JP4447411B2 - 学習者習得特性分析システム及びその方法並びにプログラム - Google Patents
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Description
ここで、上記テストの結果データは、各学習者の各項目(問題)の選択肢番号等の回答データ、得点、正誤情報として得られる。
このテストにおいて、教師は、授業に関連する問題を出題して、各学習者単位での応答情報を得て、学習者の習得状況の確認や成績の決定を行う。
すなわち、テストのスコアは、習得量を表現する要約情報として有用であり、学習者の成績決定の参考情報として用いられている。
一方、学習者は、この応答情報を見ることにより、テスト内容に対する自身の達成度や、自身のテスト結果が学習者全体のなかでの位置づけ、各項目についての自身の出来具合の確認を行い、これら情報を元に以降の学習対策を検討する。
a.テスト内容の達成度として、テスト全体の正答率や得点及び学習者全体の平均得点。
b.項目毎の達成度として、各項目毎の得点及び学習者全体の項目毎の平均点。
c.学習者全体のなかでの個人の位置づけとして、
・学習者全体における平均点や分散といった統計情報や得点分布、その統計情報及び 得点分布での各学習者の順位及び偏差値
・項目毎の達成度について、各項目における全学習者の平均得点(「10点満点で平 均点が6点」等)と、各学習者個人の得点情報を比較する。また、学習者全員の各項 目における回答分布(選択肢の選択率など)と各学習者個人の得点情報を比較する。
ここで、過去の学習履歴を元に、学習者をタイプ分けし、各学習者のテストの結果に対応させて、学習者毎に有用と考えられる教材を提示することとなる(特許文献1を参照)。
準備可能な教材数が少ない場合、学習対策として用を為さない可能性が高いが、一方、全ての学習者に対して適切な教材を、事前に準備することは困難である。
このため、対応する教材を適切に準備するためには、「どのような指導を必要としている学習者」がいて、「どのような教材」を用意すべきかを、明確に把握することができる情報を教師に対して提供することが必要となる。
さらに、習得度の平均に対して、各学習者の偏りの状況及び偏りの原因を解析する手段があれば、「どのような教材」が必要であるかという指針を得ることができる。
教師に指摘され、その指摘に対して受動的に学習を行うよりも、自身の置かれた状況を認識して能動的に学習を進めた方が学習効果が高くなる。
さらに、各学習者が自身の置かれた状況を認識するためには、上述した結果情報だけでなく、各学習者が自身の習得傾向と、他の学習者の習得傾向とを比較し、自身に近い所属タイプの習得傾向や項目の間違いの特性といった複数の観点からの情報をテストからフィードバックさせる必要がある。
一部のテスト項目を行った、推定対象となる学習者の特性量と、前記クラスタ習得特性のうち、前記推定対象となる学習者と同じテスト項目における達成度との類似度を求め、前記類似度が最も高い学習者クラスタを抽出することで、前記推定対象学習者が最終的に属するクラスタを推定する所属クラスタ推定部とを有することを特徴とする。
ことを特徴とする。
この結果、本発明によれば、平均的グループと偏差グループ(単一または複数)とを比較することにより、各グループ毎の特性を分析して、各グループ毎の傾向に対応した指導及び教授法の指針を得ることができるという効果が得られる。
さらに、本発明によれば、学習者集団における平均的グループに属する学習者の割合を求めることにより、授業の進め方がこの学習者集団にどの程度適しているかを判定することが可能である。
この結果、本発明によれば、各クラスタに属する学習者の共通する事前知識(学習履歴における履修科目,各履修科目の成績)や学習環境(得意不得意科目,興味のある科目など)を知ることが可能である。
また、本発明によれば、所属クラスタ推定部が所定の期間(学期、または年度)の間、すなわち所定の期間内の区切り(例えば、1年間の授業の1学期終了時点など)に行われる複数段階の中途において、現在の学習状況で移行した場合、最終的にいずれのクラスタ(過去の学習者がクラスタリングされたクラスタ)に属するかを抽出できるため、抽出されたクラスタが平均的グループ以外であれば、教師がより早い時期に、学習者の習得特性の偏りを修正することができ、平均的グループに近づける指導が行える。
この図において、特性量算出部1は、所定の学習者集団、例えば大学の所定のクラスに属する各学習者毎に、1学期の間に定期的に時系列に行われるテスト(科目別)における各項目の達成度を、入力されるテスト回答情報から算出し、各学習者の習得特性の特性量として出力する。
ここで、学習者属性情報は、かつて履修(学習)した科目の履歴,この履修した科目の点数または成績,科目の得意不得意情報(得意または不得意の程度が数値化された情報),興味ある科目情報(興味ある程度が数値化された情報)などが含まれる。
クラスタ抽出部3は、上記平均特性量及び各学習者の特性量の比較と、各学習者間の特性量の比較とにより、それぞれの類似度を求め、所定の閾値以上の類似度を有する学習者を抽出することによりクラスタリングを行い、同様の習得特性の傾向を有するクラスタの抽出を行う。
また、上中下クラスタ識別部15は、求めた上位クラスタ,中位クラスタ及び下位クラスタクラスタ習得特性及びクラスタに含まれる学習者の識別番号とを、各クラスタ毎に格納する。
また、クラスタ属性抽出部4は、各クラスタに含まれる学習者の学習者属性情報を、各学習者の識別情報により読み出し、各クラスタ内の学習者間において共通する属性情報、例えば得意科目が数学及びその成績などを抽出し、抽出された属性情報を各クラスタ間において比較し、他のクラスタにおいて抽出された属性情報より、所定の属性閾値を超えた差を有する属性情報をクラスタ属性特徴とし、各クラスタに対応付けてクラスタ特性データベース6へ格納する。
次に、図1,図2及び図3を参照して、本実施形態のクラスタ抽出部3の動作を説明する。ここで、図2はクラスタリング処理の流れを示すフローチャートであり、図3は本実施形態におけるクラスタリングの処理を説明する概念図であり、各○印が学習者を示している。学習者は習得特性の特徴ベクトルの空間において、図3(a)のように分布しているとする。
クラスタ抽出部3は、内部の記憶部における、生成されたクラスタの番号であるクラスタ番号kを初期化、すなわち「k=0」に設定する(ステップS1)。
そして、特性量算出部1は、各学習者i(1≦i≦n、n;学習者集団に含まれる学習者の数)毎に、特性量Vs(i)を算出するとともに、得られた特性量Vs(i),テスト回答情報及び学習者属性情報を、学習者の識別番号に対応させて、学習者情報データベース5に記憶させる(ステップS3)。
ここで、クラスタ抽出部3は、例えば、上記類似度を各特性量の特徴ベクトルの距離の逆数によって求めており、距離としてユークリッド距離,マハラノビス距離,べき乗距離等を用いる。また、クラスタリングの手法としては、凝集法,Two-way(ブロッククラスタリング)法,K-means法などを用いることができる。
そして、クラスタ抽出部3は、上記平均特性量Vkとの類似度が所定の閾値以上である学習者はクラスタGkに属すとし、これらの学習者の識別番号をクラスタGkに対応させて、クラスタ特性データベース6に格納する(ステップS5)。
このステップS6において、クラスタ抽出部3は、クラスタ番号kを1つ増加させた後、クラスタ番号kが学習者集団における学習者数を超えたか否かの判定を行い、クラスタ番号kが上記学習者数を超えない(k≦n)場合にステップS4へ処理を進め、クラスタ番号kがこの学習者数を超えた(k>n)場合ステップS7へ処理を進める。
また、クラスタ属性抽出部4は、クラスタG0〜クラスタGnの各クラスタに含まれる学習者に共通する属性情報を、学習者情報データベース5を参照して、各クラスタ間での属性情報を比較してクラスタ属性特徴を抽出するとともに、各学習者の特性量を平均化してクラスタ習得特性を算出し、各クラスタに対応させてクラスタ特性データベース6へ格納する。
クラスタ属性抽出部4は、クラスタ毎に回答状況(選択肢の選択率)を、クラスタ特性データベース6へ格納する。
また、平均的特性量を有する学習者のクラスタを最初の段階で抽出する理由として、学習者の特性量が異なって行く仮定として、平均的な学習者は、授業により、ある評価軸に沿って習得量を伸ばしていくことが予想できる。
そして、上記偏った傾向が、知識の欠損を有する項目及びその欠損の程度の違いにより、偏った傾向を有する学習者間でも、異なったクラスタが抽出されることとなる。
そして、各学習者間の特性量の類似度は、例えば上記特徴ベクトル同士の相関値(本実施形態においては特徴ベクトル距離の逆数)として定義することができる。
これにより、平均特性量Vkとの類似度評価として得られるクラスタG0は、特性量の平均値の近傍に位置するカテゴリとして考えることができ、平均的な学習特性を示すカテゴリとなる。
次に、図1及び図4を参照して、各学習者に対する現状の学習状態で推移した場合の到達するクラスタの推定を行う所属クラスタ推定処理について説明する。図4は、この所属クラスタ推定処理を説明するための概念図、すなわち、学習者Aが時系列にテスト#1〜テスト#4を行い、最終的にクラスタC0〜C5のいずれのクラスタに属するかを概念的にした図である。
