JP4455653B2 - 食用油再生装置及び再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、調理に使用した食用油を再生するための装置及び方法に関し、特に、揚げ物に使用する等により酸敗した食用油を、還元して基の品質へと近づけるための装置及び方法に関する。
飲食店、食品製造・加工工場、一般各家庭の厨房等の調理現場で、植物油を主体とした食用油が天麩羅、フライ等の揚げ物に大量に使用されている。食用油は、揚げ物などの調理に使用すると速やかに酸化による劣化(酸敗)が進み、次第に悪臭を帯びて、風味が損なわれるようになる。酸敗した食用油を用いた揚げ物は、単に臭いと味に難点があるだけでなく、これを食するヒトの健康に対する影響という観点からも問題がある。
こうして、各飲食店、食品製造・加工工場等では、揚げ物に使用した結果酸敗した食用油は新鮮なものと交換し、使用済みの食用油(本明細書において、「廃油」という。)は、廃棄物として処分される。頻繁に揚げ物に使用すると食用油の酸敗は急速に進むため、新鮮な食用油との交換も頻繁(例えば毎日、又は1日に何度も)に行わなければならず、そのため新鮮な油を常に調達するコストが生じる。また、日々生ずる大量の廃油は、これを下水に流す等といった任意の方法で捨てることはできないため、通常は専門の回収業者に引き取らせることになるが、これにも場合により相応のコストが発生する。こうして、新鮮な食用油を調達し廃油を処分することにかかるコストは、揚げ物の付加価値において無視できない割合を占めている。
また、処理の面では、廃油は液状であるため、土中にそのまま埋めると地下水や河川への流入の虞があり、それにより水圏の汚染を引き起こす可能性がある。このため、環境汚染防止の観点から、実用的な廃油の無公害処理方法の開発が求められているが、廃油の発生量を実質的に減らすことができれば、廃油処理の問題を確実に軽減することが可能である。
廃油の発生量を減らすために考え得る方策の一つとして、食用油の酸敗を抑制し又は一旦酸敗した油を還元して酸化度を低下させることが挙げられる。例えば、完全に絶縁された還元槽に廃油を入れ、多数の電極ワイヤーをこれに浸して高電圧(8000V)を印加して廃油を還元することが提案されている(特許文献1参照)。しかしながらこの方法では、高電圧を用いるための完全に絶縁された還元槽及び高電圧発生源という、通常の調理現場にはない設備を新たに導入し設置する必要があり、且つ非常な高電圧を取り扱うため、厳しい安全管理が必須となり、感電事故のリスクも伴うため、一般家庭や飲食店はもとより、多くの食品製造・加工工場にとっても、採用は困難である。また、食用油の中に半導体に封入されたマイナス側電極を投入して電圧を印加することにより、揚げ作業中における食用油の酸化を防止する装置が提案されている(特許文献2参照)。この装置は、直流電流が流れない構成となっており、感電事故は防止できると思われるが、電圧を印加された状態の半導体が、加熱食用油に直接に接し続けるため、揚げ作業で食用油中に混ざり込む水分、塩分その他種々の食材成分との相互関係を考慮しつつ、半導体成分の食用油中への溶出の有無、それによる食品安全性の問題を仔細に検討し安全の確証を得る必要がある。また同方法は、食用油が酸化するのを防止するに止まり、一旦酸化した食用油を還元して再生するために用いることはできない。従って、揚げ作業中、熱した油中に常に電極を投入して通電しておかなければならないから、安全上油内に固定しておく必要があり、このため低位置に実質上固定して設置された油槽にしか適さず、天麩羅鍋のような器具を用いて揚げ作業を行う場合には、不向きである。
このように、酸敗した食用油をより新鮮な、すなわち酸化度の低い食用油へと再生できる装置として、一般家庭や飲食店、食品製造・加工工場で簡便かつ安全面の懸念なく使用できるものはこれまで知られておらず、そのような装置に対する潜在的需要がある。
