JP4447400B2 - 界面活性剤担持用顆粒群 - Google Patents
界面活性剤担持用顆粒群 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4447400B2 JP4447400B2 JP2004234678A JP2004234678A JP4447400B2 JP 4447400 B2 JP4447400 B2 JP 4447400B2 JP 2004234678 A JP2004234678 A JP 2004234678A JP 2004234678 A JP2004234678 A JP 2004234678A JP 4447400 B2 JP4447400 B2 JP 4447400B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surfactant
- weight
- supporting
- detergent
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
従って本発明は、界面活性剤の一定以上の担持能を有しながら、更に担持速度が高められた界面活性剤担持用顆粒群、及び該界面活性剤担持用顆粒群に界面活性剤を担持させてなる洗剤粒子群を提供することを目的とする。
〔1〕スラリーを噴霧乾燥して得られる界面活性剤10重量%以下の界面活性剤担持用顆粒群であって、(A)重量平均分子量が1000〜100000であるアミノカルボン酸系のポリマーを2〜30重量部、(B)水溶性塩類を20〜90重量%含有する界面活性剤担持用顆粒群、
〔2〕 前記〔1〕記載の界面活性剤担持用顆粒群100重量部に対し、界面活性剤が1〜100重量部担持されてなる洗剤粒子群であって、平均粒径150〜750μm、嵩密度500g/L以上の洗剤粒子群、並びに
〔3〕 前記〔2〕記載の洗剤粒子群とその他の洗剤成分を含む洗剤組成物
に関する。
また、本発明における洗剤粒子とは、界面活性剤及びビルダー等を含有してなる粒子であり、洗剤粒子群とはその集合体を意味する。そして洗剤組成物は、洗剤粒子群を含有し、さらに洗剤粒子群以外に別途添加された洗剤成分(例えば、蛍光染料、酵素、香料、消泡剤、漂白剤、漂白活性化剤等)を含有する組成物を意味する。
W(白色度)=100−〔(100−L)2+(a2+b2)〕1/2
1.換算標準物質:ポリアクリル酸(AMERICAN STANDARDS CORP)
2.溶離液:0.2mol/Lリン酸バッファー/CH3CN:9/1(容量比)
3.カラム:PWXL+G4000PWXL +G2500PWXL (東ソー(株)製)
4.検出器:RI
5.試料濃度:5mg/mL
6.注入量:0.1mL
7.測定温度:40℃
8.流速:1.0mL/min
で行なう。
トリポリリン酸ナトリウムも水溶性塩類として使用できる。
これらの水溶性塩類は単独成分からなっていても、炭酸塩と硫酸塩等の複数成分を併用しても良い。
この場合、担持用顆粒群の担持能及び洗剤組成物とした時の洗浄性能を両立させる観点から、スラリーにおける(炭酸ナトリウム):(硫酸ナトリウム)の好ましい重量比率は、1:0〜1:5であり、より好ましくは1:0〜1:4であり、更に好ましくは1:0〜1:3であり、中でも好ましくは1:0〜1:2であり、最も好ましくは10:1〜1:1である
又、担持用顆粒群の顆粒強度と洗剤組成物とした時の洗浄性能を両立させる観点から、スラリーでの(炭酸ナトリウム及び/又は硫酸ナトリウム):(アミノカルボン酸系のポリマー)の好ましい重量比率は、19:1〜1:1であり、より好ましくは15:1〜1.5:1であり、更に好ましくは10:1〜2:1であり、最も好ましくは8:1〜2.5:1である。
なお、該細孔径は、後述する実施例の水銀ポロシメーターの測定方法に記載の方法にしたがって測定することができる。
工程(a)で用いるスラリーは、ポンプ送液が可能で非硬化性のスラリーであればよい。本発明において必須成分は、前記アミノカルボン酸系のポリマーと前記水溶性塩類であるが、洗浄性能の面からゼオライトのような水不溶性物質を含有してもよい。
スラリーの乾燥方法としては、粒子形状が実質的に球状となる噴霧乾燥が特に好ましい。噴霧乾燥塔としては、熱効率や、担持用顆粒群の粒子強度が向上することから向流塔がより好ましい。スラリーの微粒化装置としては圧力噴霧ノズル、2流体噴霧ノズル、回転円盤式のいずれの形態でも構わないが、所望の平均粒径を得るために、圧力噴霧ノズルが特に好ましい。
また、顆粒強度は、好ましくは20〜50MPa、より好ましくは25〜45MPaである。なお、平均粒径、嵩密度及び顆粒強度の測定方法は、後述の実施例に記載の方法が挙げられる。
本発明に用いられる担持用顆粒群に担持させる界面活性剤の量は、洗浄力を発揮させる点から、担持用顆粒群100重量部に対して1〜100重量部であり、5〜80重量部が好ましく、5〜60重量部がより好ましく、10〜60重量部がさらに好ましく、20〜60重量部が特に好ましい。ここで、陰イオン性界面活性剤の担持量は1〜60重量部が好ましく、1〜50重量部がより好ましく、3〜40重量部が特に好ましい。非イオン性界面活性剤の担持量は1〜45重量部が好ましく、1〜35重量部がより好ましく、4〜25重量部が好ましい。非イオン性界面活性剤は単独で用いることもできるが、好ましくは、陰イオン性界面活性剤と混合して用いるのが良い。また、両性界面活性剤や陽イオン性界面活性剤を目的に合わせ併用することも出来る。ここでいう界面活性剤の担持量とは、工程(a)でのスラリー調製時に界面活性剤が添加される場合、その界面活性剤の添加量を含まないものである。
これらの方法の中で、特に上記(1)が好ましい。また、界面活性剤は液体状態で添加することが好ましく、さらに液体状態の界面活性剤を噴霧して供給することが好ましい。
本発明で用いることのできる陰イオン性界面活性剤の酸前駆体としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸、アルキル又はアルケニル硫酸、α−オレフィンスルホン酸、α−スルホン化脂肪酸、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸、脂肪酸等が挙げられる。特に脂肪酸を界面活性剤の添加後に添加することが洗剤粒子群の流動性向上の観点より好ましい。
本発明においては、工程(c)により界面活性剤を担持させた洗剤粒子群の粒子表面を改質するために、添加時の形態として以下の(1)微粉体、(2)液状物のような種々の表面被覆剤を添加する表面改質工程を一工程あるいは二工程重複して行ってもよい。
微粉体の使用量としては、洗剤粒子群100重量部に対して0.5〜40重量部が好ましく、1〜30重量部がより好ましく、2〜20重量部が特に好ましい。当該微粉体の使用量はこの範囲において、流動性が向上し、消費者に良好な使用感を与える。
洗剤組成物の製法は、特に限定はなく、例えば、前記洗剤粒子群及び別途添加された洗剤成分を混合する方法が挙げられる。このようにして得られた洗剤組成物は、界面活性剤の担持容量の多い洗剤粒子を含有しているため、少量でも十分な洗浄効果を発現しうるものである。かかる洗剤組成物の用途としては粉末洗剤を用いる用途であれば特に限定はないが、例えば、衣料用粉末洗剤、自動食器用洗剤等が挙げられる。
本発明において、実施例及び比較例において、得られた担持用顆粒群の物性は以下の試験方法により評価した。
ランク5:油性マーカーのにじみ幅が2mm以上
ランク4:油性マーカーのにじみ幅が1mm以上
ランク3:油性マーカーのにじみ幅が0.5mm以上
ランク2:油性マーカーのにじみがわずかに認められる
ランク1:油性マーカーのにじみが認められない。
硫酸ナトリウム:「無水中性芒硝」(四国化成(株)製)
亜硫酸ナトリウム:「亜硫酸ソーダ」(三井化学(株)製)
蛍光染料:「チノパールCBS−X」(チバスペシャリティケミカルス社製)
炭酸ナトリウム:「デンス灰」(平均粒径:290μm、セントラル硝子(株)製)
ポリアスパラギン酸ナトリウム水溶液:特開平8−59821号公報記載の実施例1記載の方法に準拠して得たもの。重量平均分子量1万5000
ポリアクリル酸ナトリウム水溶液:花王(株)製、重量平均分子量1万
塩化ナトリウム:「焼き塩S」(日本製塩(株)製)
結晶性アルミノ珪酸ナトリウム(ゼオライト):「トヨビルダー」(4A型、平均粒径:3.5μm)、東ソー製)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル:「エマルゲン108KM」(エチレンオキサイド平均付加モル数:8.5、アルキル鎖の炭素数:12〜14、花王(株)製)
ポリエチレングリコール:「K−PEG6000」(重量平均分子量:8500、花王(株)製)
無定形アルミノ珪酸塩:特開平9−132794号公報記載の調製例2を平均粒径8μmに粉砕したもの
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:ネオペレックスGS(アルキルベンゼンスルホン酸未中和物、花王(株)製)を48%水酸化ナトリウムで中和して使用。
混合槽に水510重量部を入れ、水温が45℃に達した後に、硫酸ナトリウム126重量部、亜硫酸ナトリウム4.8重量部、蛍光染料1.2重量部を添加して10分間攪拌した。炭酸ナトリウム126重量部を添加し、40重量%ポリアスパラギン酸ナトリウム水溶液150重量部を添加し10分間攪拌し、塩化ナトリウム42重量部と、更にゼオライト240重量部を添加し、15分間攪拌して均質なスラリーを得た(スラリー水分50重量%)。このスラリーの最終温度は50℃であった。
実施例のポリアスパラギン酸ナトリウムをポリアクリル酸ナトリウムに変更した以外は実施例と同じ方法でスラリーを調製した。噴霧乾燥塔に供給する高温ガスは塔下部より温度が285℃で供給され、塔頂より97℃で排出された。得られた担持用顆粒群2の水分は、0.4%であった。担持用顆粒群2を用いて実施例と同様の方法で洗剤粒子群2A(担持時間5分)及び2B(担持時間1分)を製造した。投入した無定形アルミノ珪酸塩の総量は洗剤粒子群2Aでは6重量部、洗剤粒子群2Bでは10重量部であった。
Claims (7)
- スラリーを噴霧乾燥して得られる界面活性剤10重量%以下の界面活性剤担持用顆粒群であって、(A)重量平均分子量が1000〜100000であるアミノカルボン酸系のポリマーを2〜30重量%、(B)水溶性塩類を20〜90重量%含有する界面活性剤担持用顆粒群。
- 更に、結晶性アルミノ珪酸塩を含有する請求項1記載の界面活性剤担持用顆粒群。
- (A)重量平均分子量が1000〜100000であるアミノカルボン酸系のポリマーがポリアスパラギン酸塩を含有する請求項1又は2記載の界面活性剤担持用顆粒群。
- (B)水溶性塩類が塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び硫酸ナトリウムからなる群より選ばれる1種以上を含有する請求項1〜3いずれか記載の界面活性剤担持用顆粒群。
- (B)水溶性塩類が塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び硫酸ナトリウムを含有する請求項1〜4いずれか記載の界面活性剤担持用顆粒群。
- 請求項1〜5いずれか記載の界面活性剤担持用顆粒群100重量部に対し、界面活性剤が1〜100重量部担持されてなる洗剤粒子群であって、平均粒径150〜750μm、嵩密度500g/L以上の洗剤粒子群。
- 請求項6記載の洗剤粒子群とその他の洗剤成分を含む洗剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004234678A JP4447400B2 (ja) | 2004-08-11 | 2004-08-11 | 界面活性剤担持用顆粒群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004234678A JP4447400B2 (ja) | 2004-08-11 | 2004-08-11 | 界面活性剤担持用顆粒群 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006052311A JP2006052311A (ja) | 2006-02-23 |
JP4447400B2 true JP4447400B2 (ja) | 2010-04-07 |
Family
ID=36029987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004234678A Expired - Fee Related JP4447400B2 (ja) | 2004-08-11 | 2004-08-11 | 界面活性剤担持用顆粒群 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4447400B2 (ja) |
-
2004
- 2004-08-11 JP JP2004234678A patent/JP4447400B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006052311A (ja) | 2006-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100653152B1 (ko) | 세제입자 | |
JPS60262897A (ja) | ビルダー入り粒状非イオン性洗剤組成物 | |
JP5226953B2 (ja) | 洗剤粒子 | |
JP2009108165A (ja) | 洗剤粒子 | |
WO2012067227A1 (ja) | 洗剤粒子群の製造方法 | |
KR100432925B1 (ko) | 계면활성제 지지용 과립군 및 그의 제법 | |
JP4447400B2 (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群 | |
JP4237532B2 (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群 | |
JP3912986B2 (ja) | ベース顆粒群及び洗剤粒子群 | |
WO2006035608A1 (ja) | 衣料用粉末洗剤組成物 | |
JP5525126B2 (ja) | 洗剤粒子 | |
JP3720632B2 (ja) | ベース顆粒群 | |
JP3422727B2 (ja) | 洗剤組成物 | |
JP4667730B2 (ja) | 結晶性アルカリ金属珪酸塩の処理方法 | |
JP5612808B2 (ja) | 洗剤粒子 | |
JP4772415B2 (ja) | 単核性洗剤粒子群の製造方法 | |
JP4515239B2 (ja) | 手洗い洗濯用洗剤 | |
JP4870339B2 (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群 | |
JP5512980B2 (ja) | 洗剤粒子 | |
JP5924805B2 (ja) | 粉末洗剤組成物 | |
JP3516636B2 (ja) | 粒状洗剤組成物 | |
JP4650984B2 (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群の製法 | |
JP2001019998A (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群の製法 | |
JP2004300392A (ja) | 界面活性剤担持用顆粒群 | |
EA003404B1 (ru) | Способ получения гранулированных моющих составов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100119 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100120 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4447400 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140129 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |