以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムに含まれる画像形成装置の構成を示す断面図である。
101は原稿台ガラスであり、原稿自動送り装置160から給送された原稿が順次、原稿台ガラス101の所定位置に載置される。102は、例えば蛍光灯から構成される原稿照明ランプで、原稿台ガラス101に載置された原稿を露光する。103、104、105は走査ミラーであり、図示しない光学走査ユニットに収容され、原稿台ガラス101面に沿って往復運動しながら、原稿からの反射光をCCDユニット106に導く。
CCDユニット106は、撮像素子108に原稿からの反射光を結像させる結像レンズ107、例えばCCDから構成される撮像素子108、撮像素子108を駆動するCCDドライバ109等から構成されている。撮像素子108からの画像信号出力は、例えば8ビットのデジタルデータに変換された後、コントローラ部150に入力される。
また、110は感光ドラムであり、前露光ランプ112によって画像形成に備えて除電される。113は一次帯電器であり、感光ドラム110を一様に帯電させる。117はレーザユニット(露光部)であり、例えば半導体レーザ等で構成され、画像処理や装置全体の制御を行うコントローラ部150で処理された画像データに基づいて感光ドラム110を露光し、静電潜像を形成する。118は現像器であり、黒色の現像剤(トナー)が収容されている。119は、トナーを収容するバッファ部であり、バッファ部119にセットされた着脱式トナー収納容器120からトナーが補給される。バッファ部119に補給されたトナーは現像器118内のトナー量に応じて現像器118に補給される。121は転写前帯電器であり、感光ドラム110上に現像されたトナー像が用紙に転写される前に感光ドラム110に対して高圧をかけるためのものである。
122、124、126、128、130はそれぞれ給紙ユニットであり、対応の給紙ローラ123、125、127、129、131の駆動により、対応の給紙ユニットから転写用紙が装置内へ給送される。給送された転写用紙は、レジストローラ132の配設位置で一旦停止され、トナー画像が形成された感光ドラム110の回転との同期がとられたうえで再給送される。133は転写帯電器であり、感光ドラム110に現像されたトナー像を転写用紙に転写する。134は分離帯電器であり、転写動作の終了した転写用紙を感光ドラム110より分離する。転写されずに感光ドラム110上に残ったトナーはクリーナ111によって回収される。135は搬送ベルトであり、転写プロセスの終了した転写用紙を定着器136に搬送する。定着器136は転写用紙に対して、例えば熱により定着処理を行う。
137はフラッパであり、定着プロセスの終了した転写用紙が搬送されるべき方向を指定するもので、ステイプルソータ145及び反転パス139のいずれかの方向に転写用紙を搬送する。ステイプルソータ145に排紙された用紙は各ビンに仕分けされ、コントローラ部150からの指示に従い、ステイプル部146がステイプルを行う。反転パス139は、フェイスダウン排紙または両面コピーを行なう際に使用され、フェイスダウン排紙を行なう際は、反転パス139で用紙が反転してから排紙される。また、両面コピーを行なう際は、反転パス139から両面パス144に搬送される。140〜142は給紙ローラであり、両面パス144上の転写紙を再給紙ローラ143まで搬送する。転写紙は給紙ローラ140〜142、143により、給紙ユニット122、124、126、128、130から給紙される転写紙とタイミングをとりながら搬送され、再度レジストローラ132の配設位置まで搬送される。
コントローラ部150は、図2を参照して後述する構成を備えており、操作パネル151から入力されたユーザ指示に従って、画像形成動作を行う。操作パネル151は、入力キーからなる入力部と、液晶表示器、LED(発光ダイオード)からなる出力表示部とから構成され、ユーザが入力部に対してキー入力を行い、出力表示部が画像形成装置の作動状態等を表示する。152はプリントデータコントローラ部であり、コントロールカードと呼ばれるカードを装着することができる構成となっており、ユーザが画像形成装置でコピー処理を行う際、コントロールカードを画像形成装置に挿入すると、画像形成装置のコピー使用が許可され、このコントロールカードを有する使用者IDごとに、コピーした枚数が画像形成装置本体に記憶される。
ここでは、使用者IDが書かれたコントロールカードが画像形成装置本体に挿入されることで、画像形成装置本体が使用者IDを判別し、コピーした枚数を管理する方法を採っているが、これに代わって、コピーした枚数をコントロールカード自体に記憶させる構成をとってもよい。例えば強誘電メモリのような非接触メモリをコントロールカードの中に内蔵し、プリントデータコントローラ部152側から非接触メモリにコピーした枚数を書き込んでもよい。
図2は、図1に示す画像形成装置におけるコントローラ部150の構成を示すブロック図である。
コントローラ部150は、CPU210、バスドライバ・アドレスデコーダ202、読み取り専用メモリ(ROM)203、ランダムアクセスメモリ(RAM)204、画像データ用ハードディスク(HD)205、I/Oインターフェイス206、画像処理部215、シリアルIC220から構成される。CPU201のアドレスバスおよびデータバスは、バスドライバ・アドレスデコーダ202を介してコントローラ部150の各構成部分に接続されている。
ROM203が画像形成装置本体の制御手順(制御プログラム)を記憶し、CPU201は、ROM203に記憶された制御プログラムを順次読み取り、実行することによって、画像形成装置全体の制御を行う。RAM204は、入力データの記憶に用いられたり、CPU201の作業用記憶領域を提供したりする。
画像データ用ハードディスク205は、CCDユニット106から入力されて画像処理されたデータを記憶する。また、画像形成装置がネットワーク等に接続されている場合などに画像データを記憶する。
I/Oインターフェイス206には、入出力部からなる操作パネル151や、給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うモーター類207、クラッチ類208、ソレノイド類209、また、搬送される用紙を検知するための紙検センサ類210が接続される。また、現像器118には、現像器118内のトナー量を検知するトナーセンサ211が配置されており、その出力信号がI/Oインターフェイス206に入力される。さらに、各種装置のホームポジション、ドアの開閉状態等を検知するためのスイッチ類212からの出力信号もI/Oインターフェイス206に入力される。213は高圧ユニットであり、CPU201の指示に従って、前述の1次帯電器113、現像器118、転写前帯電器121、転写帯電器133、分離帯電器134へ高電圧を出力する。
180は温湿度センサであり、画像形成装置本体内の温度および湿度を検知する。温湿度センサ180からの温度を表す電圧値と、湿度を表す電圧値とが、直接CPU201のアナログポートに接続され、A/D変換されてディジタル値として演算される。
画像処理部215には画像信号が入力され、画像処理部215は、後述する画像処理を行い、画像データに従ってレーザユニット117へ制御信号を出力する。レーザユニット117から出力されるレーザ光は、感光ドラム110を照射し、露光する。感光ドラム110上の非画像領域においてビーム検知センサ214が、レーザユニット117の発光状態を検知し、その出力信号がI/Oインターフェイス206に入力される。
