JP4459687B2 - 砥石とその製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、高速で回転する砥石は発熱するため被加工面が焼け、いわゆる研削焼けを起こしたり、さらには割れなどの損傷を起こすことも多い。従って、従来から油剤や専用の水溶液などの潤滑材や冷却溶媒を用いて潤滑効果や冷却効果を向上させながらこれらの加工を実施している。
従って、十分な冷却効果を発揮して、被加工面が焼けたり損傷を起こすことがない。
特許文献2によれば、気孔、特に相互接続した気孔は重要な役割を果すとしている一方、研削性能は研磨工具の体積分率での気孔率に基づいては予想できないということを示している。気孔率の代わりに流体に対する透過度によって測定される砥石の構造的な開放性(すなわち気孔の相互接続)は、研磨工具の性能を決定するとしている。すなわち気孔率に代えて透過度が重要であるとして、高透過性砥石の製造方法を提供している。この特許文献2に開示された発明では、高透過性砥石の製造方法として、気孔誘発剤を使用しないかあるいはクルミの殻を気孔誘発剤として用いているかのいずれかで実施している。
なお、この気孔率とは砥石全体の容積に対する気孔の割合をいうものであり、透過率は物体中を流れる流体の通過し易さをいい、単位は平方メートルなど面積と同じ次元を有する。
図1(a)は本実施の形態に係る砥石の平面とその一部を拡大して示す概念図であり、(b)は図1(a)中符号Aで示す方向からの矢視図である。図1(a)、(b)において、砥石1は、気孔2と砥粒3と結合剤4から構成されている。この砥石1に含まれる気孔2は、砥石1の製造方法について後述するが、気孔剤が焼結時に蒸発した後の空隙である。本図においては識別が容易なように黒く着色しているが、実際は空隙を形成しているため、空気が封じられている状態である。
本実施の形態に係る砥石では、気孔剤の長軸方向を砥石1の回転法線方向、すなわち、半径方向に一致させている。この「長軸方向」とは、言い換えれば「長手方向」という意味であり、球のように立体物の中心から放射状に等方な形態ではなく、寸法として長い部分と短い部分が存在するような立体物における長い部分の長さを意味するものである。
また、このような性質を利用すれば、長軸方向を回転法線方向との間で角度を変えることによって、同じ気孔率を備えている砥石であっても、その透過率を変化させることができる、すなわち配勾制御を行うことができる。
図2(a)、(b)はそれぞれ気孔の形状が直方体状と球体状の場合において、気孔が連結して連通部を形成した状態を示す概念図である。
図2(a)においては気孔2a、2aが、図2(b)においては気孔2b、2bが連結することによって、それぞれ気孔連通部が形成されている。図中に一点鎖線で示される流れ方向に対する気孔連通部径Lが長いほど流れ方向に大きな断面積を備える流路が形成されることになるため、透過率の向上には望ましい。
従って、同一の気孔率において透過率を向上させるためには、この気孔連通部を多数形成させると同時に、先の気孔連通部径Lを長くとることが重要である。
図3(a)に示される気孔剤5aは、球状あるいは断面円形の円柱の母体部6aに突起部7aを備えるものである。図では突起部7aは4箇所に設けられているが、この数は特に4個に限定するものではなく、本図における正面と背面の2箇所を加えて6箇所設けるようにしてもよい。
突起部7aの形状としては特に限定するものではないが、断面が円形である円筒状であったり、断面が矩形の直方体状であっても、多角形の角柱状であってもよい。
また、図3(c)では突起部7cが2箇所にしか設けられていないが、図3(a)、(b)と同様にこの突起部7cの個数やその断面形状は何ら限定するものではない。但し、これらの突起部が他の突起部と連結することによって、連通部を形成し、冷却材や潤滑剤の流路を大きく取り、透過率の向上が促進されるためには、端部は尖状となっていることは望ましくなく、平面であって、平面同士が面接触可能な状態であることが望ましい。
図4(a)、(b)においては、例えば球状の気孔剤5dの場合には点でしか接触できないため、その連通部の断面の直径Laは小さなものとなってしまう。一方、図4(c)、(d)に示すとおり、突起部7aを有する気孔剤5aにおいては、連通部の断面の一辺の長さは図中Lbで示されるとおり大きなものとなる。従って、連通部の断面積を比較すれば、突起部を備える場合の方が、気孔率が同等であっても大きな透過率を示すことは明らかである。
なお、今回の図4(a)と(d)に示される気孔剤5d、5aの母体部6d、6aの直径Dは同一である。
なお、本実施の形態に係る砥石における図中の気孔剤5aの母体部6aの直径Dは約1mm以上である。
図5は、図4(a)に示した従来の気孔剤を用いた従来の砥石に対して実施した透過率測定実験結果を示すグラフであり、図6は、図4(b)に示した気孔剤を用いた本実施の形態に係る砥石に対して実施した透過率測定実験結果を示すグラフである。それぞれのグラフにおいて、横軸のPorosityは気孔率を意味しており、縦軸のCoefficient of permeabilityは透過率を意味している。
図5において、複数の粒度を備える砥材を用いて実施されているが、概ね気孔率が50%から70%程度の場合に、透過率が1.E−10から1.E−8に分布している。
図5と図6を比較すれば、全体的にグラフのプロット点が左に寄っていることがわかる。これは、同一の気孔率であっても、本実施の形態に係る砥石の方が優れた透過率を有していることを意味している。
前述のとおり、本実施の形態に係る砥石の突起部の連結によって、気孔間に連通部が形成され、それを流路として透過率が高まっているものと考えられる。
また、気孔剤の量を選定することによって、気孔率を制御することができることから、その気孔剤の量を選定する。
次に、ステップS2においては、選定された気孔剤と砥粒と結合剤を混合する。混合しながらよく練り、さらに成形して、ステップS3で焼成する。
焼成によってステップS2で混合された気孔剤が蒸発し、そこに気孔が形成され砥石が製造される。
このような工程によって製造された砥石は、前述のように突起部同士の連結による連通部を備えるため、より気孔が連続して冷却材や潤滑剤の流路を形成しやすくなり、一定の気孔率であってもより高い透過率を有する砥石を製造することができる。
また、配勾制御が可能であるため、同じ気孔率を備えながら異なる透過率を備える砥石のラインナップを揃えることも可能である。
Claims (4)
- 長軸方向と短軸方向を形成してなる気孔剤が焼結された気孔と、砥粒と、結合剤とから構成される円盤状の砥石であって、前記気孔剤はその長軸方向と前記円盤状の砥石の回転法線方向が一致するように配置されて焼結されることを特徴とする砥石。
- 母体部とこの母体部に設けられる突起部を備えた気孔剤が焼結されて形成された気孔と、砥粒と、結合剤とから構成されることを特徴とする砥石。
- 前記突起部の端部は平面を形成することを特徴とする請求項2記載の砥石。
- 円盤状に形成される砥石であって、前記母体部は長軸方向と短軸方向を形成してなり、その長軸方向と回転法線方向が一致するように配設された前記気孔剤を焼結して形成された気孔を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の砥石。
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