JP4448425B2 - 小型撮像装置 - Google Patents

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本発明は、画素ずらし法を用いた撮像装置に関する。
近年内視鏡及び小型携帯端末等に使用される撮像装置の進歩によって、小型の撮像装置の高精細化が要求されている。撮像装置を高精細化する方法としては、画素ずらし法が従来から知られている。
図15は、従来の画素ずらしシステム300を示す。画素ずらしシステム300は、撮像対象となる被写体301、被写体301からの入射光を結像させる撮像レンズ群302、撮像レンズ群302によって結像された入射光を光電変換するCCD素子303、撮像レンズ群302を介した入射光をCCD素子303上においてシフトさせるための光透過板304、光透過板304の傾斜状態を制御する光透過板制御手段305a,305bを有する。ここで光透過板304に平行で、紙面左右方向をX方向、紙面上下方向をY方向とする。光透過板制御手段305aは、光透過板304を、X方向に平行な軸を中心として矢印A方向に回転させて傾斜させる。また光透過板制御手段305bは、光透過板304を、Y方向に平行な軸を中心として矢印B方向に回転させて傾斜させる。
CCD素子303には、受光した光が有効に光電変換される感光部と、受光した光が光電変換されない領域である不感帯とがある。被写体301からの入射光は、CCD素子303上の感光部及び不感帯に入射する。光透過板制御手段305a及び305bにより光透過板304を傾斜させることにより、不感帯に入射していた入射光を、感光部に入射させることができる。これが画素ずらし法の基本原理であり、CCD素子303の有する画素数を増加させることと同様の高精細化された画像を得ることができる。光透過板制御手段305a及び305bの構成例としては、モーターやカムなどの複数の機械部品を用いて光透過板を微小傾斜させる方式や、電磁石を用いて光透過板を傾斜させる方式等がある。
特開平10−260448号公報
特許文献1の特開平10−260448号には、両端部に電磁軟鉄で形成されたアーマチャが取り付けられた光透過板(平行平板ガラス)を、該アーマチャと電磁石を相互作用させることによって傾斜させる画素ずらし法が適用された撮像装置が記載されている。
上記特許文献1に記載の撮像装置では、光透過板を駆動する部品である電磁石の構造の小型化には限界があるため、撮像装置の構造の小型化が困難である。またモーターやカムなどの複数の機械部品を用いて光透過板を微小傾斜させる方式の撮像装置も構造の小型化が困難である。上述のように、モーターやカムなどの複数の機械部品を用いて光透過板を微小傾斜させる方式や、電磁石を用いて光透過板を傾斜させる方式の画素ずらし法を用いた撮像装置は構造の小型化が困難であるため、設置するスペースが狭い範囲に限定される内視鏡及び小型携帯端末などに適用できないという問題点があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、小型化された画素ずらし手段を用いた撮像装置を提供することである。
[課題を解決するための手段]
本発明の請求項1に記載の小型撮像装置は、被写体からの入射光を光電変換する撮像素子と、前記入射光を、前記撮像素子面上においてシフトさせる画素ずらし手段と、を有する小型撮像装置であって、前記画素ずらし手段は、電圧が印加される複数の固定電極を有し、前記小型撮像装置に固定された固定電極基板と、半導体で形成され、前記固定電極と対向する位置に配置された複数の可動側電極部を有する可動側電極基板と、前記可動側電極基板に接合され、前記入射光が透過する光透過板と、から構成される光透過板可動部と、を有し、前記固定電極と、前記可動側電極部との静電引力により、前記光透過板が傾斜し前記入射光の光軸がシフトされることに伴いて、前記入射光の前記撮像素子面上における入射位置をシフトさせること、ことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の小型撮像装置において、前記固定電極基板は、4個の固定電極を有し、前記可動側電極基板は、上記各固定電極に対応する4個の可動側電極部を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の小型撮像装置において、前記固定電極基板は第一の固定電極基板と第二の固定電極基板から構成され、前記光透過板可動部は、前記第一の固定電極基板と前記第二の固定電極基板の間に配置される、ことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の小型撮像装置において、前記光透過板可動部は、2枚の光透過板と、1枚の可動側電極基板とから構成される、ことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の小型撮像装置において、前記光透過板可動部は、1枚の光透過板と、2枚の可動側電極基板とから構成される、ことを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の小型撮像装置において、前記可動側電極基板は、半導体微細加工技術を用いて作製されたシリコン構造物である、ことを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の小型撮像装置は、被写体からの入射光を光電変換する撮像素子と、前記入射光を、前記撮像素子面上においてシフトさせる画素ずらし手段と、を有し、一様な磁界中に配置された状態で用いられる小型撮像装置であって、前記画素ずらし手段は、前記入射光が透過する光透過板が接合され、半導体で形成され、渦巻き状の第一の電極が配設され、前記入射光の光軸に垂直な平面とほぼ平行な第一の軸を中心にして回転可能な第一の基板と、内部に前記第一の基板が回転可能に接合され、半導体で形成され、渦巻き状の第二の電極が配設され、第一の軸に直交し且つ前記入射光の光軸に垂直な平面とほぼ平行な第二の軸を中心にして回転可能な第二の基板と、を有し、前記渦巻き状の第一の電極に電流が流されたときに該電流に作用するローレンツ力により、第一の基板は第一の軸を中心に傾斜し、前記渦巻き状の第二の電極に電流が流されたときに該電流に作用するローレンツ力により、第二の基板は第二の軸を中心に傾斜し、各基板が傾斜して前記入射光の光軸がシフトすることに伴い、前記入射光が前記撮像素子面上における入射位置をシフトさせること、を特徴とする。
本発明の請求項8に記載の小型撮像装置において、第一及び第二の基板は、半導体微細加工技術を用いて作製されたシリコン構造物であること、を特徴とする。
本発明の請求項9に記載の小型撮像装置において、前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、正四角渦巻き状の形状を有すること、を特徴とする。
本発明の請求項10に記載の小型撮像装置において、前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、円形渦巻き状の形状を有すること、を特徴とする。
本発明の請求項11に記載の小型撮像装置において、前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、多角形渦巻き状の形状を有すること、を特徴とする。
半導体で形成され且つ光透過板が接合された可動側電極基板の可動側電極部と小型撮像装置に固定された固定電極基板の固定電極とを相互作用させる画素ずらし手段を使用することによって、画素ずらし手段を用いた撮像装置の小型化が可能となる。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による小型撮像装置を分解して示した斜視図である。図2は、本発明による小型撮像装置の断面を模式的に示した図である。小型撮像装置100は、入射光の光軸をシフトする「画素ずらし手段」としての画素ずらし機構10と、入射光を受光する「撮像素子」としてのCCD素子5と、画素ずらし機構10とCCD素子5を接合するスペーサ3とを備える。画素ずらし機構10は、上部固定電極基板13と、下部固定電極基板15と、光透過板可動部17と、上部フレーム7と、接合部9Aを備えた下部フレーム9とを備える。上記記載のスペーサ3、下部固定電極基板15、上部フレーム7と下部フレーム9、光透過板可動部17、上部フレーム7、上部固定電極基板13には、図示されない被写体からの入射光をCCD素子5に入射させるために、内部に開口部が形成される。光透過板可動部17は、光透過板1と、平板状の可動側電極基板11とから構成される。可動側電極基板11は、複数の支持部11A(図1では一つ以外は図示省略)と、複数の可動側電極部12と、本体部11Cとから構成される。光透過板1は、例えばガラスで形成され、CCD素子側の表面は反射防止膜で覆われている。光透過板1は、可動側電極基板11の可動側電極部12と平行になるように、可動側電極基板11に接合される。
可動側電極基板11は、半導体微細加工技術を用いて作製されたシリコン構造物(半導体)で形成される。電極として使用可能であれば、どのような材質の半導体が可動側電極基板11を構成する素材として使用されてもよい。しかしシリコン単結晶は、非破壊強度が鉄よりも大きい、塑性変形もほとんどない、シリコン表面に比較的簡単に酸化膜を作成できる(導体部分と不導体部分を容易に作成できる)などの特徴がある。よって高濃度でシリコンを含有したシリコン構造物で可動側電極基板を形成することが好ましい。また半導体微細加工技術としては、既知のフォトリソグラフィー、エッチング(Deep−RIE含む)、薄膜形成、ウェハボンディング等が使用される。
