JP4456963B2 - 共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 - Google Patents
共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4456963B2 JP4456963B2 JP2004264060A JP2004264060A JP4456963B2 JP 4456963 B2 JP4456963 B2 JP 4456963B2 JP 2004264060 A JP2004264060 A JP 2004264060A JP 2004264060 A JP2004264060 A JP 2004264060A JP 4456963 B2 JP4456963 B2 JP 4456963B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- copolymer
- formula
- represented
- light emitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 Cc1c(*)c(*)c(C)c2c1C(*)C(*)C(*)O2 Chemical compound Cc1c(*)c(*)c(C)c2c1C(*)C(*)C(*)O2 0.000 description 4
- YLQWCDOCJODRMT-UHFFFAOYSA-N O=C1c2ccccc2-c2c1cccc2 Chemical compound O=C1c2ccccc2-c2c1cccc2 YLQWCDOCJODRMT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
本発明の目的は、最も強い蛍光の波長が490〜550nmであるような緑色の発光を発する共重合体であって、共重合比を変えることでより広い波長範囲の緑色を発光させることができる共重合体を提供することにある。
[1] 下記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を1種類以上と、下記式(2)で示される構造及び下記式(3)で示される構造及びアリーレン基からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位を有し、下記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位が該共重合体の全繰り返し単位の合計に対して0.01〜30モル%であり、固体状態で最も強い蛍光の波長が490〜550nmであるような緑色の蛍光を発する共重合体であって、かつポリスチレン換算の重量平均分子量が103〜108である上記共重合体:
(式中、Xは−O−、−S−、−N(R)−、−Si(R)2−、又は−Se−を表す;Y1及びY2は−O−、−S−、−C(R’)2−、−C(=O)−、−S(=O)−、−SO2−、−Si(R’)2−、−N(R’)−、−B(R’)−、−P(R’)−又はP(=O)(R’)−を表す;ただし、Y1とY2は同一になることはない;Y1とY2は二重結合で結ばれていてもよい;この場合、例示中の置換基R’の数が1つ少なくなる;Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基を表す;R’は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基を表す;式(1)〜(3)において一つの繰り返し単位構造中に複数のR又はR’が存在する場合は、これらは同一であっても相異なってもよい;m及びnは各々0〜3の整数を表す;A環、B環、C環、及びD環はそれぞれ独立に芳香環を表す。)。
[2] 前記式(2)で示される構造を含む繰り返し単位が、下記式(2−1)で示される上記[1]記載の共重合体。
(式中、Xは−O−、−S−、−N(R)−、−Si(R)2−、又は−Se−を表す;Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、又はアリールアルキル基を表す;式(2−1)において一つの繰り返し単位構造中に複数のRが存在する場合、これらは同一であっても相異なってもよい;a及びbは各々0〜3の整数を表し、a+bは1以上である。)。
[3] 前記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を除き、前記式(2)で示される構造及び前記式(3)で示される構造及びアリーレン基からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位のみからなる重合体が、固体状態で、最も強い蛍光の波長が470nm以下であるような蛍光を発するという条件を満たすものである上記[1]記載の共重合体。
[4] 前記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を除き、前記式(2)で示される構造及び前記式(3)で示される構造及びアリーレン基からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位のみからなる重合体が、固体状態で、最も強い蛍光の波長が470nm以下であるような蛍光を発するという条件を満たすものである上記[2]記載の共重合体。
[5] 陽極及び陰極からなる電極間に、発光層を有し、該発光層が、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の共重合体を含むことを特徴とする高分子発光素子。
[6] 上記[5]に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とする面状光源。
[7] 上記[5]に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とするセグメント表示装置。
[8] 上記[5]に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
[9] 上記[5]に記載の高分子発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
[10] 上記[1]〜[4]のいずれか一項記載の共重合体を含むことを特徴とするインク組成物。
式(1−1)〜(1−4)中、Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基を表す。式(1−1)〜(1−4)において一つの繰り返し単位構造中に複数のRが存在する場合があるが、これらは同一であっても相異なってもよい。p、q、r、及びsは各々0〜3の整数を表す。
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルフェニル基として具体的にはメチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフェニル基、プロピルフェニル基、メシチル基、メチルエチルフェニル基、i−プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、i−ブチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、イソアミルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ドデシルフェニル基などが例示される。
C1〜C12アルコキシとして具体的には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジメチルオクチルオキシ、ラウリルオキシなどが例示される。
C1〜C12アルキルフェノキシ基として具体的にはメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、ジメチルフェノキシ基、プロピルフェノキシ基、1,3,5−トリメチルフェノキシ基、メチルエチルフェノキシ基、i−プロピルフェノキシ基、ブチルフェノキシ基、i−ブチルフェノキシ基、t−ブチルフェノキシ基、ペンチルフェノキシ基、イソアミルフェノキシ基、ヘキシルフェノキシ基、ヘプチルフェノキシ基、オクチルフェノキシ基、ノニルフェノキシ基、デシルフェノキシ基、ドデシルフェノキシ基などが例示される。
式中、Xは−O−、−S−、−N(R)−、−Si(R)2−、又は−Se−を表す。Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、又はアリールアルキル基を表す。式(2−1)〜(2−3)において一つの繰り返し単位構造中に複数のRを有している場合があるが、これらは同一であっても相異なってもよい。a、b、c、d、及びeは各々0〜3の整数を表す。fは0〜5の整数を表す。
上記式中、及び以下においてR’は前述のR’と同様に定義される。Y3は−O−、−S、−C(=O)−、−S(=O)−、−SO2−、−Si(R’)2−、−N(R’)−、−B(R’)−、−P(R’)−又はP(=O)(R’)−を表す。Y4は、−O−、−S、−S(=O)−、−SO2−、−Si(R’)2−、−N(R’)−、−B(R’)−、−P(R’)−又は−P(=O)(R’)−を表す。Y5は−Si(R’)−、又は−N−を表す。
Rは式(1)と同様に定義される。上記式(4)において一つの構造中に複数のRが存在する場合は、これらは同一であっても相異なってもよい。gは0〜4の整数を表す。
Rは式(1)と同様に定義される。上記式(5)において一つの構造中に複数のRが存在する場合は、これらは同一であっても相異なってもよい。hは0〜6の整数を表す。
Rは式(1)と同様に定義される。上記式(6)において一つの構造中に複数のRが存在する場合は、これらは同一であっても相異なってもよい。iは0〜8の整数を表す。
式中、R’は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、又はアリールアルキルチオ基を表す。上記式において一つの構造中に複数のRが存在するが、これらは同一であっても相異なってもよい。
上記繰り返し単位Bのみを含む重合体は、最も強い蛍光の波長が470nm以下となる蛍光を発する。この重合体に上記式(1)のフルオレノンジイル基に属する上記繰り返し単位Aをごく少量含ませるだけで、最も強い蛍光の波長が490〜550nmにある緑色の蛍光を発する重合体とすることができる。
Y1−Ar11−Y2 (7)
Y3−Ar12−Y4 (8)
Y5−E1 (9)
Y6−E2 (10)
式中、Ar11及びAr12はそれぞれ独立にフルオレノンジイル基、2価の複素環基、アリーレン基又は2価の芳香族アミン基を表す。E1及びE2はそれぞれ末端基を表す。Y1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6はそれぞれ独立に、脱離基を表す。但し、E1及びE2は互いに相異なる。
a)陽極/発光層/陰極
b)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
c)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
d)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(ここで、/は各層が隣接して積層されていることを示す。以下同じ。)
e)陽極/電荷注入層/発光層/陰極
f)陽極/発光層/電荷注入層/陰極
g)陽極/電荷注入層/発光層/電荷注入層/陰極
h)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
i)陽極/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
j)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電荷注入層/陰極
k)陽極/電荷注入層/発光層/電子輸送層/陰極
l)陽極/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
m)陽極/電荷注入層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
n)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
o)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
p)陽極/電荷注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電荷注入層/陰極
q)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/陰極
