JP4449944B2 - 遮断弁 - Google Patents

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本発明は、外部状況によって作動する安全弁(国際特許分類F16K 17/36)で操作手段として電動機を使用したもの(国際特許分類F16K 31/04)、特に、ガスの事故を未然に防ぐガス遮断装置の遮断機構として使用される遮断弁に関するものであり、さらに詳しくは流路に形成された弁座に対し弁体を前進または後退移動させることに
よって流路の遮断復帰動作を行うモータを動力源とした遮断弁に関するものである。
ガス事故を未然に防ぐため、従来より種種の安全装置が利用されており、中でもガスメータに内蔵され流量センサによりガスの流量を監視しマイクロコンピュータによりガスの使用状態を異常使用と判断した場合や、地震センサ、ガス圧力センサ、ガス警報器、一酸化炭素センサなどのセンサの状況を監視し危険状態と判断した場合は、ガスメータに内蔵された遮断弁によりガスを遮断する電池電源によるマイクロコンピュータ搭載ガス遮断装置内蔵ガスメータ(以下マイコンメータと省略する)は、安全性、ガス配管の容易性、低価格等の優位性のため、普及が促進され、近年ほぼ全世帯普及が実施されるに至っている。
また、流量センサによって計測されたガス流量情報を電話回線などを利用して集中監視するテレメータ機能を有した、集中監視型マイコンメータの比率も増加し、ますます、情報端末として利便性の向上が求められている。この集中監視型マイコンメータなどにおいては、簡単な電気スイッチ操作や電話回線などによる遠隔操作でガスの遮断、復帰が可能なよう、マイコンメータに搭載した電池による電気エネルギーでガス遮断もガス復帰も可能で開弁状態と閉弁状態の保持はエネルギーを必要としない遮断弁が要求されている。
この遮断弁の駆動方式としては、従来電磁ソレノイドを使用したものが主流であったが、近年比較的強い閉止力、復帰力を実現でき、非通電時は状態保持可能なPM型ステッピングモータを駆動源とする遮断弁が注目されており、なかでもロータをガス流路内、ステータをガス流路外とする気密隔壁を持った遮断弁が、ガス流路への取り付けが容易なため主流である。
以下に従来の遮断弁について説明する。
従来のこの種の遮断弁は、特許文献1、特許文献2に示すようなものが一般的であった。この特許文献1に記載の遮断弁は図5に示されているように、鍔付きカップ状のケーシング6を有し、このケーシング6の外周にステータ4を装着し、ケーシング6の開口部に合成樹脂製のアウターブッシュ3を嵌着し、このアウターブッシュ3にスタッド5を一体成形することで偏心させて前方に突設し、ケーシング6内にインナーブッシュ12を挿設し、アウターブッシュ3およびインナーブッシュ12にリードスクリュー17をその先端の雄ネジ部17aが当該アウターブッシュ3より前方に突出した状態で正逆方向に回転自在に支持し、このリードスクリュー17にロータ16をステータ4に対向する形で取り付け、このロータ16とアウターブッシュ3との間にスラスト荷重用ころがり軸受18を介挿し、スタッド5に係合し雄ネジ部17aに螺合して弁体25を配されている。弾性シール部材8とアウターブッシュ3とケーシング6は、段付きフランジ2と平板フランジ7とで挟み込まれていて、段付きフランジ2と平板フランジ7とはかしめ部32でかしめによって固着されている。かしめ部32より外側に弾性シール部材33が段付きフランジ2と筺体27とで挟み込まれて、段付きフランジ2と筺体27との気密を保持している。
以上のように構成された遮断弁について、以下その動作について説明する。
ガスの異常使用時などには、図示していない制御部からの通電により、ロータ16を正転させ、リードスクリュー17が正方向に回転し、スタッド5が弁体25の回転を拘束することで回転運動を直線運動に変換し、弁体25がリードスクリュー17側から弁座26側に前進して弁座26に当接することにより、流体経路を閉塞して流体を遮断する。また、これを復元するときには、外部入力によってリードスクリュー17を逆方向に回転させ、スタッド5が弁体25の回転を拘束することで回転運動を直線運動に変換し、弁体25
