以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図51は、本発明の情報処理システム及び情報処理方法の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理システム及び情報処理方法の一実施例を適用した会議システム1のブロック構成図である。
図1において、会議システム1は、会議室R内に、LAN(Local Area Network)等の有線または無線のネットワーク(第1のネットワーク)NWが張り渡されている。会議室Rは、会議室Rを利用するユーザが出入りする出入口ENが設けられており、出入口ENを利用して、タブレット、スマートフォン、ノート型コンピュータ等の携帯端末KT1〜KTnを携帯するユーザが会議室Rを出入りする。
会議システム1は、ネットワークNWに、MFP(Multi Function Peripheral)11、プロジェクタ12、電子黒板13及び会議サーバ14等の電子機器DKが接続されているとともに、近距離通信装置KM及び無線装置MSが接続されている。
電子機器DKは、一般的に、そのハードウェア構成が、図2に示すようにブロック構成されている。電子機器DKは、CPU(Central Processing Unit)21、プログラムメモリ22、データメモリ23、入出力I/F(インターフェイス)24、エンジンI/F25及びネットワークI/F26等を備えており、上記各部は、バス27により接続されている。
プログラムメモリ22は、ROM(Read Only Memory)等で構成され、電子機器DKとしての基本プログラムと必要なシステムデータを格納している。また、プログラムメモリ22は、電子機器DKのデータメモリ23に、携帯端末KT1〜KTnで利用するデータを格納して該データを共有するときには、本発明の情報処理方法のうち、電子機器DKが実行すべき部分の情報処理を電子機器DKに実行させる情報処理プログラムを格納する。
データメモリ23は、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、SSD(Solid State Drive)等で構成され、CPU21のワークメモリ、データ記憶用のメモリとして利用される。特に、データメモリ23は、電子機器DKが取り扱うデータ、例えば、複合装置11の画像データ、プロジェクタ12の投影画像データ、電子黒板13の画像データ等を保管する。また、データメモリ23は、本発明の情報処理方法での、携帯端末KT1〜KTnが共有する共有データを記憶してもよい。この場合、データメモリ23は、共有データ専用のフォルダ(以下、適宜、共有記憶領域という。)を有し、該共有記憶領域にのみ、共有データを保管する。
CPU21は、プログラムメモリ22内のプログラムに基づいて、電子機器DKの各部を制御して、電子機器DKとしての基本処理を実行する。また、CPU21は、プログラムメモリ22に情報処理プログラムが格納されているときには、該プログラムに基づいて、本発明の情報処理方法のうち、電子機器DKが実行すべき部分の情報処理方法を実行する。CPU21は、この情報処理方法として、例えば、データメモリ23の共有記憶領域のみを、他の電子機器DKや携帯端末KT1〜KTnに公開し、後述するユーザレベルに応じて、データへのアクセスを制御する。
入出力I/F24は、ハードキー、ソフトウェアキー、音声等の入力デバイス及び液晶ディスプレイ等の出力デバイスが接続される。入出力I/F24は、入力デバイスで入力された命令コマンドをCPU21へ出力し、CPU21からの出力情報を出力デバイスから出力させる。
エンジンI/F25は、電子機器DKの種類に応じたエンジンが接続される。例えば、電子機器DKが、MFP11であるときには、プリンタエンジン、スキャナエンジン、ファクシミリエンジン等が接続される。エンジンI/F25は、CPU21からのエンジン制御信号やデータをエンジンとの間で授受して、エンジンを駆動し、エンジンからの動作状態を示す信号やデータをCPU21へ出力する。
ネットワークI/F26は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークI/F26は、CPU21の制御下で、ネットワークNW上の機器、例えば、会議サーバ14、他の電子機器DK及び無線装置MSとの間で信号の授受を行い、ネットワークNWを介した他の機器との通信を行う。
会議サーバ14は、図3に示すように、CPU31、プログラムメモリ32、データメモリ33、入力I/F34、出力I/F35及びネットワークI/F36等を備えており、各部は、バス37で接続されている。
プログラムメモリ32は、ROM等で構成され、会議サーバ14としての基本プログラムと必要なシステムデータを格納する。また、プログラムメモリ32は、会議サーバ14が、本発明の情報処理方法の携帯端末KT1〜KTnの接続制御や共有記憶領域を提供するときには、該情報処理方法のうち、会議サーバ14が実行すべき部分の情報処理を会議サーバ14に実行させる情報処理プログラムを格納する。
データメモリ33は、RAM、ハードディスク、SSD等で構成され、CPU31のワークメモリ、データ記憶用のメモリとして利用される。特に、データメモリ33は、会議サーバ14としてのデータを記憶し、また、本発明の情報処理方法での、携帯端末KT1〜KTnが共有する共有データを記憶してもよい。この場合、データメモリ33は、共有データ専用のフォルダ(共有記憶領域)を有し、該共有記憶領域にのみ、共有データを保管する。
CPU31は、プログラムメモリ32内のプログラムに基づいて、会議サーバ14の各部を制御して、会議サーバ14としての基本処理を実行する。また、CPU31は、プログラムメモリ32に情報処理プログラムが格納されているときには、該情報処理プログラムに基づいて、本発明の情報処理方法のうち、会議サーバ14が実行すべき部分の情報処理方法を実行する。CPU31は、この情報処理方法として、例えば、データメモリ33の共有記憶領域のみを、電子機器DKや携帯端末KT1〜KTnに公開し、ユーザレベルに応じて、データへのアクセスを制御する。
入力I/F34は、ハードキー、ソフトウェアキー、音声等の入力デバイスが接続され、入力デバイスで入力された命令コマンドをCPU31へ出力する。
出力I/F35は、液晶ディスプレイ、プリンタ装置等の出力デバイスが接続され、CPU31からの出力情報を出力デバイスから出力させる。
ネットワークI/F36は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークI/F36は、CPU31の制御下で、ネットワークNW上の機器、例えば、電子機器DK、無線装置MS及び近距離通信装置KMとの間で信号の授受を行い、ネットワークNWを介した他の機器との通信を行う。
近距離通信装置KMは、図4に示すように、CPU41、ROM42、RAM43、近距離通信I/F44及びネットワークI/F45等を備えており、各部は、バス46で接続されている。
ROM42は、近距離通信装置KMとしてのプログラム及びシステムデータが格納されている。
RAM43は、CPU41のワークメモリ及びデータメモリとして利用される。RAM43は、特に、CPU41の制御下で、後述する会議(所定の通信単位)毎の認証情報としてのSSIDを記憶し、会議が終了すると、該会議用のSSIDが削除される。
ROM42またはRAM43は、無線装置MSのIPアドレス(Internet Protocol Address)を記憶しており、CPU41の制御下で読み出される。
近距離通信I/F44は、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communications)等の近距離通信デバイスが接続され、CPU41からの制御下で、無線装置MSの通信範囲よりも狭い通信範囲の携帯端末KT1〜KTnに対して通信する。近距離通信I/F44は、特に、近距離通信デバイスに、CPU41から渡される無線装置MSとの通信に必要な無線通信情報(通信情報)として、SSIDとIPアドレスを送信させる。また、近距離通信I/F44は、携帯端末KT1〜KTnから送られてくる携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報を受信し、CPU41へ渡す。すなわち、近距離通信I/F44は、近距離無線通信(第1のネットワーク)により、携帯端末KT1〜KTnと通信する。
ネットワークI/F45は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークI/F45は、CPU41の制御下で、ネットワークNW上の機器、例えば、会議サーバ14、電子機器DK及び無線装置MSとの間で信号の授受を行い、ネットワークNWを介した他の機器との通信を行う。
CPU41は、会議毎に無線装置MSのアクセスポイントに設定されるSSIDを、無線装置MSからネットワークNW及びネットワークI/F45を介して取得し、RAM43に記憶させる。CPU41は、近距離通信I/F44を介して、近距離通信I/F44に接続される近距離通信デバイスに、RAM43内のSSIDと無線装置MSのIPアドレスを通信情報として通知する。また、CPU41は、近距離通信I/F44が受信した携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報を、ネットワークI/F45を介して無線装置MSへ送信する。さらに、CPU41は、会議が終了すると、RAM43に保管していたその会議用のSSIDを消去する。なお、会議毎のSSIDは、無線装置MSに保管されていてもよいし、会議サーバ14に保管されていてもよいが、説明を明確にするために、本実施例では、無線装置MSに保管されているものとする。
無線装置MSは、図5に示すように、CPU51、プログラムメモリ52、データメモリ53、無線I/F54及びネットワークI/F55等を備えており、各部は、バス56で接続されている。
プログラムメモリ52は、無線装置MSとしてのプログラム、システムデータ及び本発明の情報処理方法のうち、無線装置MSで実行すべき部分の情報処理方法に対応する情報処理プログラム等が格納されている。
