JP4456232B2 - 情報受信装置、抽選処理方法、抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体、情報配信装置および情報配信システム - Google Patents
情報受信装置、抽選処理方法、抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体、情報配信装置および情報配信システム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回線を介して音楽データ等のコンテンツを送受信するシステムが有する抽選機能を利用して、個人ユーザでも容易に抽選会を実現することができる情報受信装置、抽選処理方法、抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体、情報配信装置および情報配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今では、通信技術の飛躍的な進歩、および通信インフラの整備によって、様々なデータが様々な通信回線を通じてやりとりされるようになっている。例えば、現在世界的に急速に普及しているインターネットにおいては、テキストベースのデータのみならず、音楽データや画像データなども通信可能となっている。
【0003】
また、ここ最近では、電子メールで年賀状を送るサービスもインターネット上で無料で行われている。この電子メール年賀状には、通常の郵便により配達される年賀状と同様に抽選番号が付与されており、例えば年明けの所定の日に抽選を行うことで、抽選番号の「当たり」および「はずれ」を決めるようになっている。そして、「当たり」および「はずれ」の結果は、抽選を行った主催者側から電子メール年賀状の宛先人に電子メールで即時に通知されると共に、「当たり」の場合には、主催者側から「当たり」の程度(例えば1等、2等、・・・)に応じて商品や賞金がメール宛先人にプレゼントされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような抽選を行うサービスは、通常、企業等のサーバー管理者が主体となって行うものとなっている。しかし、近年では、個人やSOHO(small office home office)、小さな団体(以下、個人等と記載する)が上記と同様のサービスを行いたいと望む場合も増えてきている。個人等が行う抽選としては、例えば、ある商店街の飲食店の食事券や、ある地方が主催するイベントの招待券等を景品として用意し、一定の地域や地方を対象として行う抽選を想定することができる。
【0005】
ここで、このような抽選サービスを個人等が行う場合に、通常、企業等が構築している情報配信システムのような、抽選処理を行うことが可能なシステムを別途構築できれば問題はない。しかし、そのようなシステムを個人レベルで構築しようとしても、設備投資にかなりの費用を要するため、その実現が困難であり、上記した抽選サービスを個人レベルで実現したくても実現できないのが現状である。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、大規模な設備投資を行うことなく、既存のシステムを利用して、個人や小さな団体レベルでも不特定多数の人を相手にして抽選会を開催することができる情報受信装置、抽選処理方法、抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体、情報配信装置および情報配信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る情報受信装置は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置であって、抽選主催者が提供する抽選情報を登録する抽選情報登録手段と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する情報送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、情報受信装置は通信回線を介して情報配信装置と接続されており、情報配信装置から配信される情報を受信するシステムが構築されている。これにより、需要者は、取得希望の情報(例えば音楽データ)があれば、それを情報配信装置からの受信によって得ることが可能となっている。
【0009】
一方、上記情報配信装置は、抽選機能を有している。この抽選機能とは、例えば、情報配信装置が配信する情報が音楽データであるとすると、需要者が情報受信装置側で音楽データを1曲ダウンロードするごとに、情報配信装置側で抽選を行うといった機能であり、情報配信システムを構築している側がサービスとして提供する機能である。例えばこの抽選の結果が「当たり」の場合には、情報受信装置側で景品(例えば割引券)を発行する構成を考えることができる。
【0010】
ここで、抽選主催者が、例えば情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体の場合、個人等が抽選情報を情報受信装置に提供(入力)することにより、この抽選情報が抽選情報登録手段によって登録される。そして、情報送信手段により、これらの情報が情報配信装置へ送信される。これにより、送信された抽選情報に、例えば割引券やコンサートチケットのデータのような抽選対象のデータが含まれているとすると、抽選機能を有する情報配信装置は、この抽選対象データに対して抽選処理を行うことが可能となる。
【0011】
したがって、抽選主催者は、情報受信装置にて抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0012】
また、抽選情報登録手段によって登録された情報は、情報送信手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0013】
請求項2の発明に係る情報受信装置は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成において、上記抽選情報は、抽選の対象となる地域を示す抽選地域情報を含んでいることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、抽選主催者が提供する抽選情報の中に抽選地域情報が含まれているので、抽選情報を情報配信装置に送信した場合に、情報配信装置が上記抽選地域情報を参照し、例えば抽選対象となる地域の情報受信装置からアクセスがあったものに対してのみ抽選処理を行う構成を実現することが可能となる。これにより、抽選主催者は、抽選対象を所望の地域のみに限定した抽選会を開催することが可能となる。
【0015】
請求項3の発明に係る抽選処理方法は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置に、抽選主催者が提供する抽選対象データを含む抽選情報を登録する工程と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する工程とを有していることを特徴としている。
【0016】
上記の構成によれば、情報受信装置は通信回線を介して情報配信装置と接続されており、情報配信装置から配信される情報を受信するシステムが構築されている。これにより、需要者は、取得希望の情報(例えば音楽データ)があれば、それを情報配信装置からの受信によって得ることが可能となっている。
【0017】
一方、上記情報配信装置は、抽選機能を有している。この抽選機能とは、例えば、情報配信装置が配信する情報が音楽データであるとすると、需要者が情報受信装置側で音楽データを1曲ダウンロードするごとに、情報配信装置側で抽選を行うといった機能であり、情報配信システムを構築している側がサービスとして提供する機能である。例えばこの抽選の結果が「当たり」の場合には、情報受信装置側で景品(例えば割引券)を発行する構成を考えることができる。
【0018】
ここで、抽選主催者が、例えば情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体の場合、抽選主催者が抽選情報を情報受信装置に提供(入力)すると、この抽選情報は情報受信装置に登録され、情報配信装置へ送信される。これにより、送信された抽選情報に、例えば割引券やコンサートチケットのデータのような抽選対象のデータが含まれているとすると、抽選機能を有する情報配信装置は、この抽選対象データに対して抽選処理を行うこととなる。
【0019】
したがって、抽選主催者は、情報受信装置に抽選情報を入力するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0020】
また、情報受信装置に登録された情報は、情報受信装置から公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0021】
請求項4の発明に係る抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置に、抽選主催者が提供する抽選対象データを含む抽選情報の入力があった場合に、その登録を行う処理と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する上記情報配信装置および上記公開サーバーに送信する処理とを実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、情報受信装置は通信回線を介して情報配信装置と接続されており、情報配信装置から配信される情報を受信するシステムが構築されている。これにより、需要者は、取得希望の情報(例えば音楽データ)があれば、それを情報配信装置からの受信によって得ることが可能となっている。
【0023】
一方、上記情報配信装置は、抽選機能を有している。この抽選機能とは、例えば、情報配信装置が配信する情報が音楽データであるとすると、需要者が情報受信装置側で音楽データを1曲ダウンロードするごとに、情報配信装置側で抽選を行うといった機能であり、情報配信システムを構築している側がサービスとして提供する機能である。例えばこの抽選の結果が「当たり」の場合には、情報受信装置側で景品(例えば割引券)を発行する構成を考えることができる。
【0024】
ここで、抽選主催者が、例えば情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体の場合、抽選主催者が抽選情報を情報受信装置に提供(入力)すると、情報受信装置が上記プログラムを実行することにより、この抽選情報は情報受信装置に登録され、情報配信装置へ送信される。これにより、送信された抽選情報に、例えば割引券やコンサートチケットのデータのような抽選対象のデータが含まれているとすると、抽選機能を有する情報配信装置は、この抽選対象データに対して抽選処理を行うこととなる。
【0025】
したがって、抽選主催者は、情報受信装置に抽選情報を入力するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0026】
また、情報受信装置に登録された情報は、情報受信装置から公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0027】
