JP4454079B2 - X線高電圧装置及びx線装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線装置に関し、特に、回転陽極X線管装置の陰極と陽極間とに高電圧を供給すると共に、陽極のターゲットを回転させる回転機構に駆動電圧を供給するX線高電圧装置に有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のX線装置では、画像撮影の際には、X線管の陰極から陽極に向けて電子ビームを発射し、その電子ビームを陽極ターゲットに衝突させることによって、X線を発生させていた。陰極から発せられる電子ビームは、非常に大きなエネルギーを持っているので、電子ビームの衝突によって陽極ターゲットが焼けてしまうことを回避する為に、通常は陽極ターゲットをパンケーキ状に形成し、回転させることによって、所定時間に電子ビームが照射される面積を拡大させ、短時間に陽極ターゲットにかかる負荷を低減させていた。
【0003】
陽極ターゲットを回転させる陽極回転機構は、X線管内に配置された陽極を備えた回転子と、X線管外に配置された固定子コイルとで構成されていた。この構成は、一般的な誘導モータと同様の構造であり、X線管外に配置された固定子コイルに陽極駆動回路から駆動電力を供給することで、ギャップを隔てた回転子との間に回転磁界を生じさせ、この回転磁界によって回転子を配した陽極を回転させていた。
【0004】
陽極駆動回路は、陽極回転機構に電圧を供給し、陽極回転を駆動、制御するための装置であり、一般に、3つの動作モードで陽極の回転を制御していた。第一の起動モードでは、高交流電圧(例:470ボルト程度)を駆動電力として、第二の定常モードでは、低交流電圧(例:200ボルト程度)を駆動電力として、第三の制動モードでは、直流電圧(例:120ボルト程度)を駆動電力としてそれぞれ陽極回転機構に供給していた。起動モードの動作時間は、陽極が所定の回転数に達するまでの時間であり、通常は、予め測定した時間に基づいて曝射待機時間として高電圧発生装置に設定されており、この高電圧発生回路からの切り換え信号に基づいて陽極駆動回路が高交流電圧の出力を行っていた。また、起動モード時には470ボルトの交流電圧を出力することから、陽極回転機構が3相フルブリッジ構成の場合には、陽極駆動回路への入力電圧としては1000ボルト程度の直流電圧が必要であった。
【0005】
一方、高電圧発生装置は、X線管を駆動するために陽極及び陰極間に所定電圧・電流のX線管駆動電力を供給すると共に、陽極駆動回路の動作モード(起動モード、定常モード及び制動モード)を切り換えるための制御信号を出力する。例えば、撮影開始時には、高電圧発生装置は、陽極駆動回路に起動モードに制御する制御信号を出力する。予め設定された曝射待機時間の経過後に、高電圧発生装置は、陽極駆動回路を定常モードに制御する制御信号を出力すると共に、X線管に高電圧を出力しX線の曝射を開始させていた。このように制御することによって、陽極が所定の回転数に達した状態でX線の曝射を行っていた。この高電圧出力時には、高電圧発生装置は入力電圧として、650ボルト程度の直流電圧が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
従来のX線装置では、前述したように、X線管からのX線曝射を制御する高電圧発生装置と、X線管の陽極の回転を制御する陽極駆動回路とでは、それぞれ入力電圧として必要とする直流電圧が大きく異なっていたので、それぞれに専用の直流電圧発生器が設けられていた。高電圧の直流電流を生成する直流電圧発生器は、他の制御装置に比較して大型の電力素子を使用しているので、1台の直流電圧発生器の装置容積及び重量が大きいので、従来のX線装置では、装置の大型化を招いてしまうという問題があった。
さらには、それぞれの直流電圧発生器では、商用電源から直流電圧を生成する際に電力損失が発生しているので、直流電圧発生器を2台使用するとその損失量も大きなものであった。
【0007】
以上の問題を解決する方法として、例えば、特開平1−93096号公報(以下、「文献1」と記す)に記載の「X線診断装置」があった。文献1に記載のX線診断装置では、例えば、X線管スタータ用のインバータ回路(駆動回路)、加熱回路用のインバータ回路、及び透視撮影台起倒用電動機用のインバータ回路の直流電源となる直流電圧発生器を、X線電源用のインバータ回路である高電圧発生装置の直流高圧発生器から供給するというものであった。
【0008】
しかしながら、文献1に記載のX線診断装置では、高電圧発生装置用の直流高圧発生器から供給された直流電力をそのままの電圧レベルで他のインバータの電源として使用する構成となっているので、起動モード時に高電圧発生装置よりも高い入力電圧(1000ボルト程度)を必要とする陽極駆動回路用の直流高圧発生器の入力電圧を確保できないという問題があった。
【0009】
この問題を解決する方法として、最も出力電圧レベルの大きい陽極駆動回路用の直流高圧発生器から、他のインバータ回路に電力を供給する方法が考えられる。すなわち、1000ボルトの出力電圧を有する陽極駆動回路用の直流電圧発生器を、X線管駆動電力を供給する高電圧発生装置と共用する方法である。この場合、直流電圧発生器には、陽極駆動回路用の直流電圧発生器が必要とする1000ボルトの電圧の供給能力と、高電圧発生装置が必要とする十分な電流の供給能力とが必要とされる。
【0010】
一方、陽極駆動回路は、前述したように、起動モード時には1000ボルトの直流電圧を必要とするが、他の定常モード時及び制動モード時には650ボルト程度で十分であった。陽極駆動回路が起動モード時には高電圧発生回路はX線曝射の待機状態にあるために電力の消費は発生しない。陽極駆動回路が定常モード時には、陽極の回転が定常回転数に達しているので、陽極駆動回路は650ボルト程度の入力電圧で十分であった。このようなことから、X線撮影の一連動作を通して直流電圧発生器が1000Vもの大電圧を出力していては、陽極回転の定常、制動モード時で無駄な電力損失が生じてしまうという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、直流電圧発生器を共用することが可能なX線高電圧装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、X線高電圧装置における電力損失を低減させることが可能な技術を提供することにある。
本発明のその他の目的は、直流電圧発生装置を小型化することが可能な技術を提供することにある。
本発明のその他の目的は、より高速に撮影系を回転移動させることが可能な技術を提供することにある。
本発明のその他の目的は、診断効率を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0013】
