JP4457844B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を吸着ノズルによって保持して基板に移送搭載する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関するものである。
電子部品を基板に実装する電子部品実装装置においては、実装位置精度を向上させるため、画像認識により電子部品の位置を検出し、位置ずれを補正する方法が多用されている。この方法では、吸着ノズルによって部品供給部から電子部品をピックアップした搭載ヘッドが基板へ移動する際に、カメラによって下方から吸着ノズルに保持された状態の電子部品を撮像して認識することにより、電子部品の吸着ノズルに対する位置ずれが検出される。そして電子部品の基板への搭載に際して前述の位置ずれを補正することにより、電子部品を正しい位置に精度良く搭載することができる。
このように吸着ノズルに保持された状態の電子部品を下方から撮像する際の照明方法として、従来より吸着ノズルの下端部に対して斜め下方から照明光を照射し、電子部品からの反射光をカメラで受光する方法が知られている。この方法では、暗像の背景画像中に電子部品を明像として取り込むことが望ましいため、吸着面に表面処理や膜形成することによって照明光が吸着ノズルの吸着面から極力反射されないようにした吸着ノズルが用いられる(例えば特許文献1,2参照)。
特開平6−244592号公報 特開2000−151200号公報
ところで、上述の撮像手段による吸着ノズルの下端部を対象とした画像認識は、部品搭載動作における電子部品の位置ずれ検出の目的以外にも、吸着ノズルそのものを認識対象として行われる場合がある。例えば、吸着ノズルの吸着面の位置は必ずしも常に不変ではなく、各個体誤差や装着状態に起因する位置ずれ、さらには装置稼動中の経時変動によって位置が変動する場合があり、このような位置誤差を補正するためには、吸着ノズルそのものを認識対象とすることが必要となる。また機種切換に伴うノズル交換においては、正しくない種類の吸着ノズルが誤って装着される場合があり、このような誤装着をチェックする目的で吸着ノズルの画像認識が行われる。
しかしながら上述の特許文献例に示すように、照明光の反射を極力排除することを目的とした対策が施された吸着ノズルの場合には、ここで述べたようなノズル認識を行うことができない。すなわち、下方から吸着ノズルを撮像しても吸着面からの反射光がわずかであるため、カメラによって吸着ノズルの吸着面の正しい画像を取得することができない。このように、従来の電子部品実装装置においては、吸着ノズルに保持された状態の電子部品を対象とした部品認識と吸着ノズルそのものを対象としたノズル認識とを簡便な方法によって且つ良好な認識精度で行うことが困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、吸着ノズルに保持された状態の電子部品を対象とした部品認識と、吸着ノズル自体を対象としたノズル認識とを簡便な方法によって且つ良好な認識精度で行うことができる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装装置は、吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載
する電子部品実装装置であって、前記電子部品に当接して保持する吸着面に筋目形成が行われた吸着ノズルを装着した搭載ヘッドを移動させることにより部品供給部から取り出した電子部品を前記基板に移送し搭載する部品搭載機構と、前記搭載ヘッドの移動経路に設けられ前記吸着ノズルの下端部を下方から撮像可能な撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果を認識処理することにより前記電子部品および吸着面を認識する認識処理手段と、前記撮像手段による撮像時に前記吸着ノズルの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明手段と、前記照明光の水平面内における照射方向を前記吸着面の筋目形成方向に対して相対的に変更する照射方向変更手段とを備え、前記吸着面に保持された電子部品を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理手段によって吸着面を認識するのに必要な光量よりも少ない光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定し、前記吸着面を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理手段によって吸着面を認識するのに必要な光量以上の光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定する。
本発明の電子部品実装方法は、吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載する電子部品実装方法であって、前記電子部品に当接して保持する吸着面に筋目形成が行われた前記吸着ノズルによって部品供給部から電子部品を取り出す部品取り出し工程と、前記吸着ノズルが装着された搭載ヘッドを移動させ前記搭載ヘッドの移動経路に設けられた撮像手段によって前記吸着ノズルの下端部を下方から撮像する撮像工程と、前記撮像工程における撮像結果を認識処理することにより前記電子部品または吸着面を認識する認識処理工程と、前記撮像工程における撮像時に前記吸着ノズルの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明工程と、前記照明光の水平面内における照射方向を前記吸着面の筋目形成方向に対して相対的に変更する照射方向変更工程とを含み、前記照射方向変更工程において、前記吸着面に保持された電子部品を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理工程において吸着面を認識するのに必要な光量よりも少ない光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定し、前記吸着面を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理工程において吸着面を認識するのに必要な光量以上の光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定する。
本発明によれば、吸着ノズルの吸着面に筋目形成を行い、撮像時の吸着面の照明において、筋目形成方向に対する照射方向を認識対象に応じて変更して照明光が吸着面に入射して反射された反射光が、認識処理工程において吸着面を認識するのに必要な光量以上もしくは少ない光量で撮像手段に入射するように照明条件を設定することにより、吸着ノズルに保持された状態の電子部品を対象とした部品認識と吸着ノズルそのものを対象としたノズル認識とを良好な認識精度で行うことができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図、図2,図3は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の断面図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における部品認識装置の断面図、図5は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置に用いられる吸着ノズルの吸着面の形状説明図、図6、図7は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明光反射特性の説明図、図8は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における部品認識処理の説明図、図9は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル認識処理の説明図、図10、図11は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明方法の説明図である。
まず図1〜図3を参照して、吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載す
る電子部品実装装置の構造を説明する。図2、図3は図1のA−A断面、B−B断面をそれぞれ示している。図1において基台1の上面にはX方向に搬送路2が配設されている。搬送路2は上流側(図1において左側)から搬入された基板4を下流側に搬送する。搬送路2には、実装ステージ3A、3Bが設けられており、搬送路2によって搬送された基板4は実装ステージ3A、3Bにおいて位置決めされ、ここで後述する部品搭載機構によって基板4に電子部品が搭載される。
基台1において、実装ステージ3A、3Bの手前側にはそれぞれ部品供給部5A、5Bが設けられており、部品供給部5A、5Bには複数のテープフィーダ6が配列されている。テープフィーダ6はキャリアテープに保持された電子部品を以下に説明する搭載ヘッド7に対して供給する。搭載ヘッド7は複数の単位搭載ヘッド8およびこれらと一体的に移動する基板認識カメラ9を備えており、図2、図3に示すように、X軸テーブル11によってX方向に移動し、Y軸テーブル12によってY方向に移動する。
この搭載ヘッド7の移動により、単位搭載ヘッド8は吸着ノズル8a(図4参照)によってテープフィーダ6から電子部品Pを吸着保持し、実装ステージ3A、3Bに位置決めされた基板4に移送搭載する。搭載ヘッド7、X軸テーブル11、Y軸テーブル12は、吸着ノズル8aが装着された搭載ヘッド7を移動させることにより、部品供給部5A,5Bから取り出した電子部品を基板4に移送し搭載する部品搭載機構を構成する。搭載ヘッド7が実装ステージ3A、3B上に位置した状態で、基板認識カメラ9によって基板4を撮像することにより、基板4の位置認識が行われる。
実装ステージ3Aと部品供給部5A、実装ステージ3Bと部品供給部5Bとの間の搭載ヘッド7の移動経路には、それぞれ部品撮像装置10が配置されている。部品供給部5A、5Bから電子部品Pを取り出した搭載ヘッド7が実装ステージ3A、3Bへ移動する際に、吸着ノズル8aに保持された電子部品Pを部品撮像装置10の上方でX方向に移動させることにより、部品撮像装置10は吸着ノズル8aに保持された電子部品Pを撮像する。
