JP4448801B2 - ゴルフパターヘッド - Google Patents
ゴルフパターヘッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP4448801B2 JP4448801B2 JP2005198972A JP2005198972A JP4448801B2 JP 4448801 B2 JP4448801 B2 JP 4448801B2 JP 2005198972 A JP2005198972 A JP 2005198972A JP 2005198972 A JP2005198972 A JP 2005198972A JP 4448801 B2 JP4448801 B2 JP 4448801B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- separate member
- main body
- golf putter
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Golf Clubs (AREA)
Description
そこで、例えば図2(b)に示すゴルフパターヘッド10のように、別部材12の一部がヘッド本体11から離間して延びる離間延在部13とされた構成とすることにより、重量配分や重心位置等の設計自由度を高めることが考えられる。しかし、離間延在部13はヘッド本体11から離間しておりヘッド本体11によって支持されていないため、打点によっては、打球時の衝撃により離間延在部13が共振しやすい状態となっていた。また、打点によって別部材12の離間延在部13が共振したり共振しなかったりするため、転がり距離や打球感にバラツキが大きくなるという問題があった。また、かかる共振により、打球を重ねていくにつれてねじが緩んだり接着剤が劣化したりして固着強度が低下して、最終的には別部材12がヘッド本体11から外れてしまう可能性が高くなっていた。
このようにすると、別部材が離間延在部を有し重心位置や重量配分等の設計自由度が高いゴルフパターヘッドにおいて、離間延在部が弾性変形した状態のままヘッド本体に固着されているため、該弾性変形部分に残留している内部応力により離間延在部が共振しにくくなる。
前記別部材の前記離間延在部は、ヘッド本体のバック側に離間し且つトウ側からヒール側まで曲がりつつ延在していることを特徴とするのが好ましい。この場合、離間延在部はヘッドのトウ側、ヒール側、及びバック側に配置されることになるから、左右方向の慣性モーメント(ゴルフパターヘッド1を所定のライ角通りに水平面上に載置した場合において、ヘッド重心を通る鉛直線まわりの慣性モーメント。以下、左右慣性モーメントともいう)を大きくすることができ、且つ重心深度を深くすることができる。よってストロークの安定したゴルフパターヘッドとすることができる。さらにこの場合において、前記離間延在部は、円、楕円、又は多角形に略沿って曲がりつつ延在している構成としてもよい。この場合、離間延在部の重量がヘッドの周辺側に配分されやすくなって慣性モーメントや重心深度を大きくすることが容易となり、かつヘッド形状としても比較的違和感のないものとすることができる。
図1は、本発明の一実施形態であるゴルフパターヘッド1の斜視図である。このゴルフパターヘッド1は、打球時にボールと接触するフェース面2を有するヘッド本体3と、該ヘッド本体3とは別体でありヘッド本体3のバック側に固着された別部材4とを有している。
また別部材4は、断面円形の丸棒が半円状に曲げられた棒状部材であり、ヘット本体との固着部分であり別部材4の長手方向両端部を構成する端部tと、これら2つの端部t間に延びヘッド本体3から離間した離間延在部8とを有している。別部材4の離間延在部8は、ヘッド本体のバック側に離間し、さらに、ソール面5に略沿った面内においてゴルフパターヘッド1のトウ側からヒール側まで曲がりつつ延在している。
また別部材4における離間延在部8の形状(全体形状)も特に限定されず、様々なとすることができるが、特に前記実施形態のように、離間延在部8が円に略沿って曲がりつつ延在しているものは、離間延在部8の重量がヘッドの周辺側、特にバック側に配分されやすくなって慣性モーメントや重心深度を大きくすることが容易となり、かつヘッド形状(ヘッドの全体形状)としても比較的違和感のないものとすることができる点で好ましい。同様の理由で、図3の(a)のように楕円に略沿って曲がりつつ延在しているものや、同じく(b)〜(d)のように多角形に略沿って曲がりつつ延在しているものも好ましい。図3(a)の変形例は、離間延在部8が略半楕円形をなすものであるが、この場合、図2(a)の実施形態のような略半円形と比較してヘッドのバック側により多くの重量が配分されやすくなり、重心深度をより大きくしやすくなる点で好ましい。図3(b)は正六角形(のうちの連続した4辺)に略沿って延在している変形例であり、図3(c)は四角形(のうちの連続した3辺)に略沿って延在している変形例であり、図3(d)は正八角形(のうちの連続した5辺)に略沿って延在している変形例である。多角形のなかでも正多角形に略沿って曲がりつつ延在しているものは、形状の違和感が少ない点で好ましい。
