JP4445891B2 - セラミックヒータ及びガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックヒータ、及び、セラミックヒータを有するガスセンサに関し、特に、セラミック体の表面に電極パッドを有し、これに端子部材が接続されたセラミックヒータ、及び、このようなセラミックヒータを有するガスセンサに関する。
従来より、円柱や角柱など棒状のセラミック体に発熱抵抗体が埋設され、セラミック体の表面に電極パッドが設けられたセラミックヒータが知られている。電極パッドには、外部との接続に利用される端子部材が接続される。電極パッドと端子部材の接続方法としては、2つの方法が公知である。
第1の接続方法は、例えばAgロウやAuロウ、Cuロウなどのロウ材により、電極パッドと端子部材を固着して接続するものである。例えば特許文献1に、このように接続されたセラミックヒータが開示されている。
第2の接続方法は、端子部材にバネ部を設け、そのバネ弾性を利用して、電極パッドと端子部材を接触させて接続するものである。例えば特許文献2に、このように接続されたセラミックヒータ(センサ素子)を有するガスセンサが開示されている。
特開2001−297856号公報 特開2003−43004号公報
第1の接続方法によれば、電極パッドと端子部材がロウ材により固着されるため、その接続部分が酸化や腐食の影響を受けにくく、接続信頼性が高いという利点がある。しかし、使用するロウ材によって様々な問題が生じる。例えば、Agロウを利用した場合には、セラミックヒータを高温下で使用したときに、正極電極パッドと負極電極パッドとの間に生じる電位差によりAgのマイグレーションが発生し、短絡する恐れがある。また、AuロウやCuロウは、電極パッドと端子部材を接続する際、作業温度を高くしなければならないため、セラミックヒータに大きな残留応力が生じやすく、また、作業性も悪い。
一方、第2の接続方法によれば、特別な加工が不要なためコスト面で有利であり、ロウ付けする場合に生じる問題点もない。しかし、端子部材のバネ部のバネ弾性のみを利用して電極パッドと端子部材とを接続させる構成では、電極パッドと端子部材との接続部分が酸化や腐食の影響を受けやすく、接続信頼性が劣る。また、端子部材のバネ部のへたりにより端子部材と電極パッドとの間で接触抵抗が大きくなったり、これらの接続不良が生じることもあり、この点においても接続信頼性が低い。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電極パッドと端子部材をロウ付けする必要がなく、且つ、これらの接続信頼性が高いセラミックヒータ、及び、このようなセラミックヒータを有するガスセンサを提供することを目的とする。
その解決手段は、発熱抵抗体が配設されたセラミック体と、前記セラミック体の表面に設けられた電極パッドと、前記電極パッドに接続する端子接続部を有する端子部材と、を備えるセラミックヒータであって、前記端子接続部が前記電極パッドに接触した状態でこれらを覆う被覆部材であって、自身が変形可能で耐熱性を有する被覆部材と、前記被覆部材の上から前記セラミック体側に加締められてなり、前記被覆部材を変形させ、この被覆部材を介して前記端子接続部を前記電極パッドに接触させつつ前記セラミック体に押圧して固定する加締部材と、を備えるセラミックヒータである。
前述したように、電極パッドと端子部材をロウ付け接続すると様々な問題が生じるため、電極パッドと端子部材は接触接続させたい。しかし、端子部材にバネ部を設けてバネ弾性を利用して接触接続する方法では、前述のように接続信頼性に劣る。
そこで、本発明者らは、加締めを利用して電極パッドと端子部材を接続する方法を検討した。しかしながら、端子接続部を電極パッドに接触させ、この上から直接加締部材により加締めると、セラミック体は文字通りセラミックからなるので、加締めによってセラミック体が割れるなど破損しやすい。一方、加締めを弱くしてセラミック体の破損を防止しようとすると、今度は端子部材を電極パッドに確実に固定できなくなる恐れがある。本発明者らは、鋭意検討した結果、このような問題点を解決できる加締接続を考案し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のセラミックヒータは、端子接続部が電極パッドに接触した状態でこれらを覆う被覆部材であって、自身が変形可能で耐熱性を有する被覆部材と、この被覆部材の上からセラミック体側に加締められてなり、被覆部材を変形させ、被覆部材を介して端子接続部を電極パッドに接触させつつ押圧して固定する加締部材とを備える。
このようなセラミックヒータでは、電極パッドを含むセラミック体及び端子接続部と加締部材との間に、自身が変形可能な被覆部材を介在させているので、加締部材によって加締接続を行っているにも拘わらず、セラミック体に破損が生じにくい。しかも、加締接続しているため、端子接続部を電極パッドに確実に固定できるので、バネ弾性のみを利用した従来のものに比べ、端子接続部(端子部材)と電極パッドとの接続信頼性が高い。加えて、被覆部材は耐熱性を有するので、高温に加熱されるセラミックヒータに用いても問題ない。
ここで、「セラミック体」は、セラミックヒータを加熱するための発熱抵抗体が配設され、セラミックからなるものであればよい。発熱抵抗体はセラミック体内に埋設されていても、セラミック体表面に設けられていてもよい。また、セラミック体の形状は、適宜変更できる。また、セラミック体は、ヒータとしての機能を有するだけでなく、ガスセンサとしての機能を有するなど、他の機能を有するものであっても構わない。
