JP4454847B2 - 賦形ファイバ−セメント製品及びこのような製品用の強化ファイバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバセメント製の賦形製品用の新規な強化ファイバ、このファイバを処理するためのプロセス、並びにこのファイバによって強化されたファイバ−セメント製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファイバセメント製の固体製品は、とりわけ、スレート、平シート又は波形シート、パイプ、及び貯蔵タンク等の屋根葺き材やクラッディングエレメント等の様々な形状で製造される。
【0003】
これらの賦形固体製品は、水硬結合材、強化ファイバ、及び随意の充填材を含む水硬性水性懸濁液から開始して製造される。この水性懸濁液を、構成要素が実質的に均等に分布するように混合する。次いで、懸濁液を脱水する。次いで、かくして得られた未硬化の製品を、例えば平シート又は波形シートの形態に又はチューブの形態に賦形できる。その後、賦形した未硬化の製品を大気条件、又は他の特定の圧力条件、温度条件、及び湿度条件で硬化させる。
【0004】
最も広範に使用されている製造プロセスは、ハチェック(Hatschek)プロセスである。このプロセスの技術は、元来、石綿セメントに適用されており、ハラルド・クロスの「アスベストゼメント(Asbestzement)」〔石綿セメント〕という文献(スプリンガー出版社刊、1967年)に詳細に記載されている。他の製造プロセスは、例えば、マグナーニ(Magnani)プロセス、マッツァ(Mazza)プロセス、フローオンプロセス、押出しプロセス、及び射出プロセスである。
【0005】
ハチェックプロセスは、円筒形スクリーンを持つ脱水機を使用することに基づいている。このプロセスでは、タンクに入った石綿及びセメント希釈懸濁液を円筒形脱水機でフェルトに移行した後、フォーミングロールを使用して必要な厚さに圧延する。波形シートを製造するためには、所望の厚さに達した後、フォーミングロールに形成された石綿−セメントシートを切断してこれをロールから取り外す。
【0006】
幾つかの用途について、未硬化の製品を賦形後であるが硬化前に圧縮する(後圧縮(postcompression))のが有利であるということがわかっている。かくして、未圧縮ファイバ−セメント賦形製品と圧縮済ファイバ−セメント賦形製品との間で区別がなされる。圧縮済ファイバ−セメント賦形製品は、賦形作業と硬化作業との間で、4.9MPa(50kgf/cm2 )と等しいか或いはそれ以上の圧力の作用で圧縮してある。これらの圧縮済ファイバ−セメント賦形製品には、通常は、未硬化状態で、9.8MPa乃至24.5MPa(100kgf/cm2 乃至250kgf/cm2 )の圧力が加えられていた。
【0007】
石綿は、それ自体の引張強度による強化特性、及びセメントの水性懸濁液での優れた分散性に関する加工品質の両方を備えている。脱水工程中、石綿ファイバは、良好な濾過特性及びセメントとの良好な親和性のため、複合混合物の微細な懸濁粒子を賦形中に保持できる。水和させた最終製品では、高い引張強度を高い弾性率及び低い破断点伸びと組み合わせることにより、石綿セメントから製造された製品に周知の高い曲げ強度を与える。
【0008】
しかしながら、石綿は、環境上の理由及び健康上の理由により、望ましからぬ構成要素となってきた。これを置き換えるために大きな努力が払われてきた。
従って、強化材として、及び水硬結合材とともに使用される加工助剤として、例えばセメントを強化するため、新たなファイバを使用するのが望ましい。
【0009】
石綿ファイバの全ての特性を持つ天然ファイバ又は合成ファイバは発見されなかった。水酸化カルシウム飽和溶液中での耐アルカリ性は、強化ファイバが満たさなければならない特に重要な判断基準である。
【0010】
更に、ファイバ−セメント製品を提供するために脱水技術を使用してこれらのファイバを処理しなければならない場合、希釈した水性セメント懸濁液にファイバが容易に分散できること、及び他の添加剤の添加中にファイバが均等に分散されたままであることが重要である。ファイバの良好な分散は、ファイバが凝集塊を形成せず且つ完成したファイバ−セメント製品でのファイバの濃度が均等であるばかりでなく、ファイバが共通の方向に配向されないようにする上で重要である。