シリアルIC220にはプリントデータコントローラ部152が接続され、プリントデータコントローラ部152にはカード153が装着可能である。
504、505はIPv6ネットワークと接続されるNIC(Network Interface Card)部であり、詳細については図5を参照して後述する。CPU216は、給紙ユニット122,124,126,128,1306を制御するためのCPUであり、本体CPU201と通信を行っている。NIC部505により給紙ユニット122,124,126,128,1306が直接IPv6(Internet Protocol Version 6)ネットワークに接続され、各給紙ユニットに装着されるカセットまたはデッキにIPv6アドレスが割り振られる。CPU201は、各給紙ユニットを介してカセットまたはデッキに割り振られたアドレスを入手し、該アドレスをCPU201に知らせることによって、対応のカセットまたはデッキおよび該カセットまたはデッキに収納された転写紙に関連する情報を獲得して、該情報に基づいた画像形成を行う。詳細説明は省略するが、各給紙ユニットに装着されるカセットまたはデッキには接触式または非接触式のメモリが装着されており、そこにアドレスの値が書き込まれていて、このアドレス値が給紙ユニットを介して読み取られる。
図3は、図2に示すコントローラ部150内の画像処理部215の内部構成を示すブロック図である。
撮像素子(CCD)108から電気信号に変換された画像信号が画像処理部215に送られると、まずシェーディング回路301で、画素間のばらつきの補正を行った後、変倍回路302において、縮小画像形成時はデータの間引き処理を行い、拡大画像形成時はデータの補間を行う。次に、エッジ強調回路303において、例えば5×5画素のウインドウで2次微分を行い、画像のエッジを強調する。ここで得られた画像データは輝度データであるので、プリンタ出力に適した濃度データへの変換を行うべく、γ変換回路304で、テーブルサーチによりデータ変換を行う。濃度データに変換された画像データは2値化処理部305へ入力され、例えばED法により多値データが2値データに変換される。
2値に変換された画像データはメモリコントローラ306に入力される。メモリコントローラ306は、入力された画像データと、例えばハードディスクにより構成される画像メモリ310内の画像データとを選択的にPWM回路311に出力する。またはメモリコントローラ306は、それらの論理和をとってPWM回路311に出力する。この画像メモリ310に対するリードライト制御は、メモリ制御部(図示せず)で行い、画像を回転させる場合は、画像メモリ310内の画像データの読み出しアドレスを制御することで行う。PWM回路311は、入力された画像データをレーザの発光強度信号に変換し、画像の濃度に応じたパルス幅をもつパルス信号をレーザユニット117に対して出力する。
また、309は、画像を蓄積しておくためのハードディスクである。撮像素子108によって読み込まれた大量の画像データは、メモリコントローラ306から圧縮/伸長部307に送られ、画像圧縮される。圧縮された画像は、ハードディスク309の制御を司るIDEコントローラ308によって定められた伝送方式によりハードディスク309に蓄積される。逆に、ハードディスク309から読み出された画像データは、圧縮/伸長部307で伸長され、メモリコントローラ306に伝送される。そして、PWM回路311においてパルス幅変調が行なわれてレーザユニット117へ出力される。
図4は、図1に示す画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。
図4に示す画像形成システムは、情報処理装置としてのドキュメントサーバコンピュータ(以下「ドキュメントサーバ」という)402、クライアント端末装置としてのクライアントコンピュータ403a〜403e、画像形成装置としてのカラーMFP(Multi/Function Peripheral:多機能周辺機器)404及び白黒MFP405a〜405c、画像出力装置としてのプリンタ407a〜407d、並びに画像入力装置としてのスキャナ406a〜406cから構成され、それぞれがネットワーク401に接続されている。
クライアントコンピュータ403a〜403eは、ドキュメントサーバ402にジョブを送るクライアント端末装置であり、図示していないが、クライアント端末装置はこれらのほかにも多数接続され得る。以下、クライアントコンピュータ403a〜403eを総称してクライアントコンピュータ403と表記する。
ドキュメントサーバ402は、クライアントコンピュータ403から送られたジョブデータを、ジョブ毎に区別して記憶管理する。このジョブデータは、カラーMFP404、白黒MFP405a〜405c、及びプリンタ407a〜407dがそれぞれ画像形成を実行する際に必要となるデータである。
白黒MFP405a〜405cは、モノクロにてスキャン、プリントを行うほか、低解像度で、または2値で簡易的なカラースキャン、カラープリントなどを行う。
カラーMFP404は、高解像度、高階調のフルカラーでスキャンやプリントなどが可能なフルカラーMFPである。
また、スキャナ406a〜406cは、紙ドキュメントからの画像イメージを取り込む装置である。スキャナ406aはドキュメントサーバ402に接続され、スキャナ406bはIPv6ネットワーク401に直接接続され、スキャナ406cは無線機器409を介してIPv6ネットワーク401に接続される。
ドキュメントサーバ402のハードウェア構成は、CPUやメモリなどが搭載されたマザーボードと呼ばれる部分に、PCIバスと呼ばれるインターフェイスによってNIC(Network Interface Card)が接続された構成となっている。
クライアントコンピュータ403上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するためのアプリケーションソフトウェアが実行され、各種文書/図形が作成・編集される。クライアントコンピュータ403は、作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language)データに変換し、ネットワーク401を経由してカラーMFP404や白黒MFP405a〜405cに送り、プリントアウトさせる。
カラーMFP404や白黒MFP405a〜405cはそれぞれ、ドキュメントサーバ402とネットワーク401を介して情報交換するための通信手段を有しており、カラーMFP404や白黒MFP405a〜405cの情報や状態を、ドキュメントサーバ402に、またはドキュメントサーバ402を経由してクライアントコンピュータ403に逐次知らせる仕組みとなっている。更に、ドキュメントサーバ402またはクライアントコンピュータ403は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、カラーMFP404や白黒MFP405a〜405cは、ドキュメントサーバ402またはクライアントコンピュータ403により管理される。
図5は、図2に示すNIC部504の内部構成を示す図である。なおここでは、画像形成装置(カラーMFP404及び白黒MFP405a〜405c)に含まれるNIC部504を説明するが、このNIC部504に相当する構成部分は、図4に示すプリンタ407a〜407d及びスキャナ406a〜406cの各々に内蔵されている。
NIC部504は、ネットワークに対してインターフェイスの機能を持ち、例えば10Base-T/100Base-TXなどのEthernet(登録商標)ケーブル(Ethernet(登録商標):米国ゼロックス、インテル、DECが共同開発したバス構造のLAN)などを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流したりする役割を果たす。
外部より情報を入手した場合は、先ず、トランス501でその情報を表す信号の電圧変換を行い、LANコントローラ502に送る。LANコントローラ502は、その内部に第1及び第2のバッファメモリ(不図示)を持っており、トランス501から送られた情報を第1のバッファメモリに格納した後、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2のバッファメモリに格納し、その後、第2のバッファメモリから情報を読み出して、図2の画像処理部215に送る。
外部に情報を提供する場合には、画像処理部215より送られてきたデータは、LANコントローラ502で必要な情報を付加されて、トランス501を経由してネットワークに送られる。
図6は、図4に示す画像形成システムを包含する全体システムの構成を示す図である。図4に示す画像形成システムは、図6におけるLAN(1)29に相当する。
図6において1は、図1に示す画像形成装置に相当するIPv6プロトコル対応の端末機器であり、IPv6アドレスフォーマットのグローバルIPアドレスをネットワーク上での識別IDとして、インターネット100に接続して、インターネット100上の各種サービスを利用することが可能な装置である。
IPv6対応端末機器1は、端末機器メーカの製造工場で生産され、5は、この製造工場に設置された端末製造工場サイトである。端末製造工場サイト5は、製造過程におけるIPv6対応端末機器1の各種情報をインターネット100に送信する機能をもつ。
IPv6対応端末機器1は、製造ラインの組み立て工程および機能検査工程を経た後、IPv6ホストアドレス登録工程においてIPv6対応ルータ2に接続される。IPv6対応ルータ2に接続されたIPv6対応端末機器1は、IPv6対応端末機器1におけるネットワークインターフェイス処理装置のMACアドレスを基にIPv6ホストアドレスを自動生成し、これをIPv6対応ルータ2に通知する。
3は端末製造管理サーバであり、IPv6対応ルータ2に通知されたIPv6対応端末機器1のIPv6ホストアドレスを、端末機器ID及び端末機器属性情報と関連付けて端末機器属性テーブルとして端末機器属性データベース4に格納する。次に端末製造管理サーバ3は、端末機器属性テーブルからIPv6対応端末機器1の端末機器ID及び端末機器属性情報を読み出して、IPv6パケットのペイロード部にセットするとともに、端末機器属性テーブルからIPv6対応端末機器1のIPv6ホストアドレスを読み出して、IPv6パケットのヘッダ部の送信元アドレスにセットし、端末サービス提供サイト6に端末登録用IPv6パケットとして送信する(図6の矢印A1)。
端末サービス提供サイト6は、この端末登録用IPv6パケットを受信し、受信した端末登録用IPv6パケットのヘッダ部の送信元アドレスからIPv6ホストアドレスを抽出する。またペイロード部から端末機器ID及び端末機器属性情報を抽出し、端末別IPv6ホストアドレスリスト8に格納する。
このようにしてIPv6対応端末機器1の出荷前段階において、IPv6対応端末機器1のIPv6ホストアドレス、端末機器ID、端末機器属性情報が、端末サービス提供サイト6に通知登録される。IPv6ホストアドレスの端末サービス提供サイト6への登録が終了した段階で、該IPv6対応端末機器1は出荷される。
このような登録により、IPv6対応端末機器1(画像形成装置)の工場出荷時の給紙ユニット(給紙デッキ、給紙カセット)の状態が、端末機器属性情報として端末製造管理サーバ3で管理される。工場出荷時の給紙ユニットでは、給紙デッキ、給紙カセットが画像形成装置に収納される際の収納位置及び実際の通紙位置が互いに若干異なる。したがって、この工場出荷時の給紙デッキ、給紙カセットの収納位置及び実際の通紙位置が、出荷された画像形成装置における個別の給紙デッキ、給紙カセット情報として管理され、画像形成動作における画像位置調整に利用される。
出荷されたIPv6対応端末機器1は、端末機器メーカの直営店又は関連した端末機器販売店に納入され販売される。直営店又は販売店には販売管理サイト16が設けられ、IPv6対応端末機器の販売実績、顧客情報等が、販売管理サイト16からインターネット100を介して端末サービス提供サイト6に通知される。
販売管理サイト16において19はクライアント端末であり、IPv6対応端末機器1を顧客に販売した際に、端末情報、顧客情報、サービス契約内容の情報がクライアント端末19に入力される。クライアント端末19に入力された端末情報、顧客情報、サービス契約内容情報は端末販売管理サーバ36に送られる。端末販売管理サーバ36は、端末ID管理データベース18から、販売したIPv6対応端末機器1の端末機器IDを抽出し、先にクライアント端末19から送られた端末情報、顧客情報、サービス契約内容情報と関連付けて、テーブル情報として顧客別端末データベース17に格納する。そして端末販売管理サーバ36は、顧客別端末データベース17からそのテーブル情報を読み出して、端末サービス提供サイト6にインターネット100を介して通知する(図6の矢印A2)。
端末サービス提供サイト6は、通知されたテーブル情報から端末機器IDを抽出して、販売契約時の内容に沿った利用顧客が使用できる許諾サービス及び許諾アプリケーションを端末機器IDに関連付けて、顧客別サービスリスト9に登録する。また端末サービス提供サイト6は、IPv6対応端末機器1がインターネット100に接続されている場合における、インターネット接続サービスを提供するインターネットサービスプロバイダ(以下「ISP」と略す)名、ドメイン名、所属団体名及び企業名の情報を獲得する。そして端末サービス提供サイト6は、獲得したISP名、ドメイン名、所属団体名および企業名のいずれかを基にして、IPv6対応端末機器1が接続されているネットワークのネットワークアドレスを獲得するべく、ネットワークアドレス検索サイト20に問い合わせを行う(図6の矢印A3)。
ネットワークアドレス検索サイト20において、NWA(ネットワークアドレス)検索サーバ21は、/48プレフィックスデータベース22を参照して、端末サービス提供サイト6から送られたISP名、ドメイン名、所属団体名及び企業名のいずれかの情報を基に、IPv6対応端末機器1が接続されているネットワークのネットワークアドレスを特定し、端末サービス提供サイト6に回答する(図6の矢印A3)。
このネットワークアドレスを受け取った端末サービス提供サイト6は、IPv6対応端末機器1が接続されているローカルエリアネットワーク(以下「LAN」と略す)にインターネット接続サービスを提供しているISP30に、IPv6対応端末機器1が接続されているLANのネットワークアドレスを問い合わせる(図6の矢印A4)。
ISP30は、IPv6対応端末機器をインターネット100に接続するためのサービスを提供するサイトである。ISP30において23はメールサーバであり、ISP30の利用顧客がインターネット100上で行う電子メールの送受信を管理するサーバである。24はDNSサーバであり、ドメイン名指定による顧客からのインターネット接続要求に対して、ドメイン名からIPアドレスを検索するサービスを提供する。25はゲートウエイサーバであり、ISP30とインターネット100との接続を管理、監視する機能を有する。26はIPv6対応ルータであり、ネットワークに接続された顧客の端末から送られたIPパケットの転送要求に応じて、宛先にIPパケットを転送するルーティング機能を有する。
IPv6対応ルータ26には、顧客毎のネットワーク(サブネット)が接続されている。すなわち、LAN(1)29、LAN(2)31、LAN(3)33というように、顧客はそれぞれ、小規模なサブネットを構成し、これらのサブネットに含まれるIPv6対応端末機器からそれぞれ送信されるIPパケットは、IPv6対応ルータ26に転送され、ゲートウエイサーバ25からインターネット100に送り出される。
ISP30において27は顧客データベースであり、ISP30によりインターネット接続サービスを利用している顧客の顧客情報が格納されている。28はSLA(Site-Level Aggregation)−IDデータベースであり、顧客毎のネットワークの識別IDを格納している。この識別IDにより、個々の顧客のネットワークを特定することができる。
端末サービス提供サイト6から、IPv6対応端末機器1が接続されているLANのネットワークアドレスの問い合わせを受けたISP30は、顧客データベース27とSLA−IDデータベース28とを参照して、IPv6対応端末機器1が接続されているLANのネットワークアドレスを特定し、端末サービス提供サイト6に回答する(図6の矢印A4)。このネットワークアドレスを受けた端末サービス提供サイト6は、これを顧客ネットワークアドレスリスト10に格納する。
端末サービス提供サイト6では作成部11が、端末機器IDと端末機器属性情報とIPv6ホストアドレスとが関連付けられて格納されている端末別IPv6ホストアドレスリスト8と、端末機器IDと許諾サービス及び許諾アプリケーションとが関連付けられて格納されている顧客別サービスリスト9と、IPv6対応端末機器が接続されているLANのネットワークアドレスが格納されている顧客ネットワークアドレスリスト10とを参照して、端末機器ID、IPv6ホストアドレス、ネットワークアドレス、許諾サービス及び許諾アプリケーションが全て関連付けられた顧客別端末サービス属性テーブルを作成し、顧客別端末サービスデータベース14に格納する。端末サービス管理サーバ7におけるIPv6アドレス検出部15は、IPv6対応端末機器から送信されたIPv6パケットのヘッダ部から送信元のIPv6グローバルIPアドレスを抽出する機能を有する。
販売店から顧客に販売されたIPv6対応端末機器1が、その顧客が使用しているLAN(1)29に接続されると、まずIPv6対応端末機器1が、IPv6対応端末機器1のネットワークインターフェイス処理装置に付与されているMACアドレスを基にIPv6ホストアドレスを生成する。
LAN(1)29にはIPv6対応ルータ34が設けられおり、IPv6対応ルータ34は、IPv6対応端末機器1からIPv6ホストアドレスを受け取り、該IPv6ホストアドレスが、LAN(1)29内にある他のIPv6対応端末機器35,37のIPv6ホストアドレスと同一でないことを確認する。そして、IPv6対応ルータ34は、LAN(1)29のネットワークアドレスをIPv6対応端末機器1に通知する。このネットワークアドレスの通知を受けたIPv6対応端末機器1は、これを基に、グローバルIPアドレスを決定する。グローバルIPアドレスを決定した段階で、IPv6対応端末機器1は、初期設定モードとなり、端末サービス提供サイト6の端末サービス管理サーバ7に対して利用登録用IPパケットを転送する(図6の矢印A5)。
利用登録用IPパケットを受信した端末サービス管理サーバ7では、IPv6アドレス検出部15が、受信した利用登録用IPパケットから送信元であるIPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレスを抽出する。そして端末サービス管理サーバ7は、抽出されたグローバルIPアドレスを基に、顧客別端末サービスデータベース14に格納された顧客別端末サービス属性テーブルを検索して、初期設定情報、用紙タイプ登録情報、許諾アプリケーションおよび許諾サービスを抽出し、これらをインターネット100およびISP30を介してLAN(1)29内のIPv6対応端末機器1に提供する(図6の矢印A6)。
次に、IPv6プロトコルにおけるIPアドレスの構成について説明する。
図7は、IPv6プロトコルにおけるIPアドレス(IPv6アドレス)の基本構成を示すフォーマット図である。
IPアドレス(IPv6アドレス)は128ビットの2進数で構成される。図7において40はネットワークアドレス部であり、128ビット中、前半64ビット分を占め、プレフィックスとも呼ばれる。ネットワークアドレス部40には、IPv6対応端末機器が接続されたネットワークを識別するためのネットワークアドレスが収容され、これはネットワークのリンク内(データリンク層で通信可能な範囲)に位置するIPv6対応ルータから通知される。41はホストアドレス部であり、128ビット中、後半64ビット分を占め、インターフェイスIDとも呼ばれる。ホストアドレス部41には、IPv6対応端末機器に装備されているネットワークインターフェイス処理装置に対して割り当てられているMACアドレスを基に、IPv6対応端末機器自身が自動生成したホストアドレスが収容される。MACアドレスは、ネットワークインターフェイス処理装置を提供するベンダが、個々のネットワークインターフェイス処理装置に対して、世界で一意となるべく付与した識別IDであり、データリンク層での通信に使用されるものである。このMACアドレスから生成されたホストアドレスは、同様に世界で一意になる。
なお、ホストアドレスは、対応の端末機器が接続されたリンク内で一意あればよく、MACアドレスを基に生成する手法だけではない。すなわち、同一リンク内で同じホストアドレスがなく、同一リンク内で一意であれば、他のリンクではネットワークアドレスが個々に違うため、複数のリンクの相互接続であるインターネットの中で一意となり、そのIPv6グローバルIPアドレスの一意性は保障される。
図8は、IPv6アドレスの表記例を示す図である。
IPv6アドレスでは、128ビットを16ビットごとに「:」(コロン)で区切り、それぞれの16ビット分を16進数[0〜ffff]で表記する。
図9は、ネットワークアドレス部40の構成を示す図である。
IPv6アドレスの表記ルールでは、「0」が続く場合、その部分を省略してよい。すなわち、コロンで区切られた16ビットがすべて「0」であるときは、「0000」ではなく、「0」と表記できる。その上で、複数の「0」がコロンでつながっているときは、コロンを連続して表記するという手法が使える。たとえば、「fe80:0:0:0:0:0:0:1」ならば、「fe80::1」と表記できる。ただし、「::」の表記を使えるのは1カ所のみである。
IPv6プロトコルにおいては、ネットワークのトポロジーに沿った形でアドレス割り当てを階層的に行うアドレスアーキテクチュアが採用されており、大手ISPからエンドユーザネットワークまで、階層的にネットワークアドレスを割り当てて、いくつかの経路を1つの経路に集約(aggregation)して表現する。具体的には、ルータのネクスト・ホップ数が同じになる複数の経路情報を1つに集約して、アドレス割り当てを行うようにしている。
図9において43はアドレスタイプ識別子FP(Format Prefix)であり、「001」の場合、集約可能なIPアドレスを示す。TLA(Top-Level Aggregation Identifier)44には、広域バックボーンISPの識別IDを設定する。NLA(Next-Level Aggregation Identifier)45には、TLA44に識別IDを設定されたISPからアドレスブロックの割り当てを受けるISPの識別IDを設定する。このようなアドレス割り当てポリシを採用することによって、上位のISPから階層的に集約化したネットワークアドレスを割り当てることができ、今まで複雑であった経路制御の管理の利便性を向上させることができ、これは、IPv6プロトコルの特徴の1つである。
RE(Reserved)47は予約ビットである。
46はSLA(Site-Level Aggregation Identifier)であり、FP43からNLA45までの上位48ビットで表されるアドレスを持つプロバイダからアドレスブロックを割り当てられた各組織のサイトが、自由に設定できるサブネットアドレスが記載される領域であり、SLA46の16ビット分である65535のサブネットを定義することができる。IPv6プロトコルにおいては、64ビットのネットワークアドレス部40に、サブネットアドレス設定領域を基本プロトコルレベルで取り込んだことにより、ユーザポリシに従ったサブネット化によるアドレス体系の混乱を抑制する集約可能なネットワークアドレス体系を実現している。
IPv6プロトコルにおいて定義されるIPアドレスには、そのアドレスが有効な範囲により、さまざまなアドレスが定義されている。ネットワークに設置されたIPv6対応ルータが管理するデータリンク層内(以後、この範囲を「リンク」という)で有効なアドレスは、リンクローカルアドレスとして、IPv6プロトコルで定義されている。
図10は、リンクローカルアドレスの構成を示す図である。
リンクローカルアドレスでは、64ビットのネットワークアドレス部(プレフィックス)40のうちの先頭10ビットに「1111111010」を、残りの54ビットに「0」を設定する。すなわちネットワークアドレスに「fe80::」(16進数表記)がセットされる。ホストアドレス部(インターフェイスID)41には、IPv6対応端末機器を特定する識別IDが設定される。本実施の形態においては、IPv6対応端末機器のネットワークインターフェイス処理装置のMACアドレスを基に、IPv6対応端末機器自身が設定する。
IPv6プロトコルによって通信可能な複数のリンク(ネットワーク)の相互接続であるインターネットにおいて、端末間の一対一のパケット通信が可能なIPアドレスが、ユニキャストアドレスである。ユニキャストアドレスは、IPv6のインターネットにおいて、ユニークなグローバルIPアドレス(世界で1つしかないIPアドレス)である。
図11は、ユニキャストアドレスの構成を示す図である。
ユニキャストアドレスは、ネットワークアドレス部(プレフィックス)40とホストアドレス部(インターフェイスID)41とから構成され、ネットワークアドレス部40は、図9を参照して説明したように、階層的なネットワークアドレスを提供するアドレスアーキテクチャを採用しており、アドレスタイプ識別子FP43の「001」で始まり、ISPを識別するISP_ID50(図9に示すTLA44、RE47、NLA45に相当)と、サブネットアドレスを示すSLA46とからなる。ホストアドレス部41には、IPv6対応端末機器固有の識別IDがセットされる。
次に、IPv6対応端末機器のネットワークインターフェイス処理装置に割り当てられているMACアドレスからIPv6ホストアドレスを生成する方法を説明する。なお、この説明に先立って、MACアドレスについて説明する。MACアドレスには、IEEE/EUI−64形式とIEEE802形式との2種類のアドレス形式がある。
図12は、IEEE/EUI−64形式のMACアドレスの構成を示す図である。
IEEE/EUI−64形式のMACアドレスは、64ビットの識別IDから構成される。前半24ビットはベンダID(企業ID)52であり、ネットワークインターフェイス処理装置を製造した企業に対して一意に割り当てられた識別IDからなる。ベンダID52の先頭から7ビット目は、U/L(Universal/Local)ビットといわれ、ローカル管理(LAN環境等)で使用される場合、1がセットされ、グローバル管理(インターネット環境等)で使用される場合、0がセットされる。後半40ビットはボードID53であり、ネットワークインターフェイス処理装置を製造した企業の管理の下、製造されたネットワークインターフェイス処理装置に対して一意に割り当てられた識別IDがセットされ出荷される。
図13は、IEEE802形式のMACアドレスの構成を示す図である。
IEEE802形式のMACアドレスは、48ビットの識別IDからなる。前半24ビットがベンダID54であり、図12に示すIEEE/EUI−64形式のMACアドレスにおけるベンダID52と同様の構成をもつ。後半24ビットはボードID55であり、個々のIPv6対応端末機器のネットワークインターフェイス処理装置を識別するユニークな識別IDがセットされる。
図14は、MACアドレスを基にしてIPv6ホストアドレスを生成するための、IPv6対応端末機器において実行される生成処理の手順を示すフローチャートである。
IPv6対応端末機器1がネットワークに接続されると、IPv6対応端末機器1に格納されているプログラムが実行され、この生成処理が開始される。
ステップS1で、IPv6対応端末機器1のMACアドレスの形式を判定する。MACアドレスがEUI−64形式の場合、ステップS4へ進み、IEEE802形式の場合、ステップS2へ進む。
ステップS4では、ベンダID52の7ビット目(U/Lビット)を反転してIPv6ホストアドレスを生成し、本生成処理を終了する。
ステップS2では、ベンダID54の7ビット目(U/Lビット)を反転し、かつ、ステップS3において、ベンダID54とボードID55との境目である25ビット目に16進数で「fffe」の16ビットの識別子を挿入し、トータルで64ビット(=24+16+24)のIPv6ホストアドレスを生成し、本生成処理を終了する。
図15は、端末製造工場サイト5から端末サービス提供サイト6へホストアドレス部41を登録する手順を示すシーケンス図である。
端末製造工場内にある端末製造工場サイト5が管理する検査工程内に設置されたIPv6対応ルータ2にIPv6対応端末機器1が接続されると、手順S5において、IPv6対応端末機器1が、自身のネットワークインターフェイス処理装置に割り振られているMACアドレスを抽出する。手順S6では、図14を参照して説明した生成処理により、IPv6対応端末機器1は、この抽出されたMACアドレスから、IPv6対応端末機器1を識別するIPv6ホストアドレスを生成する。次に手順S7において、IPv6対応端末機器1は、IPv6ホストアドレスのネットワーク部41に、リンクローカルアドレスを示すネットワークIDである「fe80::」を設定し、リンクローカルアドレスを生成する。
手順S8では、IPv6対応端末機器1がRS(Router Solicitation)送信を行い、同一リンク内に存在するIPv6対応ルータ2に向けてネットワークアドレスの問い合わせを行う。これを受けたIPv6対応ルータ2は、手順S9で、RA(Router Advertisement)送信を行い、IPv6対応端末機器1に対して、ネットワークの識別子であるネットワークアドレスを通知する。
手順S10では、IPv6対応端末機器1が、通知されたネットワークアドレスと、手順S6で生成したホストアドレスとを基に、IPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレス(ユニキャストアドレス)を決定し、IPv6対応ルータ2に承認依頼を通知する。これを受けたIPv6対応ルータ2は、手順S11で、アドレス重複検出を行って、同じリンク内に、同一のIPv6グローバルIPアドレスを所有する他のIPv6対応端末機器が存在しないことを確認し、存在しないならばIPv6対応端末機器1に使用許諾の承認通知を送る。
使用許諾通知をうけたIPv6対応端末機器1は、手順S12において、端末製造管理サーバ3に、端末機器IDをペイロード部に格納した登録用IPパケットを送信し、端末機器IDとグローバルIPアドレスとを通知する。
これを受けた端末製造管理サーバ3は、手順S13において、端末機器属性データベース4に対して端末機器IDを送信し、登録用IPパケットを送信してきたIPv6対応端末機器1の製造段階における属性情報の送信を要求する。この要求を受けた端末機器属性データベース4は、手順S14で、受信した端末機器IDを基にしてIPv6対応端末機器1の属性情報を抽出して端末製造管理サーバ3に返信する。
これを受けた端末製造管理サーバ3は、手順S15において、端末機器IDと端末機器属性情報とを登録用IPv6パケットのペイロード部に格納し、IPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレスをヘッダ部の送信元アドレスにセットし、該登録用IPv6パケットを、端末サービス管理サーバ7に送信する。
図16は、端末サービス管理サーバ7が保持する端末機器属性テーブルの一例を示す図であり、登録用IPパケットが端末サービス管理サーバ7に送信されることによって、該端末機器属性テーブルでの情報登録が行われる。
図16中、端末ID1100は、端末製造メーカがIPv6対応端末機器を識別するための識別IDであり、ホストアドレス1101は、IPv6対応端末機器のMACアドレスから生成されたIPv6ホストアドレスである。端末機器属性情報1107には、IPv6対応端末機器の機種1102、型番1103、製造年月日1104、初期設定パラメータ1105、及び有効サービスリスト1106が含まれる。有効サービスリスト1106は、IPv6対応端末機器が利用可能なアプリケーションサービスリストである。
端末サービス管理サーバ7は、端末機器属性テーブルの内容を端末別IPv6ホストアドレスリスト8に登録する。
図17は、端末販売管理サーバ36から顧客別端末販売実績テーブルを送信された端末サービス提供サイト6の端末サービス管理サーバ7が、顧客別端末サービス属性テーブルを作成して顧客別端末サービスデータベース14に登録する処理手順を示すフローチャートである。
販売店は、顧客にIPv6対応端末製品1を販売した段階で、クライアント端末19を用いて、販売情報に基づいて顧客別端末販売実績テーブルを作成し、クライアント端末19は、この顧客別端末販売実績テーブルを端末販売管理サーバ36に送信し、これを受けた端末販売管理サーバ36は、ステップS16において、顧客別端末データベース17にこの顧客別端末販売実績テーブルを登録する。
図18は、顧客別端末販売実績テーブルの構成を示す図である。
図18において1108は販売端末名であり、IPv6対応端末機器の機種名が記載される。1109は端末機器IDであり、端末製造メーカが個々のIPv6対応端末機器を識別するための識別子が記載される。1110は、IPv6対応端末機器を購入した顧客の所属企業:団体名であり、1111は顧客が利用する所属ISP名、1112は顧客住所、1113は顧客のEmailアドレス、1114は、IPv6対応端末機器が設定されるネットワークのドメイン名である。所属企業:団体名1110、所属ISP名1111、設置場所ドメイン名1114は、後述するネットワークアドレス検索時に使用される。
1115は、IPv6対応端末機器を販売した販売日時である。1116は、IPv6対応端末機器の販売時に、顧客と契約した許諾サービスリスト、1117は、IPv6対応端末機器の販売時に、顧客と契約した許諾アプリケーションリストである。
図17に戻って、ステップS17において、端末販売管理サーバ36が、顧客別端末データベース17に登録された顧客別端末販売実績テーブルを、インターネット100を介して端末サービス提供サイト6の端末サービス管理サーバ7に送信する。
これを受信した端末サービス管理サーバ7は、ステップS20において、顧客別端末販売実績テーブルを顧客別サービスリスト9に登録する。
次に端末サービス管理サーバ7は、ステップS21において、先に端末製造管理サーバ3から送信された端末登録用IPv6パケットを基に端末別IPv6ホストアドレスリスト8に格納したIPv6ホストアドレスの中に、対応するIPv6対応端末機器のIPv6ホストアドレスが存在するか否かを問い合わせる。その結果、存在するならばステップS25へ進み、存在しないならばステップS18へ進む。
ステップS25では、端末別IPv6ホストアドレスリスト8から、対応するIPv6対応端末機器のIPv6ホストアドレスを獲得する。そしてステップS22において、端末サービス管理サーバ7は、端末機器IDをキーワードにIPv6ホストアドレスと、この端末機器IDを所有するIPv6対応端末機器に販売時に許諾されたサービスとを関連付けた顧客別端末サービス属性テーブルを作成し、ステップS23において、作成された顧客別端末サービス属性テーブルを顧客別端末サービスデータベース14に登録する。
ステップS24で、端末別IPv6ホストアドレスリスト8に格納したIPv6ホストアドレスの中に、対応するIPv6対応端末機器のIPv6ホストアドレスが存在しない場合は、端末製造工場サイト5でのIPv6ホストアドレス登録がなされなかったか、あるいは販売後、何らかの形で登録されたアドレスと異なってしまったなどのイレギュラーなケースが考えられる。このような場合は端末機器が身元不明で、いわゆるグローバルアドレスで特定付けることが出来ないため、端末販売管理サーバ36がステップS18でアドレス未登録通知を行い、ステップS19で端末交換をさせる。端末交換したあとはステップS16に戻り、顧客別端末データベース17に顧客別端末販売実績テーブルを登録する。
図19は、端末サービス管理サーバ7において実行されるネットワークアドレス検索処理の手順を示すフローチャートである。
端末サービス管理サーバ7は、顧客別端末サービスリスト9に登録されているドメイン名、ISP名、所属団体:会社名のいずれか1つの情報によりネットワークアドレスを特定する。
すなわちまず、ステップS26で、端末サービス管理サーバ7は顧客別端末サービスリスト9を参照し、ステップS27で、顧客別端末サービスリスト9にドメイン名が登録されているか否かを判定する。ドメイン名が登録されているならばステップS28へ進み、登録されていなければステップS31へ進む。
ステップS28では、インターネット100に存在するDNSサーバに、ドメイン名を基にIPアドレスを特定する名前解決処理の実行を依頼し、ステップS29にて、DNSサーバからネットワークアドレスの上位48ビット分のデータを獲得する。この48ビットのネットワーク部によってISPを特定する。次にステップS30にて、特定されたISPに、IPv6対応端末機器が接続されるサブネットのアドレスを問い合わせ、SUB−IDを獲得する。この処理により、ネットワークアドレス64ビット分がすべて特定される。
ステップS31では、顧客別端末サービスリスト9にISP名が登録されているか否かを判定する。ISP名が登録されているならばステップS32へ進み、登録されていなければステップS35へ進む。
ステップS32では、インターネット100に存在するNWA検索サイト20に、ISP名を基にネットワークアドレスを検索することを要求する。ステップS33において、NWA検索サイト20は、与えられたISP名からネットワークアドレスの上位48ビット分のデータを獲得して、これを端末サービス管理サーバ7に回答する。次にステップS34にて、端末サービス管理サーバ7が、この48ビット分のデータによってISPを特定し、特定されたISPに、IPv6対応端末機器が接続されるサブネットのアドレスを問い合わせ、SUB−IDを獲得する。この処理により、ネットワークアドレス64ビット分がすべて特定される。