一方、空気及び水を浄化する装置として、活性化エアーを放出する装置が知られている(特許文献3参照)。この装置は、海藻炭等の遠赤外線放射物質を通した空気を、更に、向かい合わせた永久磁石の間に通して活性化エアーとし、これを室内空気中や水中に放出して室内空気の清浄化(例えば、タバコ臭などの脱臭)や水質浄化(例えば、残留塩素の消滅)を行うものである。構成を一部異にする同様の空気清浄化装置が知られており(特許文献4参照)、同装置では、向かい合わせた磁石の間を通した空気を、プラス電流を印加した帯電層に囲まれた、遠赤外線不織布を備えた管を通して活性化エアーとして放出させ、空気の浄化(例えば、タバコ臭などの脱臭)を行わせている。更に、水中のPCB、トリクロロエチレン等の塩素系有害物質を分解するシステムとしても、類似した装置が知られている(特許文献5参照)。同装置は、2つの永久磁石が作る磁場中を空気を高速で通過させ、帯電層から発生する電子を与えて活性化(マイナスイオン化)し、更に遠赤外線層を通して活性化エアーとし、これにマグネシウム、カリウム、ナトリウムなどの金属イオンの溶液を混合して、PCBやテトラクロロエチレン等を含有する水中に気泡として放出させて、それら塩素系有害物質を分解するものである。しかしながら、活性化エアーを用いるこれらの装置と、酸敗した食用油の再生との関連付けを示唆するものはない。
特開2001−192694号公報 特開2002−69476号公報 特開平8−89952号公報 特開平10−15052号公報 特開2000−51850号公報
上記背景のもとで、本発明は、酸敗した食用油の酸化度を低下させてより新鮮な状態の食用油へと再生することのできる装置の提供を目的とする。
本発明者らは、上記目的のために検討を重ねた結果、油中に何らの電極も投入することなく、酸敗した食用油中に特定の物理的処理を施した空気を圧送し細かい気泡として放出させることで、酸敗した食用油を酸化度の低いより新鮮な状態の食用油へと再生できることを見出した。本発明は、この知見に基づき、更に検討を重ねたて完成させたものである。
すなわち本発明は、以下を提供する。
1.入り口及び出口を有し反対磁極同士を向かい合わせて接近させた磁石の間を空気が通過するように構成された第1の空気流路と、該第1の空気流路の出口に連結され、遠赤外線発生部材を内部に備えた第2の空気流路とを含んでなるエアープロセッサーユニットと、
該エアープロセッサーユニットの第1の流路の入り口に空気を圧送するためのポンプと、
該エアープロセッサーユニットの第2の空気流路の出口に連結されるチューブと、
該チューブの先端に設けられた1又は2以上の空気の噴出口と、
を備えるものである、食用油再生装置。
2.該磁石の間の磁束密度が3400〔G〕以上である、上記1の食用油再生装置。
3.該向かい合わせた磁石の間の距離に対する、該磁石の間を空気が通過する長さの比が、12以上である、上記1又は2の食用油再生装置。
4.該磁石の間の距離が2〜5mmである、上記1ないし3の何れかの食用油再生装置。
5.該磁石の間の磁束密度をB〔G〕、該磁石の間を通過する空気の速度をv〔m/秒〕としたとき、B・v≧5100〔G・m/秒〕となるように、該ポンプが空気を圧送するものである、上記1ないし4の何れかの食用油再生装置。
6.空気の各部分が該磁石の間を通過する長さをL〔m〕としたとき、Lと、該磁石の間の磁束密度B〔G〕との間に、L・B≧200〔G・m〕なる関係を成立させるようにL及びBが選択されるものである、上記1ないし5の何れかの食用油再生装置。
7.該磁石の間の磁束密度Bが3400〔G〕以上であり、且つ、該磁石の間を通過する空気の速度vが1.5〔m/秒〕以上となるように該ポンプが空気を圧送するものである、上記1ないし6の何れかの食用油再生装置。
8.該遠赤外線発生部材が、炭微粉を担持し第2の空気流路の長手方向に沿って配置された面状体である、上記1ないし7の何れかの食用油再生装置。
9.該第2の空気流路を通って流れる空気が、少なくとも0.3秒の時間該遠赤外線発生部材に沿って流れるものである、上記1ないし8の何れかの食用油再生装置。
10.該チューブがテフロン(登録商標)又はシリコーン樹脂製であり、該空気の噴出口が、該チューブの末端に取りつけられた金属及び/又はセラミック製の、1又は2以上の小孔を備えたノズルである、上記1ないし9の何れかの食用油再生装置。
11.磁石の間の、磁束密度Bが3400〔G〕以上の間隙に、B・v≧5000〔G・m/秒〕の関係を満たす速度v〔m/秒〕で空気を通過させ、通過した空気を遠赤外線発生部材を備えた流路を通して取り出した後、これを処理対象である酸敗した食用油と接触させることを特徴とする、食用油再生方法。
12.空気の各部分が該磁石の間を通過する距離をL〔m〕としたとき、Lと、該磁石の間の磁束密度B〔G〕との間に、L・B≧200〔G・m〕なる関係を成立させるようにL及びBが選択されるものである、上記11の食用油再生方法。
13.該磁石の間の磁束密度B〔G〕が3400ガウス以上であり、且つ、該磁石の間を通過する空気の速度v〔m/秒〕が1.5〔m/秒〕以上となるように該ポンプが空気を圧送するものである、上記11又は12の食用油再生方法。
