JP4456813B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,処理容器内の電極に高周波電力を印加してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程,液晶表示装置の製造工程などで行われるプラズマ処理においては,電極が備えられた気密な処理容器内に処理ガスを導入し,電極に高周波電力を印加して,処理ガスをプラズマ化し,被処理体表面にエッチングや成膜等所定の処理を行っている。
【0003】
上記のような処理を行うプラズマ処理装置内には,例えば処理容器内の下部に,被処理体の載置台を兼ねた電極ユニットが設けられている。電極ユニットには,その上部に被処理体を載置する載置部,および,高周波電力を印加される電極部が設けられている。電極ユニット下部に設けられるベースプレートは接地され,上記電極部とは対向電極となるような位置関係となっている。このため,電極部とベースプレートとの絶縁のため,両者の間に高絶縁耐圧の絶縁部材を配置する必要がある。
【0004】
また,プラズマ処理中の被処理体を所望の温度に調節する必要性から,低温度変動でなければならない。このため,従来の絶縁部材は,石英またはセラミック等が材料として用いられている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
図3は,従来の電極ユニット10の概略断面図である。図3に示すように,電極ユニット10は,高周波電力が供給される電極部12,被処理体としての半導体ウエハを静電チャック15を介して載置するウエハ載置部16,載置部16の周囲に設けられたフォーカスリング14,ベースプレート30等を備える。
【0006】
ベースプレート30の下方に突出して,上記電極部12に高周波電力を供給する給電手段が設けられている。給電手段は,下部電極の電極部12に接続して高周波電力を印加するRF給電棒22と,接地された外側管20とを備える。
また,上記電極部12とベースプレート30との間には,絶縁のための,例えば石英またはセラミックよりなる絶縁部材24が設けられている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−232088号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが,上記絶縁部材24を構成する石英またはセラミックは,概して大きく,高価で加工が難しい。このため,製造,交換時にコストがかかるという問題があった。また,絶縁部材24の交換時には,その上部のフォーカスリング14なども取り外さなくてはならなかった。さらに,電極部12とベースプレート30とは絶縁部材24により絶縁されているものの,その絶縁の効果は十分ではなく,電極部12に印加される高周波電力の一部が電極部12から絶縁部材24を通じてベースプレート30に流出するという問題があった。
【0009】
本発明は,従来のプラズマ処理装置および電極ユニットが有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,低コストで高周波電力の損失を十分に抑えることができる電極ユニットを備えたプラズマ処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明のある観点によれば,気密な処理容器内に処理ガスを導入し,高周波電力を印加して被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって,前記処理容器内に設けられ,前記高周波電力を印加する電極を備えた電極ユニットと,前記電極ユニット内に設けられ,前記電極と前記処理容器との間を絶縁する空間部とを備え,前記空間部は,前記処理容器外の大気と連通していることを特徴とするプラズマ処理装置が提供される。
【0011】
上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,気密な処理容器内に処理ガスを導入し,高周波電力を印加して被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置の処理容器内に設けられる電極ユニットであって,前記高周波電力を印加する電極と,前記電極と前記処理容器との間を絶縁する空間部とを備え,前記空間部は,前記処理容器外の大気と連通していることを特徴とする電極ユニットが提供される。
【0012】
このような本発明のプラズマ処理装置,電極ユニットによれば,電極と処理容器との間に,従来絶縁部材として設けていた石英,セラミックなどをなくして空気層である空間部を設けたので,高周波電力のエネルギーロスを抑えることができる。また,大きさが大きく,加工も困難な石英およびセラミック等を絶縁部材として用いる必要がないので,絶縁部材の加工,交換に要する費用が不要となり,低コストで軽量かつ絶縁性の高い電極ユニットおよびプラズマ処理装置を提供することができる。また電極ユニット内の空間部は,処理容器外の大気と連通するようにしたので,上記空間部に溜る熱は,少なくとも自然対流により連通路を介して処理容器の外部へ排出することができる。さらに,空間部は,処理容器外の大気とほぼ同じ圧力なので,空間部で異常放電することもない。
【0013】
なお,上記電極の表面には,少なくとも前記空間部側に酸化被膜が形成されていてもよい。上記処理容器の表面には,少なくとも前記空間部側に酸化被膜が形成されていてもよい。
【0014】
また,上記電極ユニットの電極に高周波電力を給電する給電手段を備え,前記給電手段は,その内部に設けられ,前記電極に接続して前記高周波電力を印加する印加部材と,この印加部材の周囲を覆うように設けられ,前記処理容器と電気的に接続する接地部材とを備え,前記印加部材と前記接地部材との間には,中空部が形成され,前記中空部は,前記電極ユニット内の空間部に連通するようにしてもよい。この給電手段は,前記給電手段内の中空部が前記処理容器外の大気と連通する連通路を有していてもよい。また前記接地部材は,整合器と接続し,連通路は例えば整合器と接地部材との接続部近傍に設けてもよい。
【0015】
これによれば,電極ユニット内の空間部や給電手段内の中空部の熱を,上記空間部の連通路,電極ユニット内の空間部,給電手段内の中空部,給電手段の連通路を通る空気の自然対流により,処理容器外へ排出することができる。これにより,特に熱が溜りやすい給電手段の内部を冷却することができる。
【0016】
さらに,上記電極ユニットの電極に冷媒を循環させて冷却する冷媒循環手段を設けてもよい。電極部を冷却する冷却循環手段を設けた場合には,電極ユニットの空間部内における印加部材や処理容器の表面の結露が生じやすいところ,上述したように電極ユニットの空間部や給電手段の中空部では,空間部の連通路や給電手段の連通路を介して処理容器102外の大気への対流が生じるので,上記結露を防止することができる。
【0017】
さらに,上記処理容器外の大気と前記電極ユニット内の空間部と前記給電手段内の中空部との間で,空気を循環させる空気循環手段を設けてもよい。これによれば,上述した給電手段の内部を冷却する効果,電極ユニットの空間部内などで生じる結露を防止する効果をより高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかるプラズマ処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
次に,本発明の実施の形態を説明する。図1は,本実施の形態にかかるプラズマエッチング装置100の概略断面図である。図2は,プラズマエッチング装置100の部分断面図である。図1に示すように,プラズマエッチング装置100は,例えば略円筒形の接地された気密な処理容器102を備える。この処理容器102内の下部には,電極ユニットの例としての下部電極ユニット104が設けられている。この下部電極ユニット104は,半導体ウエハWを載置する載置台の機能を兼ねている。
【0020】
半導体ウエハWと下部電極ユニット104との間には,伝熱ガス供給機構(図示せず)から伝熱ガス(例えばHeガス)が所定の圧力で供給されるようになっている。これにより,下部電極ユニット104からの熱を半導体ウエハWに伝えることができ,半導体ウエハWの温度を制御することが可能となる。
【0021】
処理容器102の上部には,下部電極ユニット104に対向して上部電極板108が設けられている。この上部電極板108は処理容器102を介して接地されている。
【0022】
処理容器102の上部には,ガス導入系(図示せず)に接続されたガス導入口106が設けられており,上部電極板108には複数のガス吐出口109が設けられている。上記ガス導入口106から導入された処理ガスは,上部電極板108のガス吐出口109から処理容器102内に導入される。この処理ガスとしては,例えばCガス,ArガスおよびOガスの混合ガス等が用いられる。
【0023】
上記処理容器102には,処理容器内に半導体ウエハWを搬入又は搬出するための開口部102aが設けられている。この開口部102aの外側の壁には,気密に開閉可能なゲートバルブ102bが設けられている。半導体ウエハWは,上記ゲートバルブ102bを介して例えば図示しないロードロック室の搬送装置により処理容器102内に搬入又は搬出される。
【0024】
処理容器102の下部には,排気手段112に接続された排気管110が設けられている。この排気手段112により排気管110を介して処理容器102内のプラズマ処理空間118を真空引きすることにより,処理容器102内のプラズマ処理空間118は所定の真空度を保持することができる。なお,処理容器102の両側壁外部に磁石を設け,処理容器102内に発生する電界に対して垂直な磁場を与えるようにしてもよい。この場合,磁石の磁場の強度は可変であるように構成されることが好ましい。
【0025】
下部電極ユニット104には,整合器(マッチングボックス)114を介して高周波電源116が接続されている。高周波電源116の周波数は例えば13.56MHzである。周波数は100MHz以上であってもよい。高周波電源116により与えられる電力によって,処理容器102のプラズマ処理空間118内に導入された処理ガスはプラズマ状態となり,半導体ウエハWにエッチング処理が施される。
【0026】
ここで,上記プラズマエッチング装置100を用いてエッチング処理を行う際の動作を説明する。先ず,処理容器102内の下部電極ユニット104上に半導体ウエハWを載置する。そして,排気管110を介して排気手段112により,処理容器102内を所定の真空度以下に排気する。その後,ガス導入口106から,ガス吐出口109を介して所定の処理ガスを所定の流量で処理容器102内に導入し,所定の真空度になるように調節する。
【0027】
続いて,高周波電源116から整合器114を介して,例えば13.56MHzの高周波電力を印加する。この高周波電力の印加により,処理容器102内において下部電極ユニット104上のプラズマ処理空間(第1の空間部)118には,処理ガスによるプラズマが発生し,半導体ウエハWの表面に所定のエッチング処理が施される。
【0028】
次に,本実施の形態における下部電極ユニット104の詳細な構成を図1,図2を参照しながら説明する。下部電極ユニット104は,図1に示すように半導体ウエハWを静電チャック142を介して載置する載置部144,この載置部144を下側から支持する電極部146を備える。上記載置部144と電極部146とは下部電極を構成する。
【0029】
また,下部電極ユニット104は,半導体ウエハWの周囲を囲むように設けられた環状のフォーカスリング148,電極部146を支持するとともに,載置部144と電極部146の周囲を囲むように設けられた側面絶縁部材150を備える。
【0030】
上記静電チャック142は,導電層143をセラミック,ポリイミド・フィルム等の絶縁体中に挟んでなる。また導電層143は,リード線を介して処理容器102外に設けられた高圧直流電源130によって直流電圧が印加されるようになっている。導電層143に高圧直流電源130から直流電圧が印加されると,クーロン力によって上記半導体ウエハWは静電チャックに吸引保持される。
【0031】
上記フォーカスリング148は,載置部144の上部周囲に配置されている。フォーカスリング148は,例えばシリコンや石英からなり,プラズマ中のイオンを効果的に半導体ウエハWに入射させる機能を有している。また,フォーカスリング148の内周側上面には段差が形成され,半導体ウエハを所定の位置に載置されるのを補助する。
【0032】
上記電極部146は,高周波電源116から整合器114を介して,高周波電力が印加される。電極部146と載置部144とは接触しているので,電極部146に印加された高周波電力は,電極部146との接触により載置部144に供給される。これら載置部144と電極部146とはともに例えばアルミニウムなどで形成される。
【0033】
このように下部電極を,載置部144とを電極部146に分離して構成したので,メンテナンス時には,電極部146に高周波電力を供給する後述の給電棒を接続したままで,載置部144だけを交換することができる。このため,メンテナンス時に給電棒の抜き差しを行う必要がない点で,メンテナンスを容易に行うことができる効果がある。なお,載置部144と電極部146とに分けることなく,一体として下部電極を構成してもよい。
【0034】
上記電極部146の内部には,例えば冷却ジャケットなどの冷却室147が形成されている。この冷却室147内には,冷媒循環手段132を介して冷媒が冷媒導入管から導入され,かつ冷媒排出管から冷媒が排出される。こうして,冷却室147内は,冷媒循環手段132により冷媒が循環するようになっている。
【0035】
上記側面絶縁部材150は,上記載置部144および電極部146と,接地された処理容器102の底部との間の絶縁を確保するものである。側面絶縁部材150は,例えば石英等で形成される。側面絶縁部材150は,フォーカスリング148,載置部144,電極部146を支持するとともに,電極部146と処理容器102との間に本発明の特徴である空間部(第2の空間部)160を形成する役割も有している。
【0036】
具体的には,側面絶縁部材150は処理容器102の底部に取り付けられている。側面絶縁部材150の内側には段部が形成され,下段部の内径は上段部の内径よりも小さくすることによって,その段部で電極部146の下縁部を支持するようになっている。これにより,側面絶縁部材150の内側の下段部には空間部160が形成され,載置部144及び電極部146は,処理容器102から絶縁される。また,側面絶縁部材150により,空間部160は,処理容器102内でプラズマ処理を行うプラズマ処理空間118と区画される。
【0037】
また,処理容器102の底部には,空間部(第2の空間部)160と処理容器102の外部の大気とを連通する連通路(第1の連通路)164が形成されている。これにより,空間部160に溜る熱は,少なくとも自然対流により連通路164を介して処理容器102の外部へ排出することができる。
【0038】
このように,載置部144と電極部146からなる下部電極と処理容器との間に,従来絶縁部材として設けていた石英,セラミックなどをなくして空気層である空間部(第2の空間部)160を設けたので,高周波電力のエネルギーロスを抑えることができる。また,絶縁部材の加工,交換に要する費用が不要となり,低コストの電極ユニットおよびプラズマ処理装置を提供することができる。
【0039】
特に,大気の比誘電率(約1)は,どのような低誘電素材よりも低く,高周波電力の損失を防ぐためには最適である。このため空間部(第2の空間部)160を大気と連通させた効果は大きい。一方,耐電圧は,石英,セラミック等が10〜50kV/mmであるのに対し,1kV/mmと及ばないが,空間部160にかかる電位差が数kVであることを考慮して,絶縁破壊を起こさないように空間部160の厚さの設計を行うことで,耐電圧を十分確保することが可能である。また,下部電極ユニット104の静電容量は,石英,セラミックなどの絶縁部材を用いた場合と同等に設計することが可能である。
【0040】
ここで,上記電極部146に高周波電力を供給する給電手段120について説明する。給電手段120は,処理容器102の底面から突出して設けられている。給電手段120は,下部電極の電極部146に接続して高周波電力を印加する印加部材の例としてのRF給電棒122と,このRF給電棒122の周囲を覆うように設けられた接地部材の例としての外側管124とを備える。
【0041】
RF給電棒122の一端部は,下部電極ユニット104の空間部160を突抜けて電極部146に接続されている。RF給電棒122の他端部は,整合器114に接続されている。外側管124の一端部は,処理容器102の底部に設けられた孔の縁部に接続されることにより,接地される。外側管124の他端部は,整合器114に接続されている。このように,RF給電棒122と外側管124は,整合器114を介して接続されており,電気的なループを形成している。
【0042】
RF給電棒122と外側管124は,高周波電力を効率よく供給するために,抵抗率の少ない導電性の材質,例えば銀製又は銅製で形成される。例えば銅製で形成する場合には,この銅の表面は銀メッキするようにしてもよい。
【0043】
上記RF給電棒122と外側管124との間は,中空部(第3の空間部)162が形成されている。この中空部162は,上記下部電極ユニット104の空間部(第2の空間部)160に連通している。中空部162と整合器114との接続部近傍には,中空部162を処理容器102外の大気と連通する連通路(第2の連通路)166が形成されている。
【0044】
而して,下部電極ユニット104内の空間部160や給電手段120内の中空部162に熱が溜ると,上記空間部160の連通路164,下部電極ユニット104内の空間部160,給電手段120内の中空部162,給電手段120の連通路166を通る空気の自然対流により熱を処理容器102外へ排出することができる。これにより,特に熱が溜りやすい給電手段120の内部を冷却することができる。下部電極ユニット104内の空間部160,給電手段120内の中空部162を通る空気の流れは図1に示すものと逆でもよい。
【0045】
なお,上記連通路166は,外側管124に孔を空けて設けてもよく,また,整合器114に処理容器102外の大気と連通する孔を設け,この孔を連通路166としてもよい。
【0046】
また,上記連通路は,図2に示すように整合器114との接続部に隙間を設け,この隙間を連通路166としてもよい。具体的には,給電手段120の外側管124の他端部にフランジ部170を設け,このフランジ部170をねじやボルトなどの係止手段172で整合器114に係止する。このとき,フランジ部170と整合器114の表面との間に隙間が空く程度に,係止手段172を整合器114に緩めに係止する。この隙間が中空部162と大気との連通路166となる。
【0047】
また,図2に示すように上記処理容器102の連通路164,下部電極ユニット104内の空間部160,給電手段120内の中空部162,連通路166の間を強制対流させる空気循環手段174を設けてもよい。この空気循環手段174としては,例えば連通路164に空気を送込むポンプで構成してもよく,また空気を吸引するポンプで構成してもよい。これにより,下部電極ユニット104内の空間部160,給電手段120内の中空部162内の冷却効率を向上させることができる。
【0048】
また,下部電極ユニット104の電極部146を冷却する上述の冷媒循環手段132を設けた場合には,下部電極ユニット104の空間部160内におけるRF給電棒122や処理容器102の表面は結露しやすい。この点,本実施の形態によれば,連通路164や連通路166を介して処理容器102外の大気への対流が生じる構成であるため,上記のような結露を防止することができる点で有利である。また空間部内で各部材表面が結露することによる高周波の沿面伝達を防止することができる。
【0049】
特に,冷媒循環手段132の冷媒が循環する経路が,下部電極ユニット104内の空間部160や給電手段120内の中空部162などを通る場合には特に結露が生じやすいので,この結露を防止できる効果は大きい。また空気循環手段174による強制対流により,結露の防止効果をより向上させることができる。
【0050】
なお,下部電極の少なくとも空間部160側には,酸化被膜を設けてもよい。また,処理容器102の底部の少なくとも空間部160側には,酸化被膜を設けてもよい。例えば電極部146の下側に酸化被膜を設けてもよい。上記酸化被膜は,成膜処理により形成された膜であってもよく,また下部電極,処理容器などの表面を陽極酸化処理することにより形成された膜でもよい。
【0051】
以上,添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。
【0052】
例えば,プラズマ処理装置としては,本実施の形態で説明したプラズマエッチング装置に限られることはなく,他の平行平板型のプラズマ処理装置,ヘリコン波プラズマ装置、誘導結合型プラズマ処理装置などの様々なプラズマ処理装置に適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,プラズマ処理装置の電極ユニット内に,石英またはセラミック等の絶縁部材に代えて空間を設けて絶縁を確保するようにしたので,高周波電力のエネルギーロスを抑えることができる。また電極ユニットの重量が軽量化でき,メンテナンスが容易になるとともに,低コストで製造可能なプラズマ処理装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるプラズマエッチング装置の概略断面図である。
【図2】本実施の形態における給電手段近傍の概略断面図である。
【図3】従来の電極ユニットの概略断面図である。
【符号の説明】
100 プラズマエッチング装置
102 処理容器
102a 開口部
102b ゲートバルブ
104 下部電極ユニット
106 ガス導入口
108 上部電極
109 ガス吐出口
110 排気管
112 排気手段
114 整合器
116 高周波電源
118 空間部
120 給電手段
122 給電棒
124 外側管
130 高圧直流電源
132 冷媒循環手段
142 静電チャック
143 導電層
144 載置部
146 電極部
147 冷却室
148 フォーカスリング
150 側面絶縁部材
160 空間部
162 中空部
164 連通路
166 連通路
170 フランジ部
172 係止手段
174 空気循環手段
W 半導体ウエハ

Claims (8)

  1. 気密な処理容器内に処理ガスを導入し,高周波電力を印加して被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって,
    前記処理容器内に設けられ,前記高周波電力を印加する電極と,
    前記高周波電力を出力する高周波電源と,
    前記電極に接続して前記高周波電力を印加する給電棒と,該給電棒の周囲を覆うように設けられ,前記処理容器と電気的に接続される接地部材と、を有する給電手段と,
    前記高周波電源及び前記接地部材に接続された整合器と,
    前記処理容器内であって前記処理容器と前記電極との間に形成され,前記処理容器と前記電極との間を絶縁する空間部と,
    前記処理容器外であって前記整合器と前記接地部材とにより形成され,前記空間部と連通する中空部と,を備え,
    前記給電棒は、前記空間部及び前記中空部の内部に設けられ,
    前記空間部及び前記中空部は,前記空間部に設けられた連通路及び前記中空部に設けられた連通路を介して大気と連通する循環経路を形成することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記電極の表面には,少なくとも前記空間部側に酸化被膜が形成されたことを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記処理容器の表面には,少なくとも前記空間部側に酸化被膜が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記給電手段は,前記給電手段内の中空部が前記処理容器外の大気と連通する連通路を有することを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記連通路は,前記整合器と前記接地部材との接続部近傍に設けたことを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  6. さらに,前記電極に冷媒を循環させて冷却する冷媒循環手段を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. さらに,前記処理容器外の大気と前記空間部と前記給電手段内の中空部との間で,空気を循環させる空気循環手段を設けたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に載のプラズマ処理装置。
  8. 前記空間部は,前記処理容器と前記電極と前記処理容器の底部に取り付けられた側面絶縁部材とにより形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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