を弁座26側からリードスクリュー17側に弁体25の短がアウターブッシュ3に当接するまで後退させ、流体経路を開放して流体の供給を再開していた。
また、特許文献2記載の遮断弁を図6に示した。この遮断弁も図5の遮断弁とほぼ同様の構成であるが、異なる点は、ステータ34がフランジ35と複数の溶接部36においてスポット溶接されて固定されている点である。溶接部36より外側に弾性シール部材33がフランジ35と筺体27とで挟み込まれて、フランジ35と筺体27との気密を保持している。
この遮断弁の動作に関しては、図5の遮断弁と同様であるため説明を省略する。
特開平11−002352号公報 特開平09−210237号公報
この種の遮断弁は、一般的に屋外に設置されるガスメータに取り付けられ、夏の直射日光下での50℃を超過する温度から、厳冬期の−20℃を下回る温度までの厳しい温度変化にさらされることになる。弁体25、フランジ2、35のガス室側などガス室側の部品は、低分子炭化水素である燃料用ガスや、ガス中に微少に含まれる水分、硫化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境内で前記過酷な温度変化にさらされることになる。また、ステータ4、34や、フランジ2、35の大気側は屋外の飽和湿度に近い高温高湿環境や、ガスメータの内の結露などの過酷な条件にさらされることになる。そして、その中で、ガスメータの使用期間(一般に10年間)中、ガス漏れのないよう高い気密信頼性が要求されている。
図5に示した従来の遮断弁のように、ステータ4とフランジ2間をかしめ接合している場合は、かしめ部32のかしめ変形個所は金属の表面処理が薄くなったり、剥離したりしており、水分などによって腐食しやすい状態になっている。また、かしめの残留応力で、かしめ部32は金属組織上弱くなっていて粒界腐食や応力腐食割れを発生しやすい。
図6に示した従来の遮断弁のように、ステータ34とフランジ35間をスポット溶接している場合は、溶接部36は、溶接時の局部的な発熱により溶接部36とその他の個所との金属組織間に歪みが残存しており粒界腐食や応力腐食割れを発生しやすい。また、溶接部36の周辺は金属の表面処理が薄くなったり、剥離したりしており、水分などによって腐食しやすい状態になっている。
また、上記従来の遮断弁では、ステータ4、34とフランジ2、35とのかしめ部32または溶接部36が、弾性シール部材33によるフランジ2、35と筐体27とのシール面より内側にあるため、万が一かしめ部32または溶接部36が腐食、応力腐食割れなどで破損した場合は、ガス室側から大気側にガス漏れが発生する可能性がある。
さらに、図5、図6に示す従来の遮断弁はいずれも、軸を支持する軸受けが隔壁に対し複数部材を介して支持される構成のため、ロータとステータのギャップや軸の傾きがばらつきやすく性能確保が難しい構成であった。
また、ガス圧の変動が繰り返された場合、変位の大きい隔壁のシール部はゆるみ易い傾向にあるが、図5、図6の従来例とも変位に対して配慮をしていないため、シール部のガス漏れが懸念される。
本発明はかかる従来の課題に鑑み、長期使用における湿度ストレス、温度ストレス、化
学物質のストレス等によってステータをフランジに固定する機構が破壊しにくく、万が一腐食などで破損した場合もガス漏れに至らない高い気密信頼性を有した遮断弁を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、本発明の遮断弁は、ステータと、前記ステータの内側に設けた開放端を有する円筒部を備えたなべ状の嵌通孔のない隔壁と、回転軸の一端に送りネジが形成された回転軸を有するロータと、中央に中心孔と前記隔壁の開放端の外径より若干大きな内径を持った円筒状の段差部を形成し前記流体室と気密を保持するためのシール面を有した取り付け板と、前記隔壁の開放端の外周と前記