部12aと当接する大径円柱部12bと、小径円筒部の端部において直径方向に形成される切欠き部12cから構成される。
【0032】
保持部材13は、合成樹脂又は、金属、ガラス等で形成され、円盤部13aと、円盤部13aの軸方向貫通状態に貫かれた複数の流通路13bから構成される。
【0033】
上記構成からなる逆止弁10は、図2(ロ)のように逆止弁本体11にバルブ12及び、保持部材13を挿入し、保持部材13の底面が逆止弁本体11の係止突起11dに係合嵌合して形成される。この状態でバルブ12の大径円柱部12bの底面は、保持部材13の上面によって支持され、大径円柱部12bの上面は、逆止弁本体11の大径円筒部11cの天面において支持される。このとき大径円柱部12bの自然状態での全長寸法は、保持部材13の上面から大径円筒部11cの天面までの距離よりも若干長く寸法設定されていることから、大径円筒部11cの天面と大径円柱部12bの上面間は気密的に固定される。さらにこの状態において、バルブ12の小径円柱部12aは、逆止弁本体11のメステーパ11b内に収納される。
【0034】
この様に構成された逆止弁10は、図2(ハ)に示すように注射筒14のオステーパ15を逆止弁本体11のメステーパ11bに挿入することで開放する。すなわち、メステーパ11bに挿入したオステーパ15の先端は、バルブ12の小径円柱部12aの天面を押し込み、バルブ12が押縮められる。これによって、大径円筒部11cと大径円柱部12bの上面間の気密的な固定が解除され、図の矢印のように注射筒14からバルブ12、保持部材13の流通路13bを経由して流れを許容することができる。また、逆止弁10は、注射筒14が取り外されるとバルブ12の弾性によって図2(ロ)の状態へ復元し、閉鎖状態となる。
【0035】
膨張補助手段20は、図1に示すように、バルブニップル21と、伸縮性容器22と、ニップル23と、カバー部材24から構成される。
【0036】
バルブニップル21は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、円筒状の収納部21aと、収納部21aに連なる円筒状の挿入部21bと、挿入部21b外周面に凸設された帯状の係止リブ21cから構成される。収納部21aには、上記逆止弁10が挿入され、気密的に接着固定される。
【0037】
伸縮性容器22は、伸縮性を有する合成樹脂等で形成され、パイプ状の容器本体22a及び、膨張部22bと、容器本体22aの内部と外部とを貫通した貫通孔22cから構成される。容器本体22aは、その内径が上記バルブニップル21における挿入部21bの外径と略同一に寸法設定されており、軸方向中央付近には、貫通孔22cが穿設される。膨張部22bは、その軸方向の中心付近において貫通孔22cを被覆した状態で容器本体22aにその両端を接着固定されている。
【0038】
ニップル23は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、円筒状のニップル本体23a及び、挿入部23bと、挿入部23b外周に凸設された帯状の係止リブ23cから構成される。ニップル本体23aには、調整手段30が挿入され、気密的に接着固定される。
【0039】
カバー部材24は、合成樹脂、金属、ガラス等の材料を使用し、半割状で左右対称の一対の部分を組み合わせることにより形成され、その一対の部分はそれぞれ、半円筒状の固定部24aと、固定部24a内部に凹設される係止溝24bと、半球容器状の保護部24cと、それぞれを係止するための係止爪24dと、係止孔24eから構成される。係止溝24bは、上記バルブニップル21における係止リブ21c、ニップル23における係止リブ23cのそれぞれが係合するよう寸法設定されている。
【0040】
以上のように構成された膨張補助手段20は、逆止弁10が気密的に接着されたバルブニップル21と、ニップル23の各挿入部21b、23bを上記伸縮性容器22の容器本体22aの両端に対して挿入するとともに、この部分をカバー部材24によって両側から挟み込み、係止爪24d及び、係止孔24eの係合によりそれぞれ固定されることによって形成される。このとき、バルブニップル21とニップル23の各係止リブ21c、23cは、伸縮性容器22の容器本体22aの端部を介してカバー部材24の係止溝24bに嵌り込む。こうすることによって、バルブニップル21、ニップル23は、カバー部材24に対し軸方向に固定されるとともに、伸縮性容器22と気密性を持って固定されることとなる。
【0041】
調整手段30は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、細孔31を有している。細孔31は、その内部を上記伸縮性容器22に充填された気体又は液体が通過するとき、流通抵抗をもってその流量を調整するものである。
【0042】
また、調整手段30は、上記形態の他に例えば特開平2000−14777のような流量調整装置を用いれば、伸縮性容器22に充填された気体又は液体を所定の流量でかつ、選択的に調整することができる。
【0043】
開放弁40は、開放弁本体41と、弁体42と、圧縮バネ43と押し子44から構成される。
【0044】
開放弁本体41は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、一端が閉塞された円筒状の収容部41aと、収容部41aの開放端外部に延設された帯状の係止フランジ41bと、収容部41aの側面に放心方向に延設された円筒状のオステーパ41cと、収容部41aにおいてオステーパ41cと対向する放心方向に延設された円筒状の接続筒41dから構成される。オステーパ41cは、上記注射筒14におけるオステーパ15と略同一に寸法設定される。また、接続筒41dは、その内径寸法が上記制御手段30の外形寸法よりも若干大きく寸法設定されており、制御手段30が挿入されて、気密的に接着固定される。
【0045】
弁体42は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、一端が閉塞された円筒状の弁本体42aと、弁本体42aの外周において全周にわたり凸設された帯状の2本のシール部42bと、弁本体42aの内径寸法より若干小さい内径寸法を有する帯状の係止凸部42cから構成される。シール部42bは、上記開放弁41の収容部41aの内径寸法より若干大きく寸法設定されている。そのため、弁体42が収容部41aに挿入されると、2本のシール部42bはそれぞれが収容部41aの内周を全周にわたり気密性を有する。
【0046】
押し子44は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、一端が閉塞された円筒状の押し子本体44aと、押し子本体44aの開放端に若干小さい内径寸法を有する帯状の係止フランジ44bと、押し子本体44aと同心の円柱状の軸44cと、軸44cの押し子本体44aと反対側の端部に延設された帯状の係止凸部44dから構成される。本実施形態では、上記弁体42と押し子44とが操作部材を構成している。
【0047】
以上のように構成された開放弁40は、制御手段30が接続された開放弁本体41に、押し子44の軸44cを挿入した弁体42を、圧縮バネ43を介して挿入することで形成される。この状態で弁体42は、その係止凸部42cと押し子44の係止凸部44dとの係合によって、押し子44と抜け止め固定される。また、圧縮バネ43は、開放弁本体41における天面(係止フランジ41b側)と押し子44における押し子本体44aの底面との間で、それぞれを引き離す方向に付勢している。しかし、押し子44の系止フランジ44bと、開放弁本体41の係止フランジ41bとの係合により、押し子44と開放弁本体41は所定ストロークを許容されながら固定される。
【0048】
図3は、上記構成をもつ膨張補助用具1の組立て断面図であり、(イ)は、使用前の状態、(ロ)は、使用中の状態を示しており、以下これを元に本発明の第一の実施形態の使用方法について説明する。
【0049】
図3(イ)は注射筒等により逆止弁10から所定量の気体又は液体を充填した状態である。注射筒等により充填された気体又は液体はバルブニップル21内部を通過し、ニップル23、細孔31と経由して開放弁本体41へと到達するが、開放弁本体41内周と弁体42のシール部42bが気密性をもって固定しているため実質行き止まりとなる。従って、この気体又は液体は伸縮性容器22の貫通孔22cを通過し膨張部22b内へと流入し、膨張部22b内に貯留されることとなる。
【0050】
このとき、カバー部材24の内部容積は、膨張部22bが所定量の気体又は液体を貯留すると保護部24cによってそれ以上貯留できなくなるよう設計されている。
【0051】
図3(ロ)は上記の状態において、押し子44を押した状態を示している。この状態においては、開放弁体41の接続部41d及び、オステーパ41cが弁体42の2本のシール部42bの間に位置することとなる。従って、制御部を通過した気体又は液体は接続部41、弁本体42aの外周付近、オステーパ41cと経由して図3(ロ)の矢印の方向へ流出する。
【0052】
以上のような第一の実施の形態における膨張補助用具1を実際にカフ(バルーン)付医療用具と組み合わせて使用する方法を説明するため、「気管内チューブ」を示す図4を用いて説明する。
【0053】
図4は、一般的な「気管内チューブ」を示す一部切欠き斜視図である。気管内チューブ50は、人口呼吸器と接続可能なコネクタ60と、カフを膨張するための注入部70と、患者の気管へ挿入するチューブ80と、気管を閉塞するためのカフ90から構成される。
【0054】
コネクタ60は、全体筒状であり、人工呼吸器へ接続するための接続部60aと、後述するチューブ本体80aに強嵌合させることで気密性を有する接続筒60bから構成される。
【0055】
注入部70は、一般的に上述の図2の構成をもつ逆止弁70aと、触感によってカフの膨張状態を確認するための両端開放容器状のパイロットバルーン70bと、チューブ80と接続される接続チューブ70cから構成される。パイロットバルーン70bの一端には逆止弁70aが、多端には接続チューブ70cが気密的に接着固定される。
【0056】
チューブ80は、チューブ本体80aと、チューブ本体80a内を全長に渡り貫通する第一孔80bと、チューブ本体80a内の一部を貫通する第ニ孔80cと、チューブ本体80aの患者側付近で第ニ孔80cと外部を連絡する第一側孔80dと、チューブ本体80aの他端付近で第ニ孔80cと外部を連絡する第二側孔80eから構成される。この第二側孔80eにおいて、上記接続チューブ70cがチューブ80に気密的に接着固定される。
【0057】
カフ90は、その両端が上記第一側孔80dを被覆するように上記チューブ80と気密的に接着固定される。
【0058】
以上の構成からなる気管内チューブ1において、逆止弁70aから注入された気体は、パイロットバルーン70b、接続チューブ70c、第二側孔80e、第ニ孔80c、第一側孔80dを経由し、カフ90内へと導かれる。また、接続部60aに人口呼吸器が接続されると、その気体は接続筒60b、第一孔80bを経由して、チューブ本体80aの患者側端から流出入する。
【0059】
図5は、気管内チューブ50が患者に対して使用されている様子を示したものである。気管内チューブ50は、患者の口100から挿入され、気管101においてカフを膨張させているので、それ以下の箇所(図5点描部)において人口呼吸器における強制呼吸がなされる。
【0060】
このような気管内チューブ50に上記膨張補助用具1を使用するためには、逆止弁70aに注射筒の代わりに予め気体を注入した膨張補助用具1を接続する。医療従事者は、押し子44を押込むと調整手段30により設定された流量で気体がカフ90内へ流入し、カフを膨張させ、人工呼吸を開始することができる。
【0061】
図6は、膨張補助用具における第二の実施の形態を示す組立て一部切欠き断面図である。これに示すように膨張補助用具110は、注射筒等に接続可能な逆止弁10と、逆止弁10に接続される膨張補助手段120と、膨張補助手段120と接続され、膨張補助手段120からの気体又は液体の流出を調整する調整手段30と、調整手段30と接続され調整手段30からの流出を許諾する開放弁40から構成される。なお、本実施形態における、逆止弁10と調整手段30と、開放弁40については上記実施例と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0062】
膨張補助手段120は、注入された気体又は液体を貯留する円筒状容器130と、注入された気体又は液体を貯留するとともに流出するためのピストン140と、貯留された気体又は液体を流出するためにガスケット140を駆動されるよう付勢された圧縮バネ150から構成される。
【0063】
円筒状容器130は、透明性を有する合成樹脂、ガラス等で形成されており、円筒状でその両端を閉塞された容器本体130aと、容器本体130aの閉塞された壁面を貫通する連絡孔130bと、連絡孔130bを介して容器本体130aから延設される円筒状の収納部130cと、容器本体130aと連絡可能な円筒状の接続部130dと、容器本体130aの外周面に上記ガスケットとの相対的な位置から気体又は液体の貯留量が算出可能な目盛線130eから構成される。収納部130cは、その内部に逆止弁10が挿入され、気密的に接着固定され、接続部130dは、調整手段30が挿入され、気密的に接着固定される。
【0064】
ピストン140は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、円柱状の本体140aと本体140aより大きい外形寸法を有するシール部140bとから構成される。ピストン140は、円筒状容器130内に挿入され、シール部140bの外周面と円筒状容器130の内周面とが気密的に摺動できるよう寸法設定されている。
【0065】
圧縮バネ150は、金属等で形成されており、上記円筒状容器130内における下端の閉塞壁(図6の左側)にその一端が支持され、ピストン140の下端(図6の左側)にもう一端が支持される。また、圧縮バネ150は、上記円筒状容器130内に設置された初期状態で、その一端を支持されるピストン140の上端(図6の右側)が円筒状容器の上端の閉塞壁(図6右側)まで移動せしめるよう応力設定されている。
【0066】
以上のように構成された膨張補助用具110によると、所定の気体又は液体が逆止弁10により注入され、連絡孔130bを介して円筒状容器130内に侵入すると、ピストン140が後退し、その結果気体又は液体は円筒状容器130内に貯留される。このとき、ピストン140の挙動は透明性を有する円筒状容器130の外部から確認され得るため、目盛線130eとの相対的な位置から貯留量を確認できる。さらにこのとき、圧縮バネ150は、ピストン140の後退に伴い押し縮められた状態となる。
【0067】
この状態において、医療従事者が押し子44を押込むと、開放弁40が開放され、円筒状容器内の気体又は液体は調整手段30によって制御された所定の流量で流出することになる。
【0068】
図7は、膨張補助用具における第三の実施の形態を示す組立て断面図である。これに示すように膨張補助用具160は、注射筒等に接続可能な逆止弁10と、逆止弁10に接続される膨張補助手段20と、膨張補助手段20と接続され、膨張補助手段20からの気体又は液体の流出を調整する調整手段30と、調整手段30と接続され調整手段30からの流出を許諾する開放弁40から構成される上記第一の実施の形態において、さらに開放弁40に接続され流出する気体又は液体を2方向へ配分する分岐部170と、分岐部170の一端に接続される接続チューブ180と、接続チューブ180と接続され、その触感でカフの膨張具合を確認することができるパイロットバルーン190と、パイロットバルーン190と接続される収縮用逆止弁200とから構成される。
【0069】
分岐部170は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、円筒状の主管170aと、主管170aと所定角度で合流する円筒状の副管170bと、主管170a内部で上記開放弁40と接続されるメステーパ170cと、上記気管内チューブ50の逆止弁70a等と接続されるオステーパ170dから構成される。
【0070】
接続チューブ180は、合成樹脂等、ガラス等で形成され、上記調整手段30の細孔31よりも大きめに寸法設定された孔181を有しており、一端を上記分岐部170の副管170bに挿入し、気密的に接着固定される。
【0071】
パイロットバルーン190は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、上記接続チューブ180の一端が接続される小径端191と、カフの膨張状態を確認するための触視部192と、上述の収縮用逆止弁200が接続される大径端193から構成される。
【0072】
収縮用逆支弁200は、一般的に上述の図2に示されるものが使用され、上記パイロットバルーン190の大径部193に挿入し、気密的に接着固定される。
【0073】
以上の構成を持つ膨張補助用具を使用するには、気管内チューブ50の逆止弁70aに注射筒の代わりに予め気体を注入した膨張補助用具160を接続する。医療従事者は、押し子44を押込むと調整手段30により設定された流量で気体がカフ90内に流入し、カフ90を膨張させ、人工呼吸を開始することができる。
【0074】
人工呼吸が必要ではなくなった場合において、医療従事者は注射筒等を収縮用逆止弁200に接続し、吸引することによって、開放弁40が通常閉鎖しているため、速やかにカフ内の空気を脱気することができる。
【0075】
また、パイロット触視部192は、カフ90の膨張時にその触感でその膨張状態を確認することができ、上記気管内チューブ50以外のカフ(バルーン)付医療用具においてパイロットバルーン70bに相当するものが無い時に有用である。
【0076】
図8は、膨張補助用具を備えた気管支閉塞用具210を示した一部切欠き外観図である。気管支閉塞用具210は、患者の気管支へ挿入するカテーテル本体220と、カテーテル本体220の患者側端に固定され、気管支を閉塞するための気管支カフ230と、カテーテル本体220の操作側端に固定され、気管支内の体液を吸引するための吸引口240と、気管支カフの膨張を補助するための膨張補助部250から構成される。
【0077】
カテーテル本体220は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、チューブ状のカテーテル221と、カテーテル221の全長に対し一部を貫通する小径の第二ルーメン222と、カテーテル221の全長に渡り貫通する大径の第一ルーメン223から構成される。
【0078】
図9は、気管支閉塞用具210の組立て一部断面図である。第二ルーメン222は、操作側端でカテーテル221の外部と連絡する分岐用側孔222aと、患者側端でカテーテル221の外部と連絡するカフ用側孔222bと、分岐用側孔222aとカフ用側孔222bとを連絡するための連絡路222cから構成される。分岐用側孔222aは、後述の分岐管251における第一筒部251b及び、第二筒部251cの内部において互いに連絡状態となるよう設計されている。また、カフ用側孔222bは、気管支カフ230の内部と連絡状態となるよう設計されている。
【0079】
気管支カフ230は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、その長手方向両端においてカテーテル本体220の外周と接着固定される。
【0080】
吸引口240は、弾性を有する合成樹脂等で形成され、注射筒等と接続可能な円錐筒状の吸引ポート240aと、吸引ポート240aを閉鎖することのできる栓体240bとから構成され、その一端をカテーテル本体220と気密的に接着固定されている。
【0081】
膨張補助部250は、注射筒等と接続可能な逆止弁10と、膨張補助手段20と、膨張補助手段20と接続され、膨張補助手段からの気体又は液体の流出を調整する調整手段30と、調整手段30と接続され、調整手段30からの流出を許諾する開放弁40と、開放弁40に接続され流出する気体又は液体を分配する分岐管251と、分岐管251の一端と接続される接続チューブ180と、接続チューブ180と接続され、その触感でカフの膨張具合を確認することができるパイロットバルーン190と、パイロットバルーン190と接続される収縮用逆止弁200から構成される。なお、上記第三の実施の形態と重複するものは、ここでは説明を省略する。
【0082】
分岐管251は、合成樹脂、金属、ガラス等で形成され、円筒状でカテーテル本体220を嵌挿可能な主管251aと、上記上記開放弁40が接着固定される第一筒部251bと、上記接続チューブ180が接着固定される第二筒部251cから構成される。主管251aは、カテーテル本体220が嵌挿され、長手方向両端においてカテーテル本体220と接着固定される。従って、図9のように開放弁40及び、接続チューブ180は、カテーテル本体220の分岐用側孔222aを介して、連絡通路222c、さらにはカフ用側孔222bとまで連通状態となる。
【0083】
このような構成を持つ気管支閉塞用具210は、例えば、図5のようにすでに人工呼吸を行なっている患者に対し、左側肺のみを一部摘出するような手術の必要が生じた場合に使用される。
【0084】
図10は、気管支閉塞用具210を用いた患者の体内を示したものである。この患者は左側肺300の一部を摘出しなければならない状況におかれているものとする。従って、医療従事者は、患者を右側肺290のみの強制呼吸させる必要があり、すでに人工呼吸状態にあった患者に装着された気管内チューブ50のコネクタ60に装着された人工呼吸器を外し、アダプタ260を装着する。
