JP4446264B2 - カートリッジ式・毛先波動直立形歯ブラシ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯ブラシの構造と植毛技術に関するもである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、資源節約を目的にしたブラシ毛スペア式歯ブラシが一部市場で見られたが、外国特許製品でもあり価格面を含めた節約化には難点があった。これはブラシ柄は一年余りの耐用なのに、そのスペアは２ヶ月足らずのアンバランスに因る。つまり通常ブラシの欠点に共通し、これらブラシ毛先は１ヶ月余りで曲り開くのを不可抗力とさえしてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の欠点であるブラシ毛先が曲り開くのを防ぐことで、耐用期間を倍加させると共に、そのみがき効率の倍加も計る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明はカートリッジ式になっているので、関る脱着方法内で課題解決に当る。まずその方法は便宜上、通常ブラシの毛根部に本構造の植毛を脱着できるカートリッジ腔を設けてあり、ブラシ柄とは一体成型のこのブラシヘッドは、本ブラシ毛を容易に通過させるカートリッジ蓋とから成る。
次に、カートリッジ蓋から露出された予め歯並び凹凸に対応の波形ブラシ毛は、カートリッジ蓋縁で押さえられた植毛マットのゴム表皮をテコ軸に、やはりマット下層でこれと相対関係にある波形毛根マットのブラシ圧による伸縮運動のテコ作用とで、その自在なブラシ圧着とみがきモーメントの一体化をめざす。
【０００５】
【実施例】
図１は、本発明に関するカートリッジ蓋 ２ を示した斜視図である。
【０００６】
図２は、本発明を開示するための歯並びを示す平面図であり、図３のカートリッジ側面図とは直接対応関係にあるが、その位置を便宜上ずらしてある。
【０００７】
図３は、本カートリッジ側面を示した縦断面図であり、カートリッジ蓋 ２ の破線表示に被われ露出した波形ブラシ毛 ４ は、ゴム表皮 ５ を有するスポンジ植毛マット ７ の弾力と、応力バランスのとれた波形毛根マット １０に植毛してある。この二層の植毛マット全体は、カートリッジ蓋 ２ とその縁及び付された植毛マット押さえ ３ でカートリッジ腔 ８ に嵌合してあり、またゴム表皮 ５ はその外周縁にみがき液浸入防止のゴムパッキン ６ を併有する。
【０００８】
以上を納めたブラシヘッドの構造とそれぞれ物性の一体発揮において、本発明は次のような特殊機能を使用中、これを反復かつ自在に歯みがき作用として転換発生する事ができる。以下、歯並び凹凸に軽く圧着された波形ブラシ毛 ４ は、分離図示された波形のみがき面 ９ と図上平行に圧着されればもとより、例えば波形を半分ずれた圧着でも、従来ブラシ毛長さの３分の２位のもつ毛足弾力を超えない限りの伸縮応力を有する波形毛根マット １０ 圧着変形により、同様にみがき面 ９ にその毛先を対応圧着でき、より短かい毛足でも従来よりソフトタッチ全体にされる。
【０００９】
しかも、この波形ブラシ毛 ４ はブラシ全体をうすくコンパクト化する為と、殊にみがき面 ９ に耐えずその毛先を直立方向に対応変形でき、それぞれの歯を取囲むべく毛足長さと位置する設けられたゴム表皮 ５ をテコ軸に介し、波形毛根マット １０ とは相対波動する構造をもつ。
【００１０】
この相対波動はブラシ毛を圧着された時からほぼシンクロナイズに作用し、前後へなりみがき始動された波形ブラシ毛 ４ は、そのブラシ圧により対みがき面 ９ に自体が対応波動し、関るゴム表皮 ５ をテコ軸に介した波形毛根マット １０ の波動伸縮運動とみがき圧は連動するので、波動みがきモーメントを生じさせる。
【００１１】
具体例、矢印方向にゆっくり始動されるブラシヘッドにおいて、大臼歯 イ ロ 小臼歯 ハに圧着されつつ左移動する波形ブラシ毛 ４ は、その山形部 Ａ Ｂ Ｃ に各各ほぼ同時に圧着圧を受け、関る摩擦とで波形毛根マット １０の相対位置を圧縮ならびに変形移動させるので、その毛先谷形部 Ａ’Ｂ’Ｃ’とは１／２スパンで波形高低を入替る。この間毛先は各々、対みがき面 ９ に適宜圧着されながらこれを直立方向に捉え続け、二層マットの応力バランスと毛足を含むテコ作用とで波動みがきモーメントを発生する。
【００１２】
得られた波動みがきモーメントの連続ないし反復作用は、波形毛根マット １０ の伸縮弾性を主に、作用を円滑に行う為と毛足の疲労防止策のスポンジ植毛マットで応力バランスを取り、更にそれら二層表面に加工したゴム表皮 ５ をテコ軸に無理なく行う。
【００１３】
【発明の効果】
上述のようにすれば従来の新品でも起き易いみがき効果の半減、先ず歯並奥まで毛先を達かせんが為のブラシ圧着で起こる不可抗力的むだ、即ち歯並凸部をスパンに毛先を既に歯形に開いた状態での使用を追放でき、ひいてはこの状態に起因する様々な欠点を根底から解消できる。因にいまブラシヘッドを上下左右にみがいたその効率は、何れも歯茎には当り過ぎに、みがき運動半分は毛先が曲り逸れたしかもそのまま凸面を空滑りし乍ら、特に左右方向ではそのうえ歯形周りの約半分ずつはそのスパン凸脇を弾じけ渡り、みがき液を散らすのが常であった。更に当然、毛足や毛先は開いた空滑りの横合から研磨され続け、じき曲り開くという運命的欠点があった。
以上等、本発明は従来型の矛盾と欠点を画期的に解消できたので、理想のブラシ効果が得られるうえ、耐用期間も二倍近く延びた。しかも資源や経済の節約化は勿論、毛足を短かくコンパクト化にも成功したので奥歯周りは元より、ブラシを頬張る不快感も数段の改善ができ、圧着が自在になったので子供でも断然みがき易い。
【００１４】
【図面の簡単な説明】
【図１】は、本ブラシヘッドのカートリッジ蓋の斜視図である。
【図２】は、本ブラシヘッドの構造と機能を開示するための歯並び平図であり、図３とは関る直接対応になるが便宜上その位置を、上下平行にずらして図示している。
【図３】は、本カートリッジ側面を示した縦断面図である。
【符号の説明】
１ ブラシヘッド ９ みがき面
２ カートリッジ蓋 １０ 波形毛根マット
３ 植毛マット押さえ １１ ゴムシール
４ 波形ブラシ毛
５ ゴム表皮 イ ロ 大臼歯
６ ゴムパッキン ハ 小臼歯
７ スポンジ植毛マット Ａ Ｂ Ｃ 山形部
８ カートリッジ腔 Ａ’Ｂ’Ｃ’谷形部

Claims (1)

1. ブラシ毛カートリッジ式歯ブラシにおいて、毛先が使用中常に歯並び凹凸と直立方向に作用すべくその磨き面とシンクロナイズに絶えず磨き圧を発する、這（波）動伸縮運動を生ぜしめた関る植毛マットと波形毛根マットの反発作用とで、これらマット上のゴム表皮を関るストレス集束面（各植毛束ではテコたる支軸）に、這動磨きモーメントを各毛先に反復させる構造を有す歯ブラシ。

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