請求項5の発明に係る情報配信装置は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、抽選処理を行う抽選処理手段を備えた情報配信装置であって、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する抽選情報登録手段を備え、上記抽選処理手段は、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行うことを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、情報配信装置は通信回線を介して情報受信装置と接続されており、需要者の取得希望の情報(例えば音楽データ)が、情報配信装置から情報受信装置に配信されるようになっている。
【0029】
上記情報配信装置は、抽選処理手段を備えている。例えば、情報配信装置が配信する情報が音楽データであるとすると、需要者が情報受信装置側で音楽データを1曲ダウンロードするごとに、抽選処理手段は抽選を行うようになっている。なお、この抽選の結果が「当たり」の場合には、例えば情報受信装置側で景品(例えば割引券)が発行される。このような情報配信装置側での抽選処理は、情報配信システムを構築している側がサービスとして行っているものである。
【0030】
ここで、上記情報配信装置では、抽選情報登録手段により、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。この抽選情報は、例えば情報受信装置にて登録され、情報配信装置に送信される情報であってもよいし、個人が所有するPCから直接送信される情報であってもよい。このような抽選情報が登録されると、抽選処理手段は、上記抽選情報に含まれる抽選対象データ(例えば割引券やコンサートチケットのデータ)に対して抽選処理を行うことになる。
【0031】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0032】
また、登録された抽選情報は、抽選処理手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0033】
請求項6の発明に係る情報配信装置は、上記の課題を解決するために、請求項5の構成において、上記抽選処理手段は、抽選結果を上記公開サーバーへ送信することを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、抽選に参加した者が例えば情報受信装置を介して公開サーバーへアクセスすれば、抽選の結果を即時に知ることができる。
【0035】
請求項7の発明に係る情報配信装置は、上記の課題を解決するために、請求項5または6の構成において、上記抽選情報は、抽選結果の通知方法を示す通知情報を含んでおり、上記抽選処理手段は、上記通知情報に基づいて抽選結果を通知することを特徴としている。
【0036】
例えば個人の所有するPCや携帯電話への電子メールによる通知を上記通知情報として指定しておけば、抽選処理手段は、その通知方法にしたがって抽選結果を通知することになり、抽選に参加した者に抽選結果を確実に知らせることが可能となる。また、この場合、抽選参加者がわざわざ公開サーバーへアクセスしなくても済むようになる。
【0037】
請求項8の発明に係る情報配信装置は、上記の課題を解決するために、請求項7の構成において、上記抽選処理手段は、抽選処理の結果、当選した者に、当選したことを証明する当選情報を上記抽選結果とともに通知することを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、抽選の結果、当選した場合に、例えばチケットの発券に係る情報やチケットの当選番号、確認パスワード等、当選したことを証明する当選情報が抽選結果とともに通知されるので、当選通知を受けた者は、その当選情報を確認することにより、自分が当選したことを確実に認識することができる。
【0039】
請求項9の発明に係る抽選処理方法は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報配信装置に、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する工程と、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行う工程とを有していることを特徴としている。
【0040】
上記の構成によれば、情報配信装置は通信回線を介して情報受信装置と接続されており、需要者の取得希望の情報(例えば音楽データ)が、情報配信装置から情報受信装置に配信されるようになっている。
【0041】
ここで、上記情報配信装置では、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。この抽選情報は、例えば情報受信装置にて登録され、情報配信装置に送信される情報であってもよいし、個人が所有するPCから直接送信される情報であってもよい。このような抽選情報が登録されると、上記抽選情報に含まれる抽選対象データ(例えば割引券やコンサートチケットのデータ)に対して抽選処理が行われることになる。
【0042】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0043】
また、登録された抽選情報は、公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0044】
請求項10の発明に係る抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報配信装置に、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する処理と、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行う処理とを実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴としている。
【0045】
上記の構成によれば、情報配信装置は通信回線を介して情報受信装置と接続されており、需要者の取得希望の情報(例えば音楽データ)が、情報配信装置から情報受信装置に配信されるようになっている。
【0046】
ここで、上記情報配信装置が上記プログラムを実行すると、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。この抽選情報は、例えば情報受信装置にて登録され、情報配信装置に送信される情報であってもよいし、個人が所有するPCから直接送信される情報であってもよい。このような抽選情報が登録されると、上記抽選情報に含まれる抽選対象データ(例えば割引券やコンサートチケットのデータ)に対して抽選処理が行われることになる。
【0047】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0048】
また、登録された抽選情報は、公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0049】
請求項11の発明に係る情報配信システムは、上記の課題を解決するために、請求項1または2に記載の情報受信装置と、請求項5ないし8のいずれかに記載の情報配信装置と、上記情報受信装置および上記情報配信装置から送信される情報を公開する公開サーバーとを通信回線を介して接続してなることを特徴としている。
【0050】
抽選主催者が提供する抽選情報は、請求項1または2に記載の情報受信装置に登録されてもよいし、請求項5ないし8のいずれかに記載の情報配信装置に直接登録されてもよい。上記前者の場合は、登録された情報が通信回線を介して上記情報配信装置に送信される。
【0051】
このように、抽選主催者は情報受信装置または情報配信装置に自己の持つ情報を登録するだけで、抽選機能を有する情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができる。
【0052】
また、抽選主催者の提供した抽選情報は、公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0053】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0054】
図2は、本発明の実施の形態に係る情報配信システムの概略構成を示す説明図である。同図に示すように、該情報配信システムは、ゲームのプログラムデータ、音楽データ、映像データ、および書籍データなどのデータが格納されている原盤サーバー1、二次配信サーバー2A・2B・2C、および三次配信サーバー3A・3B・3Cを備えた構成となっている。なお、実際のシステムにおいては、二次配信サーバー、三次配信サーバーの数は多数存在することが可能であるとともに、三次配信サーバーのさらに下位に、四次、五次…の配信サーバーを設けることも可能である。また、原盤サーバーを複数設けるシステムとすることも可能である。
【0055】
原盤サーバー1は、例えば図2に示すように、ゲームメーカー5A、レコード会社5B、映像プロダクション5C、および出版業者5Dなどの著作権管理者との契約によって、上記したような元データを格納するサーバーコンピュータおよびこれを管理する原盤サーバー管理業者を示している。この原盤サーバー1には、デジタル化された元データ、あるいはこの元データに基づいて配信に適したデータ形式に変換された配信用データが格納されている。
【0056】
二次配信サーバー2A・2B・2Cは、原盤サーバー1と通信回線によって接続されたサーバーコンピュータおよびこれを管理する二次配信業者を示している。この二次配信サーバー2A・2B・2Cは、原盤サーバー管理業者との契約に基づいて、原盤サーバー1に格納されている元データあるいは配信用データを通信回線を通じてダウンロードすることが可能となっている。
【0057】
また、二次配信サーバー2A・2B・2C同士もまた通信回線によって接続されており、各二次配信業者同士の間の契約に基づいて、それぞれのサーバーが所有するデータの送受信を行うことが可能となっている。
【0058】
さらに、各二次配信サーバー2A・2B・2Cは、消費者(需要者)Cに対してデータを販売することも可能となっている。販売の形態については特に限定しないが、例えば、コンビニエンスストアやゲームセンターなどに端末機を設置し、消費者Cがその端末機に足を運んで、端末機内部に予め格納されている何らかの記録媒体(例えばMD)に所望とするデータを記録(ダウンロード)し、該記録媒体ごと購入するシステムが考えられる。また、消費者Cが自ら所有する記録媒体(例えばMD)を端末機に挿入し、ダウンロードを行うことで、データのダウンロードに関する料金のみを支払うシステムなども考えられる。
【0059】
三次配信サーバー3A・3B・3Cは、二次配信サーバー2A・2B・2Cと通信回線によって接続されたサーバーコンピュータおよびこれを管理する三次配信業者を示している。この三次配信サーバー3A・3B・3Cは、二次配信業者との契約に基づいて、二次配信サーバー2A・2B・2Cに格納されている配信用データを通信回線を通じてダウンロードすることが可能となっている。
【0060】
各三次配信サーバー3A・3B・3Cは、図2に示すように、それぞれ複数の二次配信サーバーと接続されている。すなわち、各三次配信サーバー3A・3B・3Cは、接続している二次配信サーバーの任意のサーバーからデータを受信することが可能となっている。
【0061】
これらの三次配信サーバー3A・3B・3Cは、消費者Cに対してデータを販売する構成となっている。販売の形態については特に限定しないが、例えば、上記した二次配信サーバー2A・2B・2Cにおける販売形態と同様に、コンビニエンスストアやゲームセンターなどに端末機を設置し、消費者Cがその端末機に足を運んで、端末機内部に予め格納されている何らかの記録媒体に所望とするデータをダウンロードし、該記録媒体ごと購入するシステムが考えられる。また、消費者Cが自ら所有する記録媒体を端末機に挿入し、ダウンロードを行うことで、データのダウンロードに関する料金のみを支払うシステムなども考えられる。
【0062】
なお、図2に示す例においては、三次配信サーバー3A・3B・3Cは、さらなる配信を行わない端末機として機能する構成となっているが、例えば各三次配信サーバー3A・3B・3C同士を通信回線によって接続し、各三次配信業者同士の間の契約に基づいて、それぞれのサーバーが所有するデータの送受信を行うことが可能な構成とすることも可能である。また、四次、五次…配信サーバーを設け、これらを上位の配信サーバーに接続する構成とすることも可能である。
【0063】
また、本実施形態に係る情報配信システムは、図2に示すように、原盤サーバーおよびn次配信サーバからなるデータ配信経路とは別に、管理サーバー4を有している。この管理サーバー4は、二次配信サーバー2A・2B・2C、および三次配信サーバー3A・3B・3Cに接続されており、これらのサーバーから、データの売上の際に発行される履歴データ(詳細は後述する)を受信する構成となっている。そして、管理サーバー4に集められた履歴データは、著作権管理者であるゲームメーカー5A、レコード会社5B、映像プロダクション5C、および出版業者5Dなどに送信され、各著作権管理者は、自らが著作権を管理しているデータの売上状況について把握することができる。
【0064】
上記の管理サーバー4は、公開サーバー36と通信回線を介して接続されている。この公開サーバー36は、二次配信サーバー2A・2B・2Cおよび三次配信サーバー3A・3B・3Cから送信される情報を管理サーバー4を介して受信し、その情報を各サーバーに公開するものである。本実施形態では、二次配信サーバー2A・2B・2Cが後述する抽選機能を有しており、三次配信サーバー3A・3B・3Cにて、個人やSOHO、小さな団体レベルの抽選主催者が登録した抽選対象データ(例えばチケットや割引券のデータ)、および、そのデータの二次配信サーバー2A・2B・2Cによる抽選結果(当たり/はずれ)が管理サーバー4を介して公開サーバー36に送信され、これらの情報が公開サーバー36にて公開されるようになっている。したがって、消費者は、どのサーバーからも管理サーバー4を介して公開サーバー36にアクセスすることが可能になっていると共に、どのサーバーからも公開サーバー36にて公開されている情報を把握することが可能となっている。
【0065】
ただし、公開サーバー36は、同図に示すように、例えば「関西地方」や「関東地方」などのようにある一定の地域の個々に対応した複数のページ(アドレス)A1 、A2 、・・・An (nは自然数)を持っている。例えば、「関西地方」がページA1 に対応しているとすると、関西地方にあるサーバーから送信されたデータは、公開サーバー36のページA1 に格納されることになる。そして、関西地方にあるサーバーから公開サーバー36にアクセスしたときには、抽選対象となるページ(この場合はページA1 )の内容が見れるようになっている。
【0066】
なお、抽選対象となるページであるか否かは、当該データと共に送信される抽選地域情報(後述する)に基づいて公開サーバー36が判断する。つまり、公開サーバー36は、上記抽選地域情報に基づいて、アクセスのあったサーバーが属する地域に対応する抽選対象データを抜き出し、上記サーバーに公開するようになっている。
【0067】
なお、公開サーバー36の各ページA1 〜An は、地域が互いに重複しないように対応付けられてもよいし、重複するように対応付けられてもよい。例えば抽選の地域範囲が「大阪府」である抽選データがページA1 に、上記地域範囲が「近畿圏」である抽選対象データがページA5 に対応しており、上記地域範囲が「関西地方」である抽選対象データがページA10に対応するようにページ設定をしてもよい。この場合、大阪府にあるサーバーから公開サーバー36にアクセスしたときには、ページA1 ・A5 ・A10に格納された情報を順次あるいは一度に見ることが可能となる。
【0068】
なお、図2では、管理サーバー4と公開サーバー36とを別々に構成して示しているが、管理サーバー4が公開サーバー36を兼ねる構成としても構わない。また、管理サーバー4と公開サーバー36とが別々に設けられる構成であっても、三次配信サーバーから公開サーバー36に直接アクセスできる構成としても構わない。また、二次配信サーバーのいずれかが公開サーバー36を兼ねる構成としても勿論構わない。
【0069】
また、図2では、公開サーバー36を1か所のみ設けるシステム構成を示しているが、例えば近畿圏に一台、関東圏に一台というように、複数の公開サーバー36を設けるようにしてもよい。
【0070】
次に、図2に示す情報配信システムにおいて、例えば三次配信サーバーが、任意の二次配信サーバーからデータを受信し、受信したデータを消費者に売却する、というシステムの詳細について説明する。ここでは、データを配信する側のサーバーコンピュータを配信サーバー(情報配信装置)と称し、データを受信して消費者に売却するサーバーコンピュータを受信サーバー(情報受信装置)と称することにする。なお、上記では、二次配信サーバーと三次配信サーバーとの関係を、配信サーバーと受信サーバーとの関係として示すと述べたが、これに限定されるものではなく、任意の配信サーバーから任意の配信サーバーにデータを配信するシステムの関係を示しているものとする。
【0071】
図3は、複数の配信サーバーおよび複数の受信サーバーからなるシステムの概略構成を示すブロック図である。同図においては、3つの配信サーバー6A・6B・6C、3つの受信サーバー7A・7B・7C、管理サーバー4および公開サーバー36が示されている。各受信サーバー7A・7B・7Cは、配信サーバー6A・6B・6Cのそれぞれに接続されている。言い換えれば、各受信サーバー7A・7B・7Cは、配信サーバー6A・6B・6Cのいずれからもデータを受信することが可能となっている。
【0072】
また、管理サーバー4は、各受信サーバー7A・7B・7Cと接続されており、データの売上の際に発行される履歴データを受信する構成となっている。なお、図3に示すシステムにおいては、配信サーバー6A・6B・6Cではデータの売却は行われないものであると仮定しているので、これらのサーバーからは管理サーバー4に対して履歴データを送信することはないものとしている。
【0073】
ただし、配信サーバー6A・6B・6Cと受信サーバー7A・7B・7Cとの間でのデータの送受信において、受信サーバー7A・7B・7Cに何らかのエラーが発生した場合には、配信サーバー6A・6B・6Cからエラー情報が管理サーバー4に送られる。また、受信サーバー7A・7B・7Cへ送信したデータの送信履歴情報も、配信サーバー6A・6B・6Cから管理サーバー4へ送られる。
【0074】
このように管理サーバー4が、受信サーバー7A・7B・7Cからの履歴データと、配信サーバー6A・6B・6Cからのエラー情報および送信履歴情報とを管理することにより、受信サーバー7A・7B・7Cでの受信情報に問題が発生していないか否かをチェックすることができる。
【0075】
また、管理サーバー4には、抽選主催者が抽選対象データを受信サーバー7A・7B・7Cに登録したときに、その登録した旨の情報が受信サーバー7A・7B・7Cから送信されるようになっている。管理サーバー4は、この情報を受けて、抽選対象データに対応するIDを送信元の受信サーバーに送信するようになっている。このようなIDを管理サーバー4が発行することにより、抽選対象データの管理を行うことが可能となる。
【0076】
次に、配信サーバー6A・6B・6Cの構成について説明する。図4は、配信サーバー6A・6B・6Cの概略構成を示すブロック図である。なお、図4に示す構成は、配信サーバー6A・6B・6CをPC(Personal Computer) ベースのサーバーで構成した例を示している。同図に示すように、配信サーバー6A・6B・6Cは、データ記憶部8、中央処理部9、認証チェック部10、送信データチェック部11、送受信完了情報チェック部12、配信データ再生回数設定部13、パスワード発行部14、通信処理部15、表示部16、操作部17、課金管理部18、送信データ管理部19、ユーザー情報管理部20および抽選情報受信処理部37を備えた構成となっている。
【0077】
なお、図4は、上記の各構成が全て同様に接続された図となっているが、実際には、各種バスやインターフェースなどを介してハードウェア的に接続されている部分や、制御・処理プログラム上での連係によってソフトウェア的に接続されている部分などが混在している。以下の各構成の説明では、配信サーバー6A・6B・6Cを単に配信サーバーと称することにする。
【0078】
データ記憶部8は、例えばハードディスク装置などの記憶手段によって構成されるものであり、配信対象となる配信データを記憶したり、配信に関わる様々な管理データを記憶するものである。なお、このハードディスク装置内、あるいは別のハードディスク装置内には、配信サーバーの動作に必要なOSや各種プログラム、データなどが記憶されている。
【0079】
中央処理部9は、CPU(Central Processing Unit) などの演算処理装置によって構成されるものであり、配信サーバー内の各種演算処理を行うものである。なお、図示はしていないが、各種演算処理を行う上で必要とされるRAM(Random Access Memory)なども設けられている。
【0080】
通信処理部15は、配信サーバーの外部にあるコンピュータとのインターフェースとなるものであり、配信サーバーを構成するコンピュータの特定のCOMポートが割り当てられる。なお、ネットワークインターフェースとしては特に限定するものではなく、例えば、Ethernet、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、ISDN(Integrated Services Digital Network) 、ATM(Asynchronous Transfer Mode)などが用いられる。
【0081】
表示部16は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などの各種表示モニターによって構成されるものである。また、操作部17は、キーボードやマウスなどの入力装置によって構成されるものである。これら表示部16や操作部17によって、配信サーバーの稼働状況をチェックしたり、処理動作を変更するなどのメンテナンスが行われる。
【0082】