画素ずらし機構10の下部固定電極基板15に下部フレーム9が接合され、下部フレーム9には光透過板可動部17の支持部11Aが接合される。下部フレーム9から突出した、複数の(例えば4つの)接合部9Aと上部フレーム7とが接合される。上部フレーム7は上部固定電極基板13に接合される。下部固定電極基板15には、可動側電極部12A、12B、12C、12Dに対応する位置に(可動側電極部12A、12B、12C、12Dに所定の距離だけ離れた位置で略平行に)固定電極16A、16B、16C、16Dが配設される。同様に上部固定電極基板13には、固定電極14A、14B、14C、14Dが配設される。
次に、小型撮像装置100の動作を説明する。図1における一点鎖線2は、図示されない被写体から小型撮像装置100への入射光の光軸を示す。被写体からの入射光は、上部固定電極基板13の開口部を通過し、上部フレーム7の開口部を通過する。次に光透過板1Aを透過し、可動側電極基板11を通過し、光透過板1Bを透過し、下部フレーム9、下部固定電極基板15、スペーサ3を通過し、CCD素子5に到達する。ここで固定電極14及び固定電極16に所定の電圧を印加すると、光透過板可動部17は撮像装置100に対して所定の方向に傾斜する。この傾斜により、光透過板可動部17に備えられた光透過板1を透過する入射光は、CCD素子5の受光面と平行にシフトする。このためCCD素子5の不感帯に入射していた入射光を、感光部に入射させることが可能となる。
図3(a)は、図1の小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図3(a)では上部固定電極基板13(固定電極14は図示有)と、上部フレーム7は省略して図示されている。図3(b)は、図3(a)の小型撮像装置のA−A断面を示す断面図である。図3(c)は、図3(a)の小型撮像装置のB−B断面を示す断面図である。
可動側電極基板11の本体部11Cは、本体部11Cの光が入射する側に光透過板1A、CCD素子側に光透過板1Bが接合される。本体部11Cは、略正方形の外形を有し、内部に略正方形の開口部を有する板状の半導体である。本体部11Cの4つの各頂点の位置には、可動側電極部12A、12B、12C、12Dが一体形成される。可動側電極部12A、12B、12C、12Dは、図示されるような略L字状の形状を有する。尚、本体部11Cの外形、及び本体部11Cの開口部の形状は、略正方形に限定されず、円形又は多角形等が適用されてもよい。可動側電極部12の数も4個に限定されず他の個数が選択されてもよい。
支持部11Aは、固定部11D及び弾性部11Eから構成される。支持部11Aの弾性部11Eは本体部11Cの4辺それぞれに接合され、支持部11Aは本体部11Cと一体形成される。支持部11Aの固定部11Dは、上部フレーム7及び下部フレーム9に固定される。前述のように4個の可動側電極部12の光軸方向上下にはそれぞれ、4個ずつの固定電極14及び固定電極16が4個の可動側電極部12に対応する位置に配設される。固定電極14及び固定電極16の形状は、可動側電極部12とほぼ同じ寸法及び形状であることが好ましい。
固定電極14及び固定電極16に電圧が印加されると、可動側電極部12は可動側電極部12の表面と垂直方向の力を受ける。固定部11Dは上部フレーム7及び下部フレーム9に固定されており、弾性部11Eは変形可能である。そのため、前述の垂直方向の力により、光透過板可動部17は入射光の光軸に垂直な平面に対して傾斜する。本体部11Cと上部フレーム7及び下部フレーム9とを接合する支持部11Aの弾性部11Eの構造は、図1では棒状の構造が図示されているが、図3(a)のようなバネ状の構造の方が好ましい。弾性部11Eをバネ状の構造にすることにより、より小さいトルクでより大きく光透過板1を傾斜させることができる。
図4は、図3(b)の右端部を拡大して模式的に示した図である。下部フレーム9はグランド19に接地されており、固定部11Dは下部フレーム9に固定されているので、可動側電極部12Bは、固定部11Dを介して下部フレーム9と等電位となり接地される。可動側電極部12Bに対応する固定電極16Bに所定の電圧V1(一例として正の電圧を有する)を印加すると、可動側電極部12Bと固定電極16Bの間に静電引力が発生し、可動側電極部12Bは矢印C方向に動く。同様に固定電極14Bに所定の電圧V1‘(一例として正の電圧を有する)を印加すると、可動側電極部12Bと固定電極14Bの間に静電引力が発生し、可動側電極部12Bは矢印D方向に動く。
図5は、傾斜した光透過板1を透過する入射光の光軸がシフトする様子を示す図である。図5において、矢印2は入射光の光軸、矢印4は光透過板1を透過した透過光の光軸を示す。光透過板1は、厚さD及び屈折率n(空気の屈折率を1とした場合)を有し、その表面は入射光の光軸2に垂直な平面に対して角度θ傾斜している。この時光透過板1内での屈折角θtは、θt=sin−1(sinθ/n)で与えられる。そして入射光の光軸2から透過光の光軸4までの光軸のシフト量xはx=Dsin(θ―θt)/cosθtで与えられる。