データメモリ53は、CPU51のワークメモリ及びデータメモリとして利用されるとともに、本発明の情報処理方法を実行する上で、必要な各種データ等を記憶する。また、データメモリ53は、CPU51の制御下で、後述する会議毎の通信情報としてのSSIDとIPアドレスを記憶し、会議が終了すると、該会議用のSSIDが削除される。
プログラムメモリ52またはデータメモリ53は、自装置、すなわち、無線装置MSのIPアドレスを記憶しており、CPU51の制御下で読み出されて、無線通信に利用されるとともに、近距離通信装置KMへ送信される。
そして、データメモリ53は、例えば、図6に示すような会議情報データベースDB1を格納している。データメモリ53は、CPU51の制御下で、会議情報データベースDB1に、会議毎に、会議室R、時間(会議時間)、無線装置MS、開催者、参加者、SSID、IPアドレス(パスワード)、共有記憶領域のパス等の会議情報を登録する。
また、データメモリ53は、例えば、図7に示すように、会議におけるデータ及び電子機器DKへのデフォルトのアクセス権限を、会議アクセス権限データベースDB2として記憶している。会議アクセス権限データベースDB2は、会議管理者、出席者、傍聴者、司会者、記録者等の会議における役割に対して、デフォルト、ユーザ一覧取得、ユーザ変更、機器一覧取得、機器変更、各機器の利用(機器X利用、・・・)、データ提供、データ閲覧、データ編集等のアクセスに対するアクセス権限が登録されている。また、データメモリ53は、図示しないが、予め携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報と、その携帯端末KT1〜KTnの所有者であるユーザを対応させたユーザ−端末データベースが登録されている。
さらに、CPU51は、会議の開催において、近距離通信装置KMが受信した携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報を送ってくると、図8に示すような会議参加者アクセス権限データベースDB3を、データメモリ53に構築する。会議参加者アクセス権限データベースDB3は、図8に示すように、会議の参加者、端末識別情報(端末ID(Identification)、参加の可否(有効/無効)及びアクセスレベル(会議参加者、出席者、傍聴者、司会者、記録係等)が登録される。CPU51は、近距離通信装置KMから端末識別情報を受け取ると、会議情報データベースDB1及びユーザ−端末データベースを参照して、図8に示した会議参加者アクセス権限データベースDB3への登録を行う。
無線I/F54は、Wi−Fi等の無線通信デバイスが接続され、CPU51からの制御下で、近距離通信装置KMの通信範囲よりも広いが、比較的近距離の通信範囲の離無線通信(第2のネットワーク)により、携帯端末KT1〜KTnに対して通信する。
ネットワークI/F55は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークI/F55は、CPU51の制御下で、ネットワークNW上の機器、例えば、会議サーバ14、電子機器DK及び近距離通信装置KMとの間で信号の授受を行い、ネットワークNWを介した他の機器との通信を行う。
CPU51は、RAM43に保存されている会議毎のアクセスポイントとしてのSSIDとIPアドレスを設定し、該SSIDとIPアドレスを用いて、無線I/F54に接続されるネットワークデバイスに無線通信させる。CPU51は、会議毎に、SSIDを設定して、RAM43に保存するとともに、ネットワークI/F55を介して、近距離通信装置KMへ、SSIDとIPアドレスを通知する。また、CPU51は、会議が終了すると、データメモリ53に保管していたその会議用のSSIDを消去し、また、近距離通信装置KMへ会議の終了を通知して、その会議用のSSIDとIPアドレスを消去させる。
そして、携帯端末KT1〜KTnは、図9に示すように、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory )64、メディアドライブ65、通信部66、通信アンテナ67、無線LAN通信部68、近距離通信部69、近距離通信アンテナ70、ディスプレイ71、タッチパネル72及び電池73等を備えており、各部は、バス74により接続されている。
ROM62は、携帯端末KT1〜KTnとしての基本プログラム、システムデータ及び本発明の情報処理方法のうち、携帯端末KT1〜KTnにおいて実行すべき部分の情報処理方法を実行するための情報処理プログラムが格納されている。
RAM63は、CPU61のワークメモリとして利用され、各種データを記憶する。
EEPROM64は、携帯端末KT1〜KTnの電源がOFFのときも記憶内容を保持する不揮発性メモリであり、自端末の端末識別情報(端末ID)、各種データ、特に、本発明のデータ、その他のデータ等を記憶する。なお、端末識別情報は、ROM62に格納されていてもよい。
メディアドライブ65は、記憶メディアMD、例えば、SD(Secure Digital)カードメモリ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が装着され、CPU61の制御下で、記憶メディアMDへのデータの書き込み及び読み出しを行う。
通信部66には、アンテナ67が接続されており、通信部66は、近距離通信装置KMから受け取ったSSID及びIPアドレスを用いて、CPU61の制御下で、無線装置MSとの間で、無線通信する。
無線LAN通信部68は、通信部66、アンテナ67及び無線装置MSを介してネットワークNWとの間で、LANの無線通信処理を行う。
近距離通信部69には、アンテナ70が接続されており、近距離通信部69は、CPU61の制御下で、アンテナ70を介して近距離通信装置KMと無線通信を行う。近距離通信部69は、特に、近距離通信装置KMから送信されてくる上記SSID及びIPアドレスを受信して、CPU61に渡す。
CPU61は、近距離通信部69が受信したSSID及びIPアドレスを、EEPROM64に保管し、該SSID及びIPアドレスを用いて、通信部66により、無線装置MSと無線通信を行う。また、CPU61は、近距離通信部69が、SSID及びIPアドレスを受信すると、近距離通信部69を介して、EEPROM64等内に格納されている自端末の端末識別情報を近距離通信装置KMへ送信させる。
ディスプレイ71は、LCD(Liquid Crystal Display)等が用いられており、CPU61の制御下で、表示データを表示出力する。
タッチパネル72は、ディスプレイ71の表示画面上に重ねて、張り合わせて用いられ、表示画面に対応する位置のタッチ操作を検出して、ディスプレイ71への表示内容に対応する命令、データの選択及び文字入力等を取得して、CPU61へ出力する。
電池73は、所定容量のリチウム電池等が用いられ、携帯端末KT1〜KTnの各部へ、必要な電源電力を供給する。
そして、会議システム1は、会議サーバ14を含む電子機器DK、近距離通信装置KM、無線装置MS及び携帯端末KT1〜KTnが、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ、SDカードメモリ、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の情報処理方法を実行する情報処理プログラムを読み込んで、内部の記憶媒体に導入して実行することで、後述するネットワークNWに接続されている電子機器DKへの無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行う情報処理方法を実行する情報処理システムとして構築されている。この情報処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
会議システム1は、上記情報処理プログラムが導入されることで、図10に示す機能ブロックが構築される。すなわち、会議システム1は、図10に示すように、無線通信部81、近距離通信部82、通信情報管理部83、通信可否制御部84、識別情報管理部85、アクセスレベル記憶部86、アクセス制御部87、ネットワーク通信部88a、88b、通信判斷部89、変更部90、電子機器91、機器情報部91a、記憶部92及び記憶部92に形成されている共有記憶領域92aが構築される。また、携帯端末KT1〜KTnには、情報管理部101、近距離通信部102、無線通信部103及びアクセス処理部104が構築される。
無線通信部81は、無線装置MSにより構築されている。無線通信部81は、ネットワークNWに接続され、所定の無線通信領域内の携帯端末KT1〜KTnを検出して、該携帯端末KT1〜KTnと無線ネットワーク(第2のネットワーク)を介して無線通信する。したがって、無線通信部81は、第2の通信手段として機能している。
近距離通信部82は、近距離通信装置KMにより構築されている。近距離通信部82は、近距離無線ネットワーク(第1のネットワーク)を介して携帯端末KT1〜KTnと通信する。近距離通信部82は、無線通信部81の無線通信領域(第2のネットワーク)よりも狭い所定の近距離通信領域内の携帯端末KT1〜KTnを検出し、該携帯端末KT1〜KTnに対して、会議等の所定の通信単位の通信に用いる通信情報、すなわちネットワークNWに接続するための接続情報(SSID、IPアドレス)を送信する。また、近距離通信部82は、該携帯端末KT1〜KTnから送信されてくる端末識別情報を受信する。したがって、近距離通信部82は、第1の通信手段として機能している。