【0011】
これは、ファイバが好ましい配向をとった場合、ファイバ−セメント製品の強度が破壊力の方向に応じて異なるためである。
文献には、様々な天然又は合成のファイバ、有機ファイバ、及び無機ファイバの使用に関する多くの刊行物が含まれる。セルロース、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、及びポリビニルアルコール等で形成されたファイバは、既に、セメントを強化する場合の研究の対象になっている。同様に、ガラス、鋼、アラミド、及びカーボンのファイバもまた周知である。これらの全てのファイバのうち、特にセメントについて必要とされる全ての特性を持つものはなかった。
【0012】
例えば、ガラスは化学的安定性が低く、鋼は腐蝕し、密度が高過ぎ、カーボンは脆過ぎ、付着性に乏しく、高価であり、セルロースは耐久性が不十分であり、通常のポリエチレン及びポリプロピレンは、引張強度が不十分である。
【0013】
現在使用されている強化ファイバのうち、一般的には、ポリアクリロニトリル(PAN)ファイバ及びポリビニルアルコール(PVA)ファイバが好ましい。これらのファイバは、それ独自で、又は組み合わせることにより、引張強度が高く且つ十分な延性を持つ賦形ファイバ−セメント製品が製造できるようにする。残念なことに、PANファイバ及びPVAファイバは高価であり、これらを含有するファイバ−セメント製品の製造費を大幅に押し上げる。
【0014】
ポリプロピレンファイバは、110℃程度の温度でも優れた耐アルカリ性を備えている。ポリプロピレンファイバは、丈夫で安価なファイバである。しかしながら、一般的には、ポリプロピレンファイバは、セメントを基材とした母材が比較的脆性である場合に強化材料として使用するときに技術的に不十分であると考えられている。
【0015】
ポリプロピレンファイバの特性を、特に添加剤をファイバマスに組み込むことによって改善しようとする試みがなされてきた。ダイワボー・クリエート社のJP6−219797には、炭酸カルシウムを周囲部分に含む2成分ポリプロピレンファイバが記載されている。GB−2,030,891には、熱可塑性ファイバに様々な粒子をボンバードメントによって押し込むことが記載されている。
【0016】
GB−2,021,552、WO94/20654、欧州特許第0,240,167号、及びWO87/04144には、強化ファイバが、最初は改質ポリマーから製造された水硬性製品が記載されている。ファイバは、各場合に、従って、マスに亘って改質されており、そのため多くの欠点がある。
【0017】
ポリプロピレンファイバのマスに添加剤をこのように組み込むと、製造費が高くなり、強化ファイバの機械的性質が、特にその靱性の低下により変化する。
欧州特許第0,310,100号には、ファイバマスに無機粒子を押し込んだポリオレフィンファイバが記載されている。これらの粒子のうち、ファイバの表面に露呈されているものはない。これらのファイバは、所定の表面処理が施されているのがよいフィルムから製造される。上文中に言及した表面処理には、ファイバを化学的に、電気的に、又は機械的に変化させることを含む。この特許には、更に、ファイバの表面に界面活性剤を付着させることが言及されている。
【0018】
引張強度が高い立体規則性ポリプロピレンファイバもまた知られている(ダイワボーの欧州特許第0,525,737号参照)。欧州特許第0,537,129号には、この種のポリプロピレンファイバによって強化した固体状に製造されたセメント製品が記載されている。
【0019】
この種のファイバによって強化したファイバ−セメントシート製品には、シートの縁部に、特にこれらの製品の長期に亘る老化中に、亀裂が生じるということである。
【0020】
更に、ファイバセメント製品を使用する上で、割れ仕事量(work of fracture)が非常に重要である。高い値(非常に延性の製品)が望ましい。高い延性は、ファイバセメント構成要素に、穿孔、釘打ち、鋸断、等の機械加工を必要に応じて行うことができるようにする上で重要である。最後に、これにより、屋根葺き材等の製品の使用中の安全性が高まる。これは、負荷が加わった状態で、非常に迅速であり且つ非常に激しい割れが阻止されるためである。
【0021】
ポリプロピレンファイバによって強化した未圧縮のファイバ−セメント製品では、割れ仕事量は、一般的には非常に低い値を有する。
上文中に言及した理由に照らして、詳細には、亀裂に対する抵抗が低く、割れ仕事量が低いため、強化ファイバがポリプロピレンファイバである、圧縮済又は未圧縮のファイバ−セメント製品の用途は、従来、非常に限られていた。
【0022】
コンクリートの亀裂を減少するため、特定のポリプロピレンファイバが、コンクリート製品で非常に少量で使用されるということに着目されたい。例えば、クラックストップ(クラックストップ(Crackstop)は登録商標である)の名称で販売されているファイバが知られている。この種のファイバは、機械的特性が不十分であり、従って、屋根葺き材やクラッディングエレメント等のファイバ−セメント製品の強化には全く適していない。
【0023】
これは、ファイバ−セメント製品が、表面/厚さ比が非常に高いことを特徴とするためである。従って、このような製品での亀裂の問題点は、固体コンクリート製品の問題点とは全く異なる。ファイバ−セメント製品では、ファイバは、実際に強化機能を満たさなければならず、これに対し、コンクリート製品では、ファイバの量は非常に少なく、この強化機能を実際上満たさない。更に、様々な成分、特にセメントの比率は、ファイバ−セメント製品とコンクリート製品とでは全く異なる。同様に、処理条件及び使用条件が全く異なる。
【0024】
予期せぬことに、及び驚くべきことに、ポリプロピレンファイバは、通常のポリプロピレンファイバであって水性ポリマー分散液を用いて簡単な表面処理を施したポリプロピレンファイバでも、良好な結果をもたらすということが発見された。即ち、このような表面処理が施されたポリプロピレンファイバにより、割れ仕事量が高く且つ亀裂抵抗が良好な、賦形ファイバ−セメント製品を製造できるのである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、周知の従来技術に特定的な欠点をなくした賦形ファイバ−セメント製品を提供することである。
【0026】
本発明の一つの目的は、特に、機械的特性が良好で、割れ仕事量が高く、亀裂抵抗が良好な賦形ファイバ−セメント製品を低い製造費用で提供することである。
【0027】
本発明の要旨は、特に水、水硬結合材、及び強化ファイバを含む水硬性組成物によって製造された賦形ファイバ−セメント製品を強化するためのポリプロピレンファイバである。本発明によるファイバは、オレフィンモノマー及び極性基を含む有機ポリマーのコーティングを備えている。このコーティングは、このポリマーの水性分散液を用いて表面処理を行うことによって付けられる。
【0028】
【課題を解決するための手段】
一実施例によれば、前記水性分散液は、それ自体が、又は混合物として、合成(例えばグラフティングによる合成)後に極性基によって改質したオレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーから選択された有機ポリマーを含む。
【0029】
前記極性基は、例えば、無水マレイン酸、アクリル酸、及びメタクリル酸から選択される。
前記水性分散液は、更に、それ自体が、又は混合物として、酸化によって改質されたオレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーから選択された有機ポリマーを含む。
【0030】
前記分散液は、更に、それ自体が、又は混合物として、イオンによって随意に中和した、オレフィンモノマーのコポリマー及び例えばメタクリル酸やアクリル酸等の極性モノマーのコポリマーから選択された有機ポリマーを含む。
【0031】
有利には、前記処理が加えられたポリプロピレンファイバは、極性基を含む有機ポリマーの前記コーティングを、ファイバの重量に関し、0.05重量%乃至5重量%、好ましくは0.15重量%乃至1.5重量%含む。
【0032】
本発明によるポリプロピレンファイバのデニール(d)は、好ましくは、0.5乃至10であり、更に好ましくは0.5乃至2である。
ファイバは、有利には、2mm乃至20mmの範囲の長さに裁断され、好ましくは、ファイバの長さは5mm乃至10mmの範囲内にある。ファイバの断面は、円形であるか或いは不規則な形状、例えばX字形状又はY字形状であるのがよい。ファイバは、延伸中又は延伸後に捲縮される。ファイバ捲縮技術には、仮撚り処理、空気ジェットエンタングルメント処理(タスラン処理)、又は圧縮処理(特にスタッフィングボックス処理)等の作業が含まれる。
【0033】
本発明によるファイバは、押出しポリプロピレンフィルムをフィブリル化することによっても得ることができる。この場合、ファイバはテープ形態である。
強化ファイバは、通常使用された任意の種類のポリプロピレン樹脂から形成できる。
【0034】
ポリプロピレンファイバ又は何等かの種類のポリプロピレンファイバは、随意であるが、充填材を含む。
更に、ファイバを親水性にするためのアルキルホスフェートのナトリウム等のアルカリ金属塩又はカリウム塩等の薬剤を含んでもよい。この薬剤は、有利には、炭素原子を8個乃至18個含む。
【0035】
別の実施例によれば、本発明によるファイバは、又は本発明によるファイバの幾つかは、ファイバ状態での引張強度が例えば490N/mm2 以上で、重量平均分子量の数平均分子量に対する比(Q)が4.5以下(Q<4.5)であり、不溶性成分(HI)が97乃至100であり、アイソタクチックペンタッドモル分別(isotactic pentad fraction in moles)(IPF)が94乃至100の高度に結晶性のポリプロピレンを含むのがよい。
【0036】
本発明の別の実施例によれば、強化ファイバ又は強化ファイバの幾つかは、例えばコア及び外層を持つ二成分ポリプロピレンファイバを含むのがよい。外層は、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、又はこれらの混合物等のアルカリ土類金属の炭酸塩の粒子を含む。
【0037】
更に、本発明の要旨は、ファイバ−セメント製品を強化するためにポリプロピレンファイバの表面を処理するプロセスであり、このプロセスは、ポリプロピレンファイバを、オレフィンモノマーを有し且つ極性基を有する有機ポリマーの水性分散液と接触させる工程を含む。
【0038】
好ましくは、水性分散液の濃度は、有機ポリマーを0.5%乃至40%含む濃度である。
特に有利には、前記表面処理は、前記水性分散液が入った処理浴に浸漬したアプリケータローラーとファイバを接触させることによって行われる。浸漬コーティング、スプレー、又はカーテンコーティング等の任意の他の形態の処理が考えられる。
【0039】
表面処理に使用される技術に応じて、分散液の濃度を調節しなければならない。浴処理については、水性分散液は、好ましくは、乾燥物(dry matter)の0.5%乃至10%の有機ポリマー濃度を有する。スプレー表面処理については、分散液の好ましい濃度は、例えば乾燥物の10%乃至40%である。
【0040】
前記表面処理は、必要に応じて、ファイバの脱水工程中又はこの工程の後に実施される。場合によっては、処理は、高温のファイバに対して、又は冷却したファイバに対して行われる。
【0041】
強化ファイバの製造中、幾つかの表面処理を随意に行うことができる。一般的には処理浴は、20℃乃至80℃に設定できる。
更に、本発明の要旨は、上文中に説明した強化ファイバ及び上文中に説明したプロセスで処理した強化ファイバを含む賦形ファイバ−セメント製品である。
【0042】
好ましくは、ファイバ−セメント製品は、本発明によるポリプロピレンファイバを、初期全乾燥混合物(initial total dry mixture)に関して、0.3重量%乃至4重量%を含み、更に好ましくは0.5重量%乃至2.5重量%含む。
【0043】
本発明によるファイバ−セメント製品は、無機ファイバ又は本発明によるポリプロピレンファイバ以外の有機ファイバを追加に含むことができる。
処理済ポリプロピレンファイバと組み合わせて使用できる有機ファイバの例には、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエステル、アラミド、カーボンファイバ、及びポリオレフィンファイバが含まれる。
【0044】
処理済ポリプロピレンファイバと組み合わせて使用できる無機ファイバの例には、ガラスファイバ、ロックウール、スラグウール、珪灰石ファイバ、セラミックファイバ、等が含まれる。
【0045】
簡単化を図るため、本説明においてセメントを好ましい結合材として参照する。しかしながら、任意の他の水硬結合材をセメントの代わりに使用できる。適当な水硬結合材は、無機セメント及び/又は水和によって硬化する無機接着剤又は結合材を含む材料を意味すると理解されなければならない。水和によって硬化する特に適した結合材は、特に、例えば、ポルトランドセメント、高アルミナセメント、溶鉱炉ポルトランドセメント、トラスセメント、スラグセメント、石膏、オートクレーブ処理によって形成された珪酸カルシウム、及び特定の結合材の組み合わせが含まれる。
【0046】
脱水機での懸濁液の脱水挙動を改善できる最も広く使用されている種類の充填材及び添加剤は、例えば、結合材にしばしば加えられる。可能な添加剤は、フライアッシュ、非晶質シリカ、グラウンドクォーツ、グラウンドロック、粘土、溶鉱炉スラグ、炭酸塩、ポゾラン、等の材料である。充填材の総量は、好ましくは、製品の乾燥状態での初期全重量に関して50重量%以下である。
【0047】
本発明による製品は、更に、好ましくは、製品の乾燥状態での初期全重量に関して10重量%と等量であるかそれ以下のプロセッシングファイバを含む。
本発明による製品は、例えば、平シート又は波形シート等の屋根葺きエレメント又はクラッディングエレメント、又は任意の他の様々な形状の補助エレメントである。
【0048】
本発明を実施例の特定の例によって以下に詳細に説明する。
【0049】
【発明の実施の形態】
例
以下の例において、本発明に従って処理を施したポリプロピレンファイバによって強化したファイバ−セメント製品を、同じであるけれども処理が施してないポリプロピレンファイバを用いて製造されたファイバ−セメント製品と比較する。
使用された処理浴
浴1)マイケルマン・インターナショナル社のマイケム(マイケム(MICHEM)は登録商標である)乳濁液94340−E組成物を水で4%の固形分濃度まで希釈する。
【0050】
この組成物は、イーストマン化学社のエポレン(エポレン(Epolene)は登録商標である)E−47型の、無水マレイン酸でグラフトしたポリプロピレンを含む水性分散液である。この分散液には以下の性質がある。
−乳化剤:非イオン性
−平均粒径:40nm
−pH:7.5乃至9.0
浴2)4%に希釈した、浴1)と同じ組成物に、OSIスペシャリティー社のシルウェット(シルウェット(Silwet)は登録商標である)L−77型の界面活性剤(α−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキシアニルプロピル−ω−メトキシ−ポリ(エチレンオキシド))を0.1%加えた。
浴3)マイケルマン・インターナショナル社の組成物第M59840号を水で4%の固形分濃度まで希釈し、これにOSIスペシャリティー社のシルウェットL−77型の界面活性剤を0.1%加えた。
【0051】
組成物第M59840号は、アライドシグナル社のA−C(A−Cは登録商標である)X597型の、無水マレイン酸でグラフトしたエチレン−プロピレンコポリマーを含む水性分散液である。
浴4)マイケルマン・インターナショナル社の組成物第M93935号を水で4%の固形分濃度まで希釈し、これにOSIスペシャリティー社のシルウェットL−77型の界面活性剤を0.1%加えた。
【0052】
組成物第M93935号は、アライドシグナル社のAC(ACは登録商標である)302HDPE型の、酸化させた高密度ポリエチレン(HDPE)を含む水性分散液である。この分散液には以下の性質がある。
−乳化剤:非イオン性
−平均粒径:40nm
−pH:9.0乃至10.5
浴5)水で4%の固形分濃度まで希釈した、ビク−セラ(Byk−Cera)社のアクエイサー524組成物。
【0053】
この組成物は、イーストマン化学社のエポレンE−43型の、無水マレイン酸でグラフトしたポリプロピレンを含む水性分散液である。この分散液は、アニオン乳化剤を含有する。
浴6)水で4%の固形分濃度まで希釈した、ビク−セラ社のアクエイサー841組成物。
【0054】
この組成物は、イーストマン化学社のエポレンE−43型の、無水マレイン酸でグラフトしたポリプロピレンを含む水性分散液である。この分散液は、カチオン乳化剤を含有する。
浴7)0.2%の固形分(グラフトしたポリプロピレン)濃度まで希釈した、浴1)と同じ組成物。
浴8)1.0%の固形分(グラフトしたポリプロピレン)濃度まで希釈した、浴1)と同じ組成物。
浴9)1%の固形分濃度まで希釈したパラメルトB.V.社のアクアシール(アクアシール(Aquaseal)は登録商標である)1127組成物。
【0055】
この組成物は、エチレン−メタクリル酸コポリマーの水性分散液である。
浴10)4%の固形分(エチレン−メタクリル酸コポリマー)濃度まで希釈した、浴9)と同じ組成物。
浴11)1%の固形分濃度まで希釈したパラメルトB.V.社のアクアシール1088組成物。
【0056】
この組成物は、ナトリウムイオン(アイオノマー)によって中和したエチレン−メタクリル酸コポリマーの水性分散液である。
浴12)4%の固形分(ナトリウムイオンによって中和したエチレン−メタクリル酸コポリマー)濃度まで希釈した、浴11)と同じ組成物。
【0057】
本発明に従って処理を施したファイバと、周知の表面活性剤で処理した従来技術のファイバとの間の相違を示すため、幾つかのブランクを試験した。これらの薬剤は、オレフィンモノマーを有し且つ極性基を含むポリマーの定義に抵触しない。
ブランクA:シルウントザイレイヒャー社の改質シロキサン(ポリプロピレンファイバを親水性にするのに使用される)に基づいて湿潤剤が4%を占める組成物。
ブランクB:ゴールストン・テクノロジー社のルロール(Lurol)PP−5030−30%が4%を占める組成物。
ブランクC:ヘキサノール(一般的には湿潤剤と呼ばれる)が4%を占める組成物。
ポリプロピレンファイバの製造
標準的なポリプロピレン樹脂(融点が165℃、メルトフローインデックス(MFI)が25)の顆粒を押出機(押出機端部の温度が240℃乃至280℃の範囲で変化する)内で加熱し、従来の方法で紡糸する。
【0058】
次いで従来技術の機器を使用してファイバを延伸する。
作動の第1実施例によれば、ファイバの紡糸及び延伸を不連続に行う。別の製造方法によれば、紡糸及び延伸は、連続的に行われる。
【0059】
この場合、ファイバは以下の性質を有する。
−線密度:1.18dtex
−靱性:730N/mm2
−初期モジュラス:7460N/mm2
−破断点伸び:19.0%。
【0060】
ファイバの延伸後、上文中に説明した処理浴のうちの一つの浴に浸漬したアプリケータローラーをファイバと接触させることによって、前記浴に含浸させる。この処理によってファイバに付着させた処理浴中の乾燥物の量は、ファイバの重量に関して約0.15重量%乃至1.5重量%である。
【0061】
この濃度は、商業的な装置であるオックスフォードNMR QP20+を使用して核磁気共鳴(NMR)によって計測される。この機械は、ファイバの表面に、特にテキスタイル技術を使用して付着させた仕上げコーティングを計量するために標準的な方法で使用される。この装置は、分子構造に陽子を含む所定の構成要素の濃度を決定するように設計されている。
【0062】
更に、組成物(ブランクA、ブランクB、及びブランクC)の、
1.)処理浴での含浸を行わなかった組成物、及び
2.)界面活性剤で含浸した組成物について
比較試験を行った。
【0063】
次に、ファイバを、建材の混合物で使用される前に、従来の方法で8mmの長さに裁断する。
以下の例1乃至例6では、処理浴での含浸はファイバの延伸後に行われるが、この処理を延伸工程中、又は紡糸直後にファイバの延伸が行われる前に行ってもよい。以下の例1aでは、処理は、ファイバ紡糸工程とファイバ延伸工程との間で実施される。
例1乃至6及び1a
混合物の調製及びハチェックマシンでの処理
以下の配合物を水と混合する。
−セメント:77.2%、
−上文中に説明した浴のうちの一つの浴で表面処理したポリプロピレンファイバ:1.8%、
−濾水度を65°SR(ショッパーリグラー)にしたクラフトパルプ、
−非晶質シリカ:3.0%、及び
−フライアッシュ:15%。
【0064】
所与の濃度は、全乾燥物に関する固体の濃度である。
この懸濁液を水で1リットル当り30gの濃度に希釈した後、ハチェックマシンのタンクに移す。
【0065】
セメントの保持(retention)を改善するため、懸濁液をタンクに入れる僅かに前に、200ppmのポリアクリルアミド型の凝集剤を加える。
マシンを使用し、フォーミングシリンダを22回転させることによってシートを製造する。
【0066】
次に、オイルを塗布した鋼製成形型間でシートに180bar(17.7MPa)の特定の圧力を加え、5.5mmの平均厚さにプレスする。
シートをプラスチックカバーの下で20℃で100%の相対湿度に28日間に亘って放置し、硬化させる。
曲げ強度及び亀裂抵抗の機械的試験
機械的試験を乾燥状態で空気中で実施する。試料の曲げ強度を機械的試験機で従来の3点曲げ試験によって決定する。
【0067】
装置は、応力/歪み曲線を記録する。
1平方m当りのジュール(J/m2)で表わした、最大負荷が加わった状態での割れ仕事量(IMOR)は、応力/歪み関数の破断過重までの積分である。
【0068】
更に、亀裂抵抗は、ファイバ−セメント製品の縁部に沿って亀裂を生ぜしめるように設計された過酷な試験(亀裂試験)によって決定される。
亀裂は、製品の外領域と内領域との間の乾燥の程度を異ならせることによって、シートの縁部と中央部との間に人工的に湿度勾配を生じさせることによって発生される。
【0069】
この目的のため、ハチェックマシンで製造され、圧縮され、上文中に説明したように28日間に亘って湿り大気中に放置し、硬化させた一連のファイバ−セメントシートを30cm角に切って積み重ねる。10片毎にスペーサが挿入してある。
【0070】
積み重ね(約40枚のシートを含む)の底部及び頂部には、鋼やポリエステル等の材料でできた二つの適当な非吸収性カバーシートが設けられている。積み重ねを60℃のベンチレーテッドオーブンに24時間に亘って放置する。
【0071】
その後、シートの縁部に沿って亀裂が現れる。シートを一つづつ検査し、裸眼で見える亀裂の長さを計測する。各シートの亀裂の長さを5枚毎に足し合わせ、総計する。
【0072】
結果を以下の表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
上掲の表1から、上文中に説明した6つの浴のうちの一つによって表面処理したポリプロピレンファイバで強化した圧縮したファイバ−セメント製品の割れ仕事量が、同じであるけれども未処理のポリプロピレンファイバを使用したファイバ−セメント製品よりも大きい(19%乃至75%向上する)という結論が得られる。
【0075】
割れ仕事量のこの改善は、ポリプロピレンファイバを界面活性剤で処理したファイバ−セメント製品(ブランクA、ブランクB、及びブランクC)と比較しても顕著である。
【0076】
同様に、本発明による製品は、亀裂試験において、計測された亀裂の全長が、処理が施してないファイバを含む製品に関して、或いはブランクA、ブランクB、及びブランクCのうちの任意の一つのブランクを使用して処理したファイバを含む製品と比較してのいずれでも、大幅に減少する(場合に応じて39%乃至84%)ことが示される。
例7乃至12
混合物の調製及びハチェックマシンでの加工
ここでは、例1乃至例6について説明したのと同じ調製方法を使用するが、製品には圧縮が加えられていない。
【0077】
従って、ハチェックマシンを使用して製造されたシートを、中間プレス工程なしで直接的に硬化させる。
結果を以下の表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】
圧縮したファイバ−セメント製品の場合と同様に、未圧縮製品の場合、上掲の表2から、上文中に説明した浴7乃至12のうちの一つの通常のポリプロピレンファイバの表面処理により、割れ仕事量が大幅に向上した(ファイバに処理が施してない製品と比較して202%乃至403%向上した)最終製品が得られるという結論が得られる。割れ仕事量のこの改善は、ポリプロピレンファイバを界面活性剤で処理したファイバ−セメント製品(ブランクA、ブランクB、及びブランクC)と比較しても顕著である。
【0080】
同様に、本発明による未圧縮製品の場合の亀裂の全長の計測された値は、ファイバに処理が施してない製品と比較して19%乃至24%減少する。亀裂におけるこの改良は、ブランクA、ブランクB、及びブランクCのうちの一つでファイバを処理した製品と比較しても観察される。
【0081】
従って、本発明は、簡単であり且つ安価な表面処理をポリプロピレンファイバに施すことにより、これらのファイバによって強化されたファイバ−セメント製品の割れ仕事量を高め且つ亀裂抵抗を改善することができる。
【0082】
この処理は、任意の種類のポリプロピレンファイバに加えることができる。
この処理により予期せぬ効果が得られた。ファイバが処理浴の組成物と接触するのが非常に短時間であるにも拘わらず、粒子がファイバに良好に付着すると考えられる。これらの効果は、ファイバ−セメント製品の製造中にファイバ及びセメントを大量の水中で混合し且つしっかりと攪拌するにも拘わらずファイバ処理の硬化が維持されるという点で、尚更予期せぬ効果である。
【0083】
ファイバ−セメント製品の試験を、割れ仕事量の計測を行う上で最も望ましからぬ条件下で、即ち乾燥状態で空気中で行った場合にこれらの効果が得られるということに着目すべきである。
Claims (10)
- ファイバ−セメント製品を強化するためのポリプロピレンファイバであって、無水マレイン酸、アクリル酸、及びメタクリル酸から選択される極性基によって合成後に改質した、オレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーから選択される有機ポリマーのコーティングを表面に有し、このコーティングは、このポリマーの水性分散液を用いて表面処理を行うことによって付けられる、ことを特徴とする前記ファイバ。
- 前記ポリプロピレンファイバのデニール(d)は、0.5乃至10である、ことを特徴とする請求項1に記載のファイバ。
- 前記ポリプロピレンファイバの長さは2mm乃至20mmである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイバ。
- 前記コーティングの乾燥物重量%は、前記ファイバの乾燥物に関して0.05重量%乃至5重量%である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のファイバ。
- ファイバ−セメント製品を強化するため、ポリプロピレンファイバの表面処理を行うためのプロセスであって、前記ファイバを無水マレイン酸、アクリル酸、及びメタクリル酸から選択される極性基によって合成後に改質した、オレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーから選択される有機ポリマーの水性分散液と接触させる、ことを特徴とする前記プロセス。
- 前記水性分散液は、オレフィンモノマーを有し且つ極性基を有する有機ポリマーを0.5%乃至40%含む、ことを特徴とする請求項5に記載のプロセス。
- 水、水硬結合剤、及び請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の強化ファイバを含む水硬性組成物によって製造された賦形ファイバ−セメント製品。
- 水、水硬結合剤、及び請求項5及び6のうちのいずれかによる処理プロセスを使用して処理した強化ファイバを含む水硬性組成物によって製造された賦形ファイバ−セメント製品。
- 強化ファイバを、初期全乾燥混合物に関して1重量%乃至5重量%含む、ことを特徴とする請求項7又は8による製品。
- 波形シート又は平シートでできた、ことを特徴とする請求項7乃至9のずれか一項に記載の製品。
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