図6は、傾斜した光透過板可動部17を示す図である。本例の光透過板可動部17は、固定電極14A(14C)、固定電極16A(16C)、及び可動側電極部12A(12C)で構成される電極のセットと、固定電極14B(14D)、固定電極16B(16D)、及び可動側電極部12B(12D)で構成される電極のセットを有する。固定電極16A(16C)に電圧V1(V4)、固定電極14B(14D)に電圧V2‘(V3‘)を印加すると、図6に示されるように可動側電極部12A(12C)は固定電極16A(16C)の方向に移動し、可動側電極部12B(12D)は固定電極14B(14D)の方向に移動する。光透過板可動部17の表面は入射光の光軸2に垂直な平面に対して角度θ傾斜している。角度θ傾斜すると、本例では光透過板1は2枚あるので入射光の光軸2はシフト量2xだけ固定電極16A(16C)から固定電極16B(16D)に向かう方向にシフトする。
図7は、光透過板1の傾斜角と光軸のシフト量xとの関係を示すグラフである。図7のグラフは、図5に示されるような枚の光透過板1が傾斜した場合における、傾斜角(deg)とシフト量x(μm)との関係を示す。グラフ21は、光透過板1の厚さDが100μmである場合のグラフである。同様にグラフ23、25、27は、それぞれ厚さDが200μm、250μm、500μmである場合のグラフである。図に示すように、傾斜角とシフト量の関係は線形関数で表せる。
図8は、図1における光透過板可動部17近傍を拡大して示した図である。図8では、支持部11Aは省略して示す。可動側電極基板11の中心をXYZ座標系の原点Oとして、可動側電極部12Aと可動側電極部12Bとの中間点と原点Oを結ぶ方向をX軸、可動側電極部12Bと可動側電極部12Dとの中間点と原点Oを結ぶ方向をY軸、X軸及びY軸と垂直な方向をZ軸とする。また原点Oからみて、可動側電極部12A及び可動側電極部12Bのある方向をX軸+方向とし、可動側電極部12B及び可動側電極部12Dのある方向をY軸+方向とし、入射光が入射してくる方向(被写体がある方向)をZ軸+方向とする。光透過板可動部17の表面のXY平面に対する、XZ平面での傾斜角をθ1で示し、Y軸+方向から見てY軸を中心として反時計周りの傾きを+θ1とする。光透過板可動部17の表面のXY平面に対する、YZ平面での傾斜角をΦ1で示し、X軸+方向から見てX軸を中心として時計周りの傾きを+Φ1とする。
図9は、画素ずらし機構の駆動シーケンスを示す。傾斜角θ1、Φ1は、固定電極14及び固定電極16の各電極に電圧が加えられた時の、光透過板可動部17の傾斜角を示す。V1は固定電極16Aに印加される電圧、V2は固定電極16Bに印加される電圧、V3は固定電極16Dに印加される電圧、V4は固定電極16Cに印加される電圧、V1’は固定電極14Aに印加される電圧、V2’は固定電極14Bに印加される電圧、V3’は固定電極14Dに印加される電圧、V4’は固定電極14Cに印加される電圧を示す。また横軸は時間を示す。
図9の駆動シーケンスに従って、光透過板可動部17の傾斜角の動きを説明する。時間t1からt2においては、電圧V1、V2、V3’及びV4’が対応する電極に印加される。その結果、可動側電極部12Aは固定電極16Aに、可動側電極部12Bは固定電極16Bに、可動側電極部12Cは固定電極14Cに、可動側電極部12Dは固定電極14Dに引き付けられ、光透過板可動部17は+θ1傾斜する。時間t2からt3においては、電圧V2、V3、V1’及びV4’が対応する電極に印加され光透過板可動部17は+Φ1傾斜する。時間t3からt4においては、電圧V3、V4、V1’及びV2’が対応する電極に印加され光透過板可動部17は−θ1傾斜する。時間t4からt5においては、電圧V1、V4、V2’及びV3’が対応する電極に印加され光透過板可動部17は−Φ1傾斜する。時間t5からt9においては、時間t1からt5における動作と同じ動作が繰り返される。
ここまで、光透過板可動部を2枚の光透過板と、1枚の可動側電極基板とにより構成する形態を説明した。次に、光透過板可動部を1枚の光透過板と、2枚の可動側電極基板とにより構成する別の形態を説明する。
図10(a)は、小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図10(b)は、図10(a)の小型撮像装置のC−C断面を示す断面図である。図10(c)は、図10(a)の小型撮像装置のD−D断面を示す断面図である。図10(a)では上部固定電極基板13(固定電極14は図示有)と、上部フレーム7は省略して図示されている。
