JP4449184B2 - 磁気軸受構造とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を無接触で支持する磁気軸受構造、特にホモポーラ形の磁気軸受構造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ターボ圧縮機は、レシプロ圧縮機やスクリュウ圧縮機に比べて大容量化、小型化に適し、かつオイルフリー化が容易である。このため、工場の空気源、空気分離の原料空気やプロセス関係の空気源等の汎用圧縮機として多用されている。
【0003】
一方、ターボ圧縮機には、ターボ圧縮機と直結駆動する高速モータ用の高速回転軸を支持するためにガス軸受やスベリ軸受、磁気軸受が従来から用いられている。特に、高速回転(例えば10万min-1以上)する高速回転軸用のラジアル磁気軸受の1つに、高速モータ用の高速回転軸を形成する回転中のロータに磁束を通して、その電磁吸引力で浮上させて無接触で支持するホモポーラ形磁気軸受がある。
【0004】
図5は、従来のホモポーラ形磁気軸受の構成を示す模式図であり、図6は、図5のC−C矢視図である。
図5において、ホモポーラ形磁気軸受用の磁気軸受構造1は、ケーシング2の軸心でかつ軸線方向に平行に配置され高速回転自在で外径D1を有する所定の長さのロータ3と、ロータ3の外周面4と所定の隙間Gを有しケーシング2の内周面6の凹部7内に取付けられるコ字形状で板幅W1を有するステータコア8と、ステータコア8のロータ3の外周面4と対向する内周側に配置される2個所の歯端部9、9と、この歯端部9、9を取り囲むコイル10、10と、から構成されている。
【0005】
更に、図6に示すようにステータコア8は、ロータ3の外周部4と所定の隙間Gを有して複数個(本図では4個)で等分(4等分)に配置されている。また、ステータコア8は図示しないが、通常ロータ3の軸線方向に所定の間隔で少なくとも2ケ所に配置されている。このため安定した状態で高速回転することができる。更に、ステータコア8は、板厚Tの薄い鋼板11と、隣り合う鋼板11の間に接着を兼ねる絶縁材12を塗布し、順次1枚づつ貼り合せて所定の長さL1の積層状態で複数の板目13からなる積層鋼板14である。また、図6で示すように積層鋼板14の積層状態の板目13の貼り合せ(積層)方向は、ロータ3の軸線方向に対して水平方向となるように配置されている。
【0006】
このように、ホモポーラ形磁気軸受用の磁気軸受構造1は、ロータ3を囲むステータコア8の歯端部9、9が軸線方向に隣接してコイル10、10により電磁石のN極とS極を構成するので、対向位置にある歯端部9、9の吸引力を制御してロータ3を無接触で浮上させて支持できる。従って、このホモポーラ形の磁界は、図5の点線矢印で示すようにロータ3の外周面4においてロータ軸線に沿った向きとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、従来のステータコアの積層鋼板の積層形状を成形する工程を示す模式図である。一般的にホモポーラ形磁気軸受用の磁気軸受1のステータコア8は、図7(a)に示すような板厚Tで板幅W1の高さH1の矩形の薄い鋼板11を、図示しない打ち抜き金型を使用して1枚つづコ字形状の打ち抜き加工で製作していた。しかし、打ち抜き金型は耐摩耗性の合金工具鋼等の高価な金型で成形するので手間が掛かり、また製作コストがアップするという問題点があった。更に、コ字形状の打ち抜き加工を行うため、中央部近傍の板幅W2で高さH2の部分がスクラップとなるので、材料の歩留りが低下するという問題点があった。また、図7(b)に示すようコ字形状に打ち抜いた鋼板11を1枚つづ絶縁材12を塗布しながら順次積み重ねて、最終的に図7(c)に示すよう所定長さL1の積層状態の積層鋼板14を成形させるため、一層製作コストがアップするという問題点もあった。
【0008】
一方、図8は、上述の図7で製作されたステータコアの積層鋼板の歯端部側への機械加工状態を示す模式図である。図8(a)において、4個のステータコア8を、図示しない取付け治具台上に夫々の積層状態の鋼板11の板目13の板目方向が、ロータ3の軸線方向に対して水平(本図で天井)方向で、かつステータコア8の歯端部9側を内側となるように固定する。次に、図示しない回転切削用工作機械、例えば普通旋盤や立旋盤等を操作して歯端部9の内周面15を、内径D2(=D1+2G)で真円度を確保するまで斜線で示す面積K分を回転切削加工で切削する。しかし、図8(b)に示すように、回転切削時に連続して大きな回転切削荷重が積層状態の鋼板11の板目13の側面から常時掛かるために、積層鋼板14の先端部に曲りが発生し、この曲り荷重で絶縁材12が回転方向に潰されたり、切削刃物で引き千切りられる等の剥離が生じる。このため図8(c)に示すように、鋼板11同士が接触して、ステータ部での渦電流が増大して、ロータ3への浮上力と回転特性等を劣化させるという問題点があった。また、これらの旋盤に替えて立削り盤等を使用して、積層状態の鋼板11の板目13と平行方向に歯端部9の内周面15を内径D2となるように切削加工しても、隣り合う鋼板11の板目13間に段差が生じるため、円滑かつ真円度を確保することが難しいという問題点もあった。
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、積層鋼板の製作を容易かつ鋼板の歩留りを向上し、積層鋼板への切削加工を容易かつ絶縁材の剥離を防止でき、製作・加工コストの低減でき、かつステータ部に発生する渦電流を低減できる磁気軸受構造とその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、回転するロータを浮上状態で囲むケーシング内に取付けられ、断面形状をコ字形状に形成するステータコアのコイルを配置する歯端部が軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受の製造方法であって、巻付け金型に連続する鋼板に張力を付与しながら所定厚さまで巻取ると共に、巻取り中に鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し接着させて積層鋼板の巻取コアを形成し、次に、巻付け金型から解放した巻取コアを切断して積層状態の板目がコ字形状のステータコアを成形し、次に、ステータコアの夫々の歯端部にコイルを配置する、ことを特徴とする磁気軸受構造の製造方法が提供される。
【0011】
上記本発明によれば、断面形状をコ字形状に形成する積層鋼板のステータコアのコイルを配置する夫々の歯端部の積層状態の鋼板の板目の積層方向をロータの軸線方向に対して直交方向に配置し、軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受構造としたので、ロータを囲むステータコアの夫々2ケ所の歯端部が、軸線方向に隣接して夫々2本のコイルを配置して電磁石のN極とS極とを構成できる。これにより、対向位置にある歯端部の吸引力を制御してロータを無接触で浮上させて、安定して高速回転で支持させることができる。
【0012】
また、断面形状をコ字形状に形成する積層鋼板のステータコアを、後述する実施形態に示すような所定の大きさの矩形断面形状を有する巻付け金型の外周面に沿って、鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し連続する帯板形状の薄い鋼板に所定の付与させて巻取りで所定の厚さの空間部を有する巻取り矩形形状を迅速、かつ容易に成形できる。更に、この巻取り矩形形状を切断機で等分に分割すれば、絶縁材で隔離されたコ字形状の積層鋼板が容易に製作できる。一方、高価な打ち抜き金型を使用せずに、単純で簡便な巻付け金型で製作できるので製作コストの低減化と、1枚づつ行っていた鋼板への絶縁材の塗布や積層作業を省略できるので生産性を向上できる。また、打ち抜き金型の打ち抜き作業の際に発生する鋼板の中央部近傍のスクラップ化を防止できるので、鋼板の歩留り率を大幅に向上できる。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記ステータコアの前記成形の後、前記コイルの前記配置の前に、前記ステータコアの歯端部の内周面側で、ロータの外周面と直交配置される積層状態の板目の積層方向と平行方向に所定の回転切削加工を行う。従って、ロータの外周面との所定の隙間を保持させるために旋盤や立旋盤等を操作して歯端部の内周面への回転切削加工を、歯端部の内周面側で積層状態の板目の積層方向と水平方向から加工できる。これにより、回転切削荷重は歯端部の積層状態の鋼板の板目に対して常に水平方向に付与できるので、偏荷重や曲りを発生させないので鋼板の板目を確保し、かつ絶縁材を潰したり又は引き千切り等の剥離を防いで、円滑で真円度を確保できる。従って、機械加工による絶縁材の剥離等により生じる積層鋼板同士の接触を防ぎ、ステータ部での渦電流を防止して、ロータの浮上力と回転特性等を劣化させることがない。
【0014】
また、本発明によれば、回転するロータを浮上状態で囲むケーシング内に取付けられ、断面形状をコ字形状に形成するステータコアのコイルを配置する歯端部が軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受構造の製造方法であって、(A)巻付け金型に連続する鋼板に張力を付与しながら所定厚さまで巻取ると共に、巻取り中に鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し接着させて積層鋼板の巻取コアを形成し、(B)次に、巻付け金型から解放した巻取コアを等分に切断して積層状態の板目がコ字形状のステータコアを成形し、(C)次に、ステータコアの歯端部の内周面側でロータの外周面と直交配置される積層状態の板目の積層方向と平行方向に所定の回転切削加工を行い、(D)次に、ステータコアの夫々の歯端部にコイルを配置する、ことを特徴とする磁気軸受の製造方法が提供される。
【0015】
上記本発明の方法によれば、所定の大きさの矩形断面形状を有する巻付け金型の外周面に沿って、鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し連続する帯板形状の薄い鋼板に所定の付与させて巻取りで所定の厚さの空間部を有する巻取り矩形形状を迅速、かつ容易に成形できる。更に、積層鋼板の巻取コアを単純で簡便な巻付け金型で製作できるので製作コストの低減化ができる。また、巻取り中に鋼板に絶縁材を塗布し接着できるので、生産性を向上できる。更に、鋼板を巻取りで積層鋼板の巻取コアを形成するので、スクラップの発生を防ぎ、鋼板の歩留り率を大幅に向上できる。更に、巻付け金型から解放した巻取コアを、切断機で等分に切断して積層状態の板目がコ字形状のステータコアを成形ができる。このため、絶縁材で隔離されたコ字形状の積層鋼板が容易、かつ効率的に製作できる。
【0016】
次に、上述によりコ字形状に製作されたステータコアの歯端部の内周面側で、積層状態の鋼板の板目の積層方向と平行方向に所定の回転切削加工を行う。これにより偏荷重や曲りの発生を防ぐので回転切削荷重は、歯端部の積層状態の鋼板の板目に対して常に水平方向に付与できる。従って、鋼板の板目を確保し、かつ絶縁材を潰したり又は引き千切や剥離を防いで、所定の内径切削加工ができ、円滑な内周面と真円度を確保することができる。更に、機械加工による絶縁材の剥離等により生じる積層鋼板同士の接触が発生しないので、ステータ部での渦電流を防止して、ロータの浮上力と回転特性等を劣化させることがない。また、このような機械加工が完了した後に切粉等を除去して清掃されたステータコアの夫々の歯端部の外周に電磁石(コイル)を配置し、このコイルを配置したステータコアをケーシング内の内周面の凹部内に取付ける。従って、回転切削加工後に手間の掛かる切削加工不良による手当てが不要なため、生産性を向上できる。
また、本発明によれば、上述の磁気軸受の製造方法により製造された磁気軸受構造が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分は同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0018】
図1は、本発明によるホモポーラ形磁気軸受の構成を示す全体構成図であり、図2は、図1のA−A矢視図である。図1において、本発明のホモポーラ形磁気軸受用の磁気軸受構造21は、ケーシング22の軸心で,かつ軸線方向に平行に配置され高速回転自在で外径D1を有する所定の長さのロータ23と、ロータ23の外周面24と所定の隙間Gを有してケーシング22の内周面26の凹部27内に取付けられ板厚Tで所定枚数の薄い鋼板25で積層される積層鋼板28からなるコ字形状の断面形状で長さL2を有するステータコア29と、ステータコア29のロータ23の外周面24と対向する内周側に配置される2個所の歯端部30、30と、この歯端部30、30を取囲み配置される電磁石(コイル)31、31とから構成されている。なお、断面形状がコ字形状に形成されるステータコア29の夫々の歯端部30、30の積層鋼板28の積層状態の鋼板25の板目32、32の積層方向は、ロータ23の軸線方向に対して夫々が直交方向となるように配置されている。
【0019】
また、図2に示すように、板幅W2を有するステータコア29は、ロータ23の外周部24と所定の隙間Gを有して複数個(本図では4個)で等分(4等分)にケーシング22の内周面26の凹部27内に配置されている。また、ステータコア29は図示しないが、通常ロータ23の軸線方向に所定の間隔で少なくとも2ケ所に配置されている。このため安定した状態で高速回転することができる。
【0020】
上述したように従来と比べ積層鋼板の積層状態の板目方向が、本発明ではロータの外周面に対して90度回転して配置されている。このように積層状態の鋼板の板目方向を90度回転して配置されるホモポーラ形磁気軸受用の磁気軸受構造は、従来と同様にロータを囲むステータコアの夫々の歯端部が、軸線方向に隣接して夫々のコイルにより電磁石のN極とS極を構成するので、対向位置にある2ケ所の歯端部の吸引力を制御してロータを無接触で浮上させて支持できる。従って、このホモポーラ形の磁界は、図1の点線矢印で示すように、ロータの外周面においてロータ軸線に沿った向きとなる。
【0021】
図3は、本発明のステータスコアの積層鋼板の積層形状を成形する工程を示す製作図である。図3(a)に示すように、ステータコア29は、巻付け金型41に連続する板厚Tで板幅W2の帯板の鋼板25の表面上に供給スプレ33から絶縁材34を塗布しながら巻取られて成形した後に、図3(b)に示すように、切断機43で巻取コア42を等分に切断してコ字形状の積層鋼板28として製造される。このように、断面形状がコ字形状に形成する積層鋼板のステータコアを迅速、かつ容易に成形できる。更に、高価な打ち抜き金型を使用せずに製作できるので製作コストの低減化と、1枚づつ行っていた鋼板への絶縁材の塗布や積層作業を省略できるので生産性を向上できる。また、連続する帯板で積層鋼板を製造できるので鋼板のスクラップ化を防いで、鋼板の歩留り率を大幅に向上できる。
【0022】
図4は、上述の図3で製作されたステータコアの積層鋼板の歯端部側への機械(回転切削)加工状態を示す加工図である。図4(a)に示すように、図示しない取付け治具台上に固定されたステータコア29は、ロータ23の外周面24と直交方向に配置される夫々の歯端部30、30の内周面35側に積層状態の鋼板25の板目32の積層方向と水平方向に、内径D2(=D1+2G)で円滑な真円度を確保するまで斜線で示す面積K分を、旋盤や立旋盤等を操作して回転切削加工で切削する。これにより、回転切削荷重は歯端部の積層状態の板目に対して常に水平方向に付与する。従って、偏荷重や曲りを発生せず、図4(a)のB−B矢視図である図4(b)に示すように、鋼板25の板目を適正に確保し、かつ太い実線で示す絶縁材34を潰したり又は引き千切りや剥離を防ぎ、所定の内径切削加工を円滑に行うことができる。これにより、機械加工による鋼板の破損や絶縁材の剥離等により生じる積層鋼板同士の接触を防いで、ステータ部での渦電流を防止して、ロータの浮上力と回転特性等を劣化させることがない。
【0023】
次に、図1、図3及び図4を使用して本発明のホモポーラ形磁気軸受の磁気軸受構造の製造方法を説明する。回転するロータ23を浮上状態で囲むケーシング22内に取付けられ、断面形状をコ字形状に形成するステータコア29のコイル31を配置する歯端部30が、軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受構造であって、(A)先ず、所定の大きさの矩形断面形状を有する巻付け金型41に連続する板厚Tで板幅W2の鋼板25に張力を付与しながら所定長さL2が形成するまで巻取ると共に、巻取り中に鋼板25の表面上に供給スプレ33から均一に絶縁材34を塗布し接着させて積層鋼板28の巻取コア42を形成し、(B)次に、巻付け金型41から解放した巻取コア42を切断機43で等分に切断して積層状態の鋼板25の板目32がコ字形状となすステータコア29を成形し、(C)次に、ステータコア29の歯端部30の内周面35側で、ロータ23の外周面24と直交配置される積層状態の鋼板25の板目32の積層方向と平行方向に所定(内径D2)の回転切削加工を行い、(D)次に、切粉等の清掃した後にステータコア29の夫々の歯端部30にコイル31を取付けて配置する。最後に通常、ケースにステータコアを入れた後に、ステータコア内側を切削する。
【0024】
このように、ステータコアを巻付け金型の外周面に沿って、鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し連続する帯板形状の薄い鋼板に所定の張力を付与させながら、空間部を有する巻取り矩形形状を迅速、かつ容易に成形できる。更に、積層鋼板の巻取コアを単純で簡便な巻付け金型で製作できるので製作コストの低減化ができる。また、巻取り中に鋼板に絶縁材を塗布し接着できるので、生産性を向上できる。更に、鋼板を巻取りで積層鋼板の巻取コアを形成するので、スクラップの発生を防止して、鋼板の歩留り率を大幅に向上できる。更に、巻付け金型から解放した巻取コアを等分に切断して、積層状態の板目をコ字形状とするステータコアを容易に成形することができる。これにより、絶縁材で隔離されたコ字形状の積層鋼板が容易、かつ効率的に製作できる。
【0025】
一方、コ字形状に製作されたステータコアの歯端部の内周面側に、積層状態の鋼板の板目の積層方向と平行方向に旋盤や立旋盤等で所定の回転切削加工ができる。このため偏荷重や曲りを発生させずに、回転切削荷重は歯端部の積層状態の板目に対し常に水平方向に付与できる。従って、鋼板の板目を適正に確保でき、かつ絶縁材を潰したり又は引き千切りや剥離を防ぎ、正確な内径切削加工により円滑な内周面と真円度を確保する歯端部に切削加工することができる。更に、機械加工による絶縁材の剥離等により生じる積層鋼板同士の接触が発生しないので、
ステータ部での渦電流を防止して、ロータの浮上力と回転特性等を劣化させることがない。また、このような機械加工が完了した後に切粉等を除去して清掃されたステータコアの夫々の歯端部の外周に電磁石(コイル)を配置する。最後に通常、ケースにステータコアを入れた後に、ステータコア内側を切削する。
【0026】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0027】
【本発明の効果】
上述したように本発明の磁気軸受構造とその製造方法によれば、積層鋼板の製作を容易かつ鋼板の歩留りを向上し、積層鋼板への切削加工を容易かつ絶縁材の剥離を防止でき、製作・加工コストの低減でき、かつステータ部に発生する渦電流の発生を低減できる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホモポーラ形磁気軸受の構成を示す全体構成図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明のステータスコアの積層鋼板の積層形状を成形する工程を示す製作図である。
【図4】製作されたステータコアの積層鋼板の歯端部側への機械(回転切削)加工状態を示す加工図である。
【図5】従来のホモポーラ形磁気軸受の構成を示す模式図である。
【図6】図5のC−C矢視図である。
【図7】従来のステータコアの積層鋼板の積層形状を成形する工程を示す模式図である。
【図8】従来のステータコアの積層鋼板の歯端部側への機械加工状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1、21 磁気軸受構造
2、22 ケーシング
3、23 ロータ
4、24 外周面
6、15、26、35 内周面
7、27 凹部
8、29 ステータコア
9、30 歯端部
10、31 コイル(電磁石)
11、25 鋼板
12、34 絶縁材
13、32 板目
14、28 積層鋼板
33 供給スプレ
41 巻付け金型
42 巻取コア
43 切断機
T 板厚
W1、W2 板幅
G 隙間
D1 外径
D2 内径
K 面積
L1、L2 所定長さ
H1 H2 高さ

Claims (4)

  1. 回転するロータを浮上状態で囲むケーシング内に取付けられ、断面形状をコ字形状に形成するステータコアのコイルを配置する歯端部が軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受の製造方法であって、
    巻付け金型に連続する鋼板に張力を付与しながら所定厚さまで巻取ると共に、巻取り中に鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し接着させて積層鋼板の巻取コアを形成し、
    次に、巻付け金型から解放した巻取コアを切断して積層状態の板目がコ字形状のステータコアを成形し、
    次に、ステータコアの夫々の歯端部にコイルを配置する、ことを特徴とする磁気軸受構造の製造方法
  2. 前記ステータコアの前記成形の後、前記コイルの前記配置の前に、前記ステータコアの歯端部の内周面側で、ロータの外周面と直交配置される積層状態の板目の積層方向と平行方向に所定の回転切削加工を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気軸受の製造方法
  3. 回転するロータを浮上状態で囲むケーシング内に取付けられ、断面形状をコ字形状に形成するステータコアのコイルを配置する歯端部が軸方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気軸受構造の製造方法であって、(A)巻付け金型に連続する鋼板に張力を付与しながら所定厚さまで巻取ると共に、巻取り中に鋼板の表面に接着剤を兼ねる絶縁材を塗布し接着させて積層鋼板の巻取コアを形成し、(B)次に、巻付け金型から解放した巻取コアを等分に切断して積層状態の板目がコ字形状のステータコアを成形し、(C)次に、ステータコアの歯端部の内周面側でロータの外周面と直交配置される積層状態の板目の積層方向と平行方向に所定の回転切削加工を行い、(D)次に、ステータコアの夫々の歯端部にコイルを配置する、ことを特徴とする磁気軸受の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気軸受の製造方法により製造された磁気軸受構造。
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