取り付け板の段差部の内周との間に介在するシール部材と、前記シール部材が取り付け板の段差部から脱落することを防止するため前記ステータとシール部材との間に配したバックアップリングと、前記送りネジに螺合し前記ロータの回転により、前後動作する移動体と、前記移動体と係合している弁体と、前記取り付け板の外周部に設けた2カ所にかぎ爪状の嵌合部と、前記嵌合部に両端が嵌合して前記ステータを前記取り付け板に固定する概ねコの字形状の支持フレームとからなり、前記ロータは送りネジが前記隔壁の開口端側に位置する方向で前記隔壁の内側に配置され、前記移動体は前記取り付け板の中心孔を通して前記送りネジに螺合し、前記支持フレームが前記嵌合部に嵌合することにより、前記ステータと前記隔壁を取り付け板側に押し付けたことを特徴とするもので、高い気密と信頼性を有した遮断弁を実現するものである。
本発明の遮断弁は、支持フレームが前記嵌合部に嵌合することにより、前記ステータと前記隔壁を取り付け板側に押し付けているため、従来の接合部に相当する嵌合部が完全に大気側にあることになり、燃料用ガスや、ガス中に微少に含まれる水分、硫化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境にさらされることがなく、水分付着や、結露に強い構成となり、従来の遮断弁と比較してステータを取り付け板に固定する機構が破壊しにくく、万が一腐食などで破損した場合でも取り付け板のシール面の内側には影響がなく、ガス室側から大気側にガス漏れが発生することがない。
本発明の請求項1に係る遮断弁は、流体室に形成された弁座に当接可能に構成した弁体により、前記弁体が前記弁座から離れてガスが流通可能な開弁状態と、前記弁体が前記弁座に当接しガスが遮断される閉弁状態とを保持する遮断弁において、
ステータと、前記ステータの内側に設けた開放端を有する円筒部を備えたなべ状の嵌通孔のない隔壁と、回転軸の一端に送りネジが形成された回転軸を有するロータと、中央に中心孔と前記隔壁の開放端の外径より若干大きな内径を持った円筒状の段差部を形成し前記流体室と気密を保持するためのシール面を有した取り付け板と、前記隔壁の開放端の外周と前記取り付け板の段差部の内周との間に介在するシール部材と、前記シール部材が取り付け板の段差部から脱落することを防止するため前記ステータとシール部材との間に配したバックアップリングと、前記送りネジに螺合し前記ロータの回転により、前後動作する移動体と、前記移動体と係合している弁体と、前記取り付け板の外周部に設けた2カ所にかぎ爪状の嵌合部と、前記嵌合部に両端が嵌合して前記ステータを前記取り付け板に固定する概ねコの字形状の支持フレームとからなり、前記ロータは送りネジが前記隔壁の開口端側に位置する方向で前記隔壁の内側に配置され、前記移動体は前記取り付け板の中心孔を通して前記送りネジに螺合し、前記支持フレームが前記嵌合部に嵌合することにより、前記ステータと前記隔壁を取り付け板側に押し付けたことを特徴としたものである。
この構成により、ステータと取り付け板をシール部より外側で接合しているため、接合部が完全に大気室側にあることになり、燃料用ガスや、ガス中に微少に含まれる水分、硫
化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境にさらされることがなく、水分付着や、結露に強い構成となり、従来の遮断弁と比較してステータを取り付け板に固定する機構が破壊しにくく、万が一腐食などで破損した場合でも取り付け板のシール面の内側には影響がなく、ガス室側から大気側にガス漏れが発生することがない。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1、図2、図3はそれぞれ本発明の実施例1の遮断弁の開弁状態、遮断動作中、閉弁状態の断面図、図4は本発明の実施例1の遮断弁の取り付け板、ステータ、支持フレームの形状を示す斜視図である。
