JP2002174237A - 磁気軸受のコア構造とその製造方法 - Google Patents

磁気軸受のコア構造とその製造方法

Info

Publication number
JP2002174237A
JP2002174237A JP2000370816A JP2000370816A JP2002174237A JP 2002174237 A JP2002174237 A JP 2002174237A JP 2000370816 A JP2000370816 A JP 2000370816A JP 2000370816 A JP2000370816 A JP 2000370816A JP 2002174237 A JP2002174237 A JP 2002174237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
cut
pole
magnetic bearing
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000370816A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Hasegawa
和三 長谷川
Shinichi Ozaki
伸一 尾崎
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
Itsuki Kuwata
厳 桑田
Muneyasu Sugitani
宗寧 杉谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2000370816A priority Critical patent/JP2002174237A/ja
Publication of JP2002174237A publication Critical patent/JP2002174237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/048Active magnetic bearings for rotary movement with active support of two degrees of freedom, e.g. radial magnetic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0459Details of the magnetic circuit
    • F16C32/0461Details of the magnetic circuit of stationary parts of the magnetic circuit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向に張出し部を有するステータコアであ
っても、これを積層鋼板で構成することができ、かつ積
層鋼板の脱落、潰れ、剥離を回避して、能率良く切削加
工することができ、更に積層が難しいアモルファス材を
使用することができ、これにより製作・加工コストを低
減でき、かつステータ部に発生する渦電流を大幅に低減
できる磁気軸受のコア構造とその製造方法を提供する。 【解決手段】 ロータを囲むステータコアの歯端部が軸
方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気
軸受のコア構造であって、ステータコア10は、隣接す
るN極及びS極がそれぞれ周方向に張り出し互いに接触
又は近接した張出し部11を有し、かつ絶縁材を介して
積層されかつ軸側面から見て中心側が開いたコの字形の
積層鋼板からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を無接触で
支持する磁気軸受構造、特にホモポーラ形磁気軸受のコ
ア構造とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボ圧縮機は、レシプロ圧縮機やスク
リュウ圧縮機に比べて大容量化、小型化に適し、かつオ
イルフリー化が容易である。このため、工場の空気源、
空気分離の原料空気やプロセス関係の空気源等の汎用圧
縮機として多用されている。
【0003】一方、ターボ圧縮機には、ターボ圧縮機と
直結駆動する高速モータ用の高速回転軸を支持するため
にガス軸受やスベリ軸受、磁気軸受が従来から用いられ
ている。特に、高速回転(例えば10万min-1以上)
する高速回転軸用のラジアル磁気軸受の1つに、高速モ
ータ用の高速回転軸を形成する回転中のロータに磁束を
通して、その電磁吸引力で浮上させて無接触で支持する
ホモポーラ形磁気軸受がある。
【0004】図6(A)(B)は、従来のホモポーラ形
磁気軸受の模式的構成図である。この図において、ホモ
ポーラ形磁気軸受1は、ケーシング2の軸心でかつ軸線
方向に平行に配置され高速回転可能なロータ3と、ロー
タ3の外周面と隙間を有してケーシング2内に取付けら
れるコ字形状のステータコア4と、ステータコア4の歯
端部を取り囲むコイル5とから構成される。
【0005】更に、ステータコア4は、ロータ3の外周
部と隙間を有して複数個(本図では4個)が周方向に等
分に配置される。また、ステータコア4は図示しない
が、通常ロータ3の軸線方向に所定の間隔で少なくとも
2ケ所に配置されている。このため安定した状態で高速
回転することができる。更に、ステータコア4は、板厚
の薄い鋼板の間に接着を兼ねる絶縁材を塗布し、順次1
枚づつ貼り合せて所定の長さの積層状態にした積層鋼板
