JP4459594B2 - ファイル共有管理サーバ装置、通信端末、ファイル共有システム、ファイル共有方法 - Google Patents

ファイル共有管理サーバ装置、通信端末、ファイル共有システム、ファイル共有方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の携帯通信端末を用いて、ネットワーク上に存在する電子ファイルを共有するために用いるファイル共有管理サーバ装置、通信端末、ファイル共有システム、ファイル共有方法に関する。
従来の電子ファイル共有方式の一例が特許文献1に開示されている。この電子ファイル共有方式について、図19を参照して説明する。
同図において、各ノードは共有すべき電子ファイルを、ネットワーク100を介して、サーバ101にアップロードする。各ノードはサーバとの間でパスワードや証明書を用いて認証し、各ノードがアップロードしたファイルを取得する。
例えば、ノード102aがサーバ101に電子ファイルをアップロードした場合(S11)、その電子ファイルを参照したいノード102bはサーバ101との間で認証処理を行う(S12)。そして、この認証が成功した場合に限り、その電子ファイルを参照することができる(S13)。以上のように処理することで、ネットワーク上で、各ノードによる、電子ファイルの共有を実現できる。
また、電子ファイル共有方式の他の例が特許文献2に開示されている。この電子ファイル共有方式について、図20を参照して説明する。
同図において、電子ファイルは各ノードが保持している。そして、各ノードは、他のノードが保有している電子ファイルにアクセスする場合には、まず、ネットワーク200を介して、認証機能を持つサーバ201にアクセスする。そして、認証が成功した場合にのみ別のノードの持つ電子ファイルにアクセスできるようにする。
例えば、ノード202aが他のノード202bに保持されている電子ファイルを参照したい場合、ノード202aはサーバ201との間で認証処理を行う(S21)。そして、この認証が成功した場合に限り、ノード202bに保持されている電子ファイルを参照することができる(S22)。以上のように処理することで、ネットワーク上で、各ノードによる、電子ファイルの共有を実現できる。
特開2002−251309号公報 特開2003−6032号公報
上述した従来例では、ネットワーク上の認証機能を持つサーバにより認証されるだけで、電子ファイルの共有が行われることになる。このため、お互いに面識の無いユーザ同士の間でも電子ファイルの共有を行うことが可能となってしまう。そのため、ユーザ間では、ユーザの情報(氏名、住所など)を管理するシステムの機能が無い限り、身元の確認が困難である。
ところで、著作権の存在する電子ファイルについては、個人的又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内での共有が許されている。上述した従来例では、上記範囲内のユーザ間だけで著作権の存在する電子ファイルの共有を許すという方式を実現することは不可能である。このため、著作権を尊重する観点からは、上記従来例には問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的はネットワーク上で電子ファイルの共有を行う場合に、特定の限定されたユーザ間でのみ、共有電子ファイルにアクセスできるようにしたファイル共有管理サーバ装置、通信端末、ファイル共有システム、ファイル共有方法を提供することである。
本発明の請求項1によるファイル共有管理サーバ装置は、複数の通信端末によるファイルの共有を管理するファイル共有管理サーバ装置であって、
通信端末同士がネットワークを介さずに直接通信した通信履歴を保持する通信履歴保持手段(図3中の通信情報及び時刻情報保持部502に対応)と、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御手段(図3中の管理制御部505に対応)とを含むことを特徴とする。複数の携帯通信端末が物理的に直接通信した通信履歴を保持しておくことにより、実際に通信した事実が存在する場合に限り、ファイルの共有を許可するように制御できる。
本発明の請求項2によるファイル共有管理サーバ装置は、請求項1において、前記管理制御手段は、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴に基づいて、一定期間、携帯通信端末間でネットワークを介さない直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式、一定頻度で前記通信端末間でネットワークを介さない直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式、一度も、携帯通信端末間でネットワークを介さない直接通信をしていない場合は、アクセス不可とする方式、のいずれかの方式によって、前記通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御することを特徴とする。