以上説明した、データ記憶部8、中央処理部9、通信処理部15、表示部16および操作部17が、配信サーバーにおけるハードウェア的な構成を示すブロックである。そして、以下に示す認証チェック部10、送信データチェック部11、送受信完了情報チェック部12、配信データ再生回数設定部13、パスワード発行部14、課金管理部18、送信データ管理部19、ユーザー情報管理部20および抽選情報受信処理部37が、配信サーバーにおけるソフトウェア的な構成を示すブロックとなる。
【0083】
認証チェック部10は、配信サーバーに対して、特定のデータの配信要求を送出した受信サーバーの認証チェックを行うブロックである。受信サーバーから配信サーバーにアクセス要求がなされた際には、この認証チェック部によって、受信サーバーのIDならびにパスワードのチェックが行われ、このチェックを通過した場合にのみ、受信サーバーのアクセスが許可されることになる。
【0084】
送信データチェック部11は、受信サーバーから配信要求された特定のデータ、および該データの再生回数情報などのデータ情報が、配信サーバー内に蓄えられている配信データと合致するか、言い換えれば、配信サーバーが、受信サーバーからの配信要求に的確に応答することが可能であるか否かをチェックするブロックである。この送信データチェック部において、配信不能であると判断された場合には、その旨が受信サーバーに送られる。
【0085】
送受信完了情報チェック部12は、配信サーバーから受信サーバーへデータの配信動作が行われた際に、受信サーバーにデータが正常に送られたか否かをチェックするブロックである。具体的には、配信サーバーからデータが送信された後に、受信サーバーからデータの受信が完了したことを示す信号を受信したか否かによって、送受信が正常に完了したかがチェックされる。ここで、送受信にエラーが発生した場合には、配信サーバー内にエラーが発見されなければ、受信サーバー側に問題があると見なされ、図3に示すように、エラー情報が管理サーバー4に送出される。これにより、例えば受信サーバーが操作者のいない独立した端末機である場合などに、この端末機の故障を迅速に管理サーバー4に知らせることが可能となる。
【0086】
配信データ再生回数設定部13は、受信サーバーから配信要求された特定のデータの再生回数に応じて、配信データのデータ情報における再生回数情報を設定するブロックである。すなわち、この配信データ再生回数設定部13によって設定された再生回数情報を有するデータが受信サーバーに向けて送信され、受信サーバーでは、この再生回数情報の制限に基づいてデータの再生が行われることになる。
【0087】
なお、ここでいう再生とは、消費者にデータが売却された状態に相当するものである。すなわち、例えば端末機において、各種データが各種記録媒体に記録され、該記録媒体が消費者の手に渡った時点で再生が1回行われたとカウントすることになる。
【0088】
パスワード発行部14は、データの配信契約を結んでいる受信サーバーのそれぞれに対してパスワードを発行するブロックである。このパスワードは、受信サーバー側からの申込みによって変更が可能となっているシステムとしてもよいし、配信サーバー側の意思によって変更が可能となっているシステムとしてもよい。
【0089】
ユーザー情報管理部20は、データの配信契約を結んでいる各受信サーバーの各種情報を管理するブロックである。この各種情報としては、IDおよびパスワードの情報とともに、配信状況や配信履歴、システム環境などが挙げられる。
【0090】
課金管理部18は、配信データの課金情報を、再生回数情報などに基づいて算出したり、再生1回当たりの課金を変更したりするブロックである。
【0091】
送信データ管理部19は、配信データを受信サーバーに送信する際に、その送信情報をログとして記録するとともに、配信データに配信サーバーIDを付与し、配信データの送信の制御を行うブロックである。
【0092】
ここで、配信サーバーから受信サーバーに送信される配信データの基本構成について以下に説明する。図5は、配信データの概略構成を示す説明図である。同図に示すように、配信データは、ヘッダ部、データ部、およびフッタ部からなる構成となっている。
【0093】
ヘッダ部には、再生回数情報、データID、および認証コードが記録されている。再生回数情報は、当該配信データが、何回までの再生が可能であるかを示す情報である。再生とは、上記したように、消費者にデータが売却されるまでの処理に相当するものであるので、この再生回数情報は、当該配信データが、何回分の売却が可能であるかを示していることになる。すなわち、この再生回数情報によって再生回数を制限することによって、1回配信データを受け取ったら無制限に何回でも売却が可能となってしまうという状態を防止することが可能となる。
【0094】
データIDは、当該配信データの固有のIDを示すものであり、当該配信データに含まれるデータの内容を示しているとともに、同じ内容のデータであっても、最初に原盤サーバーから配信されたタイミングや配信経路に応じて異なるIDとなるものである。
【0095】
データ部は、コンテンツデータ、すなわち音楽データや映像データなどによって構成されている。このコンテンツデータは、容易に内容が解析できないように、暗号化された状態でコード化されたデータとなっている。また、一般にこのようなコンテンツデータはサイズの大きいデータである場合が多いので、圧縮された状態でコード化されている。
【0096】
フッタ部には、当該配信データが経由した配信サーバーの配信サーバーIDが、配信された順に記録されている。例えば、当該配信データが、原盤サーバーから配信サーバー(A)に配信され、さらに配信サーバー(B)に配信された場合には、フッタ部には、配信サーバー(A)ID、配信サーバー(B)IDがこの順で記録されていることになる。
【0097】
また、例えば、当該配信データが、配信サーバー(A)から配信サーバー(B)に配信され、さらに配信サーバー(A)に戻って配信された場合には、フッタ部には、配信サーバー(A)ID、配信サーバー(B)ID、配信サーバー(A)IDがこの順で記録されていることになる。このように、フッタ部には、配信履歴が完全に記録されることになるので、当該配信データがどのような経路を通って現在のサーバーに配信されたのかを完全に把握することが可能となっている。
【0098】
なお、このフッタ部に配信サーバーIDを付与する処理は、配信サーバーにおける上記の送信データ管理部19によって行われる。
【0099】
次に、上述した履歴データについて以下に説明する。図6は、履歴データの概略構成を示す説明図である。同図に示すように、履歴データは、ヘッダ部、およびデータ部から構成されている。
【0100】
ヘッダ部には、管理情報用IDが記録されている。この管理情報用IDとは、管理サーバー4がこの履歴データを受領した際に、該履歴データがどのデータに対応したものであるかを把握することが可能となるコードを示しているものである。すなわち、管理サーバー4は、ますこのヘッダ部を参照することによって、履歴データの管理を行うことになる。
【0101】
データ部には、再生回数情報、データID、認証コード、および処理履歴が記録されている。再生回数情報は、当該履歴データが、再生対象となったデータの何回目の再生時に発行されたものであるかを示す情報である。データIDは、再生対象となったデータの固有のIDを示すものであり、当該データに含まれるデータの内容を示しているとともに、同じ内容のデータであっても、最初に原盤サーバーから配信されたタイミングや配信経路に応じて異なるIDとなるものである。
【0102】
処理履歴は、再生対象となったデータが配信される際に経由した配信サーバーの配信サーバーIDが、配信された順に記録されているものである。すなわち、この処理履歴は、図5に示す配信データにおいて、フッタ部に記録されているデータに相当するものである。このように、処理履歴には、配信履歴が完全に記録されることになるので、当該データがどのような経路を通って再生を完了したのかを完全に把握することが可能となっている。
【0103】
管理サーバー4は、以上のようなデータを含んだ履歴データを、データの再生が行われる毎に受信することになるので、配信対象となる元のデータがどのような配信ルートを経て消費者の手に渡ったのかを全てのデータに対して把握することが可能となっている。そして、ゲームメーカー5A、レコード会社5B、映像プロダクション5C、および出版業者5Dなどの著作権管理者は、この管理サーバー4から情報を取り出すことによって、自らが著作権を管理しているデータが、どのような経路で、どの時期に、どれだけの量だけ消費者に購入されたのかを把握することが可能となり、著作権料を的確に徴収することが可能となる。
【0104】
次に、配信サーバーの抽選情報受信処理部37について説明する。なお、本実施形態の配信サーバーは、上述した公開サーバー36のように情報の公開を行うことも可能な構成となっている。
【0105】
抽選情報受信処理部37は、抽選主催者が受信サーバーにて登録した抽選情報を当該受信サーバーから受信し、登録する機能を有している。この抽選情報は、抽選地域情報、抽選対象データ、抽選方法、課金の発生の有無などの情報を含んでいる。
【0106】
抽選地域情報は、抽選を行う対象となる地域を示す情報であり、「大阪府」や「関西地方」といったような抽選主催者によって予め設定された抽選地域を指している。
【0107】
抽選対象データとは、例えば、ある店の宣伝を目的とする無料お食事券、コンサートチケット、ホテルの宿泊割引券、飲食店の平日半額割引券等のデータや、CDのような記録媒体に記録されている音楽データなどを想定することができる。これらのデータの数は当選数として登録される。
【0108】
抽選方法とは、例えば、スロットマシン、ビンゴ、ガラガラ、ナンバーズ、抽選番号方式などの抽選方法のうち、情報提供者が希望する抽選の方法を示す。勿論、抽選情報受信処理部37は、上記いずれの抽選方法による抽選をも行うことが可能となっており、情報提供者の指定する抽選方法で実際に抽選処理を行うようになっている。
【0109】
ここで、上記した各抽選方法について簡単に説明すれば以下の通りである。スロットマシンによる抽選は、同じ絵柄(例えば「7」)が縦、横、斜めに並ぶか否かによって「当たり」/「はずれ」を判断する手法である。ビンゴによる抽選は、5行5列にランダムに並ぶ数字を用意しておき、抽選希望者が例えば音楽データを1曲ダウンロードするごとに、所定の数字を抜いていき、抜いた数字が縦、横、斜めに並んだ時点で「当たり」とする手法である。ガラガラによる抽選とは、抽選対象データの種類や数に応じた「当たり」を示すフラグと「はずれ」を示すフラグとを用意しておき、これらの中からランダムにフラグを抜き取ることによって「当たり」/「はずれ」を判断する手法である。
【0110】
これらの手法では、「当たり」の数が規定数(当選数)に達した時点でその抽選処理が終了することとなる。また、これらの手法では、抽選の結果が即時に出る。
【0111】
また、ナンバーズ方式による抽選は、抽選希望者が独自に数桁の数字を指定しておき、使われている数字あるいはその順序をもとにして「当たり」/「はずれ」を判断する手法である。抽選番号方式による抽選は、抽選希望者にランダムに抽選番号を付与しておき、抽選時期になると当選番号を決めて抽選を行う方式である。
【0112】