実施例及び比較例を作製して、本発明の効果を確認した。
全ての実施例及び全ての比較例(以下、全ての例ともいう)は、図1及び図2(a)で示すような、略直方体形状のヘッド本体と、断面円形で略半円状の別部材とを組み合わせて作製したものであり、ヘッド形状は全ての例においてできるだけ共通とした。また、各例のゴルフパターヘッドをクラブとしてテストする場合には、全ての例において共通のスチールシャフト、グリップ(グリップ重量70g)を装着し、クラブ長さが34インチのゴルフパタークラブを作製してテストを行った。
実施例1,4,5,7,8は、別部材4を弾性変形させながら別部材4の端部tをヘッド本体3の端部装着孔9に挿入し、接着剤や溶接等の固着手段を用いることなくヘッドを作製した。したがってこの場合、別部材4は弾性変形の復元力のみによりヘッド本体3に固着されている状態である。
一方実施例2は、実施例1等の上記製造方法に加えて、更に接着剤を用いて端部装着孔9の内面と別部材4の端部t外面とを接着して作製したものである。
更に実施例3は、実施例2の方法(復元力及び接着剤による固着)に加えてねじ止めによりヘッド本体3と別部材4とを固着して作製したものである。
比較例1の製造方法を図2(b)に示す。ここでは、あらかじめ作製された別部材12の単体状態における端部t同士の相対位置関係は、ヘッド本体11の端部装着孔9の相対位置関係に対応しており、別部材12を弾性変形させることなくヘッド本体11に固着させている。よってこの比較例1では、単体長さLtと固着長さLkとは一致しており、別部材12は弾性変形していない状態でヘッド本体11に固着されている。またこの比較例1では、実施例2と同じように接着剤を用いている。
なお、接着剤を用いた上記各例において、該接着剤としては電気化学工業株式会社製の製品名ハードロックG55(登録商標)を用いた。
各例の仕様及び評価結果を纏めたのが表1である。
5点 : 衝撃が小さい。
4点 : 衝撃が小さめ。
3点 : 普通。
2点 : 衝撃が大きめ。
1点 : 衝撃が大きい。
「耐久性A」とは、振動試験器を用い、ヘッドに20Hzにて振動を与えた場合の、ヘッド本体3と別部材4との間にゆるみが生ずるまでの振動回数であり、比較例1の回数を100として指数化した値である。なお、振動試験器とは、上下方向及び左右方向に振動させることのできる台の上に、ヘッドを所定のライ角で固定できる固定治具を備えたものであり、ここでは、各例のヘッドを該振動試験器の台上に所定のライ角で固定し、上下方向および左右方向の振動を与えて試験を行った。
「耐久性B」とは、温度50℃、湿度90%環境下で240時間放置したのち、「耐久性A」で用いた振動試験器を用いて、「耐久性A」と同様に20Hzで振動を与えた場合の、ヘッド本体3と別部材4との間にゆるみが生ずるまでの振動回数であり、比較例1の回数を100として指数化した値である。
なお、特に実施例4においては、ヘッド本体比重及び別部材比重がいずれも比較的大きいにも関わらず左右慣性モーメントの値が実施例1等よりも小さくなっている。これは、実施例1等よりもヘッド体積が小さいからである。
即ち次の表2中の「ストロークの安定性」とは、ハンディキャップ10〜20のゴルファー10名にて、グリーン上において、目標との距離を5mとして各クラブにつきそれぞれ10球ずつ打球してもらい、各ゴルファー毎が下記の5点法による評価を行い、10名の平均点を各クラブの結果とした。点数が高いほどストロークが安定しており結果が良好であることを示す。
5点 : ストロークが極めて安定している。
4点 : ストロークが安定している。
3点 : 普通。
2点 : ストロークが安定しない。
1点 : ストロークが極めて不安定。
結果を以下の表2に示す。
2 フェース面
3 ヘッド本体
4 別部材
8 離間延在部
9 端部装着孔
11 ヘッド本体
12 別部材
13 離間延在部
t 端部
Claims (5)
- フェース面を有するヘッド本体と、該ヘッド本体に固着された別部材とを備えたゴルフパターヘッドであって、
前記別部材は、前記ヘッド本体との固着部分である複数の端部と該端部間に延び前記ヘッド本体から離間した離間延在部とを有するとともに、前記端部同士の相対位置関係を前記別部材単体の場合と異ならせてヘッド本体に固着されることにより、弾性変形した状態で前記ヘット本体に固着されていることを特徴とするゴルフパターヘッド。 - 前記ヘッド本体は、前記別部材の前記端部が挿入されるとともに当該端部同士の相対位置関係を別部材単体の場合と異なる位置に規制する複数の端部装着孔を有することを特徴とする請求項1に記載のゴルフパターヘッド。
- 前記複数の端部装着孔は前記ヘッド本体のバック側のトウ側及びヒール側に設けられ、
前記別部材の前記離間延在部は、ヘッド本体のバック側に離間し且つトウ側からヒール側まで曲がりつつ延在していることを特徴とする請求項2に記載のゴルフパターヘッド。 - 前記離間延在部は、円、楕円、又は多角形に略沿って曲がりつつ延在していることを特徴とする請求項3に記載のゴルフパターヘッド。
