JP4452050B2 - 姿勢保持具 - Google Patents

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本発明は、体の一部が麻痺した患者の姿勢を保持する姿勢保持具に関する。
患者の姿勢を保持する装置には種々のものが提案されている。例えば、特開2002−306282号公報には空気圧を使って姿勢を調節するものが開示されている。特開平11−113941号公報には腰部を固定し腰部を直立させるものが開示されている。さらに、米国出願公開US2003/0055367号には傷ついた頸部を保護するものが開示されている。米国特許USP6082826号には車椅子に座った患者の胴と頭を保持するものが開示されている。
特開2002−306282号公報 特開平11−113941号公報 米国出願公開US2003/0055367号 米国特許USP6082826号
しかしながら、これら従来の技術は、患者の特定の姿勢のみを保持するものであった。患者はその生活において様々な姿勢を必要とする。例えば、脳性小児麻痺等で不随意運動を起こす患者、半身麻痺の患者、摂食障害で嚥下(えんげ)障害の患者、それぞれに保持したい姿勢がある。例えば、左腕が不随意運動をする患者は左腕を適当な姿勢で保持しておきたい。半身麻痺の患者は首を保持したい。車椅子に乗車時には体幹を保持したい。就寝時には脚が内側に寄らないように保持したい。嚥下障害の患者は食事をする際に嚥下障害が起こらない顔の向きに首を保持したい。このような、患者の様々な生活態様に応じて、簡易に患者の姿勢を保持する器具は現在のところ見あたらなかった。そこで、本発明は、安価な器具でもって患者のその時々の様々な姿勢を保持することのできる姿勢保持具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の姿勢保持具は、可撓性を有しかつ曲がった形状を維持できる芯材としての可撓性部材と、その可撓性部材の周囲を覆う弾性被覆体と、その弾性被覆体の周囲を覆うスポンジ状被覆体と、を備えることを特徴とする。
また、前記可撓性部材が金属からなる波形管であることを特徴とすることができる。
さらに、前記弾性被覆体がゴム若しくは合成樹脂からなるホースであることを特徴とすることができる。
そして、前記可撓性部材の一端にねじが固着され、他端にナットが固着されていることを特徴とすることができる。
このように構成すると、表面を柔らかいスポンジ状被覆体で覆われた棒形状の姿勢保持具が現れる。この姿勢保持具は芯材としての可撓性部材の働きにより容易に曲げることができ、曲げた形状を保つことができる。従って、患者の保持したい部分に巻き付けたり、保持したい部分を支持するような形状にして身体に取り付けることにより患者の姿勢を保持できるという効果を奏する。したがって、患者の様々な生活態様に応じて要求される様々な姿勢を、簡易な一本の棒形状の姿勢保持具で保持できるという効果がある。ここで、可撓性部材の周囲を覆う弾性被覆体は、その弾性により可撓性部材が極端に小さな曲率半径で曲げられるのを防止し、可撓性部材の一部への過度の負荷を防止し姿勢保持具の寿命を長くする。スポンジ状被覆体は直接患者に接する部分であるので、その柔らかさで患者の装着感を良好にする。
また、可撓性部材に金属波形管を用いたものは、その機械的強度が強く、かつ、曲げた形状を保つ力も比較的強い。さらに、金属波形管は適当な外寸径のものが水道用等の汎用品で調達できるから安価に姿勢保持具を提供できる。しかしながら、金属はX線や磁気に反応するから、CTやMRIを使用する際には合成樹脂で構成された可撓性部材を用いる必要がある。
さらに、弾性被覆体をゴム若しくは合成樹脂からなるホースで構成すると、市販の汎用品を利用でき安価に提供できる。
そして、可撓性部材の一端にねじが固着され他端にナットが固着されたものは、複数の姿勢保持具をその端部においてねじ螺合してつなぎ合わせ、一本の長い姿勢保持具とすることができる。このため、例えば、1mの姿勢保持具と0.5mの姿勢保持具を何本か用意しておけば50cmピッチで任意の長さの姿勢保持具を提供でき、小児から大人まで患者の体の大きさに応じて、また、使用箇所に応じて使いやすい長さの姿勢保持具を容易に提供できる。
図1は、机1の上に置かれた姿勢保持具10を示す斜視図である。姿勢保持具10は直径約70mm、長さ1500mmのもので、両端に端末を保護する端末球20、30が取り付けられている。端末球20、30は合成樹脂で作られている。姿勢保持具10の表面はウレタン発泡ゴムからなる。姿勢保持具10は手で自由にその形を変形させることができ、変形された形を保っている。
図2は、姿勢保持具10の内部を破断して示す斜視図である。中心に鋼材でできた波形管11が配置される。波形管11は内径が19mm、外形が25mmの水道管に用いる汎用品であり、可撓性に富み、充分な強度を有している。金属の波形管11は芯材としての可撓性部材を構成している。金属の波形管11の周囲をホース12が覆っている。ホース12は内径部がゴム部12a、外形部が塩化ビニル部12bからなる二重構造を持つものである。塩化ビニル部12bには強化繊維が網状に埋設されている。ホース12は充分な弾性を持つ弾性被覆体を構成している。ホース12の周囲を厚いウレタン発泡ゴム13が覆い、外径を70mmとしている。ウレタン発泡ゴム13はスポンジ状被覆体を構成している。
ホース12はその弾性により金属の波形管11を保護し、金属の波形管11が余りに小さな曲率半径で曲がらないように保護している。金属の波形管11を余りに急に曲げると金属が疲労し短い回数の曲げで破断に至る。ウレタン発泡ゴム13はその柔らかさにより患者への圧迫感を減少させ装着感を向上させる。
図3は、姿勢保持具10の端末処理を一部を破断して示す斜視図である。端末では金属の波形管11が露出して患者を傷つけないように、合成樹脂からなる端末球20が取り付けられる。このため、姿勢保持具10の一方の端末には金属の波形管11にねじ15がアクリル系接着剤で固定されている。一方、端末球20には雌ねじ21が形成され、ねじ15に螺合できるようになっている。そして、雌ねじ21とねじ15の螺合により端末球20が端末に取り付けられる。ところで、姿勢保持具10の他方の端末には金属の波形管11にナット16がアクリル系接着剤で固定されている。そして、他方の端末球30にはねじ31が突出して設けられている。端末球30のねじ31をナット16に螺合することにより端末球30は他端に取り付けられる。ここで、端末球30をナット16に螺合する替わりに、もう一本の姿勢保持具のねじ15を螺合すれば、2本の姿勢保持具10が連結されてより長い姿勢保持具が組み上がることになる。端末球30は最後の姿勢保持具の金属の波形管11端末のナット16に螺合すればよい。
図4、図5は、頸部を保持する使用方法を示す斜視図である。姿勢保持具10の中央部を頸部の後ろに来る様にし、両サイドを腋から背中に回して固定している。姿勢保持具10の端末球20、30は背中にある。この使用方法では、腋と背中とで姿勢保持具10の両端が固定されるため、姿勢保持具10の中央部で頸部を自由に保持できる。頸部の後部を支えるようにすれば、頭が後傾するのを防ぐことができる。頸部の後部と片方のあごを支えるようにすれば、顔を左右いずれかに回した姿勢で保持することができ、嚥下障害者が食事をするときに最適である。半身麻痺で嚥下障害となっている者は、麻痺した側に首を回すと誤嚥下が減少するからである。
図6は、体幹を保持する使用方法を示す斜視図である。姿勢保持具10の中央部を腰部の背中側に回し、両サイドを前方から股関節に回し、後部臀部で止めている。この使用方法では、体幹が傾くのを防ぎ保持することができる。
以上述べた実施の形態では、姿勢保持具の中心にくる芯材としての可撓性部材に強度と軽さと可撓性を備えた金属の波形管11を用いた。しかし、可撓性部材として針金や電線(単線の電線)、鉛の線材等を用いても良いことは明らかである。また、CTやMRIを使用する際には、これら金属製の可撓性部材ではなく、磁気に反応したりX線を遮ったりしない、合成樹脂で構成された可撓性部材を用いることが必要である。合成樹脂で構成された可撓性部材としては、例えば、球形状部と球受け部が連続した部品を作り、これらの部品を次々に連結して線状部材となし、球形状部と球受け部との摩擦によりその姿勢を保つようにした可撓性部材が考えられる。これら種々の材質の可撓性部材を用いたものも、本発明の技術的範囲に入ることは明らかである。
机の上に置かれた姿勢保持具を示す斜視図である。 姿勢保持具の内部を破断して示す斜視図である。 姿勢保持具の端末処理を一部を破断して示す斜視図である。 頸部を保持する使用方法を示す前方から見た斜視図である。 頸部を保持する使用方法を示す後方から見た斜視図である。 体幹を保持する使用方法を示す斜視図である。 腕を保持する使用方法を示す斜視図である。
符号の説明
10 姿勢保持具
11 波形管(可撓性部材)
12 ホース(弾性被覆体)
13 ウレタン発泡ゴム(スポンジ状被覆体)
15 ねじ
16 ナット
20 端末球
21 雌ねじ
30端末球
31 ねじ

Claims (4)

  1. 可撓性を有し且つ曲がった形状を維持できる円形管状の可撓性部材と、前記可撓性部材の周囲を覆う弾性被覆体と、その弾性被覆体の周囲を覆うスポンジ状被覆体と、前記可撓性部材の両端部に連結される端末球と、を備える姿勢保持具であって、
    前記可撓性部材の中央部が患者の保持すべき部位の後に当接され、
    前記中央部から前記両端部に至る前記可撓性部材の部位が前記患者の前を迂回して前記端末球が前記患者の後部に当接されることを特徴とする姿勢保持具。
  2. 前記可撓性部材が金属からなる波形管であることを特徴とする請求項1に記載の姿勢保持具。
  3. 前記弾性被覆体がゴム若しくは合成樹脂からなるホースであることを特徴とする請求項1または2に記載の姿勢保持具。
  4. 前記可撓性部材の一端にねじが固着され、他端にナットが固着されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の姿勢保持具。
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