抽選情報受信処理部37による抽選処理は、情報配信システムを構築している側がサービスとして提供するものであり、通常は、例えば、配信サーバーが受信サーバーに配信する情報が音楽データであるとすると、需要者が受信サーバー側で音楽データを1曲ダウンロードするごとに行われる。しかし、本実施形態の抽選情報受信処理部37は、上記の通常時に加え、以下の場合にも抽選処理を行うようになっている。つまり、抽選情報受信処理部37は、受信サーバーにて抽選主催者による抽選対象データを含む抽選情報の登録があり、上記受信サーバーから上記抽選情報を受信したときに上記抽選対象データの抽選を行うようになっている。抽選情報受信処理部37におけるこのような抽選処理を利用することで、抽選主催者は、抽選処理を行う上記の情報配信システムをいちから構築することなく抽選会を行うことが可能となる。
【0113】
抽選情報受信処理部37は、上記各種抽選方法による抽選の結果を例えば公開サーバー36に送信することにより、抽選希望者は受信サーバーから公開サーバー36にアクセスして抽選結果を即時に知ることができる。
【0114】
また、上記抽選情報に抽選結果の通知情報が含まれている場合には、抽選情報受信処理部37は、その通知情報に基づいて抽選結果を通知するようになっている。上記の通知情報としては、例えば、個人の携帯電話やPCへの電子メールによる通知などがある。このような通知手段をとれば、抽選結果を各自に確実に通知することができる。時間が経過して当選が決まるタイプの抽選方法(例えば抽選番号方式)では、このような通知方法を採るほうが望ましい。
【0115】
また、抽選情報受信処理部37は、抽選処理の結果、当選した者に、当選したことを証明する当選情報を上記抽選結果とともに通知するようになっている。上記当選情報としては、例えばチケットの発券に係る情報やチケットの当選番号、確認パスワード等が挙げられる。このような当選情報を抽選結果とともに当選者に通知することにより、当選者は、その当選情報を確認して自分が当選したことを確実に認識することが可能となる。
【0116】
また、抽選情報受信処理部37は、上述した公開サーバー36と同様に、抽選対象となる各地域に対応したページを持っている。そして、各ページには、登録された抽選情報、現在までの抽選結果、当選の残り本数等が情報として格納される。これにより、抽選情報受信処理部37は、公開サーバー36に代わって、各ページに格納された情報を各地域ごとに公開することが可能となり、受信サーバーは、配信サーバーにアクセスして対応する地域のページの情報を把握することが可能となる。
【0117】
ところで、抽選対象データが食事券のように無料である場合は、当選が確定した時点で例えば受信サーバーにその旨を送信し、受信サーバーにて発券することも可能であるが、抽選対象データが例えばコンサートチケットのように有料の場合は、発券の前に課金処理が別途必要となる。そこで、抽選情報受信処理部37は、抽選対象データに応じて課金処理が必要であるか否かも抽選情報として登録するようになっており、情報公開時に抽選希望者に注意を促すことができるようになっている。
【0118】
配信サーバーではなく、公開サーバー36で情報の公開を行うのであれば、上記の抽選情報受信処理部37は、登録した抽選情報および抽選処理の結果、当選の残り本数等の情報を管理サーバー4を介して公開サーバー36に送信することになる。
【0119】
以上のことから、本実施形態における抽選情報受信処理部37は、受信サーバーにて抽選主催者による抽選対象データを含む抽選情報の登録があり、上記受信サーバーから上記抽選情報を受信したときに上記抽選対象データの抽選を行うと共に、その抽選の結果を公開サーバー36へ送信する抽選処理手段を構成していると言える。
【0120】
次に、受信サーバー7A・7B・7Cの構成について説明する。図1は、受信サーバー7A・7B・7Cの概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示す構成は、受信サーバー7A・7B・7CをPCベースのサーバーで構成した例を示している。同図に示すように、受信サーバー7A・7B・7Cは、データ記憶部21、中央処理部22、認証チェック部23、キャンセル制御部24、再生データチェック部25、再生データ保存処理部26、音声出力装置27、音声ガイド制御処理部28、再生完了処理部29、通信処理部30、表示部31、操作部32、再生処理部33、課金管理部34、発注データ管理部35、抽選登録処理部38、抽選情報送信処理部39および通信処理部40を備えた構成となっている。
【0121】
なお、図1は、上記の各構成が全て同様に接続された図となっているが、実際には、各種バスやインターフェースなどを介してハードウェア的に接続されている部分や、制御・処理プログラム上での連係によってソフトウェア的に接続されている部分などが混在している。以下の各構成の説明では、受信サーバー7A・7B・7Cを単に受信サーバーと称することにする。
【0122】
データ記憶部21は、例えばハードディスク装置などの記憶手段によって構成されるものであり、配信サーバーから受信した再生用の配信データを記憶したり、受信および再生に関わる様々な管理データを記憶するものである。なお、このハードディスク装置内、あるいは別のハードディスク装置内には、受信サーバーの動作に必要なOSや各種プログラム、データなどが記憶されている。
【0123】
中央処理部9は、CPUなどの演算処理装置によって構成されるものであり、受信サーバー内の各種演算処理を行うものである。なお、図示はしていないが、各種演算処理を行う上で必要とされるRAMなども設けられている。
【0124】
通信処理部30は、受信サーバーの外部にあるコンピュータとのインターフェースとなるものであり、受信サーバーを構成するコンピュータの特定のCOMポートが割り当てられる。なお、ネットワークインターフェースとしては特に限定するものではなく、配信サーバーにおいて説明したように、例えば、Ethernet、FDDI、ISDN、ATMなどが用いられる。
【0125】
表示部31は、CRTやLCDなどの各種表示モニターによって構成されるものである。また、操作部32は、ジョイスティックやボタンなどの入力装置によって構成されるものである。消費者は、この表示部31における表示を見て、操作部32によって入力動作を行うことによって、所望とするデータの購入および抽選情報の登録を行うことができる。なお、表示部31をタッチパネル方式の入力装置で構成してもよい。
【0126】
再生データ保存処理部26は、消費者がデータの購入を行う際に、該データを何らかの記録媒体に記録する処理を行うブロックである。記録媒体の種類としては特に限定しないが、例えばMD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、ICメモリー、フロッピーディスク、ZIPディスク、MO、小型ハードディスクなどが挙げられる。また、このような記録媒体は、消費者が自ら持参して記録を行う形態でもよいし、端末機内で予め記録媒体を用意しておき、販売する際には、データの料金に記録媒体の料金を加えた額を請求する形態としてもよい。
【0127】
音声出力装置27は、アンプ部およびスピーカーなどから構成されるものであり、様々な音声を出力するためのブロックである。例えば、音楽データを購入する際には、その音楽を試聴する際の音声を出力したり、操作のガイドを行う音声を出力したり、BGMを出力したりすることになる。
【0128】
以上説明した、データ記憶部21、中央処理部22、通信処理部30、表示部31、操作部32、再生データ保存処理部26、および音声出力装置27は、受信サーバーにおけるハードウェア的な構成を示すブロックである。そして、以下に示す認証チェック部23、キャンセル制御部24、再生データチェック部25、音声ガイド制御処理部28、再生完了処理部29、再生処理部33、課金管理部34、発注データ管理部35、抽選登録処理部38、抽選情報送信処理部39および通信処理部40が、受信サーバーにおけるソフトウェア的な構成を示すブロックとなる。
【0129】
認証チェック部23は、送信サーバーに対して、特定のデータの配信要求を送出し、データ配信の認証を行うブロックである。配信要求を行う際には、この認証チェック部23から当該受信サーバーのIDならびにパスワードが送出され、配信サーバー側でこれらの認証チェックが行われ、このチェックを通過した場合に、配信サーバーから受信サーバーへ要求されたデータが配信されることになる。
【0130】
キャンセル制御部24は、消費者によって一旦データの再生要求がなされた後にキャンセル指示を受けた場合に、再生処理部33による該当データの再生を中止させる処理を行うブロックである。このキャンセル制御部24は、消費者から入力手段によるキャンセル指示があった時点に応じてキャンセル処理を行うか否かを判断し、この判断結果に基づいてキャンセル処理を行うようになっている。
【0131】
再生データチェック部25は、消費者が再生要求を行った特定のデータが当該受信サーバー内に蓄えられている場合、その蓄えられている特定のデータの再生回数情報をチェックし、再生が可能であるか否かをチェックするブロックである。ここで再生が不可能であると判断された場合には、再生要求が行われた特定のデータを、当該受信サーバーが受信可能な配信サーバーに配信要求することになる。
【0132】
音声ガイド制御処理部28は、消費者に対して、データの再生に関する様々な音声ガイドを制御するブロックである。
【0133】
再生完了処理部29は、消費者に対する再生処理を完了した際に、履歴データを管理サーバー4に送信するとともに、該履歴データを保存する処理を行うブロックである。
【0134】
再生処理部33は、再生要求されたデータであって暗号化されたデータをデコード(復元)するデコード処理と、該当データが圧縮されている場合には、解凍(伸張)を行う伸張処理と、デコード処理または必要に応じて伸張処理がされたデータを記録媒体に記録する記録処理とを行うブロックである。これにより、再生要求されたデータが再生可能なデータ形式に変換された後、記録媒体に記録されることになる。
【0135】
課金管理部34は、消費者による再生要求、すなわちデータ購入要求がなされた際の課金の管理を行うブロックである。課金の形態としては、現金支払い、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなどによる支払いなどが挙げられる。よって、課金管理部34は、現金の収受を行う装置、あるいは各種カードによる決済を行う装置などを備えるとともに、これらの装置の制御を行うシステムを有していることになる。また、課金管理部34は、配信データの課金情報を、再生回数情報などに基づいて算出したり、再生1回当たりの課金を変更したりする機能をも有している。
【0136】
発注データ管理部35は、受信サーバー内に蓄えられているデータの再生回数情報をチェックし、各データのIDとともに記録、管理を行うブロックである。この発注データ管理部35によって、受信サーバー内に蓄えられている各データが、どれだけ再生可能であるかを把握することが可能となっている。
【0137】
次に、本発明の最も特徴的な部分である、抽選登録処理部38、抽選情報送信処理部39および通信処理部40について順に説明する。
【0138】