また、本発明が適用される「電極パッド」は、セラミック体の表面に設けられたものであればよく、その数は単数でも複数でも構わない。また、電極パッドには、発熱抵抗体に電気的に接続されたヒータ用電極パッドの他、その他の目的で設けられた電極パッドも含まれる。例えば、セラミック体がガス検出機能を発揮するセンサ部を有する場合に、そのセンサ部に電気的に接続される電極パッドや、セラミック体に発熱抵抗体に対してのマイグレーション防止用の電極パターンを設けたときに、これに電気的に接続される電極パッドなどが挙げられる。なお、この電極パッドには、メッキ層が形成されていてもよい。
また、一対のヒータ用電極パッドのうち、+電位となる一方の電極パッドは、本発明により端子部材の端子接続部と接触させて導通させ、−電位となる他方の電極パッドは、ロウ材により端子部材の端子接続部とロウ付け固定してもよい。
「端子部材」は、電極パッドに接続する端子接続部を有するものであればよく、その形状や材質は適宜変更できる。例えば、Ni、Cr、Fe等の1種ないし2種以上の合金からなる金属製の端子部材が挙げられる。なお、加締めによるセラミック体の破損をより一層生じにくくし、加締部材の加締外径や加締め力などの作業条件の許容範囲を広くする観点から、端子部材自身はインコネル等のバネ性に優れる材質にて形成されることが好ましい。
「被覆部材」は、自身が変形可能で耐熱性を有するものであればよく、その材質や形状は適宜変更できる。本発明においては、必ずしも絶縁性を有する必要はない。「変形可能」とは、加締部材によって加締められたときに変形可能であることを意味し、また、「耐熱性を有する」とは、セラミックヒータの使用環境下においても耐えられることを意味する。具体的には、例えば、ガラス繊維やセラミック繊維、金属繊維を用いた織布あるいは不織布が挙げられる。なお、被覆部材の耐熱性としては、350℃以上の耐熱温度を有することが、セラミックヒータの使用環境等を考慮した場合に好ましい。
「加締部材」は、被覆部材を変形させた状態で端子接続部をセラミック体に対して固定できるものであればよく、その形状や材質は適宜変更できる。
更に、上記のセラミックヒータであって、前記電極パッドを複数有すると共に、これらに対応する前記端子部材を複数有し、前記被覆部材は、絶縁体からなり、複数の前記電極パッドと複数の前記端子部材の前記端子接続部のいずれをも、各々の前記端子接続部が対応する各々の前記電極パッドに接触した状態で覆ってなり、前記加締部材は、前記被覆部材を介して各々の前記端子接続部のいずれをも対応する前記電極パッドに接触させつつ、前記セラミック体に固定してなるセラミックヒータとすると良い。
本発明によれば、複数の電極パッドがセラミック体に設けられ、これらに対応する端子部材も複数有する。そして、被覆部材は、複数の電極パッドと複数の端子部材の端子接続部のいずれをも覆い、加締部材は、被覆部材を介して各々の端子接続部のいずれをも対応する電極パッドに接触させつつセラミック体に押圧して固定している。そして、本発明の被覆部材は絶縁体であるので、電極パッド同士や端子部材同士の短絡を防止しつつ、複数箇所の導通を並行して維持できる。
しかも、このように加締接続することで、被覆部材や加締部材を、電極パッド及び端子部材別にその数だけ複数用意する必要がなくなり、セラミックヒータの製造コストを低減でき、組付け等の作業性を向上させることができる。
また、他の解決手段は、発熱抵抗体が配設された棒状のセラミック体と、前記セラミック体の表面にその周方向に並んで設けられた複数の電極パッドと、各々の前記電極パッドに接続する端子接続部を有する複数の端子部材と、を備えるセラミックヒータであって、複数の前記電極パッドと複数の前記端子部材の前記端子接続部のいずれをも、各々の前記端子接続部が対応する各々の前記電極パッドに接触した状態で、前記セラミック体の径方向外側から覆う被覆部材であって、絶縁体からなり、自身が変形可能で耐熱性を有する被覆部材と、前記被覆部材よりも径方向外側に配置されて径方向内側に向かって加締められてなり、前記被覆部材を変形させ、この被覆部材を介して各々の前記端子接続部のいずれをも対応する前記電極パッドに接触させつつ前記セラミック体に押圧して固定する加締部材と、を備えるセラミックヒータである。
本発明のセラミックヒータも、電極パッド及び端子接続部と加締部材との間に、自身が変形可能な被覆部材を介在させているので、加締部材によって加締接続を行っているにも拘わらず、セラミック体に破損が生じにくい。しかも、加締接続しているため、端子接続部を電極パッドに確実に固定できるので、バネ弾性を利用した従来のものに比べ、端子接続部(端子部材)と電極パッドとの接続信頼性が高い。加えて、被覆部材は耐熱性を有するので、高温に加熱されるセラミックヒータに用いても問題ない。
更に、本発明では、被覆部材は、複数の電極パッドと複数の端子部材の端子接続部のいずれをも覆い、加締部材は、被覆部材を介して各々の端子接続部のいずれをも対応する電極パッドに押圧して固定している。しかし、本発明の被覆部材は絶縁体であるので、電極パッド同士や端子部材同士の短絡を防止しつつ、複数箇所の導通を並行して維持できる。
しかも、このように加締接続することで、被覆部材や加締部材を、電極パッド及び端子部材別にその数だけ複数用意する必要がなくなり、セラミックヒータの製造コストを低減でき、組付け等の作業性を向上させることができる。