しかしながら、各学習者に対して、途中の各テストにおける各項目の達成度から、現状の学習状態で推移したとすると、最終的に学期において属することとなるクラスタが推定できれば、その時点で各学習者に対する指導の指針が得られ、学習者を平均的な学習者のクラスタに導くことが可能となることが考えられる。
また、学習者Aに対しては、上記知識の確認テストを行わせるとともに、すでに述べた属性情報をアンケートなどにより入手し、各学習者Aの識別番号に対応して学習者データベース5に格納する。
また、入力されたテスト回答情報に使用されている項目が、未知の項目(クラスタ特性データベース6に格納されているクラスタを抽出したときに用いられていない項目)である場合、項目のメタデータ(学習目標に関する)を参照して、メタデータが一致する項目を同一の項目を利用することにより、クラスタの推定処理が可能となる。
毎年、同様の学習内容の授業を実施するが、テスト項目が異なっている場合に有効に用いることができる。
図5を参照して、テスト結果全体による学習者の習得特性の分析処理を、一時に表示する場合について説明する。
習得特性表示部10は、入力部よりユーザが学習者のクラスタの推定結果を表示する指示を入力すると、識別番号の入力欄を表示し、この入力欄に対して、学習者個人の識別番号、ここでは「ABC123」が入力されると、習得特性表示部10により上位クラスタ,中位クラスタ,下位クラスタの各クラスタ及び抽出クラスタの各クラスタの習得特性を示すR1のグラフを、上記表示部に表示する。
ここで、習得特性表示部10は、指定されたクラスタや学習者個人の要素値をキーとして、例えば、達成率の高い順をキーとすると、この達成率の高い順に項目をソートして表示することも可能である。
また、クラスタ属性特徴表示部11は、グラフR1に対応させて、例えば、テキスト枠R2として、学習者ABC123が所属すると判定されたクラスタ(ここではクラスタB)番号を表示するとともに、このクラスタBのクラスタ属性特徴、たとえば、「数学の履修率が低い」,「微分の成績が低い」及び「英語は得意」等を表示する。
そして、項目回答状況表示部12は、グラフR1の横軸の項目番号をユーザがマウスなどでクリックして選択することにより、選択された項目について、上位クラスタ,中位クラスタ,下位クラスタ及び学習者全体各々における選択肢の選択率をグラフR4に表示する。
選択された項目について、上述したような選択肢でない場合、回答を人手で分類するか、テキストのマッチング処理により同一判定を行うことによって、選択肢と同等の処理を行うことが可能となる。
すなわち、項目達成状況表示部13は、項目特性として項目の難しさ(項目達成度,正答率,困難度など)や項目弁別度(点双列相関係数など)を利用して、縦軸及び横軸の2軸上に各項目を配置する。
さらに、項目達成状況表示部13は、指定された回答者(学習者)の項目の項目達成状況を、グラフR5に表示する。
このとき、項目達成状況表示部13は、指定された学習者の項目達成状況を例えば、正答や誤答、あるいは達成度の度合いにより色分け表示する。
図6はクラスタリング処理(クラスタ抽出部3及び項目特性算出部7各々のクラスタリング)の結果を図示しない表示部に表示される概念図を示している。図6において、図5と同様に、横軸はテストの各項目の番号であり、縦軸は各項目の達成率(図5と異なり中途までのテストの項目)を示している。
習得特性表示部10は、入力部よりユーザが学習者のクラスタの推定結果を表示する制御を行うことにより、識別番号の入力欄を表示し、この入力欄に対して、学習者個人の識別番号、ここでは「ABC567」が入力されると、習得特性表示部10により各抽出クラスタのクラスタ習得特性を示すZ1のグラフを、上記表示部に表示する。
ここで、習得特性表示部10は、指定されたクラスタや学習者個人の要素値をキーとして、例えば、達成率の高い順をキーとすると、この達成率の高い順に項目をソートして表示することも可能である。
また、クラスタ属性特徴表示部11は、クラスタ習得特性であるグラフZ1に対応させて、例えば、テキスト枠Z2として、学習者ABC567が所属すると推定されるクラスタ(ここではクラスタB)番号を表示するとともに、このクラスタBのクラスタ属性特徴、たとえば、「数学の履修率が低い」,「微分の成績が低い」,「英語は得意」及び「学習目標αの達成率が低い」等を表示する。
ここで、メタデータは、デフォルトでその項目の作成日、作成者、この項目によって達成確認が行われる学習目標とし、ユーザが必要とするメタデータの表示を指定できるものとする。