画素ずらし機構110は、上部固定電極基板13と、下部固定電極基板15と、光透過板可動部117と、上部フレーム7と、中央部フレーム29と、下部フレーム9とを備える。光透過板可動部117は、上部可動側電極基板111、下部可動側電極基板211、及び光透過板1から構成される。光透過板可動部117は、下部可動側電極基板211の光が入射する側に光透過板1が接合され、光透過板1の光が入射する側に上部可動側電極基板111が接合されて構成される。上部可動側電極基板111及び下部可動側電極基板211は、前述した例の光透過板可動部17を2枚の光透過板と1枚の可動側電極基板とで構成する形態における可動側電極基板11と同じ構造及び機能を有する。また上部可動側電極基板111は複数の可動側電極部112を、下部可動側電極基板211は複数の可動側電極部212を有する。また上部可動側電極基板111、下部可動側電極基板211、可動側電極部112及び可動側電極部212の数字の後にA〜Eまでの符号が付された部位は、前述した光透過板可動部17を2枚の光透過板と1枚の可動側電極基板とで構成する形態における可動側電極基板11及び可動側電極部12の数字の後にA〜Eまでの符号が付された部位と同じ構造及び機能を有する。また固定電極14及び固定電極16は、図3の例と同じ構造及び機能を有する。
画素ずらし機構110は、下部固定電極基板15に下部フレーム9が接合され、下部フレーム9には光透過板可動部117の下部可動側電極基板211の支持部211Aが接合される。支持部211Aには中央部フレーム29が接合され、中央部フレーム29には可動側電極部112の支持部111Aが接合される。支持部111Aには上部フレーム7が接合される。入射光の光軸をシフトする原理及びシーケンスは、光透過板可動部を2枚の光透過板と、1枚の可動側電極基板とで構成する形態と同様である。
以上のように、固定電極14及び固定電極16に印加する電圧を適宜制御することにより、光透過板可動部の傾斜角を自由に設定することが可能となる。よって入射光の光軸を必要量シフトすることが可能となる。上記の構成により小型化された画素ずらし手段を提供することができる。また固定電極には、電流が殆ど流れないため、画素ずらし手段の省電力化が実現できる。
ここまで、可動側電極基板の可動側電極部と、固定電極との間に働く静電引力により駆動される画素ずらし手段を説明した。次に、一様な磁界中に、渦巻き状の電極部が配設された半導体基板を配置することにより駆動される電磁駆動型の画素ずらし手段を説明する。
図11(a)は、電磁駆動型の画素ずらし手段を有する小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図11(b)は、図11(a)の小型撮像装置のE−E断面を示す断面図である。図11(c)は、図11(a)の小型撮像装置のF−F断面を示す断面図である。
小型撮像装置200は、入射光の光軸をシフトする「画素ずらし手段」としての画素ずらし機構210と、入射光を受光する「撮像素子」としてのCCD素子5と、画素ずらし機構210とCCD素子5を接合するスペーサ3とを備える。画素ずらし機構210は、光透過板可動部217と、フレーム31とを備える。光透過板可動部217は、X軸を中心として回転するX軸回転板203と、Y軸を中心として回転するY軸回転板205と、光透過板1とから構成される。X軸回転板203は、X軸回転板203をY軸回転板205に対してX軸を中心にして回転可能に支持する支持部203A及び支持部203Bを有する。Y軸回転板205は、Y軸回転板205をフレーム31に対してY軸を中心にして回転可能に支持する支持部205A及び支持部205Bを有する。ここで支持部203A及び支持部203Bを結ぶ直線をX軸、支持部205A及び支持部205Bを結ぶ直線をY軸、X軸とY軸の交点を原点O、原点Oを通りX軸及びY軸に垂直な軸をZ軸と定義する。
X軸回転板203及びY軸回転板205は、略正方形の外形を有し、内部に略正方形の開口部を有する板状の部材であり、シリコン構造物(半導体)で形成される。X軸回転板203は、外郭に頂点203C、203D、203E、203Fを有する。Y軸回転板205は、外郭に頂点205C、205D、205E、205Fを有する。フレーム31は、外郭に頂点31C、31D、31E、31Fを有する。光透過板1は、X軸回転板203の開口部を覆うようにして、X軸回転板203の表面と平行になるようにX軸回転板203へ接合される。
X軸回転板203には、Z軸を中心にして紙面上反時計回りの正四角形渦巻き状に形成された電極207が配置される。電極207は、X軸回転板203に電流を流すことが可能な細い一筆書きの様態で形成された電極である。電極207は、フレーム31の下方部31Aから支持部205Bを経由して、Y軸回転板205に敷設され、支持部203Bを経由してX軸回転板203に敷設される。X軸回転板203においては、X軸回転板203の外郭近傍の位置Gから電極207は、Z軸を中心にして紙面上反時計回り方向にY軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして頂点203Dと203Fを結ぶ直線に交差する点でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にX軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして頂点203Cと203Eを結ぶ直線に交差する点でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にY軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして頂点203Dと203Fを結ぶ直線に交差する点でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にX軸と平行になるように90度折れ曲がる。