である。また、図に示すように積層鋼板4の貼り合せ
(積層)方向は、ロータ3の軸線方向に対して水平とな
るように配置されている。
【0006】上述したように、ホモポーラ形磁気軸受1
は、ロータ3を囲むステータコア4の歯端部が軸線方向
に隣接してコイル5により電磁石のN極とS極を構成す
るので、対向位置にある歯端部の吸引力を制御してロー
タ3を無接触で浮上させて支持できる。従って、このホ
モポーラ形の磁界は、図6(B)の点線矢印で示すよう
にロータ3の外周面においてロータ軸線に沿った向きと
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6(C)は、従来の
ステータコアの積層鋼板の積層形状を成形する工程を示
す模式図である。一般的にホモポーラ形磁気軸受1のス
テータコア4は、図に示すような絶縁材を塗布した矩形
の薄い鋼板4aを、打ち抜き加工等で製作し、この打ち
抜き鋼板4aは1枚つづ順次積み重ねられて、最終的に
積層状態のステータコア4を成形していた。
【0008】しかし、かかるステータコア4(積層鋼
板)の内面を回転切削加工で切削する場合、大きな回転
切削荷重が積層状態の鋼板4aの板目に側面から作用す
るために、積層鋼板4aの先端部に曲りが発生し、この
曲り荷重で絶縁材が回転方向に潰される問題点があっ
た。このため鋼板同士が接触して、ステータ部での渦電
流が増大して、ロータ3への浮上力と回転特性等を劣化
させる問題点があった。また、切削刃物による積層の剥
離の問題があった。これらの旋盤に替えて立削り盤等を
使用して、積層鋼板の内周面を切削加工しても、隣り合
う鋼板間に段差が生じるため、円滑かつ真円度を確保す
ることが難しいという問題点があった。
【0009】更に、本発明の発明者は、従来のホモポー
ラ形磁気軸受の性能を向上させるために、図7及び図8
に示すような構成のホモポーラ形磁気軸受装置を提案し
ている(特願2000−88402号、未公開)。この
磁気軸受装置は、隣接するN極同士及びS極同士をそれ
ぞれ周方向に一体に連結したもの、及び、互いに僅かな
隙間を隔てて隣接したものであり、ホモポーラ形磁気軸
受における渦電流の発生を大幅に低減することができ、
これによりロータの発熱及び渦電流損失を大幅に低減す
ることができる長所を有している。
【0010】しかし、図7及び図8に示すホモポーラ形
磁気軸受のステータコア4を渦損失の少ない積層鋼板で
図6に示したように構成すると、周方向の張出し部4b
で積層鋼板が小片となり、加工時の脱落、潰れ、剥離が
一層激しくなる問題点があった。すなわち、図7及び図
8に示す構造のホモポーラ形磁気軸受では、ステータコ
ア4が周方向につながっている、もしくは近接している
ため、ロータの磁束分布が均一してさらなる損失低減が
可能であるが、その反面、先端部がつながったステータ
コア4を従来の積層構造で構成すると、隣の磁極に張り
出した先端部の積層鋼板が小片であり、加工時に積層が
崩れてしまうおそれがあり、脱落、潰れ、剥離を回避し
て加工することが非常に困難であった。
【0011】また、従来は、積層が難しいアモルファス
材は、電気抵抗が大きく透磁率が高いにもかかわらず使
用できず、電磁鋼板の選択肢が制限される問題点があっ
た。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
周方向に張出し部を有するステータコアであっても、こ
れを積層鋼板で構成することができ、かつ積層鋼板の脱
落、潰れ、剥離を回避して、能率良く切削加工すること
ができ、更に積層が難しいアモルファス材を使用するこ
とができ、これにより製作・加工コストを低減でき、か
つステータ部に発生する渦電流を大幅に低減できる磁気
軸受のコア構造とその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ロータ
を囲むステータコアの歯端部が軸方向に隣接してN極と
S極を構成するホモポーラ形磁気軸受のコア構造であっ
て、ステータコア(10)は、隣接するN極及びS極が
それぞれ周方向に張り出し互いに接触又は近接した張出
し部(11)を有し、かつ絶縁材を介して積層されかつ
軸側面から見て中心側が開いたコの字形の積層鋼板から
なる、ことを特徴とする磁気軸受のコア構造が提供され
る。
【0014】この構成により、渦電流の発生を大幅に低
減することができ、これによりロータの発熱及び渦電流
損失を大幅に低減することができる。また、ステータコ
ア(10)が軸側面から見て中心側が開いたコの字形の
積層鋼板からなるので、互いに接触又は近接した張出し
部(11)も巻線部と一体に形成することができる。従
って、張り出した先端部(張出し部)の積層鋼板も巻線
部と同一の鋼板の一部となり、加工時の積層の崩れが生
じにくく、脱落、潰れ、剥離を回避して、能率良く切削
加工することができる。更に、予めカットコアとして形
成した後に加工ができるので、積層が難しいアモルファ
ス材等であっても、使用することができる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
コの字形状の積層鋼板は、絶縁材を塗布した連続した鋼
板(12a)を矩形に巻取って成形した後に等分に切断
したカットコア(12)である。
【0016】この構成により、隣接するN極及びS極が
それぞれ周方向に張り出し互いに接触又は近接した張出
し部(11)を有し、かつ絶縁材を介して積層されかつ
軸側面から見て中心側が開いたコの字形の積層鋼板から
なるステータコア(10)を、カットコア(12)の外