14.該遠赤外線発生部材が炭微粉を担持した面状体である上記11ないし13の何れかの食用油再生方法。
15.該磁石の間の距離に対する、該磁石の間を空気が通過する距離の比が、12以上である、上記11ないし14の何れかの食用油再生方法。
16.該磁石の間の距離が2〜5mmである、上記11ないし15の何れかの食用油再生方法。
本発明の装置は、これを通して出てくる空気を、酸敗した食用油中にバブリングすることにより接触させる、という仕方で使用される。上記各構成になる本発明の装置及び方法によれば、酸化度の進んだ食用油をより酸化度の低い状態へと還元すると共に、酸敗により生じていた臭いを除去して、揚げ物の風味を改善することができる。また、食用油中に電極を投入することがないため、絶縁された還元槽も不要であり、感電の危険性もなく、安全性が高い。また本発明により、揚げ物に使用される食用油の寿命を大きく延ばすことができるため、食用油の廃棄の頻度を減らして廃油の発生量全体を削減することが可能となる。
本発明の装置の磁石間の流路及び遠赤外線発生部材を配した流路の平面図 図1の流路を収めたケースの出口側端面図 永久磁石で構成される流路の側面図(a)及び端面図(b) 装置本体の側面図 装置本体の正面図 ノズルの拡大側面図 ノズルのチューブ側拡大端面図(a)及び末端側拡大端面図(b) 食用油の再生に装置を使用している状態を示す概念図 食用油の酸価の上昇に対する本発明の装置の効果を示すグラフ 実施例2の装置の側面図 実施例2の装置の平面図 実施例2の装置の外観の概念的斜視図
符号の説明
1=流路入り口、2=流路入り口、3=第1の流路、4a、4b=第2の流路、5=流路出口、10=上側磁石列、11=下側磁石列、15=スペーサー、16=スペーサー、18=装置本体、20=ポンプ、22=操作パネル、24=ON/OFFスイッチ、26=ケーブル引出口、30=チューブ、40=ノズル、42=筒状体、43=パッキング、44=パッキング、45=枠部材、46=枠部材、48=ボルト、50=ボルト、53=油槽、55=食用油、58=装置本体、60=エアープロセッサーユニット、65=ポンプ、67=パイプ、68=分配管、70=吸気口、72=電源ケーブル、74=ACカプラー、76=パイプ、78=集合管、80=チューブ、82=ノズル
食料油について「酸化度」とは、酸化による劣化の程度を表す概念である。脂質の酸化度の評価法としては、化学的評価法、物理的評価法、官能評価法、及び生物・酵素等によるアッセイ法があるが、植物油・獣脂に関しては、過酸化物価(POV)又は酸価(AV)を指標とする化学的評価法が厚生労働省により採用されており、日本油化学会の公定法としても規定されている。
本発明において、「食用油」とは、食品の製造及び/又は加工に使用される油をいい、単一の種類の油であるか複数の種類の油の混合物であるかを問わない。主として、天麩羅、フライその他の揚げ物に揚げ油として使用されている油である植物油であるが、これに限定されず、ラードなどの動物油や、酸化し易い油、例えば魚油も含まれる。
本発明において、食用油の「再生」とは、一旦上昇した食用油の酸化度を実質的に低下させることをいう。
本発明において、エアープロセッサーユニットただ1個のみを用いて装置を構成してもよく、再生処理に付そうとする食用油の量が多い場合には、処理能力を高めるために、エアープロセッサーユニットの複数を並列に配置して装置を構成してもよい。後者の場合も、複数のエアープロセッサーユニットに空気を圧送するポンプは、複数を用いてもよいが、出力が十分である限り1台あれば足り、その場合、ポンプから分枝管を介して各エアープロセッサーユニットに空気を送り込むようにすればよい。複数のエアープロセッサーユニットを設置して装置を構成する場合、用いるエアープロセッサーユニットの数に限定はなく、再生処理しようとする食用油の量に応じて、2台、3台、6台、10台等と、適宜設定すればよい。
本発明において、エアープロセッサーユニットの第1の流路に関して用いられる磁石は、永久磁石でも電磁石でもよく、双方を組み合わせたものであってもよい。それらの磁石は、一対が、狭い間隙を保って反対極(N極対S極)同士を向かい合わせに接近させた状態に固定され、その間隙が空気の流路を構成する。従って、一般には、平面状の磁石(すなわち、磁極の位置する部分が平面であるもの)が好ましいが、一対の磁石の反対極同士の間に狭い間隙が構成されればよいから、必ずしもこれに限定されない。磁石の間隙の幅は適宜であるが、2〜5mm程度とすることが通常好ましい。
こうして向かい合った一対の磁石の間には、空気の流れ方向に対し垂直な、N極からS極へと向かう方向の磁場が形成される。用いる磁石の磁力の強さは、一対の磁石の間隙における磁束密度が3400〔G〕以上となるものであることが好ましい。接近させた反対磁極同士の間の磁力線は実質的に平行で、拡散していないから、磁石の表面上の磁束密度が3400〔G〕以上であれば、この条件は通常満たされる。本発明において用いる磁石の強さに上限はなく、磁力が強い程、より大きな効果を得ることができる。また、一対の磁石を配置する方向に制約はない。従って、N極とS極とは、それらの間隙の磁力線が鉛直方向下向きまたは上向きとなるように上下に向かい合わせてもよく、水平方向となるように同じ高さで左右に向かい合わせてもよい。流路の方向にも制約はなく、一対の磁石の配向に合わせ、水平方向の流路として構成しても、また垂直方向の流路として構成してもよい。
一対の磁石は、これを1個のセットとして、その複数のセットを直列で一連に配置することにより流路の長さを必要に応じて延長することができる。この場合、各セットが有する間隙における磁力線の方向がセット同士で一致するよう、各セットの磁極の配置を揃えることが好ましい。これは、流路の一部で磁場の方向が反転していると、磁場中を通る流路の有効長(すなわち磁場中を流れる空気が、所定方向の磁場を通過する正味の距離)が減殺されるためである。
対をなす磁石の間隙の磁場の強さが3400〔G〕であるとき、装置が十分な効果を生ずるためには、磁場中を流れる空気の流速は1.5〔m/秒〕以上であることが好ましく、2.0〔m/秒〕以上であることがより好ましい。本発明において対をなす磁石の間隙を流れる空気が磁場から受ける活性化作用は、磁場中を移動する空気が受ける電磁誘導に基づくから、磁場の強さに比例し、且つ磁場を通る空気の流速に比例する。従って、磁場の強さB〔G〕と流速v〔m/秒〕との間に求められる関係は、B・v≧3400〔G〕×1.5〔m/秒〕≒5100〔G・m/秒〕であるように、磁石の強さと流速とを設定すればよく、より好ましくは、3400〔G〕×2.0〔m/秒〕≒6800〔G・m/秒〕以上であるように、磁石の強さと流速とを設定すればよい。
また、対をなす磁石の間隙の磁場の強さが3400〔G〕であるときは、磁場中を通る流路の有効長は約6cm以上であることが好ましく、6〜12cmとするのがより好ましい。6cm未満であると効果の強さが実質的に低下する一方、12cmまでで効果は最大に達し、12cmより長くしても効果の実質的増加はなく、無駄だからである。尤も、これより長くしても効果の点では支障はない。但し、本発明において対をなす磁石の間隙を流れる空気が磁場から受ける活性化作用は磁場の強さに比例するから、磁束密度B〔G〕と磁場中を通る流路に求められる有効長L〔m〕との間には、L・B≧3400〔G〕×0.06〔m〕≒200〔G・m〕の関係が成立する。従って、用いる磁石の磁束密度の大きさに応じて磁場中を通る流路に求められる有効長を、すなわち磁石の長さ又はこれを配列する個数を、設定すればよい。なお、流速を速めると磁場中を通過する時間が反比例的に短縮するため、有効長L〔m〕の下限には実質的に影響がない。
向かい合わせた磁石の間の距離と磁石間を空気が通過する長さの関係は、適宜設定してもよいが、狭く長い隙間に空気を通すのが好ましく、その点で、磁石の間の距離に対して磁石間を空気が通過する長さは、通常12倍以上とするのが好ましく、25〜40倍の範囲とするのがより好ましい。上限は特にないが、40倍程度で十分である。
対をなす磁石の間から噴出した空気は、エアープロセッサーユニット内において、次いで遠赤外線発生部材を含んだ第2の流路内に通される。遠赤外線発生部材として周知のセラミックスや炭の粉末を用いることができる。典型的な一例としては、炭の粉末を付着させた面状体(例えば、繊維質の布、不織布)を挙げることができるが、これに限られない。流路内の遠赤外線発生部材の配置の仕方は任意であるが、流路の抵抗を不必要に増大させないことが好ましく、流路の長手方向に沿って、流路を塞がないように配置することが好ましい。また流路を流れる空気の各部分が、遠赤外線発生部材の配置された区域を流れる時間長が0.3秒以上となるように、空気の流量と流路の内径を設定しておくことが好ましい。
遠赤外線発生部材を含んだ流路から噴出する活性化された空気は、流路の出口に直接又は間接的に接続されたチューブへと流入する。単一のエアープロセッサーユニットしか使用しない場合には、流路の出口にチューブをそのまま接続してよく、また、複数のエアープロセッサーユニットを並列に配置して用いる場合には、それぞれの第2の流路の出口から流出する空気を、各出口に接続された分枝管など適宜の接続器具を介して、1つの流れに纏めて1本のチューブへと導けばよい。勿論、所望により、複数の第2の流路の各々に対して各1本のチューブを接続することもできる。チューブは、その先端側の一部が揚げ物に使用後の食用油中に浸漬されることから、熱及び油に耐性のある材料で構成する必要がある。そのような材料としてはテフロン(登録商標)又はシリコーン樹脂が好ましい一例として挙げられる。チューブの先端には空気の噴出孔が設けられる。好ましくは、噴出孔は、チューブに取り付けられたノズルの小孔として設けられる。ノズルの形状は任意である。耐熱性を考慮し、ノズルは、セラミックス又は金属(例えばステンレス鋼)で形成することが好ましい。ノズルに設けられる小孔は1個でもよいが、できるだけ小さな径の孔として多数を設けることがより好ましい。孔の径が小さくても個数が多ければポンプの負荷が減らせるからであり、また、孔の径が小さい程ノズルから噴出される空気の気泡が細かくなり、油との接触効率が高まるからである。
本発明の装置は、揚げ物に使用する等により酸化度の高まった食用油に本発明の装置から噴出する活性化された空気をバブリングすることにより、使用される。バブリングは、油の温度が高い間に行ってもよく、冷えた後に行ってもよい。例えば、1〔L〕の量の油に対し本発明の装置からの活性化された空気を110〔L〕程度通すことにより、油の酸化度を顕著に低下させることができる。これは、下記の実施例1に詳述記載した装置の場合であれば、18〔L〕の廃油につき約2時間の処理に対応する。
以下、典型的な一実施例を参照して本発明を更に具体的に説明するが、本発明が当該実施例に限定されることは意図しない。
〔実施例1〕
図1は、本発明の装置の磁石間の流路及び遠赤外線発生部材を配した流路の平面図である。図において、1及び2は流路の入り口であり、共に同一のポンプより加圧空気が供給される。流路の入り口1及び2は、永久磁石で構成される第1の流路3(流路自体は図では見えない)の一端と連通している。白抜きの矢印は空気の流れる方向を示す。図4a及び4bは内部に遠赤外線発生部材を配置した第2の流路であり、5は流路の出口である。これら第1の流路と第2の流路とでエアープロセッサーユニットが構成されている。図2は、これらの流路を収めたケースの出口側端面図である。
図3(a)及び3(b)は、永久磁石で構成される流路3の側面図及び端面図である。図3(a)に見られるように、流路3は、上側の磁石列10と下側の磁石列11との間の間隙として形成されており、図3(b)に見られるように、磁石間の流路の両側に沿ってスペーサー15、16が挟まっており、その高さによって流路3の間隙幅(本実施例では3mm)を支えると共に、流路の両側を塞いでいる。流路の横幅は36mmであり、流路の全長は120mm、流路の横断面積は、3mm×36mm≒108mm2=1.08cm2である。上側の磁石列10も下側の磁石列11も、それぞれ一連に配置された3個の永久磁石(各々40mm×40mm×10mm)から構成されており、上側の磁石列10の下側面がN極、下側の磁石列11の上側面がS極となるように配置されている。これにより流路3には、上から下へ向かう磁束が形成されている。本実施例において各磁石の磁束密度は3600〔G〕である。
流路4a及び4bは、高さ23mm、幅14mm(断面積3.22cm2)であり、流路内には、遠赤外線発生部材として、炭の微粉を練りこんで担持させた幅60mm×長さ180mmの約1mm厚のポリエチレン不織布が、長手方向の中心線に沿ってV字形に折り曲げた状態で、流路4a及び4bの各々に1つずつ挿入されており、合わせて360mmの長さにわたって流路内に設置されている(図2において参照番号7で模式的に示す)。
図4は、装置本体18の側面図である。図において、20は空気を圧送するための電磁ポンプであり、交流100Vの定格電源で作動し電源周波数50Hzで空気吐出量13.6L/分、60Hzで16.5L/分である。22は、タイマー設定のための操作パネル、24はON/OFFスイッチ、26は電源ケーブル引出口である。流路4bの出口5には、テフロン(登録商標)製のチューブ30が接続されている。図5は、装置本体の正面図である。
なお、第1の流路の横断面積は1.08cm2であるから、電源が60Hzの場合、第1の流路を通る空気の流速は、16.5×1000/60/1.08≒255cm/秒=2.55m/秒、従って、磁束密度B〔G〕と第1の流路内の空気の流速v〔m/秒〕との積は、9180〔G・m/秒〕である。同様に、第2の流路の横断面積は、3.22cm2であるから、第2の流路内の空気の流速u〔m/秒〕は、16.5×1000/60/3.22≒85cm/秒=0.85m/秒である。第2の流路内の遠赤外線発生部材の合計長は360mmであるため、第2の流路内を流れる空気の各部分は、合計約0.42秒にわたり遠赤外線発生部材に沿って流れる。
図6は、チューブ30の先端に取り付けられているノズル40の拡大側面図、図7はそのチューブ30側の拡大端面図(a)及び末端側の拡大端面図(b)を、それぞれ示す。図6において、42は、側面に多数の貫通する小孔(空気の噴出口)を有するセラミック製の肉厚の筒状体であり、その前後端には、シリコーン製のパッキング43、44を挟んで円形の枠部材45、46(ステンレス鋼製)がボルト48、50(ステンレス鋼製)により固定されている。
図8は、食用油の再生に装置を使用している状態を示す概念図であり、油槽53内の食用油55中に、ノズル40が浸漬されている。ノズル40に対して、装置本体18からチューブ30を通じて活性化された空気が圧送され、ノズルの筒状体42の多数の小孔から食用油55中に噴出し、細かな気泡となってこれと接触し還元する。
〔試験例1〕 廃油の再生及び評価(官能評価法)
実施例の装置を用いて廃油を再生処理し、その結果を人による官能評価法を用いて検討した。
<試験材料及び再生処理> 揚げ物に使用されて廃棄レベルまで酸敗した表1に示した廃油3種を収集し、それぞれの酸価(AV)を測定した。測定には、市販の酸価測定用試験紙(3M高感度ショートニングモニター、住友スリーエム社)を用いた。
Figure 0004455653

室温まで冷めた上記各廃油から5Lずつのサンプル2つを採取してそれぞれガラス容器に入れ、一方の油中に実施例に記載の装置のノズル40を投入し、室温にて運転を開始した。ノズル40から発生する細かい気泡が噴出し続け、それにより油は絶えず撹拌された。試験地の電源周波数は60Hzであり、従って、ポンプ20の空気吐出量(従ってノズル40からの活性空気噴出量)は、16.5L/分であり、1時間の空気量は990Lであった。他方の油は室温にて放置し、無処理対照とした。1時間後、処理を終了した。
<嗅覚試験>
上記にて再生処理された油と無処理対照とについて、それぞれ50mLずつをビーカーに採った。各検体につき、60℃に加温し又は室温のままで、表2に示した複数の被験者に臭いを嗅がせ、同一廃油のうちの再生処理された油と無処理対照との間で、臭いの少ないものを選択させた。試験は、被験者に何れの検体が再生処理されたものであるかが分からないようにして行った。
Figure 0004455653

試験の結果、廃油1〜3の全てについて、被験者の全員が再生処理した油を臭いが少ない方として選択した。
<味覚試験>
上記廃油1〜3の10Lを上記と同様の再生処理(但し2時間処理)に付し、無処理対照の油と共に、それぞれ揚げ物(廃油1のグループについては天麩羅、廃油2のグループについてはとんかつ、廃油3のグループについては洋食揚げ物)を調理(160〜170℃)して上記と同じ被験者に試食させ、同一廃油のうちの再生処理された油と無処理対照との間で、味の良いほうを選択させた。試験は、被験者に何れの検体が再生処理されたものであるかが分からないようにして行った。
その結果、廃油1及び3については、被験者それぞれ8及び7名の全員が、再生処理した油を味の良い方として選択し、廃油2については、1名を除く6名が、再生処理した油を味の良い方として選択した。
〔試験例2〕廃油の再生及び評価(化学的評価法)
<極性化合物値による評価>
廃油10Lを、実施例1の装置により再生処理(1時間30分)し、次いでこれを用いて海老4匹を揚げた後、更なる再生処理(15分+15分)に付し、各操作の前後で、極性化合物値を、テスト265(テスト社、ドイツ)を用いて測定した。極性化合物値は、油中の極性化合物の含有量に対応する数値であり、油の劣化を評価するための指標として欧州各国で採用されており、数値25前後が廃棄の基準とされている。結果を次の表に示す。
Figure 0004455653

表に見られるとおり、再生処理前の極性化合物値28.0は、1時間30分の再生処理により23.0まで低下し、再生が進んでいることが分かる。極性化合物値は、海老4匹の調理に用いたことを反映して一旦26.5まで上昇したが、更なる再生処理に付すことにより、時間を追って急速に低下し、再生処理わずか30分で19.5にまで下がった。この顕著な再生効果は、本発明の装置による油の再生処理について上記官能性評価で認められた効果を裏付けるものである。
<酸価による評価−1>
酸化4.5の廃油15Lを実施例の装置による2時間の再生処理に付した後、酸価を測定した。酸価の測定には、3M高感度ショートニングモニター(住友スリーエム社)を用い。その結果、実施例の装置を用いた再生処理によって酸価は4.5から2.5まで顕著に低下したことが確認された。
<酸価による評価−2>
32L容の油槽2台に新鮮なサラダ油を満たし、それぞれを同温度で同量の揚げ物に用いた。1日の調理の終了後、一方の油槽中の油には、本発明の実施例1の装置を用い、16.5L/分の空気吐量で2時間通気処理し、他方の油についてはこれを行わずに、それぞれの油について酸価の変化を13日後まで測定し記録した。結果を図9に示す。図より明らかなとおり、再生処理に付さなかった油の酸価の上昇は著しく、5日後には既に3近くなり、8日後には4.35にまで上昇しているのに対し、本発明の装置による再生処理に付した油の酸価の上昇は顕著に抑制されており、13日後の時点でも酸価は1.68であった。この結果は、各々の日の揚げ物調理中に酸敗が進む油が、調理後に本発明の装置で処理することにより再生され、これが日々反復されることにより全体として油の酸敗が抑制されることを示している。
〔試験例3〕
食用油を揚げ物に使用している施設において、2006年3月〜10月にかけて、本発明の装置を用い、揚げ物に用いた食用油を毎営業日の営業終了後に再生処理に付し、食用油再生効果についての大規模追加試験を行った。各施設においては、使用する油が施設毎に規定されている使用限度酸価を超えたときは、新鮮な食用油と交換される。このため、油の酸敗が速く進む程、油の交換頻度が増し、新鮮な食用油の消費量が増加する。従って、本発明の装置の導入前の毎月の食用油消費量と、導入後の消費量とを比較することで、本発明の装置を使用したときの食用油再生効果を、食用油の消費量の削減率として概略把握することができる。表4は、この試験に加わった商業施設、各施設で揚げ物に使用している油種、用いている油槽中の油量、使用限度酸価、本発明の装置導入前における油の平均月間消費量(「従来消費量」)、本発明の装置を導入した後の油の月間消費量(「装置導入後消費量」)、及び本発明の装置導入による食用油消費量の「削減率」を示す。ここに消費量の「削減率」は、(従来消費量−装置導入後消費量)/従来消費量×100(%)と定義される。なお、本発明の装置としては、施設番号1〜13については実施例1の装置各1台を使用し、通気量16.5L/分として2時間稼動させ、油量の多い施設番号14〜17においては実施例1の装置のエアープロセッサーユニット6台を並列に配置し各ユニットについて通気量16.5L/分となるようにして2時間稼動させた。

Figure 0004455653

表4に示すとおり、各施設において、月間の油消費量が本発明の装置の使用により激減しており、このことは本発明の装置により、油の酸敗が顕著に抑制されていることを示している。なお何れの施設においても、用いている油の悪臭発生の抑制、及び、食材からの油切れの改善(流動性の低下の改善)が認められた。
〔実施例2〕
図10は、本発明の装置の別の一実施例を示す側面図であり、装置本体58のカバーは破線で示されている。図において60は、実施例1に示したエアープロセッサーユニットと同一のユニットであり、計6台が備えられている。65はこれらのエアープロセッサーユニットの各々に各パイプ67を通じて空気を圧送するための電磁ポンプであり、68はポンプ65からの空気を各パイプに振り分けるための分配管である。ポンプ65は交流100Vの定格電源で作動し、各エアープロセッサーユニットについて、電源周波数50Hzで空気吐出量13.6L/分、60Hzで16.5L/分である。70は、装置本体内部に空気を取り込むための吸気口である。図11は、同じ装置の平面図であり、装置本体のカバーは破線で示されている。図11において、72は電源ケーブル、74はACカプラー、76はエアープロセッサーユニットから流出する空気を通すパイプ、78はそれらのパイプからの空気を集めて通す集合管である。図12は装置外観の概念的斜視図であり、図において80はエアープロセッサーユニットから出た空気を通すシリコーン樹脂製チューブ、82は多数の小孔を側面に有するセラミック製ノズルである。本実施例の装置は、実施例1の装置の複数を用いる代わりに、実施例1において用いられているエアープロセッサーユニットの複数を一つの装置本体内にポンプに対して並列に接続して組み込んだものであり、エアープロセッサーユニットの台数に比例して増大した処理能力を有する。
本発明は、酸化度の進んだ食用油をより酸化度の低い状態へと還元すると共に、酸敗により生じていた臭いを除去して、揚げ物の風味を改善することができるため、揚げ物に使用される食用油の寿命を大きく延ばすことができ、調理コストの低減及び廃油の発生量の削減のために利用することができる。

Claims (16)

  1. 入り口及び出口を有し反対磁極同士を向かい合わせて接近させた磁石の間を空気が通過するように構成された第1の空気流路と、該第1の空気流路の出口に連結され、遠赤外線発生部材を内部に備えた第2の空気流路とを含んでなるエアープロセッサーユニットと、
    該エアープロセッサーユニットの第1の流路の入り口に空気を圧送するためのポンプと、
    該エアープロセッサーユニットの第2の空気流路の出口に連結されるチューブと、
    該チューブの先端に設けられた1又は2以上の空気の噴出口と、
    を備えるものである、食用油再生装置。
  2. 該磁石の間の磁束密度が3400〔G〕以上である、請求項1の食用油再生装置。
  3. 該向かい合わせた磁石の間の距離に対する、該磁石の間を空気が通過する長さの比が、12以上である、請求項1又は2の食用油再生装置。
  4. 該磁石の間の距離が2〜5mmである、請求項1ないし3の何れかの食用油再生装置。
  5. 該磁石の間の磁束密度をB〔G〕、該磁石の間を通過する空気の速度をv〔m/秒〕としたとき、B・v≧5100〔G・m/秒〕となるように、該ポンプが空気を圧送するものである、請求項1ないし4の何れかの食用油再生装置。
  6. 空気の各部分が該磁石の間を通過する長さをL〔m〕としたとき、Lと、該磁石の間の磁束密度B〔G〕との間に、L・B≧200〔G・m〕なる関係を成立させるようにL及びBが選択されるものである、請求項1ないし5の何れかの食用油再生装置。
  7. 該磁石の間の磁束密度Bが3400〔G〕以上であり、且つ、該磁石の間を通過する空気の速度vが1.5〔m/秒〕以上となるように該ポンプが空気を圧送するものである、請求項1ないし6の何れかの食用油再生装置。
  8. 該遠赤外線発生部材が、炭微粉を担持し第2の空気流路の長手方向に沿って配置された面状体である、請求項1ないし7の何れかの食用油再生装置。
  9. 該第2の空気流路を通って流れる空気が、少なくとも0.3秒の時間該遠赤外線発生部材に沿って流れるものである、請求項1ないし8の何れかの食用油再生装置。
  10. 該チューブがポリテトラフルオロエチレン又はシリコーン樹脂製であり、該空気の噴出口が、該チューブの末端に取りつけられた金属及び/又はセラミック製の、1又は2以上の小孔を備えたノズルである、請求項1ないし9の何れかの食用油再生装置。
  11. 磁石の間の、磁束密度Bが3400〔G〕以上の間隙に、B・v≧5000〔G・m/秒〕の関係を満たす速度v〔m/秒〕で空気を通過させ、通過した空気を遠赤外線発生部材を備えた流路を通して取り出した後、これを処理対象である酸敗した食用油と接触させることを特徴とする、食用油再生方法。
  12. 空気の各部分が該磁石の間を通過する距離をL〔m〕としたとき、Lと、該磁石の間の磁束密度B〔G〕との間に、L・B≧200〔G・m〕なる関係を成立させるようにL及びBが選択されるものである、請求項11の食用油再生方法。
  13. 該磁石の間の磁束密度B〔G〕が3400ガウス以上であり、且つ、該磁石の間を通過する空気の速度v〔m/秒〕が1.5〔m/秒〕以上となるように該ポンプが空気を圧送するものである、請求項11又は12の食用油再生方法。
  14. 該遠赤外線発生部材が炭微粉を担持した面状体である請求項11ないし13の何れかの食用油再生方法。
  15. 該磁石の間の距離に対する、該磁石の間を空気が通過する距離の比が、12以上である、請求項11ないし14の何れかの食用油再生方法。
  16. 該磁石の間の距離が2〜5mmである、請求項11ないし15の何れかの食用油再生方法。
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