また、本発明では、セラミック体が棒状で、電極パッドがその表面に周方向に並んで複数設けられており、被覆部材は、電極パッド及び端子部材をセラミック体の径方向外側から覆い、加締部材は、この被覆部材よりも径方向外側に配置されて径方向内側に向かって加締められている。このようにすることで、複数の電極パッドと端子部材との接続が容易となり、この点でもセラミックヒータの製造コストを低減できる。
ここで、本発明のセラミック体は棒状であるが、「棒状」には、略円柱で棒状(いわゆる丸棒状)をなすものの他、略角柱状で棒状をなすものなども含まれる。なお、セラミック体は丸棒状に形成されるのが好ましい。加締部材をセラミック体に向かって加締めた際に、略均一な加締め力が径方向内側に掛かり易く、端子接続部のいずれもが対応する電極パッドに対して良好に押圧されることになるからである。また、セラミック体が丸棒状をなす場合、加締部材をセラミック体に向けて八方丸加締めやローリング加締め等の丸加締めすることが好ましい。より一層均一な加締め力を丸棒状のセラミック体に向けて付与させることができるからである。
被覆部材は、複数の電極パッド及び端子部材のいずれをも覆うものであればよく、セラミック体の外周全周を覆うものでもよいし、セラミック体の外周の一部を覆うものでもよい。
また、加締部材も、複数の端子部材のいずれをも電極パッドに接触させた状態でセラミック体に固定するものであればよく、セラミック体の外周全周を覆うリング状のものでもよいし、セラミック体の外周の一部を覆うC字状のものなどでもよい。
更に、上記のいずれかに記載のセラミックヒータであって、前記被覆部材は、無機繊維のシートからなるセラミックヒータとすると良い。
本発明によれば、被覆部材は、無機繊維のシートからなる。無機繊維のシートは、高い絶縁性を有すると共に、自身が変形可能で耐熱性を有するものが多いので、被覆部材として特に好適である。なお、「無機繊維」とは、無機質を主成分とする繊維を意味し、金属繊維は含まれない。具体的には、ガラス繊維やセラミック繊維を用いた織布あるいは不織布などが挙げられる。
更に、前記端子接続部は、前記電極パッドの両側縁を跨ぐようにして前記セラミック体の周方向の一部を包囲する形態をなし、自身の両端部が前記セラミック体の表面に接触していると良い。
本発明によれば、端子接続部は、電極パッドに接触する箇所(部位)以外に、自身の両端部がセラミック体の表面に接触した状態で、加締部材によってセラミック体に押圧され固定されている。これにより、端子接続部と、電極パッドを含めたセラミック体表面との接触領域が増すため、端子部材が引っ張られることがあっても加締部材の内側から抜けにくくなる。従って、端子接続部(端子部材)と電極パッドとの接続信頼性をより一層高めることができる。
また、上記のセラミックヒータであって、前記端子接続部は、前記加締部材が前記セラミック体側に加締められる際に前記両端部の間隔が弾性的に拡がり可能に構成されており、さらに前記セラミック体に向けて突出すると共に、前記電極パッドに弾性的に接触する電極パッド当接部を有すると良い。
本発明によれば、端子接続部の両端部の間隔が弾性的に拡がり可能に構成されると共に、前記電極パッドに弾性的に接触する電極パッド当接部を有している。これにより、加締部材がセラミック体側に加締められる際に、被覆部材の変形に加えて、端子接続部自身も電極パッドに接触した状態を維持しながら弾性変形することができるため、加締部材によって加締接続を行っているにも拘わらず、セラミック体の破損を確実に防止することができる。また、被覆部材自身が変形可能であるのに加えて、端子接続部も電極パッドに接触した状態を維持しながら弾性変形可能であることから、加締部材の加締外径や加締め力などの作業条件の許容範囲を広く設定することができ、加締接続の自由度を確保することができる。
また、他の解決手段は、上記のいずれかに記載のセラミックヒータを備えるガスセンサである。
前述したように、セラミックヒータは、電極パッドと端子部材とをロウ付けする必要がなく、且つ、これらの接続信頼性が高いので、このセラミックヒータをガスセンサに適用することにより、信頼性の高いガスセンサとすることができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態に係るセラミックヒータ100について説明する。図1にセラミックヒータ100を示す。なお、セラミックヒータ100のうち、図1中、下方を先端側とし、上方を後端側とする。
このセラミックヒータ100は、後述する酸素センサ200に組み込まれるものであり、酸素濃度を測定する際、酸素センサ素子を加熱するために利用される。セラミックヒータ100は、円柱で棒状(いわゆる丸棒状)をなすセラミック体101と、一対のヒータ端子金具(端子部材)121,121と、絶縁被覆シート(被覆部材)131と、加締リング(加締部材)141から構成されている。
セラミック体101は、アルミナ製の碍管103に、2層のアルミナ製セラミック層(第1セラミック層105及び第2セラミック層106)が積層されてなる(図3も参照)。第1,第2セラミック層105,106の層間には、先端側に位置する発熱部108と、これに接続し後端側へ延びる一対のリード部109,109とからなり、タングステンを主体とする発熱抵抗体107が埋設されている。また、セラミック体101の後端側の表面(詳細には、図3に示すように、第2セラミック層106のうち発熱抵抗体107が形成された面とは反対側の表面)には、一対の電極パッド111,111が周方向に並んで設けられている。一対のリード部109,109と一対の電極パッド111,111は、第2セラミック層106の後端側にこれを貫通して形成された一対のスルーホール導体113,113によって接続されている。