r)陽極/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
s)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
t)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/陰極
u)陽極/正孔輸送層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
v)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
w)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/電子輸送層/陰極
x)陽極/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
y)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
z)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
aa)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
ab)陽極/膜厚2nm以下の絶縁層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/膜厚2nm以下の絶縁層/陰極
ここで、数平均分子量及び重量平均分子量は、テトラヒドロフランを溶媒として、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(島津製作所製:LC−10Avp)により、ポリスチレン換算の数平均分子量及び重量平均分子量として求めた。
また、蛍光強度の測定は前述の方法で行った。
<共重合体1の合成>
下記化合物A 2.7gと2,7−ジブロモフルオレノン0.015gと2,2’−ビピリジル1.42gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)150gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を2.5gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を、アルミナを充填したカラムに通すことにより精製した。次に、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体1を1.2g得た。得られた共重合体1のポリスチレン換算重量平均分子量は、6.0x105であり、数平均分子量は、1.1x105であった。
化合物Aに由来する繰り返し単位と、2,7−ジブロモフルオレノンに由来する繰り返し単位とのモル比は99:1であった。
共重合体1を前記の手法で蛍光波長を測定したところ519nmであった。
<共重合体2の合成>
化合物A 2.15gと2,7−ジブロモフルオレノン0.3gと2,2’−ビピリジル1.56gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)150gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を2.7gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を、アルミナを充填したカラムに通すことにより精製した。次に、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体2を0.06g得た。得られた共重合体2のポリスチレン換算重量平均分子量は、4.5x104であり、数平均分子量は、1.5x104であった。
化合物Aに由来する繰り返し単位と、2,7−ジブロモフルオレノンに由来する繰り返し単位とのモル比は80:20であった。
共重合体2を前記の手法で蛍光波長を測定したところ539nmであった。
<重合体1の合成>
化合物Aのみを共重合体1と同様の手法で重合を行い、重合体1を0.12g得た。重合体1のポリスチレン換算重量平均分子量は、2.8x105であり、数平均分子量は、1.3x105であった。
<蛍光波長の測定>
重合体1を前記の手法で蛍光波長を測定したところ411nmであり、青色の蛍光を発した。
<共重合体3の合成>
化合物B 2.6gと2,7−ジブロモフルオレノン0.015gと2,2’−ビピリジル2.0gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)150gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を3.5gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を、アルミナを充填したカラムに通すことにより精製した。次に、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体3を1.1g得た。得られた共重合体3のポリスチレン換算重量平均分子量は、4.0x105であり、数平均分子量は、3.9x104であった。
化合物Bに由来する構造単位と、2,7−ジブロモフルオレノンに由来する繰り返し単位とのモル比は99:1であった。
共重合体3を前記の手法で蛍光波長を測定したところ520nmであった。
<共重合体4の合成>
化合物B 2.1gと2,7−ジブロモフルオレノン0.3gと2,2’−ビピリジル2.0gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)150gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を3.5gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を、アルミナを充填したカラムに通すことにより精製した。次に、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体4を0.16g得た。得られた共重合体4のポリスチレン換算重量平均分子量は、6.9x104であり、数平均分子量は、1.6x104であった。
化合物Bに由来する構造単位と、2,7−ジブロモフルオレノンに由来する繰り返し単位とのモル比は80:20であった。
共重合体4を前記の手法で蛍光波長を測定したところ542nmであった。
<重合体2の合成>
化合物Bのみを共重合体3と同様の手法で重合を行い、重合体2を0.20g得た。重合体1のポリスチレン換算重量平均分子量は、2.2x105であり、数平均分子量は、6.9x104であった。
<蛍光波長の測定>
重合体2を前記の手法で蛍光波長を測定したところ413nmであり、青色の蛍光を発した。
<共重合体5の合成>
2,7−ジブロモ−9,9−ジオクチルフルオレン3.3gと2,7−ジブロモ−9,9−ジイソブチルフルオレン0.7gと2,7−ジブロモフルオレノン0.025gと2,2’−ビピリジル2.75gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)200gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を5.0gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体5を2.0g得た。得られた共重合体5のポリスチレン換算重量平均分子量は、7.1x105であり、数平均分子量は、1.8x105であった。
反応の仕込み比より、共重合体5中のフルオレンとフルオレノンのモル比は99:1であった。
<蛍光波長の測定>
共重合体5を前記の手法で蛍光波長を測定したところ532nmであった。
<共重合体6の合成>
2,7−ジブロモ−9,9−ジオクチルフルオレン3.3gと2,7−ジブロモ−9,9−ジイソブチルフルオレン0.7gと2,7−ジブロモフルオレノン0.0025gと2,2’−ビピリジル2.75gとを反応容器に仕込んだ後、反応系内を窒素ガスで置換した。これに、あらかじめアルゴンガスでバブリングして脱気したテトラヒドロフラン(脱水溶媒)200gを加えた。次に、この混合溶液に、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)を5.0gを加え、室温で10分間攪拌した後、60℃で3時間反応した。なお、反応は、窒素ガス雰囲気中で行った。
反応後、この反応溶液を冷却した後、25%アンモニア水30ml/メタノール150ml/イオン交換水150ml混合溶液をそそぎ込み、約1時間攪拌した。次に、生成した沈殿を濾過し、回収した。この沈殿を乾燥した後、トルエンに溶解した。この溶液を濾過し、不溶物を除去した後、このトルエン溶液を1規定塩酸で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、このトルエン溶液を、約3%アンモニア水で洗浄した後、静置、分液し、トルエン溶液を回収し、次に、このトルエン溶液をイオン交換水で洗浄し、静置、分液し、トルエン溶液を回収した。このトルエン溶液に、攪拌下、メタノールを加えることにより、再沈精製した。
次に、生成した沈殿を回収し、この沈殿を減圧乾燥して、共重合体6を2.0g得た。得られた共重合体6のポリスチレン換算重量平均分子量は、7.3x105であり、数平均分子量は、1.8x105であった。
反応の仕込み比より、共重合体6中のフルオレンとフルオレノンのモル比は999:1であった。
<蛍光波長の測定>
共重合体6を前記の手法で蛍光波長を測定したところ522nmであった。
Claims (10)
- 下記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を1種類以上と、下記式(2)で示される構造及び下記式(3)で示される構造からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位を有し、下記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位が該共重合体の全繰り返し単位の合計に対して0.01〜30モル%であり、固体状態で375nmの波長で励起した際の最も強い蛍光の波長が490〜550nmであるような緑色の蛍光を発する共重合体であって、かつポリスチレン換算の重量平均分子量が103〜108である上記共重合体:
(式中、Xは−O−、−S−、−N(R)−、−Si(R)2−、又は−Se−を表す;Y1及びY2は−O−、−S−、−C(R’)2−、−C(=O)−、−S(=O)−、−SO2−、−Si(R’)2−、−N(R’)−、−B(R’)−、−P(R’)−又はP(=O)(R’)−を表す;ただし、Y1とY2は同一になることはない;Y1とY2は二重結合で結ばれていてもよい;この場合、例示中の置換基R’の数が1つ少なくなる;Rは、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基を表す;R’は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルデヒド基、シアノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基を表す;式(1)〜(3)において一つの繰り返し単位構造中に複数のR又はR’が存在する場合は、これらは同一であっても相異なってもよい;m及びnは各々0〜3の整数を表す;A環、B環、C環、及びD環はそれぞれ独立に芳香環を表す。)。 - 前記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を除き、前記式(2)で示される構造及び前記式(3)で示される構造からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位のみからなる重合体が、固体状態で375nmの波長で励起した際の最も強い蛍光の波長が470nm以下であるような蛍光を発するという条件を満たすものである請求項1記載の共重合体。
- 前記式(1)で示される構造からなる繰り返し単位を除き、前記式(2)で示される構造及び前記式(3)で示される構造からなる群から選ばれる1種類以上の繰り返し単位のみからなる重合体が、固体状態で375nmの波長で励起した際の最も強い蛍光の波長が470nm以下であるような蛍光を発するという条件を満たすものである請求項2記載の共重合体。
- 陽極及び陰極からなる電極間に、発光層を有し、該発光層が、請求項1〜4のいずれか一項記載の共重合体を含むことを特徴とする高分子発光素子。
- 請求項5に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とする面状光源。
- 請求項5に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とするセグメント表示装置。