図1および図4において、概ね糸巻き状のコイルボビン41に導線42が巻線された励磁コイル43と、外周に円筒部を有し内周に櫛歯状の磁極を持った第1の電磁ヨーク44と、この電磁ヨーク44との間で励磁コイル43を挟持するように配された概ね円盤状で内周に櫛歯状の磁極を持った第2の電磁ヨーク45とのセットが2組、互いの第2の電磁ヨーク45の円盤部を接触させて配されステータ46を形成している。第1の電磁ヨーク44と第2の電磁ヨーク45の櫛歯状の磁極は所定の隙間を持って噛合し、また2組のセットの櫛歯は、回転方向に他のセットの櫛歯のほぼ隙間部に位置するよう配置されている。
ステータ46の内側に同軸に、2段の底47a、47bと、大小の円筒部47c、47d、大径の円筒部47cの開放端につば47eを有するなべ状に絞り成形された嵌通孔のない金属性の隔壁47が配されている。隔壁47の材料は、非磁性ステンレス鋼鈑、銅合金、アルミニウム合金、合成樹脂、セラミックスなどの剛体が選択可能であるが、耐腐食性、強度、耐クリープ、薄肉加工性などの理由から、オーステナイト系ステンレス鋼鈑を絞り加工したものが最適であり、絞り加工後固溶化熱処理を施し、残留する内部応力と結晶粒の微細化を除去したものが望ましい。
隔壁47の小径の円筒部47dなべ側面内側には、中心孔48aを有する合成樹脂製の第1の軸受48が嵌挿されている。隔壁47の円筒部47dと第1の軸受48は締まり嵌めで嵌合している。第1の軸受48の嵌挿部48bと中心孔48aとの間には、薄肉化した波紋状の応力緩和部48cが形成されている。また、隔壁47の底47aに当接するようストッパ48dが形成されている。この第1の軸受48の材料は、摩擦係数の低さや経済的理由からポリアセタールが最適である。
隔壁47の大径の円筒部47cのなべ側面の開放端側には、第2の軸受け49aと、側面に中心軸と垂直な開放端49gを持つ円筒部49bと、外周につば部49cとを同軸に有する合成樹脂製のふた49が、つば部49cを隔壁47のつば47eに当接して嵌挿されている。隔壁47の円筒部47cと第2の軸受けを兼たふた49の嵌挿部49eは締まり嵌めで嵌合している。ふた49の嵌挿部49eと第2の軸受け49aとの間には、薄肉化した波紋状の応力緩和部49dが形成されている。このふた49の材料としては第1の軸受48同様ポリアセタールが最適である。隔壁47の円筒部47cとふた49の嵌挿部49eとの締まり嵌めの嵌め合いは、後述する別の固定手段があるため、また円盤部49fの波打ちを防止するために比較的ゆるめでよい。ふた49の円筒部49bの内面には中心軸に平行な凸状のリブ50が、円周上で180°離れた2カ所に形成されている。
隔壁47の内側には、円周方向に分極着磁された円筒形の永久磁石51と、一方の端に送りネジ52を形成された回転軸53と永久磁石51と回転軸53を同軸に保持するスリ
ーブ54とで構成されたロータ55が、回転軸53の送りネジ52側端をふた49の第2の軸受け49aに、逆の端を第1の軸受48の中心孔48aに回転可能に緩挿されて配されている。
流体室56に取り付け可能な取り付け板57は、中央に中心孔57aと隔壁47の大径の円筒部47cの外径より若干大きな内径を持った円筒状段差部57bを形成され、外周部の2カ所にかぎ爪状の嵌合部57cを形成されている。段差部57bには隔壁47の大径の円筒部47cの端部が挿入され、ふた49の円筒部49bが中心孔57aを貫通して流体室56側に突出し、円筒部47cの外周と段差部57bの内周との間には、合成ゴム製Oリングなどの弾性体シール部材58が隔壁47の中心軸に対して径方向に圧縮されて配されている。ふた49のつば部49cは、取り付け板57の段差部57bの底面57dと隔壁47のつば47eとに挟まれて保持されている。
取り付け板57のシール面57eと流体室56との間にはシール部材69が圧縮されて保持されており、取り付け板57と流体室56間を気密に保持している。
取り付け板57の隔壁47側平面にはステータ46が当接して配されていて、このステータ46と隔壁47を押しつけて取り付け板57との間に挟み込んで、両端を取り付け板57の嵌合部57cに嵌合されて、概ねコの字形状の支持フレーム59が配されている。支持フレーム59にはステータ46に係合可能な係合部59bが形成され、ステータ46の回転を防止している。なお、この例では係合部59bは背面から見ると凸字形状であり、先端部を電磁ヨーク44に開口した孔に差し込んで係合し、凸字の段差部で電磁ヨーク44を取り付け板57側へ付勢している。ステータ46とシール部材58との間には、シール部材58が取り付け板57の段差部57bから脱落することを防止するバックアップリング60が配されている。取り付け板57、支持フレーム59の材質は表面処理された鋼板、ステンレス鋼板、銅合金板、アルミニウム合金板など耐ガス性、耐腐食性と、強度を持った剛体材料であり、経済的理由から表面処理された鋼板が選択しやすい。
流体室56内に配された移動体61は、中心孔61aが回転軸53の送りネジ52に螺合し、ステータ46側に概ね円盤状のバネ受け61bを形成され、他端に径の太い係合リング部61cを形成され、それらの間に径の細い円筒部61dを形成されている。バネ受け61bの外周には、ふた49のリブ50と係合可能な凹状部61eが、円周上で90°の間隔に4カ所に成形されている。この凹状部61eがリブ50と係合することで、移動体61と軸受49との回転が防止され、送りネジ52の回転動作が移動体61の前後動作に変換される。移動体61の材料は、摩擦係数の低さや経済的理由からポリアセタールが最適である。
弁体62は、流体室56内に形成された弁座65に当接可能な概ね円盤状で合成ゴムなどの可撓体性の弁シート63と、弁シート63のステータ46側の面に当接して配された合成樹脂など剛体製の弁シート保持部材64とで構成されている。ガス(流体)は弁体62を弁座65に対して、閉成方向に流れるように構成されている。弁シート63は貫通孔がなく、外周に係合リング部63aを形成し、弁シート保持部材64を抱き込むようにして遊嵌している。弁シート保持部材64は、ステータ46側に突出し、内径が移動体61の係合リング部61cの外径とほぼ等しく軸方向に縦割り64aが形成された円筒部64bを有し、この円筒部64bの端に、内径が移動体61の係合リング部61c外径より細く移動体61の円筒部61d外径とほぼ等しい、内側に突出した係合爪64cを有し、移動体61と係合して配されている。弁シート保持部材64の円筒部64b先端と移動体61のバネ受け61bとの間には隙間69が設けられている。
移動体61と弁シート保持部材64との間には、弁シート保持部材64の円筒部64b
外径とほぼ等しい内径を有するコイルスプリング66が圧縮して保持されている。
そして、この移動体61と弁体62とで弁機構を構成しており、開弁側の移動下死点においてはふた49の開放端49gと、弁シート保持部材64の裏面64dが当接し、かつ、ふた49と移動体61の間には隙間を有するよう軸方向の長さを設定されている。
ロータ55のスリーブ54と第1の軸受48、ふた49との間には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や黒鉛粒子を配合したポリアミド(PA)などの自己潤滑性を有する合成樹脂製のスラストワッシャ67、68が配されている。
次にこの実施例1の遮断弁の動作、作用について説明する。
ガスの使用状態が異常でなく、各種センサーからの信号が危険を示していない時、マイコンメータの制御部(図示せず)からの通電はなく、遮断弁は図1に示したように移動体61はステータ46側にあり、弁体62は弁座65から離れた開弁状態を保持し、ガスが流通可能である。