抽選登録処理部38は、抽選主催者が提供する抽選情報を登録するブロックである。この抽選情報は、上記したように、抽選地域情報、抽選対象データ、抽選方法、課金の発生の有無などの情報を含んで構成されている。例えば、抽選主催者が予めリストアップされている抽選種類(抽選方法)の中から希望のものを操作部32を介して選択することで、指定された抽選方法が抽選登録処理部38に登録される。また、抽選地域情報、抽選対象データ、課金の発生の有無の情報等の抽選条件も、操作部32を介して設定され、登録される。
【0139】
ここで、例えば、飲食店としては全国にチェーン展開しているが、抽選地域の範囲としては近畿圏に限定したいという場合には、この抽選地域情報が「近畿圏」として登録される。上記抽選地域情報としては、その他にも「大阪府」、「関西地方」等があるが、ある特定の範囲(例えば市区町村単位、東京駅周辺、日本全国など)を設定し、登録することも可能である。
【0140】
抽選対象データについては、予め抽選登録処理部38に登録され、リストアップされているものの中から抽選主催者が選択することにより登録することもできるし、リストアップされていないものを抽選対象としたい場合には、抽選主催者が操作部32を介して手動入力で抽選対象データを作成することにより、登録することもできる。
【0141】
また、抽選主催者が自ら用意したデータを抽選対象データとして登録することもできる。例えば、記録媒体に記録された音楽データや映像データを抽選対象としたい場合には、そのような記録媒体を受信サーバーにセットし、抽選登録処理部38がそのデータを読み取ることによって、当該データを抽選対象データとして登録することもできる。
【0142】
また、抽選対象データとしてコンサートチケットを登録する場合、当該コンサートチケットを有料(半額等の一部有料も含む)として登録することもできるし、無料として登録することもできる。抽選対象データに対して料金が発生するか否かは、課金処理の有無という抽選条件として登録されることになる。
【0143】
抽選条件として「課金処理有り」が登録された場合には、課金処理の方法(例えばカード決済)も合わせて抽選条件として登録される。そして、課金処理の必要な抽選対象データの当選が確定した後、指定された方法で料金決済が行われることとなる。
【0144】
抽選情報送信処理部39は、抽選登録処理部38にて登録された各種データから送信に適したデータ(例えばコード化した圧縮データ)を作成し、一時的に保存すると共に、配信サーバーへ当該データを含む抽選情報を送信するブロックである。配信サーバーの抽選情報受信処理部37(図4参照)は、抽選情報送信処理部39から送信された情報に基づいて、指定された抽選方法で、指定された地域を対象として、抽選対象データの抽選を行うことになる。
【0145】
通信処理部40は、管理サーバー4および公開サーバー36との間でデータの送受信を行うブロックである。具体的には、通信処理部40は、まず、接続先(管理サーバー4または公開サーバー36)を選定する。接続先として管理サーバー4を選定した場合には、通信処理部40は、抽選登録処理部38にて登録されている抽選情報に付与するIDを管理サーバー4から読み出す。
【0146】
このとき、通信処理部40は、抽選対象データの登録があった旨の情報を管理サーバー4に送信することで、管理サーバー4から通信処理部40にIDが送信される。通信処理部40は、該当するIDを受信すると、接続先を公開サーバー36に切り換え、受信したIDを抽選情報送信処理部39に保存しているデータに付与して公開サーバー36に送信する。これにより、公開サーバー36は、上記IDに基づいて抽選情報の管理を行うことが可能となり、この抽選情報の公開を行うことが可能となる。
【0147】
なお、通信処理部40が抽選情報送信処理部39に保存されているデータを管理サーバー4へ直接送信し、管理サーバー4がこれにIDを付与して公開サーバー36へ送信するようにしてもよい。
【0148】
以上のことから、抽選情報送信処理部39および通信処理部40は、登録した抽選情報を配信サーバーおよび公開サーバー36に送信する情報送信手段を構成していると言える。
【0149】
次に、情報配信システムにおいて、消費者が取得希望の情報を配信サーバーから受信して、受信サーバー側で記録媒体にダウンロードするシステム本来の動作について説明すれば以下の通りである。
【0150】
まず、消費者は、端末機(受信サーバー)に対し、例えば表示部31に表示される画面を見ながら再生(ダウンロード)すべきデータ(例えば音楽データ)の選択を行う。この選択を終えると、選択データのプレチェック(例えば音楽データの試聴)を行うことが可能となる。
【0151】
次に、データのダウンロードを行う前に課金処理が行われる。この課金処理は、消費者が、選択データに応じた料金を端末機に投入したり、クレジットカード等を端末機に挿入したりすることによって行われる。なお、上記後者の場合は、クレジットカードの有効期限および利用状況(残高)などのチェック(クレジット照会)がカード会社に対して行われる。この結果、クレジットカードによる支払いが有効であるとの認証を得た場合のみ、以降の処理が可能となる。
【0152】
続いて、消費者は、操作部32を介して選択したデータのダウンロードを開始させる指示を与える。これにより、配信サーバーから上記選択データが当該端末機に送信される。ダウンロードを開始させた後、データの選択ミスや操作ミスが発覚せず、消費者が端末機に対してキャンセル指示を与えなかった場合には、選択データのダウンロードが最後まで行われ、データの再生が完了する。一方、キャンセル指示があった場合には、端末機は選択データのダウンロードを途中で中止させると共に、課金された料金を返却する。
【0153】
次に、上記情報配信システムを利用して抽選情報を公開するに際して行われる、受信サーバーでの抽選情報の登録処理について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0154】
まず、抽選主催者が、受信サーバーの表示部31の表示の中から「抽選登録処理」を選択し(S1)、基本手数料を入金する(S2)。そして、表示部31に抽選方法(スロットマシン、ビンゴ等)が表示されると、抽選主催者は操作部32を介して希望する抽選方法を選択する(S3)。これにより、選択した抽選方法が抽選情報として抽選登録処理部38により登録される。
【0155】
続いて、抽選主催者は、抽選対象データおよび必要に応じてデザイン情報を入力する(S4)。入力された抽選対象データおよびデザイン情報は、抽選登録処理部38によって取り込まれ、抽選情報として登録される(S5)。
【0156】
ここで、抽選対象データの入力は、予め抽選対象データとしてリストアップされているものの中から選択して行ってもよいし、景品としてのデータ(例えば音楽データ)を予め記録媒体に記録しておき、当該記録媒体を受信サーバーにセットしてデータを読み取らせることで行ってもよい。
【0157】
また、上記のデザイン情報とは、例えば抽選対象データがコンサートチケットである場合に、本物のコンサートチケットの両面に描かれたデザインの情報であり、例えば本物のチケットをスキャニングして得られるものである。このようなデザイン情報を入力しておくことにより、例えば、当該チケットが抽選で当たった場合に、受信サーバーがそのチケットに登録されたデザインを付して即時に発券することが可能となる。これにより、チケットとしての価値をより高めることが可能となり、また、それを受け取った者(抽選希望者)にも多大な満足感を与えることが可能となる。
【0158】
次に、取り込みデータの再生・確認が行われる(S6)。この取り込みデータの再生とは、例えば抽選対象データが音楽データである場合に、記録媒体に記録されたデータが本当に抽選主催者が抽選対象としていたデータであるかどうかを確認するための試聴のことである。また、取り込みデータの確認とは、今まで入力した情報(抽選方法、抽選対象データ)を表示部31に表示させ、操作部32を介して入力した情報が間違っていないかどうかを確認する処理を指している。この時点で登録データの不備が発見されれば、処理をもう一度最初からやり直すことになる。
【0159】
次に、抽選対象データに関する種々の条件(抽選地域や課金処理の有無等)および広告登録の有無が入力される(S7、S8)。なお、ここでの広告とは、配信サーバーが受信サーバーへ音楽データ等の一般的なデータの配信を行う際に、当該抽選を開催していることを情報として併せて配信することを言う。このような広告登録を行うことにより、抽選会の宣伝効果が高くなり、より多くの人に抽選の参加を促すことができる。なお、広告登録は例えば有料であり、広告登録有りの場合には別途課金処理が発生することになる。
【0160】
次に、諸条件の一覧表示・確認が行われる(S9)。ここでは、S6にて確認した内容も含めて今までの設定登録条件が表示部31に表示され、登録ミスの有無を判断することが可能となる。なお、本フローでは、S6とS9とで2段階で確認処理を行っているが、S6の工程をS9の工程に含めて確認処理を1回で済ませるようにしてもよい。
【0161】
続いて、抽選情報送信処理部39は、抽選登録処理部38にて登録されている抽選対象データをコード化して圧縮保存する(S10)。一方、通信処理部40は、抽選対象データの登録があった旨の情報を管理サーバー4に送信する(S11)。これにより、管理サーバー4は、当該抽選対象データに付与するIDを通信処理部40へ送信することになる。通信処理部40は、上記IDを受信すると(S12)、受信したIDを保存されている抽選対象データに付与する(S13)。そして、通信処理部40は、IDの付与された上記抽選対象データを公開サーバー36へ送信し(S14)、送信処理が完了することになる(S15)。この結果、公開サーバー36は、抽選対象データを抽選地域に応じたページに格納し、受信サーバーから公開サーバー36にアクセスがあったときには、アクセス元の受信サーバーの地域に対応する抽選対象データが、上記受信サーバーに送信(公開)されることになる。
【0162】
抽選情報の登録処理に関しては以上であるが、その後、抽選情報送信処理部39は、抽選登録処理部38に登録されている抽選情報を配信サーバーへ送信する。そして、例えば、受信サーバー側にて抽選希望者による操作部32を介しての抽選指示があった場合に、抽選情報送信処理部39から抽選情報受信処理部37に抽選指示が送信され、抽選情報受信処理部37がその指示を受けて抽選を行うことになる。抽選の結果は、例えば、抽選情報受信処理部37から管理サーバー4を介して公開サーバー36へ送信される。この結果、受信サーバーから公開サーバー36にアクセスがあった場合には、公開サーバー36は、上記の抽選結果を上記アクセス元の受信サーバーに公開することになる。
【0163】
なお、同一人によって連続した抽選指示が行われるのを回避するため、抽選指示を行う場合には、例えば抽選希望者の名前や連絡先を合わせて入力するようにしてもよい。このとき、上記の連絡先は、当選結果の通知先ともなりえる。また、抽選指示を行う場合には、免許証のような身分証明書をその都度スキャニングして同一人であるか否かを判断するようにしてもよい。
【0164】
以上のように、本発明は、抽選主催者が抽選情報を受信サーバーに登録し、登録した抽選情報を、抽選機能を有する配信サーバーに送信することで、配信サーバーが抽選処理を行う構成である。このように、情報配信システム自体が持つ機能の一部(抽選機能)を利用して抽選を行うので、抽選主催者が個人レベルであっても、そのようなシステムを新たにいちから構築することなく抽選会を開催することが可能となる。つまり、既存の情報配信システムを利用することによって、抽選主催者に設備投資等の負担が生じることなく、抽選会を容易に実現することができる。このように、本発明によれば、既存の情報配信システムを利用して、個人ユーザ参加型のシステムを提供することができる。
【0165】
また、例えば、有料チケットの販売を抽選により行う場合を想定すると、抽選主催者は既存サーバーを有効利用することで、特に大きな設備投資を行うことなく利益を増やすことができるとも言える。
【0166】
また、抽選対象データや抽選結果等の情報は公開サーバー36にて公開されるので、公開サーバー36にアクセスすることによって、どの受信サーバーからも公開される情報を把握することができる。これにより、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となる。
【0167】
また、受信サーバーが例えばコンビニエンスストアなどに設置されている端末機の場合を想定すると、本発明によれば、いろんな地域にある端末機を有効利用して抽選会を行うことができるとも言える。
【0168】
また、抽選主催者が所有するPCからインターネットを介して直接配信サーバーとやりとりすることも可能である。この場合、抽選主催者の所有するPCが上記受信サーバーを構成することになる。
【0169】
また、抽選主催者が自己の所有するPCから直接配信サーバーにアクセスして抽選情報を登録することもできる。この場合でも、抽選情報受信処理部37は、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する抽選情報登録手段を構成していると言える。このような登録を行う場合でも、配信サーバーへの各種情報の登録が、全てPCからのデジタルデータの送信によってなされる以外は、基本的には図7のフローと同様である。この場合の登録作業は、抽選主催者が自己のPCを受信サーバーと同様のものとして扱って行えばよい。
【0170】
本発明は、配信サーバーとコンビニエンスストアなどに設置された端末機とを通信回線としての専用回線で接続したシステムにも適用できるし、インターネットを通信回線として利用したシステムにも適用することができる。
【0171】
本発明では、配信サーバーと受信サーバーとの両方が、抽選主催者から提供される抽選情報を登録する機能を有する場合について説明したが、これらのうち少なくとも一方のサーバーが抽選情報の登録機能を有していれば、本発明を実現することができる。
【0172】
なお、配信サーバーおよび受信サーバーでの処理は、プログラムで実現することが可能である。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、配信サーバーおよび受信サーバーで処理が行われるために必要な図示していないメモリ(例えばROMそのもの)であってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0173】
上記いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサ(図示せず)のアクセスにより実行される構成であってもよいし、格納されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムを配信サーバーおよび受信サーバー図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードすることにより、そのプログラムが実行される構成であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0174】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0175】
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0176】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0177】
なお、以上では、二次配信サーバー2A・2B・2Cを情報配信装置として、三次配信サーバー3A・3B・3Cを情報受信装置として説明したが、原盤サーバー1を情報配信装置とし、二次配信サーバー2A・2B・2Cを情報受信装置とする構成も勿論可能である。つまり、二次配信サーバー2A・2B・2Cが情報配信装置と情報受信装置とを兼ねる構成も可能である。
【0178】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る情報受信装置は、以上のように、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置であって、抽選主催者が提供する抽選情報を登録する抽選情報登録手段と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する情報送信手段とを備えている構成である。
【0179】
それゆえ、抽選主催者は、抽選情報を情報受信装置に提供(入力)することにより、この抽選情報が抽選情報登録手段によって登録され、情報送信手段により情報配信装置へ送信される。これにより、抽選機能を有する情報配信装置は、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理を行うことが可能となる。
【0180】
このように、抽選主催者が情報受信装置にて抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0181】
また、抽選情報登録手段によって登録された情報は、情報送信手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0182】
請求項2の発明に係る情報受信装置は、以上のように、請求項1の構成において、上記抽選情報は、抽選の対象となる地域を示す抽選地域情報を含んでいる構成である。
【0183】
それゆえ、抽選情報を情報配信装置に送信した場合に、情報配信装置が上記抽選地域情報を参照し、例えば抽選対象となる地域の情報受信装置からアクセスがあったものに対してのみ抽選処理を行う構成を実現することが可能となる。これにより、抽選主催者は、抽選対象を所望の地域のみに限定した抽選会を開催することが可能となるという効果を奏する。
【0184】
請求項3の発明に係る抽選処理方法は、以上のように、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置に、抽選主催者が提供する抽選対象データを含む抽選情報を登録する工程と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する工程とを有している構成である。
【0185】
それゆえ、抽選主催者は、抽選情報を情報受信装置に提供(入力)することにより、この抽選情報が登録され、情報配信装置へ送信される。これにより、抽選機能を有する情報配信装置は、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理を行うことが可能となる。
【0186】
このように、抽選主催者は、情報受信装置に抽選情報を入力するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0187】
また、情報受信装置に登録された情報は、情報受信装置から公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0188】
請求項4の発明に係る抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置に、抽選主催者が提供する抽選対象データを含む抽選情報の入力があった場合に、その登録を行う処理と、登録した抽選情報を、抽選機能を有する上記情報配信装置および上記公開サーバーに送信する処理とを実行させるためのプログラムを記録してなる構成である。
【0189】
それゆえ、抽選主催者は、抽選情報を情報受信装置に提供(入力)すると、情報受信装置が上記プログラムを実行することにより、この抽選情報が登録され、情報配信装置へ送信される。これにより、抽選機能を有する情報配信装置は、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理を行うことが可能となる。
【0190】
このように、抽選主催者は、情報受信装置に抽選情報を入力するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0191】
また、情報受信装置に登録された情報は、情報受信装置から公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0192】
請求項5の発明に係る情報配信装置は、以上のように、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、抽選処理を行う抽選処理手段を備えた情報配信装置であって、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する抽選情報登録手段を備え、上記抽選処理手段は、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行う構成である。
【0193】
それゆえ、上記情報配信装置では、抽選情報登録手段により、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。そして、抽選処理手段は、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理を行うことになる。
【0194】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0195】
また、登録された抽選情報は、抽選処理手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0196】
請求項6の発明に係る情報配信装置は、以上のように、請求項5の構成において、上記抽選処理手段は、抽選結果を上記公開サーバーへ送信する構成である。
【0197】
それゆえ、抽選に参加した者が例えば情報受信装置を介して公開サーバーへアクセスすれば、抽選の結果を即時に知ることができるという効果を奏する。
【0198】
請求項7の発明に係る情報配信装置は、以上のように、請求項5または6の構成において、上記抽選情報は、抽選結果の通知方法を示す通知情報を含んでおり、上記抽選処理手段は、上記通知情報に基づいて抽選結果を通知する構成である。
【0199】
それゆえ、抽選処理手段が通知情報に基づいて抽選結果を通知することにより、抽選に参加した者に抽選結果を確実に知らせることが可能となるという効果を奏する。また、この場合、抽選参加者がわざわざ公開サーバーへアクセスしなくても済むようになるという効果を併せて奏する。
【0200】
請求項8の発明に係る情報配信装置は、以上のように、請求項7の構成において、上記抽選処理手段は、抽選処理の結果、当選した者に、当選したことを証明する当選情報を上記抽選結果とともに通知する構成である。
【0201】