- 請求項5に記載の高分子発光素子を含むことを特徴とするドットマトリックス表示装置。
- 請求項5に記載の高分子発光素子をバックライトとすることを特徴とする液晶表示装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項記載の共重合体を含むことを特徴とするインク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004264060A JP4456963B2 (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004264060A JP4456963B2 (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006077164A JP2006077164A (ja) | 2006-03-23 |
JP4456963B2 true JP4456963B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=36156884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004264060A Expired - Fee Related JP4456963B2 (ja) | 2004-09-10 | 2004-09-10 | 共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4456963B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4614735B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2011-01-19 | 住友化学株式会社 | 高分子材料及びそれを用いた高分子発光素子 |
EP2410002A4 (en) * | 2009-03-17 | 2013-05-22 | Sumitomo Chemical Co | CONNECTION AND ELEMENT THEREFORE |
CN102460781B (zh) | 2009-05-18 | 2015-02-04 | 加州大学评议会 | 用于锂离子电池电极的导电性聚合物粘合剂 |
-
2004
- 2004-09-10 JP JP2004264060A patent/JP4456963B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006077164A (ja) | 2006-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4736471B2 (ja) | 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5454527B2 (ja) | 白色発光素子 | |
JP5162888B2 (ja) | 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5148843B2 (ja) | 高沸点組成物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5092225B2 (ja) | 溶液組成物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5211448B2 (ja) | 高分子材料およびそれを用いた素子 | |
JP5225557B2 (ja) | 芳香族エーテル化合物含有組成物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5274754B2 (ja) | 高分子材料及び高分子発光素子 | |
JP5162868B2 (ja) | 高分子発光素子及び有機トランジスタ並びにそれらに有用な組成物 | |
JP2008208356A (ja) | ブロック共重合体並びにそれを用いた組成物、液状組成物、発光性薄膜及び高分子発光素子 | |
JP5317313B2 (ja) | フルオレン重合体及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP2008056910A (ja) | 高分子化合物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP4952032B2 (ja) | 高分子発光素子及び有機トランジスタ並びにそれらに有用な組成物 | |
JP5250961B2 (ja) | 高分子発光素子及び有機トランジスタ並びにそれらに有用な組成物 | |
JP5317314B2 (ja) | 高分子化合物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP4904805B2 (ja) | 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5617150B2 (ja) | 共役高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5239129B2 (ja) | 高分子発光素子及び有機トランジスタ並びにそれらに有用な組成物 | |
JP4956918B2 (ja) | 高分子化合物およびそれを用いた高分子発光素子 | |
JP4614735B2 (ja) | 高分子材料及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP4456963B2 (ja) | 共重合体及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5217361B2 (ja) | 高分子化合物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP5317315B2 (ja) | 高分子化合物とそれを用いた高分子発光素子 | |
JP2009132882A (ja) | 高分子化合物及びそれを用いた高分子発光素子 | |
JP2005008723A (ja) | 共重合体、高分子組成物および高分子発光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |