JP4449570B2 - 新規な共重合体及びそれを用いたレジスト材料 - Google Patents

新規な共重合体及びそれを用いたレジスト材料 Download PDF

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Description

本発明は、新規な共重合体及び該共重合体を含有してなるレジスト材料に関する。
近年、半導体の集積回路は微細化の一途を辿り、それに伴い半導体リソグラフィー技術として、非常に短波長のエキシマレーザーを露光源とした開発が活発化している。現在ではKrFエキシマレーザー(248nm)やArFエキシマレーザー(193nm)を露光源とする半導体リソグラフィー技術が量産化される一方、次世代リソグラフィー技術として、さらに短波長のF2エキシマレーザー(157nm)を用いた開発が広く行われている。
現在、F2エキシマレーザー(157nm)用レジストとして、透明性の向上を主目的に、フッ素系樹脂をベースポリマーに用いた開発が活発化している。例えば、ポリマー主鎖にトリフルオロメチル基を有するものや、ポリマー主鎖がフッ素化された環状骨格を有するもの、またポリマー側鎖にヘキサフルオロアルコール基を有するもの等が知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。しかしながら、これらフッ素系樹脂を用いたレジスト材料は、レーザー光透過性、エッチング耐性、アウトガス性等のレジスト特性を全て満たすには至っておらず、実用化には課題を有する。
一方、F2エキシマレーザー(157nm)用レジストとして、フッ素系樹脂にニトリル系モノマーを導入したレジスト材料の開発が試みられている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法についても、光透過性が約40%と低く、F2エキシマ用レジストとしては問題がある。
特開2002−214788号公報(特許請求の範囲及び実施例)
「ジャーナル・オブ・フォトポリマー・サイエンス・アンド・テクノロジー(Journal of Photopolymer Science and Technology)」,(日本),2001年,第14巻,p583−594(スキームI〜VI、図8) 「プロシーディングス・オブ・エスピーアイイー(Proceedings of SPIE)」,(米国),2002年,第4690巻,p76−83(スキームI)
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、F2エキシマレーザーの如き短波長を用いた半導体リソグラフィーに有用なレジスト材料を提供することにある。
本発明者は、従来のレジスト材料が有する問題点を解決すべく鋭意検討した結果、新規な共重合体を開発し、さらにこの共重合体をベース樹脂として含有するレジスト材料が、F2エキシマレーザー用レジストのごとき次世代レジスト材料として有用なことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下に示すとおりの新規な共重合体及びそれを用いたレジスト材料である。
[1] 下記一般式(1)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、又はC1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を表す。)
で示される構造単位(A)、下記一般式(2)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、又はC1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を表し、該アルキル基は少なくも一つ以上のフッ素原子を含んでいても良い。RfはC1〜C4の直鎖状又は分岐状のペルフルオロアルキル基を表す。)
で示される構造単位(B)、及び下記一般式(3)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、C1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は水酸基を表す。RfはC1〜C4の直鎖状又は分岐状のペルフルオロアルキル基を表す。)
で示される構造単位(C)を含有し、それらの組成が、[構造単位(A)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)、[構造単位(B)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)、[構造単位(C)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)である共重合体。
[2] 下記一般式(4)で示される共重合体。
Figure 0004449570
(式中、a、b及びcはそれぞれ、a/(a+b+c)=0.01〜0.99、b/(a+b+c)=0.01〜0.99、c/(a+b+c)=0.01〜0.99の範囲である。)
[3] 数平均分子量(Mn)が、1,000〜1,000,000の範囲であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の共重合体。
[4] 下記一般式(5)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、又はC1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(A’)、下記一般式(6)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、又はC1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基を表し、該アルキル基は少なくも一つ以上のフッ素原子を含んでいても良い。RfはC1〜C4の直鎖状又は分岐状のペルフルオロアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(B’)、及び下記一般式(7)
Figure 0004449570
(上記式中、Rは水素原子、C1〜C4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は水酸基を表す。RfはC1〜C4の直鎖状又は分岐状のペルフルオロアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(C’)を共重合することを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の共重合体の製造方法。
[5] 一般式(5)〜(7)で示されるモノマー(A’)〜(C’)をラジカル共重合することを特徴とする上記[4]に記載の共重合体の製造方法。
[6] 有機溶媒、上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の共重合体、及び酸発生剤を含有してなるレジスト材料。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の共重合体は、上記一般式(1)で示される構造単位(A)、上記記一般式(2)で示される構造単位(B)、上記下記一般式(3)で示される構造単位(C)を含有する。
構造単位(A)の具体例としては、特に限定するものではないが、下記構造単位(A−1)〜(A−3)が挙げられる。
Figure 0004449570
構造単位(B)の具体例としては、特に限定するものではないが、下記構造単位(B−1)〜(B−2)が挙げられる。
Figure 0004449570
構造単位(C)の具体例としては、特に限定するものではないが、下記構造単位(C−1)〜(C−3)が挙げられる。
Figure 0004449570
また、本発明の共重合体において、構造単位(A)、構造単位(B)、及び構造単位(C)の組成としては、特に限定するものではないが、[構造単位(A)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)、[構造単位(B)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)、[構造単位(C)]/[構造単位(A)+構造単位(B)+構造単位(C)]=0.01〜0.99(モル比)の範囲から適宜選択することが出来る。
本発明の共重合体の具体例としては、特に限定するものではないが、上記一般式(4)で示される共重合体が挙げられる。
本発明の共重合体は、上記一般式(5)〜(7)で示されるモノマー(A’)〜(C’)を共重合することにより調製することが出来る。モノマー(A’)の具体例としては、特に限定するものではないが、上記構造単位(A−1)〜(A−3)に対応するモノマーが挙げられる。モノマー(B’)の具体例としては、特に限定するものではないが、上記構造単位(B−1)又は(B−2)に対応するモノマーが挙げられる。モノマー(C’)の具体例としては、特に限定するものではないが、上記構造単位(C−1)〜(C−3)に対応するモノマーが挙げられる。
本発明において、共重合の方法としては、ラジカル重合、イオン重合等の重合形態を取ることが出来、特に限定するものではないが、操作の簡便性を考慮すると、ラジカル共重合を利用した調製方法が好ましい。
本発明のラジカル共重合方法において、使用されるラジカル重合開始剤としては、一般的なものであれば特に問題なく、特に限定するものではないが、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル等のアゾ系化合物、過酸化−ジ−t−ブチル、過酸化ベンゾイル等の過酸化物系化合物、トリエチルボロン−過酸化物、トリイソブチルボロン−過酸化物等のボロン系化合物、過酸化水素−金属塩、過硫酸カリウム−金属塩等のレドクッス系化合物が挙げられる。
本発明のラジカル共重合方法においては、上記したラジカル重合開始剤を単独に又は混合して使用することが出来る。尚、本発明の方法において使用されるラジカル重合開始剤の使用量については特に限定されないが、通常、モノマーの仕込みモル比に対し、0.1モル%〜20モル%程度の使用量が選ばれる。
本発明のラジカル共重合方法における反応温度は、重合の形態により異なり、特に限定するものではない、通常は0℃〜200℃の範囲で実施され、好ましくは50〜150℃の範囲で実施される。
本発明のラジカル共重合方法においては、溶媒の存在下に重合を行なうことが出来る。重合溶媒としては、重合を阻害するものでなければ特に限定されない。溶媒の具体例としては、ヘキサン、ヘプタン等に代表される脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等に代表される芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メチルイソブチルケトン等に代表されるケトン系溶媒、ジエチルエーテル、THF等に代表されるエーテル系溶媒、エタノール、プロパノール、ブタノール等に代表されるアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ジクロロメタン、パーフルオロベンゼン等のハロゲン系溶媒が挙げられる。
本発明のラジカル共重合方法においては、光増感剤、分子量調節剤、乳化剤等の共存下に重合を実施することが出来る。
さらに本発明者は、本発明の共重合体をベース樹脂として含有するレジスト材料が、F2エキシマレーザー用レジストのごとき次世代レジスト材料として有用なことを見出した。
すなわち、本発明のレジスト材料は、有機溶媒、本発明の共重合体、及び酸発生剤を含有してなる。
まず、本発明のレジスト材料において、ベース樹脂として用いられる本発明の共重合体としては、特に限定するものではないが、数平均分子量(Mn)が通常1,000〜1,000,000の範囲、より望ましくは1,000〜100,000の範囲にて調製されることが好ましい。前記分子量が1,000以下の場合、耐熱性が低下するおそれがあり、1,000,000以上になると、感度や現像性が悪化するおそれがある。
本発明では、本発明の共重合体をベース樹脂とし、それと、有機溶媒、酸発生剤とを混合してレジスト材料とする。
本発明で使用される有機溶媒としては、ベース樹脂及び酸発生剤が溶解可能であれば特に限定されないが、例えば、アセトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸ブチル、酢酸アミル等が例示される。安全性と経済性を考慮すると、これらのうち、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの使用が好ましい。
尚、本発明のレジスト材料において、有機溶媒の使用量としては、ベース樹脂100重量部に対して300〜10,000重量部、好ましくは400〜5,000重量部であるが、既存の成膜方法で成膜が可能な濃度であればこれに限定されるものではない。
本発明で使用される酸発生剤としては、露光された光により励起されて酸を発生するものであれば特に限定されないが、例えば、オニウム塩、ジアゾメタン誘導体、スルホン酸エステル誘導体等が挙げられる。
尚、酸発生剤の使用量は通常、ベース樹脂に対して0.1〜20重量パーセント程度の使用量が選ばれる。
上記の如く調製されたレジスト材料は、シリコンウェハ等の基板上に塗布された後、乾燥工程にて有機溶媒を除去し、通常のリソグラフィー条件にて使用される。
本発明の共重合体は、レジスト材料のベース樹脂として有用である。本発明のレジスト材料は、F2エキシマレーザーに対して良好な光透過性を有し、エッチング耐性、アウトガス性等の特性も兼ね備えており、次世代レジスト材料として極めて有用である。
以下に、本発明の方法を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
参考例1 中間体Xの合成
100mlフラスコ中に、α−トリフルオロメチルアクリル酸[東ソーエフテック社製]14.0g(0.1mol)、トルエン 10.0gを仕込み、室温条件下にて、シクロペンタジエン 7.3g(0.11mol)を加えた。さらに室温で攪拌した後、酢酸 7.2g(0.12mol)及び硫酸2.0g(0.02mol)を加えた。反応液を50℃まで昇温し、30%過酸化水素水 13.6g(0.12mol)を50℃で4時間かけて滴下した。
反応終了後、反応液に10%−炭酸水素ナトリウム水溶液を、反応液がアルカリ性を呈するまで添加した。続いて酢酸エチル100gで3回抽出し、得られた有機層を濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、下記式
Figure 0004449570
で示される中間体Xを11.3g取得した(収率51%)。
モノマー合成例1 モノマー(B’−1)の合成
100mlフラスコ中に、α−トリフルオロメチルアクリル酸[東ソーエフテック社製]14.0g(0.10mol)、塩化チオニル14.3g(0.12mol)、トルエン100gを仕込み、溶媒還流下で6時間攪拌攪拌し、α−トリフルオロメチルアクリル酸クロライドを調製した。
その後、参考例1と同様の方法にて調製した中間体X 23.2g(0.15mol)をトルエン50gに溶解させた溶液を、反応液が10℃を超えないように2時間かけて添加した。
反応終了後、炭酸水素ナトリウム水溶液で反応液を洗浄した後、得られた有機層を濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記構造単位(B−1)に対応するモノマーである下記式
Figure 0004449570
で示されるモノマー(B’−1)を21.6g得た(収率60.0%)。
モノマー合成例2 モノマー(C’−1)の合成
ディ−ン・スターク還流管を備えた200mlフラスコ中に、α−トリフルオロメチルアクリル酸[東ソーエフテック社製]14.0g(0.1mol)、2−メチル−2−アダマンタノール[アルドリッチ社製]16.6g(0.10mol),トルエン 50.0gを仕込み、溶媒還流温度に加熱した。副生するHOをトルエンと共沸させながらディーン・スターク還流管で捕集し、そのまま5時間還流した。その後、反応液を20℃まで冷却し、同温度で3時間攪拌した。
反応終了後は、反応液を水洗し、得られた有機層を濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記構造単位(C−1)に対応するモノマーである下記式
Figure 0004449570
で示されるモノマー(C’−1)を20.2g得た(収率70%)。
実施例1 ポリマー(1)の合成
50mlフラスコ中に、上記構造単位(A−2)に対応するモノマーであるメタクリロニトリル(以下、MANと略記する) 0.10g(1.5mmol)、モノマー合成例1で得られたモノマー(B’−1)を0.52g(1.5mmol)、モノマー合成例2で得られたモノマー(C’−1)を1.73g(6.0mmol)、及びモノマー仕込み量全体の5mol%に相当する量の2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを仕込んだ。さらに、溶媒としてヘキサフルオロベンゼンを、モノマー仕込み量全体の濃度が10重量%になるように加え、55℃の温度にて48時間攪拌した。その後、多量のメタノール中に反応液を注ぎポリマーを析出させ、得られたポリマーをろ別し、さらにクロロホルムとメタノールの混合溶媒にて再結晶し、ろ別及び乾燥処理にて所望のポリマーを得た。このポリマーをポリマー(1)とする。本ポリマーの数平均分子量(Mn)は1,600、分解温度(Td)は138℃、また、FT−IRによりポリマー中の各構造単位の組成比を求めたところ、組成比は、A−2/B−1/C−1=54/17/29(mol/mol)であった。結果を表1に示す。
Figure 0004449570
実施例2〜3 ポリマー(2)〜(3)の合成
ポリマー合成例1の方法において、仕込みモノマーを表1に示す条件に変えた以外は、ポリマー合成例1の方法に順じて反応を行い、ポリマー(2)〜(3)をそれぞれ得た。反応条件及び結果を表1に併せて示す。
実施例4 透過率測定
実施例1〜3で得られたポリマー(1)〜(3)を、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートに溶解させ、この溶液をフッ化マグネシウムセル上にスピンコートし、90℃で1分間ベークした後、ポリマー層を基板上に作成した。ポリマー層の厚さはインターフェロメトリー法により求めた(ナノメトリックス社製、ナノスペック/AFTM3000)。さらに、真空紫外光度計(日本分光社製、VUV−201)を用いて、膜厚0.1μmあたりの157nmにおける透過率を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0004449570
実施例5 エッチング評価
実施例1〜3で得られたポリマー(1)〜(3)を、それぞれプロピレングリコールメチルエーテルアセテートに溶解させ、この溶液をシリコンウエハ上にスピンコートし、90℃で1分間ベークした後、ポリマー層を基板上に作成した。本ポリマーを室温にて酸素プラズマエッチング(出力20W(13.56MHz)、出力密度1.0W/cm,圧力80torr,酸素フロー1.0sccm)を行なった。エッチング速度は、ポリヒドロキシスチレンのエッチング速度を1.00とした時の相対速度にて評価した。結果を表2に併せて示す。
実施例6 アウトガス性評価
実施例1〜3で得られたポリマー(1)〜(3)を、それぞれクロロホルムに溶解させ、AT型にカットされた水晶振動子(直径0.54cm)に塗布し、ポリマーを堆積させた。次いで、金電極を備えたステンレス製のチャンバー内にポリマーが堆積した水晶振動子を装備し、窒素気流下にて157nmエキシマレーザー光を0〜200mJ/cmの範囲で照射し、周波数測定器(横河TC110)にて定期的に周波数変化を測定し、ポリマーの重量変化を求め、この減少重量分をアウトガス量とした。結果を表3に示す。
Figure 0004449570
実施例7 レジスト評価
上記ポリマー合成例で得られたポリマー(1)〜(3)をそれぞれ1.0g、及び酸発生剤としてトリフェニルスルフォニウムトリフラート[アルドリッチ社製]を0.05g、有機溶媒としてプロピレングリコールメチルエーテルアセテート20.0gを混合し、レジスト溶液を調製した。
この溶液をシリコンウエハ上にスピンコートし、90℃で1分間ベークした後、レジスト層を基板上に作成した。ポリマーの膜厚は0.2μmであった。続いて、本レジスト層に対し、窒素雰囲気下にてKrエキシマ(146nm)光(Ushio UER20H−146V)を照射し、その後130℃で3分間の後加熱を行い、2.38wt%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で現像したところ、いずれのポリマーをベース樹脂として用いた場合でもレジスト層は完全に除去された。この事より、本レジスト材料は、光照射によりアルカリ現像液に可溶となり、レジスト材料としての特性を示すことが確認された。

Claims (5)

  1. 下記一般式(4)で示される共重合体。
    Figure 0004449570
    (式中、a、b及びcはそれぞれ、a/(a+b+c)=0.01〜0.99、b/(a+b+c)=0.01〜0.99、c/(a+b+c)=0.01〜0.99の範囲である。ただし、a+b+cは1を超えることはない。)
  2. 数平均分子量(Mn)が、1,000〜1,000,000の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の共重合体。
  3. 下記一般式(5)
    Figure 0004449570
    (上記式中、Rはメチル基を表す。)
    で示されるモノマー(A’)、下記一般式(6)
    Figure 0004449570
    (上記式中、Rはトリフルオロメチル基を表す。)
    で示されるモノマー(B’)、及び下記一般式(7)
    Figure 0004449570
    (上記式中、Rメチル基を表す。)
    で示されるモノマー(C’)を共重合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の共重合体の製造方法。
  4. 一般式(5)〜(7)で示されるモノマー(A’)〜(C’)をラジカル共重合することを特徴とする請求項3に記載の共重合体の製造方法。
  5. 有機溶媒、請求項1又は請求項2に記載の共重合体、及び酸発生剤を含有してなるレジスト材料。
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