- 前記ヘッド本体の比重よりも前記別部材の比重のほうが大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゴルフパターヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005198972A JP4448801B2 (ja) | 2004-08-19 | 2005-07-07 | ゴルフパターヘッド |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004239850 | 2004-08-19 | ||
JP2005198972A JP4448801B2 (ja) | 2004-08-19 | 2005-07-07 | ゴルフパターヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006081891A JP2006081891A (ja) | 2006-03-30 |
JP4448801B2 true JP4448801B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=36160838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005198972A Expired - Fee Related JP4448801B2 (ja) | 2004-08-19 | 2005-07-07 | ゴルフパターヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4448801B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5331667B2 (ja) * | 2009-12-01 | 2013-10-30 | 学校法人 関西大学 | ゴルフクラブの設計方法及びゴルフクラブ |
-
2005
- 2005-07-07 JP JP2005198972A patent/JP4448801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006081891A (ja) | 2006-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7445562B2 (en) | Golf putter head | |
JP7200308B2 (ja) | フェースプレートの変形を制限するためのサポートを有するゴルフクラブヘッド | |
JP6809352B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP4703085B2 (ja) | ゴルフクラブ | |
US20040087388A1 (en) | Golf club head providing enhanced acoustics | |
US20070082753A1 (en) | Golf Club Head With Pixellated Substrate | |
JP2005137788A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2001029517A (ja) | ロフトとライの調整用ノッチを有するゴルフヘッド | |
JP5572249B1 (ja) | アイアン型ゴルフクラブヘッド | |
JP5824593B1 (ja) | アイアン型ゴルフクラブヘッド | |
JP6303156B1 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP4719113B2 (ja) | アイアン型ゴルフクラブヘッド | |
JP4448801B2 (ja) | ゴルフパターヘッド | |
JP5237688B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP6393094B2 (ja) | アイアン型ゴルフクラブヘッド | |
JP2005245576A (ja) | ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたゴルフクラブ | |
JP2018175515A (ja) | ゴルフクラブヘッド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070424 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4448801 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140129 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |