JP4454760B2 - 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法 - Google Patents

土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4454760B2
JP4454760B2 JP2000036741A JP2000036741A JP4454760B2 JP 4454760 B2 JP4454760 B2 JP 4454760B2 JP 2000036741 A JP2000036741 A JP 2000036741A JP 2000036741 A JP2000036741 A JP 2000036741A JP 4454760 B2 JP4454760 B2 JP 4454760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
concrete layer
soil concrete
pipe device
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000036741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001226983A (ja
Inventor
光明 高木
長美 山田
良支 山根
哲生 小川
統彦 杉本
清 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Panasonic Homes Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Panahome Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuvi Chemical Industry Co Ltd, Panahome Corp filed Critical Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2000036741A priority Critical patent/JP4454760B2/ja
Publication of JP2001226983A publication Critical patent/JP2001226983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4454760B2 publication Critical patent/JP4454760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法に関し、住宅の床下空間に土間コンクリート層を施工するときに、土間コンクリート層の上に溜まる雨水などを排水するための排水管装置と、この排水管装置を用いて排水管を施工する方法とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅などの床下空間は、地盤が露出したままにしておく場合と、土間コンクリート層で覆っておく場合とがある。
壁状の布基礎で囲まれた床下空間内の地盤に土間コンクリート層を施工すれば、床下空間が地盤に対して完全に隔離されるので、湿気や白蟻が、地盤から床下空間を経て住宅の上部構造へと侵入することを効果的に阻止できる。
しかし、床下空間が土間コンクリート層および布基礎で囲まれていると、土間コンクリート層の施工後に雨が降ったり、住宅の施工後に水害などがあったりして床下空間に浸入した水が、何時までも排出されずに溜まってしまうという問題がある。
【0003】
そこで、土間コンクリート層を貫通して地盤に到達する排水孔あるいは排水管を施工することが考えられた。床下空間に浸入した水は、排水孔を通じて地盤へと排水される。
但し、排水孔で地盤と床下空間とが連通していると、排水孔を伝って白蟻が侵入してきたり、地盤の湿気が排水孔を通じて床下空間に入り込んだりする問題が発生する。
そこで、排水孔を塞ぐ蓋を取り付けておくことが提案されている。通常は蓋を取り付けたままにして白蟻などの侵入を防ぎ、前記した排水が必要なときには蓋をあけて排水を行うようにする。
【0004】
排水管に対して蓋を着脱自在に取り付ける構造としては、排水管の開口に蓋を押し込むだけの構造のほか、排水管の内面に切られた雌ねじと蓋の外周に切られた雄ねじとをねじ込み自在に組み合わせたり、蓋と排水管とに互いに係止自在な凹凸状の係止部を設けておいたりすることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した蓋付きの排水管を施工する場合、土間コンクリート層を打設施工する際に、流動性のあるコンクリートが排水管と蓋との間に浸入したり、浸入したコンクリートが硬化して排水管と蓋とを固着させてしまうという問題がある。
蓋を外した状態で、土間コンクリート層の打設施工を行えば、蓋が排水管に固着することはないが、排水管の開口からコンクリートが流入して排水管を詰まらせたりして排水機能を損なう問題が生じる。
本件特許出願人は、先に特許出願した特願平11−92804号にて、上端が閉口した排水管を用いて土間コンクリート層の打設施工を行ったあと、排水管の上部を切断して開口させる技術を提案している。
【0006】
この方法は、土間コンクリート層の打設施工後に、排水管を切断除去し、切断面を研削などで仕上げる工程が必要であるとともに、排水管の切断された開口には、前記したねじ込み構造や係止構造を有する蓋を取り付けることが困難である。
本発明の課題は、前記した蓋付きの排水管装置において、土間コンクリート層の打設施工時に排水管と蓋とが固着することを確実に防ぐとともに、施工後の蓋による密閉性を高め取扱いを容易にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる土間コンクリートの排水管装置は、住宅の床下地盤に施工される土間コンクリート層に設けられる排水管装置であって、前記土間コンクリート層を貫通し、下端が前記床下地盤内に上端が土間コンクリート層の表面位置に配置される筒状の本体筒部と、前記本体筒部の上端を塞いで着脱自在に取り付けられる蓋部と、前記本体筒部および前記蓋部の外周を囲んで着脱自在に嵌挿され、土間コンクリート層の打設許容範囲を示す指示部を外面に有する保護筒とを備える。
【0008】
〔土間コンクリート層〕
土間コンクリート層は、住宅の床下空間に露出する地盤の表面に施工される。
住宅としては、一般の個人住宅あるいは集合住宅などの通常の住宅に適用できる。住宅の床下空間は、住宅の基礎構造である布基礎で周囲を囲まれた空間であり、布基礎の内側に露出する床下地盤の全体を所定の厚みを有する土間コンクリート層で覆う。
土間コンクリート層は、床下地盤の表面にコンクリートを層状に打設して構築される。必要に応じて、鉄筋を配筋した上にコンクリートが打設される。土間コンクリート層を打設する床下地盤には、栗石などを堆積させて水はけを良好にしておくことができる。防蟻処理を施しておくこともできる。
【0009】
土間コンクリート層の厚みとしては、住宅の構造によっても異なるが、通常は50〜200mm程度に設定される。
布基礎で囲まれた区画毎に、土間コンクリート層の表面から土間コンクリート層の下方の地盤へと排水する排水管装置が設けられる。1区画の床下空間には通常は1個の排水管装置を設けておけばよいが、床下空間の広さや構造によっては、複数個所に排水管装置を設けることもできる。また、複数の区間のうち、一部の区画だけに排水管装置を設け、残りの区画と排水管装置を設置した区画との間に、布基礎を貫通して排水を流す排水路を設けておけば、排水管装置の設置個数を削減することができる。
【0010】
土間コンクリート層の表面は、全体が水平であってもよいし、排水管装置の設置個所に向かう下り勾配や排水管装置の設置個所が低くなる段差などが設けられていてもよい。
〔本体筒部〕
土間コンクリート層の表面に溜まった水を地盤まで通過させて排水する排水管装置の主要な構造である。
本体筒部は、全体が筒状をなしている。円筒、楕円筒、多角形筒などが採用できる。全長が同じ断面形状あるいは径であってもよいし、場所によって断面形状が変化したり、径が細くなったり太くなったりしているものでもよい。本体筒部の内径は50〜150mm程度に設定される。本体筒部の上下端は開口している。
【0011】
本体筒部を構成する材料としては、塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成樹脂、繊維強化樹脂、金属、木質材、無機硬化材料などが用いられる。
本体筒部は、土間コンクリート層を貫通し、下端が床下地盤内に上端が土間コンクリート層の表面位置に配置される長さを有している。
本体筒部のうち、床下地盤内に埋め込まれる部分の長さは、後述する通水部の位置や幅、床下地盤の通水性などの条件によって決められるが、通常は、50〜200mm程度に設定される。
本体筒部の上端は、土間コンクリート層の表面と一致していれば排水の流入が確実に行える。本体筒部の上端が土間コンクリート層の表面よりも低い位置にあっても排水の流入には支障がない。本体筒部の上端が土間コンクリート層の表面よりも高い位置にあると、本体筒部の上端と土間コンクリート層の表面との段差分だけ排水が残ることになるが、残る排水の量が実用的に問題がない程度であれば構わない。通常は、本体筒部の上端が土間コンクリート層の表面よりも低い場合は30mm程度以内、高い場合は5mm程度以内に収めておく。土間コンクリート層の表面から突出した部分の本体筒部に排水用の切り欠きや孔を設けておくこともできる。
【0012】
本体筒部の上部には、蓋部を着脱自在に取り付けるための構造を備えておく。
〔防蟻帯〕
本体筒部の外周に防蟻帯を備えておくことができる。防蟻帯の材料は、通常の建築施工に用いられる防蟻シートや防蟻テープが使用できる。防蟻帯として、裏面に粘着剤層が設けられたものを用いれば、本体筒部への貼着作業が行い易い。勿論、各種の接着剤を用いて防蟻帯を本体筒部に貼着することもできる。
防蟻帯の幅は、白蟻が乗り越えていくことが困難な程度に設定される。具体的には5〜20cm程度に設定するのが好ましい。
【0013】
防蟻帯は、本体筒部のうち、施工時に土間コンクリート層に埋め込まれる範囲で比較的に上端に近い部分に設けておくのが、防蟻機能を確実に果たす上で好ましい。
防蟻帯は本体筒部に対して通常は1個所に設けておけば十分であるが、防蟻機能を確実にするために本体筒部の上下方向に間隔をあけて複数個所に防蟻帯を配置しておくこともできる。
防蟻帯を、本体筒部の内面にも設けておくことができる。この場合は、本体筒部の内面からの白蟻の侵入防止に有効である。
【0014】
防蟻帯として、ペースト状のコーキング材やシーリング材に防蟻成分を配合したものを、本体筒部に塗工して形成することもできる。
〔通水部〕
本体筒部を通過する排水は、本体筒部の下端の開口から地盤に排水されるが、地盤への排水をより効率的に行うために、本体筒部のうち、施工状態で土間コンクリート層よりも下方になる側面に、水が通過自在な通水部を有することができる。
通水部は、水の通過が良好に行えるとともに、地盤から本体筒部へ砂礫などが流入し難い形状構造を有するものが好ましい。
【0015】
通水部の具体的形状として、スリット状の切り込みを本体筒部の周方向に設けることができる。本体筒部の下端から垂直方向に延びる切り込みを設けることもできる。円形その他の断面形状を有する貫通孔を格子状あるいは千鳥状に配列しておくことができる。
〔取付筒部と直管部〕
本体筒部を、蓋部を着脱自在に取り付ける取付筒部と、取付筒部の下方に連結される直管部とで構成することができる。
直管部は、単純な形状の筒材が使用できるので、市販のパイプ材料をそのまま使用することができる。例えば、配管用の塩化ビニル管などが使用できる。
【0016】
取付筒部は、蓋部の取付構造を設ける必要があるため、合成樹脂の成形品などで構成される。
取付筒部と直管部とは、接着剤、熱融着、締結金具、嵌合、接着テープの巻き付けなどの手段によって連結される。取付筒部と直管部とが同じ材料からなるものであれば、接着などによる連結が行い易い。
直管部の長さを増減することで、本体筒部の全長を調整することができる。この場合、取付筒部の成形構造などは全く変更する必要がないので、住宅の施工条件の変更に容易に対応することができる。
【0017】
〔蓋部〕
本体筒部の上端に存在する開口を塞ぐことができる構造を有していれば、各種の蓋構造を採用することができる。
蓋部には、着脱操作の際に把持する把手部を設けておくことができる。
蓋部の材料は、本体筒部と同様の合成樹脂などが使用される。
蓋部を本体筒部と着脱自在に取り付ける構造としては、単なる嵌合、凹凸形状による係合、雌雄一対のねじ部によるねじ込み構造などが採用できる。より具体的には、本体筒部の上端内周に雌ねじ部を有し、蓋部の外周に雄ねじ部を有しておくことができる。
【0018】
蓋部は本体筒部に対して隙間なく取り付けられるものが好ましい。但し、白蟻が侵入のできない程度に狭い隙間であればわずかな隙間があいていても構わない。水密性の高い蓋部を用いると、地盤から浸出してくる地下水が土間コンクリート層の上に溢れるのを阻止することができる。
蓋部と本体筒部との当接面にOリングなどの密閉手段を設けておけば、蓋部の密閉性を向上させることができる。
〔保護筒〕
土間コンクリート層の打設施工などの際に、本体筒部の上部および蓋部を保護しておく。排水管装置の施工後は、全体あるいは不要部分が除去される。
【0019】
保護筒は、本体筒部の外形に対応する筒形状をなす。円筒状のほか多角筒状などでもよい。
保護筒の材料は、前記した保護機能が果たせる程度の形状維持性があれば、紙、合成樹脂その他の材料が使用できる。紙材は、切除作業や廃棄処理が行い易く好ましい。市販の紙管は、強度的にも十分な機能を有する。
保護筒は、本体筒部および蓋部の外周形状に沿って嵌挿するだけで取り付けることができる。保護筒の内周面に蓋部の上端に当接する係止突起を有していれば、蓋部に対する保護筒の取付位置が正確に位置決めされる。係止突起は、内周面の全周にわたる環状のものでもよいし、周方向に部分的あるいは断続的に配置されたものでもよい。
【0020】
〔指示部〕
保護筒の外面に設けられる。土間コンクリート層の打設許容範囲とは、土間コンクリート層を打設施工する際に、土間コンクリート層の表面位置を配置しても良い範囲を上下方向に一定の幅で示す。
前記したように、本体筒部の上端位置は、土間コンクリート層の表面位置とほぼ同じ位置に配置されるのが好ましい。この本体筒部の上端位置を基準にして上限に一定の幅をとった範囲を、本体筒部に保護筒を取り付けた状態で、保護筒の外面に指示部として表示しておく。
【0021】
指示部は、模様部、着色部、指示線、文字や記号による指示など、視覚的に認識される指示であれば良い。指示部は印刷によって形成することができる。保護筒の外面に凹凸をエンボス加工したり溝を切ったりすることで立体的な指示部を形成することもできる。
指示部は、前記した上下範囲の上限位置と下限位置とを表すだけであってもよいし、本体筒部の上端位置に対応する基準位置を表してもよいし、基準位置から上下に目盛りで距離を示しておくこともできる。
土間コンクリート層の設計仕様や排水管装置の設置条件などの違いに合わせて、保護筒に複数種類の指示部を設けておくこともできる。
【0022】
〔排水管の施工方法〕
排水管装置は、本体筒部に蓋部を取り付け、その外周に保護筒を嵌挿させた状態で用いる。
床下地盤は、土間コンクリート層を打設施工するまでに必要な施工を完了しておく。例えば、地盤の均し作業や地盤に栗石を敷き詰める作業などである。地盤の表面に防蟻処理を施しておくこともできる。
排水管装置の下部を床下地盤に埋め込む。床下地盤に穴を掘って、この穴に排水管装置を差し込み、排水管装置の周囲で穴に土や砂利を埋め戻すことができる。排水管装置を地盤に押し込んで埋めることもできる。
【0023】
排水管装置のうち、床下地盤に埋め込む範囲は、少なくとも本体筒部の下端が完全に地盤に埋め込まれるようにする。本体筒部の下部側面に通水部を有する場合は、通水部も完全に地盤に埋め込まれるようにする。また、本体筒部の上端位置が、予定されている土間コンクリート層の表面位置に配置されるように設定しておく。土間コンクリート層の打設時にコンクリートの圧力で排水管装置が倒れたり傾いたりしない程度に排水管装置を自立させておくのが好ましい。必要であれば、排水管装置を固定する支え部材を設置することもできる。
地盤に排水管装置が設置されたあとで、土間コンクリート層の打設を行う。具体的な作業手順や処理方法は、通常の住宅における土間コンクリート層の打設工程と同様に行われる。コンクリートを打設する前に、均しモルタルを施工しておくこともできる。
【0024】
コンクリートの打設は、注入されたコンクリート液の表面が、排水管装置の保護筒に形成された指示部の範囲内に収まるようにして行う。
注入されたコンクリートが硬化すれば、土間コンクリート層が形成される。土間コンクリート層の表面は、保護筒の指示部で指示される許容範囲内に配置される。
土間コンクリート層に排水を促進させるための勾配を形成しておくことができる。この場合、排水管装置のところが最も低くなり、そこから離れるにしたがって高くなるような勾配を設けておくのが好ましい。土間コンクリート層の表面に、排水管装置の周囲が低くなる段差を設けておくこともできる。何れの場合も、排水管装置の周辺における土間コンクリート層の表面位置が、保護筒の指示部で指示される許容範囲に入るようにしておく。
【0025】
土間コンクリート層が打設された後で、保護筒のうち本体筒部の上端よりも上方の部分を除去する。これによって、本体筒部の上端および蓋部が露出し、排水機能を発揮できるようになる。
保護筒は、本体筒部の上端よりも上方の部分だけを除去してもよいし、保護筒の全体を除去してもよい。
土間コンクリート層が完全に硬化する前であれば、保護筒を抜き取ることで除去できる場合がある。保護筒の外面にコンクリートに対する付着防止処理を施しておけば、硬化後の土間コンクリート層から保護筒を抜き出すこともできる。保護筒を抜き取った跡にはモルタルなどを注入して埋めておくのが好ましい。
【0026】
保護筒を、土間コンクリート層の表面位置で水平方向に切断すれば、土間コンクリート層の表面位置よりも上方すなわち本体筒部の上端面よりも上方の部分を切断除去することができる。保護筒の内周に蓋部の上面に係止される係止突起を有している場合、この係止突起も除去しておくことが好ましい。
保護筒の切断は、ナイフ、鋸、カッター装置などを用いることができる。
保護筒が除去された排水管装置は、土間コンクリート層の表面に本体筒部の上端および蓋部が露出した状態になる。蓋部は着脱自在である。
【0027】
【発明の実施形態】
〔床下構造〕
図1は、通常の個人住宅などにおける床下構造を示している。
地盤Eに、鉄筋コンクリートからなり枠壁状の布基礎10が施工される。布基礎10の一部は地盤Eに埋め込まれており、布基礎10の上端に土台12を介して床面14や壁面16などの上部構造が施工される。
布基礎10は地盤Eを格子状に区切り、床面14で覆われた床下空間Sが構成される。この床下空間Sの地盤Eの上に土間コンクリート層18が配置される。
【0028】
土間コンクリート層18は、布基礎10と同様の鉄筋コンクリートで構築される。床下空間Sと地盤Eとは土間コンクリート層18によって隔離される。
土間コンクリート層18に排水管装置20が取り付けられる。
図1では、床下空間Sのうち、布基礎10で囲まれた一つの区画に排水管装置20が設置されるとともに、隣接する区画との仕切りになる布基礎10には、土間コンクリート層18の表面に排水路19を設けている。その結果、隣接する区画の水を排水路19を経て、排水管装置20を設置した区画へと送り込んで排水することができる。
【0029】
排水路19は、布基礎10を打設施工する際に、例えば、合成樹脂管や紙管を半分に切った半円弧状の排水路部材70を設置してからコンクリートを打設することで、排水路部材70で囲まれた半円筒状の排水路19を簡単に構築することができる。排水路部材70として、雨樋用の材料を利用することができる。
〔排水管装置〕
排水管装置20は、全体が筒状をなす本体筒部30と本体筒部30の上端開口を塞ぐ蓋部40とを有している。
図2は、本体筒部30と蓋部40の関連構造を示している。本体筒部30は、市販の塩化ビニル樹脂製パイプからなる直管部32と、直管部32の上端に接合され、直管部32と同じ塩化ビニル樹脂の成形品からなる取付筒部50とを有する。直管部32の具体例として、市販のVU管(呼び径50、外径60mm、内径56mm、塩化ビニル製)が使用できる。
【0030】
取付筒部50は、内周面の上部に雌ねじ部52を有する。取付筒部50の上端外周には外側に張り出したフランジ54を有する。取付筒部50の上端にはゴム製のOリング56が装着されている。取付筒部50の外径は直管部32の外径よりも少し大きく、例えば69mmφに設定される。
取付筒部50と直管部32とは接着剤などで接合されているとともに、接合部分の外周に防蟻帯34が巻き付けられて貼り付けられている。防蟻帯34は、通常の粘着性を有する防蟻テープが使用される。防蟻帯34の幅は、例えば100mm程度のものが用いられる。
【0031】
防蟻帯34の上方で取付筒部50の外周には、柔軟な合成樹脂発泡体などからなる間隔保持環36が設けられている。間隔保持環36は、後述する保護筒60が嵌挿されたときに、保護筒60と取付筒部50との間の間隔を保持し、土間コンクリート層18を打設したときの圧力などで保護筒60が変形したり移動したりするのを防ぐことができる。コンクリートが間隔保持環36の上方に入り込むのを阻止する機能もある。
蓋部40は、取付筒部50と同様の塩ビ成形品からなり、下部の外周に雄ねじ部42を有する。雄ねじ部42の上方には外側に張り出したフランジ44を有する。蓋部40の上面中央には上方に突出する把手部46を有する。この把手部46を持って回すことで、蓋部40の取付筒部50に対するねじ込み操作が行い易くなる。
【0032】
蓋部40の雄ねじ部42を取付筒部50の雌ねじ部52にねじ込むことで、蓋部40が取付筒部50に取り付けられ、取付筒部50の上端開口が塞がれる。ねじ込み構造を有していることで、蓋部40が取付筒部50に対して隙間無く密着して取り付けられる。また、振動などが加わっても蓋部40が自然に外れてしまうことが少ない。
しかも、蓋部40の下端面と取付筒部50の上端面との間にOリング56が挟み込まれているので、蓋部40と取付筒部50との間の隙間は確実に塞がれる。Oリング56の弾力的な変形に伴う反発力で、蓋部40の雄ねじ部42と取付筒部50の雌ねじ部52との緩みを防止する機能も発揮できる。
【0033】
土間コンクリート層18に排水管装置20が取り付けられた状態で、本体筒部30の取付筒部50の上端が、土間コンクリート層18の表面とほぼ同じ高さ位置に配置されるようになっている。これによって、土間コンクリート層18の表面に溜まった水が、確実に排水管装置20に流れ込んで排水される。但し、取付筒部50の上端が土間コンクリート層18の表面よりもわずかに高い程度であっても実用的には問題はない。また、土間コンクリート層18の表面に、排水管装置20の取付位置が低く排水管装置20から離れるほど高くなるような傾斜を付けておけば、排水の流れがスムーズになる。
【0034】
〔施工前の排水管装置〕
図3は、土間コンクリート層18に施工される前の排水管装置20を示している。
取付筒部50を含む本体筒部30および蓋部40の構造は前項で説明したとおりである。
本体筒部30のうち直管部32は、下端が開口しているとともに下端に近い部分の側面に水平方向の切り込みからなる通水部38が複数段にわたって設けられている。この通水部38は、施工時に土間コンクリート層18よりも下方で地盤Eに埋設される部分に設けられる。通水部38の幅および長さは、排水が容易に通過できるとともに地盤Eの土砂などが直管部32の内部に侵入し難いように設定される。通水部38の具体的寸法として、直管部32の下端より10mmの位置から、幅4mmの水平切り込みを8mmづつの間隔をあけて合計5本設けておくことができる。この場合、通水部38は、直管部32の下端から62mmまでの位置に設けられることになる。
【0035】
蓋部40がねじ込み取付された取付筒部50の外周に、紙管からなる保護筒60が嵌挿されている。保護筒60の具体的寸法として、外径70mm、内径69mmで長さ100mmのものが用いられる。保護筒60の内周には係止突起64が設けられている。保護筒60を蓋部40および取付筒部50の上方に嵌め込んだときに、蓋部40の上面に保護筒60の係止突起64が当接することで、保護筒60が正確に位置決めされる。
保護筒60の外周面には、上下方向の中央付近に、印刷、着色などで帯状に表示された指示部62を有する。指示部62の形成位置および幅は、保護筒60を蓋部40および取付筒部50の外周に取り付けた状態で、取付筒部50の上端面が配置される位置を基準にして決定される。具体的には、前記した取付筒部50の上端面よりも少し下の位置に指示部62の下辺が配置され、取付筒部50の上端面よりも少し上方の位置に指示部62の上辺が配置される。指示部62の上下方向の中心は、取付筒部50の上端面位置よりも少し上方に配置されている。指示部62の上下幅は、例えば30mm程度に設定される。
【0036】
〔排水管の施工〕
図3に示す構造の排水管装置20を用いて、土間コンクリート層18への排水管施工を行う。
図1において、土間コンクリート層18の施工を行う前に、床下空間Sの地盤Eに排水管装置20を配置する。図1では保護筒60が表示されていないが、保護筒60を取り付けた状態の排水管装置20が設置される。排水管装置20は、地盤Eに対して垂直な姿勢で埋め込む。直管部32の下部の通水部38が地盤Eに完全に埋め込まれるようにする。直管部32のうち防蟻帯34よりも上方の部分は、地盤Eの上方に露出させておく。
【0037】
この状態で、地盤Eの上方に必要に応じて鉄筋を配置したりしたあと、コンクリートを流し込み、土間コンクリート層18の打設を行う。
図3に示すように、土間コンクリート層18の表面位置Lが、保護筒60の指示部62の範囲に配置されるように、コンクリートの打設が行われる。実際には、予め設計された土間コンクリート層18の厚みに合わせて、排水管装置20における直管部32の長さおよび地盤Eに埋め込む深さなどを設定することで、指示部62の範囲に土間コンクリート層18の表面位置Lが配置されるようにする。例えば、土間コンクリート層18の厚みを200mmに設定し、排水管装置20の本体筒部30の全長を327mmに設定しておくことができる。この場合、本体筒部30の下部の約100mmが床下地盤Eに埋め込まれる。
【0038】
図4に示すように、保護筒60が取り付けられた状態の排水管装置20が、土間コンクリート層18に埋め込まれた状態になる。土間コンクリート層18の表面が取付筒部50の上端面とほぼ同じ位置に配置される。蓋部40と取付筒部50の連結部分が保護筒60で覆われているので、コンクリート液が連結部分に流入して蓋部40と取付筒部50とを接合してしまうことが防止される。
土間コンクリート層18の施工後、保護筒60を除去する。
土間コンクリート層18が完全に硬化する前であれば保護筒60を抜き取ることができる。保護筒60を抜き取ったあと、隙間にモルタルやコンクリートを追加供給して埋めることもできる。
【0039】
土間コンクリート層18が完全に硬化したあと、土間コンクリート層18の表面よりも上方に突出する部分の保護筒60を、ナイフなどで切断除去することもできる。紙管からなる保護筒60は通常のナイフなどでも容易に切断できる。
〔排水管の使用〕
土間コンクリート層18が施工され、保護筒60の全体もしくは一部が除去されたあと、床下空間Sにおける各種の施工あるいは住宅の上部構造の施工を行っている間は、排水管装置20の取付筒部50の上端開口は蓋部40で塞いだままにしておく。これによって、各種施工時に発生する塵芥物などが排水管装置20を詰まらせたりする問題が阻止できる。
【0040】
住宅の上部構造が施工される前に、雨などで土間コンクリート層18の上に水が溜まった場合には、排水管装置20の蓋部40を取り外すことで、溜まった水を排水することができる。排水が終われば、蓋部40を再び取り付けておく。
住宅の施工完了後も、通常は本体筒部30の上端が蓋部40で塞がれているので、白蟻の侵入は確実に阻止される。また、大量の雨などで一時的に地盤の地下水位が上がったときに、排水管装置20に浸入した水が土間コンクリート層18の上に溢れようとしたときにも、蓋部40によって水の浸入を阻止することができる。
【0041】
そして、洪水などの水害時に住宅の床下浸水あるいは床上浸水が起きたり、住宅の配管事故などで床下空間に水が溜まったりしたときには、排水管装置20から蓋部40を取り外すことで、土間コンクリート層18の上に溜まった水を迅速に排水することができる。排水が完了したあとは、再び蓋部40を取り付けておく。
なお、本体筒部30の外面に防蟻帯34を貼着しておくことで、排水管装置20と土間コンクリート層18との隙間を通って、白蟻が床下空間Sに侵入することが確実に阻止できる。土間コンクリート層18は経時的に収縮したりヒビ割れが生じたりして排水管装置20との間にわずかな隙間が生じる場合がある。わずかな隙間でも白蟻の侵入経路になる可能性がある。しかし、防蟻帯34が存在していれば、排水管装置20の外面を伝って白蟻が侵入することは出来ない。
【0042】
【発明の効果】
この発明にかかる排水管装置および排水管施工方法は、本体筒部と蓋部との外周を囲む保護筒を備えていることで、土間コンクリート層の打設施工の際に、流動状態のコンクリートが本体筒部と蓋部との間に浸入したり、浸入したコンクリートが硬化して本体筒部と蓋部とを固着してしまったりする問題を解消することができる。
しかも、保護筒の外面に有する指示部が、土間コンクリート層の打設許容範囲を示するので、土間コンクリート層の表面位置を排水管装置が排水機能を良好に発揮できる範囲に、確実かつ簡単に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す住宅の床下構造を示す断面図
【図2】 排水管部分の詳細構造を示す拡大断面図
【図3】 施工前の排水管装置を示す一部断面正面図
【図4】 コンクリート打設状態を示す断面図
【符号の説明】
10 布基礎
18 土間コンクリート層
20 排水管装置
30 本体筒部
32 直管部
34 防蟻帯
36 間隔保持環
38 通水部
40 蓋部
42 雄ねじ部
44 フランジ
46 把手部
50 取付筒部
52 雌ねじ部
54 フランジ
56 Oリング
60 保護筒
62 指示部
64 係止突起
E 床下地盤
S 床下空間

Claims (7)

  1. 住宅の床下地盤に施工される土間コンクリート層に設けられる排水管装置であって、
    前記土間コンクリート層を貫通し、下端が前記床下地盤内に上端が土間コンクリート層の表面位置に配置される筒状の本体筒部と、
    前記本体筒部の上端を塞いで着脱自在に取り付けられる蓋部と、
    前記本体筒部および前記蓋部の外周を囲んで着脱自在に嵌挿され、土間コンクリート層の打設許容範囲を示す指示部を外面に有する保護筒と
    を備える排水管装置。
  2. 前記本体筒部の上端内周に雌ねじ部を有し、前記蓋部の外周に雄ねじ部を有し、蓋部が本体筒部に対してねじ込み取り付けされる
    請求項1に記載の排水管装置。
  3. 前記本体筒部が、前記蓋部を着脱自在に取り付ける取付筒部と、取付筒部の下方に連結される直管部とからなる
    請求項1または2に記載の排水管装置。
  4. 前記本体筒部の外周に防蟻帯をさらに備える
    請求項1〜3に記載の排水管装置。
  5. 前記本体筒部が、前記土間コンクリート層よりも下方になる側面に、水が通過自在な通水部を有する
    請求項1〜4の何れかに記載の排水管装置。
  6. 前記保護筒が、その内周面に前記蓋部の上端に当接する係止突起を有する
    請求項1〜5の何れかに記載の排水管装置。
  7. 住宅の床下地盤に施工される土間コンクリートにおける排水管の施工方法であって、
    請求項1〜6の何れかに記載の排水管装置を、前記本体筒部の上部を露出させて前記床下地盤に埋め込む工程(a) と、
    床下地盤の上で、前記排水管装置の保護筒に有する指示部が示す許容範囲にその上端面が配置されるように土間コンクリート層を打設する工程(b) と、
    前記土間コンクリート層の打設後に、保護筒のうち少なくとも本体筒部の上端よりも上方の部分を除去する工程(c) と、
    を含む土間コンクリートの排水管施工方法。
JP2000036741A 2000-02-15 2000-02-15 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法 Expired - Lifetime JP4454760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000036741A JP4454760B2 (ja) 2000-02-15 2000-02-15 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000036741A JP4454760B2 (ja) 2000-02-15 2000-02-15 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001226983A JP2001226983A (ja) 2001-08-24
JP4454760B2 true JP4454760B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=18560748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000036741A Expired - Lifetime JP4454760B2 (ja) 2000-02-15 2000-02-15 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4454760B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3857914B2 (ja) * 2001-12-11 2006-12-13 パナホーム株式会社 土間コンクリートの排水管装置、施工方法および排水構造
JP5089404B2 (ja) * 2008-01-07 2012-12-05 城東テクノ株式会社 水抜き栓
JP2020066941A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 吉川化成株式会社 基礎の水抜き栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001226983A (ja) 2001-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5843306A (en) Temporary silt guard for storm water collection basin inlet
US5466092A (en) Form-drain filter
US5845456A (en) Basement waterproofing
ES2306669T3 (es) Edificacion de una construccion con drenaje y su metodo.
US20130036691A1 (en) Subterranean chamber waterproofing system
SK4696A3 (en) Construction for protection and withdrawal of water present in concrete dam body
JP3857914B2 (ja) 土間コンクリートの排水管装置、施工方法および排水構造
JP4454760B2 (ja) 土間コンクリートの排水管装置および排水管施工方法
US20020187005A1 (en) Foundation drain system
KR100734047B1 (ko) 집수정 구조체 및 그 설치 공정
KR200433220Y1 (ko) 집수정 구조체
KR101232309B1 (ko) 배수설비가 구비된 신축이음의 시공방법
KR101826619B1 (ko) 누수방지 기능을 가진 무부력 집수정의 설치구조
JP5271720B2 (ja) 土間廻り部の構造及びその施工方法
KR20080113517A (ko) 매립형 빗물받이 구조물 및 그 시공방법
KR101161303B1 (ko) 맨홀뚜껑용 인조 잔디 매트
JP2005009279A (ja) 穴あきの排水側溝及び溜桝。
KR200314875Y1 (ko) 배수처리 구조물용 커넥터
JP2001164564A (ja) 遮水壁及び壁体継手部の排水構造の設置方法
JPH08120702A (ja) 地下室外壁の排水装置およびその施工法
JP2876478B1 (ja) 亀裂誘発構造
JP4210387B2 (ja) 住宅用土間コンクリートの排水施工方法
KR930002615Y1 (ko) 오수겸용 빗물받이통
JP5643504B2 (ja) 雨水浸透装置
KR200300844Y1 (ko) 배수관설치용 슬리브커버

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4454760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term