形加工と内側切削により短時間に効率よく加工すること
ができる。
【0017】また、カットコア(12)、すなわち、所
定の厚さの空間部を有する巻取り矩形形状を迅速、かつ
容易に成形できる。更に、この巻取り矩形形状を切断機
で等分に分割すれば、絶縁材で隔離されたコ字形状の積
層鋼板が容易に製作できる。一方、高価な打ち抜き金型
を使用せずに、単純で簡便な巻付け金型で製作できるの
で製作コストの低減化と、積層作業を省略できるので生
産性を向上できる。また、打ち抜き金型の打ち抜き作業
の際に発生する鋼板の中央部近傍のスクラップ化を防止
できるので、鋼板の歩留り率を大幅に向上できる。
【0018】また、本発明によれば、絶縁材を塗布した
連続した鋼板を矩形に巻取って成形した後に等分に切断
したカットコア(12)の外側を張出し部(11)を残
して加工する外側加工ステップ(A)と、外側を加工し
たカットコアに巻線を組み込む巻線組込ステップ(B)
と、複数のカットコアを組立位置に配置するコア配置ス
テップ(C)と、組立位置の複数のカットコアの内側を
切削する内側切削ステップ(D)とからなる、ことを特
徴とする磁気軸受のコア製造方法が提供される。
【0019】この方法により、複数のカットコアの内側
切削を1回で済ますことができ、高精度の同心度加工が
可能である。また、歯端部の内周面の回転切削加工を、
歯端部の内周面側で積層状態の板目の積層方向と水平方
向から加工でき、偏荷重や曲りを発生させないので鋼板
の板目を確保し、かつ絶縁材を潰したり又は引き千切り
等の剥離を防いで、円滑で真円度を確保できる。
【0020】更に、本発明によれば、絶縁材を塗布した
連続した鋼板を矩形に巻取って成形した後に等分に切断
した複数のカットコア(12)を組立位置に配置しその
内側を切削する内側切削ステップ(E)と、複数のカッ
トコアの外側を張出し部(11)を残して加工する外側
加工ステップ(F)と、外側を加工した複数のカットコ
アに巻線を組み込む巻線組込ステップ(G)とからな
る、ことを特徴とする磁気軸受のコア製造方法が提供さ
れる。
【0021】この方法により、内側切削は2回必要とな
るが、加工工程を低減することができる。また、歯端部
の内周面の回転切削加工を、歯端部の内周面側で積層状
態の板目の積層方向と水平方向から加工でき、偏荷重や
曲りを発生させないので鋼板の板目を確保し、かつ絶縁
材を潰したり又は引き千切り等の剥離を防いで、円滑で
真円度を確保できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0023】図1は、本発明による磁気軸受のコア構造
を示す図である。図1(A)(B)に示すように、この
磁気軸受は、ロータ3を囲むステータコア10の歯端部
が軸方向に隣接してN極とS極を構成する図6と同様な
ホモポーラ形磁気軸受のコア構造を有している。
【0024】本発明の磁気軸受のコア構造では、ステー
タコア10は、隣接するN極及びS極がそれぞれ周方向
に張り出し互いに接触又は近接した張出し部11を有す
る。
【0025】図1(C)は、ステータコア10用のコの
字形状の積層鋼板の製造法を模式的に示す図である。こ
の図に示すように、コの字形状の積層鋼板は、カットコ
ア12であり、絶縁材を塗布した連続した鋼板12aを
矩形に巻取って成形した後に等分に切断して製造する。
従って、本発明のステータコア10は、絶縁材を介して
積層され、かつ軸の側面から見て中心側が開いたコの字
形の積層鋼板からなる。
【0026】図2は、本発明のコア構造の第1実施形態
を示す図である。この図において、(A)は磁極数が4
の場合の4つのステータコア10の配置を示す斜視図で
あり、(B)はその内の1つの外側加工後を示し、
(C)は4つのステータコア10の平面配置を示してい
る。また、各図において、破線はカットコア12からの
切断箇所を示している。図2の第1実施形態では、張出
し部11がそれぞれ周方向に張り出し、平面上A点で互
いに点接触(立体的には線接触)している。なお、点接
触せずに、間隔を隔てて近接していてもよい。また、本
発明は、磁極数が4の場合に限定されず、3極でも5極
以上でもよい。
【0027】この構成により、張出し部11の間の隙間
がないかわずかなので、渦電流の発生を大幅に低減する
ことができ、これによりロータの発熱及び渦電流損失を
大幅に低減することができる。
【0028】図3は、本発明のコア構造の第2実施形態
を示す図である。この図において、(A)は、4つのス
テータコア10の1つの外側加工後を示し、(B)は4
つのステータコア10の平面配置を示している。また、
各図において、破線はカットコア12からの切断箇所を
示している。図3の第2実施形態では、張出し部11が
それぞれ周方向に張り出し、平面上A部で互いに面接触
している。なお、この例でも、磁極数は4極に限定され
ず、3極でも5極以上でもよい。
【0029】この構成により、張出し部11の間の隙間
がないので、渦電流の発生を大幅に低減することがで
き、これによりロータの発熱及び渦電流損失を大幅に低
減することができる。また、面接触であるため、コアの
位置決めがしやすい特徴があり、内径の切削加工を精度
よく行うことができる。
【0030】更に、図1〜図3に示したステータコア1
0は、軸側面から見て中心側が開いたコの字形の積層鋼
板からなるので、互いに接触又は近接した張出し部11
も巻線部と一体に形成することができる。従って、張り
出した先端部(張出し部11)の積層鋼板も巻線部と同
一の鋼板の一部となり、加工時の積層の崩れが生じにく
く、脱落、潰れ、剥離を回避して、能率良く切削加工す
ることができる。更に、予めカットコアとして形成した
後に加工ができるので、積層が難しいアモルファス材等
であっても、使用することができる。
【0031】図4は、本発明のコア構造の製造方法を示
す図である。この図に示す本発明の製造方法は、外側加
工ステップ(A)、巻線組込ステップ(B)、コア配置
ステップ(C)及び内側切削ステップ(D)からなる。
外側加工ステップ(A)では、図1(C)に示したよう
に絶縁材を塗布した連続した鋼板12aを矩形に巻取っ
て成形した後に等分に切断したカットコア12を予め準
備し、その外側を張出し部11を残して加工する。巻線
組込ステップ(B)では、外側を加工したカットコア1
0に巻線を組み込む。コア配置ステップ(C)では、複
数(この例では4つ)のカットコア10を組立位置に配
置する。内側切削ステップ(D)では、組立位置の複数
のカットコア10の内側を切削して、ステータコア10
が完成する。
【0032】図4の製造方法により、複数のカットコア
10の内側切削を1回で済ますことができ、高精度の同
心度加工が可能である。また、歯端部の内周面の回転切
削加工を、歯端部の内周面側で積層状態の板目の積層方
向と水平方向から加工でき、偏荷重や曲りを発生させな
いので鋼板の板目を確保し、かつ絶縁材を潰したり又は
引き千切り等の剥離を防いで、円滑で真円度を確保でき
る。
【0033】図5は、本発明のコア構造の製造方法を示
す別の図である。この図に示す本発明の製造方法は、内
側切削ステップ(E)、外側加工ステップ(F)及び巻
線組込ステップ(G)からなる。内側切削ステップ
(E)では、図1(C)に示したように絶縁材を塗布し
た連続した鋼板12aを矩形に巻取って成形した後に等
分に切断したカットコア12を予め準備し、複数(この
例では4つ)のカットコア12を組立位置に配置しその
内側を切削する。外側加工ステップ(F)では、複数の
カットコア10の外側を張出し部11を残して外側及び
内側を加工する。巻線組込ステップ(G)では、外側を
加工した複数のカットコア10に巻線を組み込んで、ス
テータコア10が完成する。
【0034】図5の製造方法により、内側切削は2回必
要となるが、加工工程を低減することができる。また、
歯端部の内周面の回転切削加工を、歯端部の内周面側で
積層状態の板目の積層方向と水平方向から加工でき、偏
荷重や曲りを発生させないので鋼板の板目を確保し、か
つ絶縁材を潰したり又は引き千切り等の剥離を防いで、
円滑で真円度を確保できる。
【0035】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0036】
【本発明の効果】上述した磁気軸受のコア構造とその製
造方法は、以下の特徴を有する。 1.カットコアの積層鋼板が十分に接着されているた
め、磁極の張り出し部分においても積層構造で製造する
ことができる。 2.張り出し部分は磁気的には接合、電気的には分離の
ため、軸受特性を低下させずに損失低減ができる。すな
わち、カットコアを用いることによって磁極の張り出し
も、積層鋼板を使用することができ鉄損を低減できる。 3.使用する電磁鋼板の選択肢が拡がり、積層が難しい
アモルファスも磁極に適用することができる。
【0037】従って、本発明の磁気軸受のコア構造とそ
の製造方法は、周方向に張出し部を有するステータコア
であっても、これを積層鋼板で構成することができ、か
つ積層鋼板の脱落、潰れ、剥離を回避して、能率良く切
削加工することができ、更に積層が難しいアモルファス
材を使用することができ、これにより製作・加工コスト
を低減でき、かつステータ部に発生する渦電流を大幅に
低減できる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気軸受のコア構造を示す図であ
る。
【図2】本発明のコア構造の第1実施形態を示す図であ
る。
【図3】本発明のコア構造の第2実施形態を示す図であ
る。
【図4】本発明のコア構造の製造方法を示す図である。
【図5】本発明のコア構造の製造方法を示す別の図であ
る。
【図6】従来のホモポーラ形磁気軸受の構成を示す模式
図である。
【図7】先行出願にかかるホモポーラ形磁気軸受の構成
図である。
【図8】図7のステータコアの斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気軸受、2 ケーシング、3 ロータ、4 ステ
ータコア(積層鋼板)、4a 鋼板、4b 張出し部、
5 コイル、10 ステータコア、11 張出し部、1
2 カットコア、12a 鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊雄 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 桑田 厳 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 杉谷 宗寧 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA03 BA17 CA16 CA29 DA03 DA09 DA30 GA08 5E062 AA06 AB05 AB11 AC05 AC11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを囲むステータコアの歯端部が軸
    方向に隣接してN極とS極を構成するホモポーラ形磁気
    軸受のコア構造であって、 ステータコア(10)は、隣接するN極及びS極がそれ
    ぞれ周方向に張り出し互いに接触又は近接した張出し部
    (11)を有し、かつ絶縁材を介して積層されかつ軸側
    面から見て中心側が開いたコの字形の積層鋼板からな
    る、ことを特徴とする磁気軸受のコア構造。
  2. 【請求項2】 前記コの字形状の積層鋼板は、絶縁材を
    塗布した連続した鋼板(12a)を矩形に巻取って成形
    した後に等分に切断したカットコア(12)である、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気軸受のコア構造。
  3. 【請求項3】 絶縁材を塗布した連続した鋼板を矩形に
    巻取って成形した後に等分に切断したカットコア(1
    2)の外側を張出し部(11)を残して加工する外側加
    工ステップ(A)と、外側を加工したカットコアに巻線
    を組み込む巻線組込ステップ(B)と、複数のカットコ
    アを組立位置に配置するコア配置ステップ(C)と、組
    立位置の複数のカットコアの内側を切削する内側切削ス
    テップ(D)とからなる、ことを特徴とする磁気軸受の
    コア製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁材を塗布した連続した鋼板を矩形に
    巻取って成形した後に等分に切断した複数のカットコア
    (12)を組立位置に配置しその内側を切削する内側切
    削ステップ(E)と、複数のカットコアの外側を張出し
    部(11)を残して加工する外側加工ステップ(F)
    と、外側を加工した複数のカットコアに巻線を組み込む
    巻線組込ステップ(G)とからなる、ことを特徴とする
    磁気軸受のコア製造方法。
JP2000370816A 2000-12-06 2000-12-06 磁気軸受のコア構造とその製造方法 Pending JP2002174237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370816A JP2002174237A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 磁気軸受のコア構造とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370816A JP2002174237A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 磁気軸受のコア構造とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002174237A true JP2002174237A (ja) 2002-06-21

Family

ID=18840629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000370816A Pending JP2002174237A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 磁気軸受のコア構造とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002174237A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1273813A2 (en) * 2001-07-02 2003-01-08 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Stator core for a magnetic bearing and method of manufacturing the same
US8035270B2 (en) 2009-06-30 2011-10-11 American Axle & Manufacturing, Inc. Wheel motor
JP2015516557A (ja) * 2012-05-16 2015-06-11 アトラス コプコ エアーパワー, ナームローゼ フェンノートシャップATLAS COPCO AIRPOWER, naamloze vennootschap 磁気軸受及び磁気軸受の鉄心の周りに強磁性構造体を取り付けるための方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62281740A (ja) * 1986-05-30 1987-12-07 Tamagawa Seiki Co Ltd 鉄板積層形電気装置
JPH10208931A (ja) * 1997-01-16 1998-08-07 Toyota Motor Corp 電磁ソレノイドアクチュエータ用コア部材およびアーマチャ部材
JPH10318258A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Koyo Seiko Co Ltd 磁気軸受のステータユニットおよびその製造方法
JP2000205260A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Nsk Ltd 磁気軸受装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62281740A (ja) * 1986-05-30 1987-12-07 Tamagawa Seiki Co Ltd 鉄板積層形電気装置
JPH10208931A (ja) * 1997-01-16 1998-08-07 Toyota Motor Corp 電磁ソレノイドアクチュエータ用コア部材およびアーマチャ部材
JPH10318258A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Koyo Seiko Co Ltd 磁気軸受のステータユニットおよびその製造方法
JP2000205260A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Nsk Ltd 磁気軸受装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1273813A2 (en) * 2001-07-02 2003-01-08 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Stator core for a magnetic bearing and method of manufacturing the same
EP1273813A3 (en) * 2001-07-02 2003-05-28 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Stator core for a magnetic bearing and method of manufacturing the same
KR100489674B1 (ko) * 2001-07-02 2005-05-17 이시카와지마-하리마 주고교 가부시키가이샤 자기 베어링용 고정자 코어와 그 제조 방법
US8035270B2 (en) 2009-06-30 2011-10-11 American Axle & Manufacturing, Inc. Wheel motor
JP2015516557A (ja) * 2012-05-16 2015-06-11 アトラス コプコ エアーパワー, ナームローゼ フェンノートシャップATLAS COPCO AIRPOWER, naamloze vennootschap 磁気軸受及び磁気軸受の鉄心の周りに強磁性構造体を取り付けるための方法
KR101785772B1 (ko) * 2012-05-16 2017-10-16 아틀라스 캅코 에어파워, 남로체 벤누트삽 자기 베어링 및 자기 베어링의 코어 주위로 강자성체 구조물을 장착하기 위한 방법
US10408263B2 (en) 2012-05-16 2019-09-10 Atlas Copco Airpower, Naamloze Vennootschap Magnetic bearing and method for mounting a ferromagnetic structure around a core of a magnetic bearing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6841908B2 (en) Stator core for a magnetic bearing and the method of manufacturing it
CN102792560A (zh) 永久磁铁式旋转电机
US3842300A (en) Laminated rotor structure for a dynamoelectric machine
CN101006635A (zh) 轴向磁通感应电机
JP2008141853A (ja) 二軸同心軸モータ
CN111052543B (zh) 径向间隙型旋转电机及其制造方法、旋转电机用齿片的制造装置、旋转电机用齿构件的制造方法
JP3928297B2 (ja) 電動機及びその製造方法
JP2002209349A (ja) 永久磁石式回転電機の回転子
CN210957949U (zh) 一种内转子磁片结构
JP2004140966A (ja) 回転電機用コアの積層構造
JPH09236123A (ja) 磁気軸受装置
JP2002174237A (ja) 磁気軸受のコア構造とその製造方法
JP4449184B2 (ja) 磁気軸受構造とその製造方法
JP2019193322A (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP2004162834A (ja) 磁気軸受
JPH07231587A (ja) 回転機の磁性部材
JP2006174552A (ja) アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造
JP2003134764A (ja) ブラシレス回転電機
JP2006014565A (ja) ディスク型回転電機
WO2017175461A1 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP2003088012A (ja) コアシート、コアシートの製造方法及びステータ並びに電動機
CA2509331C (en) Stator core for a magnetic bearing and the method of manufacturing it
JPH11266564A (ja) 磁気軸受スピンドル
JP2002199674A (ja) リラクタンスモータ
JP2006020442A (ja) アキシャルギャップ型回転電機の回転子構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629