ヒータ端子金具121,121は、インコネル718からなる厚さ0.2mmの略平板の金属板を2箇所で屈曲加工されたものである(図4も参照)。ヒータ端子金具121,121は、端子接続部123と、端子接続部123から屈曲しセラミック体101の径方向外側へ延びる端子中間部125と、端子中間部125から屈曲し後端側へ延びる端子リード部127から構成されている。そして、各々の端子接続部123,123が各々の電極パッド111,111に、ロウ材を使用することなく接触して、電気的に接続されている。また、各々のヒータ端子金具121の端子リード部127は、後述するヒータリード線218,219の金属芯線と接続されている。
絶縁被覆シート131は、無機繊維であるセラミック繊維のシートからなる、厚さ1.0mmのセラミックシート(日本無機株式会社製MCペーパー)である(図4も参照)。この絶縁被覆シート131は、自身が変形可能で緩衝材としての柔軟性に優れ、常用450℃以上の温度条件下にも耐え得る耐熱性を有し、絶縁性にも優れる。また、高温下でもガスを発生しない。なお、絶縁被覆シート131として、無機繊維であるガラス繊維からなるガラスシートを利用してもよい。このようなものも、自身が変形可能で柔軟性に優れ、高い耐熱性を有し、絶縁性にも優れ、更に、高温下でもガスを発生しない。絶縁被覆シート131は、各々の端子接続部123,123が各々の電極パッド111,111に接触した状態で、これらを含め、セラミック体101の後端側の外周を、一部を除きほぼ全周にわたって覆っている。セラミックヒータ100の完成状態において、絶縁被覆シート131は、加締リング141の加締めによって、変形している。
加締リング141は、SUS304の環状体からなる。加締リング141は、絶縁被覆シート131の径方向外側に配置されており、径方向内側(セラミック体101側)に向かって加締められている。なお、本実施形態において、この加締めは八方丸締めにより行っている。そして、この加締リング141によって、絶縁被覆シート131が変形された状態で、各々の端子接続部123,123のいずれもが対応する電極パッド111,111に固定されている。
このようなセラミックヒータ100は、各々の電極パッド111,111及び各々の端子接続部123,123と加締リング141との間に、自身が変形可能な絶縁被覆シート131が介在しており、さらにヒータ端子金具121がインコネル718といったバネ性に優れる材質形成されているので、加締リング141により加締接続を行っているにも拘わらず、セラミック体101に破損が生じにくい。しかも、加締接続を行っているため、端子接続部123,123を電極パッド111,111に確実に固定でき、ヒータ端子金具のバネ弾性のみを利用して端子接続部と電極パッドとを接続させた従来のものに比べ、端子接続部123,123と電極パッド111,111との接続信頼性が高い。
更に、絶縁被覆シート131は、複数の電極パッド111,111と複数の端子接続部123,123のいずれをも覆い、加締リング141は、絶縁被覆シートを介して各々の端子接続部123,123のいずれをも対応する電極パッド111,111に固定している。しかし、この絶縁被覆シート131は絶縁体であるので、電極パッド111,111同士や端子部材121,121同士の短絡を防止しつつ、複数箇所(2カ所)の導通を並行して維持できる。
しかも、このように加締接続することで、絶縁被覆シート131や加締リング141を、電極パッド111,111及び端子部材121,121別にその数だけ複数用意する必要がなくなり、これらの部品単価やセラミックヒータ100の製造コストを低減できる。
また、セラミック体101が棒状(本実施形態では丸棒状)で、電極パッド111,111がその表面に周方向に並んで複数設けられており、絶縁被覆シート131は、電極パッド111,111及び端子部材121,121をセラミック体101の径方向外側から覆い、加締リング141は、この絶縁被覆シート131よりも径方向外側に配置されて径方向内側に向かって加締められている。このようにすることで、複数の電極パッド111,111と端子部材121,121との接続が容易となり、この点でもセラミックヒータ100の製造コストを低減できる。
次いで、本実施形態に係る酸素センサ200(ガスセンサ)について説明する。図2に酸素センサ200の内部構造を示す。なお、酸素センサ200のうち、図2中、下方を先端側とし、上方を後端側とする。
この酸素センサ200は、内燃機関の排ガス管に取り付けて、排気ガス中の酸素濃度を測定するものである。酸素センサ200は、軸方向に延びる酸素センサ素子202、酸素センサ素子202の内側に挿入された上記のセラミックヒータ100、酸素センサ素子202の周囲を取り囲む主体金具203、主体金具203の先端側に取り付けられたプロテクタ204、主体金具203の後端側に取り付けられた金属外筒221等から構成されている。
酸素センサ素子202は、先端が閉じた中空軸状をなす。酸素センサ素子202は、YないしCaOを固溶させたZrO等からなり、先端が閉じた中空軸状をなし、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体202aを有する。
固体電解質体202aの内面には、そのほぼ全面を覆うように、Pt、Pt合金等からなる多孔質の基準電極202bが設けられている。一方、固体電解質202aの外面のうち先端部にも、同様な多孔質の測定電極202cが設けられている。更に、少なくともこの測定電極202cの表面には、スピネル等の耐熱性物質からなる多孔質の電極保護層202dが被覆されている。
また、酸素センサ素子202には、第1センサ端子金具211が内側から当接して、基準電極202bと電気的に接続し、また、第2センサ端子金具212が外側から当接して、測定電極202cと電気的に接続している。第1,第2センサ端子金具211,212は、他方でセンサ出力リード線213,214と接続している。
この酸素センサ素子202の有底孔202eには、上記のセラミックヒータ100が挿入されている。セラミックヒータ100の後端側は、セパレータ231内に挿入され、そこでセラミックヒータ100に設けられたヒータ用端子金具121,121が、外部に延びるヒータリード線218,219と接続している。
酸素センサ素子202の軸方向の中間部には、径方向外側に突出する係合フランジ部202fが設けられている。そして、この係合フランジ部202fが、絶縁性セラミックからなるインシュレータ205,207、金属製パッキン208a,208b、及びタルクからなるセラミック粉末206により係合保持されることで、酸素センサ素子202は、中心に挿通孔を有する筒状の主体金具203に気密に保持されている。
このような酸素センサ素子202は、基準電極202bが設けられた固体電解質体202aの内側を大気に晒し、測定電極202cが設けられた固体電解質体202aの外側(即ち、電極保護層202d側)を排ガス(例えば、自動車の排気ガス)に晒すように配置される。そして、使用時にはセラミックヒータ100が加熱される。そうすると、セラミックヒータ100の加熱に伴い固体電解質体202aが活性化して酸素イオン伝導性を帯び、大気の方が排ガスよりも酸素濃度が高いことから、大気と排ガスとの間に生じる酸素濃度差に従って酸素イオンが固体電解質体202a中を排ガス側に拡散し、これに伴って起電力が発生する。この起電力を検出信号として外部に取り出せば、例えば、自動車エンジンの空燃比の調整に利用可能となる。
主体金具203は、酸素センサ200を排気管等の取付部に取り付けるためのねじ部203bや六角部203cを有し、プロテクタ接続部203aにプロテクタ204(詳細は外側プロテクタ204a)が溶接されている。このプロテクタ204は、外側プロテクタ204aと内側プロテクタ204bの二重構造をなしており、主体金具203の先端側開口部から突出する酸素センサ素子202の先端部を覆うように取り付けられている。この酸素センサ200は、ねじ部203bより先端側が排気管等の中に位置し、それより後端側は外部の大気中に位置して使用される。プロテクタ204を構成する外側プロテクタ204a、内側プロテクタ204bには、排気ガスを透過させる複数のガス透過口が形成されている。
一方、主体金具203の後端部203eは、インシュレータ207との間にリングパッキン209を介して加締められている。また、六角部203cの後端側の接続部203dには、肉薄な筒状の金属外筒221の先端部221aが全周レーザ溶接されている。
金属外筒221の後端側開口部には、フッ素ゴムで構成されたグロメット251が嵌入され加締められている。グロメット251の中心部には、大気を金属外筒221内に導入する一方、水分の進入を防ぐフィルタ部材252が配置されている。このグロメット251の先端側には、絶縁性のアルミナセラミックからなるセパレータ231が配置されている。そして、セパレータ231及びグロメット251を貫通した状態で、センサ出力リード線213,214及びヒータリード線218,219が配置されている。また、セパレータ231には、各リード線213,214,218,219と接続する、第1,第2センサ端子金具211,212のコネクタ部211a,212a、及び、ヒータ用端子金具121,121が、互いに絶縁されつつ内部に保持されている。
このようなガスセンサ200は、本発明を適用したセラミックヒータ100を備える。セラミックヒータ100は、前述したように、電極パッド111,111とヒータ用端子金具121,121とをロウ付けする必要がなく、且つ、これらの接続信頼性が高いので、信頼性の高いガスセンサ200とすることができる。
次いで、上記セラミックヒータ100及び上記酸素センサ200の製造方法について説明する。
セラミックヒータ100の製造方法について説明する。図3にセラミック体101の形成方法について模式的に示す。また、図4にセラミック体101からセラミックヒータ100を形成するまでの工程を示す。
まず、第1セラミック層105及び第2セラミック層106となる第1未焼成セラミック層(第1グリーンシート)105及び第2未焼成セラミック層(第2グリーンシート)106を作成する。具体的には、アルミナ(Al)粉末93wt%と、SiO粉末、酸化カルシウム(CaO)となる炭酸カルシウム(CaCO)粉末、及び、酸化マグネシウム(MgO)となる炭酸マグネシウム(MgCO)粉末からなる焼結助剤7wt%とを配合し、原料粉末を調製する。次に、この原料粉末100重量部に対し、ポリブチルビニラール10重量部と、ジブツルフタレート5重量部と、メチルエチルケトン及びトルエンを合計で70重量部とを添加し、ボールミールでスラリー状に混合する。その後、減圧脱泡し、ドクターブレード法によって厚さ0.05mmの第1グリーンシート105、及び、厚さ0.2mmの第2グリーンシート106を作成する。第2グリーンシート106には、一対のスルーホール導体113を形成するための一対のスルーホールを所定の位置に穿設しておく。なお、第1グリーンシート105は厚みが薄く非常に破れやすいため、第2グリーンシート106への圧着が終わるまでは搬送テープに張り付けた状態で取り扱う。
