JP2014231866A - 遮断弁 - Google Patents

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永沼 直人
Naoto Naganuma
直人 永沼
森花 英明
Hideaki Morihana
英明 森花
杉山 正樹
Masaki Sugiyama
正樹 杉山
弘 中井
Hiroshi Nakai
弘 中井
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Abstract

【課題】ステータの脱落を防止でき、取り付け板の板厚を厚くする必要のない遮断弁を提供することを課題とする。
【解決手段】流体室45に形成された弁座50に当接可能に構成した弁体49と、弁体49を移動させるモータ部とを備え、モータ部により弁体49を、開弁状態と閉弁状態とに保持する遮断弁において、モータ部は、開放端部にフランジ35aを形成し、内部にステータ36を装着したアウターヨーク35と、ステータ36の内周側に配設される有底筒状の隔壁37と、隔壁37の内側に配設され、回転軸42に形成された送りねじ42aに弁体49が装着されるロータ43と、アウターヨーク35の流体室45側に配設される取り付け板46と、隔壁37の開放端外周と取り付け板46との間に介在するシール部材48と、を備え、アウターヨーク35と取り付け板46は、共締めにて締結するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動手段として電動機を使用した遮断弁であり、特に、ガスの事故を未然に防ぐガス遮断装置の遮断機構として使用される遮断弁に関するものであり、さらに詳しくは、流路に形成された弁座に対し弁体を前進または後退移動させることによって流路の遮断復帰動作を行うモータを動力源とした、主としてガスメータなどに内蔵される遮断弁に関するものである。
ガス事故を未然に防ぐため、従来より種々の安全装置が利用されており、中でも電池電源によるマイクロコンピュータを搭載したガス遮断装置内蔵のガスメータ(以下、マイコンメータと省略する)が、安全性、ガス配管の容易性、低価格等の優位性のため、普及が促進され、近年ほぼ全世帯に普及されるに至っている。このマイコンメータは、内蔵する流量センサーによりガスの流量を監視してマイクロコンピュータによりガスの使用状態を異常使用と判断した場合や、地震センサー、ガス圧力センサー、ガス警報器、一酸化炭素センサーなどのセンサーの状況を監視し、危険状態と判断した場合には、ガスメータに内蔵された遮断弁によりガスを遮断する構成となっている。
また、流量センサーによって計測されたガス流量情報を電話回線や無線通信などを利用して集中監視するテレメータ機能を有した集中監視型マイコンメータの比率も増加し、マイコンメータは、ますます、情報端末としての利便性の向上が求められている。この集中監視型マイコンメータなどにおいては、簡単な電気スイッチ操作や、電話回線、無線通信などによる遠隔操作によってガスの遮断、復帰が可能なように遮断弁が設けられる。遮断弁は、マイコンメータに搭載した電池による電気エネルギーでガス遮断とガス復帰が可能で、開弁状態と閉弁状態の保持は電池の消耗を防止するために電気エネルギーを必要としない構成のものが要求されている。
この遮断弁の駆動方式としては、従来、電磁ソレノイドを使用したものが主流であったが、近年は、開弁時及び閉弁時には、比較的強い閉止力、復帰力を実現でき、非通電時には、電気エネルギーを必要とせずに状態保持可能なPM型ステッピングモータを駆動源とする遮断弁が注目されており、なかでもロータをガス流路内、ステータをガス流路外とする気密隔壁を持った遮断弁が、ガス流路への取り付けが容易なため主流となっている。
以下に、従来のステッピングモータを動力源とする遮断弁について説明する。
第1の従来例の遮断弁は、図3に示しているように、開放端につばを有する鍋状に絞り成形された貫通孔のない金属製の隔壁1と、その外周に磁気回路の一部を形成する2対のヨーク2を有し、各ヨークの中には磁界を発生させるコイル3を巻くボビン4が内蔵されている。
ヨーク2の更に外側には、それぞれのヨーク2の端面と接触するようにアウターヨーク5が配設され、2対のヨーク2と共にステータ6を形成している。
隔壁1の開放端側には、遮断弁をガスメータに取り付けるための取り付け板7が配設され、アウターヨーク5の取り付け板7側はステータ6内側にフランジ5aを持つよう成形されており、このフランジ5aと取り付け板7がスポット溶接により接合されている。取り付け板7の段押し部7aと隔壁1の間には弾性シール部材8aが配設され、円筒方向の圧縮により気密を確保している。また取り付け板7とガスメータ9の間にも弾性シール部
材8bが配設され、平面方向の圧縮により気密性を確保している。
隔壁1の内部には、マグネット10とシャフト11からなるロータ12が配設されており、ロータ12は軸受13aおよび13bにより回転自在に保持されている。取り付け板7より突出したシャフト11部分にはリードねじ11aが形成されており、弁ゴム14を保持する弁ゴム受け15と螺合している。
以上のように構成された遮断弁について、図3をもとに以下その動作について説明する。
2相のコイル3に所定のパルスを印加すると、ステータ6に回転磁界が発生し、その回転磁界と共にロータ12が回転することによりシャフト11のリードねじ部11aに螺合している弁ゴム受け15がガスメータ9に形成された弁座9a側に移動し、弁ゴム14が弁座9aに当接することにより流体経路を閉塞しガスを遮断する。
一方、ロータ12が逆回転をすると、弁ゴム14が弁座9aから離隔することにより流体経路を開放し、ガスが流れるようになる。
次に第2の従来例の遮断弁は、図4に示したように、内部に励磁コイル21を有し、外側に向かって翼状部22aを形成したステータ22と、ステータ22の内側に設けたロータ23と、ロータ23とステータ22を気密に保持する隔壁24と、ロータ23の回転軸23aに設けた弁機構25と、一方の面にはステータ22が、他方の面には弁機構25が配設されるように回転軸23aを貫通すると共に、外周部にステータ22の翼状部22aを嵌合した取り付け板26と、取り付け板26と隔壁24を気密に保持するシール部材27から構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−169879号公報
しかしながら、前記第1の従来例の遮断弁では、アウターヨーク5のフランジ5aと取り付け板7間をスポット溶接しているが、溶接部は溶接時の局部的な発熱により溶接部とその他の箇所との金属組織間に歪が残存しており、粒界腐食や応力腐食割れを発生しやすい。溶接部が取り付け板7とガスメータ9との弾性シール部材8bの内側にあるため、溶接部が腐食した場合、大気側にガスが漏洩する可能性があり、また溶接が不十分であった場合には、腐食の進行によりステータ6自体が脱落する虞がある。
また、ガスメータ9と遮断弁とのシール性を確保するため、取り付け板7の強度を上げるために取り付け板7の板厚をある程度厚くする必要があるが、取り付け板7の板厚を厚くすると、隔壁1とのシール部である段押し部7aを寸法精度良く加工するのが難しくなるという課題を有している。
一方、前記第2の従来例の遮断弁では、ステータ22の翼状部22aと取り付け板26をかしめるため、取り付け板26が略コの字状の形状となり、取り付け板26の材料取りが悪く不経済であった。また第1の従来例の遮断弁と同様に、ガスメータ28と遮断弁とのシール性を確保するため、取り付け板26の強度を上げるために取り付け板26の板厚をある程度の厚くする必要があるが、板厚を厚くすると、隔壁24とのシール部である段押し部26aを寸法精度良く加工するのが難しくなるという課題を有している。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、取り付け板の板厚を厚くすることなく、ステータの脱落を防止できる遮断弁を提供することを課題とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の遮断弁は、流体室に形成された弁座に当接可能に構成した弁体と、前記弁体を移動させるモータ部とを備え、前記モータ部により弁体を、弁座から離間してガスが流通可能な開弁状態と、弁座に当接して流体の流通を遮断する閉弁状態とに保持する遮断弁において、前記モータ部は、開放端部にフランジを形成し、内部にステータを装着したアウターヨークと、前記ステータの内周側に配設される有底筒状の隔壁と、前記隔壁の内側に配設され、回転軸に形成された送りねじに前記弁体が装着されるロータと、前記アウターヨークの前記流体室側に配設される取り付け板と、前記隔壁の開放端と前記取り付け板との間に介在するシール部材と、を備え、前記アウターヨークと前記取り付け板は、共締めにて締結するものである。
本発明の遮断弁は、アウターヨークのフランジ部を取り付け板と共に被取付部に共締めしているので、ステータが脱落することがない。また、取り付け板とアウターヨークのフランジが重なり、強度を確保できるので、取り付け板を厚くする必要がなく、経済的であるとともに、加工性も向上し、寸法精度良く加工できるため、隔壁とのガスシールの信頼性も向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって発明が限定されるものではない。
本発明の実施の形態1における遮断弁の断面図 同遮断弁の斜視図 第1の従来例の遮断弁の断面図 第2の従来例の遮断弁の断面図
第1の発明は、流体室に形成された弁座に当接可能に構成した弁体と、前記弁体を移動させるモータ部とを備え、前記モータ部により弁体を、弁座から離間してガスが流通可能な開弁状態と、弁座に当接して流体の流通を遮断する閉弁状態とに保持する遮断弁において、前記モータ部は、開放端部にフランジを形成し、内部にステータを装着したアウターヨークと、前記ステータの内周側に配設される有底筒状の隔壁と、前記隔壁の内側に配設され、回転軸に形成された送りねじに前記弁体が装着されるロータと、前記アウターヨークの前記流体室側に配設される取り付け板と、前記隔壁の開放端と前記取り付け板との間に介在するシール部材と、を備え、前記アウターヨークと前記取り付け板は、共締めにて締結するものである。
本発明の遮断弁は、アウターヨークのフランジ部を取り付け板と共に被取付部に共締めしているので、ステータが脱落することがない。また、ガスメータとのガスシール部が取り付け板とアウターヨークのフランジ部に重なり、強度を確保できるので、取り付け板を薄くすることができ経済的であると共に、加工性も向上し、寸法精度良く加工できるため、隔壁とのガスシールの信頼性も向上させることができる。
第2の発明は、前記取り付け板と被取付部との間にシール部材を介在させ、前記シール部材より外周側で前記アウターヨークと前記取り付け板と溶接接合するものである。
アウターヨークのフランジと取り付け板との溶接部を、ガスメータと取り付け板のガスシール部の外側としているので、溶接部の腐食が発生しても腐食部から大気側にガスが漏洩することがない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の遮断弁を図1及び図2に基づいて以下に詳述する。
まず、遮断弁のモータ部について説明する。
図1において、概ね糸巻き状のコイルボビン31に導線が巻線された励磁コイル32と、外周に略円形状で内周に櫛歯状の磁極を持った第1の電磁ヨーク33と、この第1の電磁ヨーク33との間で励磁コイルを挟持するように配された概ね円盤状で内周に櫛歯状の磁極を持った第2の電磁ヨーク34とを備えており、第1の電磁ヨーク33と第2の電磁ヨーク34のセットが2組、互いに第2の電磁ヨーク34の円盤部を接触させて配されている。
2組の電磁ヨーク33、34の外周に接触するように円筒部を有するアウターヨーク35が配され、2組の電磁ヨーク33、34と共にステータ36を形成している。第1の電磁ヨーク33と第2の電磁ヨーク34の櫛歯状の磁極は所定の隙間を持って対向し、また2組のセットの櫛歯は、回転方向に他のセットの櫛歯のほぼ隙間部に位置するように配置されている。
ステータ36の内側に同軸上に隔壁37が配設されており、隔壁37は、2段の底と、大小の円筒部、大径の円筒部の開放端につば部37aを有する鍋状に絞り成形された貫通孔のない有底筒状に形成されている。隔壁37の材料は、非磁性ステンレス鋼板、銅合金、アルミニウム合金、合成樹脂、セラミックスなどの剛体が選択可能であるが、耐腐食性、強度、耐クリープ、薄肉加工性などの観点から、オーステナイト系ステンレス鋼板を絞り加工したものが最適であり、絞り加工後固溶化熱処理を施し、残留する内部応力と晶粒の微細化を除去したものが望ましい。
隔壁37の小径の円筒部鍋側面内側には、中心孔を有する合成樹脂製の第1の軸受38が嵌挿されている。この第1の軸受38の材料は、摩擦係数の低さや経済的理由からポリアセタール樹脂が最適である。
隔壁37の開放端側には、合成樹脂製のふた40が配設されており、ふた40は外周に形成したつば部40aを隔壁37のつば部37aに当接して嵌挿されている。ふた40には、側面に中心軸と垂直な開放端を有する円筒部を有しており、第2の軸受39を固定している。第2の軸受39はボールベアリングユニットであり、ボールベアリングユニットの外輪39aが合成樹脂製のふた40に嵌挿されている。
隔壁37の内側には、ロータ43が配設されており、ロータ43は、円周方向に分極着磁された円筒形の永久磁石41と、一方の端に送りねじ42aが形成された回転軸42とを有している。ロータ43は、送りねじ42a側端をふた40の第2の軸受39であるボールベアリングユニットの内輪39bに挿入されて配されている。
隔壁37の円筒部外周面には櫛歯を備え、櫛歯の反対側は端面であり概ね円形を成す4枚で2対のヨーク44が配されている。それぞれの一対のヨーク44の内部には、絶縁被覆銅線を巻成した励磁コイル32を保持する絶縁体のコイルボビン31が配され、前記ヨーク44の櫛歯と反対側の端面に接してステータ36を構成するアウターヨーク35が配
されている。
流体室45が形成された被取付部であるガスメータに取り付け可能な取り付け板46は、中央に中心孔と隔壁37のつば部37aの外形より若干大きな内径を持った円筒状段押し部46aが形成されている。段押し部46aには、隔壁37の大径の円筒部の端部が挿入されると共に、ふた40の円筒部が段押し部46aの中心孔を貫通して流体室45側に突出し、円筒部の外周と段押し部46aの内周との間には、合成ゴム製Oリングなどの弾性シール部材47が隔壁37の中心軸に対して径方向に圧縮されて配されている。ふた40のつば部40aは取り付け板46の段押し部46aの底面と隔壁37のつば部37aとに挟まれて保持されている。
取り付け板46のシール面46bと被取付部であるガスメータとの間には、合成ゴム製Oリングなどの弾性シール部材48が中心軸と平行方向に圧縮されて保持されており、取り付け板46と流体室45間を気密に保持している。
アウターヨーク35のフランジ35aは、取り付け板46の外形と略同一形状に形成され、取り付け板46とアウターヨーク35は、取り付け板46と被取付部であるガスメータとの間とを気密に保持する弾性シール部材47より外側の位置においてスポット溶接にて接合されている。
ロータ43の送りねじ43a先端部には、弁体49が装着されており、弁体49は、流体室45内に形成された弁座50に当接可能な概ね円形状で合成ゴムなどの弁シート51と、弁シート51のステータ36側の面に当接して配された剛体製の弁シート保持部材52とで構成されている。ガス(流体)は弁体49を弁座50に対して、閉成方向に流れるように構成されている。
弁シート51は貫通孔がなく、外周に係合リング部51aを形成し、弁シート保持部材52を抱き込むようにして遊嵌している。弁シート保持部材52には中心孔が形成され、中心孔が回転軸42の送りねじ42aに螺合している。ふた40には壁(図示せず)が設けられ、弁シート保持部材52にはスリット(図示せず)が設けられ、壁とスリットが係合して弁シート保持部材52が回転軸42に対し回転しないように構成されている。これにより送りねじ42aの回転動作が弁シート保持部材52の前後動作に変換される。弁シート保持部材52の材料は、摩擦係数の低さや経済的な理由からポリアセタール樹脂が好適である。
取り付け板46と弁シート保持部材52との間には、弁シート保持部材52の円筒部52a内径とほぼ等しい外径を有するコイルスプリング53が圧縮状態に保持されている。
遮断弁は、図1及び図2に示すように、ねじ54によりアウターヨーク35のフランジ35aと取り付け板46を共締めにて被取付部であるガスメータに締結されている。
以上のように構成された遮断弁について、以下その動作、作用を説明する。
ガスの使用状態が異常でなく、各種センサーからの信号が危険を示していない時、マイコンメータの制御部(図示せず)からの通電はなく、遮断弁は図1に示したように弁体49が弁座50から離れてステータ36側に位置した開弁状態を保持し、ガスが流通可能である。
ガスの使用状態が異常であるか、各種センサーからの信号が危険を示すと、マイコンメータの制御部は、励磁コイル32の各導線に位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロー
タ43を回転させる。弁シート保持部材52のスリット(図示せず)とふた40の壁(図示せず)が係合し、弁シート保持部材52が回転を防止されているため、ロータ43に連動した送りねじ42aの回転動作が弁体49の前後動作に変換され、弁体49は弁シート51が弁座50に当接する位置に移動し、またコイルスプリング53により弁座50に当接する方向に付勢され、ガスが遮断される。
この後、マイコンメータの制御部が通電を停止しても、ロータ43は保持トルクのため上述の状態を保持し、随って弁体49は弁座50にコイルスプリング53で付勢された閉弁状態を保持する。
各種センサーからの信号から危険が解除され、復帰可能とマイコンメータの制御部が判断した場合や、ガス利用者が危険状態を復旧し、ガスメータやリモートコントロール盤に設けられた復帰スイッチを操作した場合や、ガス供給業者などが通信による遠隔復帰命令を発信した場合などには、マイコンメータの制御部は、励磁コイル32の各導線に逆位相差を持ったパルス状電流を印加し、ロータ43を逆回転させる。すると、送りねじ42aに送られて弁体49がステータ36側に移動し、ついに弁シート保持部材52の裏面がふた40に当接し、ロータ43の回転が停止する。この後、マイコンメータの制御部が通電を停止しても、ロータ43は保持トルクのため上述の状態を保持し、図1に示した開弁状態を保持する。
さて、この種の遮断弁は、一般的に屋外に設置されるガスメータに取り付けられ、夏の直射日光下での50℃を超過する温度から、厳冬期の−20℃を下回る温度までの厳しい温度変化にさらされることになる。弁体49や取り付け板46などガス室側の部品は、低分子炭化水素である燃料ガスや、ガス中に微量に含まれる水分、硫化水素、二酸化硫黄などの精製不純物である活性ガスなどの有機物環境内で、前記過酷な温度変化にさらされることになる。また、ステータ36や、取り付け板46の大気側や、アウターヨーク35などは、屋外の飽和湿度に近い高温高湿環境や、ガスメータ内の結露などの過酷な条件にさらされることになる。そして、その中でガスメータの使用期間(一般に10年間)中、ガス漏れのないよう高い気密性が要求されている。
本実施例の遮断弁は、取り付け板46とアウターヨーク35の溶接接合を、取り付け板46と被取付部であるガスメータとをシールする弾性シール部材48より外側で行っているので、溶接部の粒界腐食や応力腐食割れを起こしてもガスが大気側に流出することがない。
また、取り付け板46とアウターヨーク35のフランジ35aを共締めにてガスメータに締結しているので、溶接部が腐食破壊してもステータが脱落することがなく、重大なガス漏れ事故を防止することができる。
取り付け板46は、上記のような過酷な環境にさらされるため、一般的に高価なステンレス鋼板が採用されるが、取り付け板46とアウターヨーク35のフランジ35aを共締めにてガスメータに締結しているので、取り付け板46の板厚をアウターヨーク35のフランジ35aの板厚分薄くしても強度を確保できるうえ、第2の従来例のような材料取りの悪さもないので、非常に経済的であると共に、板厚が薄い分、取り付け板46の段押し部46aを精度良く容易に加工でき、隔壁とのシール性の信頼性も向上できる。
以上のように、本発明にかかる遮断弁は、シールの長期信頼性を非常に高くすることができ、かつ経済的でもあるため、様々な種類の流体の遮断弁に利用でき、マイコンメータ用の遮断弁として大いに利用できる。
35 アウターヨーク
35a フランジ
36 ステータ
37 隔壁
37a つば部
43 ロータ
45 流体室
46 取り付け板
47 弾性シール部材
48 弾性シール部材
49 弁体
50 弁座

Claims (2)

  1. 流体室に形成された弁座に当接可能に構成した弁体と、前記弁体を移動させるモータ部とを備え、前記モータ部により弁体を、弁座から離間してガスが流通可能な開弁状態と、弁座に当接して流体の流通を遮断する閉弁状態とに保持する遮断弁において、
    前記モータ部は、
    開放端部にフランジを形成し、内部にステータを装着したアウターヨークと、
    前記ステータの内周側に配設される有底筒状の隔壁と、
    前記隔壁の内側に配設され、回転軸に形成された送りねじに前記弁体が装着されるロータと、
    前記アウターヨークの前記流体室側に配設される取り付け板と、
    前記隔壁の開放端と前記取り付け板との間に介在するシール部材と、
    を備え、
    前記アウターヨークと前記取り付け板は、共締めにて締結する遮断弁。
  2. 前記取り付け板と被取付部との間にシール部材を介在させ、前記シール部材より外周側で前記アウターヨークと前記取り付け板と溶接接合する請求項1記載の遮断弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078219A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 株式会社ケーヒン 流体制御弁

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