それゆえ、抽選の結果、当選した場合に、抽選結果とともに通知される当選情報を当選者が確認することによって、自分が当選したことを確実に認識することができるという効果を奏する。
【0202】
請求項9の発明に係る抽選処理方法は、以上のように、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報配信装置に、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する工程と、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行う工程とを有している構成である。
【0203】
それゆえ、上記情報配信装置では、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。そして、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理が行われることになる。
【0204】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0205】
また、登録された抽選情報は、抽選処理手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0206】
請求項10の発明に係る抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報配信装置に、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報を登録する処理と、登録された上記抽選情報を上記公開サーバーへ送信すると共に、上記抽選対象データに対して抽選処理を行う処理とを実行させるためのプログラムを記録してなる構成である。
【0207】
それゆえ、上記情報配信装置が上記プログラムを実行することにより、抽選主催者から提供される、抽選対象データを含む抽選情報が登録される。そして、上記抽選情報に含まれる抽選対象データに対して抽選処理が行われることになる。
【0208】
したがって、抽選主催者は、抽選情報を登録するだけで、抽選機能を有する一般的な情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、抽選主催者が情報配信システムの提供者とは異なる、個人や小さな団体レベルであっても、それらの者が大規模な設備投資を行って上記情報配信システムを新たに構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0209】
また、登録された抽選情報は、抽選処理手段により公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0210】
請求項11の発明に係る情報配信システムは、以上のように、請求項1または2に記載の情報受信装置と、請求項5ないし8のいずれかに記載の情報配信装置と、上記情報受信装置および上記情報配信装置から送信される情報を公開する公開サーバーとを通信回線を介して接続してなる構成である。
【0211】
それゆえ、抽選主催者は情報受信装置または情報配信装置に自己の持つ情報を登録するだけで、抽選機能を有する情報配信システムを利用して抽選会を開催することができる。その結果、個人レベルの抽選主催者であっても、大規模な設備投資を行ってそのようなシステムを別途構築することなく、抽選会を容易に実現することができるという効果を奏する。
【0212】
また、抽選主催者の提供した抽選情報は、公開サーバーへも送信され、当該公開サーバーにて公開される。これにより、抽選情報を登録した情報受信装置のみならず他の情報受信装置からも公開サーバーへアクセスすることで、抽選希望者は公開された抽選情報を把握することが可能となる。したがって、抽選希望者は、どの情報受信装置からも公開された抽選情報を見て抽選に参加することが可能となり、抽選主催者が抽選会を開催するにあたり、不特定多数の人を相手にした抽選会を容易に実現することが可能となるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る情報配信システムを構成する受信サーバーの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報配信システムの概略の構成を示す説明図である。
【図3】上記情報配信システムを構成する配信サーバー、受信サーバー、管理サーバーおよび公開サーバーの間で送信される情報の経路を示す説明図である。
【図4】上記配信サーバーの概略の構成を示すブロック図である。
【図5】配信データの構成を示す説明図である。
【図6】上記受信サーバーから上記管理サーバーへ送信される履歴情報の構成を示す説明図である。
【図7】上記受信サーバーにおける抽選情報の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2A,2B,2C 二次配信サーバー(情報配信装置)
3A,3B,3C 三次配信サーバー(情報受信装置)
6A,6B,6C 配信サーバー(情報配信装置)
7A,7B,7C 受信サーバー(情報受信装置)
36 公開サーバー
37 抽選情報受信処理部(抽選処理手段)
38 抽選登録処理部(抽選情報登録手段)
39 抽選情報送信処理部(情報送信手段)
40 通信処理部(情報送信手段)
Claims (11)
- 需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続される情報受信装置であって、
データ記憶部と、
操作部と、
予めリストアップされている抽選種類の中から、抽選主催者により上記操作部を介して選択された抽選方法、および、抽選主催者により上記操作部を介して設定された抽選対象データ、を含む抽選情報を上記データ記憶部に登録する抽選情報登録手段と、
上記抽選情報登録手段によって登録された上記抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する情報送信手段とを備えることを特徴とする情報受信装置。 - 上記抽選情報は、抽選の対象となる地域を示す抽選地域情報を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の情報受信装置。
- 需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、データ記憶部と、操作部と、抽選情報登録手段と、情報送信手段とを備える情報受信装置における抽選処理方法であって、
上記抽選情報登録手段が、予めリストアップされている抽選種類の中から、抽選主催者により上記操作部を介して選択された抽選方法、および、抽選主催者により上記操作部を介して設定された抽選対象データ、を含む抽選情報を上記データ記憶部に登録する抽選情報登録工程と、
上記情報送信手段が、上記抽選情報登録工程によって登録された上記抽選情報を、抽選機能を有する情報配信装置および上記公開サーバーに送信する抽選情報送信工程とを有していることを特徴とする抽選処理方法。 - 需要者が取得希望の情報を情報配信装置から通信回線を介して受信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、データ記憶部と、操作部と、抽選情報登録手段と、情報送信手段とを備える情報受信装置を動作させるプログラムを記録した記録媒体であって、
上記抽選情報登録手段が、予めリストアップされている抽選種類の中から、抽選主催者により上記操作部を介して選択された抽選方法、および、抽選主催者により上記操作部を介して設定された抽選対象データ、を含む抽選情報が上記データ記憶部に入力された場合に、その登録を行う抽選情報登録処理と、
上記情報送信手段が、上記抽選情報登録処理によって登録された上記抽選情報を、抽選機能を有する上記情報配信装置および上記公開サーバーに送信する抽選情報送信処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴とする抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体。 - 需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、抽選処理を行う抽選処理手段を備えた情報配信装置であって、
上記抽選処理手段が、
上記情報受信装置において抽選主催者からの入力指示によって設定された抽選方法および抽選対象データを含む抽選情報を上記情報受信装置から受信し、
受信した上記抽選情報に含まれる上記抽選方法によって上記抽選対象データに対して抽選処理を行い、
上記抽選情報を上記公開サーバーに送信することを特徴とする情報配信装置。 - 上記抽選処理手段は、抽選結果を上記公開サーバーへ送信することを特徴とする請求項5に記載の情報配信装置。
- 上記抽選情報は、抽選結果の通知方法を示す通知情報を含んでおり、
上記抽選処理手段は、上記通知情報に基づいて抽選結果を通知することを特徴とする請求項5または6に記載の情報配信装置。 - 上記抽選処理手段は、抽選処理の結果、当選した者に、当選したことを証明する当選情報を上記抽選結果とともに通知することを特徴とする請求項7に記載の情報配信装置。
- 需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、抽選処理を行う抽選処理手段を備えた情報配信装置における抽選処理方法において、
上記抽選処理手段が、上記情報受信装置において抽選主催者からの入力指示によって設定された抽選方法および抽選対象データを含む抽選情報を上記情報受信装置から受信する抽選情報受信工程と、
上記抽選処理手段が、受信した上記抽選情報に含まれる上記抽選方法によって上記抽選対象データに対して抽選処理を行う抽選処理工程と、
上記抽選処理手段が、上記抽選情報を上記公開サーバーに送信する抽選情報送信工程とを有していることを特徴とする抽選処理方法。 - 需要者が取得希望の情報を通信回線を介して情報受信装置に配信すると共に、抽選情報を公開する公開サーバーと通信回線を介して接続され、抽選処理を行う抽選処理手段を備えた情報配信装置を動作させるプログラムを記録した記録媒体であって、
上記抽選処理手段が、上記情報受信装置において抽選主催者からの入力指示によって設定された抽選方法および抽選対象データを含む抽選情報を上記情報受信装置から受信する抽選情報受信工程と、
上記抽選処理手段が、受信した上記抽選情報に含まれる上記抽選方法によって上記抽選対象データに対して抽選処理を行う処理と、
上記抽選処理手段が、上記抽選情報を上記公開サーバーに送信する抽選情報送信処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録してなることを特徴とする抽選処理を行うためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項1または2に記載の情報受信装置と、
請求項5ないし8のいずれかに記載の情報配信装置と、
上記情報受信装置および上記情報配信装置から送信される情報を公開する公開サーバーとを通信回線を介して接続してなることを特徴とする情報配信システム。
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