JP4459207B2 - 工作機械の主軸装置及び主軸の交換方法 - Google Patents
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Description
そのため、主軸自体を交換可能にした発明、主軸と軸受とを一体で主軸装置から抜き出したり挿着できたりする発明、主軸装置を含んだ主軸ハウジング全体を1つのカートリッジと考える発明等の従来技術が現われている。
特許文献2の工作機械の主軸支持構造(第2の従来技術)は、主軸と前側軸受、ビルトインモータのロータ、後側軸受とを一体にしてハウジング内径と軸受外輪外径とをすべらせてハウジングから抜き出すものである。そして外部で主軸又は軸受を交換して組み立て後、ハウジング内に再組み付けする。
特許文献4のモータ内蔵形主軸台(第4の従来技術)は、主軸台をメイン軸受部分とモータ部分とに分割したものである。こうしてメイン軸受部分は共通に用い、モータ部分だけを要求仕様に合った各種サイズのものにフレキシブルに変更可能にしている。
第2の従来技術は、第1の従来技術に比べ主軸の交換性は向上しているが、主軸の回転精度に直接的に影響を与える軸受の外輪をハウジングに対して着脱するので、やはり作業に高度な知識と技能が必要となる。そして主軸交換後には軸受の慣らし運転をし、騒音、振動、発熱が正常か否かの確認作業を行うため、主軸交換に伴う工作機械の停止時間が長くなる。
第4の従来技術は、工作機械の使用現場で、主軸台のメイン軸受部分をモータ部分から分離し、主軸と前部軸受及び後部軸受をそっくり交換する構成にはなっていない。特に後部軸受は軸受ケースから分解しなければならず、主軸の交換作業はかなり困難である。
本発明は、こうした従来の問題点を解決することを技術課題としており、主軸装置が故障したとき、工作機械の使用現場で、主軸及び軸受を容易に、かつ短時間で交換でき、工作機械の停止時間を極力少なくした工作機械の主軸装置及び主軸の交換方法を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、ハウジングに前部軸受及び後部軸受により回転支持された主軸を有する工作機械の主軸装置において、前記ハウジングは前部ハウジングと後部ハウジングとに分離可能に締結され、前記主軸の前部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を前記前部ハウジングの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記前部軸受部を前記前部ハウジングに組み込み、前記主軸の後部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を後部軸受ケースの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記後部軸受部を組み込んだ後部軸受ケースを前記後部ハウジングに嵌合して支持し、前記前部ハウジングを前記後部ハウジングから分離したとき、前記前部軸受部、前記主軸及び前記後部軸受部を組み込んだ前記軸受ケースが前記前部ハウジングと一体的に前記後部ハウジングから分離するように構成したことを特徴とする工作機械の主軸装置を要旨とする。
を含むことを特徴とした主軸の交換方法を要旨とする。
新しい前部ハウジングユニットは、工作機械メーカで組み立て、慣らし運転、性能検査が完了したものであり、交換によりその新しい前部ハウジングユニットを組み込んだ工作機械は、慣らし運転や主軸装置の所望の機能が働くかの確認作業がほとんど不要となり、主軸交換に伴う作業時間の短縮に寄与している。
図1は、本発明の工作機械の主軸装置の断面図、図2は、本発明の主軸装置を備えた工作機械の前部ハウジングユニットを抜き出した状態を示す側面図、図3は、図2のIII −III 断面図、図4は、本発明の主軸の交換方法のステップを示したフローチャートである。
後部ハウジング25に形成された穴35内には、軸受ケース33が嵌合され、軸受ケース33内には2個の後部軸受11が設けられ、その後部軸受11は主軸7の後部を回転支持している。左側の後部軸受11の内輪は、主軸7の肩に当たり、内輪用カラーを挟んで右側の後部軸受11の内輪がナット37で主軸7に固定される。そして左側の後部軸受11の外輪は軸受ケース33の肩に当たり、外輪カラーを挟んで右側の後部軸受11の外輪は軸受押え39で固定される。このように後部軸受部は後部ハウジング25に支持されている。
主軸7の先端のテーパ孔13には工具ホルダ15が挿入され、工具ホルダ15の後部に設けられたプルスタッド47がコレット49に把持される。コレット49はドローバー51により軸線方向に進退可能になっている。主軸7の内周面にスリーブ53を介して皿ばね55が多数設けられ、皿ばね55の右側はカラーを挟んでドローバー51の後端にねじ止めされたナット57で規制されている。皿ばね55はドローバー51に後方向きの弾性付勢力を付与し、コレット49が工具ホルダ15のテーパシャンクを主軸7のテーパ孔13に密着させ、クランプする。
テーパ孔13の中程にはエア通路85が開口しており、工具交換時に圧縮空気が噴出され、テーパ孔13のクリーニングをしている。圧縮空気は、後部ハウジング25のエア供給口87から供給され、後部ハウジング25、前部ハウジング23、軸受押え31及び主軸7内に穿設されたエア通路を通ってテーパ孔13に噴出される。
主軸交換治具97は、パレット21上に固定されたベースプレート99のZ軸方向に設けられたレール101に沿って滑動するスライダA103と、スライダA103のZ軸方向に設けられたレール105に沿って滑動するスライダB107とで成る。スライダB107の立壁には前部ハウジング23の外周が貫通できる穴が開いており、前部ハウジング23のフランジ89のねじ穴109に向けて4本のボルト111をねじ込むことによって、前部ハウジングユニット93を主軸交換治具97に固定することができる。
工作機械の使用現場で前部ハウジングユニット93を交換する場合、まずパレット21に主軸交換治具97を取り付け、パレットチェンジャを用いてそのパレット21をテーブル19上に固定する(ステップS1)。パレットチェンジャのない工作機械の場合は、主軸交換治具97をテーブル19に直接固定する。
また、立形のマシニングセンタの主軸装置にも本発明の構成を用いることができる。すなわちテーブル上に固定した治具に立形主軸装置の前部ハウジングのフランジ相当部材を固定し、上下方向のZ軸の送り動作を利用して、横形マシニングセンタと同様に前部ハウジングユニットを後部ハウジングから抜き出すことができる。
マシニングセンタやNC工作機械に限らず、手動で送り動作を行う汎用工作機械にも本発明は適用できる。
7 主軸
9 前部軸受
11 後部軸受
19 テーブル
21 パレット
23 前部ハウジング
25 後部ハウジング
27 ボルト
33 軸受ケース
41 ステータ
43 ロータ
49 コレット
51 ドローバー
61 シリンダ
63 ピストン
89 フランジ
93 前部ハウジングユニット
97 主軸交換治具
103 スライダA
107 スライダB
Claims (4)
- ハウジングに前部軸受及び後部軸受により回転支持された主軸を有する工作機械の主軸装置において、
前記ハウジングは前部ハウジングと後部ハウジングとに分離可能に締結され、
前記主軸の前部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を前記前部ハウジングの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記前部軸受部を前記前部ハウジングに組み込み、
前記主軸の後部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を後部軸受ケースの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記後部軸受部を組み込んだ後部軸受ケースを前記後部ハウジングに嵌合して支持し、
前記前部ハウジングを前記後部ハウジングから分離したとき、前記前部軸受部、前記主軸及び前記後部軸受部を組み込んだ前記軸受ケースが前記前部ハウジングと一体的に前記後部ハウジングから分離するように構成したことを特徴とする工作機械の主軸装置。 - ハウジングに前部軸受及び後部軸受により回転支持され、ビルトインモータにより回転駆動される主軸を有する工作機械の主軸装置において、
前部ハウジングと後部ハウジングとが分離可能に締結された前記ハウジングの前方部を形成し、前記主軸の前部を支持する前部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を前記前部ハウジングの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して前記前部軸受部を組み込んだ前部ハウジングと、
前記ハウジングの後方部を形成し、前記ビルトインモータのステータを組み込み、前記主軸の後部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を後部軸受ケースの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記後部軸受部を組み込んだ後部軸受ケースを嵌合して支持する後部ハウジングと、
を具備し、前記前部ハウジングを前記後部ハウジングから分離したとき、前記前部軸受部、主軸、ビルトインモータのロータ及び後部軸受部を組み込んだ前記軸受ケースが前記前部ハウジングと一体的に取り出せる構成にしたことを特徴とする工作機械の主軸装置。 - 工具とワークとを相対移動させて前記ワークを加工する工作機械において、
前記工具を把持して回転する主軸を有した主軸装置と、
前記ワークを載置するテーブルと、
前記主軸装置と前記テーブルとを相対移動させる移動手段と、
を具備し、
前記主軸装置は、ハウジングが前部ハウジングと後部ハウジングとに分離可能に締結され、
前記主軸の前部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を前記前部ハウジングの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記前部軸受部を前記前部ハウジングに組み込み、
前記主軸の後部軸受部の内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を後部軸受ケースの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して、前記後部軸受部を組み込んだ後部軸受ケースを前記後部ハウジングに嵌合して支持し、
前記前部ハウジングを前記後部ハウジングから分離したとき、前記前部軸受部、前記主軸及び前記後部軸受部を組み込んだ前記軸受ケースが前記前部ハウジングと一体的に前記後部ハウジングから分離するように構成されたことを特徴とする工作機械。 - 請求項3に記載の前記工作機械における主軸の交換方法であって、
前記工作機械のテーブル上に主軸交換治具を取り付け、前記主軸交換治具と前記前部ハウジングとを固定するステップと、
前記前部ハウジングと後部ハウジングとの締結部材を外し、前記前部ハウジングを前記後部ハウジングから前記主軸の軸線方向に抜き出し、
内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を前記前部ハウジングの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して前部軸受部を組み込んだ前部ハウジングと、主軸と、内輪側の一方を主軸の肩に当て、他方を軸受内輪押えで固定し、外輪側の一方を後部軸受ケースの肩に当て、他方を軸受外輪押えで固定して後部軸受部を組み込んだ軸受ケースとを前部ハウジングユニットとして一体的に取り出すステップと、
前記主軸交換治具に交換する新しい前記前部ハウジングユニットを固定し、前記新しい前部ハウジングユニットを前記後部ハウジング内に挿入するステップと、
前記新しい前部ハウジングと前記後部ハウジングとを締結し、前記主軸交換治具を前記前部ハウジングから取り外すステップと、
を含むことを特徴とした主軸の交換方法。
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