ガスの使用状態が異常であるか、各種センサーからの信号が危険を示している時、マイコンメータの制御部は励磁コイル43の各導線42に位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロータ55を正回転させる。移動体61は凹状部61eがリブ50と係合し回転を防止されているため、ロータ55に連動した送りネジ52の回転動作は移動体61の前後動作に変換され、移動体61と係合している弁体62は、弁シート63が弁座65に当接する位置に移動し、図2に示した状態になる。さらに移動体61が弁座65側に前進すると、コイルスプリング66がより圧縮され、弁シート保持部材64の円筒部64b先端と移動体61のバネ受け61bとが当接し、弁シート63が撓み、圧縮され、ついに移動体61の反発力が送りネジ52の推力より大きくなり、ロータ55の回転が停止する。こうして、弁体62は弁座65にコイルスプリング66で付勢され、ガスが遮断される。この閉弁状態の遮断弁を図3に示した。
この後、マイコンメータの制御部が通電を停止しても、ロータ55は保持トルクのため状態を保持し、したがって弁体62は弁座65にコイルスプリング66で付勢された閉弁状態を保持する。
各種センサーからの信号から危険が解除され復帰可能とマイコンメータの制御部が判断した場合や、ガス利用者が危険状態を復旧し、メータやリモートコントロール盤に設けられた復帰スイッチを操作した場合、ガス供給業者などが通信による遠隔復帰命令を発信した場合などには、マイコンメータの制御部は励磁コイル43の各導線42に逆位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロータ55を逆回転させる。すると送りネジ52に送られて移動体61はステータ46側に移動し、弁体62は弁座65から離脱し、ガスが流通可能になる。移動体61はさらにステータ46側に移動し、ついに弁体62の弁シート保持部材64の裏面64dがふた49の円筒部49bの開放端49gに当接し移動下死点となってロータ55の回転が停止する。この後マイコンメータの制御部が通電を停止しても、ロータ55は保持トルクのため状態を保持し、図1に示した開弁状態を保持する。
さて、この種の遮断弁は、一般的に屋外に設置されるガスメータに取り付けられ、夏の直射日光下での50℃を超過する温度から、厳冬期の−20℃を下回る温度までの厳しい温度変化にさらされることになる。弁体62、取り付け板57のガス室側などガス室側の部品は、低分子炭化水素である燃料用ガスや、ガス中に微少に含まれる水分、硫化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境内で前記過酷な温度変化にさらされることになる。また、ステータ46や、取り付け板57の大気側は屋外の飽和湿
度に近い高温高湿環境や、ガスメータの内の結露などの過酷な条件にさらされることになる。そして、その中で、ガスメータの使用期間(一般に10年間)中、ガス漏れのないよう高い気密信頼性が要求されている。
本実施例の遮断弁は、ステータ46を取り付け板57に固定する機構を支持フレーム59とし、取り付け板57のシール面57eより外側に支持フレーム59との嵌合部57cを形成したため、嵌合部57cが完全に大気室側にあることになり、低分子炭化水素である燃料用ガスや、ガス中に微少に含まれる水分、硫化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境にさらされることがない。また、かしめ部は比較的開放された箇所に形成されるため毛細管現象などによって水分を吸い上げることがなく、結露して塗れた場合などでも比較的早く乾燥するため、従来の遮断弁と比較してステータ46を取り付け板57に固定する機構が破壊しにくい。
また、嵌合部57cが完全に大気側にあるため、万が一嵌合部57cが腐食などで破損した場合でも取り付け板57のシール面57eの内側には影響がなく、ガス室側から大気側にガス漏れが発生することがない。
以上のように、本発明によれば、長期使用における湿度ストレス、温度ストレス、化学物質のストレス等によってステータ46を取り付け板57に固定する機構が破壊しにくく、万が一腐食などで破損した場合もガス漏れに至らない高い気密信頼性を有した遮断弁を提供することができる。
また、第1の軸受け48と第2の軸受けを兼たふた49はいずれも隔壁47に対して1部材で構成されているため、誤差の集積や芯ぶれが極少で済み、駆動トルクが低減でき、引っ掛かり防止など信頼性の向上が図れる。
また、流体の流れ方向を弁機構の閉成方向としているため、弁機構として閉成方向に流体の圧力がかかる構成となり、シール性が向上するとともに、組み立てが容易にできるようになるものである。
また、隔壁47は径方向にシールするシール部材58を介して取り付け板に固定して構成しているので、繰り返し流体の圧力変動があっても、たわみ易い取り付け板57の中央部が変位してもシール性を維持し流体の漏れ防止性を更に向上している。
なお、図1において、ふた49にリブ50を設け、移動体61に凹状部61eを設けるとしたが、第2の軸受に溝を設け、移動体に凸状部を設けて係合させ回転防止手段としてもよい。また、励磁コイル43、第1の電磁ヨーク44、第2の電磁ヨーク45のセットは2セットとしたが、3セットでも、より多数でもよい。また、シール部材58は径方向に圧縮されて配されるとしたが、軸方向の圧縮でも良い。ただし、この場合はふた49のつば49cがクリープ変形することによってシール部材58の圧縮率が小さくなる可能性が大きいので、シール部材58の軸方向の圧縮率を左右する部分にはつば49c等の合成樹脂を介在させないよう形成することが必要である。また、スラスト軸受は滑り軸受であるスラストワッシャ67、68としたが、ボールベアリングなどの転がり軸受でもよい。ただし、マイコンメータの遮断弁の場合は、長期間にわたって開弁静止状態で放置されることが多いため、潤滑油の使用は好ましくない。また、弁体62と移動体61とは別部品としたが、一体的に構成されてもよい。弁シート63は弁シート保持部材64を抱き込んでいるとしたが、中央で嵌合してもよく、弁シート保持部材に中心軸を形成して弁シートを気密に貫通させ別の固定部材で締結してもよい。また、送り手段は送りねじとしたが円筒カムなどでもよい。また、送り手段と移動体は雄ネジと雌ネジとしたが、ウォームとラックの組み合わせでもよい。
本発明の実施例1の遮断弁の開弁状態の断面図 同遮断弁の遮断動作中の断面図 同遮断弁の閉弁状態の断面図 同遮断弁の取り付け板、ステータ及び支持フレームの形状を示す斜視図 従来の遮断弁の開弁状態の断面図 従来の他の遮断弁の開弁状態の断面図
46 ステータ
47 隔壁
55 ロータ
53 回転軸
56 流体室
57 取り付け板
57c 嵌合部
57e シール面
58 シール部材
59 支持フレーム
59b 係合部
61 移動体(弁機構)
62 弁体(弁機構)

Claims (1)

  1. 流体室に形成された弁座に当接可能に構成した弁体により、前記弁体が前記弁座から離れてガスが流通可能な開弁状態と、前記弁体が前記弁座に当接しガスが遮断される閉弁状態とを保持する遮断弁において、
    ステータと、前記ステータの内側に設けた開放端を有する円筒部を備えたなべ状の嵌通孔のない隔壁と、回転軸の一端に送りネジが形成された回転軸を有するロータと、中央に中心孔と前記隔壁の開放端の外径より若干大きな内径を持った円筒状の段差部を形成し前記流体室と気密を保持するためのシール面を有した取り付け板と、前記隔壁の開放端の外周と前記取り付け板の段差部の内周との間に介在するシール部材と、前記シール部材が取り付け板の段差部から脱落することを防止するため前記ステータとシール部材との間に配したバックアップリングと、前記送りネジに螺合し前記ロータの回転により、前後動作する移動体と、前記移動体と係合している弁体と、前記取り付け板の外周部に設けた2カ所にかぎ爪状の嵌合部と、前記嵌合部に両端が嵌合して前記ステータを前記取り付け板に固定する概ねコの字形状の支持フレームとからなり、前記ロータは送りネジが前記隔壁の開口端側に位置する方向で前記隔壁の内側に配置され、前記移動体は前記取り付け板の中心孔を通して前記送りネジに螺合し、前記支持フレームが前記嵌合部に嵌合することにより、前記ステータと前記隔壁を取り付け板側に押し付けたことを特徴とする遮断弁。
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