次に、第2グリーンシート106上に発熱抵抗体107及び電極パッド111を形成するための金属抵抗体インク(メタライズインク)を、以下の方法で作成する。即ち、タングステン(W)粉末97wt%と、アルミナ粉末3wt%とを配合した原料粉末100重量部に対し、樹脂系バインダ6重量部と、アセトン100重量部と、ブチルカルビドール70重量部とを添加し、ポットでスラリー状に混合する。その後、減圧脱泡し、アセトンを蒸発させることにより、メタライズインクを得る。
次に、厚膜印刷法により、第2グリーンシート106の一方の面に、上記のメタライズインクを25μmの厚さで印刷し、発熱抵抗体107を構成する発熱部108及びリード部109となる未焼成メタライズ層を形成する。また、第2グリーンシート106の他方の面にも、メタライズインクを所定位置に印刷し、一対の電極パッド111となる未焼成メタライズ層を形成する。また、一対のスルーホールの内壁にもメタライズインクを印刷し、スルーホール導体113となる未焼成スルーホール導体を形成する。
次に、第2グリーンシート106のうち、発熱抵抗体107の未焼成メタライズ層が形成された側の面上に、第1グリーンシート105のうち、搬送テープが張り付けられていない側の面を圧着する。その後、搬送テープを剥がし、その面にアルミナペースト(共素地)を塗布する。次に、この塗布面を別途作成しておいたアルミナ製の碍管103側として、互いに圧着された第1,第2グリーンシート105,106を碍管103に巻き付け、外周を押圧することによりセラミックヒータ成形体を作成する。
次に、セラミックヒータ成形体を250℃で6時間加熱して樹脂抜きを行い、その後、セラミックヒータ成形体を還元雰囲気下において、1550℃で5時間焼成する。これにより、心棒としての碍管103とその外周を取り巻く層としての第1グリーンシート105と、更にその外周を取り巻く層としての第2グリーンシート106が一体として焼成される。その後、電極パッド111,111上にニッケルメッキ層を形成して、電極パッド111,111を完成させる。かくして、セラミック体101が得られる(図4の最上図を参照)。
次に、公知の手法により形成されたヒータ用端子金具121,121を用意する。そして、図4に示すように、ヒータ用端子金具121,121の端子接続部123,123を、セラミック体101の電極パッド111,111にそれぞれ接触させる。
次に、所定形状に切断した絶縁被覆シート131を用意し、各々の端子接続部123,123が各々の電極パッド111,111に接触した状態で、これらの上からセラミック体101の後端側部分の外周を僅かな隙間をあけてほぼ全周にわたってC字状に取り巻く。
次に、公知の手法によって形成された加締リング141を用意し、絶縁被覆シート131の径方向外側に配置する。
次に、加締リング141を八方丸締めによって径方向内側に加締め、絶縁被覆シート131を変形させた状態で、各々の端子接続部123,123を各々の電極パッド111,111に接触させつつセラミック体101に押圧して固定する。
かくして、セラミックヒータ100が完成する。
次いで、酸素センサ200の製造方法について説明する。
この酸素センサ200は、公知の方法により製造できる。即ち、公知の手法により製造した酸素センサ素子202を用意し、これを主体金具203に挿入すると共に、インシュレータ205,207、金属製パッキン208a,208b、セラミック粉末206及びリングパッキン209も、主体金具203に挿入し、主体金具203の後端部203eを加締めて、酸素センサ素子202を主体金具203に固定する。また、プロテクタ204を主体金具203に固定する。
次に、センサ出力リード213,214が接続された第1,第2センサ端子金具211,212、及び、ヒータリード線218,219が接続された上記セラミックヒータ100のヒータ用端子金具121,121をセパレータ231内に配置する。更に、このセパレータ231及びグロメット251を金属外筒221に取り付ける。そして、この金属外筒221を主体金具203に全周レーザ溶接し、グロメット251を金属外筒221と共に加締める。
かくして、酸素センサ200が完成する。
(実施形態2)
次いで、本発明の第2の実施形態に係るセラミックヒータ300について、図5〜図8を参照しつつ説明する。第2の実施形態に係るセラミックヒータ300は、第1の実施形態のセラミックヒータ100におけるヒータ端子金具121を、ヒータ端子金具321に代えた点でのみ相異するものである。そこで、ヒータ端子金具321についての相異部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略あるいは簡略化すると共に、同一部位には同一の符号を付すに止める。
セラミックヒータ300は、図7に示すように、円柱で棒状(いわゆる丸棒状)をなすセラミック体101と、一対のヒータ端子金具(端子部材)321と、絶縁被覆シート(被覆部材)131と、加締リング(加締部材)141とから構成されている。このセラミックヒータ300についても、第1の実施形態に係るセラミックヒータ100と同様に、前述した酸素センサ200に組み込まれるものであり、酸素濃度を測定する際、酸素センサ素子202を加熱するために利用される。なお、図7に示したセラミックヒータ300のうち、ヒータ端子金具321が、加締リング141を用いて電極パッド111に加締接続された構造の要部の断面図を図8に示し、図7に示したセラミックヒータ300のA−A断面図を図9に示す。
ヒータ端子金具321は、インコネル718からなる金属板を屈曲加工されたものであり、図5に示すように、端子接続部323と、端子接続部323の後端側(図5中、上方)に連結され、後方に向かってストレート状に延びる端子中間部325と、この端子中間部325の後端側に連結されるヒータコネクタ部327とを有する。このうち、ヒータコネクタ部327は、酸素センサ200に組み込む際に、ヒータリード線218(または218)の金属芯線を内側に配置した状態で加締められることで当該金属芯線を把持する部位にあたる。
ヒータ端子金具321の端子接続部323は、図6に示すように、軸線の直交方向断面が略椀形状に屈曲されており、セラミック体101の表面に設けられた1つの電極パッド111と向かい合う対向壁331と、この対向壁331の両側縁にそれぞれ連結され、側壁333,333とを有する。そして、セラミックヒータ300の完成状態において、この端子接続部323は、電極パッド111の両側縁を跨ぐようにしてセラミック体101の周方向の一部を包囲しつつ、自身の両端部(換言すれば、側壁333,333の対向壁331に連結する側とは反対側に位置する端部)335,335がセラミック体101の表面に接触するように構成されている(図9参照)。また、端子接続部323の両端部335,335の間隔は、加締部材141がセラミック体101側に加締められる際に弾性的に拡がることが可能なように、セラミック体101の直径よりも小さく設定されている。
この端子接続部323のうち、対向壁331には電極パッド当接部337が設けられている。電極パッド当接部337は、端子接続部323の先端側(図5中、下方)が開いたコ字状の切れ目を設けることによって形成されている。この電極パッド当接部337は、後端側が自由端で、先端側で対向壁331に繋がる片持ち構造を有している。また、電極パッド当接部337は、先端側と自由端側との間にストレート状の接触壁339が形成されるように屈曲した形状をなすと共に、セラミック体101に向けて突出する形状をなしている。
そして、各々のヒータ端子金具321,321は、図8及び図9に示すように、絶縁被覆シート131に覆われた状態で、加締部材141によりセラミック体101に押圧されて固定されている。各々の端子接続部323,323は、各々の電極パッド111の両側縁を跨ぐようにしてセラミック体101の周方向の一部を包囲しつつ、電極パッド当接部337(より詳細には、接触壁339)が各々の電極パッド111,111に、ロウ材を使用することなく、弾性的に接触している。
このセラミックヒータ300においても、ヒータ端子金具321,321と加締リング141との間に、自身が変形可能な絶縁被覆シート131を介在させているので、加締リング141により加締接続を行っているにも拘わらず、セラミック体101に破損が生じにくく、端子接続部323,323(詳細には、電極パッド当接部337,337)と電極パッド111,111との接続信頼性が高い。
また、個々の端子接続部323は、電極パッド111に接触する箇所(部位)以外に、自身の両端部335,335がセラミック体101の表面に接触した状態で、加締リング141によってセラミック体101に押圧され固定されている。これにより、端子接続部337と、電極パッド111を含めたセラミック体101表面との接触領域が増すため、ヒータ端子金具321が、例えばヒータ用リード線218(219)の引っ張りによって後端側に引っ張られることがあっても加締リング141の内側から抜けにくくなる。
なお、上記セラミックヒータ300の製造方法についても、基本的には前述したセラミックヒータ100の製造方法と同じであるが、ヒータ端子金具321の端子接続部323が、前述したように、両端部325,325の間隔が弾性的に拡がり可能に構成されると共に、電極パッド111に弾性的に接触する電極パッド当接部337を有している。このため、加締リング141を八方丸加締めによって径方向内側(セラミック体101側)に加締める際に、絶縁被覆シート131の変形に加えて、端子接続部323自身も電極パッド111に接触した状態を維持しながら弾性変形することができる。従って、本実施形態のセラミックヒータ300の製造方法では、絶縁被覆シート131自身が変形可能であるのに加えて、端子接続部323も弾性変形可能であるが故に、加締リング141の加締外径や加締め力などの作業条件の許容範囲を広く設定することができ、前述したセラミックヒータ100と比較して加締接続の自由度を確保することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、本発明を酸素センサ200に適用した場合について説明したが、NOxセンサやHCセンサなど他のガスセンサに適用することも可能である。
また、上記実施形態1,2では、セラミックヒータ100が丸棒であるが、角棒でもよいし、その他の形態とすることもできる。
更に、上記実施形態1,2では、加締部材141が、リングであるが、C字状としてもよい。また、複数の加締部材141を利用してもよい。
また、上記実施形態1,2では、1つの被覆部材131が、各々の電極パッド111,111と各々の端子接続部123,123を覆っているが、電極パッド111及び端子接続部123毎に、複数の被覆部材を利用してもよい。
更に、セラミック体101には、発熱抵抗体107が埋設されている部位とは異なる部位にマイグレーション防止電極を設けることもできる。このようにマイグレーション防止電極を設けることで、セラミック体101内にアルカリ金属成分やアルカリ土類金属が含有される場合(不可避的に含有される場合も含む)にも、それらのイオンをマイグレーション防止電極に引き寄せることができ、発熱抵抗体107に不具合が生じるのを効果的に防ぐことができる。
また、発熱抵抗体107の材質は、タングステンを主体としたものに限定されず、貴金属やモリブテンを主体にして構成してもよい。なお、貴金属としては、Pt,Rh、Ru、Pd等が挙げられ、これらの1種のみを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
さらに、上記実施形態2では、端子接続部323のうち電極パッド111に弾性的に接触するフレーム当接部323を片持ち状に形成したが、端子接続部323の対向壁331に軸線方向に平行な切れ目を2つ設け、セラミック体101側に向けて円弧状に膨らむように外方に膨出させた両持ち構造に形成しても良い。
第1の実施形態に係るセラミックヒータ100を示す説明図である。 第1の実施形態に係るセラミックヒータ100を組み付けた状態の酸素センサ200の縦断面図である。 第1の実施形態に係るセラミックヒータ100の製造方法のうち、セラミック体101の形成を示す説明図である。 第1の実施形態に係るセラミックヒータ100の製造方法のうち、セラミック体101からセラミックヒータ100を製造するまでを示す説明図である。 第2の実施形態に係るセラミックヒータ300への組み付け前の状態を示すヒータ端子金具321の斜視図である。 図5に示したヒータ端子金具321のうち、点線で示した部分の断面図である。 第2の実施形態に係るセラミックヒータ300を示す説明図である。 図7に示したセラミックヒータ300のうち、ヒータ端子金具321が、加締リング141を用いて電極パッド111に加締接続された構造の要部を示す断面図である。 図7に示したセラミックヒータ300のA−A断面図である。
符号の説明
100,300 セラミックヒータ
101 セラミック体
111 電極パッド
121,321 ヒータ端子部材(端子部材)
123,323 端子接続部
131 絶縁被覆シート(被覆部材)
141 加締リング(加締部材)
200 酸素センサ(ガスセンサ)
335 両端部(端子接続部の両端部)
337 フレーム当接部

Claims (7)

  1. 発熱抵抗体が配設されたセラミック体と、
    前記セラミック体の表面に設けられた電極パッドと、
    前記電極パッドに接続する端子接続部を有する端子部材と、
    を備えるセラミックヒータであって、
    前記端子接続部が前記電極パッドに接触した状態でこれらを覆う被覆部材であって、自身が変形可能で耐熱性を有する被覆部材と、
    前記被覆部材の上から前記セラミック体側に加締められてなり、前記被覆部材を変形させ、この被覆部材を介して前記端子接続部を前記電極パッドに接触させつつ前記セラミック体に押圧して固定する加締部材と、
    を備えるセラミックヒータ。
  2. 請求項1に記載のセラミックヒータであって、
    前記電極パッドを複数有すると共に、これらに対応する前記端子部材を複数有し、
    前記被覆部材は、絶縁体からなり、複数の前記電極パッドと複数の前記端子部材の前記端子接続部のいずれをも、各々の前記端子接続部が対応する各々の前記電極パッドに接触した状態で覆ってなり、
    前記加締部材は、前記被覆部材を介して各々の前記端子接続部のいずれをも対応する前記電極パッドに接触させつつ、前記セラミック体に固定してなる
    セラミックヒータ。
  3. 発熱抵抗体が配設された棒状のセラミック体と、
    前記セラミック体の表面にその周方向に並んで設けられた複数の電極パッドと、
    各々の前記電極パッドに接続する端子接続部を有する複数の端子部材と、
    を備えるセラミックヒータであって、
    複数の前記電極パッドと複数の前記端子部材の前記端子接続部のいずれをも、各々の前記端子接続部が対応する各々の前記電極パッドに接触した状態で、前記セラミック体の径方向外側から覆う被覆部材であって、絶縁体からなり、自身が変形可能で耐熱性を有する被覆部材と、
    前記被覆部材よりも径方向外側に配置されて径方向内側に向かって加締められてなり、前記被覆部材を変形させ、この被覆部材を介して各々の前記端子接続部のいずれをも対応する前記電極パッドに接触させつつ前記セラミック体に押圧して固定する加締部材と、
    を備えるセラミックヒータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のセラミックヒータであって、
    前記被覆部材は、無機繊維のシートからなる
    セラミックヒータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のセラミックヒータであって、
    前記端子接続部は、前記電極パッドの両側縁を跨ぐようにして前記セラミック体の周方向の一部を包囲する形態をなし、自身の両端部が前記セラミック体の表面に接触している
    セラミックヒータ。
  6. 請求項5に記載のセラミックヒータであって、
    前記端子接続部は、前記加締部材が前記セラミック体側に加締められる際に前記両端部の間隔が弾性的に拡がり可能に構成されており、さらに前記セラミック体に向けて突出すると共に、前記電極パッドに弾性的に接触する電極パッド当接部を有する
    セラミックヒータ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のセラミックヒータを備えるガスセンサ。
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