通信情報管理部83は、近距離通信装置KMのRAM43、無線装置MSのデータメモリ53等で構築されている。通信情報管理部83は、携帯端末KT1〜KTnが無線通信部81と無線通信するのに必要な通信情報を、所定の通信単位、例えば、会議毎に記憶・管理する。また、通信情報管理部83は、通信判斷部89が会議等の通信単位における通信情報による無線通信を終了すると判断したとき、該通信情報を削除または変更する。なお、通信判斷部89が通信を終了すると判断する条件として、例えば、無線通信部81によりネットワークNWを介した携帯端末KT1〜KTnとの接続ができないと判断されたとき、近距離通信部82により近距離無線ネットワークを介して携帯端末KT1〜KTnとの接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークのいずれか一方を介して接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークの両方を介して接続ができないと判断されたとき等がある。
識別情報管理部85は、無線装置MSのデータメモリ53及びCPU51により構築されている。識別情報管理部85は、無線通信部81との通信を許可する端末(携帯端末KT1〜KTn)の端末識別情報を記憶・管理し、記憶手段として機能している。識別情報管理部85は、具体的には、無線通信部81との通信を許可する携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報と、その携帯端末KT1〜KTnの所有者であるユーザを対応させたユーザ−端末データベースを記憶している。
通信可否制御部84は、無線装置MSのCPU51により構築されている。通信可否制御部84は、無線通信部81に通信してきた携帯端末KT1〜KTnとの該通信の可否を、通信情報管理部83の前記通信情報と識別情報管理部85の端末識別情報に基づいて制御し、通信可否制御手段として機能している。すなわち、通信可否制御部84は、携帯端末KT1〜KTnの送ってきた通信情報が通信情報管理部83の通信情報と一致しているか、また、送ってきた端末識別情報が識別情報管理部85のユーザ−端末データベースに登録されている端末識別情報と一致するかによって通信の可否を制御する。
したがって、上記通信情報管理部83及び通信可否制御部84は、全体として、制御手段として機能している。
アクセスレベル記憶部86は、無線装置MSのデータメモリ53により構築されている。アクセスレベル記憶部86は、上記会議毎に、会議室R(複数の会議室Rがある場合)、無線装置MS、開催者、参加者、SSID、パスワード、共有記憶領域のパス等の会議情報の登録されている会議情報データベースDB1を記憶する。
また、アクセスレベル記憶部86は、ネットワークNWに接続されている会議サーバ14を含む電子機器DKの一覧情報と、該電子機器DKへのアクセスレベルを記憶している。アクセスレベル記憶部86は、この電子機器一覧情報として、記憶部92の共有記憶領域92aも記憶し、また、該共有記憶領域92aへのアクセスレベルも記憶している。
さらに、アクセスレベル記憶部86は、前記端末識別情報とユーザを関連付けて、該ユーザの電子機器91及び記憶部92の共有記憶領域92aへのデフォルトのアクセスレベルと、後述する変更後アクセスレベルを記憶する。したがって、アクセスレベル記憶部86は、アクセスレベル記憶手段として機能している。アクセスレベル記憶部86は、具体的には、アクセスレベルを、例えば、電子機器DKへのデフォルトのアクセス権限を、会議アクセス権限データベースDB2として記憶している。アクセスレベル記憶部86は、会議アクセス権限データベースDB2として、例えば、図7に示したように、会議管理者、出席者、傍聴者、司会者、記録者等の会議における役割に対して、デフォルト、ユーザ一覧取得、ユーザ変更、機器一覧取得、機器変更、各機器の利用(機器X利用、・・・)、データ提供、データ閲覧、データ編集等のアクセス権限(アクセスレベル)が登録されている。また、アクセスレベル記憶部86は、最上位のアクセスレベルのユーザからのアクセスレベル変更要求に応じて、指定されたユーザ(主席者、傍聴者等)のアクセスレベルの変更があると、該変更後のアクセスレベルをも記憶する。
アクセス制御部87は、無線装置MSのCPU51、会議サーバ14以外の電子機器DKのCPU21及び会議サーバ14のCPU31により構築されている。アクセス制御部87は、通信が許可された携帯端末KT1〜KTnのユーザによる共有記憶領域92aと電子機器DKへのアクセスを、該ユーザのアクセスレベル(アクセス権限)に基づいて制御し、アクセス制御手段として機能している。また、アクセス制御部87は、後述するように、ネットワークNWに接続されている会議サーバ14を含む電子機器DKを検索して、アクセスレベル記憶部86へ登録し、会議サーバ14等からの設定に応じて、各電子機器DK及び記憶部92の共有記憶領域92aへのアクセスレベルを登録する。
ネットワーク通信部88aは、近距離通信部KMのネットワークI/F45及び無線装置MSのネットワークI/F55により構築されている。ネットワーク通信部88bは、会議サーバSVを除く電子機器DKのネットワークI/F26及び会議サーバSVのネットワークI/F36により構築されている。ネットワーク通信部88a、88bは、ネットワークNWを介して、電子機器DK、会議サーバSV、近距離通信部KM及び無線装置MSが相互に通信を行う。
通信判斷部89は、無線装置MSのCPU51により構築されている。通信判斷部89は、会議等の通信単位において、通信可否制御部84が通信を許可した全ての携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81との通信の終了を検出して、該通信単位における通信情報による無線通信を終了させる。例えば、通信判斷部89は、通信単位の全ての携帯端末KT1〜KTnの通信切断操作を検出すると、無線通信を終了させる。また、通信判斷部89は、通信単位の全ての携帯端末KT1〜KTnが無線通信部81によって非検出状態になると、無線通信を終了させる。なお、通信判斷部89が通信を終了すると判断する条件として、他に、近距離通信部82により近距離無線ネットワークを介して携帯端末KT1〜KTnとの接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークのいずれか一方を介して接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークの両方を介して接続ができないと判断されたとき等がある。したがって、通信判斷部89は、判斷手段として機能している。
変更部90は、無線装置MSのCPU51により構築されている。変更部90は、アクセスレベル記憶部86の最上位のアクセスレベルのユーザからの要求に応じて、アクセスレベル記憶部86のユーザ毎のアクセスレベルと識別情報管理部85の通信を許可する端末識別情報のうち、少なくともいずれかを変更する。したがって、変更部90は、変更手段として機能している。
電子機器91は、MFP11、プロジェクタ12、電子黒板13及び会議サーバ14等の電子機器DKで構築されている。電子機器91は、自機の機器識別情報、必要なアクセスレベル等を管理する機器情報部91aを備えている。この機器情報部91aは、電子機器DKのCPU21や会議サーバSVのCPU31によって構築されている。
電子機器91は、記憶部92を備えており、記憶部92は、携帯端末KT1〜KTnからのアクセスを許可する共有記憶領域92aを有している。共有記憶領域92aは、1つの領域であってもよいし、アクセスレベルに応じてアクセス可能な領域が異なる複数の記憶領域であってもよい。機器情報部91aは、共有記憶領域92aへの携帯端末KT1〜KTnからのアクセスを、共有記憶領域92aのアクセスレベルと、携帯端末KT1〜KTnのアクセスレベルとに基づいて制御する。したがって、記憶部92は、アクセスレベルに応じてアクセス可能な所定数の共有記憶領域92aを有する記憶手段として機能している。なお、この電子機器91自体へのアクセス及び共有記憶領域92aへのアクセスは、機器情報部91aが制御してもよいし、アクセス制御部87が行ってもよいが、本実施例においては、アクセス制御部87が行うものとする。
携帯端末KT1〜KTnは、搭載するアプリケーションにより、情報管理部101、近距離通信部102、無線通信部103及びアクセス処理部104等を搭載している。
情報管理部101は、自端末の端末識別情報及び情報処理関連情報を管理し、情報管理処理ステップを実行する。
近距離通信部102は、近距離通信部82と通信し、端末識別情報送信処理ステップを実行する。
無線通信部103は、無線通信部81と通信し、無線通信処理ステップを実行する。
アクセス処理部104は、近距離通信部82からの探索を近距離通信部102が受け取ると、自端末の端末識別情報を該近距離通信部102に送信させて、該近距離通信部102が近距離通信部82から通信情報(SSID、IPアドレス)を受信すると、無線通信部103に、該通信情報と該端末識別情報を用いて無線通信部81と通信させ、電子機器91、共有記憶領域92aへアクセスする。したがって、アクセス処理部104は、アクセス処理ステップを実行する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の情報処理システムとしての会議システム1は、ネットワークNWに接続されている電子機器DKへの無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにする。
本実施例の会議システム1は、無線装置MSが、ネットワークNWに接続されている会議サーバ14を含む電子機器DKの携帯端末KT1〜KTnによる利用管理を行うものとする。無線装置MSは、該利用管理に必要な情報、例えば、図7に示した会議アクセス権限データベースDB2及び図示しないユーザ−端末データベース等が、予めデータメモリ53に登録されている。
いま、図11及び図12に示すように、会議管理者Aと、会議管理者Bが、それぞれ、時間をずらして、会議Aと会議Bを開催して終了するものとする。図11及び図12において、会議管理者A及び会議管理者Bは、それぞれ携帯端末KT1、KT2を使用するものとし、会議Aの参加者が、携帯端末KT11、KT12、KT13を使用するものとする。これらの携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報とユーザは、上記ユーザ−端末データベースに登録されている。
ここで、図11に示すように、会議管理者Aが、会議Aを開催するには、会議室Rへ出向いて、近距離通信部82からの通信に応じて、会議管理者Aの携帯端末KT1を利用して、会議Aの開始を連絡する(S1)。なお、この会議Aの開始の連絡は、会議サーバ14での操作または近距離通信部KMの操作等によって無線通信部81へ通知されてもよい。この会議Aの開始においては、例えば、携帯端末KT1は、会議システムアプリケーション(以下、単に、会議システムアプリという。)が、ディスプレイ71に、例えば、図13に示すようなメイン画面G1を表示し、会議管理者Aが会議接続ボタンを操作すると、会議開始を要求したことになる。
この場合、携帯端末KT1は、例えば、図14に示すように、会議システム1と携帯端末KT1〜KTnが起動状態であると、近距離通信部82が、所定時間間隔で、接続要求を送信する。この接続送信要求を携帯端末KT1〜KTn、例えば、会議管理者Aの携帯端末KT1の近距離通信部102が受け取ると、アクセス処理部104が、この接続要求に応じて、ディスプレイ71に接続要求を受信したことを通知する。この通知に応じて、会議管理者Aが、会議接続ボタン(図13参照)を操作すると、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得して、近距離通信部102に、接続応答として、該端末識別情報を送信させる。
近距離通信部82は、携帯端末KT1から端末識別情報を受信すると、通信可否制御部84に渡し、通信可否制御部84が、端末識別情報を識別情報管理部85の端末識別情報と照らしあわせて通信可否の制御を行う。通信可否制御部84は、受信した端末識別情報が登録されている端末識別情報であると、通信を許可し、アクセス制御部87に端末識別情報を渡す。
アクセス制御部87は、渡された端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、該端末識別情報のユーザのアクセスレベルを読み出して設定(アクセスロール設定)する。以降、携帯端末KT1と無線通信部81を介した会議システム1との通信は、設定したアクセスレベルで可能となる。
再び、図11において、会議システム1は、アクセス制御部87が、会議管理者Aを確認すると、無線通信部81に会議の開始を連絡する(S2)。無線通信部81は、通信情報管理部83から会議A用の通信情報としてSSIDとIPアドレス(パスワード)を生成して(S3)通信情報管理部83に記憶する(S4)。また、近距離通信部82は、会議A管理者端末KT1等から利用者リストの連絡があると、該利用者リストを、無線通信部81へ渡して(S5)、無線通信部81が、利用者リストを、会議情報データベースDB1として、アクセスレベル記憶部86へ登録する(S6)。この利用者リストは、例えば、図15に示すように、利用者、利用端末識別子、権限(会議管理者、会議参加者等)をリストとして登録されたものである。
その後、会議Aの参加者等のユーザが、携帯端末KT11、KT12、KT13等を携帯して、会議室Rに入ってくると、近距離通信部82は、それらの携帯端末KT11、KT12、KT13の認証を行って、通信を許可する端末であるか確認する。近距離通信部82は、通信を許可する携帯端末KT11〜KT13であると、無線通信部81へ、通信情報の取得要求を行い、無線通信部81から通信情報として、SSIDとパスワードを取得する。近距離通信部82は、取得した通信情報を携帯端末KT11〜KT13へ渡す処理を各携帯端末KT11〜KT13に対して行う(S7、S8)。なお、図11には示していないが、近距離通信部82は、会議管理者Aの携帯端末KT1または携帯端末KT2に対しても、携帯端末KT11〜KT13の場合と同様に、通信情報としてSSIDとIPアドレスを送信する。また、近距離通信部82は、携帯端末KT1、KT2から端末識別情報が送られてくると、該端末識別情報を取得する。また、ここでいうパスワードは、IPアドレスである。
そして、通信情報を通知された携帯端末KT1、KT11〜KT13は、無線通信部81に対して、通信情報(SSIDとパスワード)を用いて通信を行い、例えば、共有記憶領域92aを利用した会議Aを実施する(S12)。
会議システム1は、この会議においては、会議に参加したことを携帯端末KT1〜KTnに通知し、携帯端末KT1〜KTnは、会議システムアプリが、例えば、図16及び図17に示すようなアクセスレベル通知画面G2、G3をディスプレイ71に表示する。なお、図16は、その携帯端末KT1〜KTnのユーザが会議管理者として、会議に参加したことを通知するアクセスレベル通知画面G2である。また、図17は、その携帯端末KT1〜KTnのユーザが参加者として、会議に参加したことを通知するアクセスレベル通知画面G3である。
そして、会議Aが終了し、携帯端末KT1、KT11〜KT13の会議システムアプリのメイン画面G1において、会議切断ボタンが操作されるか、会議Aに参加していた全てのユーザの携帯端末KT1、KT11〜KT13が無線通信部81の通信圏内から外れると、通信判斷部89は、会議Aの終了であると認識する(S13、S14)。通信判斷部89は、無線通信部81に会議A用の通信情報(SSID、パスワード(IPアドレス))を用いた通信を終了させ、会議Aの終了を通信情報管理部83へ通知する。
なお、通信判斷部89が通信を終了すると判断する条件として、他に、近距離通信部82により近距離無線ネットワークを介して携帯端末KT1〜KTnとの接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークのいずれか一方を介して接続ができないと判断されたとき、携帯端末KT1〜KTnと無線通信部81によるネットワークNWまたは近距離通信部82による近距離無線ネットワークの両方を介して接続ができないと判断されたとき等がある。接続ができるか否かの判断手法としては、例えば対象のネットワークを介して携帯端末KT1〜KTnに接続確認要求を定期的に送信し、携帯端末KT1〜KTnから応答があるか否かに応じて接続の確認をすると良い。
通信情報管理部83は、通信情報管理部83の内部記憶部に記憶されている会議A用の通信情報(SSID、パスワード(IPアドレス))を削除して、会議Aについての情報処理を終了する。また、通信情報管理部83が、通信情報を変更することで、処理を終了してもよい。また、通信可否制御部84が、会議A用の通信情報を用いて送信された要求を受け付けないように制御しても良い。また、通信可否制御部84が、会議A用の通信情報を用いて送信された情報をネットワークNWに接続される他の装置(電子機器等)に送信しないように制御しても良い。
その後、会議Bの管理者が上記同様に、会議Bの開始を連絡することで、上記同様に、会議B用の通信情報(SSID、パスワード)を用いた無線通信を利用した会議が開始される。
そして、会議システム1は、上記会議においては、携帯端末KT1〜KTnを利用して、以下に説明するような電子機器DKの利用と利用制限を行うことで、セキュリティの確保と利用性の向上を図っている。
会議システム1は、会議において、最上位のアクセスレベルのユーザに、会議参加者の一覧を取得することが可能となっており、この会議参加者一覧取得処理を、図18に示すように行う。
すなわち、会議に参加している携帯端末KT1〜KTnのユーザは、携帯端末KT1〜KTnの会議システムアプリを使用して、参加者一覧要求を行うことができる。携帯端末KT1〜KTnのアクセス処理部104は、参加者一覧要求があると、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得し、取得した該端末識別情報を、無線通信部103へ渡して、参加者一覧取得依頼を行う。無線通信部103は、参加者一覧取得依頼があると、端末識別情報とともに、ユーザ一覧取得要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
無線通信部81は、受信したユーザ一覧取得要求を、端末識別情報とともにアクセス制御部87に渡す。
アクセス制御部87は、受け取った端末識別情報に基いて、アクセスレベル記憶部86のユーザ一覧取得可否確認を行って、ユーザ一覧取得権限があるか否かの情報を取得する。アクセス制御部87は、ユーザ一覧取得権限があると、アクセスレベル記憶部86からユーザ一覧を取得し、取得したユーザ一覧を無線通信部81に渡して、ユーザ一覧取得要求を送信してきた携帯端末KT1〜KTnへの送信依頼を行う。
無線通信部81は、ユーザ一覧取得要求を送信してきた携帯端末KT1〜KTnへユーザ一覧を送信する。
携帯端末KT1〜KTnは、無線通信部103がユーザ一覧を受信すると、該ユーザ一覧をアクセス処理部104へ渡し、アクセス処理部104は、例えば、図19に示すようなユーザ端末一覧画面G4をディスプレイ71に表示する。このユーザ端末一覧画面G4は、ユーザ名、端末ID、端末の会議への参加の有効/無効の情報及びアクセスロール(アクセス権限)が表示されている。
すなわち、通信可否制御部84は、無線通信部81へアクセスしてきた携帯端末KT1〜KTnの端末識別情報が識別情報管理部85に登録されていない場合、その携帯端末KT1〜KTnによるアクセスを禁止するが、その端末識別情報を、アクセスレベル記憶部86へアクセスを禁止した旨、すなわち、無効とした端末識別情報として登録する。
したがって、アクセス制御部87が、アクセスレベル記憶部86からユーザ一覧を取得すると、会議へのアクセスが無効となっているユーザの情報もユーザ一覧として取得することになる。
このとき、アクセス制御部87は、受け取った端末識別情報にユーザ一覧取得権限がないときには、一覧取得できなかった旨を、無線通信部81に渡して、ユーザ一覧取得要求を送信してきた携帯端末KT1〜KTnへの送信依頼を行う。この場合、携帯端末KT1〜KTnは、ユーザ端末一覧画面G4の代わりに、ユーザ一覧を取得できなかった旨とその権限がない旨をディスプレイ71に表示する。
ユーザ一覧を受け取った携帯端末KT1〜KTnのユーザ、例えば、会議管理者は、ユーザ端末一覧画面G4を、図20に示すようなアクセス権限変更画面G5として、適宜のユーザのアクセス権限を変更することができる。携帯端末KT1〜KTn及び会議システム1は、アクセス権限変更画面G5の操作で、ユーザのアクセス権限が変更されると、図21に示すように、アクセス権限変更処理を行う。なお、図20に示すアクセス権限変更画面G5は、ユーザDのアクセスロール(アクセス権限)が、司会者から他の権限へ変更が行われようとしている画面となっている。
