JP4446898B2 - 内燃機関の出力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の出力トルクを目標トルクと一致させるように制御する内燃機関の出力制御装置に関するものである。
従来から、例えば電子スロットルシステムにてスロットル開度を操作し、その開度操作に伴う吸入空気量の調整により内燃機関の出力トルクを制御するものが知られている。かかる場合、ドライバのアクセル操作により目標トルク(要求トルク)が変化する際には、目標トルクの変化から実際の出力トルクが変化するまでに応答遅れが生じ、その応答時間は回転速度や負荷などの変化の影響を受けて変化する。そこで、内燃機関の吸気応答遅れや電子スロットル応答遅れなどを補償して実際の出力トルク変化に適合した出力トルクを算出するようにした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、目標トルクに対する実際の出力トルクの応答時間がほぼ一定になるようにスロットル開度等を制御すべく、内燃機関の吸気モデルやスロットルモデルの逆モデルを用いて出力トルクを制御するという手法が提案されている。この逆モデルを用いたトルク制御手法によれば、トルク制御の追従性を良好なものとすることができる。
しかしながら、上記のように逆モデルを用いて出力トルクを制御する場合、目標トルクが略定常状態のときでも、実際には目標トルクは微小に変化しており、その微小な変化に応じて逆モデルの出力、すなわち制御入力が大きく変化してしまうという問題が生じる。また、逆モデルへのその他の入力パラメータである回転速度や負荷などの検出周期が、制御周期と比べて大きいときは、ある制御周期においては入力パラメータの変化がほとんどなく、ある制御周期においては入力パラメータが大きく変化するという現象が発生し、このことが逆モデルの出力の微振動を招くという問題が生じる。
特開平11−22515号公報
本発明は、内燃機関の出力トルクを常に安定した状態で制御することができる内燃機関の出力制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明において、第1の出力制御手段は、内燃機関の出力調整手段の制御を、該出力調整手段への制御入力から出力トルクまでを表した制御対象モデルの逆モデルを用いて行い、第2の出力制御手段は、同出力調整手段の制御を、内燃機関の運転状態に基づいて行う。また、判定手段は、目標トルク又はその相関データの変動に基づく判定パラメータにより過渡状態か定常状態かを判定する。そして、制御切替手段は、前記判定手段による判定結果を基に、過渡判定時であれば前記第1の出力制御手段により前記出力調整手段を制御し、定常判定時であれば前記第2の出力制御手段により前記出力調整手段を制御する。
本発明によれば、車両の加速時など過渡状態下では、制御対象モデルの逆モデルを用いて出力調整手段が制御されることで、目標トルクに対して実際の出力トルクを精度良く追従させることができる。また、定常状態下では、内燃機関の運転状態に基づいて出力調整手段が制御されることで、微小な目標トルクの変動や、逆モデルの入力パラメータ(回転速度や負荷など)の検出周期と制御周期の関係等にかかわらず制御入力の変動を抑制することができる。その結果、内燃機関の出力トルクを常に安定した状態で制御することができる。
なお、「判定パラメータ」としては、目標トルクの単位時間当たりの変化量や、ドライバにより操作されるアクセル操作量の変化量等を用いることができる。
ここで、第2の出力制御手段は、目標トルクから出力調整手段への制御入力に変換するための変換マップを用いて出力調整手段の制御を行うと良い。
前記制御切替手段は、判定パラメータが所定の判定値以上である場合に前記第1の出力制御手段により前記出力調整手段を制御し、判定パラメータが所定の判定値未満である場合に前記第2の出力制御手段により前記出力調整手段を制御すると良い。例えば、判定パラメータとしての単位時間当たりの目標トルクの変化量(トルク変化量)が大きい場合に過渡出力制御が行われ、トルク変化量が小さい場合に定常出力制御が行われる。
ここで、前記判定値に基づく制御切替にヒステリシスを持たせると良い。これにより、過渡出力制御と定常出力制御とが頻繁に切り替わるチャタリング現象を抑制することができる。
具体的には、前記判定値として、過渡状態となることを判定する過渡判定値と、該過渡判定値よりも小さい値であって定常状態となることを判定する定常判定値とを設定しておく。そして、前記制御切替手段は、前記判定パラメータが増加して過渡判定値を超える場合に前記第1の出力制御手段を選択し、前記判定パラメータが減少して定常判定値よりも小さくなる場合に前記第2の出力制御手段を選択すると良い。
前記出力調整手段として、筒内(シリンダ内)に吸入される空気量を調整する空気量調整手段を用いると良い。これにより、内燃機関の出力トルクの調整を容易に行うことができる。なお、空気量調整手段としてより具体的には、吸気通路に設けたスロットルバルブの開度を調整する手段、吸気バルブのリフト量を可変調整する手段、吸気バルブの開弁時間を可変調整する手段などのうち何れか1つ又は複数が適用できる。
また、内燃機関の吸気通路に設けられた電子スロットルバルブを用いて内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力制御装置として、次の構成が適用できる。かかる場合、第1の出力制御手段は、内燃機関に供給すべき目標吸入空気量と、電子スロットルバルブの開度を変更してから該変更に伴う吸入空気が内燃機関に供給されるまでの吸入空気の応答を表したモデルの逆モデルとに基づいて電子スロットルバルブの目標開度を設定する。第2の出力制御手段は、内燃機関の運転状態に基づいて電子スロットルバルブの目標開度を設定する。また、判定手段は、内燃機関の運転状態が過渡運転状態であるか定常運転状態であるかを判定する。そして、制御切替手段は、内燃機関の運転状態が過渡運転と判定された場合、前記第1の出力制御手段により電子スロットルバルブの目標開度を設定し、定常運転と判定された場合、前記第2の出力制御手段により電子スロットルバルブの目標開度を設定する。
上記発明によれば、車両の加速時など過渡運転状態では、電子スロットルバルブの開度が変更されてから吸入空気が応答する挙動を示したモデルの逆モデルを用いて電子スロットルバルブの目標開度が設定されることで、過渡運転時の目標トルクに対して実際の出力トルクを精度良く追従させることができる。また、定常運転状態では、内燃機関の運転状態に基づいて電子スロットルバルブの目標開度を設定するので、微小な目標トルクの変動や、逆モデルの入力パラメータ(回転速度や負荷など)の検出周期と制御周期の関係等にかかわらず制御入力の変動を抑制することができる。その結果、内燃機関の出力トルクを常に安定した状態で制御することができる。
なお、第2の出力制御手段は、予め規定した変換マップを用い、内燃機関の運転状態を示すパラメータ情報に基づいて電子スロットルバルブの目標開度を設定すると良い。
また、前記逆モデルに入力される入力パラメータに対してフィルタ処理を行うフィルタ処理手段を備えると良い。これにより、第1の出力制御手段において、入力パラメータの急変によって逆モデル出力が不安定になることを防ぐことができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、内燃機関である車載多気筒ガソリンエンジンを対象にエンジン制御システムを構築するものとしており、当該制御システムにおいては電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御等を実施することとしている。先ずは、図1を用いてエンジン制御システムの全体概略構成図を説明する。
図1に示すエンジン10において、吸気管11の最上流部にはエアクリーナ12が設けられ、このエアクリーナ12の下流側には吸入空気量(スロットル通過空気量)を検出するためのエアフロメータ13が設けられている。エアフロメータ13の下流側には、DCモータ等のスロットルアクチュエータ15によって開度調節されるスロットルバルブ14が設けられている。スロットルバルブ14の開度(スロットル開度)は、スロットルアクチュエータ15に内蔵されたスロットル開度センサにより検出されるようになっている。スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク16が設けられ、このサージタンク16には吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。また、サージタンク16には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されており、吸気マニホールド18において各気筒の吸気ポート近傍には燃料を噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁19が取り付けられている。
エンジン10の吸気ポート及び排気ポートにはそれぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられており、吸気バルブ21の開動作により空気と燃料との混合気が燃焼室23内に導入され、排気バルブ22の開動作により燃焼後の排ガスが排気管24に排出される。吸気バルブ21及び排気バルブ22にはそれぞれ可変動弁機構25,26が設けられている。これら可変動弁機構25,26は、各バルブ21,22のリフト量や開弁時期等のバルブ開閉動作条件を連続的に可変とすることができる構造を有しており、その都度のアクセル開度やエンジン運転状態等に応じてバルブ開閉動作条件(バルブタイミングVT等)が適宜調整されるようになっている。