本発明の請求項3によるファイル共有管理サーバ装置は、請求項1または2において、直接通信した通信端末からその通信相手端末の識別情報と自端末の識別情報とを受信する受信手段(図3中のネットワーク入力部503に対応)を更に含み、
前記通信履歴保持手段は、前記受信手段により受信した識別情報をその受信時刻と対応付けて保持し、前記管理制御手段は、前記通信履歴保持手段の保持内容に基づいて、直接通信した通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可することを特徴とする(図4参照)。識別情報を時刻と対応付けて保持することにより、複数の携帯通信端末が物理的に直接通信した事実が、いつ行われたかを把握することができる。したがって、複数の携帯通信端末が物理的に直接通信した時からの経過時間や、頻度、回数などにより、共有ファイルへのアクセスを許可するかどうか決定することができる。
本発明の請求項4によるファイル共有管理サーバ装置は、請求項1から請求項3までのいずれか1項において、前記ファイルに関する通信総量に応じて課金する課金手段(図1中の課金サーバ306に対応)を更に含むことを特徴とする。こうすることにより、ファイル共有に伴う通信総量を把握することができる。このため、課金して交換する著作権の存在する電子ファイルを公開することで、無料であれば利用してみたいというユーザの意欲を増すことにより、潜在的な通信トラフィックを増加させ、その増加分をその電子ファイルについての著作権保持者に分配することができる。
本発明の請求項5による通信端末は、直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した識別情報と自端末の識別情報とを外部装置(ファイル共有管理サーバ装置に対応)に送信する送信手段とを含み、前記送信手段により送信された識別情報を前記外部装置において通信履歴として保持し、前記通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記直接通信した相手の端末とのファイルの共有を許可するように管理制御され、係る管理制御が前記外部装置によって行われることを特徴とする。こうすることにより、外部装置は通信端末同士の通信履歴を保持し、その通信履歴に基づいてファイルの共有を許可することができる。
本発明の請求項6によるファイル共有システムは、複数の通信端末によるファイルの共有を管理するファイル共有管理サーバ装置を含むファイル共有システムであって、
前記通信端末は、ネットワークを介さずに直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した識別情報と自端末の識別情報とを送信する送信手段とを含み、
前記ファイル共有管理サーバ装置は、前記送信手段により送信された識別情報を通信履歴として保持する通信履歴保持手段と、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末と前記直接通信した相手の端末との間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御手段とを含むことを特徴とする。こうすることにより、複数の通信端末同士の通信履歴を保持し、その通信履歴に基づいてファイルの共有を許可することができる。
本発明の請求項7によるファイル共有方法は、複数の通信端末によるファイルの共有を、ファイル共有管理サーバ装置において管理するファイル共有方法であって、
前記通信端末において、ネットワークを介さずに直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得ステップ(図6中のステップ802〜804に対応)と、前記取得ステップにおいて取得した識別情報と自端末の識別情報とを前記通信端末から前記ファイル共有管理サーバ装置に送信する送信ステップ(図6中のステップ805に対応)と、前記ファイル共有管理サーバ装置において、前記通信端末から受信した識別情報を受信時刻と対応付けて通信履歴として保持する通信履歴保持ステップ(図6中のステップ806〜808に対応)と、前記通信履歴保持ステップにおいて保持された通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末と前記直接通信した相手の端末との間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御ステップ(図8参照)とを含むことを特徴とする。こうすることにより、複数の通信端末同士の通信履歴を保持し、その通信履歴に基づいてファイルの共有を許可することができる。
以上説明したように本発明によれば、通信端末同士が直接通信した通信履歴に基づいて通信端末同士間にのみファイルの共有を許可するように管理制御できるので、物理的に直接通信した携帯通信端末間のみで電子ファイルの共有を許可したり、あるパターンで直接通信する携帯通信端末間で電子ファイルの共有を許可したりすることができる。
したがって、直接の知り合いユーザが保有する端末を特定し、その端末間だけで著作権の存在する電子ファイルの共有を許可することができる。また、電子ファイルを共有することにより、潜在的な通信トラフィックを発生させ、著作権保持者にその利益を分配することもできる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(システム全体の構成)
図1は、本発明によるファイル共有システムの実施の一形態を示すブロック図である。同図において、ノードである携帯通信端末301は通信機能を有しており、ネットワーク305を介して認証サーバ303と相互に通信を行うことができる。また、他の携帯通信端末も同じく、ネットワーク305を介して認証サーバ303と通信を行うことができる。
ネットワーク305には、課金サーバ306が接続されている。この課金サーバ306は、通信総量に応じて課金する処理を行う。
携帯通信端末301は他の携帯通信端末との間で直接通信手段により相互通信が可能である。携帯通信端末301は、他の携帯通信端末との間で、ネットワーク305を介して相互通信できても良いし、できなくても良い。さらに、携帯通信端末301は、電子ファイル302を1つあるいは複数保持することができる。なお、携帯通信端末301は、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)など、上記の通信機能、及び、直接通信手段を有し、電子ファイルを保持する機能を有している機器である。
また、本例では、認証サーバ303と時間管理サーバ304とは、ネットワーク的に接続されており、相互通信が可能である。時間管理サーバ304は、同図に示されているようにネットワーク305に繋がっていなくても良いし、ネットワーク305に直接繋がっていても良い。もっとも、認証サーバ303及び時間管理サーバ304は機能的に同一ハードウェア内に存在しても良い。例えば、時間管理サーバ304の機能を認証サーバ303内に設けておく、というハードウェア構成が考えられる。
(携帯通信端末の構成)
図2は、図1における携帯通信端末301の構成例を示すブロック図である。図2において、携帯通信端末301は、電子ファイルを保持するための電子ファイル保持部402と、図1中のネットワーク305との通信インタフェースをなすネットワーク入力部403及びネットワーク出力部404と、端末内の各部を制御する管理制御部405と、他の携帯通信端末との通信インタフェースをなす直接通信入力部406及び直接通信出力部407とを含んで構成されている。
電子ファイル保持部402は、他の携帯通信端末と共有するための電子ファイル302を保持している。この電子ファイル保持部402は例えば半導体メモリを利用して構成されるが、電子ファイルを保持できればハードディスク装置など、どのような記憶手段を利用して構成しても良い。
ネットワーク入力部403は、他の携帯通信端末301や認証サーバ303から送信されるデータを受信する。ネットワーク出力部404は、携帯通信端末から他の携帯通信端末301や認証サーバ303へデータを送信する。
直接通信入力部406は、他の携帯通信端末301内の直接通信出力部407からのデータを受信する。直接通信出力部407は、他の携帯通信端末301内の直按接続入力部へデータを送信する。これら直接通信入力部406及び直接通信出力部407は、赤外線通信や短距離無線通信など、既存の短距離通信デバイスを用いて実現される。これら直接通信入力部406及び直接通信出力部407を利用することにより、ネットワークを介さずに複数の携帯通信端末同士の間で、データのやり取りを実現することができる。
管理制御部405は、携帯通信端末301内の各部を制御することにより、電子ファイルの共有の管理制御を行う。
なお、図1中の他の携帯通信端末も携帯通信端末301とすべて同じ構成を有している。
(認証サーバの構成例)
図3は、図1における認証サーバ303の構成例を示すブロック図である。図3において、認証サーバ303は、通信情報及び時刻情報を保持するための通信情報及び時刻情報保持部502と、図1中のネットワーク305との通信インタフェースをなすネットワーク入力部503及びネットワーク出力部504と、サーバ内の各部を制御する管理制御部505とを含んで構成されている。
通信情報及び時刻情報保持部502は、通信履歴、すなわち携帯通信端末301をはじめとする複数の携帯通信端末同士が物理的に直接通信した記録、及び、その記録を受信した時刻を保持している。図4は、通信情報及び時刻情報保持部502が保持する情報の例を示す図である。同図に示されているように、通信情報及び時刻情報保持部502には、該当する携帯通信端末固有の識別情報(以下、端末IDと称する)と受信時刻とを対応付けて保持する。本例では、2つの端末ID1「A」及び端末ID2「B」と、受信時刻「2003/8/29 22:55:20」(西暦2003年8月29日22時55分20秒を意味する)とが対応付けて記憶されている。この通信情報及び時刻情報保持部502に保持される識別情報は、同図に示されているように、2つの携帯通信端末についての識別情報でも良いし、より多くの数の携帯通信端末についての識別情報でも良い。
図3に戻り、ネットワーク入力部503は、携帯通信端末301や時間管理サーバ304から送信されるデータを受信する。ネットワーク出力部504は、携帯通信端末301や時間管理サーバ304へデータを送信する。
管理制御部505は、認証サーバ303内の各部を制御して、電子ファイルの共有の制御を行う。
(時間管理サーバの構成例)
図5は、図1における時間管理サーバ304の構成を示すブロック図である。図5において、時間管理サーバ304は、図1中のネットワーク305との通信インタフェースをなすネットワーク入力部701及びネットワーク出力部702と、現在時刻に関する情報を出力するための時刻計測部703とを含んで構成されている。
ネットワーク入力部701は、認証サーバ303からの現在時刻要求メッセージを受信する。ネットワーク出力部702は、認証サーバ303へ現在時刻を送信する。時刻計測部703は、ネットワーク入力部701からの現在時刻要求メッセージを受信すると、ネットワーク出力部702から現在時刻に関する情報を出力する。
(複数の携帯通信端末間の直接通信履歴の記録及び認証サーバへの通知)
図6を参照して、複数の携帯通信端末間での直接通信の記録を、認証サーバ303が保持するまでの過程を説明する。同図は、本システムによる、共有電子ファイルへのアクセス制御例を示すフローチャートである。
まず、複数の携帯通信端末が物理的に近距離に近づく(ステップ801)。すると、携帯通信端末301内の管理制御部405は、直接通信出力部407より、自携帯通信端末の端末ID及びそれを証明するデータを、目的の携帯通信端末以外には傍受されないように近接の携帯通信端末301に向けて送信する(ステップ802)。この傍受されないための通信方式には、公開鍵暗号方式や共有鍵暗号方式など、既存の方式を利用して良い。
近接の携帯通信端末301は、直接通信入力部406より、上記端末ID及びそれを証明するデータを受信する(ステップ803)。上記証明するデータは、公開鍵暗号基盤など、既存の方式を用いて行って良い。このステップにより、目的とする近接携帯通信端末301間で相互に直接通信した相手の記録を保持し(ステップ804)、認証サーバ303へ、ネットワーク出力部404を用いて、自端末の端末IDとそれを証明するデータ、及び直接通信相手の端末IDとそれを証明するデータを、傍受されないように通知する(ステップ805)。上記自端末IDとそれを証明するデータ、及び直接通信相手の端末IDとそれを証明するデータを受信した認証サーバ303は、時間管理サーバ304に現在時刻要求メッセージを送信する(ステップ806)。現在時刻要求メッセージを受信した時間管理サーバ304は、現在時刻情報を認証サーバ303へ通知する(ステップ807)。現在時刻を受信した認証サーバ303は、認証サーバ303内の通信情報及び時刻情報保持部502に、上記自端末の端末ID、直接通信相手の端末ID及び現在時刻を記録する(ステップ808)。
(直接通信の記録方式)
携帯通信端末間において直接通信履歴の保持方式には、様々な方式が考えられる。すなわち、図7(a)〜(c)に示されている方式が考えられる。同図においては、円内の「A」〜「H」はノードとしての携帯通信端末であることを示している。
図7(a)に示されている方式では、特定の携帯通信端末「A」を主端末として、他の複数の携帯通信端末は、同図中の矢印で示されているように、主端末と直接相互通信をしたことを記録する。この場合、全ての携帯通信端末「B」〜「I」は特定の携帯通信端末「A」と通信をすることで、直接通信履歴の記録が行われ、携帯通信端末「A」〜「I」のそれぞれが電子ファイル共有のグループに属する。
図7(b)に示されている方式では、同図中の矢印で示されているように、各携帯通信端末「A」〜「D」のうちの2つの端末によるペアそれぞれの間で直接相互通信したことを記録する。すなわち、携帯通信端末「A」〜「D」の組合せによる全てのペアで直接相互通信したことを記録する。この場合、携帯通信端末「A」〜「D」の全てのペア同士で直接通信記録を行うことで、電子ファイル共有グループに属することができる。
図7(c)に示されている方式では、同図中の矢印で示されているように、 複数(3台以上を含む)の携帯通信端末間で一度に直接相互通信したことを記録する。この場合、直接通信可能な範囲に、全ての携帯通信端末「A」〜「H」が存在し、直接通信をすることで、電子ファイル共有グループを形成することができる。
同図に示されている方式以外にも様々な方式が考えられるが、どのような方式を採用しても良い。
(携帯通信端末からの共有電子ファイルへのアクセス制御)
図8を参照して、携帯通信端末301が、他の携帯通信端末内の電子ファイル保持部402が保持する電子ファイル302を取得する過程を説明する。同図は、本システムによる、携帯通信端末からの共有電子ファイルへのアクセス制御例を示すフローチャートである。
前提として、各携帯通信端末301は、他の携帯通信端末の保持している電子ファイルの情報を何らかの方法で取得できることとする。この方法としては、例えば、各携帯通信端末301が、自端末の持つファイル情報を、ネットワーク内の各携帯通信端末301へ通知するという方法が考えられる。また、ネットワーク上にインデックスサーバを設置し、各端末の持つ電子ファイルの情報をこのサーバ上に公開するという方法でも良い。さらに、他の携帯通信端末の電子ファイル問合せメッセージにより、該当する電子ファイルを保持しているかを返信する方法にしても良い。以上のような既存の方法により、各携帯通信端末301は互いに保持する電子ファイルの情報を取得することとする。
同図において、まず、携帯通信端末301が、ネットワーク出力部404から他の携帯通信端末が保持している電子ファイルを要求するメッセージを送信する(ステップ901)。
次に、受信側の携帯通信端末はネットワーク入力部403から電子ファイルを要求するメッセージを受信する(ステップ902)。受信側の携帯通信端末301内の管理制御部405は、ネットワーク入力部403から電子ファイルを要求するメッセージを受取ると、自端末の電子ファイルを公開しても良いかどうかを判断するために、ネットワーク出力部404を用いて、認証サーバ303へ、要求側の携帯通信端末の端末IDを使って問い合わせのメッセージを送信する(ステップ903)。
問い合わせのメッセージを受信した認証サーバ303は、問い合わせ元携帯通信端末301の端末ID及び、問い合わせメッセージに含まれている電子ファイル要求元の携帯通信端末301の端末IDを用いて、通信情報及び時刻情報保持部を検索する(ステップ904)。
該当する複数の端末IDで、図7に示されているような記録方式での直接通信した記録が見つかった場合、その時刻や回数を調査し、該当する電子ファイル要求元携帯通信端末が、該当する電子ファイルにアクセスして良いか判断する(ステップ905)。
認証サーバ303は、アクセスして良いという判断をした場合、問い合わせ元携帯通信端末に「アクセス許可」のメッセージを通知する(ステップ906)。通知を受けた問い合わせ元携帯通信端末は、自端末内の電子ファイル保持部402より、該当の電子ファイルを取り出し、ネットワーク出力部404を用いて、該当する要求先へ送信する(ステップ907)。電子ファイルを要求した携帯通信端末は、要求した電子ファイルを取得する(ステップ908)。
一方、認証サーバ303は、アクセスしてはいけないという判断をした場合、問い合わせ元携帯通信端末に「アクセス不可」のメッセージを通知する(ステップ909)。通知を受けた問い合わせ元携帯通信端末は、該当する電子ファイルを送信できないというアクセス不可メッセージを、要求先の携帯通信端末へ通知する(ステップ910)。
認証サーバ303による、電子ファイルへのアクセス可否の判断については、様々なアルゴリズムが考えられる。例えば、以下の(1)〜(6)のアルゴリズムが考えられる。
(1)一定期間、携帯通信端末間で直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式
この方式を採用すれば、一定期間内で直接会うユーザ間で限定したファイル共有が可能になる。
(2)一定頻度で携帯通信端末間で直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式
この方式を採用すれば、一定頻度で直接会うユーザ間で限定したファイル共有が可能になる。
(3)一度も、携帯通信端末間で直接通信をしていない場合は、アクセス不可とする方式
この方式を採用すれば、直接会ったことのあるユーザ間で限定したファイル共有が可能になる。
(4)共有する携帯通信端末の総数が増加すると、上記(1)の一定期間を短くする方式
この方式を採用すれば、携帯通信端末の総数が増えた場合は、頻繁に会うユーザでないと、ファイル共有を許さないようにすることが可能となる。これにより、多くのユーザ間でファイル共有するのを難しくすることができる。
(5)共有する携帯通信端末の総数を制限する方式
この方式を採用すれば、一定数以上の多くのユーザ間でファイル共有ができないようにすることができる。
(6)共有期間を固定で設定する方式
この方式を採用すれば、ある一定の期間だけ、ファイル共有を許すことが可能となる。
上記(1)〜(6)の他にも様々な方法で判断することが可能である。いくつかの方法では、直接の知り合いユーザが保有する端末を特定し、その端末間だけで電子ファイルの共有を許可することができる。
また、図2に示されている携帯通信端末301においては、携帯通信端末301内の電子ファイル保持部402に保持した電子ファイルを共有しているが、端末外に電子ファイルを保持しても良い。例えば、図9に示されているようなファイルサーバ1001をネットワーク305上に設置して、電子ファイルの共有をしても良い。同図に示されているファイルサーバ1001は、共有対象となる電子ファイルを保持する電子ファイル保持部1002と、外部装置との通信インタフェースをなすネットワーク入力部1003及びネットワーク出力部1004と、サーバ内の各部を制御する管理制御部1005とを含んで構成されている。
この場合、各携帯通信端末301は、ファイルサーバ1001に共有したい電子ファイルを、自端末の端末IDと共に登録する。また、各携帯通信端末301は、他の携帯通信端末の電子ファイルを取得したい場合、ファイルサーバ1001に該当の電子ファイルの要求を行う。ファイルサーバ1001内の管理制御部1005は、図2に示されている携帯通信端末301内の管理制御部405と同様な処理により、該当する電子ファイル共有の可否を決定する。
(電子ファイルの共有の有効期限)
ところで、共有された個々の電子ファイルに関して、個別に共有の有効期限を指定しても良い。例えば、以下の(1)〜(3)の手法が考えられる。
(1)元々の電子ファイルを保持していた携帯通信端末が、該当する電子ファイルを消去していたら、その電子ファイルの共有を終了する。
この場合、図10に示されているように、まず、共有グループ内の携帯通信端末301において、電子ファイルを削除する。すると、該当ファイルについての削除通知が認証サーバ303に送信され(SS1)、認証サーバ303内に記録されている該当ファイルが削除される。このため、以後は該当ファイルを利用する際、その利用確認をサーバに対して行うと、該当ファイルの削除通知が返信される(SS2)。この通知を受取った端末は、該当ファイルの利用が停止されたことを知る。
以上の場合、共有グループ内の携帯通信端末301では、図11に示されているように処理が行われる。まず、端末内に保持されている共有ファイルを削除する(SS3)。この削除後、認証サーバ303に、共有ファイルについての削除通知を送信する(SS4)。
一方、共有ファイルを利用しようとする他の携帯通信端末では、図12に示されているように処理が行われる。まず、共有グループ内の他の端末が、共有ファイルを利用しようとする際(SS5)、認証サーバ303に、該当する共有ファイルが削除されていないか問い合わせる(SS6)。
該当する共有ファイルが削除されていた場合、該当ファイルは使用禁止となる(SS7)。該当する共有ファイルが削除されていない場合、該当ファイルを使用することができる(SS8)。
(2)電子ファイル自身に、固定的に共有可能期間を設定する。
この場合、図13に示されているように、該当ファイルの期限切れによって、共有状態が終了となる。このため、その後に、共有グループ内の携帯通信端末からサーバに対して、該当ファイルの利用確認が行われ、サーバから共有可能期間が終了したことが通知される(SS9)。この通知を受取った端末は、該当ファイルの利用が停止されたことを知る。
以上の場合、共有グループ内の携帯通信端末301では、図14に示されているように処理が行われる。まず、該当ファイルの共有時間を計測する(SS10)。該当ファイルの共有時間が一定時間を超えていたら、該当ファイルの共有状態を終了する(SS11)。
一方、共有ファイルを利用しようとする他の携帯通信端末では、図15に示されているように処理が行われる。まず、共有グループ内の端末が、共有ファイルを利用しようとする際(SS12)、サーバに、該当する共有ファイルの共有が終了されていないか問い合わせる(SS13)。終了されていた場合、該当ファイルを使用禁止にする(SS14)。一方、終了されていない場合、該当ファイルを使用する(SS15)。
(3)共有グループ内の携帯通信端末の総数が一定の条件を上回ったら、共有を終了する。
この場合、図16に示されているように、共有グループに新たに参加する新規端末の参加通知がサーバに送信されると(SS16)、サーバでは共有対象端末が一定数以上になったか判断し、一定数以上になった場合は、全共有ファイルについての共有を終了する。このため、以後はサーバに対して、該当ファイルの利用確認が行われても、サーバからは共有状態が終了したことが通知される(SS17)。この通知を受取った端末は、該当ファイルの利用が停止されたことを知る。
以上の場合、認証サーバ303では、図17に示されているように処理が行われる。まず、共有している携帯通信端末の数を測定する(SS18)。この測定の結果、共有している携帯通信端末の数を越えていた場合、該当ファイルの共有状態を終了する(SS19)。
一方、共有ファイルを利用しようとする携帯通信端末では、図18に示されているように処理が行われる。まず、共有グループ内の端末が、共有ファイルを利用する際(SS20)、サーバに、該当する共有ファイルの共有が終了されていないか問い合わせる(SS21)。
該当するファイルの共有が終了されていた場合、該当ファイルは使用禁止となる(SS22)。一方、該当するファイルの共有が終了されていない場合、該当ファイルを使用することができる(SS23)。
上記(1)〜(3)の他にも様々な方式が考えられるが、どのような方式を採用しても良い。
(携帯通信端末間及び携帯通信端末と認証サーバとの間の通信総量の測定)
携帯通信端末同士の間及び携帯通信端末と認証サーバとの間の通信総量は、以下のように計算することができる。すなわち、課金サーバ306で行われる周知の携帯電話パケット課金方式において、送信先、受信元が、該当する携帯通信端末、該当する認証サーバである通信総量だけを、取得して計算する。すなわち、共有ファイルを送受信する通信料金を通信総量課金すれば、著作権の存在する電子ファイルの共有を許可した、著作権保持者に何パーセントかをマージンとして支払うこともできる。すなわち、本来、課金して交換すべき著作権の存在する電子ファイルを公開することで、無料であれば利用してみたいというユーザの意欲を増すことができるので、潜在的な通信トラフィックを増加させ、その増加分を著作権保持者に分配することが可能となる。
(ファイル共有方法)
以上説明したファイル共有システムにおいては、以下のようなファイル共有方法が実現されている。すなわち、複数の通信端末によるファイルの共有を、ファイル共有管理サーバ装置において管理するファイル共有方法であり、上記通信端末において、ネットワークを介さずに直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得ステップ(図6中のステップ802〜804に対応)と、上記取得ステップにおいて取得した識別情報と自端末の識別情報とを上記通信端末から上記ファイル共有管理サーバ装置に送信する送信ステップ(図6中のステップ805に対応)と、上記ファイル共有管理サーバ装置において、上記通信端末から受信した識別情報を受信時刻と対応付けて通信履歴として保持する通信履歴保持ステップ(図6中のステップ806〜808に対応)と、上記通信履歴保持ステップにおいて保持された通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて上記通信端末と上記直接通信した相手の端末との間にのみ上記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御ステップ(図8参照)とを含むファイル共有方法が実現されている。この方法を採用することにより、複数の通信端末同士の通信履歴を保持し、その通信履歴に基づいてファイルの共有を許可することができる。
本発明によれば、複数の通信端末が物理的に直接通信した時からの経過時間や、通信頻度、通信回数などに応じて、複数の携帯端末が共有電子ファイルへアクセスすることを許可するかどうかを管理することができる。したがって、直接の知り合いユーザが保有する端末を特定し、その端末間だけで著作権の存在する電子ファイルの共有を許可することができる。また、電子ファイルを共有することにより、潜在的な通信トラフィックを発生させ、著作権保持者にその利益を分配することも可能となる。
本発明によるファイル共有システムの実施の一形態を示すブロック図である。 図1中の携帯通信端末の構成例を示すブロック図である。 図1中の認証サーバの構成例を示すブロック図である。 図3中の通信情報及び時刻情報保持部が保持するデータの例を示す図である。 図1中の時間管理サーバの構成例を示すブロック図である。 複数の携帯通信端末間での直接通信の記録を、認証サーバが保持するまでの過程を示すフローチャートである。 携帯通信端末間の直接通信履歴の保持方式の例を示す図である。 携帯通信端末から共有電子ファイルへのアクセス制御例を示すフローチャートである。 携帯通信端末の代わりに、共有電子ファイルを管理するファイルサーバの構成例を示す図である。 電子ファイルの共有の有効期限を管理する手法の一例を示す図である。 図10に示されている手法を実現する場合における携帯通信端末の処理を示す図である。 図10に示されている手法を実現する場合における他の携帯通信端末の処理を示す図である。 電子ファイルの共有の有効期限を管理する手法の他の例を示す図である。 図13に示されている手法を実現する場合における携帯通信端末の処理を示す図である。 図13に示されている手法を実現する場合における他の携帯通信端末の処理を示す図である。 電子ファイルの共有の有効期限を管理する手法の更に他の例を示す図である。 図16に示されている手法を実現する場合における認証サーバの処理を示す図である。 図16に示されている手法を実現する場合における携帯通信端末の処理を示す図である。 従来の電子ファイル共有方式の一例を示す図である。 従来の電子ファイル共有方式の他の例を示す図である。
符号の説明
100 ネットワーク
101 サーバ
102a ノード
102b ノード
200 ネットワーク
201 サーバ
202a ノード
202b ノード
202a ノード
202b ノード
301 携帯通信端末
302 電子ファイル
303 認証サーバ
304 時間管理サーバ
305 ネットワーク
402 電子ファイル保持部
403 ネットワーク入力部
404 ネットワーク出力部
405 管理制御部
406 直接通信入力部
407 直接通信出力部
502 時刻情報保持部
503 ネットワーク入力部
504 ネットワーク出力部
505 管理制御部
701 ネットワーク入力部
702 ネットワーク出力部
703 時刻計測部
1001 ファイルサーバ
1002 電子ファイル保持部
1003 ネットワーク入力部
1004 ネットワーク出力部
1005 管理制御部

Claims (7)

  1. 複数の通信端末によるファイルの共有を管理するファイル共有管理サーバ装置であって、
    通信端末同士がネットワークを介さずに直接通信した通信履歴を保持する通信履歴保持手段と、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御手段とを含むことを特徴とするファイル共有管理サーバ装置。
  2. 前記管理制御手段は、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴に基づいて、
    一定期間、携帯通信端末間でネットワークを介さない直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式、
    一定頻度で前記通信端末間でネットワークを介さない直接通信が無かった場合、アクセス不可とする方式、
    一度も、携帯通信端末間でネットワークを介さない直接通信をしていない場合は、アクセス不可とする方式、
    のいずれかの方式によって、前記通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御することを特徴とする請求項1に記載のファイル共有管理サーバ装置。
  3. 直接通信した通信端末からその通信相手端末の識別情報と自端末の識別情報とを受信する受信手段を更に含み、
    前記通信履歴保持手段は、前記受信手段により受信した識別情報をその受信時刻と対応付けて保持し、
    前記管理制御手段は、前記通信履歴保持手段の保持内容に基づいて、直接通信した通信端末同士間にのみ前記ファイルの共有を許可することを特徴とする請求項1または2に記載のファイル共有管理サーバ装置。
  4. 前記ファイルに関する通信総量に応じて課金する課金手段を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のファイル共有管理サーバ装置。
  5. 直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した識別情報と自端末の識別情報とを外部装置に送信する送信手段とを含み、前記送信手段により送信された識別情報を前記外部装置において通信履歴として保持し、前記通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記直接通信した相手の端末とのファイルの共有を許可するように管理制御され、係る管理制御が前記外部装置によって行われることを特徴とする通信端末。
  6. 複数の通信端末によるファイルの共有を管理するファイル共有管理サーバ装置を含むファイル共有システムであって、
    前記通信端末は、ネットワークを介さずに直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した識別情報と自端末の識別情報とを送信する送信手段とを含み、
    前記ファイル共有管理サーバ装置は、前記送信手段により送信された識別情報を通信履歴として保持する通信履歴保持手段と、前記通信履歴保持手段に保持されている通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末と前記直接通信した相手の端末との間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御手段とを含むことを特徴とするファイル共有システム。
  7. 複数の通信端末によるファイルの共有を、ファイル共有管理サーバ装置において管理するファイル共有方法であって、
    前記通信端末において、ネットワークを介さずに直接通信した相手の端末の識別情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得した識別情報と自端末の識別情報とを前記通信端末から前記ファイル共有管理サーバ装置に送信する送信ステップと、前記ファイル共有管理サーバ装置において、前記通信端末から受信した識別情報を受信時刻と対応付けて通信履歴として保持する通信履歴保持ステップと、前記通信履歴保持ステップにおいて保持された通信履歴によって示される通信時刻および通信回数に基づいて前記通信端末と前記直接通信した相手の端末との間にのみ前記ファイルの共有を許可するように管理制御する管理制御ステップとを含むことを特徴とするファイル共有方法。
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