【0085】
アダプタ260は、気管支閉塞用具210を気密的に気管内チューブへと導くための挿入筒260aと、人工呼吸器へ接続するための接続部260bから構成される。
【0086】
気管支閉塞用具210は、アダプタ260へ挿入されると、気管内チューブ50の第一孔80b(図4)に沿って患者の体内へと導かれる。通常医療従事者は、目的とする左側気管支270へ気管支カフ230を導くため、気管支閉塞用具210と共に気管支スコープ(図示せず)を挿入し、気管支スコープ直視下において開放弁40の操作により気管支カフ230を膨張させる。この様にすると患者は、気管101において上端を閉鎖され、左側気管支270において下端を閉塞されているため、人工呼吸器による気体は気管内チューブ50を経由し、右側気管支280及び右側肺290へ流出入が可能となる(図9点描部)。
【0087】
気管支カフ230の膨張状態は、パイロットバルーン190の触感により確認され、医療従事者は、吸引ポート240aの栓体240bを外せば、注射筒等を用いて気管支内の体液等を吸引することができ、左側肺300の脱気も行なうことができる。また、気管支カフ230の脱気は、収縮用逆止弁200を介して行なうことができる。
【0088】
また、上記実施例における気管支閉塞用具210の膨張補手段20は、伸縮性容器を用いているが、図6に示した膨張補助手段120を採用することも可能である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明のカフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具は、医療従事者が所定の気体又は液体を逆支弁から注入すると、気体又は液体は一旦カフ膨張手段に貯留され、開放弁を開放すると調整手段によって適切な流量に制限され、カフ(バルーン)付医療用具のカフ(バルーン)へ送出する構成を備えているため、開放弁の簡易的な操作によってカフ(バルーン)を膨張することができ、過膨張を防止するとともに、様々なカフ(バルーン)付医療用具に流用することができるという長所を有する。
【0090】
また、本発明の気管支閉塞用具は、上記構成の膨張用具を備えているため、気管支閉塞時において、医療従事者が気管支スコープ等で片手がふさがっていても、開放弁の簡易的な操作によってカフ(バルーン)を膨張することができ、過膨張を防止することができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カフ(バルーン)付医療用具の膨張補助用具の第一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 (イ)図1に示す逆止弁の分解斜視図である。
(ロ)図1に示す逆止弁の通常状態における組立て断面図である。
(ハ)図1に示す逆支弁の使用中における組立て断面図である。
【図3】 (イ)図1に示す膨張補助用具の使用前における組立て断面図である。
(ロ)図1に示す膨張補助用具の使用中における組立て断面図である。
【図4】 本発明に係る膨張補助用具と組み合わせて使用される、気管内チューブの一部切欠き斜視図である。
【図5】 気管内チューブが患者に対して使用されている状態を示す図である。
【図6】 本発明に係る膨張補助用具の第二の実施形態を示す一部切欠き断面図である。
【図7】 本発明に係る膨張補助用具の第三の実施形態を示す組立て断面図である。
【図8】 本発明に係る気管支閉塞用具210を示す一部切欠き外観図である。
【図9】 図8に示す気管支閉塞用具の組立て一部断面図である。
【図10】 図8に示す気管支閉塞用具が患者に使用されている状態を示す図である。
【符号の説明】
1、110、160 膨張補助用具
10 逆止弁
12 バルブ12
13 保持部材
14 注射筒
15 オステーパ
20、120 膨張補助手段
21 バルブニップル
22 伸縮性容器
23 ニップル
24 カバー部材
30 制御手段
31 細孔
40 開放弁
41 開放弁本体
42 弁体
43 圧縮バネ
44 押し子
50 気管内チューブ
60 コネクタ
70 注入部
80 チューブ
90 カフ
130 円筒状容器
140 ガスケット
150 圧縮バネ
170 分岐部
180 接続チューブ
190 パイロットバルーン
200 収縮用逆止弁
210 気管支閉塞用具
220 カテーテル本体
230 気管支カフ
240 吸引口
250 膨張補助部
251 分岐管
Claims (7)
- カフ付医療用具に取付けられて、該医療用具のカフに流体を供給することによりカフを膨張させる膨張補助用具であって、注射筒等の注入手段に接続可能な逆止弁と、逆止弁を経由した流体を貯留し、かつ流出する能力を持つカフ膨張手段と、上記カフ膨張手段が流出する流体を所定の流量へ調整する調整手段と、上記カフ膨張手段から流出した流体を上記カフに送出可能となるように上記カフ付医療用具に接続される接続部と、この接続部がカフ付医療用具に接続された状態において通常閉鎖しており、所定の操作により開放することで上記カフ膨張手段に貯留された流体を流出させる開放弁とを備え、
この開放弁は、上記調整手段と接続部との間の流路の少なくとも一部を有する開放弁本体と、上記流路を塞ぐ通常位置とこの通常位置から上記開放弁本体側へ押圧されて上記流路を開く押込位置との間で移動可能となるように上記開放弁本体に装着された操作部材と、外力を受けていない状態で上記通常位置となるように上記操作部材を開放弁本体に対して付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とするカフ付医療用具の膨張補助用具。 - 上記カフ膨張手段が、伸縮性容器と、上記伸縮性容器を保護し、かつ上記伸縮性容器の充填量を制限可能なカバー部材とからなることを特徴とする請求項1記載のカフ付医療用具の膨張補助用具。
- 上記カフ膨張手段が、円筒容器と、上記円筒容器内に拡縮可能な流体貯留室を形成するように円筒容器内に摺動可能に挿入されたピストンと、流体貯留室を減縮させる方向に上記ピストンを付勢する付勢手段とからなることを特徴とする請求項1記載のカフ付医療用具の膨張補助用具。
- 上記接続部が、カフの膨張状態をその触感で判断可能なパイロットバルーンと、上記パイロットバルーンを介してカフからの流体の流出を可能にする収縮用弁手段とをさらに有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカフ付医療用具の膨張用具。
- 気管支を閉塞可能な気管支閉塞用具であって、患者の閉塞部位まで挿入するチューブ状のカテーテル本体を有し、上記カテーテル本体は全長に渡り第一ルーメンに貫通され、全長に対する一部を第二ルーメンにより貫通されており、上記第一ルーメンは上記カテーテル本体における患者側端及び操作側端においてそれぞれ開放端を有し、上記第二ルーメンは患者側端近傍にカフ用側孔、操作側端近傍に分岐用側孔を有し、上記カフ用側孔を被覆するよう上記カテーテル本体に固定されたカフと、上記分岐用側孔を介して上記カフと連通して設けられ当該カフの膨張状態をその触感で判断可能なパイロットバルーンと、上記分岐用側孔を介して上記カフと連通して設けられ注射筒等の注入手段に接続可能な逆止弁と、逆止弁を経由した流体を貯留し、かつ流出する能力を持つカフ膨張手段と、上記カフ膨張手段が流出する流体を所定の流量へ調整する調整手段と、上記調整手段とカテーテル本体との間に設けられ、通常閉鎖しており所定の操作により開放することで上記カフ膨張手段に貯留された流体を上記カフ内に流出させる開放弁とを備え、
この開放弁は、上記調整手段とカテーテル本体との間の流路の少なくとも一部を有する開放弁本体と、上記流路を塞ぐ通常位置とこの通常位置から上記開放弁本体側へ押圧されて上記流路を開く押込位置との間で移動可能となるように上記開放弁本体に装着された操作部材と、外力を受けていない状態で上記通常位置となるように上記操作部材を開放弁本体に対して付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする気管支閉塞用具。 - 上記カフ膨張手段が、伸縮性容器と、上記伸縮性容器を保護し、かつ上記伸縮性容器の充填量を制限可能なカバー部材とからなることを特徴とする請求項5記載の気管支閉塞用具。
- 上記カフ膨張手段が、円筒容器と、上記円筒容器内に拡縮可能な流体貯留室を形成するように円筒容器内に摺動可能に挿入されたピストンと、流体貯留室を減縮させる方向に上記ピストンを付勢する付勢手段とからなることを特徴とする請求項5記載の気管支閉塞用具。
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