エンジン10のシリンダヘッドには気筒毎に点火プラグ27が取り付けられており、点火プラグ27には、点火コイル等よりなる点火装置28を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ27の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室23内に導入した混合気が着火され燃焼に供される。
排気管24には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒等の触媒31が設けられ、この触媒31の上流側には排ガスを検出対象として混合気の空燃比を検出するための空燃比センサ32(リニアA/Fセンサ、O2センサ等)が設けられている。また、エンジン10のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ33や、エンジンの所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)矩形状のクランク角信号を出力するクランク角度センサ35が取り付けられている。その他、本システムでは、アクセルペダルの踏み込み操作量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ36が設けられている。
上述した各種センサの出力は、エンジン制御を司るECU40に入力される。ECU40は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁19の燃料噴射量や点火プラグ27による点火時期を制御する。
また、ECU40は、アクセル開度等に基づいてエンジン10の目標トルク(要求トルク)を算出すると共に、その都度実際の出力トルクが目標トルクに一致するよう吸入空気量を制御する。具体的には、ECU40は、目標トルクを基に目標吸入空気量を算出すると共に、その目標吸入空気量に基づいて目標スロットル開度を算出する。そして、目標スロットル開度を基にスロットルアクチュエータ15を操作して吸入空気量を目標吸入空気量に制御する。
本実施の形態の車両制御システムでは、図2に示すように、アイドルスピードコントロール(ISC)、クルーズコントロール、トラクションコントロール、自動変速機制御装置(AT−ECU)、アンチロックブレーキシステム制御装置(ABS−ECU)等において各々目標トルクが設定されるようになっており、アプリケーション選択手段51はそれら各目標トルクの中から最終の目標トルクを選択する。また、出力制御手段52は、最終の目標トルクに応じたアクチュエータ指令値(例えば目標スロットル開度)を算出し、エンジン10に出力する。これにより、エンジン10において、出力トルクが目標トルクに一致するように吸入空気量が制御される。なお、これらアプリケーション選択手段51や出力制御手段52の機能はECU40によって実現される。
出力制御手段52の機能的構成を図3により説明する。図3に示すように、空気量換算手段61は、目標トルクを目標吸入空気量Mtに換算する。また、フィルタ処理手段62は、エンジン回転速度NEやバルブタイミングVTなど、各種のエンジン運転状態をフィルタ処理する。そして、空気量換算手段61にて算出された目標吸入空気量Mtと、フィルタ処理手段62でフィルタ処理されたフィルタ処理後のエンジン回転速度NEfやバルブタイミングVTf等は、過渡出力制御手段63と定常出力制御手段64とにそれぞれ入力される。
過渡出力制御手段63は、車両の加速時など過渡運転時における目標スロットル開度である過渡時制御量θttを算出し、定常出力制御手段64は、定常運転時における目標スロットル開度である定常時制御量θtsを算出する。また、制御切替手段65は、目標トルクの変動に応じて定められる判定パラメータを基に、過渡出力制御手段63の過渡時制御量θttか、定常出力制御手段64の定常時制御量θtsのうち何れか一方を選択し、それを目標スロットル開度θtとして出力する。
ここで、ドライバによりアクセル操作が行われる過渡時(加速時)においては、アクセル開度等に応じて決定される目標スロットル開度θt(目標トルク)により吸入空気量が制御されるが、現実の吸入空気量は応答遅れを伴いつつ変化する。またその応答遅れは、エンジン回転速度NEや負荷などによって異なる。本実施の形態では、過渡運転時において、アクセル開度等から目標吸入空気量Mtを算出すると共に、その目標吸入空気量Mtを実現するための目標スロットル開度θt(過渡時制御量θtt)を、目標スロットル開度の変化による吸入空気量の応答モデルの逆モデル(吸気系モデルの逆モデルとスロットルモデルの逆モデル)を用いて演算し、その過渡時制御量θttをスロットルアクチュエータ15に指令する。
図4は、過渡出力制御手段63の機能を示すブロック線図である。図4に示すように、目標吸入空気量Mtは、吸気系モデルの逆モデルGa(S)によってスロットル開口面積Atに変換され、更にスロットルモデルの逆モデルGθ(S)によって過渡時制御量θttに変換される。これら2つの逆モデルGa(s),Gθ(s)の構成を図5、図6のブロック線図を用いて説明する。これらのブロック線図は、後述する図10〜図15の各ルーチンを制御パラメータの流れとして図示したものである。
吸気系モデルの逆モデルGa(S)では、図5に示すように、まず吸気管圧力Pmと吸入空気量とが直線関係にあることに着目して、目標吸入空気量Mtを実現するために必要な吸気管圧力Pmを算出する。ここで、吸気管圧力と吸入空気量との直線関係はエンジン回転速度やバルブタイミング等によって変化するため、この吸気管圧力Pmを、エンジン回転速度NE、バルブタイミングVT(本実施の形態では特に、フィルタ処理後のNEf、VTf)と目標吸入空気量Mtとをパラメータとする3次元マップによって算出する。次に、この吸気管圧力Pmを実現するために必要なスロットル通過空気量Miを算出する。一般に、吸気管圧力Pmとスロットル通過空気量Miとの間には次の関係が成り立つ。
Figure 0004446898
ここで、κは吸気比熱比、Rは吸気気体定数、Tmpは吸気温度である。上記(1)式から、吸気管圧力Pmを実現するスロットル通過空気量Miは、次式で表される。
Figure 0004446898
ここで、吸気管圧力Pmの微分値(dPm/dt)は、吸気管圧力の今回値Pmと前回値Poldとの差分(Pm−Pold)を用いれば良い。また、スロットル通過空気量Miはスロットル開口面積Atによって次式のように表される。
Figure 0004446898
ここで、μは流量適合係数、Paは大気圧であり、φは、吸気管圧力Pmと大気圧Paとの比(Pm/Pa)によって定まる流量係数である。上記(3)式からスロットル通過空気量Miを実現するために必要なスロットル開口面積Atを算出することができる。以上の方法で、目標吸入空気量Mtを実現するために必要なスロットル開口面積Atが決定される。
一方、スロットルモデルの逆モデルGθ(S)では、図6に示すように、前記スロットル開口面積Atを実現するために必要な目標スロットル開度(過渡時制御量θtt)を算出する。この場合、スロットル開口面積Atとその時のスロットル開度θuとの関係は非線形であり、スロットル開度θuをパラメータとする1次元マップにより過渡時制御量θttを算出する。
また、スロットルバルブ14を駆動するために目標スロットル開度θtの信号をスロットルアクチュエータ15に与えた場合、現実にスロットルバルブ14を駆動し、実際のスロットル開度θuが目標スロットル開度θtに到達するまでには応答遅れが生じる。従って、目標スロットル開度θt(ここでは過渡時制御量θtt)と実スロットル開度θuとの間には次式の関係が成立する。
Figure 0004446898
ここで、Tθはスロットル開度の応答遅れ時定数であり、この一次遅れモデルの逆モデル、すなわち一次進みモデルを用いることによって、スロットル開口面積Atを実現するための目標スロットル開度θtを求めることができる。
また、図7は、定常出力制御手段64の機能を示すブロック線図である。図7では、吸気管圧力Pmと吸入空気量とが直線関係にあることを利用して、目標吸入空気量Mtを実現するために必要な吸気管圧力Pmを算出する。このとき、吸気管圧力Pmを、エンジン回転速度NE、バルブタイミングVT(本実施の形態では特にフィルタ処理後のNEf、VTf)と目標吸入空気量Mtとをパラメータとする3次元マップによって算出する。
また、定常時制御量θtsを、エンジン回転速度NE、バルブタイミングVT(本実施の形態では特にフィルタ処理後のNEf、VTf)と吸気管圧力Pmとをパラメータとする3次元マップによって算出する。
図8は、制御切替手段65の機能を示すブロック線図である。図8では、目標トルクの変動に基づく判定パラメータを設定し、その判定パラメータを基に過渡時制御量θttか定常時制御量θtsかの何れかを目標スロットル開度θtとして選択する。判定パラメータは、例えば目標トルクの単位時間当たりの変化量である。
かかる場合、過渡判定部では大小2つの判定値(ON判定値、OFF判定値)によりヒステリシスが設定されており、判定パラメータが増加してON判定値を超える場合に判定フラグがONとされ、判定パラメータが減少してOFF判定値よりも小さくなる場合に判定フラグがOFFとされる(但し、ON判定値>OFF判定値である)。そして、判定フラグ=ONであれば、過渡時制御量θttが目標スロットル開度θtとされ、判定フラグ=OFFであれば、定常時制御量θtsが目標スロットル開度θtとされる。なお、ON判定値が「過渡判定値」に相当し、OFF判定値が「定常判定値」に相当する。
図9は、フィルタ処理手段62の機能を示すブロック線図である。このフィルタ処理手段62では、時定数Tfの一次遅れモデルが規定されている。
以上説明した一連のエンジン制御処理は、ECU40により図10〜図15の各ルーチンに従って実行される。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
図10の目標スロットル開度算出ルーチンは、エンジン運転中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、先ずステップS101で過渡時制御量θttを算出し、続くステップS102で定常時制御量θtsを算出する。そしてその後、ステップS103では、前記算出した過渡時制御量θttと定常時制御量θtsとのうち何れかを目標スロットル開度θtとして選択し、それにより出力制御の切替を適宜実行する。次に、上記ステップS101〜S103の詳細を説明する。
図11の過渡時制御量θttの算出ルーチンにおいて、ステップS201では、後述する吸気系モデルの逆モデルルーチン(図12)を実行することで、目標吸入空気量Mtとフィルタ処理後のエンジン回転速度NEfとからスロットル開口面積Atを算出する。また、ステップS202では、後述するスロットルモデルの逆モデルルーチン(図13)を実行することで、スロットル開口面積Atを実現するための過渡時制御量θttを算出する。
上記図11のステップS201で、図12の吸気系モデル逆モデルルーチンが起動されると、まずステップS221では、前回の吸気管圧力PmをPoldとしてRAMに記憶する。ステップS222では、フィルタ処理後のエンジン運転情報(NEf,VTf)と目標吸入空気量Mtとをパラメータとする3次元マップにより吸気管圧力Pmを算出する。ステップS223では、吸気管圧力の今回値Pmと前回値Poldとの差分dPmを算出する(dPm=Pm−Pold)。
その後、ステップS224では、前記(2)式を用いてスロットル通過空気量Miを算出し、続くステップS225では、吸気管圧力Pmと大気圧Paとの比(Pm/Pa)をパラメータとする1次元マップにより流量係数φを算出する。そして、次のステップS226では、次式を用いて、スロットル通過空気量Miを実現するために必要なスロットル開口面積Atを算出する。
Figure 0004446898
上式は、前記(3)式から導き出される。
一方、上記図11のステップS202で、図13のスロットルモデル逆モデルルーチンが起動されると、まずステップS241では、前回のスロットル開度θuをθuoとしてRAMに記憶する。ステップS242では、前回の過渡時制御量θttをθtoとしてRAMに記憶する。その後、ステップS243では、スロットル開口面積Atを1次元マップにより実スロットル開度θuに変換し、続くステップS244では、実スロットル開度θuを一次進み処理することで、スロットル開口面積Atを実現するための過渡時制御量θttを算出する。
また、図14の定常時制御量θtsの算出ルーチンにおいて、ステップS301では、エンジン回転速度NEfとバルブタイミングVTfと目標吸入空気量Mtとをパラメータとする3次元マップによって吸気管圧力Pmを算出する。その後、ステップS302では、エンジン回転速度NEfとバルブタイミングVTfと吸気管圧力Pmとをパラメータとする3次元マップによって定常時制御量θtsを算出する。
また、図15の制御切替ルーチンでは、例えば目標トルクの単位時間当たりの変化量を判定パラメータとし、該判定パラメータに基づいて過渡出力制御と定常出力制御との切替を実行する。なお本ルーチンとしては、前記図8で説明したとおりON判定値とOFF判定値とによりヒステリシスを設定しても良いが、ここではON判定値のみを用い、過渡制御→定常制御の移行時において切替の無効時間を設けることでヒステリシスを設定することとしている。
すなわち、ステップS401では、判定パラメータがON判定値以上であるか否かを判定し、YESであればステップS403に進み、過渡時制御量θttを目標スロットル開度θtとして設定する。また、ステップS401がNOであればステップS402に進み、前回がON判定であったか否かを判定する。
そして、前回がON判定であれば、ステップS403に進み、過渡時制御量θttを目標スロットル開度θtとして設定する(つまり、判定パラメータ<ON判定値であっても過渡出力制御を継続する)。また、前回がOFF判定であれば、ステップS404に進み、過渡時制御量θttを目標スロットル開度θtとして設定する。なお、ステップS402により過渡制御出力状態が継続される時間が無効時間であり、ステップS402を「ON判定後、n回経過?」という判定に変更することも可能である(nは無効時間に相当)。
図16は、過渡時と定常時とでトルク制御手法が切り替えられる場合の効果を説明するためのタイムチャートである。
制御切替なしの場合(すなわち、逆モデルによる出力制御を定常時にも実施する場合)、定常時において制御入力(過渡時制御量θtt)のハンチングが生じる。これは、定常時においても、実際には目標トルクは微小に変化しており、その微小な変化に応じて逆モデルの出力、すなわち制御入力が大きく変化してしまうためである。なお、逆モデルの入力パラメータである回転速度や負荷などの検出周期が制御周期と比べて大きい場合にも、それに起因して制御入力の変動が生じると考えられる。
これに対し、制御切替ありの場合、定常時の制御入力のハンチングが抑制され、制御入力が安定したものとなる。
また、図17は、逆モデルの入力パラメータに関するフィルタ処理効果を説明するためのタイムチャートである。ここでは、バルブタイミングVTをフィルタ処理した場合の効果と、エンジン回転速度NEをフィルタ処理した場合の効果とを示す。バルブタイミングVT、エンジン回転速度NEの何れの入力パラメータにおいても、フィルタ処理を行うことで、制御入力が大幅に安定することが確認できる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
目標スロットル開度を設定するための2つの制御手段(過渡出力制御手段63、定常出力制御手段64)を設け、過渡時には、制御対象モデルの逆モデルを用いて算出した過渡時制御量θttを目標スロットル開度θtとし、定常時には、変換マップを用いて算出した定常時制御量θtsを目標スロットル開度θtとした。これにより、車両の加速時など過渡状態下では、目標トルクに対して実際の出力トルクを精度良く追従させることができる。また、定常状態下では、微小な目標トルクの変動や、逆モデルの入力パラメータ(回転速度や負荷など)の検出周期と制御周期の関係等にかかわらず制御入力の変動を抑制することができる。その結果、エンジンの出力トルクを常に安定した状態で制御することができる。
2つの制御手段(過渡出力制御手段63、定常出力制御手段64)の切替にヒステリシスを持たせたため、過渡出力制御と定常出力制御とが頻繁に切り替わるチャタリング現象を抑制することができる。
また、過渡出力制御手段63(逆モデル)の入力パラメータであるエンジン回転速度やバルブタイミング等に対してフィルタ処理を施すようにしたため、入力パラメータの急変によって逆モデル出力が不安定になることを防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、目標トルクの単位時間当たりの変化量を判定パラメータとして用い過渡判定を実施したが、これを変更する。例えば、ドライバにより操作されるアクセル操作量の変化量を判定パラメータとして用い過渡判定を実施しても良い。
上記実施の形態では、トルク制御のための空気量調整手段としてスロットル開度を可変調整する手段(スロットルアクチュエータ)を用いたが、これに代えて、吸気バルブのリフト量を可変調整する手段、吸気バルブの開弁時間を可変調整する手段などの何れか1つを用いても良い。また、それら各手段を複合的に用いて空気量を可変調整することも可能である。
上記実施の形態では、定常運転時の目標スロットル開度(定常時制御量θts)を求めるために、エンジン回転速度NEとバルブタイミングVTと吸気管圧力Pmとの3次元マップを用いたが、この構成を変更しても良い。例えば、エンジン回転速度NE等のパラメータを用いて演算により定常運転時の目標スロットル開度(定常時制御量θts)を算出する。なお、エンジン回転速度NEとバルブタイミングVTと吸気管圧力Pmの全てのパラメータを用いる必要は無く、いずれか1つ以上であれば良い。
発明の実施の形態におけるエンジン制御システムの概略を示す構成図である。 車両制御システムの概要を示すブロック線図である。 出力制御手段の機能を説明するブロック線図である。 過渡出力制御手段の機能を説明するブロック線図である。 吸気系モデルの逆モデルGa(S)を説明するブロック線図である。 スロットルモデルの逆モデルGθ(S)を説明するブロック線図である。 定常出力制御手段の機能を説明するブロック線図である。 制御切替手段の機能を説明するブロック線図である。 フィルタ処理手段の機能を説明するブロック線図である。 目標スロットル開度算出ルーチンを示すフローチャートである。 過渡時制御量算出ルーチンを示すフローチャートである。 吸気系モデルの逆モデルルーチンを示すフローチャートである。 スロットルモデルの逆モデルルーチンを示すフローチャートである。 定常時制御量算出ルーチンを示すフローチャートである。 制御切替ルーチンを示すフローチャートである。 過渡時と定常時とでトルク制御手法が切り替えられる場合の効果を説明するためのタイムチャートである。 逆モデルの入力パラメータに関するフィルタ処理効果を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
10…エンジン、14…スロットルバルブ、15…スロットルアクチュエータ、40…ECU、62…フィルタ処理手段、63…過渡出力制御手段、64…定常出力制御手段、65…制御切替手段。

Claims (7)

  1. ドライバのアクセル操作に基づいて内燃機関の目標トルクを設定し、該設定した目標トルクを実現すべく内燃機関の出力調整手段を制御する内燃機関の出力制御装置において、
    前記出力調整手段を制御するための制御入力から前記内燃機関の出力トルクまでを表した制御対象モデルの逆モデルを用い、前記目標トルクに基づいて前記制御入力の目標値を設定するとともに、該目標値に基づいて前記出力調整手段の制御を行う第1の出力制御手段と、
    前記逆モデルを用いず、前記内燃機関の運転状態をパラメータとする演算マップに基づいて、前記目標トルクを実現するための前記制御入力の目標値を設定するとともに、該目標値に基づいて前記出力調整手段の制御を行う第2の出力制御手段と、
    前記目標トルク又はその相関データの変動に基づく判定パラメータにより過渡状態か定常状態かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を基に、過渡判定時であれば前記第1の出力制御手段により前記出力調整手段を制御し、定常判定時であれば前記第2の出力制御手段により前記出力調整手段を制御する制御切替手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の出力制御装置。
  2. 前記制御切替手段は、前記判定パラメータが所定の判定値以上である場合に前記第1の出力制御手段により前記出力調整手段を制御し、前記判定パラメータが所定の判定値未満である場合に前記第2の出力制御手段により前記出力調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の出力制御装置。
  3. 前記判定値に基づく制御切替にヒステリシスを持たせたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の出力制御装置。
  4. 前記判定値として、過渡状態となることを判定する過渡判定値と、該過渡判定値よりも小さい値であって定常状態となることを判定する定常判定値とを設定しておき、前記制御切替手段は、前記判定パラメータが増加して過渡判定値を超える場合に前記第1の出力制御手段を選択し、前記判定パラメータが減少して定常判定値よりも小さくなる場合に前記第2の出力制御手段を選択することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の出力制御装置。
  5. 前記出力調整手段は、筒内に吸入される空気量を調整する空気量調整手段を用いて前記内燃機関の出力トルクを調整することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の内燃機関の出力制御装置。
  6. ドライバのアクセル操作に基づいてエンジンが発生すべきトルクを達成するために必要な内燃機関の目標吸入空気量を設定すると共に、前記目標吸入空気量を実現するために内燃機関の吸気通路に設けられた電子スロットルバルブを用いて内燃機関の出力トルクを制御する内燃機関の出力制御装置において、
    内燃機関に供給すべき目標吸入空気量と、前記電子スロットルバルブの開度を変更してから該変更に伴う吸入空気が内燃機関に供給されるまでの吸入空気の応答を表したモデルの逆モデルとに基づいて前記電子スロットルバルブの目標開度を設定する第1の出力制御手段と、
    前記逆モデルを用いず、内燃機関の運転状態をパラメータとする演算マップに基づいて、前記目標吸入空気量を実現するための前記電子スロットルバルブの目標開度を設定する第2の出力制御手段と、
    内燃機関の運転状態が過渡運転状態であるか定常運転状態であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により内燃機関の運転状態が過渡運転と判定された場合、前記第1の出力制御手段により前記電子スロットルバルブの目標開度を設定し、定常運転と判定された場合、前記第2の出力制御手段により前記電子スロットルバルブの目標開度を設定する制御切替手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の出力制御装置。
  7. 前記逆モデルに入力される入力パラメータに対してフィルタ処理を行うフィルタ処理手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の内燃機関の出力制御装置。
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