次に頂点203Cと203Eを結ぶ直線に交差する点の手前でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にY軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして電極207は、支持部203Aと203Bを結ぶ直線に交差する点に達し、X軸回転板203上で反時計回りに一周回転したことになる。
電極207は、前述の回転を数回繰り返してZ軸を中心にして紙面上反時計回りの正四角形渦巻き状の形状を形成し、支持部203Aと203Bを結ぶ直線に支持部203A側で交差する点Hに達する。電極207は、点Hから交錯する渦巻き状の電極207部分と絶縁されて支持部203Aを経由してY軸回転板205に敷設され、Y軸回転板205上で支持部205Aまで敷設される。最後に、支持部205Aを経由してフレーム31の上方部31Bに接続される。
Y軸回転板205には、Z軸を中心にして紙面上反時計回りの正四角形渦巻き状に形成された電極209が配置される。電極209は、Y軸回転板205に電流を流すことが可能な細い一筆書きの様態で形成された電極である。電極209は、フレーム31の下方部31Aから支持部205Bを経由して、Y軸回転板205に敷設される。Y軸回転板205においては、Y軸回転板205の外郭近傍の位置Jから電極209は、Z軸を中心にして紙面上反時計回り方向にX軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして頂点205Cと205Eを結ぶ直線に交差する点でY軸と平行になるように90度折れ曲がる。そして頂点205Dと205Fを結ぶ直線に交差する点でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にX軸と平行になるように90度折れ曲がる。次に頂点205Cと205Eを結ぶ直線に交差する点でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にY軸と平行になるように反時計回り方向に90度折れ曲がる。次に頂点205Dと205Fを結ぶ直線に交差する点の手前でZ軸を中心にして紙面上反時計回り方向にX軸と平行になるように反時計回り方向に90度折れ曲がる。そして電極209は、支持部205Aと205Bを結ぶ直線に交差する点に達し、Y軸回転板205上で反時計回りに一周回転したことになる。
電極209は、前述の回転を数回繰り返してZ軸を中心にして紙面上反時計回りの正四角形渦巻き状の形状を形成し、支持部205Aと205Bを結ぶ直線に支持部205A側で交差する点Kに達する。電極209は、点Kから交錯する渦巻き状の電極209部分と絶縁されて支持部205Aを経由してフレーム31に敷設される。尚電極207及び電極209は、互いに交錯する部分は絶縁が施されている。また、電極207及び電極209は、正四角形渦巻き状の形状としたが、X軸回転板203及びY軸回転板205の形状に応じて円形又は多角形渦巻き状の形状としてもよい。
図12は、磁界が加えられた図11の小型撮像装置を光が入射する側から見た図である。小型撮像装置200には、フレーム頂点31Dからフレーム頂点31Fを結ぶ線に平行で、フレーム頂点31Dからフレーム頂点31Fに向かう方向の一様な磁界221が加えられている。磁界221は、例えば磁石などの磁界発生手段219A及び磁界発生手段219Bによって発生する。磁界発生手段219AのN極は、フレーム頂点31Dと対向する位置にある。磁界発生手段219BのS極は、フレーム頂点31Fと対向する位置にある。磁界発生手段219A及び219Bが配置される位置は、フレーム31上又は小型撮像装置200の外部などが考えられる。
図13は、電流が加えられた図11の小型撮像装置を光が入射する側から見た図である。電流Ixが、フレーム31の下方部31Aから上方部31Bまで流れるように電極207に加えられる。同様に電流Iyが、フレーム31の下方部31Aから上方部31Bまで流れるように電極209に加えられる。なお本例では、電流Ix及び電流Iyは直流電流であり、下方部31Aから上方部31Bまで流れる電流を+電流、上方部31Bから下方部31Aまで流れる電流を−電流とする。
小型撮像装置200に上述のような磁界221が加えられている状態で、下方部31Aから上方部31Bまで流れる電流+Ixが電極207に加えられると、フレミングの左手の法則に従った電磁力によりX軸回転板203は、X軸+方向から見てX軸を中心として反時計回りに傾斜する。XY平面に対する該傾斜角を+θ2とする。電流−Ixが電極207に加えられると、X軸回転板203は、X軸+方向から見てX軸を中心として時計回りに傾斜する。XY平面に対する該傾斜角を−θ2とする。
同様に、下方部31Aから上方部31Bまで流れる電流+Iyが電極209に加えられると、Y軸回転板205は、Y軸+方向から見てY軸を中心として反時計回りに傾斜する。XY平面に対する該傾斜角を+Φ2とする。電流−Iyが電極209に加えられると、Y軸回転板205は、Y軸+方向から見てY軸を中心として時計回りに傾斜する。XY平面に対する該傾斜角を−Φ2とする。
図14は、電磁駆動型の画素ずらし機構の駆動シーケンスを示す。縦軸θ2のグラフは、電流Ixが電極207に加えられた時のX軸回転板203の傾斜角を示す。縦軸Φ2のグラフは、電流Iyが電極209に加えられた時のY軸回転板205の傾斜角を示す。縦軸Ixのグラフは、電極207に加えられる電流を示す。縦軸Iyのグラフは、電極209に加えられる電流を示す。図14に示される全てのグラフの横軸は、時間を示す。
図14に示される駆動シーケンスに従って、X軸回転板203及びY軸回転板205の動作を説明する。時間t1からt2にかけて、電流+Ixが電極207に加えられると、X軸回転板203は+θ2傾斜する。時間t2からt3にかけて、電流+Iyが電極209に加えられ、Y軸回転板205は+Φ2傾斜する。時間t3からt4にかけて、電流−Ixが電極207に加えられ、X軸回転板203は−θ2傾斜する。時間t4からt5にかけて、電流−Iyが電極209に加えられ、Y軸回転板205は−Φ2傾斜する。時間t5からt9にかけては、時間t1からt5までと同じ動作が繰り返される。
以上説明したように、電流IxをX軸回転板203の電極207に、電流IyをY軸回転板205の電極209に適宜加えることにより、X軸回転板203及びY軸回転板205の傾斜角を自在に制御することが可能となる。よって入射光の光軸を必要量シフトすることが可能となる。上記の構成により小型化された画素ずらし手段を提供することができる。
なお上述の手段の他に、画素ずらし手段には、電圧を印加することで形状が変形する圧電素子を用いた圧電駆動方式や熱膨張率の違いを利用した熱駆動方式等がある。これら圧電駆動方式や熱駆動方式の画素ずらし手段に、半導体微細加工技術を利用することにより、画素ずらし手段を小型化することが可能となる。
図1は、本発明による小型撮像装置を分解して示した斜視図である。 図2は、本発明による小型撮像装置の断面を模式的に示した図である。 図3(a)は、図1の小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図3(b)は、図3(a)の小型撮像装置のA−A断面を示す断面図である。図3(c)は、図3(a)の小型撮像装置のB−B断面を示す断面図である。 図4は、図3(b)の右端部を拡大して模式的に示した図である。 図5は、傾斜した光透過板を透過する入射光の光軸がシフトする様子を示す図である。 図6は、傾斜した光透過板可動部を示す図である。 図7は、光透過板の傾斜角と光軸のシフト量xとの関係を示すグラフである。 図8は、図1における光透過板可動部近傍を拡大して示した図である。 図9は、画素ずらし機構の駆動シーケンスを示す。 図10(a)は、小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図10(b)は、図10(a)の小型撮像装置のC−C断面を示す断面図である。図10(c)は、図10(a)の小型撮像装置のD−D断面を示す断面図である。 図11(a)は、電磁駆動型の画素ずらし手段を有する小型撮像装置を光が入射する側から見た概略図である。図11(b)は、図11(a)の小型撮像装置のE−E断面を示す断面図である。図11(c)は、図11(a)の小型撮像装置のF−F断面を示す断面図である。 図12は、磁界が加えられた図11の小型撮像装置を光が入射する側から見た図である。 図13は、電流が加えられた図11の小型撮像装置を光が入射する側から見た図である。 図14は、電磁駆動型の画素ずらし機構の駆動シーケンスを示す。 図15は、従来の画素ずらしシステムを示す。
符号の説明
1 光透過板
1A 光透過板
1B 光透過板
2 入射光の光軸
3 スペーサ
4 透過光の光軸
5 CCD素子
7 上部フレーム
9 下部フレーム
9A 接合部
10 画素ずらし機構
11 可動側電極基板
11A 支持部
11C 本体部
11D 固定部
11E 弾性部
12 可動側電極部
12A 可動側電極部
12B 可動側電極部
12C 可動側電極部
12D 可動側電極部
13 上部固定電極基板
14A 固定電極
14B 固定電極
14C 固定電極
14D 固定電極
15 下部固定電極基板
16 固定電極
16A 固定電極
16B 固定電極
16C 固定電極
16D 固定電極
17 光透過板可動部
29 中央部フレーム
31 フレーム
100 小型撮像装置