そして撮像結果を認識処理することにより、吸着ノズル8aに保持された状態における電子部品Pの位置が認識されるとともに、電子部品Pの種類が識別される。識別の結果、実装すべき部品種類と異る場合や形状不良などの不具合部品であると判定された場合には、当該部品は部品排出部13によって装置外へ搬出され回収される。
次に図4を参照して搭載ヘッド7に備えられた単位搭載ヘッド8および部品撮像装置10の構成を説明する。単位搭載ヘッド8の下部には、セラミックや硬質金属などの素材によって製作された吸着ノズル8aが着脱自在に装着されている。単位搭載ヘッド8はノズル回転機構8cを備えており、ノズル回転機構8cを駆動することにより、吸着ノズル8aは軸廻りに回転する。これにより、吸着ノズル8aに保持された電子部品Pのθ方向角度を任意角度に合わせることができる。
吸着ノズル8aの下面は、図5(a)に示すように、電子部品Pを吸着孔8dによって吸着保持する吸着面8bとなっている。図5(b)に示すように、矩形断面形状の吸着面8bには、研磨加工によって一定方向(矩形の各辺に対して45°方向)に筋目17が形成されている。図5(c)は図5(b)におけるC−C断面を示しており、ここに示すように筋目17は、山部17aと谷部17bがほぼ同一間隔b(4〜15μm程度)、深さd(4〜15μm程度)で反復形成された形態となっている。
部品撮像装置10は、撮像面を上方に向けた部品認識カメラ14の上方に、複数の光源部15を平面視して部品認識カメラ14の光軸を中心とした90°等配位置に配置した構
造となっており、光源部15は水平面に対して傾斜した姿勢で固定されている。単位搭載ヘッド8が部品撮像装置10の上方に移動し、吸着ノズル8aを部品認識カメラ14の直上の撮像位置に位置させた状態で光源部15を点灯することにより、吸着ノズル8aの下端部には斜め下方から照明光が照射される。
そしてこの照明光の反射光が下方に位置する部品認識カメラ14に入射することにより、吸着ノズル8aの下端部が部品認識カメラ14によって撮像され、撮像結果を認識処理部16によって認識処理することにより、所定の認識結果が得られる。すなわち、電子部品Pを吸着保持した吸着ノズル8aを撮像した場合には、吸着ノズル8aに吸着保持された電子部品Pの認識結果が得られ、電子部品Pを保持していない吸着ノズル8aを撮像した場合には、吸着面8bの認識結果が得られる。
したがって、上記構成において、部品認識カメラ14は搭載ヘッド7の移動経路に設けられ電子部品Pに当接して保持する吸着面8bに筋目加工が施された吸着ノズル8aの下端部を下方から撮像可能な撮像手段となっている。そして認識処理部16は、部品認識カメラ14の撮像結果を認識処理することにより、電子部品Pおよび吸着面8bを認識する認識処理手段になっており、複数の光源部15は、部品認識カメラ14による撮像時に吸着ノズル8aの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明手段を構成する。
光源部15による照明光の照射において、ノズル回転機構8cを駆動して吸着ノズル8aを回転させることにより、吸着面8bに形成された筋目17の形成方向に対する照射方向を変更することができる。したがって、ノズル回転機構8cは、照明光の水平面内における照射方向を吸着面8bの筋目形成方向に対して相対的に変更する照射方向変更手段となっている。
次に図6、図7を参照して、吸着面8bへの照明光の照射方向と、反射光の反射方向について説明する。前述のように吸着面8bには一定方向の筋目が形成されていることから、吸着面8bからの反射光の反射特性が照射方向によって以下のように異る。まず図6は、90°等配位置にある4つの光源部15から照射される照明光15Lが、筋目形成方向Lに対して平面視して45°の角度で入射する場合の反射特性を示している。すなわちこの場合には、図6(a)に示すように、照明光15Lは、山部17aの傾斜面に筋目形成方向Lに対する水平面内における入射角度αが45°となるような方向から入射する。
このため、吸着面8bからの反射光は、図6(b)に示すように、水平面内における反射角度が入射角度αと等しくなるような方向に反射角度αで反射され、吸着面8bの直下に位置する部品認識カメラ14に対して反射される光量は少ない。もちろん、吸着面8bからの反射光は完全な正反射ではなく、乱反射によってこのような反射角度αと異る方向に反射される反射光が存在するが、反射光の相当部分は正反射方向を中心として拡散するため、部品認識カメラ14に入射する反射光は少なくなる。
また図7は、光源部15から反射される照明光15Lが、筋目形成方向Lに対して平面視して90°の入射角度で入射する場合の反射特性を示している。なお、この場合には、筋目形成方向Lと平行な方向からの照明光15Lは省略してもよい。図7(a)に示すように、照明光15Lは各山部17aの傾斜面に対して直角方向から入射する。この場合の水平面内における正反射方向は入射方向と等しくなるが、各山部17aの傾斜面に入射した照明光15Lは、図7(b)に示すように直下方向に相当量が反射され、下方に位置する部品認識カメラ14に入光する。
すなわち、吸着面8bの筋目形成方向Lに対する照明光15Lの相対角度を変更することにより、部品認識カメラ14へ入射する吸着面8bからの反射光の光量を調整すること
が可能となっている。ここで図6、図7に示す例は、部品認識カメラ14に入光する光量がそれぞれ極小、極大となる照射方向を示している。そしてこのように照明光の照射方向を変更して部品認識カメラ14への入光量を調整することにより、本実施の形態においては以下に説明するように吸着ノズル8aに保持された電子部品Pの認識と、吸着面8bの認識とを同一の照明装置によって行うようにしている。
すなわち、吸着面8bに保持された電子部品Pを認識対象とする場合には、照明光15Lが吸着面8bに入射して反射された反射光が、部品認識カメラ14によって吸着面8bを認識するのに必要な光量よりも少ない光量で部品認識カメラ14に入射するように照明光15Lの照射方向を設定して、吸着面8bを認識画面に取り込まないようにする。また吸着面8bを認識対象とする場合には、照明光15Lが吸着面8bに入射して反射された反射光が、部品認識カメラ14によって吸着面8bを認識するのに必要な光量以上の光量で部品認識カメラ14に入射するように照明光15Lの照射方向を設定して、吸着面8bを認識画面に取り込むようにする。
次に吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載する電子部品実装方法について、図8、図9を参照して説明する。電子部品実装に際しては、まず搭載ヘッド7を部品供給部5A、5Bに移動させて単位搭載ヘッド8によりテープフィーダ6から電子部品Pを取り出す。すなわち電子部品Pに当接して保持する吸着面8bに筋目加工が施された吸着ノズル8aによって、部品供給部5A,5Bから電子部品Pを取り出す(部品取り出し工程)。このとき、図8(a)に示すように、吸着ノズル8aのθ方向位置(ノズル断面の長辺方向)を0°に合わせておき、また図8(b)に示すように、部品撮像装置10は光源部15による照明光の照射方向がノズルθ軸の0°方向と90°方向になるように方向が設定されている。
次いで搭載ヘッド7を移動させ、電子部品Pを保持した吸着ノズル8aを部品撮像装置10の上方に位置させる。そして光源部15を点灯して、図8(c)に示すように、筋目の形成方向Lに対して45°方向から照明光15Lを照射する。すなわち、吸着ノズル8aが装着された搭載ヘッド7を移動させ搭載ヘッド7の移動経路に設けられた部品撮像カメラ14によって吸着ノズル8aの下端部を下方から撮像する(撮像工程)。
この撮像においては、斜め下方から照射された照明光の電子部品Pからの反射光は下方の部品認識カメラ14に正常に入射するものの、吸着面8bに対しては、図6に示すように筋目形成方向Lに対して45°の角度から照明光15Lが照射されることから、吸着面8bから部品認識カメラ14に入射する反射光の光量は少ない。
そしてこの撮像により得られた画像を2値化処理することにより、図8(d)に示すような認識画像18が取得される。認識画像18においては、電子部品Pに相当する明像部18bが、背景画像である暗像部18a中に表われた形態となっている。すなわち吸着面8bに相当する部分は、入射した光量が少ないことから2値化処理において背景画像と同一視されて暗像部18a中に含まれている。そして認識画像18中の明像部18bの位置や形状を認識することにより、吸着ノズル8aに保持された状態での電子部品Pの認識が行われ位置が検出される。そしてこの電子部品Pの位置検出結果に基づいて、搭載ヘッド7による電子部品Pの基板4への搭載動作が行われる。
この部品搭載動作を反復実行する過程においては、部品撮像装置10によって吸着ノズル8aを撮像して吸着面8bを認識することが必要となる。このような吸着面8bの認識は、吸着ノズル8aの種類の正誤判定や、装置稼動状態を継続する過程における吸着ノズル8aの位置の経時変動の検出や、さらには吸着面8bへの異物付着の有無の確認など、種々の目的で行われる。
このような吸着面8bの認識を目的とする場合には、ノズル回転機構8cによってノズルθ軸を回転させて、図9(a)に示すように、吸着ノズル8aのθ方向位置を45°に合わせる。そして図9(b)に示すように、部品撮像装置10においては、ノズル軸の0°位置に対応した方向にある光源部15のみを点灯する。これにより、図9(c)に示すように、吸着面8bの筋目形成方向Lに対して直角方向から照明光15Lが照射される。この照明条件においては、図7に示すように、照明光15Lは筋目17に対して直角の角度から照射されることから、前述のように吸着面8bからの反射光のうち相当部分が下方に位置する部品認識カメラ14に入光する。
そしてこの撮像により得られた画像を2値化処理することにより、図9(d)に示すような認識画像18が取得される。この場合の認識画像18においては、吸着面8bに相当する明像部18bが、背景画像である暗像部18a中に表われた形態となっている。すなわち吸着面8bからは認識処理部16によって認識可能な光量以上の反射光が入射することから、吸着面8bに相当する部分は2値化処理において背景画像と区別されて明像部18bとして現れる。そして認識画像18中の明像部18bの位置や形状を認識することにより、吸着面18bが認識されて吸着面8bの形状や位置が検出され、この検出結果に基づいて前述のノズル種類の正誤判定、ノズル位置の経時変動のキャリブレーション、ノズル異物付着確認などが実行される。
このように、本実施の形態に示す電子部品実装方法においては、前述の撮像工程における撮像結果を認識処理することにより、電子部品Pまたは吸着面8bを認識する認識処理工程が実行される。上述の2種類の認識対象を撮像する際には、撮像工程における撮像時に吸着ノズル8aの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明工程が実行される。そして認識対象の変更に伴って、照明光15Lの水平面内における照射方向を吸着面8bの筋目形成方向Lに対して相対的に変更する照射方向変更工程が、吸着ノズル8aをノズル軸回転機構8cによって軸廻りに回転させることによって行われる。
そしてこの照射方向変更工程において、吸着面8bに保持された電子部品Pを認識対象とする場合には、照明光15Lが吸着面8bに入射して反射された反射光が、認識処理工程において吸着面8bを認識するのに必要な光量よりも少ない光量で部品撮像カメラ14に入射するように照明光15Lの照射方向を設定することにより、吸着面8bを認識画面に取り込まないようにする。また吸着面8bを認識対象とする場合には、照明光15Lが吸着面8bに入射して反射された反射光が、認識処理工程において吸着面8bを認識するのに必要な光量以上の光量で部品撮像カメラ14に入射するように照明光15Lの照射方向を設定することにより、吸着面8bを認識画面に取り込むようにする。
なお、吸着面8bを認識対象とする撮像において、図10(a)に示すように、吸着ノズル8aのθ方向位置を0°に合わせたまま、図10(b)に示すように、部品撮像装置10を回転させて照明方向を変更してもよい。すなわち光源部15をカメラ光軸廻りに45°回動させることによって、0°方向位置に対して45°の角度から、照明光15Lを照射することにより、図9(c)に示す状態と同様の照射方向を実現する。この場合には、部品撮像装置10を回転させる回転機構が照射方向変更手段となる。
さらに、図10(c)に示すような部品撮像装置10Aを用いることによって照射方向を変更するようにしてもよい。すなわちこの例では、部品撮像装置10Aに45°等配で複数の光源部15Aを配置する。そして認識対象に応じて必要とされる照射方向に対応した光源部15Aのみを点灯する。このような構成の部品撮像装置10Aを採用することにより、吸着ノズル8aや部品撮像装置10を回転させることなく、所望の照射方向を得ることができる。
また上述の吸着ノズル8aにおいては、吸着面8bに1方向のみに筋目17を形成する例を示しているが、図11(a)に示す吸着ノズル108aのように、吸着面108bに格子状の筋目17A,17Bを形成するようにしてもよい。すなわちこの実施例においては、矩形辺に対して45°方向に筋目17Aを形成し、さらに筋目17Aに直交する方向に筋目17Bが形成されている。
このような吸着ノズル108aを用いて電子部品Pを対象とした部品認識を行う場合には、図11(b)に示す方向から照明光15Lを照射する。この照明方向は、図8(c)に示す照明方向と同様である。また吸着面108bを対象としたノズル認識を行う場合には、図11(c)に示す方向から照明光15Lを照射する。この照明方向は、図9(c)における照明光15Lの照射方向に加えて、この方向と直交する方向からも照明光15Lを照射するようにしている。
このように、本実施の形態においては、吸着ノズル8aの吸着面8bに筋目加工を施し、この筋目形成方向に対する照明光の照射方向を変更するという簡略な方法によって、認識画像中において吸着面8bを背景画像と一体視するか、あるいは吸着面8bを背景画像と区別して現出させるかを選択することができるようになっている。これにより、吸着ノズル8aに保持された電子部品Pを対象とした部品認識と、吸着ノズル8a自体を対象としたノズル認識とを、簡便な方法によって且つ良好な認識精度で行うことができる。
なお、上記実施の形態においては、筋目形成方向に対する照明光の照射方向を規定する角度を45°と90°(直角)の2通りに設定する例を示しているが、いずれの場合においても、照射方向は幾分かの幅を有する角度範囲(例えば、45°±15°、90°±15°)によって規定されるものであり、必ずしも45°と90°に合致させる必要はない。すなわち、認識画像を得る際の2値化処理において、2値化しきい値を安定して設定できるだけの明瞭な差が、吸着面8bからの反射光の光量に生じるような照射方向に設定すればよい。このような照射方向や照明光の強度などの照明条件の詳細は、実際に撮像及び認識処理を試行した結果に基づいて決定されるものである。
本発明の電子部品実装装置および電子部品実装方法は、吸着ノズルに保持された状態の電子部品を対象とした部品認識と吸着ノズルそのものを対象としたノズル認識とを簡便な方法によって且つ良好な認識精度で行うことができるという利点を有し、画像認識処理による部品位置補正を採用した電子部品実装に対して有用である。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の断面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の断面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における部品認識装置の断面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置に用いられる吸着ノズルの吸着面の形状説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明光反射特性の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明光反射特性の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における部品認識処理の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル認識処理の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明方法の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における吸着ノズルの照明方法の説明図
符号の説明
3A、3B 実装ステージ
4 基板
5A、5B 部品供給部
7 搭載ヘッド
8 単位搭載ヘッド
8a 吸着ノズル
8b 吸着面
10 部品撮像装置
14 部品認識カメラ
15 光源部
15L 照明光
17 筋目

Claims (4)

  1. 吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載する電子部品実装装置であって、前記電子部品に当接して保持する吸着面に筋目形成が行われた吸着ノズルを装着した搭載ヘッドを移動させることにより部品供給部から取り出した電子部品を前記基板に移送し搭載する部品搭載機構と、前記搭載ヘッドの移動経路に設けられ前記吸着ノズルの下端部を下方から撮像可能な撮像手段と、前記撮像手段の撮像結果を認識処理することにより前記電子部品および吸着面を認識する認識処理手段と、前記撮像手段による撮像時に前記吸着ノズルの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明手段と、前記照明光の水平面内における照射方向を前記吸着面の筋目形成方向に対して相対的に変更する照射方向変更手段とを備え、
    前記吸着面に保持された電子部品を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理手段によって吸着面を認識するのに必要な光量よりも少ない光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定し、
    前記吸着面を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理手段によって吸着面を認識するのに必要な光量以上の光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定することを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記照射方向変更手段は、前記搭載ヘッドに備えられ前記吸着ノズルを軸廻りに回転させるノズル回転機構であることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に移送搭載する電子部品実装方法であって、前記電子部品に当接して保持する吸着面に筋目形成が行われた前記吸着ノズルによって部品供給部から電子部品を取り出す部品取り出し工程と、前記吸着ノズルが装着された搭載ヘッドを移動させ前記搭載ヘッドの移動経路に設けられた撮像手段によって前記吸着ノズルの下端部を下方から撮像する撮像工程と、前記撮像工程における撮像結果を認識処理することにより前記電子部品または吸着面を認識する認識処理工程と、前記撮像工程における撮像時に前記吸着ノズルの下端部に対して斜め下方から照明光を照射する照明工程と、前記照明光の水平面内における照射方向を前記吸着面の筋目形成方向に対して相対的に変更する照射方向変更工程とを含み、
    前記照射方向変更工程において、前記吸着面に保持された電子部品を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理工程において吸着面を認識するのに必要な光量よりも少い光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定し、
    前記吸着面を認識対象とする場合には、前記照明光が前記吸着面に入射して反射された反射光が、前記認識処理工程において吸着面を認識するのに必要な光量以上の光量で前記撮像手段に入射するように前記照射方向を設定することを特徴とする電子部品実装方法。
  4. 前記照射方向変更工程において、前記搭載ヘッドに備えられた前記吸着ノズルを軸廻りに回転させることを特徴とする請求項3記載の電子部品実装方法。
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