(1)交流電圧から直流電圧を生成する直流電圧発生手段と、該直流電圧発生手段によって生成された直流電圧を交流電圧に変換する交流電圧発生手段と、発生された交流電圧をX線管の一対の電極に供給する高電圧発生する高電圧発生手段と、前記直流電圧から交流電圧に変換された電圧を前記X線管の陽極電極を回転させる回転機構に供給する陽極駆動手段とを備えたX線高電圧装置において、前記直流電圧発生手段は前記極駆動手段の動作モードに応じて出力電圧レベルを切り換える出力電圧レベル切換手段を備えた。
【0014】
(2)前述した(1)に記載のX線高電圧装置において、前記高電圧発生手段は前記陽極駆動手段の動作モードを制御する制御信号を生成する手段を備えた。
【0015】
(3)前述した(1)もしくは(2)に記載のX線高電圧装置において、前記直流電圧発生手段は前記陽極電極の回転起動時にはX線ビームの照射時よりも高い出力電圧レベルの直流電圧を生成する。
【0016】
(4)前述した(1)に記載のX線高電圧装置と、このX線高電圧装置によって電源供給されるX線管と、被検体を介して前記X線管と対向配置され前記被検体を透過したX線ビームから前記被検体のX線像を撮像する撮像手段と、該撮像手段を前記被検体の周囲に回転あるいは移動させる回転移動手段を備えたX線装置である。
【0017】
(5)前述した(4)に記載のX線装置において、前記撮影系を被検体の周囲に回転させて撮像したX線像から前記被検体の断層像又は/及び3次元像を再構成する再構成手段を備えた。
【0018】
前述した(1)〜(3)の手段によれば、直流電圧発生手段が極駆動手段の動作モードに応じた電圧レベルの直流電圧を供給する構成となっているので、例えば、X線管の一対の電極間に印加する電圧を高くしてX線管から高エネルギーのX線ビームを被検体に照射し、解像度の高いX線像を得る場合のように、陽極電極を所望の時間内に高速回転させるために極駆動手段高い直流電圧の供給が必要となった場合であっても、X線管の起動時となる陽極電極が所望の回転数に達するまでの期間内にのみ陽極電極の駆動に必要な直流電圧を供給する構成となっているので、直流電圧発生手段を共用することができる。従って、直流電圧発生装置を小型化することができる。
【0019】
また、直流電圧発生手段は陽極電極が所望の回転数に達した後は、陽極電極の回転数を維持するために必要な電圧レベルと、高電圧発生手段がX線管の電極に印加するための交流電圧を生成するために必要となる電圧レベルとの何れか高い方の電圧を出力電圧レベルとして出力する構成となっているので、X線高電圧装置における電力損失を低減させることができる。
【0020】
前述した(4)もしくは(5)の手段によれば、交流電圧を変換し出力する直流電圧の電圧レベルを陽極駆動手段の動作モードに応じて切り換える直流電圧発生手段と、該直流電圧から交流電圧を生成し該交流電圧をX線管に供給する高電圧発生手段と、前記直流電圧から交流電圧を生成し前記X線管の回転機構に供給する陽極駆動手段とを、回転移動手段に搭載することによって、撮影系を被検体の周囲に回転あるいは移動させる速度を向上させることが可能となるので、X線像の撮像時間を短縮することができる。その結果、診断効率を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、発明の実施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
《全体構成》
図1は本発明の一実施の形態のX線装置であるX線CT装置に使用されるX線高電圧装置の概略構成を説明するための図であり、1は商用交流電源、5は高力率昇圧型コンバータ(直流電圧発生手段)、10は高電圧発生装置(高電圧発生手段)、11は陽極駆動回路(電極駆動手段)、20はX線管装置、21は固定子コイル21、22はX線管を示す。
図1において、本実施の形態のX線高電圧装置では、例えば、3相200ボルトの商用交流電源1を電力源としており、この商用交流電源1から供給された電力は高力率昇圧型コンバータ5に供給される。
【0023】
高力率昇圧型コンバータ5は、3相交流を直流に変換しその変換出力を高電圧発生回路10及び陽極駆動回路11に供給する手段であり、特に、200ボルトの入力電圧を、高電圧発生回路10が必要とする650ボルトあるいは陽極駆動回路11が必要とする1000ボルトに昇圧した後に、この昇圧電力を供給する構成となっている。
【0024】
本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ5には、高電圧発生装置10から出力された出力制御信号が入力されており、この出力制御信号に基づいて当該高力率昇圧型コンバータ5は高電圧発生装置10及び陽極駆動回路11に供給する直流電圧を変動させる。なお、高力率昇圧型コンバータ5の詳細構成及び動作については、後述する。
【0025】
高電圧発生装置10は、X線管22の陽極と陰極間にX線の発生に必要となるX線管駆動電力を生成し出力する周知の駆動電力生成部と、高力率昇圧型コンバータ5及び陽極駆動回路11に出力する出力制御信号を生成する第1の制御部と、回転陽極の回転(駆動)及び停止を制御するための回転駆動信号を生成する周知の第2の制御部とから構成される。第1の制御部は、例えば、第2の制御部から出力に基づいて、回転陽極の起動、定常あるいは制動の各動作モードに対応した制御信号を生成し出力する手段であり、第2の制御部の出力変化を検出する周知の検出手段と、検出出力からの経過時間を計測する周知のタイマーと、このタイマーでの計数値を設定する周知のメモリ手段とから構成される。本実施の形態の第1の制御手段は、例えば、第2の制御手段から出力される回転陽極の“駆動”を示す回転駆動信号の出力開始からの経過時間に基づいて、回転陽極の起動モードに対応する出力制御信号、あるいは定常モードに対応する出力制御信号を出力する。また、第1の制御手段は、第2の制御手段から出力される回転陽極の“停止”を示す回転駆動信号の出力開始に基づいて、制動モードに対応する出力制御信号を出力する。なお、駆動電力生成部及び第2の制御部の構成は、従来と同様となるので、詳細な構成の説明は省略する。
【0026】
陽極駆動回路11は、回転駆動信号及び出力制御信号に基づいて、高力率昇圧型コンバータ5から供給された直流電圧を所定電圧の交流電圧あるいは直流電圧に変換し、この交流電力(もしくは直流電力)を回転陽極の駆動電力として固定子コイル21に供給する周知の陽極駆動回路であり、本実施の形態のX線装置では、高電圧発生装置10とコンバータを共用する構成となっている。
【0027】
X線管装置20は周知のX線管装置であり、陽極と陰極間に印加された電圧に応じたX線種のX線ビームを発生するX線管22と、図示しない陽極のターゲットを回転させる3相構成の固定子コイル21とからなる。
【0028】
図2は本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ出力の一例であり、以下、図2に基づいて、本実施の形態のX線CT装置のX線高電圧装置の動作を説明する。
ただし、以下の説明では、回転陽極の回転起動時である起動モード時に、回転陽極が定常モードよりも大きな入力電圧を必要とするX線撮影が行われる場合について説明する。このようなX線撮影としては、例えば、解像度の高い断層像を得る必要がある場合のように、陽極と陰極間に印加する電圧を高くし、X線管22から高エネルギーのX線ビームを図示しない被検体に照射する場合である。この場合には、回転陽極の回転速度を大きくする必要が生じるので、回転陽極を所望の時間内に高速回転させるために、起動時に固定子コイル21に印加する電圧を大きくする必要がある。このように、陽極を8000rpm程度に高速回転させたスキャン(X線撮影)を行わなければならない条件としては、X線管装置20の種別にもよるが、例えば、(1)焦点面積が0.7mm×0.8mm、管電圧が140kV、管電流が150mA、スキャン時間が1.0〜4.5秒、(2)焦点面積が1.2mm×1.4mm、管電圧が140kV、管電流が300mA、スキャン時間が1.0〜4.5秒、(3)焦点面積が0.7mm×0.8mm、管電圧が140kV、管電流が150mA、スキャン時間が2.5〜8.3秒等の計測条件がある。
【0029】
まず、図示しない操作卓から計測開始が指示されると、X線CT装置の図示しない制御部から高電圧発生装置10にX線ビームの照射が指示される。このX線ビームの照射指示は、高電圧発生装置10の第1及び第2の制御手段に入力される。ここで、第2の制御手段は、第1の制御手段及び陽極駆動回路11に“駆動”を示す回転駆動信号を出力する。第1の制御手段は、“駆動”を示す回転駆動信号に基づいて、高力率昇圧型コンバータ5に“起動モード”を示す出力制御信号を出力する。
【0030】
“起動モード”を示す出力制御信号が入力された高力率昇圧型コンバータ5は、起動モード時に陽極駆動回路11が必要とする入力電圧である1000ボルトの直流電力を出力する。従って、高力率昇圧型コンバータ5から出力された直流電力は、高電圧発生装置10及び陽極駆動回路11に供給される。
【0031】
陽極駆動回路11は、高電圧発生装置10からの“起動モード”を示す出力制御信号に基づいて、高力率昇圧型コンバータ5から供給される1000ボルトの直流電圧を470ボルトの3相交流電圧に変換し、固定子コイル21に供給することによって、回転陽極を起動させる。このとき、X線管22からのX線ビームの照射は行わないので、高電圧発生装置10からの駆動電圧出力は行われない。従って、高力率昇圧型コンバータ5から出力された駆動電力は陽極駆動回路11でのみ使用されることとなるので、高力率昇圧型コンバータ5は出力電圧を1000ボルトの直流電圧に変換しても十分な電力容量を確保することができる。
【0032】
回転陽極の起動に要する時間が経過し高電圧発生装置10の第1の制御手段から出力される出力制御信号が“定常モード”を示す信号に切り換わると、高力率昇圧型コンバータ5は、定常モード時の陽極駆動回路及び高圧発生装置10が必要とする入力電圧である650ボルトを出力電圧として出力する。
【0033】
ここで、高電圧発生装置10は入力された650ボルトの直流電圧をX線管22を駆動するための駆動電圧に変換し、陽極と陰極間に印加することによってX線ビームが発生され、図示しない被検体にX線ビームが照射される。ただし、高電圧発生装置10から出力される駆動電圧は、前述する(1)〜(3)に示すように、計測開始前に入力された計測条件に基づいた電圧である。また、陽極駆動回路11は、“定常モード”を示す出力制御信号に基づいて、入力された650ボルトの直流電圧を200ボルトの3相交流電圧に変換し、固定子コイル21に供給することによって、回転陽極の回転速度を所望の回転速度で回転動作させる。本実施の形態のX線装置では、出力制御信号が“定常モード”を示す信号である期間に、本実施の形態のX線装置によるX線像の撮像がなされる。
【0034】
X線像の撮像が終了すると、X線CT装置の図示しない制御部から高電圧発生装置10にX線ビームの停止が指示される。このX線ビームの停止指示は、高電圧発生装置10の第1及び第2の制御手段に入力される。ここで、第2の制御手段は、第1の制御手段及び陽極駆動回路11に“停止”を示す回転駆動信号を出力する。第1の制御手段は、“停止”を示す回転駆動信号に基づいて、高力率昇圧型コンバータ5に“制動モード”を示す出力制御信号を出力する。このときの高力率昇圧型コンバータ5の出力は、定常モード時と同じ650ボルトの直流電力である。
【0035】
陽極駆動回路11は、“制動モード”を示す出力制御信号に基づいて、入力された650ボルトの直流電圧を120ボルトの直流電圧に変換し、固定子コイル21に供給することによって、回転陽極の回転を減速させる。一方、高電圧発生装置10は、制御部から入力されたX線ビームの停止指示に基づいて、出力電圧を0(ゼロ)ボルトとし、X線管22からのX線ビームの照射を停止させる。
【0036】
このように、本実施の形態のX線CT装置のX線高電圧装置は、高電圧発生装置10と陽極駆動回路11とが共に出力を行う期間では、必要とされる入力電圧レベルの大きい側の電圧レベルを高力率昇圧型コンバータ5の出力電圧レベルとし、一方、高電圧発生装置10もしくは陽極駆動回路11の何れかが出力を行う期間では、駆動電力の出力を行う側が必要とする入力電圧レベルを高力率昇圧型コンバータ5の出力電圧レベルとして供給することによって、X線高電圧装置における電力損失を低減させることができる。
【0037】
図3は、本実施の形態のX線装置であるX線CT装置の概略構成を説明するための図である。
図3から明らかなように、本実施の形態のX線CT装置は、計測条件(撮影条件)や計測の開始指示等の入力装置となる操作卓301を備えており、該操作卓301から入力された計測条件等は、撮影制御手段302、回転板回転手段303及び画像収集処理手段305に出力される。撮影制御手段302は、入力された計測条件に基づいて、X線管22に印加する電圧値(管電圧)及び電流値(管電流)等のX線発生とX線検出器308の撮影動作とを制御する撮影シーケンスを規定する。撮影制御手段302は、規定した撮影シーケンスに基づいて、ガントリ307の内部に配置された高電圧発生装置10に所望の管電圧値及び管電流値を出力し、X線ビームの照射を制御する。また、撮影制御手段302は操作卓301から入力された計測開始指示を高電圧発生手段10に出力する。
【0038】
このとき、回転板回転手段303は、入力された計測条件に基づいて、X線管装置20とX線検出器308等からなる撮影系が配置される図示しない回転板の回転シーケンスを制御し、天板309に設定された被検体310の周囲に撮影系を回転させることによって、所望の回転角毎のX線撮影を行う。この回転板には、予め設定された基準位置からの回転角を計測する回転角計測手段304が配置されいる。
【0039】
画像収集処理手段305は、所望の回転角毎に撮影されたX線像と撮影時の回転角とを収集し、収集したX線像から被検体310のCT像を再構成し、表示手段306の表示面上にCT像を表示させる。
【0040】
このとき、本実施の形態のX線CT装置では、高力率昇圧型コンバータ5を高電圧発生装置10と陽極駆動回路11とで共用する構成となっているので、X線高電圧装置を小型化することが可能となる。従って、図4の(a)に示すように、X線管22及びX線検出器308が搭載される回転板401に、高電圧発生装置10及び陽極駆動回路11並びに高力率昇圧型コンバータ5を搭載することが可能となる。このときの回転板401及びガントリ307の大きさは、図4の(a)及び図4の(b)から明らかなように、従来のX線CT装置と同様の大きさとなる。
【0041】
《高力率昇圧型コンバータの詳細動作》
図5は本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの概略構成を説明するための図であり、50a〜50cはリアクトル、51a〜51fは半導体スイッチング素子、52a,52bはコンデンサ、55は制御回路、56はシーケンサ、60a〜60cは入力端子、70は交流直流変換器を示す。
【0042】
本実施の形態の高力率昇圧型コンバータは、3相の商用電源から供給される電力を直流に変換する交流直流変換器70と、この交流直流変換器70の出力を制御する制御回路55と、交流直流変換器70の出力に接続されており交流直流変換器70の出力電圧を平滑化するための直列接続されたコンデンサ52a,52bと、平滑後の直流電圧を検出する図示しない電圧検出器と、この電圧検出器の出力及び高電圧発生器10からの起動/定常/制動を示す切り換え信号に基づいて制御回路55の動作を制御するシーケンサ56とから構成される。
【0043】
交流直流変換器70では、3相交流のそれぞれに接続される交流入力端子60a〜60cには、それぞれリアクトル50a〜50cが接続される。このリアクトル50a〜50cには、フルブリッジのフライホイールダイオードがそれぞれ接続されており、交流電圧を直流電圧に整流させる構成となっている。各フライホイールダイオードにはそれぞれIGBT(Insulated Gate Bipola Transister)からなる半導体スイッチング素子51a〜51fが並列に接続されている。このような構成とすることによって、ダイオードとスイッチング素子とを組み合わせ、何れかの半導体スイッチング素子をオンした場合にはその半導体スイッチング素子を介して一方向に電流が流れ、半導体スイッチング素子をオフした場合にはその半導体スイッチング素子に並列に接続されるダイオードを介して他方向に電流が流れる。従って、本実施の形態では、各半導体スイッチング素子51a〜51fのベース端子に制御回路55をそれぞれ接続し、制御回路55が各半導体スイッチング素子51a〜51fのオン/オフを制御することによって交流直流変換器70の出力電圧を変化させる構成としている。
【0044】
次に、図6に本実施の形態の交流直流変換器を3相商用交流電源に接続した場合の接続図を示し、以下、図6に基づいて本実施の形態の交流直流変換器70による出力電圧の制御について説明する。ただし、図6では、便宜上、出力電圧は2つの直流電圧源vdc/2で表現する。また、以下の説明では、図5における入力端子60a〜60cは、それぞれの入力端子に印加される交流電圧を示すものとする。
【0045】
半導体スイッチング素子51a〜51fが形成する各アームの中点電位61a〜61cは、スイッチングの度にvdc/2と−vdc/2とに切り変わるが、各入力端子60a〜60cでの入力電流iu、iv、iwは、リアクトルによって平滑化されるので平均の電位差を制御すればよい。従って、以降では、スイッチング周期内において、vuの平均電位をvnaのようにサフィックスのaを付けて示す。
【0046】
以下の説明では、入力電流iau,iav,iawが制御可能であると、出力側への電力供給による出力電圧vdcの昇圧、電源側への電力回生による出力電圧vdcの降圧等、出力電圧が制御可能なことを説明する。
【0047】
まず、入力電流の制御について説明する。
半導体スイッチング素子51a〜51fのスイッチング状態を−1〜+1で表現する各アームのスイッチング変数をαu,αv,αwとする。このスイッチング変数は、各アームにおいて、上側の半導体スイッチング素子51a,51c,51eがスイッチング周期内で常にオンしているときには+1、上下同じ時間ずつオンしているときには0(ゼロ)、下側の半導体スイッチング素子51b,51d,51fが常にオンしているとき−1となる。このとき、スイッチング周期内のvua,vva,vwaは、次のように表わせる。但し、コンデンサ52a,52bの中点の電位は0(ゼロ)としている。
【0048】
vua=αu・vdc/2 …(1)
vva=αv・vdc/2 …(2)
vwa=αw・vdc/2 …(3)
(1)〜(3)式より、下記の(4)式となる。
vua+vva+vwa=(αu+αv+αw)vdc/2 …(4)
ところで、リアクトル50a〜50cのインダクタンスをLとすると、下記の(5)〜(7)式が成り立つ。
vu=eu+L・diu/dt …(5)
vv=ev+L・div/dt …(6)
vw=ew+L・diw/dt …(7)
(5)〜(7)式より、下記の(8)式となる。
vu+vv+vw=(eu+ev+ew)+L(diu/dt+div/dt+diw/dt) …(8)
ここで、3相電源は下記の(9)、(10)式が成り立つ。
eu+ev+ew=0 …(9)
iu+iv+iw=0 …(10)
この(9),(10)式より、(8)式は次の(11)式で示せる。
vu+vv+vw=0 …(11)
この(11)式より、vu,vv,vwが0なら平均電位vua,vva,vwaも0となり、(4)式から次式が得られる。
αu+αv+αw=0 …(12)
従って、平滑コンデンサ52a, 52bの中点電位が0のとき、(12)式で得られた条件の下にスイッチング変数αu,αv,αwを−1〜+1の範囲で変化させると、(1)〜(3)式によってvua,vva,vwaを−vdc/2〜vdc/2の範囲に制御できることになる。
【0049】
また、(5)〜(7)式を変形し、(1)〜(3)式を考慮すると、下記の(13)〜(15)式となる。
iu=(1/Lu)∫(αu・vdc/2−eu)dt …(13)
iv=(1/Lv)∫(αv・vdc/2−ev)dt …(14)
iw=(1/Lw)∫(αw・vdc/2−ew)dt …(15)
従って、入力電流iu,iv,iwは、スイッチング変数αu,αv,αwの関数形をとっているので、任意のスイッチング変数αu,αv,αwで入力電流iu,iv,iwの制御が可能である。すなわち、平均入力電流iau,iav,iawの位相を任意に決定できることから、力率=1を実現することができる。また、平均入力電流iau,iav,iawの方向も任意に決定でき、電力の供給、回生が可能である。
【0050】
次に、図7に高力率昇圧型コンバータの入力電圧がeu>ev>ewのときにおける交流直流変換器の半導体スイッチング素子のスイッチング状態による電流の流れを説明するための図を示し、以下、図7に基づいて、本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの出力電圧制御について説明する。ただし、前述した入力電流制御の説明では、電流及び電圧等について平均値でマクロ的に説明したが、以下の説明では、瞬時値についてミクロ的に説明する。
【0051】
まず、図7(a)に示すように、入力端子60cとなるW相に接続されたIGBT51eがオンとなった場合について説明する。この場合、入力端子60aと入力端子60cとの間の電位差eu>evは正となるので、入力端子60aとなるU相に接続されるリアクトル50a、IGBT51aに並列接続されたダイオード、IGBT51e及びW相リアクトル50cを介して短絡電流が流れ、リアクトル50a,50cにエネルギーが蓄えられる。同様に、入力端子60b,60c間の正の電位差ev>ewによって、V相リアクトル50b、IGBT51cに並列接続されたダイオード、IGBT51e、W相リアクトル50cを介して短絡電流が流れ、リアクトル50b,50cにエネルギーが蓄えられる。この後、IGBT51eをオフすることにより、各リアクトル50a〜50cに蓄えられていたエネルギーはIGBT51a,51cに並列接続されたダイオード、コンデンサ52及びIGBT51fに接続されたダイオードを介して放出され、コンデンサ52に電圧エネルギーとして充電される。
【0052】
また、図7(b)に示すように、W相に接続されたIGBT51bがオンとなった場合には、入力端子60a,60c間の電位差eu>ewは正であるから、U相リアクトル50a、IGBT51b、IGBT51fに並列接続されたダイオード及びW相アクトル50cを介して短絡電流が流れ、リアクトル50a,50cにエネルギーが蓄えられる。また、入力端子60a,60b間の正の電位差eu>evによって、U相リアクトル50a、IGBT51b、IGBT51dに並列接続されたダイオード及びV相リアクトル50bを介して短絡電流が流れ、リアクトル50a,50bにエネルギーが蓄えられる。この後、IGBT51bをオフすることにより、各リアクトル50a〜50cに蓄えられていたエネルギーは、図7(a)の場合と同様に、コンデンサ52に電圧エネルギーとして充電される。
【0053】
図7(c)に示すように、V相に接続されたIGBT51cがオンとなった場合には、入力端子60a,60b間の電位差eu>ewは正であるから、U相リアクトル60a、IGBT50aに並列接続されたダイオード、IGBT51c及びV相リアクトル50bを介して短絡電流が流れ、リアクトル50a,50bにエネルギーが蓄えられる。この後、IGBT51cをオフすることにより、各リアクトル50a,50bに蓄えられていたエネルギーは、IGBT51aに並列接続されたダイオード、平滑コンデンサ52及びIGBT51dに並列接続されたダイオードを介して放出され、コンデンサ52に電圧エネルギーとして充電される。
【0054】
図7(d)に示すように、W相に接続されたIGBT51dがオンされた場合には、端子60b,60c間の正の電位差ev>ewにより、V相リアクトル50b、IGBT51d、IGBT51fに並列接続されたダイオード及びW相リアクトル50cを介して短絡電流が流れ、リアクトル50b,50cにエネルギーが蓄えられる。この後、IGBT51cをオフすることにより、各リアクトル50b,50cに蓄えられていたエネルギーは、IGBT51cに並列接続されたダイオード、平滑コンデンサ52、及びIGBT51fに並列接続されたダイオードを介して放出され、コンデンサ52に電圧エネルギーとして充電される。
【0055】
このように、入力電圧がeu>ev>ewの関係である時間内に、各IGBT51a〜51fをそれぞれオン/オフ制御することによって、コンデンサ52には各相間の電位差によって蓄えられるエネルギーに加え、リアクトルに蓄えられたエネルギーが充電される。このことは、各入力電圧がeu>ev>ewの関係でない場合にもスイッチングによるエネルギー充電の理論は成り立つことが知られている。
【0056】
従って、本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ5は、各IGBT等の半導体スイッチング素子51a〜51fのオン/オフを制御することによって、コンデンサ52に所望の電気エネルギーを充電することができる。また、半導体スイッチング素子51a〜51fのオン/オフを制御することによって、電力の回生も可能であり、これにより力率を可変させることができる。その結果、本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ5は、陽極回転の駆動モード中に1000VDCを出力し、その後定常モード制動モードでは650VDCを出力するシーケンスで動作させることができる。
【0057】
以上の説明において、陽極回転機構への供給電圧を起動モードで470VAC、定常モードで200VAC、制動モードで120VDCとしているのは一例であり、これらの値はX線管の種類によって異なり、また制御方法によりモード中一定値とは限らないことはいうまでもない。
【0058】
また、本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ5の出力電圧を1000VDC、650VDCとしているのも一例であり、これに限定されないことはいうまでもない。陽極駆動回路11と高電圧発生装置10とへの直流電圧供給源として高力率昇圧型コンバータ5を用いる構成としたが、陽極駆動回路11と高電圧発生装置10との動作に要する直流電圧が供給できる直流電圧発生器であればこれに限定されないことはいうまでもない。
【0059】
また、高力率昇圧型コンバータ5の出力は、陽極回転の定常モード時と制動モード時とで等しい電圧値としているが、異なっていてもよいことはいうまでもない。特に、制動時には、X線曝射も終了しているので高電圧発生装置10が動作する必要がない。従って、陽極駆動装置11が制動電圧を出力するに足る入力電圧が与えられていればよい。
【0060】
さらには、半導体スイッチング素子51a〜51fにはIGBTの他に、バイポーラトランジスタやMOSFET(モストランジスタ)等のスイッチング素子を用いることもできる。
【0061】
《高力率昇圧型コンバータの他の出力例》
図8〜12は本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの他の制御出力を説明するための図であり、以下、図8〜図12に基づいて、高力率昇圧型コンバータの他の制御出力について説明する。ただし、以下の説明では、X線管22からX線ビームを照射する定常モード時に、高電圧発生装置10が必要とする電力は650ボルトの直流電力である場合について説明する。また、このときに陽極駆動回路11が必要とする電力も650ボルトの直流電力である。従って、起動,定常,制動,連続回転の各モードにおける必要電圧は、それぞれ1000ボルト,650ボルト,0ボルト,300ボルトに限定されるものではないことはいうまでもない。