上述した処理によれば、学期の中途までのテスト回答情報を入力することにより、その個人が現状ではどのクラスタに所属するか(現状の学習状況で行けばいずれのクラスタに所属するか)を推定することができ、学習内容の計画が決まっている科目の授業において、対応する学習者の補正指導の指針として用いることが可能となる。
これにより、本発明の学習者習得特性分析システムは、各学習者が自身の学習目標に対する達成の傾向や、問題の間違え方、クラスタ属性特徴により前提知識の欠如等を効率良く把握することができ、各自の強化すべき項目の優先順位付けなど、効果的な学習の対策を立てることが可能となる。
さらに、本発明の学習者習得特性分析システムによれば、指定されたキーによりソート表示することにより、各クラスタや学習者の得意不得意項目が視覚的に容易に把握することができる。
このとき、キー(例えば、学習者個人)を指定してソートすると、各折れ線との間隔が広くなることで、キー以外(各クラスタ)との違いが視覚的に判りやすくなる。
このとき、習得特性表示部10のグラフR1及びグラフZ1の表示画像(表示情報)と連動して確認することにより、その項目の特性を効率よく把握することができる。
・グラフの横軸において、左寄りに表示される項目ほど正解しやすく、一方、右寄りに表示される項目ほど正解しにくい項目
・グラフの横軸において、上部寄りに表示される項目ほど成績上位者しか正解できない項目、一方、下部寄りに表示される項目ほど、項目の達成度と成績との関係が小さい項目 となっている。
加えて、本発明の学習者習得特性分析システムによれば、項目内容の表示により、それがどのような種類の項目であるかを確認することができる。
2…平均特性量算出部
3…クラスタ抽出部
4…クラスタ属性抽出部
5…学習者情報データベース
6…クラスタ特性データベース
7…項目特性算出部
8…項目情報データベース
9…所属クラスタ推定部
10…習得特性表示部
11…クラスタ属性特徴表示部
12…項目回答状況表示部
13…項目達成状況表示部
14…項目情報表示部
Claims (9)
- 各学習者における項目毎の回答結果を規格化して、前記規格化した項目毎の達成度からなる特性量を算出し、当該特性量を、学習者の識別番号に対応付けて学習者情報データベースに記憶させる特性量算出部と、
入力される全学習者の項目毎の前記達成度の平均値を計算し、平均特性量として出力する平均特性量算出部と、
前記平均特性量と、前記各学習者の特性量との類似度を算出し、前記算出した類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を平均的学習者のクラスタとして抽出するとともに、前記類似度が前記閾値未満である学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を他のクラスタとして抽出するクラスタ抽出部と
を有することを特徴とする学習者習得特性分析システム。 - 前記クラスタ抽出部が、
前記他のクラスタを抽出する処理を行う際に、いずれかのクラスタに属する学習者の数mが前記全学習者の数nを超えたか否かの判定を行い、m<nである場合に、すでに抽出されたいずれのクラスタにも属さない学習者の中からいずれかの学習者を選択し、この選択された学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を順次抽出し、
m≧nである場合に前記他のクラスタの抽出を終了し、
前記他のクラスタの抽出を終了した後に、同一の学習者が属するクラスタをマージし、学習者クラスタとして出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の学習者習得特性分析システム。 - 所定の期間に行われた複数段階のテスト結果により学習者をクラスタリングした学習者クラスタと、各クラスタに属する前記学習者の特性量を平均化したクラスタ習得特性を関連付けて格納したクラスタ特性データベースと、
一部のテスト項目を行った、推定対象となる学習者の特性量と、前記クラスタ習得特性のうち、前記推定対象となる学習者と同じテスト項目における達成度との類似度を求め、前記類似度が最も高い学習者クラスタを抽出することで、前記推定対象学習者が最終的に属するクラスタを推定する所属クラスタ推定部と
を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の学習者習得特性分析システム。 - 前記テスト項目に対応付けて、項目のメタデータを格納した項目情報データベースを更に備え、
前記推定対象学習者が行ったテスト項目と、前記学習者クラスタに属する学習者が行ったテスト項目とが一致しない場合に前記メタデータを参照し、
前記メタデータが一致するテスト項目を同一のテスト項目とみなして類似度を求める
ことを特徴とする請求項3に記載の学習者習得特性分析システム。 - 特性量算出部が、各学習者における項目毎の回答結果を規格化して、前記規格化した項目毎の達成度からなる特性量を算出し、当該特性量を、学習者の識別番号に対応付けて学習者情報データベースに記憶させる特性量算出過程と、
平均特性量算出部が、入力される全学習者の項目毎の前記達成度の平均値を計算し、平均特性量として出力する平均特性量算出過程と、
クラスタ抽出部が、前記平均特性量と、前記各学習者の特性量との類似度を算出し、前記算出した類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を平均的学習者のクラスタとして抽出するとともに、前記類似度が前記閾値未満である学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を他のクラスタとして抽出するクラスタ抽出過程と
を有することを特徴とする学習者習得特性分析方法。 - 前記クラスタ抽出部が、
前記他のクラスタを抽出する処理を行う際に、いずれかのクラスタに属する学習者の数mが前記全学習者の数nを超えたか否かの判定を行い、m<nである場合に、すでに抽出されたいずれのクラスタにも属さない学習者の中からいずれかの学習者を選択し、この選択された学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を順次抽出し、
m≧nである場合に前記他のクラスタの抽出を終了し、
前記他のクラスタの抽出を終了した後に、同一の学習者が属するクラスタをマージし、学習者クラスタとして出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の学習者習得特性分析方法。 - 所属クラスタ推定部が、
所定の期間に行われた複数段階のテスト結果により学習者をクラスタリングした学習者クラスタと、各クラスタに属する前記学習者の特性量を平均化したクラスタ習得特性を関連付けて格納したクラスタ特性データベースにおける、一部のテスト項目を行った、推定対象となる学習者の特性量と、前記クラスタ習得特性のうち、前記推定対象となる学習者と同じテスト項目における達成度との類似度を求め、前記類似度が最も高い学習者クラスタを抽出することで、前記推定対象学習者が最終的に属するクラスタを推定する、所属クラスタ推定過程を有することを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の学習者習得特性分析方法。 - 学習者習得特性分析処理を行うコンピュータにおいて、
特性量算出部に、各学習者における項目毎の回答結果を規格化して、前記規格化した項目毎の達成度からなる特性量を算出し、当該特性量を、学習者の識別番号に対応付けて学習者情報データベースに記憶させる特性量算出処理と、
平均特性量算出部に、入力される全学習者の項目毎の前記達成度の平均値を計算し、平均特性量として出力する平均特性量算出処理と、
クラスタ抽出部に、前記平均特性量と、前記各学習者の特性量との類似度を算出し、前記算出した類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を平均的学習者のクラスタとして抽出するとともに、前記類似度が前記閾値未満である学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を他のクラスタとして抽出するクラスタ抽出処理と
を実行させるためのプログラム。 - 前記クラスタ抽出処理において前記他のクラスタを抽出する処理を行う際に、いずれかのクラスタに属する学習者の数mが前記全学習者の数nを超えたか否かの判定を行い、m<nである場合に、すでに抽出されたいずれのクラスタにも属さない学習者の中からいずれかの学習者を選択し、この選択された学習者の特性量を新たな平均特性量とし、前記新たな平均特性量と前記各学習者の特性量との類似度を再度算出し、当該類似度が予め設定した閾値以上である学習者集団を順次抽出し、m≧nである場合に前記他のクラスタの抽出を終了し、前記他のクラスタの抽出を終了した後に、同一の学習者が属するクラスタをマージし、学習者クラスタとして出力する処理を、前記クラスタ抽出部に実行させるための請求項8に記載のプログラム。
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