ステップS35では、インターネット100に存在するNWA検索サイト20に、所属団体:会社名の属性名を基にネットワークアドレスを検索することを要求する。ステップS36において、NWA検索サイト20は、与えられた所属団体:会社名の属性名からネットワークアドレスの上位48ビット分のデータを獲得して、これを端末サービス管理サーバ7に回答する。次にステップS37にて、端末サービス管理サーバ7が、この48ビット分のデータによって所属団体:会社名の属性名のネットワークアドレスを特定し、特定されたネットワークアドレスを持つサイトに、IPv6対応端末機器が接続されるサブネットのアドレスを問い合わせ、SUB−IDを獲得する。この処理により、ネットワークアドレス64ビット分がすべて特定される。
図20は、端末サービス提供サイト6において、端末別IPv6ホストアドレスリスト8と顧客別サービスリスト9と顧客ネットワークアドレスリスト10とに基づいて作成部11によって作成され、顧客別端末サービスデータベース14に登録される顧客別端末サービス属性テーブルの構成を示す図である。
顧客別端末サービス属性テーブルにおいて、1201は、端末製造メーカが製造したIPv6対応端末機器を識別するための端末機器IDであり、例えば製造番号等で表される。端末機器IDは、IPv6対応端末機器の製造時(出荷前)に端末製造管理サーバ3から端末サービス管理サイト6に通知され、IPv6対応端末機器の販売時(出荷後)には端末販売管理サーバ36から端末サービス管理サイト6に通知される。双方から通知される端末機器IDは同一のものである。
1202は、IPv6対応端末機器のIPv6ホストアドレス部であり、端末別IPv6ホストアドレスリスト8から抽出される。1203はIPv6ネットワークアドレス部であり、顧客ネットワークアドレスリスト10から抽出される。1204は顧客氏名、1205は顧客のEmailアドレス、1206はサービス有効期間、1207は許諾サービス(顧客がIPv6対応端末機器購入時に契約した利用可能なサービス内容)、1208は許諾アプリケーション(顧客がIPv6対応端末機器購入時に契約した利用可能なアプリケーションソフトウェアの内容)である。
図21は、顧客サイト(LAN29)と端末サービス提供サイト6との間で行われる端末利用登録及びサービス提供の手順を示すシーケンス図である。
LAN(1)29に設置されたIPv6対応ルータ34にIPv6対応端末機器1が接続されると、手順S38において、IPv6対応端末機器1が、それ自身のネットワークインターフェイス処理装置に割り振られているMACアドレスを抽出する。このMACアドレスを基に、手順S39において、図14に示したIPv6ホストアドレスの生成処理に従い、IPv6対応端末機器1を識別するためのIPv6ホストアドレスを生成する。ホストアドレスを生成したIPv6対応端末機器1は、手順S40において、ネットワーク部に、リンクローカルアドレスを示すネットワークIDである「fe80::」を設定し、リンクローカルアドレスを生成する。
手順S41で、IPv6対応端末機器1は、RS(Router Solicitation)送信を行い、同一リンク内に存在するIPv6対応ルータ34に向けてネットワークアドレスの問い合わせを行う。これを受けたIPv6対応ルータ34は、手順S42で、RA(Router Advertisement)送信を行い、ネットワークの識別子であるネットワークアドレスをIPv6対応端末機器1に通知する。
IPv6対応端末機器1は、手順S43にて、この通知されたネットワークアドレスと手順S39で生成したホストアドレスとを基に、IPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレス(ユニキャストアドレス)を決定し、IPv6対応ルータ34に通知する。これを受けたIPv6対応ルータ34は、手順S44で、アドレス重複検出を行い、同じリンク内に、同一のIPv6グローバルIPアドレスを所有する他のIPv6対応端末機器が存在しないことを確認し、IPv6対応端末機器1に使用許諾の承認通知を送る。
使用許諾通知をうけたIPv6対応端末機器1は、手順S45において、初期設定モードを起動し、IPv6対応端末機器1の状態をアプリケーションインストール可能な状態にする。次の手順S46において、IPv6対応端末機器1は、端末サービス管理サーバ7へ接続要求を行うべく、デバイス認証用IPパケットを端末サービス管理サーバ7に送信し、IPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレスを通知する。以下に、デバイス認証用IPパケットについて、図22を参照して説明する。
図22は、IPパケットの構成を示す図である。
1300はIPv6ヘッダであり、IPv6プロトコルに基づき、IPレイヤでパケット通信を行う際に必要な情報が、このIPv6ヘッダ1300に格納され、IPパケットを転送するルータは、このIPv6ヘッダ1300の情報によりIPパケットをルーティングし、宛先ホスト端末に転送する。IPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレスは、IPv6ヘッダ1300の送信元IPアドレスとして、IPv6ヘッダ1300にセットされる。
1301はUDP/TCPヘッダであり、IPレイヤの上位層であるトランスポート層での制御情報がUDP/TCPヘッダ1301に格納されており、UDP/TCPヘッダ1301により、パケット情報が上位層のアプリケーションに引き渡さる。
1302はペイロード部であり、宛先ホストに届けたいデータがペイロード部1302格納される。図21に示す手順S46では、端末サービス管理サーバ7に対してIPv6端末機器1のデバイス認証を要求するフラグが、このIPパケットにセットされる。
図23は、IPv6ヘッダ1300の詳細構成を示す図である。
1303はバージョンであり、このIPパケットが利用しているIPプロトコルのバージョン番号がセットされる。フィールド長は、4ビットである。本実施の形態では、IPv6プロトコルを使用しているので、バージョン1303に6がセットされる。
1304はトラフィッククラスであり、パケット通信の優先度がセットされる。フィールド長は8ビットである。
1305はフローラベルであり、通常と異なるサービス品質が要求される通信(例えば実時間通信)を行うには所定の通信網の帯域確保が必要となるが、そのための情報をこのフローラベル1305に格納する。フィールド長は20ビットである。
1306はペイロード長であり、ペイロード部1302の長さが格納される。
1307はネクストヘッダであり、IPv6ヘッダ1300の後に続くヘッダの種類がネクストヘッダ1307に記述される。フィールド長は、8ビットである。本実施の形態では、TCPヘッダが続くことが記述される。
1308はホップリミットであり、IPパケットがノード間(ルータ)を、最大何回、転送できるかを示す中継限界数がセットされる。フィールド長は、8ビットである。
1309は、始点アドレスフィールド(Source Address filed)であり、IPパケットの送信元のIPv6アドレスがセットされる。本実施の形態の場合、IPv6対応端末機器1のIPv6グローバルIPアドレスがセットされる。
1310は、終点アドレスフィールド(Destination Address filed)であり、IPパケットの受信元のIPv6アドレスがセットされる。本実施の形態の場合、端末サービス管理サーバ7のIPv6グローバルIPアドレスがセットされる。
図21へ戻って、IPv6対応端末機器1から送信されたデバイス認証用IPパケットを受け取った端末サービス管理サーバ7は、手順S47において、IPv6アドレス検出部15(図6)を用いて、到着したIPパケットのIPv6ヘッダ1300の始点アドレスフィールド1309からIPv6対応端末機器1のグローバルIPアドレスを獲得し、顧客別端末サービスデータベース14(図6)を参照して、端末機器IDを特定する。そして、端末サービス管理サーバ7は、特定された端末機器IDから、IPv6対応端末機器1を端末サービス管理サーバ7のサービスを利用できるデバイスとして認証し、サービス利用許諾通知をIPv6対応端末機器1に通知する。
これを受けたIPv6対応端末機器1は、手順S48において、アプリケーションインストールのための準備処理と顧客への承認処理とを行う。すなわち、IPv6対応端末機器1のユーザインターフェイス上に、許諾サービス及び許諾アプリケーションの設定要求の承認画面を表示し、これを利用する顧客に、端末サービス管理サーバ7に接続しての初期設定、並びに各種許諾サービス及び許諾アプリケーションのダウンロード及びセットアップの実行を承認させる。顧客による承認操作により、IPv6対応端末機器1は、端末サービス管理サーバ7にインストール開始要求を通知する。なお、顧客が承認しなかった場合は、セットアップは中止され、端末サービス管理サーバ7からのサービス提供は受けることができない。
端末サービス管理サーバ7は、手順S49において、IPv6対応端末機器1の端末機器IDを基に顧客別端末サービスデータベース14を参照し、手順S50において、顧客別端末サービスデータベース14は、IPv6対応端末機器1が利用可能なサービスモジュールを抽出して、端末サービス管理サーバ7に転送する。端末サービス管理サーバ7は、手順S51において、このサービスモジュールをIPv6対応端末機器1に送信する。
IPv6対応端末機器1はインストールが終了した段階で、手順S52において、インストール完了を端末サービス管理サーバ7に通知する。端末サービス管理サーバ7は、手順S53において、IPv6対応端末機器1に対してサービスモジュールの提供が終了したことを、顧客別端末サービスデータベース14に登録する。
つぎに、顧客別端末サービスデータベース14に格納される顧客別端末サービス属性テーブルに対して行われる用紙タイプの登録について説明する。
図24は、IPv6対応端末機器1において表示される、用紙タイプを登録するための画面を示す図である。
この画面では、給紙部(給紙カセット、給紙デッキ)ごとに用紙タイプを登録するようになっている。図24において、601はコピースタートキー、602はストップキー、603は液晶タッチパネル表示部、604はOKキー、605はキャンセルキーである。液晶タッチパネル表示部603に示される画面例では6つの給紙部606〜611が表示され、それらのどれかをユーザが選択すると、液晶タッチパネル表示部603に示される画面が、図25に示す画面に遷移する。
図25は、特定の給紙部において用紙タイプを登録するための画面を示す図である。
この画面は、給紙カセットやデッキ内に搭載された用紙のタイプを、予め登録しておくための画面である。用紙の種別は、普通紙タッチキー706、光沢紙タッチキー707、OHTタッチキー708をタッチすることによって選択される。用紙の厚み(坪量)は、タッチキー709、710、711をタッチすることによって選択される。
本実施の形態では、用紙の厚みを「厚い、普通、うすい」の3段階表示にしたが、使用を推奨する転写紙の製品名を表示するようにしてもよく、また坪量をグラム表示するようにしてもよい。
ところで、コピージョブ中に給紙部内の転写紙が単調減少していけば、ジョブによって紙が使われていることが検知できる。転写紙残量を常にモニタしておき、急激に転写紙が増えた場合は、その増分が追加された用紙量であると推定される。また、給紙部は、最後に給紙された時点からの経過時間をカウントし、そのカウント値を放置時間とする。この放置時間と、温湿度センサ180の出力値とから、転写紙がどのような環境下で、どれくらいの時間放置されているかを検出し、それに応じて画像形成パラメータを変化させる。
次に、画像形成パラメータの変更について説明する。
図26は、標準の転写紙の紙厚Xと最適な転写電流値Zとの関係を示す図である。
すなわち、標準の転写紙の紙厚Xに対する転写電流値Zを多段階にグループ分けし、1つのグループでは同一の転写電流となるように設定する。そして、フォトダイオードの検知出力Y(mW)に基づいて転写紙の紙厚X(μm)を検出し、その紙厚Xに応じた転写電流値Z(μA)を決定し、この転写電流値Zとなるように転写器用高圧ユニット213を制御する。
図27は、転写紙の紙厚を転写紙の電気抵抗値から捉えて、該転写紙の電気抵抗値と最適な転写電流値との関係を示す図である。
図27において、転写紙の電気抵抗値に基づき検出される電流値がAの時、最適な転写電流値はBに設定される。ところで、転写紙の電気抵抗値に対する転写電流値は必ずしも直線関係で制御しなければないない程の精度を要求されないため、図26での紙厚に応じた最適な転写電流値の設定と同様に、多段階にグループ分けして、1つのグループでは同一の転写電流となるように設定してもよい。具体的には、図28に示すような設定を行い、この転写電流値となるように転写器用高圧ユニット213を制御する。
また、画像形成パラメータは、坪量と画質モードとによっても変わる。
図29〜図31は、坪量と画質モードと用紙種類とに応じて設定される画像形成パラメータ(定着スピード、定着温調温度)を示す図であり、図29は坪量が大きい場合、図30は坪量が中くらいの場合、図31は坪量が小さい場合を示す。
高画質モードでは、通常モードに比べ定着スピード(プロセススピード)を遅く設定している。このように定着スピードを設定する場合、帯電高圧の電流値と帯電高圧AC周波数も、定着スピードの変化比率に応じたものに変更する。その際、レーザ露光に用いるレーザの光量も、定着スピード変化率に応じた比率で変化させる。
また、画像形成装置に対して工場でテストプリントを行った際、各給紙カセットから給紙された用紙に対して画像がどの辺に印刷されるかを測定し、これによって、給紙カセットの画像形成装置に対する微妙な位置関係、給紙時の癖などが分かる。その測定値を操作部に入力することにより、給紙カセット個々の微妙な位置関係や癖が登録される。この登録情報は、工場出荷前に給紙カセットや給紙デッキの個々に割り振られたアドレスに対応して登録することにより、給紙カセットや給紙デッキの交換があった場合も、調整値を入力し直すこと無しに、最適な画像位置が得られる。画像位置の調整は、感光ドラム110に対するレーザ光の書き出しタイミングで行う。
以上のようにして、本実施の形態では、給紙カセットや給紙デッキを別のものに交換した場合に、その別の給紙カセットや給紙デッキ及び該給紙カセットや給紙デッキ内の転写紙に関連する各種情報を端末サービス管理サーバ7から読み出して、該各種情報に基づき画像形成パラメータを設定する。これによって、給紙カセットや給紙デッキ及び該給紙カセットや給紙デッキ内の転写紙に応じた画像形成を、容易に行うことができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明の目的は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体およびプログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。或いは、上記プログラムは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。