すなわち、携帯端末KT1〜KTnのアクセス処理部104は、ユーザのアクセス権限操作が行われると、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得する。アクセス処理部104は、無線通信部103に、ユーザ登録情報変更内容と端末識別情報とともにユーザ登録情報変更依頼を無線通信部103へ行う。無線通信部103は、ユーザ登録情報変更内容と端末識別情報とともに、ユーザ登録情報変更要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
会議システム1の無線通信部81は、ユーザ登録情報変更要求を受信すると、受信したユーザ登録情報変更を、ユーザ登録情報変更内容と端末識別情報とともにアクセス制御部87へ渡す。
アクセス制御部87は、端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、ユーザ登録情報変更権限が該端末識別情報のユーザにあるか否かの情報を取得する。アクセス制御部87は、該端末識別情報のユーザにユーザ登録情報変更権限があると、ユーザ登録情報変更内容に基づいて、アクセスレベル記憶部86に登録されている変更対象のアクセス権限を変更する。
アクセス制御部87は、アクセス権限の変更を行うと、ユーザ登録情報変更結果送信依頼を無線通信部81へ行う。無線通信部81は、ユーザ登録情報変更結果を、ユーザ登録情報変更要求を行ってきた携帯端末KT1〜KTnへ送信する。
携帯端末KT1〜KTnの無線通信部103は、ユーザ登録情報変更結果を受信すると、該ユーザ登録情報変更結果をアクセス処理部104へ渡す。
アクセス処理部104は、ユーザ登録情報変更結果の情報を、ディスプレイ71に表示する等の方法でユーザに通知する。
また、このアクセス権限変更においては、携帯端末KT1〜KTnのユーザは、自己のデフォルトのアクセス権限と、会議における各ユーザの役割とアクセスレベルを、アクセス権限情報として、会議システム1に要求して、取得することができる。
携帯端末KT1〜KTnのアクセス処理部104は、取得したアクセス権限情報を、例えば、図22に示すようなアクセス権限一覧画面G6として、ディスプレイ71に表示する。図22のアクセス権限一覧画面G6では、アクセス権限情報の要求を行ったユーザのデフォルトでの役割(図22では、出席者)と各役割のアクセス権限が示されている。なお、図22では、各役割に対して、ユーザ一覧取得、ユーザ変更及び機器一覧取得の各アクセス権限が存在する場合に○印が付与されている。
さらに、会議に参加している携帯端末KT1〜KTnのユーザは、図23に示すように、ネットワークNWに接続されている電子機器DKの一覧を要求することができる。この機器一覧要求は、図13に示したメイン画面G1の会議管理ボタンを操作することで行うことができ、例えば、図22に示したアクセス権限一覧画面G6では、会議管理者、出席者及び司会者が機器一覧要求を行うことができる。
携帯端末KT1〜KTnのアクセス処理部104は、機器一覧要求操作が行われると、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得する。アクセス処理部104は、無線通信部103に、端末識別情報とともに機器一覧取得依頼を無線通信部103へ行う。無線通信部103は、端末識別情報とともに、機器一覧取得要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
会議システム1の無線通信部81は、機器一覧取得要求を受信すると、受信した機器一覧取得を、端末識別情報とともにアクセス制御部87へ渡す。
アクセス制御部87は、端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、該端末識別情報のユーザに機器一覧取得権限があるか否かの情報を取得する。アクセス制御部87は、該端末識別情報のユーザに機器一覧取得権限があると、アクセスレベル記憶部86に登録されている共有記憶領域92aを含む電子機器DKの一覧(以下、適宜、機器一覧という。)を取得する。
アクセス制御部87は、機器一覧を取得すると、機器一覧送信依頼を無線通信部81へ行う。無線通信部81は、機器一覧を、機器一覧取得要求を行ってきた携帯端末KT1〜KTnへ送信する。
携帯端末KT1〜KTnの無線通信部103は、機器一覧を受信すると、該機器一覧をアクセス処理部104へ渡す。
アクセス処理部104は、機器一覧を、例えば、図24に示す機器一覧画面G7として、ディスプレイ71に表示する。なお、図24の機器一覧画面G7では、機器名、機器ID及び有効/無効が表示されている。この有効/無効は、該当する会議において、その電子機器DKを利用することができるか否かを示している。
なお、電子機器DKのアクセスレベル記憶部86への登録は、アクセス制御部87が、図25に示すような機器登録処理を実行することで行う。
すなわち、アクセス制御部87は、図25に示すように、会議システム1が起動している適宜のタイミングに、接続要求送信依頼をネットワーク通信部88aを介して電子機器91へ送信する。
電子機器91は、ネットワーク通信部88aを介して接続要求を受信すると、機器情報部91aが、機器識別情報と必要なアクセスレベルとしての有効/無効情報を取得して、ネットワーク通信部88aを介してアクセス制御部87へ送信する。アクセス制御部87は、電子機器91から送られてきた各電子機器91の機器識別情報と必要なアクセスレベルを、例えば、図26に示す機器データベースDB4として、アクセスレベル記憶部86に登録する。この機器データベースDB4は、例えば、図26に示すように、機器名、機器ID及び有効/無効のアクセスレベルが登録されている。
そして、会議に参加しているユーザのうち機器情報変更権限を有しているユーザは、保有する携帯端末KT1〜KTnを使用して、取得した機器一覧画面G7を、図27に示すように、機器情報変更画面G8として、機器情報の変更を操作することができる。図27の機器情報変更画面G8では、機器Zについて無効の情報を、有効に変更する操作が行われている状態が示されている。
いま、ユーザによって、機器情報変更画面G8で、機器情報の変更が行われると、アクセス処理部104は、図28に示すように、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得する。アクセス処理部104は、無線通信部103に、機器情報変更内容と端末識別情報とともに機器情報変更依頼を無線通信部103へ行う。無線通信部103は、機器情報変更内容と端末識別情報とともに、機器情報変更要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
会議システム1の無線通信部81は、機器情報変更要求を受信すると、受信した機器情報変更を、機器情報変更内容と端末識別情報とともにアクセス制御部87へ渡す。
アクセス制御部87は、端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、機器情報変更権限が該端末識別情報のユーザにあるか否かの情報を取得する。アクセス制御部87は、該端末識別情報のユーザに機器情報変更権限があると、機器情報変更内容に基づいて、アクセスレベル記憶部86に登録されている機器データベースDB4の機器情報(有効/無効)を変更する。
アクセス制御部87は、機器情報の変更を行うと、機器情報変更結果送信依頼を無線通信部81へ行う。無線通信部81は、機器情報変更結果を、機器情報変更要求を行ってきた携帯端末KT1〜KTnへ送信する。
携帯端末KT1〜KTnの無線通信部103は、機器情報変更結果を受信すると、該機器情報変更結果をアクセス処理部104へ渡す。
アクセス処理部104は、機器情報変更結果の情報を、ディスプレイ71に表示する等の方法でユーザに通知する。
また、会議に参加しているユーザは、携帯端末KT1〜KTnを使用して、図13に示したメイン画面G1の機器利用ボタンを操作することで、図29に示すような機器利用画面G9が表示される。ユーザは、機器利用画面G9で利用を希望する電子機器(機器)DKの利用状況欄の利用を、設定することで、アクセスレベルに応じて、利用が許可または不許可となる。
携帯端末KT1〜KTnのアクセス処理部104は、利用対象の機器を指定した機器利用要求があると、図30に示すように、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得する。アクセス処理部104は、利用要求のあった電子機器91の機器情報(利用機器情報)と端末識別情報とともに機器利用依頼を無線通信部103へ行う。無線通信部103は、利用機器情報と端末識別情報とともに、機器利用要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
会議システム1の無線通信部81は、機器利用要求を受信すると、受信した機器利用要求を、利用機器情報と端末識別情報とともにアクセス制御部87へ渡す。
アクセス制御部87は、端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、機器利用可被確認を行う。
いま、機器利用アクセスロールは設定されているが、利用許可がまだ設定されていないものとする。
そこで、アクセス制御部87は、アクセスロール発行依頼を、端末識別情報と利用機器情報ととともに、ネットワーク通信部88aaに渡し、ネットワーク通信部88aaが、ネットワーク通信部88abを介して電子機器91へアクセスロール発行要求を送信する。
電子機器91の機器情報部91aは、アクセスロール発行要求があると、アクセスロールを生成して、ネットワーク通信部88abへ、アクセスローロ発行要求応答を渡し、ネットワーク通信部88aaへアクセスロール発行依頼応答を送信させる。
アクセス通信部90aは、アクセスロール発行依頼応答を受け取ると、該端末識別情報とアクセスロールの関連付けを行って、機器利用アクセスロールのアクセスレベル記憶部86への登録を行う。
アクセス制御部87は、アクセスロールの登録を行うと、該端末識別情報の携帯端末KT1〜KTnのユーザに対する機器利用のアクセスロールを生成して、無線通信部81に機器利用可能送信要求を行う。
無線通信部81は、機器利用依頼応答を、携帯端末KT1〜KTnの無線通信部103へ行い、無線通信部103は、機器利用可能応答をアクセス処理部104へ渡す。
アクセス処理部104は、機器利用可能結果の情報を、ディスプレイ71に表示する等の方法でユーザに通知する。
この場合、アクセス処理部104は、機器利用可能結果が、機器利用可能であるときには、例えば、図31に示すような機器利用結果画面G10を、ディスプレイ71に表示する。この機器利用結果画面G10は、「この端末は、機器Xを利用できます。」等の機器を利用可能である旨のメッセージを表示する。
また、アクセス処理部104は、機器利用可能結果が、機器利用不可能であるときには、例えば、図32に示すような機器利用結果画面G11を、ディスプレイ71に表示する。この機器利用結果画面G11は、「この端末は、機器Xを利用できません。」等の機器を利用不可能である旨のメッセージを表示する。
さらに、上記機器利用の許可取得済みの状態で、利用対象の機器を指定した機器利用要求があると、アクセス処理部104は、図33に示すように、情報管理部101から自端末の端末識別情報を取得する。アクセス処理部104は、利用要求のあった電子機器91の機器情報(利用機器情報)と端末識別情報とともに機器利用依頼を無線通信部103へ行う。無線通信部103は、利用機器情報と端末識別情報とともに、機器利用要求を、会議システム1の無線通信部81へ送信する。
会議システム1の無線通信部81は、機器利用要求を受信すると、受信した機器利用要求を、利用機器情報と端末識別情報とともにアクセス制御部87へ渡す。
アクセス制御部87は、端末識別情報に基づいて、アクセスレベル記憶部86を参照して、機器利用可被確認を行う。
いま、機器利用アクセスロールは設定されており、利用許可があるものとする。
そこで、アクセス制御部87は、機器利用依頼を、端末識別情報と利用機器情報ととともに、ネットワーク通信部88aaに渡し、ネットワーク通信部88aaが、ネットワーク通信部88abを介して電子機器91へ機器利用要求を送信する。
電子機器91の機器情報部91aは、機器利用要求があると、該端末識別情報の該利用要求の電子機器91に対するアクセスロールを確認し、該電子機器91に対する機器機能利用結果送信依頼をネットワーク通信部88abへ渡す。
ネットワーク通信部88abは、機器機能利用結果をネットワーク通信部88aaへ送信する。
アクセス通信部90aは、機器機能利用結果を受け取ると、無線通信部81に機器機能利用結果送信依頼を行う。
無線通信部81は、機器機能利用結果を、携帯端末KT1〜KTnの無線通信部103へ送信し、無線通信部103は、機器機能利用結果をアクセス処理部104へ渡す。
アクセス処理部104は、機器機能利用結果の情報を、ディスプレイ71に表示する等の方法でユーザに通知する。
そして、会議システム1は、会議に出席しているユーザの携帯端末KT1〜KTnからのアクセス要求があると、そのユーザのアクセス権限に応じて、図34〜図50に示すようなアクセス処理を行う。また、会議システム1は、このアクセス処理において、記憶部92に共有記憶領域92aを設け、該共有記憶領域92aを利用して、各種アクセス処理を行う。
すなわち、会議システム1は、図34に示すように、会議のユーザは、携帯端末KT1〜KTnを利用して会議サーバSVを含む電子機器91の記憶部92に作成される共有記憶領域92aを利用して、会議用の文書ファイルを保存・共有することができる。具体的には、会議システム1は、会議が開催され、携帯端末KT1〜KTnから電子機器91の利用要求があると、上述のように、アクセス制御部87が、アクセスレベル記憶部86及び電子機器91の機器情報部91aにアクセスロール(アクセス権限)を作成して、記憶部92に共有記憶領域92aを作成する。会議システム1は、アクセス制御部87の制御下で、会議に参加しているユーザの携帯端末KT1〜KTnからのアクセスを、該ユーザのアクセス権限に応じて許可し、データの保存、編集、削除等を許可する。
また、会議システム1は、図35に示すように、例えば、会議管理者の携帯端末KT1kらの会議終了通知があると、アクセス制御部87は、記憶部92に作成した共有記憶領域92a及び共有記憶領域92aに保管されたデータを削除する。
この場合、アクセス制御部87は、図36に示すように、会議管理者等によって予め設定された会議終了時間や保管時間に基づいて、記憶部92に作成した共有記憶領域92a及び共有記憶領域92aに保管されたデータを削除してもよい。
また、アクセス制御部87は、図37に示すように、通信判斷部89が全ての会議参加者の携帯端末KT1〜KTnでの会議終了操作、無線通信部81の圏外になったことを検知して会議終了通知を行ってくると、共有記憶領域92a及び共有記憶領域92aのデータの削除を行ってもよい。
そして、会議システム1は、図38に示すように、Bluetooth等の近距離通信部82から通信情報(SSID、IPアドレス)を携帯端末KT1〜KTnに通知し、例えば、会議管理者の携帯端末KT1が該通信情報を用いて無線通信部81に会議登録を行う。アクセス制御部87は、会議管理者の携帯端末KT1による会議登録があると、記憶部92に共有記憶領域92aを作成し、会議に参加している携帯端末KT1〜KTnを用いた該共有記憶領域92aを利用したファイルの交換を可能とする。
また、会議システム1は、図39に示すように、共有記憶領域92aが作成されている状態で、他の携帯端末KT2〜KTnから会議参加登録がると、アクセス制御部87は、該他の携帯端末KT2〜KTnに共有記憶領域92aの情報を通知する。これによって、他の携帯端末KT1〜KTnのユーザにおいても、共有記憶領域92aを利用したデータの共有を行って、会議を行うことができる。
会議システム1は、例えば、図40に示すように、携帯端末KT1〜KTnからスキャナ入力要求があると、アクセス制御部87が、該携帯端末KT1〜KTnのアクセス権限に応じて、スキャナ操作に必要なスキャナ操作情報を送信する。アクセス制御部87は、スキャナ操作情報を送った携帯端末KT1〜KTnからスキャナ入力開始指示があると、指定の電子機器91のスキャナ動作を行って、スキャナ情報を、共有記憶領域92aへ保管するとともに、サムネール画像として携帯端末KT1〜KTnに送信する。アクセス制御部87は、他の携帯端末KT1〜KTnからの共有記憶領域92aのスキャナデータの共有を許可する。
また、会議システム1は、図41に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから電子機器91のアクセスコードが要求されると、アクセス制御部87は、アクセスコードを該携帯端末KT1〜KTnへ送信する。該携帯端末KT1〜KTnのユーザが、該アクセスコードを使用して、電子機器91を操作することで、スキャナ操作等を行うことができる。
さらに、会議システム1は、図42に示すように、携帯端末KT1〜KTnから印刷データを電子機器91へ送信して、電子機器91で印刷出力したり、PDF等にデータ変換して、共有記憶領域92aを介して他の携帯端末KT1〜KTnのユーザと共有できる。
また、会議システム1は、図43に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから電子機器91のアクセスコードが要求されると、アクセス制御部87は、アクセスコードを該携帯端末KT1〜KTnへ送信する。該携帯端末KT1〜KTnのユーザが、該アクセスコードを使用して、電子機器91を操作することで、共有記憶領域92aのデータの印刷処理等を行うことができる。
さらに、会議システム1は、図44に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから電子機器91のアクセスコードが要求されると、アクセス制御部87は、アクセスコードを該携帯端末KT1〜KTnへ送信する。該携帯端末KT1〜KTnのユーザが、該アクセスコードを使用して、電子機器91を操作することで、共有記憶領域92aのデータを該ユーザの外部記憶部GM等へコピーすることができる。
また、会議システム1は、図45に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから該ユーザの外部記憶部GMへのバックアップ要求があると、アクセス制御部87は、共有記憶領域92aの指定のデータを外部記憶部GMへコピーする。
さらに、会議システム1は、図46に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから共有記憶領域92aのデータのダウンロード要求があると、アクセス制御部87は、共有記憶領域92aの指定されたデータを該携帯端末KT1〜KTnへ転送する。
また、会議システム1は、図47に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから共有記憶領域92aへのデータのアップロード要求があると、アクセス制御部87は、該データの共有記憶領域92aへの転送を許可する。
さらに、会議システム1は、図48に示すように、アクセス権限のあるユーザが電子機器91を操作して、共有記憶領域92aのデータを添付したメール送信を行うことができる。この場合、該ユーザは、携帯端末KT1〜KTnからアクセスコードを要求し、アクセス制御部87は、アクセスコードを該携帯端末KT1〜KTnへ送信する。該携帯端末KT1〜KTnのユーザが、該アクセスコードを使用して、電子機器91を操作して、共有記憶領域92aのデータを添付資料としたメール送信操作を行うと、アクセス制御部87は、該データを添付したメールを、指定のメール宛先へ送信する。この場合、会議システム1は、ネットワークNWに、インターネット等の他のネットワークNW2が、ターミナルアダプタTAを介して接続されているときには、該他のネットワークNW2上のメール宛先へのメール送信をも許可する。
また、会議システム1は、図49に示すように、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから共有記憶領域92aのデータを添付したメール送信要求があると、アクセス制御部87は、該データを指定のメール宛先へ送信する。この場合、会議システム1は、ネットワークNWに、インターネット等の他のネットワークNW2が、ターミナルアダプタTAを介して接続されているときには、該他のネットワークNW2上のメール宛先へのメール送信をも許可する。
さらに、会議システム1は、図50に示すように、ネットワークNWにクラウドネットワークCNWが接続されていて、クラウドネットワークCNWにファイル交換サーバFSが接続されている場合、ファイル交換サーバFSを利用したデータ転送を行うことができる。例えば、アクセス権限のあるユーザの携帯端末KT1〜KTnから共有記憶領域92aのデータとファイル交換サーバFSを使用する旨を指定したメール送信要求があると、アクセス制御部87は、指定されたデータを添付したメールをファイル交換サーバFSへメール送信する。アクセス制御部87は、ファイル交換サーバFSからデータを格納したURLの通知があると、メール送信要求で指定されているメール宛先に、データが格納されているファイル交換サーバFSのURLをメール送信する。メールを受信した宛先の装置は、該メールのURLにアクセスして、該URLに保管されているデータを取得する。
このように、本実施例の会議システム1は、1以上の通信装置を含む情報処理システムであって、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の端末装置に送信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段で送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信する第2の通信手段と、前記第2の通信手段で通信する複数の端末装置それぞれの端末識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された端末識別情報で識別される複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できるかを判断する判断手段と、前記判断手段で前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御する制御手段と、を有する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。また、来客等の無線接続を普段行わない部門外の者に対して、無線接続を許可することができるようになる。
また、本実施例の会議システム1は、1以上の通信装置を含む情報処理システムであって、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の携帯端末に送信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段で送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信する第2の通信手段と、前記第2の通信手段で通信する複数の端末装置それぞれの識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別情報で識別される複数の端末装置が前記第1のネットワークを介して通信できるかを判断する判断手段と、前記判断手段で前記複数の端末装置が前記第1のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御する制御手段と、を有する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、1以上の通信装置を含む情報処理システムであって、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の携帯端末に送信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段で送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信する第2の通信手段と、前記第2の通信手段で通信する複数の端末装置それぞれの識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別情報で識別される複数の端末装置が前記第1のネットワークを介して通信できるかを判断する判断手段と、前記判断手段で前記複数の端末装置が前記第1のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御する制御手段と、を有する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
また、本実施例の会議システム1は、1以上の通信装置を含む情報処理システムであって、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の携帯端末に送信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段で送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信する第2の通信手段と、前記第2の通信手段で通信する複数の端末装置それぞれの識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された識別情報で識別される複数の端末装置が前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークを介して通信できるかを判断する判断手段と、前記判断手段で前記複数の端末装置それぞれが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークのうち少なくともいずれかを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御する制御手段と、を有する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、前記制御手段が、前記複数の端末それぞれが、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介させないよう通信を制御する。
したがって、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
また、本実施例の会議システム1は、1以上の通信装置と、1以上の情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記1以上の通信装置は、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の端末装置に送信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段で送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信する第2の通信手段と、を有し、前記1以上の情報処理装置は、前記通信装置の第2の通信手段で通信する複数の端末装置それぞれの端末識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された端末識別情報で識別される複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して前記通信装置と通信できるかを判断する判断手段と、前記判断手段で前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して前記通信装置と通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介して実行される前記通信装置と前記端末装置の通信をさせないよう制御する制御手段と、を有する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、1記憶手段を有する1以上の通信装置を含む情報処理システムは、第1のネットワークを介して該第1のネットワークと異なる第2のネットワークの接続情報を複数の端末装置に送信するステップと、送信された接続情報に基づいて、前記複数の端末装置と前記第2のネットワークを介して通信するステップと、通信する複数の端末装置それぞれの端末識別情報を前記記憶手段に記憶するステップと、前記記憶手段に記憶された端末識別情報で識別される複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できるかを判断するステップと、前記判断手段で前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御するステップと、を有する情報処理方法を実行する。
したがって、近距離通信部82の近距離通信領域に入ってくるユーザの携帯端末KT1〜KTnと無線接続可能とするとともに、ユーザと端末識別情報に基づいて無線通信部81との通信を制御することができ、無線通信許可した後も、ユーザのアクセスレベルに基づいて電子機器91や共有記憶領域92aへのアクセスを制御することができる。その結果、ネットワークNWに接続されている電子機器91への無線接続を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行えるようにすることができる。
また、本実施例の会議システム1は、前記制御手段は、前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークの接続情報を変更することで前記第2のネットワークの通信をさせないよう制御する。
したがって、接続情報を変更して、適切な通信とセキュリティの確保を行うことができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、前記制御手段は、前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークの接続情報を削除することで前記第2のネットワークの通信をさせないよう制御する。
したがって、会議等の通信単位の通信に参加していた全ての携帯端末KT1〜KTnが通信圏外に移動すると、その通信単位の通信の終了と判断して、通信情報を削除等することができ、通信単位の通信の終了と通信の安全性を簡単かつ容易に行うことができる。
また、本実施例の会議システム1は、前記制御手段は、前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークの接続情報に基づいて、前記第2のネットワークを介して通信する端末装置からの要求を受け付けないよう制御する。
したがって、通信単位毎の通信情報を安全に管理することができ、より一層通信の安全を容易に向上させることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、前記制御手段は、前記複数の端末装置が前記第2のネットワークを介して通信できないと判断されたとき、前記第2のネットワークの接続情報に基づいて、前記第2のネットワークを介して送信される情報を他の装置に送信しないよう制御する。
したがって、より一層通信の安全を容易に向上させることができる。
また、本実施例の会議システム1は、前記記憶手段は、前記アクセスレベルに応じてアクセス可能な1以上の記憶領域を有し、前記端末識別情報毎にユーザを識別するユーザ識別情報及び該ユーザのアクセスレベルを関連付けて記憶し、前記複数の端末装置のうち一の端末装置から、前記1以上の記憶領域のうち一の記憶領域へのアクセスを、前記一の端末装置の端末識別情報と関連付けて記憶された前記アクセスレベルと、前記一の記憶領域のアクセスレベルとに基づいて制御するアクセス制御手段と、を有する。
したがって、例えば、会議参加者のアクセスレベルに基づいて、会議参加者等を管理することができ、セキュリティを確保しつつ、利用性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、請求項6に記載の情報処理システムであって、前記記憶手段に記憶された最上位のアクセスレベルのユーザからの要求に応じて、該記憶手段に記憶されたアクセスレベルと前記端末識別情報のうち、少なくともいずれかを変更する変更手段を有する。
したがって、例えば、会議管理者のアクセスレベルの高いユーザが、会議参加者等を適宜増やしたり、参加者のアクセスレベルを変更することができ、利用性をより一層向上させることができる。
また、本実施例の会議システム1は、前記アクセス制御手段により制御されるアクセスは、前記記憶領域へのデータの書き込み、データの閲覧、データの編集が含まれる。
したがって、情報の安全性を向上させることができるとともに、利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の会議システム1は、前記第2の通信手段は、第2のネットワークを介して1以上の電子機器と通信し、前記アクセス制御手段は、前記アクセスレベルに応じて、前記1以上の電子機器へのアクセスを、該1以上の電子機器毎、及び該1以上の電子機器それぞれの備えている機能毎のうち、少なくとも何れか毎に制御する。
したがって、情報の安全性を向上させることができるとともに、利用性を向上させることができる。
なお、上記実施例においては、ネットワークNWが1つの会議室Rに張り渡されている場合について説明したが、ネットワークNWは、複数の会議室Rにわたって張り渡されている場合にも、同様に適用することができる。
例えば、図51に示すような会議システム200であってもよい。この会議システム200は、複数の会議室Ra〜Rnにそれぞれ、ネットワークNWa〜NWnが張り渡されており、ネットワークNWa〜NWnが、ファイアウォールFWa〜FWbを介して、基幹ネットワークKNWに接続されている。会議システム200は、基幹ネットワークKNWに、会議サーバ14と、ターミナルアダプタTAが接続されており、ターミナルアダプタTAは、インターネット等の外部ネットワークGNWに接続されている。会議システム200は、各会議室Ra〜RnのネットワークNWa〜NWnに、近距離通信部KM、無線装置MS、MFP11、プロジェクタ12、電子黒板13等の電子機器DKが接続されている。会議システム200は、会議室Ra〜Rb内に入ったユーザの携帯している携帯端末KT1〜KTnと近距離通信部KM及び無線装置MSが通信して、電子機器DKを利用した会議を行うことができる。
このような会議システム200であっても、本発明は、上記同様に、情報処理を行うことができる。
このようにすると、複数の会議室R毎に、会議単位で通信情報とアクセスレベルを設定して、電子機器91と携帯端末KT1〜KTnを利用した会議を、セキュリティを確保しつつ利用性が良好な状態で行うことができる。
次に、図52、図53を参照し、上述した通信可否制御部84(無線装置MS)による、端末識別情報に基づいて通信可否の制御を行う処理について説明する。
通信可否制御部84は、近距離通信部82(第1の通信手段)と、端末との距離の情報に応じて、当該端末に、無線通信部81(例えば無線アクセスポイント)が形成する第2のネットワークの接続情報を送信するか否かを制御する。
通信可否制御部84は、複数の近距離通信部82(近距離通信装置KM、第1の通信手段)毎に、前記距離の情報を設定する。それにより、近距離通信装置KMを配置する部屋の大きさ等の状況に応じた設定を行うことができる。
通信可否制御部84は、第2のネットワークの接続情報を送信する際、第2のネットワークの接続情報の送信先の端末装置の識別情報を記憶しておき、記憶していない識別情報を有する端末装置に、第2のネットワークを介する通信をさせないよう制御する。それにより、端末装置の位置する範囲に応じて通信の可否を制御できるため、よりセキュリティが向上する。
図52は、通信可否制御部84が、通信を許可する携帯端末KT1〜KTnの位置の範囲を説明する図である。図52に示すように、通信可否制御部84は、近距離通信部82(近距離通信装置KM)と、所定の範囲内、例えば、所定の閾値以上の信号強度(電波強度、RSSI)でBluetooth等の近距離無線通信を行える範囲に位置する携帯端末KT1〜KTnに対し、通信を許可する。なお、上述したように、通信可否制御部84は、携帯端末KT1〜KTnに対し通信を許可すると、アクセス制御部87に、通信を許可した携帯端末の端末識別情報を渡す。
図53は、通信可否制御部84による、通信可否を制御する処理を示すシーケンス図である。以下では、携帯端末KT1〜KTnのうちの任意の携帯端末を携帯端末KT11として説明する。
まず、管理者は、所定の外部端末、または無線装置MSの操作部等の操作により、近距離通信部82(近距離通信装置KM)の識別情報毎に、当該近距離通信部82に接近した携帯端末KT1〜KTnからの通信を許可するための、近距離無線通信の距離に応じた閾値、例えば信号強度の閾値を設定する(ステップS101)。
通信可否制御部84は、設定された近距離通信部82(近距離通信装置KM)の識別情報に対応付けて、設定された閾値を保存する(ステップS102)。
携帯端末KT11は、図10のステップS7で、近距離通信部82に、携帯端末KT11のMACアドレス等の端末識別情報(ID)を含む近距離無線信号を送信する(ステップS103)。
近距離通信部82は、図10に示すステップS8で、通信可否制御部84に、受信した近距離無線信号に含まれる端末識別情報、受信した近距離無線信号の信号強度、及び近距離通信部82の識別情報を通知する(ステップS104)。なお、近距離通信部82の識別情報は、例えば、近距離通信部82のMACアドレスを用いてもよい。
通信可否制御部84は、通知された信号強度が、ステップS102で近距離通信部82に応じて設定された閾値以上であるか判断する(ステップS105)。
通信可否制御部84は、通知された信号強度が、予め設定された閾値以上であれば、携帯端末KT11と近距離通信部82との距離が所定の距離よりも近いと判断し、携帯端末KT11の端末識別情報を、接続許可リストに保存する(ステップS106)。なお、通信可否制御部84は、通知された信号強度が、予め設定された閾値以上であれば、例えば、接続許可リストに保存せず、処理を終了する。
続いて、通信可否制御部84は、図10に示すステップS9で、近距離通信部82に、SSIDとパスワードを通知する(ステップS107)。
近距離通信部82は、図10に示すステップS10で、携帯端末KT11に、SSIDとパスワードを通知する(ステップS108)。
携帯端末KT11は、図10に示すステップS11で、通信可否制御部84に、接続要求を行う(ステップS109)。
通信可否制御部84は、受信した接続要求に含まれる携帯端末KT11の端末識別情報が、接続許可リストに保存されているか判断する(ステップS110)。
携帯端末KT11の端末識別情報が、接続許可リストに保存されている場合、通信可否制御部84は、通信を許可し、アクセス制御部87に、通信を許可した携帯端末KT11の端末識別情報を渡す(ステップS111)。なお、携帯端末KT11の端末識別情報が、接続許可リストに保存されていない場合、通信可否制御部84は、通信を許可し、例えば、携帯端末KT11にエラー応答を返す。
なお、近距離通信部82は、携帯端末KT11との間の信号強度を例えば定期的に監視し、上述したステップS104の処理により、通信可否制御部84に通知してもよい。その場合、通信可否制御部84は、上述したステップS105の処理により、通知された信号強度が、上述の閾値以上でなければ、携帯端末KT11の端末識別情報を、接続許可リストから削除する。それにより、以前無線アクセスポイントに接続した端末からの不正な接続を防ぐことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。