【0062】
図8に示す高力率昇圧型コンバータ5の出力(以下、「コンバータ出力」と略記する)は、従来の高力率昇圧型コンバータと同様の出力を行う場合であり、解像度が高くなくてもよいプリスキャン等の断層像を撮影する場合に適する。
このときの計測条件は、例えば、(1)焦点面積が0.7mm×0.8mm、管電圧が140kV、管電流が100mA、スキャン時間が1.0〜4.5秒、(2)焦点面積が1.2mm×1.4mm、管電圧が140kV、管電流が225mA、スキャン時間が1.0〜4.5秒、(3)焦点面積が0.7mm×0.8mm、管電圧が140kV、管電流が100mA、スキャン時間が2.5〜8.3秒等がある。このような計測条件では、管電流と管電圧とが大きくなく陰極から回転陽極のターゲットに照射される電子ビームのエネルギーが小さい、あるいは回転陽極のターゲットに衝突する電子ビームの焦点面積が大きい、もしくは撮像に要する時間すなわちX線ビームの照射時間が短い等のように、陽極にかかる負担が比較的に小さいので、回転陽極を3000rpm程度の回転速度で回転させれば十分となる。
従って、このような場合には、陽極駆動回路11は起動モード時であっても固定子コイル21に供給する駆動電圧は低い電圧で十分となるので、陽極駆動回路11が必要とする電圧は、定常モード及び制動モード時と同じ電圧で十分である。従って、図8に示すように、高力率昇圧型コンバータ5の出力電圧は、起動モード、定常モード及び制動モード時においても650ボルトで十分となる。なお、高力率昇圧型コンバータ5の650ボルト出力時の動作は、前述した図2における定常モード及び制動モード時と同じ動作となるので、その説明は省略する。
【0063】
図9に示すコンバータ出力は、金属軸受け式の陽極回転機構を有するX線装置20を用いて、解像度の高い断層像を撮像する場合に適する。
この金属軸受け式の回転陽極では、固定子コイル21に回転を制動させるための電圧を印加し磁界を発生させた場合、X線管22が破損してしまうことが知られている。このために、金属軸受け式の回転陽極を有するX線装置20を使用する場合には、陽極駆動回路11はX線像の撮像中は定常モードでの出力を行い、撮像終了後には陽極駆動回路11は固定子コイル21への印加電圧を停止することによって、回転陽極の回転を制御していた。従って、金属軸受け式の回転陽極を有するX線装置20を用いる場合には、図9に示すように、本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ5は、起動モード時には1000ボルトの直流電力を供給し、定常モード時には650ボルトの直流電力を供給し、制動モードに相当する連続回転モード時には電力供給を停止する。このような電力供給を行うことによって、連続回転モード時における電力供給を低減させることが可能となるので、前述する効果に加えて、さらに使用電力量を低減できるという効果がある。ただし、本実施の形態の交流直流変換器70では、半導体スイッチング素子51a〜51fのオン/オフ制御のみでは出力を0ボルトにすることはできないので、例えば、商用電源1と交流直流変換器70との間に配置される図示しない遮蔽スイッチを制御し、交流直流変換器70への電力供給を遮断することによって実現することが可能である。
【0064】
図10に示す高力率昇圧型コンバータの出力は、陽極回転の起動時である起動モードには定常モードよりも大きな電力を必要とし、制動モードを必要としない型式のX線管を用いたX線装置に適する。
図10に示すコンバータ出力を要するX線装置は、X線像の撮像準備時及び撮像中以外であっても常に回転陽極を回転させる必要があるタイプのX線管を使用する場合であり、例えば、金属軸受け式のX線管の一部機種を使用する場合に適する。このようなX線装置を駆動する場合には、例えば、陽極駆動回路11は、起動モード時には470ボルトの3相交流電圧を固定子コイル21に供給する必要がある。また、陽極駆動回路11は、定常モード時には200ボルトの3相交流電圧を、連続回転モード時には100ボルト程度の3相交流電圧をそれぞれ固定子コイル21に供給する必要がある。
従って、高力率昇圧型コンバータ5は、起動モード時には1000ボルト、定常モード時には650ボルト、連続回転モード時には300ボルトの直流電力をそれぞれ供給する構成となっている。
【0065】
図11に示す高力率昇圧型コンバータの出力は、従来の高力率昇圧型コンバータと同様の出力を行う場合であり、特に、撮像終了後に回転陽極の制動モードが必要でないX線装置に適する。
図11に示すコンバータ出力は、例えば、解像度が高くなくてもよいプリスキャン等の断層像を金属軸受け式の回転陽極を有するX線装置20に用いて撮影する場合に適する。
このときの計測条件は、前述した図8の説明での(1)〜(3)の条件のように、管電流と管電圧とが大きくなく陰極から回転陽極のターゲットに照射される電子ビームのエネルギーが小さい、あるいは回転陽極のターゲットに衝突する電子ビームの焦点面積が大きい、もしくは撮像に要する時間すなわちX線ビームの照射時間が短い等であり、陽極にかかる負担が比較的に小さく、回転陽極が3000rpm程度の回転速度で回転するような場合である。
従って、高力率昇圧型コンバータ5は、起動モード及び定常モード時には650ボルトの直流電力を出力し、連続回転モード時には出力を0(ゼロ)ボルトすなわち供給電力を停止する構成となっている。
【0066】
図12に示す高力率昇圧型コンバータの出力は、前述した図11の場合と同様に、解像度が高くなくてもよいプリスキャン等の断層像を撮像する場合であり、X線像の撮像準備時及び撮像中以外であっても常に回転陽極を回転させる必要があるタイプのX線管を使用する場合に適する。
このような計測条件は、前述の図11の場合と同様に、管電流と管電圧とが大きくなく陰極から回転陽極のターゲットに照射される電子ビームのエネルギーが小さい、あるいは回転陽極のターゲットに衝突する電子ビームの焦点面積が大きい、もしくは撮像に要する時間すなわちX線ビームの照射時間が短い等であり、陽極にかかる負担が比較的に小さく、回転陽極が3000rpm程度の回転速度で回転するような場合であり、撮像終了後においても回転陽極の回転を継続することが必要な、例えば、金属軸受け式のX線管の一部機種を使用する場合に適する。
X線装置の駆動には、例えば、陽極駆動回路11が、起動モード時及び定常モード時には200ボルトの3相交流電圧を、連続回転モード時には100ボルトの3相交流電圧をそれぞれ固定子コイル21に供給する。
従って、高力率昇圧型コンバータ5は、起動モード時及び定常モード時には650ボルト、連続回転モード時には300ボルトの直流電力をそれぞれ供給する構成となっている。
【0067】
《交流直流変換器の他の構成例》
図13は高力率昇圧型コンバータの他の構成を説明するための図である。図13に示す高力率昇圧型コンバータは商用電源として単相のものを用いることが可能であり、4つのIGBT51a〜51dによる単相フルブリッジ回路によって交流直流変換器71が構成されており、この交流直流変換器71の出力には、電圧を平滑化するコンデンサ52が接続されている。このコンデンサ52を介した交流直流変換器71の出力には、抵抗81と半導体スイッチング素子82とからなる放電回路80が接続されている。一方、交流直流変換器71の入力側には、それぞれリアクトル50d,50eが接続されており、図13に示す高力率昇圧型コンバータは、リアクトル50d,50eを介して図示しない商用交流電源に接続される。60d,60eはそれぞれ高力率昇圧型コンバータの入力端子である。
【0068】
また、この高力率昇圧型コンバータは、交流直流変換器71のブリッジを構成するIGBT51a〜51d及び放電回路80のスイッチング素子82の駆動を制御する図示しない制御回路と、この制御回路に動作命令を与える図示しないシーケンサを有しており、このシーケンサには前述の高力率昇圧型コンバータと同様に、起動,定常,制動等を示す制御信号が入力される構成となっている。
【0069】
この高力率昇圧型コンバータは、一方の入力端子60dの入力電圧値が他方の入力端子60eの入力電圧値よりも高い時期において、IGBT51cをオンさせることにより、リアクトル50d、IGBT51aに接続されたダイオード、及びIGBT51cを介して短絡電流が流れ、リアクトル50dにエネルギーが蓄積され、ここでIGBT51cをオフすることにより、リアクトル50dに蓄積されたエネルギーがコンデンサ52を充電する構成となっている。また、入力端子60eの端子電圧が入力端子60dの端子電圧値よりも高い時期において、IGBT51aをオンさせることにより、IGBT51cに接続されたダイオード、IGBT51a、及びリアクトル50dを介して短絡電流が流れ、リアクトル50dにエネルギーが充電され、IGBT51aをオフすることにより、リアクトル50dに蓄えられたエネルギーがコンデンサ52を充電する。以上は陽極回転の起動モード時の動作であるが、定常モードでは前述の説明と同様の原理で電源側に電力を回生することが可能となる。
【0070】
このように、単相フルブリッジ構成の交流直流変換器71のIGBT51a〜51dを制御することにより、コンデンサ52には電源電圧より高い電圧が蓄積され、また電源側に電力を回生することで一度昇圧した出力を降圧することができるので、図13に示す高力率昇圧型コンバータは前述した高力率昇圧型コンバータと同様に大出力電力を得ることができる。
【0071】
図14は、高力率昇圧型コンバータのその他の構成を説明するための図である。図14に示す高力率昇圧型コンバータは、ダイオードによる周知の全波整流回路90と、全波整流回路90の出力電圧を平滑化するコンデンサ91と、コンデンサ91によって平滑化された電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路100と、昇圧チョッパ回路100の昇圧出力を降圧する放電回路80とから構成される。
【0072】
昇圧チョッパ回路100は、入力端子の一方の側にリアクトル101の一端がが接続されており、このリアクトル101の他端にダイオード103のカソードとIGBT102のコレクタが接続される。ダイオード103のアノードにはコンデンサ104の一端が接続され、昇圧チョッパ回路100の一方の出力となっている。一方、昇圧チョッパ回路100の入力端子の他方側には、IGBT102のエミッタとコンデンサ104の他端が接続され、昇圧チョッパ回路100の他方の出力となっている。
【0073】
また、昇圧チョッパ回路100の後段に配置される放電回路80は、昇圧チョッパ回路100の出力の内でダイオード103のカソードに接続される側の出力に抵抗81の一端が接続されると共に、放電回路80の一方の出力すなわち高力率昇圧型コンバータの一方の出力となっている。この抵抗81の他端には、IGBT82のコレクタが接続されている。一方、昇圧チョッパ回路100の出力の内でIGBT102のエミッタに接続される側の出力には、放電回路80を構成するIGBT82のエミッタが接続されると共に、放電回路80の他方の出力すなわち高力率昇圧型コンバータの他方の出力となっている。また、この高力率昇圧型コンバータは、昇圧チョッパ回路100のIGBT102及び放電回路80のIGBT82の駆動を制御する図示しない制御回路と、この制御回路に動作命令を与える図示しないシーケンサを有しており、このシーケンサには前述の高力率昇圧型コンバータと同様に、起動,定常,制動等を示す制御信号が入力される構成となっている。
【0074】
この高力率昇圧型コンバータでは、昇圧チョッパ回路100のIGBT102のオンによって短絡電流がリアクトル101にエネルギーが蓄積される。その後IGBT102をオフすることで、蓄積されたエネルギーはコンデンサ104に充電される。この動作は陽極回転の起動モード時の動作であるが、定常モードになると、放電回路80のIGBT82が、一度昇圧した出力電圧を降圧させて電力を回生する為にオンする。このように、昇圧チョッパ回路100のIGBT102を制御することにより、コンデンサ52には電源電圧より高い電圧が蓄積され、また放電回路80のIGBT82をオンすることで一度昇圧した出力を降圧することができるので、この高力率昇圧型コンバータは前述した高力率昇圧型コンバータと同様に大出力電力を得ることができる。
【0075】
図15は、高力率昇圧型コンバータのその他の構成を説明するための図である。図15に示す高力率昇圧型コンバータは、商用電源の入力となる入力端子60a〜60cに接続される周知の昇圧型絶縁トランス110と、昇圧型絶縁トランス110の出力を整流する周知の全波整流回路90と、全波整流回路90の出力を平滑化するコンデンサ91と、コンデンサ91の出力を降圧する放電回路80とからなる。また、この高力率昇圧型コンバータは、放電回路80のIGBT82の駆動を制御する図示しない制御回路と、この制御回路に動作命令を与える図示しないシーケンサを有しており、このシーケンサには前述の高力率昇圧型コンバータと同様に、起動,定常,制動等を示す制御信号が入力される構成となっている。
図15に示す高力率昇圧型コンバータは、陽極回転の起動モード時に要する電圧を昇圧型絶縁トランス110で昇圧する。定常モード時には、放電回路80のIGBT82が、一度昇圧した出力電圧を降圧させて電力を回生する為にオンする。このように、昇圧型絶縁トランス110で昇圧した電圧を、チョッパ回路100のIGBT102を制御することで降圧することができるので、前述した高力率昇圧型コンバータと同様に大出力電力を得ることができる。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態のX線装置では、高力率昇圧型コンバータ5が陽極駆動回路11の動作モードに応じた電圧レベルの直流電圧を供給する構成となっているので、例えば、X線管22の一対の電極である陽極及び陰極間に印加する電圧を高くしてX線管22から高エネルギーのX線ビームを被検体310に照射し、解像度の高いX線像を得る場合のように、回転陽極を所望の時間内に高速回転させるために陽極駆動手段11が高い直流電圧の供給が必要となった場合であっても、回転陽極が所望の回転数に達するまでの期間内にのみ回転陽極の駆動に必要な直流電圧を高力率昇圧型コンバータ5が供給する構成となっているので、高力率昇圧型コンバータ5を共用することができる。従って、高力率昇圧型コンバータ5を小型化することができる。
【0077】
また、高力率昇圧型コンバータ5は回転陽極が所望の回転数に達した後は、回転陽極の回転数を維持するために必要な電圧レベルと、高力率昇圧型コンバータ5がX線管22に印加するための交流電圧を生成するために必要となる電圧レベルとの何れか高い方の電圧を出力電圧レベルとして出力する構成となっているので、高力率昇圧型コンバータ5及び高電圧発生装置10における電力損失を低減させることができる。
【0078】
さらには、高力率昇圧型コンバータ5と、高電圧発生装置10と、陽極駆動手段11とを、撮影系を被検体310の周囲に回転させる回転板410であるスキャナに搭載することによって、撮影系を被検体310の周囲に回転させる速度を向上させることが可能となるので、X線像の撮像時間を短縮することができる。その結果、診断効率を向上させることができる。
【0079】
なお、本実施の形態のX線装置では、高電圧発生装置10から高力率昇圧型インバータの出力を制御するための制御信号を出力する構成としたが、これに限定されることはなく、例えば、陽極駆動回路11から出力させる、あるいは高力率昇圧型コンバータ5に内蔵させる等の構成でもよいことはいうまでもない。
また、本実施の形態では、本願発明をX線CT装置に適用した場合について説明したが、これに限定されることはなく、C字型アームを有する循環器用のX線装置やX線テレビ装置、病室に移動させて撮影するポータブルX線装置等にも適用可能なことはいうまでもない。
【0080】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0081】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)直流電圧発生器を共用することができる。
(2)X線高電圧装置における電力損失を低減させることができる。
(3)直流電圧発生装置を小型化することができる。
(4)より高速に撮影系を回転移動させることができる。
(5)診断効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のX線装置であるX線CT装置に使用されるX線高電圧装置の概略構成を説明するための図である。
【図2】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータ出力の一例である。
【図3】本実施の形態のX線装置であるX線CT装置の概略構成を説明するための図である。
【図4】本実施の形態の撮影系の概略構成を説明するための図である。
【図5】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの概略構成を説明するための図である。
【図6】本実施の形態の交流直流変換器を3相商用交流電源に接続した場合の接続図である。
【図7】高力率昇圧型コンバータの入力電圧がeu>ev>ewのときにおける交流直流変換器の半導体スイッチング素子のスイッチング状態による電流の流れを説明するための図である。
【図8】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの他の制御出力を説明するための図である。
【図9】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の制御出力を説明するための図である。
【図10】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の制御出力を説明するための図である。
【図11】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の制御出力を説明するための図である。
【図12】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の制御出力を説明するための図である。
【図13】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータの他の構成を説明するための図である。
【図14】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の構成を説明するための図である。
【図15】本実施の形態の高力率昇圧型コンバータのその他の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1…商用交流電源、5…高力率昇圧型コンバータ、10…高電圧発生装置、11…陽極駆動回路、20…X線管装置、21…固定子コイル21、22…X線管、50a〜50c…リアクトル、51a〜51f…半導体スイッチング素子、52a,52b…コンデンサ、55…制御回路、56…シーケンサ、60a〜60c…入力端子、70…交流直流変換器、301…操作卓、302…撮影制御手段、303…回転板回転手段、304…回転角計測手段、305…画像収集処理手段、306…表示手段、307…ガントリ、308…X線検出器、309…天板、310…被検体。

Claims (2)

  1. 交流電圧から直流電圧を生成する直流電圧発生手段と、該直流電圧発生手段によって生成された直流電圧を交流電圧に変換する交流電圧発生手段と、該発生された交流電圧を高電圧に変換し、変換した高電圧をX線管の一対の電極に供給する高電圧発生手段と、前記直流電圧から交流電圧に変換された電圧を前記X線管の陽極電極を回転させる回転機構に供給する陽極駆動手段とを備えたX線高電圧装置において、前記直流電圧発生手段は前記陽極駆動手段の動作モードに応じて出力電圧レベルを切り換える出力電圧レベル切換手段を備えたことを特徴とするX線高電圧装置。
  2. 請求項1記載のX線高電圧装置と、このX線高電圧装置によって電源供給されるX線管と、被検体を介して前記X線管と対向配置され前記被検体を透過したX線ビームから前記被検体のX線像を撮像する撮像手段と、該撮像手段を前記被検体の周囲に回転あるいは移動させる回転移動手段とを備えたことを特徴とするX線装置。
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