110 画素ずらし機構
111 上部可動側電極基板
112 可動側電極部
117 光透過板可動部
200 小型撮像装置
203 X軸回転板
203A 支持部
203B 支持部
205 Y軸回転板
205A 支持部
205B 支持部
207 電極
209 電極
210 画素ずらし機構
211 下部可動側電極基板
212 可動側電極部
217 光透過板可動部
219 磁界発生手段
300 画素ずらしシステム
301 被写体
302 撮像レンズ群
303 CCD素子
304 光透過板
305a 光透過板制御手段
305b 光透過板制御手段

Claims (11)

  1. 被写体からの入射光を光電変換する撮像素子と、
    前記入射光を、前記撮像素子面上においてシフトさせる画素ずらし手段と、を有する小型撮像装置であって、
    前記画素ずらし手段は、
    電圧が印加される複数の固定電極を有し、前記小型撮像装置に固定された固定電極基板と、
    半導体で形成され、前記固定電極と対向する位置に配置された複数の可動側電極部を有する可動側電極基板と、前記可動側電極基板に接合され、前記入射光が透過する光透過板と、から構成される光透過板可動部と、を有し、
    前記固定電極と、前記可動側電極部との静電引力により前記光透過板が傾斜して前記入射光の光軸がシフトされることに伴い、前記入射光の前記撮像素子面上における入射位置をシフトさせること、
    を特徴とする小型撮像装置。
  2. 前記固定電極基板は、4個の前記固定電極を有し、
    前記可動側電極基板は、各固定電極に対応する4個の前記可動側電極部を有する、
    を特徴とする請求項1に記載の小型撮像装置。
  3. 前記固定電極基板は第一の固定電極基板と第二の固定電極基板から構成され、
    前記光透過板可動部は、前記第一の固定電極基板と前記第二の固定電極基板の間に配置されること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の小型撮像装置。
  4. 前記光透過板可動部は、2枚の光透過板と、1枚の可動側電極基板とから構成されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の小型撮像装置。
  5. 前記光透過板可動部は、1枚の光透過板と、2枚の可動側電極基板とから構成されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の小型撮像装置。
  6. 前記可動側電極基板は、半導体微細加工技術を用いて作製されたシリコン構造物であること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の小型撮像装置。
  7. 被写体からの入射光を光電変換する撮像素子と、
    前記入射光を、前記撮像素子面上においてシフトさせる画素ずらし手段と、を有し、
    一様な磁界中に配置された状態で用いられる小型撮像装置であって、
    前記画素ずらし手段は、
    前記入射光が透過する光透過板が接合され、半導体で形成され、渦巻き状の第一の電極が配設され、前記入射光の光軸に垂直な平面とほぼ平行な第一の軸を中心にして回転可能な第一の基板と、
    内部に前記第一の基板が回転可能に接合され、半導体で形成され、渦巻き状の第二の電極が配設され、第一の軸に直交し且つ前記入射光の光軸に垂直な平面とほぼ平行な第二の軸を中心にして回転可能な第二の基板と、を有し、
    前記渦巻き状の第一の電極に電流が流されたときに該電流に作用するローレンツ力により、第一の基板は前記第一の軸を中心に傾斜し、
    前記渦巻き状の第二の電極に電流が流されたときに該電流に作用するローレンツ力により、第二の基板は前記第二の軸を中心に傾斜し、
    各基板が傾斜して前記入射光の光軸がシフトすることに伴い、前記入射光の前記撮像素子面上における入射位置をシフトさせること、
    を特徴とする小型撮像装置。
  8. 前記第一及び第二の基板は、半導体微細加工技術を用いて作製されたシリコン構造物であること、
    を特徴とする請求項7に記載の小型撮像装置。
  9. 前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、正四角渦巻き状の形状を有すること、
    を特徴とする請求項7または8に記載の小型撮像装置。
  10. 前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、円形渦巻き状の形状を有すること、
    を特徴とする請求項7または8に記載の小型撮像装置。
  11. 前記渦巻き状の第一の電極または前記渦巻き状の第二の電極は、多角形渦巻き状の形状を有すること、
    を特徴とする請求項7または8に記載の小型撮像装置。
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