JP4458723B2 - ステアリングスイッチ評価方法及びステアリングスイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された車載装置を制御するためにステアリングホイールに設けられたステアリングスイッチ及びステアリングスイッチの操作性を評価するためのステアリングスイッチ評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、外部に警告音を発するホーン等の従来から搭載されていた車載装置のほかに、コンピュータ等の制御手段によって車両の速度を自動制御するクルーズコントロール装置や車両の現在位置等をモニタ画面に表示するナビゲーション装置等が新たな車載装置として搭載されている。
【0003】
このような各種車載装置を操作するためのスイッチ類のうち、ホーン以外の車載装置は車両のインスツルメントパネルに設けられている。
【0004】
一方で、従来のホーンのスイッチのようにステアリングホイール、特に、ステアリングホイールのリム部近傍にステアリングスイッチとして上述したようなスイッチ類を設けることが考えられている。このようなステアリングスイッチでは、運転席乗員がステアリングホイールを把持したまま親指等で操作できるため、運転席乗員が運転姿勢を変えることなく操作でき、操作性がよいというメリットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステアリングホイールを把持したままの状態で親指によりステアリングスイッチを操作する場合、実際に親指が触れるステアリングスイッチの操作部(一例としては、ボタン等)の取付位置によっては、親指に対する負担度が異なる。このため、取付位置に対して無関心に操作部を設けることで、操作性の向上というメリットを充分にだせない可能性がある。
【0006】
このように、ステアリングホイールにステアリングスイッチを取り付けるにあたり、車載装置の特性にあった操作性が高いスイッチ(操作部)の配置が求められている。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、操作性という観点からステアリングスイッチの操作部の取付位置を評価できるステアリングスイッチ評価方法及び操作性が高いステアリングスイッチを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、略リング状のリム部を有し、当該リム部の中心周りに回転操作するで車両を操舵するステアリングホイールに設けられ、所定の操作により前記車両に搭載された所定の車載装置に所定の動作をさせる操作部を備えるステアリングスイッチの操作性を評価するためのステアリングスイッチ評価方法であって、前記リム部の半径方向内側の所定の基準位置と当該基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で、前記リム部の所定部位を把持した状態の手の親指を往復移動させ、前記各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で前記往復移動時における前記親指の負担度を複数段階で相対的に評価して前記各目標位置毎に評点をつけ、前記各目標位置における前記評点から一対比較法に基づいて前記各目標位置毎に絶対評価点を算出し、さらに、前記各目標位置毎の前記絶対評価点から補間して導出した前記基準位置の周囲における前記絶対評価点の分布と前記操作部の取付位置とに基づき、前記リム部の把持状態において前記操作部を前記親指で触れる際の操作性を評価する、ことを特徴としている。
【0009】
上記構成のステアリングスイッチ評価方法によれば、先ず、ステアリングホイールを構成する略リング状のリム部の所定部位を把持し、この状態でリム部の半径方向内側の所定の基準位置と、この基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で親指を往復移動させる。
【0010】
次いで、各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で上述した親指の往復移動時における親指の負担度が複数段階で相対的に評価され、この評価に基づく評点が得られる。
【0011】
さらに、各目標位置における評点から一対比較法に基づいて各目標位置毎に絶対評価点が算出されると共に、各目標位置毎の絶対評価点から補間により基準位置の周囲における絶対評価点の分布が導出される。
【0012】
この絶対評価点の分布と操作部の取付位置とを重ね合わせると、操作部の取付位置における絶対評価点が得られる。この操作部の取付位置における絶対評価点は、ステアリングホイールを把持した状態で操作部を親指で触れた際、すなわち、親指でステアリングスイッチを操作した際の親指の負担度を数値で示したものにほかならない。したがって、この操作部の取付位置における絶対評価点からステアリングスイッチの操作性が評価される。
【0013】
請求項2記載の本発明は、略リング状のリム部を有し、当該リム部の中心周りに回転操作することで車両を操舵するステアリングホイールに設けられ、所定の操作により前記車両に搭載された所定の車載装置が動作する操作部を備えるステアリングスイッチであって、前記リム部の半径方向内側の所定の基準位置と当該基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で、前記リム部の所定部位を把持した状態の手の親指を往復移動させ、前記各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で前記往復移動時における前記親指の負担度を複数段階で相対的に評価して前記各目標位置毎に評点をつけ、前記各目標位置における前記評点から一対比較法に基づいて前記各目標位置毎に絶対評価点を算出し、さらに、前記各目標位置毎の前記絶対評価点から補間して導出した前記基準位置の周囲における前記絶対評価点の分布において相対的に前記絶対評価点の変化が少ない範囲に前記操作部を設けた、ことを特徴としている。
【0014】
上記構成のステアリングスイッチ評価方法によれば、先ず、ステアリングホイールを構成する略リング状のリム部の所定部位を把持し、この状態でリム部の半径方向内側の所定の基準位置と、この基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で親指を往復移動させる。
【0015】
次いで、各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で上述した親指の往復移動時における親指の負担度が複数段階で相対的に評価され、この評価に基づく評点が得られる。
【0016】
さらに、各目標位置における評点から一対比較法に基づいて各目標位置毎に絶対評価点が算出されると共に、各目標位置毎の絶対評価点から補間により基準位置の周囲における絶対評価点の分布が導出される。
【0017】
この絶対評価点の分布と操作部の取付位置とを重ね合わせると、操作部の取付位置における絶対評価点が得られる。この操作部の取付位置における絶対評価点は、ステアリングホイールを把持した状態で操作部を親指で触れた際、すなわち、親指でステアリングスイッチを操作した際の親指の負担度を数値で示したものにほかならない。
【0018】
ここで、本ステアリングスイッチでは、上記の分布のうち、相対的に絶対評価点の変化が小さい範囲に操作部が設けられる。このため、親指が操作部のどの部分に触れるにしても親指の負担度の変化が小さく、操作部の操作時に操作者が感じる違和感が少なく、この意味で操作性が向上する。
【0019】
また、上記の絶対評価点の変化が小さい範囲に複数の操作部を設けることで、各操作部毎の親指の負担度の変化が小さく、各操作部の操作性が比較的均一になり、この意味でも操作性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
<本実施の形態の構成>
図1には、本発明の一実施の形態に係るステアリングスイッチ12、14、16を適用したステアリングホイール10の平面図が示されている。この図に示されるように、ステアリングホイール10はリム部18を備えている。
【0021】
リム部18は平面視(図1図示状態)で略円形のリング状に形成されてスポーク並びにハブを介してステアリングシャフト(何れも図示省略)へ機械的に連結されており、リム部18をその中心周りに左右へ回転させることで車両の操舵ができるようになっている。
【0022】
リム部18の略中央にはパッド部20が配置されている。パッド部20もまたスポーク若しくはスポークに沿って設けられた図示しない連結部材等を介してリム部18へ機械的に連結されており、リム部18の回転に伴い一体的に回転する。また、パッド部20の内部には、例えば、エアバッグ装置等が収容されている。
【0023】
さらに、パッド部20とリム部18との間の複数箇所(本実施の形態では4箇所)の境界部分のうち、運転席乗員の右手がリム部18を把持する際の把持部分に最も近い境界部分の近傍には、ステアリングスイッチ12を構成する操作部としてのボタン22、ステアリングスイッチ14を構成する操作部としてのボタン24、ステアリングスイッチ16を構成する操作部としてのボタン26、28がそれぞれ設けられている。
【0024】
ボタン22〜28の各々は、リム部18の軸方向に沿ってステアリングホイール10に対して所定範囲相対変位可能とされており、リム部18の軸方向乗員側(図1の紙面手前側)からの押圧力が付与されることによって、その反対側(図1の紙面奥行側)へ変位する。また、これらのボタン22〜28は、図示しないばね等の付勢手段の付勢力によってリム部18の軸方向乗員側へ付勢されており、これらのボタン22〜28を押圧して変位させる際には、この付勢力に抗して押圧することになり、また、押圧力を解除すれば上記の付勢力によりボタン22〜28が元の状態に復元される。
【0025】
上述したボタン22〜28のうち、ボタン22は図示しない車載装置としての警音器の通電回路のスイッチを構成しており、リム部18の軸方向乗員側からの押圧力が付与されて軸方向乗員側とは反対側へ変位することで、警音器の通電回路を閉じ、警告音を車両の外部へ発することができるようになっている。
【0026】
また、このボタン22は、図5に示される絶対評価点分布の範囲A内に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。
【0027】
一方、上述したボタン22〜28のうち、ボタン24は図示しない車載装置としてのオーディオ装置の起動スイッチを構成しており、オーディオ装置が停止した状態でボタン24を押圧した場合にはオーディオ装置が作動し、オーディオ装置が作動した状態でボタン24を押圧した場合にはオーディオ装置が停止する。
【0028】
また、このボタン24は、図5に示される絶対評価点分布の範囲C内に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。
【0029】
さらに、上述したボタン22〜28のうち、ボタン26とボタン28とは上述したオーディオ装置のボリューム調整スイッチを構成しており、オーディオ装置の作動状態でボタン26を押圧すると、図示しないスピーカの音量が大きくなり、オーディオ装置の作動状態でボタン28を押圧すると、図示しないスピーカの音量が小さくなる。
【0030】
また、これらのボタン26、28は、図5に示される絶対評価点分布の範囲Bの内側で且つ水平線Xよりも下方側に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。
【0031】
<ボタン22〜28の取付位置の設定及び評価>
次に、ステアリングホイール10に対するボタン22〜28の取付位置の設定方法の説明を通して本発明の一実施の形態に係るステアリングスイッチ評価方法(ステアリングスイッチ12、14、16の取付位置評価方法)について説明する。
【0032】
例えば、上述したボタン22〜28の各々をステアリングホイール10のどの部分に取り付けるかを決めるにあたり、先ず、図2に示されるように、車両室内と同等の構成の模型40に設けられた仮想運転席(図示省略)に仮想乗員としての被験者42を着座させる。
【0033】
この着座状態で、図2に示されるように、ステアリングホイール10の所定部位、例えば、図1に示されるようなステアリングホイール10の中心を略水平に通る水平線Xとリム部18とが交わる部分の近傍を把持させ、さらに、この状態で図3に示される基準位置K0に親指44を配置させる。
【0034】
一方で、図3で示されるように、上記の基準位置K0を中心として、この基準位置K0から親指44が届く範囲の仮想同心円M1、M2を想定し、更に、基準位置K0から水平線Xに対して45度毎に延出される放射線と、上述した仮想同心円M1とが交差する部分に、目標位置K1、K2、K3、K4をそれぞれ設定する。また、同様に基準位置K0からリム部18の中心への方向に対して基準位置K0を中心としてその両側へ30度及び90度傾斜した方向へ延出される放射線と、仮想同心円M1の外側の仮想同心円M2とが交差する部分に目標位置K5、K6、K7、K8を設定する。
【0035】
次いで、上述した基準位置K0と上記の各目標位置K1〜K8の各々との間で親指44を往復移動させ、このときの親指44に感じる負担の大きさ、すなわち、親指44の負担度について各目標位置K1〜K8の何れか1つと、他の何れか1つとで−3から+3の間で7段階評価で評点をつける。なお、この7段階評価は数値が大きいほど(すなわち、+3側ほど)負担度が低く、数値が小さいほど(すなわち、−3側ほど)負担度が高いことを意味する。また、本実施の形態では、7段階評価で評点をつけたが、複数段階評価であれば7段階評価でなくてもよい。
【0036】
全目標位置K1〜K8の組み合わせて上記の7段階評価を行なうと共に、以上の評価を複数名(例えば4名)の被験者42で行なう。
【0037】
次に、各被験者42毎に得られた評価結果(評点)からシェッフェの一対比較法(芳賀の変法)を用いて図4の表に示されるように各目標位置K1〜K8毎の絶対評価点を算出する。
【0038】
なお、この絶対評価点に関しても上述した評点と同様に数値が大きいほど(すなわち、+側ほど)負担度が低く、数値が小さいほど(すなわち、−側ほど)負担度が高いことを意味する。
【0039】
さらに、以上のようにして得られた各目標位置K1〜K8毎の絶対評価点に基づいて補間を行ない、図5に示されるような基準位置K0の周囲における絶対評価点分布を導出する。
【0040】
ここで、図5に示される絶対評価点分布では、各ハッチングの範囲が分布図の右方に示される絶対評価点の範囲内にあることを示す。したがって、各ハッチングの範囲が広いほど、絶対評価点の変化が少ない部分が広く、各ハッチングの範囲が狭いほど、僅かな変位で絶対評価点が変化することを意味する。
【0041】
したがって、図5の絶対評価点分布のうち、絶対評価点が大きな範囲にボタン22〜28のような操作部としてのボタン等を配置すると、当該ボタンを押圧操作する際の親指44への負担が小さくなる。
【0042】
一方、図5の絶対評価点分布のうち、絶対評価点が小さな範囲にボタン22〜28のような操作部としてのボタン等を配置すると、当該ボタンを押圧操作する際の親指44への負担が大きくなる。
【0043】
また、図5の絶対評価点分布のうち、同じ範囲にボタン22〜28のような操作部としてのボタン等を複数配置すると、これらのボタンを操作する際の親指44の負担度は基本的に同じ程度になるため、何れかのボタンだけが操作しやすく何れかのボタンだけが操作し難いといった操作時の違和感が小さくなる。
【0044】
さらに、上記のようにボタン22〜28のような操作部としてのボタン等を複数配置する際に、個々のボタンの配置位置が含まれる絶対評価点の範囲が異なっていたとしても、例えば、図5の水平線Xよりも下方側のように、絶対評価点分布の範囲の個々の幅が広ければ、その幅方向に沿った単位変位量当たりの絶対評価点の変化率が小さくなる(緩やかになる)ため、何れかのボタンだけが操作しやすく何れかのボタンだけが操作し難いといった操作時の違和感が小さくなる。
【0045】
すなわち、図5の範囲Bは絶対評価点が−0.5から1までの範囲を指すが、水平線Xよりも上方側では、絶対評価点が−1から−0.5までの範囲、−0.5から0までの範囲、0から0.5までの範囲、0.5から1までの範囲の各幅が狭い。したがって、範囲Bの水平線Xよりも上方側では、その幅方向に沿って絶対評価点が急激に変化(上昇)している。
【0046】
これに対して、範囲Bの水平線Xよりも下方側では、絶対評価点が−1から−0.5までの範囲、−0.5から0までの範囲、0から0.5までの範囲、0.5から1までの範囲の各幅が広い。したがって、範囲Bの水平線Xよりも側では、その幅方向に沿って絶対評価点が緩やかに変化(上昇)している。
【0047】
このため、例えば、範囲Bの水平線Xよりも上方側に複数のボタンを配置した場合、個々のボタンの配置位置における絶対評価点が大きく異なる可能性が極めて高い。その結果、複数のボタンの何れかは比較的操作しやすく、他の何れかは操作し難いという現象がおこる可能性が高い。
【0048】
一方、例えば、範囲Bの水平線Xよりも下方側に複数のボタンを配置した場合、個々のボタンの配置位置における絶対評価点の差異が小さくなる。その結果、複数のボタンの個々の操作性が比較的均一になる。
【0049】
このように、上記のようにボタン22〜28等の操作部としてのボタンの取付位置を評価し、さらに、このような評価結果に基づいてボタン22〜28等の操作部としてのボタンの取付位置を設定することにより、単純に押圧操作時における親指44の負担度に起因した操作性が高いステアリングスイッチを得ることができ、また、このようなボタン等の操作部で制御する各種車載装置の特性(例えば、操作頻度等)に基づいた操作性を有するステアリングスイッチを得ることができる。
【0050】
<本実施の形態の作用、効果>
次に、上述した評価方法及び設定方法に基づいて本実施の形態に係るステアリングスイッチ12、14、16の作用並びに効果について説明する。
【0051】
本実施の形態において、ステアリングスイッチ12のボタン22は図5に示される絶対評価点分布の範囲A(絶対評価点が1〜1.5及び1.5〜2の範囲)内に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。ここで、この範囲Aは、他の範囲に比べて絶対評価点が高く、したがって、親指44でボタン22を押圧操作した際の負担が小さい。
【0052】
このため、特別に意識しなくても容易に親指44でボタン22を触れて押圧することができ、この意味で操作性が高い。これにより、例えば、緊急に警告音を発しなければならないような場合においても、即座に親指44でボタン22を押圧して警音器の通電回路を閉じ、警告音を発することができる。
【0053】
一方、ステアリングスイッチ14のボタン24は図5に示される絶対評価点分布の範囲C(絶対評価点が−2〜−1.5及び−1.5〜−1の範囲)内に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。ここで、この範囲Cは、他の範囲に比べて絶対評価点が低く、したがって、親指44でボタン24を押圧操作した際の負担が大きい。
【0054】
このため、特別に意識しないと親指44でボタン24を触れて押圧することができない。これにより、不用意に親指44がボタン24を押圧することを防止できる。したがって、不用意なオーディオ装置の作動開始及び停止を防止できるという意味で操作性が高い(換言すると、オーディオ装置の起動スイッチとして適切な操作性を有する)。
【0055】
さらに、ステアリングスイッチ16のボタン26、28は何れも図5に示される絶対評価点分布の範囲B(絶対評価点が−1〜−0.5、−0.5〜0、0〜0.5、及び0.5〜1の範囲)内に位置するようにステアリングホイール10に取り付けられている。
【0056】
上述したように、同一の範囲B内で且つ水平線Xよりも下方側に複数のボタン26、28を配置した場合に、各々のボタン26、28を押圧操作した際の親指44の負担度は略等しく、また、仮に負担度に差異があってもその差異は基本的に小さい。
【0057】
したがって、オーディオ装置のスピーカ音量を調節する際にボタン26やボタン28を押圧した場合に、ボタン26、28の何れか一方を押圧が困難で、何れか他方が容易という違和感がなく、この意味でオーディオ装置のスピーカ音量を調節する際のボタン26、28の操作性が高い(換言すると、オーディオ装置の音量調節スイッチとして適切な操作性を有する)。
【0058】
なお、本実施の形態では、ボタン22〜28が警音器やオーディオ装置のスイッチを構成したが、本発明のステアリングスイッチが警音器やオーディオ装置のスイッチに限定されるものではなく、ワイパ装置、ヘッドライト点灯装置、クルージングコントロール装置、カーナビゲーション装置、空調装置、オートマチックトランスミッションを適用した車両における自動変速装置等、あらゆる車載装置のスイッチに適用できる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明によれば、操作性という観点からステアリングスイッチの操作部の取付位置を評価できる。
【0060】
また、請求項2記載の本発明によれば、複数の操作部の各々を操作する際の親指の負担度が略等しくなるため、これらの操作部を操作した際の操作部毎の違和感がなく、この意味で操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るステアリングスイッチを有するステアリングホイールの平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るステアリングスイッチ評価方法において親指の負担度をサンプリングしている状態を示す概略的な斜視図である。
【図3】基準位置と目標位置との関係を示す図である。
【図4】各目標位置での絶対評価点示す表である。
【図5】絶対評価点分布図である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール
12 ステアリングスイッチ
14 ステアリングスイッチ
16 ステアリングスイッチ
18 リム部
22 ボタン(操作部)
24 ボタン(操作部)
26 ボタン(操作部)
28 ボタン(操作部)
44 親指
K0 目標位置
K1 目標位置
K2 目標位置
K3 目標位置
K4 目標位置
K5 目標位置
K6 目標位置
K7 目標位置
K8 目標位置
M1 仮想円
M2 仮想円
Claims (2)
- 略リング状のリム部を有し、当該リム部の中心周りに回転操作することで車両を操舵するステアリングホイールに設けられ、所定の操作により前記車両に搭載された所定の車載装置に所定の動作をさせる操作部を備えるステアリングスイッチの操作性を評価するためのステアリングスイッチ評価方法であって、
前記リム部の半径方向内側の所定の基準位置と当該基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で、前記リム部の所定部位を把持した状態の手の親指を往復移動させ、
前記各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で前記往復移動時における前記親指の負担度を複数段階で相対的に評価して前記各目標位置毎に評点をつけ、
前記各目標位置における前記評点から一対比較法に基づいて前記各目標位置毎に絶対評価点を算出し、
さらに、前記各目標位置毎の前記絶対評価点から補間して導出した前記基準位置の周囲における前記絶対評価点の分布と前記操作部の取付位置とに基づき、前記リム部の把持状態において前記操作部を前記親指で触れる際の操作性を評価する、
ことを特徴とするステアリングスイッチ評価方法。 - 略リング状のリム部を有し、当該リム部の中心周りに回転操作することで車両を操舵するステアリングホイールに設けられ、所定の操作により前記車両に搭載された所定の車載装置が動作する操作部を備えるステアリングスイッチであって、
前記リム部の半径方向内側の所定の基準位置と当該基準位置を中心とする仮想円上の複数の目標位置との間で、前記リム部の所定部位を把持した状態の手の親指を往復移動させ、
前記各目標位置の何れか1つと他の何れか1つとの間で前記往復移動時における前記親指の負担度を複数段階で相対的に評価して前記各目標位置毎に評点をつけ、
前記各目標位置における前記評点から一対比較法に基づいて前記各目標位置毎に絶対評価点を算出し、
さらに、前記各目標位置毎の前記絶対評価点から補間して導出した前記基準位置の周囲における前記絶対評価点の分布において相対的に前記絶対評価点の変化が少ない範囲に前記操作部を設けた、
ことを特徴とするステアリングスイッチ。
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