JP4445668B2 - アースロバクターアウレッセンスからの組み換えl−n−カルバモイラーゼ、それによるl−アミノ酸の製造方法 - Google Patents

アースロバクターアウレッセンスからの組み換えl−n−カルバモイラーゼ、それによるl−アミノ酸の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明はアースロバクター アウレッセンス(Arthrobacter aurescens)からの新規の組み換え(rec−)L−N−カルバモイラーゼならびに該カルバモイラーゼを使用するL−アミノ酸の製造方法に関する。
【0002】
新規のrec−カルバモイラーゼによって有利に製造できるL−アミノ酸は、例えば医薬品の有機合成のために重要なキラル出発材料であり、もしくはヒトおよび動物の栄養に重要性を有している。
【0003】
相応のヒダントインからヒダントイナーゼによって提供されるD,L−カルバモイルアミノ酸のL−N−もしくはD−N−カルバモイラーゼによる立体選択的分割の有利な可能性によって、今までは工業的規模におけるL−アミノ酸もしくはD−アミノ酸の製造方法の確立がもたらされた。種々の微生物株に関して、L−特異的カルバモイラーゼの存在の証明がなされた(オガワ他(Ogawa et al).,J.Mol.Cal.B:Enzym.1997,2,163−176;シルダック他(Syldatk et al).in Drauz,K.およびWaldmann,H.:有機合成における酵素触媒(Enzyme Catalysis in Organic Synthesis),ヴァインハイム:VCH−出版,1995)。
【0004】
また株アースロバクター アウレッセンスの細胞中のL−N−カルバモイラーゼ活性の存在も既に久しい以前から知られている。更に該カルバモイラーゼを均一な形で単離することおよびN−末端配列を規定することに成功している(Lit. siehe Artikel; Mueller, Doktrarbeit TU Braunschweig 1990)。ただし該酵素をコードする遺伝子は知られておらず、かつそれに応じて今までのところクローニングされていなければ、過剰発現もされていない。従って組み換え酵素もしくはそのアミノ酸配列またはそのアミノ酸配列をコードするDNAは文献において知られていない。文献から今までのところ3種の組み換えにより製造されたL−カルバモイラーゼを挙げることができる(Batisse et al., Appl. Environ. Microbiol. 1997, 63, 763-766; Mukohara et al., Biosci. Biotechn. Biochem. 1993, 57, 1935-1937; Watabe et al., J. Bacteriology 1992, 174, 962-969)。ただし、そこに挙げられるL−N−カルバモイラーゼは比較的不安定であり、従って大規模な工業的方法での使用に適していない。
【0005】
アースロバクター アウレッセンス(A.a)からのL−特異的なカルバモイラーゼは今まで、N−カルバモイルアミノ酸から遊離L−アミノ酸への分割のために、主に均一に精製された酵素としてか、または遊離のまたは固定化された全ての休眠細胞の形でのみ使用されていた。後者の方法においては、同様の根本的な問題が生じる。それに加えて、就中輸送制限(特にN−カルバモイル−アミノ酸に関して)、場合により副反応(形成したアミノ酸の他の存在する酵素による分解)ならびに汚染が生じ、これによって使用される全細胞の溶解で生成物が汚染され、かつ費用のかかる精製手順が必要となる。
【0006】
両者の使用形において、A.aからのL−N−カルバモイラーゼは非常に不安定であり、このことは休眠した固定化細胞を使用する場合には酵素の天然のタンパク質の代謝回転に起因している(Siemann, Doktorarbeit TU Braunschweig 1992)。均一に精製した酵素として使用する場合には不安定性は明らかにタンパク質濃度および塩含量の不可避の変化に起因している。更に、酸化に対する野生型の酵素の感受性が認められる。更に野生株からのカルバモイラーゼの精製において非常に僅かな2.7%の収率が達成されるに過ぎない(Mueller Doktorarbeit TU Braunschweig 1990)。前記の僅かな収率および不可避の精製法ならびに今まで内在していた酵素の不安定性は、L−アミノ酸を得るための競合可能な工業的方法での使用を妨げている。
【0007】
従って本発明の課題は、従来のL−カルバモイラーゼおよび今までアースロバクター アウレッセンスから製造可能であったL−カルバモイラーゼと比較してより安定なL−カルバモイラーゼをより単純な形およびより良好な収率で得ることである。但しその際には工業的規模の方法が使用される触媒の邪魔をする更なる要求、例えば基質に関する活性または選択性および立体化学等は悪影響を与えない。
【0008】
より詳細でないが、従来の技術から容易に判明する課題は、請求項1の対象である酵素によって解決される。請求項2において、そのアミノ酸配列が保護され、請求項3においては、それに由来する遺伝子配列が保護されている。請求項4は該遺伝子配列によって改変されたベクターに関し、請求項5は相応のプラスミドに関し、かつ請求項6は改変されたゲスト生物(guest organism)もしくはゲスト生物の細胞に関する。
【0009】
請求項7から請求項10は、本発明による酵素の使用下にL−アミノ酸を製造するための方法を含んでいる。
【0010】
アースロバクター アウレッセンスもしくはその突然変異体からL−N−カルバモイラーゼを組み換えにより製造することによって、非常に良好な>90%の収率およびより非常に高い純度で、先行技術のカルバモイラーゼに対して当該生体内変換に関してより良好な活性およびより非常に良好な立体選択性にもかかわらずよりはるかに高い安定性を有するL−カルバモイラーゼが得られる。これらの事実は、L−アミノ酸の製造のための大規模な工業的方法におけるカルバモイラーゼの効果的な使用のために必須である。
【0011】
安定性の研究において、均一に精製されたカルバモイラーゼは50℃でほんの数分だけ活性を有することが見いだされた(Mueller Doktorarbeit TU Braunschweig 1990)。他方、rec−カルバモイラーゼは数時間にわたって活性である。37℃ではrec−カルバモイラーゼは約100時間わたって不変である(図2)。このことは決して予測可能ではなく、それにも拘わらず更に有利である。
【0012】
更に、前記の組み換えカルバモイラーゼの使用は初めて、(D,L)−N−カルバモイルアミノ酸を介する酵素的な生体内変換によってβ−アリール置換されたL−アミノ酸を大規模な工業的に得る可能性をもたらしている。当該カルバモイラーゼは、今まで知られているカルバモイラーゼのただ一つとして高いL−エナンチオ選択性の他にβ−アリール置換されたL−N−カルバモイルアミノ酸を大規模な工業的方法のために十分な量で変換する可能性を提供する。本発明による酵素によって変換するために、起源である(D,L)−ホルミルアミノ酸も適当である。これから同様に有利には遊離L−アミノ酸も得られる。
【0013】
アースロバクター アウレッセンスおよびその突然変異体からの組み換えL−N−カルバモイラーゼを特徴化したアミノ酸配列は、先行技術から知られているL−N−カルバモイラーゼのアミノ酸配列と僅かに38%の一致を有するにすぎない。新規かつ本発明による、アミノ酸配列をコードする遺伝子配列は自体公知の生化学的方法によって製造することが可能である。同様に該遺伝子配列を有するベクター、プラスミドもしくはゲスト生物細胞が新規かつ独創的である。有利なプラスミドはpAW16およびpAW178−2(図1)であり、有利なベクターはpJOE2702である。ゲスト細胞としては原則的に当業者に公知であり、かつ目的のために考慮の対象となる全ての微生物を使用できるが、有利にはE.coli JM109またはE.coli W3110である。
【0014】
発現の誘導は原則的に当業者に公知の全ての方法で達成できる。しかしながらラムノース系、IPTG系ならびにラクトース系が有利である。
【0015】
アースロバクター アウレッセンスからのL−N−カルバモイラーゼ遺伝子hyuCの単離および発現は以下のように実施する。
【0016】
アースロバクター アウレッセンスの全ゲノムを示すE.coli λRESIII−ベクター中の遺伝子ライブラリーを作成し、アースロバクター アウレッセンスからの精製されたヒダントイナーゼのN−末端アミノ酸配列に由来するオリゴヌクレオチドを使用してスクリーニングした。その際にアースロバクター アウレッセンスからの7.6kbのDNA断片を含むプラスミドpAW16が得られた。そのヌクレオチド配列を完全に決定した。該ヌクレオチド配列からヒダントイナーゼ−遺伝子を同定した。ヒダントイナーゼ−遺伝子hyuHのC−末端に接して他の読み枠が同定され、その際、誘導されるアミノ酸配列はシュードモナス種およびバシラス ステアロサーモフィルスからのN−L−カルバモイラーゼにホモロジーを示す。更に誘導されるタンパク質の始めの部分はアミノ酸配列決定によって決定されたアースロバクター アウレッセンスから精製されたL−N−カルバモイラーゼのN−末端と一致を示す。カルバモイラーゼ−遺伝子はPCRによってpAW16から増幅し、かつE.coli発現ベクター中に挿入した。糖類ラムノースによって誘導可能なプロモーターを介してカルバモイラーゼは組み換え細胞中でより高い量で生産可能である。
【0017】
配列表のDNAの配列番号4およびペプチドの配列番号5の配列は、A.aからのrec−カルバモイラーゼのヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を記載している。
【0018】
L−カルバモイラーゼの突然変異体とは、当業者によって場合により個々のアミノ酸の交換によって製造されるが、A.aからのrec−カルバモイラーゼに由来する酵素を意味し、該酵素は前記に認められた特性に関して同様に良好であるかまたは、それどころかより良好な様式で記載されている方法での使用に適当である(より良好な後処理可能性、僅かな酸化感受性等)。また突然変異体とは、rec−酵素へのアミノ酸もしくはアミノ酸配列の付加によって生じる酵素も意味する。その際、C−末端にHis−TAGまたはAsp−TAG修飾を有するものが有利である。
【0019】
本発明によれば、前記の有利なL−N−カルバモイラーゼを使用して相応のL−N−カルバモイル−アミノ酸もしくはL−N−ホルミル−アミノ酸から所望のL−アミノ酸が製造される。既に述べたように、請求されたL−N−カルバモイラーゼはβ−アリール置換されたL−N−カルバモイルアミノ酸もしくはL−N−ホルミルアミノ酸からの変換を示す。これらのキラル化合物はキラルヒダントインから、有利にはヒダントイナーゼによって製造することができる。ヒダントインの化学的もしくは酵素的ラセミ化方法の更なる使用によって、より有利には容易に製造できるヒダントインから大規模な工業的にL−アミノ酸を得るための方法を構成することに成功している。有利にはその際、芳香族側鎖を有する5−一置換されたキラルのヒダントインが対象である。ヒダントインの立体異性体は、場合によりラセマーゼによる前記のラセミ化工程によって恒常的に平衡化され、一方ヒダントイナーゼは相応のL−N−カルバモイルアミノ酸もしくはD,L−N−カルバモイルアミノ酸をもたらす。立体特異的な本発明によるrec−L−N−カルバモイラーゼはL−アミノ酸を製造するための最終工程を果たす。それというのもA.aからのヒダントイナーゼはカルバモイラーゼとは対照的に完全な立体特異性を示さないからである。前記で行われたヒダントインの立体異性体の恒常的な平衡化によって、全ヒダントインはD−配置もしくはL−配置であろうと結局はL−アミノ酸に変換されることが保証される。
【0020】
有利には保護されたアミノ酸は酵素によって、いわゆる酵素反応用膜型リアクター(enzyme membrane reactor)中で変換される。酵素の安定性によって、限外濾過膜によってリアクター中に留まった酵素を何度か(>10回)L−アミノ酸製造のために続けて使用できることが保証される。それによって該方法に関する費用および消費が節約される。それというのも、単に基質を計量供給し、かつ生成物を分離するだけだからである。
【0021】
選択的に酵素を担体上に固定してもよい。これはまず、rec−酵素を精製形で使用することができたので、より十分に高い収率で成功した。担体材料(シリカゲル、SiO2、EAH−セファロース、ニトロセルロース、オイパーギット(R)(Eupergit(R))上に酵素を固定するための(共有的、吸着的など)当業者に公知の方法を全て使用できるが、カルボジイミドを介するEAH−セファロースへの共有結合が有利である。また酵素を固定床リアクター中で前記のように変性して使用することもできる。
【0022】
以下の実施例により本発明を詳述するが、これは本発明を制限するものではない。
【0023】
実施例:
アースロバクター アウレッセンスからの全DNAの単離:
酵母エキス培地K2(バクト−ペプトン4.0g、酵母エキス4.0g、グリシン7.5g、KH2PO42.0g、K2HPO4・H2O4.0g、pH7.0、H2O1000ml中)180mlにアースロバクター アウレッセンスを接種し、かつ30℃で振盪(200rpm)下にインキュベートした。細胞をゾルヴァール GSAローター(Sorvall GSA-Rotor)中で4℃、6000rpm、10分間の遠心分離によって回収し、TE−バッファー(10mMのトリス塩酸、1mMのEDTA、pH8.0)20ml中でペレットを洗浄し、前記のように再度遠心分離し、かつTES−バッファー(25mMのトリス塩酸、25mMのEDTA、10%のスクロース、pH8.0)16ml中に再懸濁した。細胞溶解のために2mlのリゾチーム溶液(100mg/mlのTES−バッファー)を添加し、かつ37℃で60分間インキュベートした。引き続き10%のNa−ラウリル−サルコシネート2mlおよび2mlのプロテイナーゼK(10mg/ml)を添加し、更に混合物を37℃で60分間インキュベートした。次いで20gのCsClおよび0.6mlのエチジウムブロミド(10mg/ml)を添加し、かつ35000rpm、17℃、T1270−ローター、48時間でゾルヴァール−超遠心分離器中で遠心分離した。DNAをUV光で同定し、使い捨ての注射器によって遠心分離管から分離し、かつ2リットルのTE−バッファーに対して2時間透析した。エチジウムブロミドを2回のフェノール抽出によって、それぞれ2mlの中和フェノールを使用して除去し、かつDNA溶液を再度それぞれ2LのTE−バッファーに対して2回透析した。
【0024】
λ遺伝子ライブラリーの構築:
アースロバクター アウレッセンスのゲノムDNA10μgを0.75ユニットの制限酵素XhoIIを使用して37℃で30分間処理した。その際に、ゲノムDNAは部分的にだけ切断した。該DNAを0.7%の“低融点アガロースゲル”中で分離し、該DNAをUV光によって可視化し、かつ7kb〜13kbのサイズの断片を有するアガロースブロックを切り出した。アガロースブロックを65℃で500μlの容量のバッファー(0.5MのNaClを含有するTE−バッファー)中で溶解し、同量のフェノールで抽出し、かつアガロースとフェノールとを4℃での遠心分離によって13000rpm、30分間、4℃でエッペンドルフ遠心分離器中で分離した。水性フェノールを10分の1容量の3M酢酸Na(pH6.2)および2.5容量のエタノールと混合し、−70℃で30分間インキュベートし、10分間エッペンドルフ遠心分離器において遠心分離し、液体を除去し、かつ沈殿したDNAを70%エタノール100μlで洗浄し、空気中で乾燥させ、かつ10μlのTE−バッファー中に再懸濁させた。λRESIII−ベクターDNAをサンブローク他(Sambrook et al)に記載されるように調製した。ファージは置換ベクターである、すなわち制限断片をベクターDNAから分離し、かつ別の断片によって置き換えた。インサート無しでファージは増殖できない(Altenbucher, 1993)。前記の場合には細菌性Lux遺伝子を有する9kbのBamHI−断片を、ベクターDNA1μgを10ユニットのBamHIで1時間処理してベクターから分離し、該DNAを“低融点アガロース”によって分離し、λ−アームのDNAを前記のようにゲルによって精製した。引き続き該DNAを、それぞれ約25ngの両側のベクターアームを25ngのXhoIIで切断したA.アウレッセンスの断片を製造者(ベーリンガーGmbH)のリガーゼバッファー10μlの容量および0.5ユニットのリガーゼ中で17℃において一晩インキュベートしてライゲーションした。該混合物2μlをインビトロ−パッケージングシステムにおいて使用し、かつファージ粒子中にパッケージングした。パッケージング混合物をサンブローク他に記載されるように両者のE.coli株のE.coli BHB2690(ソニケーションした抽出物、SE)およびBHB2688(凍結融解抽出物、FE)から製造した。パッケージングのために7μlのバッファーA(20mMのトリス塩酸、3mMのMgCl2、0.05%(V/V)の2−メルカプトエタノール、1mMのEDTA、pH8.0)、10μlのFE−抽出物、6μlのSE−抽出物、1μlのバッファーM1(113μlのH2O、3μlの1Mトリス塩酸、pH7.5、300μlの0.05Mスペルミン、0.1Mのプトレシン、75μlの0.1MのATP、1μlの2−メルカプトエタノール、9μlの1MのMgCl2)および2μlのライゲーション混合物からのDNAを混合し、かつ25℃で1時間インキュベートした。0.5mlのSMバッファー(5.8gのNaCl、2gのMgSO4・7H2O、50mlの1Mトリス塩酸、pH7.5、2gのゼラチン、1Lあたり)および1滴のトルエンの添加によってパッケージングを停止させた。
【0025】
プラークハイブリダイゼーションによるヒダントイナーゼ遺伝子での組み換えファージの同定:
インビトロ−パッケージングから得られたファージ溶解物をSMバッファー中で約5000ファージ/mlに希釈した。0.1mlの希釈したファージ溶解物を、E.coli株TAP90のLBmal中の0.1mlのオーバーナイト培養と一緒に室温で5分間インキュベートし、3mlのLBmal−ソフトアガー中に取り、LBプレートに注ぎ、かつ37℃で一晩インキュベートした。(LBmal:10gのバクト−トリプトン、5gの酵母エキス、10gのNaCl、2gのマルトース、1リットルのH2Oあたり、pH7.5;LB−アガープレート:1.5%のアガーを有しマルトースを含有しないLBmal、LBmal−ソフトアガーは0.7%のアガーを含有するLBmal)。その時点で認められるプラークがプレート上に発生した。アガープレート上にナイロンフィルター(キアブレン(Quiabrane)、キアゲンGmbH(Quiagen GmbH))を載せ、それによってプラークにファージ−DNAをフィルター上で移行させた。フィルター上のDNAを、変性溶液(0.5MのNaOH、1.5MのNaCl)を染み込ませたワットマンペーパー(Whatmann-Papier)を積み重ねた上にを載せることによって5分間変性させ、かつ同様に再生溶液(1.5MのNaCl、0.5Mのトリス塩酸、pH7.4)を使用して5分間再生した。該フィルターを2×SSC(1×SSC:8.75gのNaCl、4.4gのクエン酸Na、1LのH2Oあたり、pH7.0)中で洗浄し、乾燥させ、かつ120℃で30分間真空オーブン中でベーキングしてDNAを固定した。次いでフィルターをハイブリダイゼーション溶液(5×SSC、1%のブロッキング試薬(ベーリンガー・マンハイム)、0.1%のNa−ラウリル−サルコシネート、0.02%ドデシル硫酸ナトリウム)を使用して32℃でプレハイブリダイズさせた。2時間後に、放射性標識されたオリゴヌクレオチドを添加した。該オリゴヌクレオチドはMWGビオテックGmbH社(MWG Biotech GmbH)から市販されており、アースロバクター アウレッセンスからのL−ヒダントイナーゼのN−末端アミノ酸配列(ジーマン、学位論文1992)に由来する。
【0026】
オリゴヌクレオチド:5’−ATGTT(C/T)GA(T/C)GT(A/C/T/G)AT(A/C/T)GT−3’(配列1)
前記のオリゴヌクレオチド10ピコモルを80μCiのγ−32P−ATPおよび6ユニットのポリヌクレオチドキナーゼによって10μlの容量中で37℃で30分間標識し、かつ標識されたオリゴヌクレオチドをハイブリダイゼーション溶液に添加した。32℃で20時間ハイブリダイズさせた。まず該フィルターを0.2×SSC、0.1%SDSを使用して短時間室温で洗浄し、32℃で30分間洗浄し、かつもう一度0.1×SSC、0.1%SDSを使用して32℃で15分間洗浄した。乾燥後に、オートラジオグラフィーを介して陽性ファージを見つけだした。その際に2500のファージから、プローブとハイブリダイズした2個が単離された。そのファージの1つを更に調査した。
【0027】
組み換えファージのプラスミドへの変換:
ベクターλRESIIIはλ−遺伝子および置換断片の他にE.coli−プラスミドRts1の複製開始点、カナマイシン耐性遺伝子ならびに部位特異的組み換え系(トランスポゾンTn1721からのリゾルベース)のための2個の認識配列(res)を有している。トランスポゾンの誘導体を有する特異的E.coli株(E.coli HB101 F’Lac[::Tn1739 tnpR])の感染によってファージをその増殖において阻害し、同時にプラスミドをトランスポゾンにコードされるリゾルベースを介して置換断片と一緒にファージDNAから切り出し、そしてプラスミドに変換した。組み換えファージを、プローブとハイブリダイズしたプラークから、アガープレートからプラーク領域をくり抜くことで単離した。この材料を0.5mlのSMバッファー中に再懸濁し、かつそのファージ懸濁液0.1mlを株E.coli HB101 F’Lac[::Tn1739 tnpR]のオーバーナイト培養0.1mlと混合し、室温で5分間インキュベートし、0.1Mのイソプロピル−β−チオガラクトピラノシドを有するLB−培地2ml中に添加し、かつローラー上で37℃で45分間インキュベートした。引き続きアリコートを50μg/mlのカナマイシンを含有するLB−培地上にプレーティングし、かつ該アガープレートを37℃で一晩インキュベートした。得られたコロニーからプラスミドDNAをキーゼル(1984)によって記載された方法によって単離し、かつこうしてプラスミドpAW16が得られた。pAW16は7.6kbのサイズのアースロバクター アウレッセンスからの断片を有する。該断片をALFシーケンサーおよびファルマシア社のオートリードTM(AutoReadTM)配列決定キットを使用して完全に配列決定し、GCG−ソフトウェア−パッケージ(GCG-Software-Paket)のプログラムを使用して分析した。オープンリーディングフレームは、誘導されるアミノ酸配列とヒダントイナーゼの配列決定されたN−末端との同一性に基づいてヒダントイナーゼのための遺伝子hyuHとして同定した。他のオープンリーディングフレームがhyuHの末端に接して同定され、これは1つの塩基がhyuH遺伝子の終止コドンTGAの前の塩基であるGTG開始コドンから始まっている。オープンリーディングフレームに由来するアミノ酸配列は、バシラス ステアロサーモフィルスNS1122A(ムコハラ他、1993)およびシュードモナス種NS671(ワタベ他、1992)のN−L−カルバモイラーゼにホモロジーを示している。更にN−末端アミノ酸配列はA.sからのN−L−カルバモイラーゼのN−末端配列と一致している(ジーマン(Siemann)、学位論文1992)。該遺伝子を、N−L−カルバモイラーゼのためのhyuHと一緒に記載した。
【0028】
ラムノースで誘導可能なプロモーターを介するE.coliJM109におけるhyuCの発現:
E.coliのN−L−カルバモイラーゼ遺伝子hyuCの発現のために、該遺伝子をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅させた。プライマーS956およびS957の両者はMWGビオテックGmbHから市販されている。
【0029】
S956:5’−AGAACATATGTTTGACGTAATAGTTAAGAA−3’(配列2)
S957:5’−AAAAGGATCCTCACTTCGACGCCTCGTA−3’(配列3)
前記のプライマーによって、N−末端に酵素NdeIのための制限切断部位を導入し、C−末端にBamHI切断部位を導入した。両者の切断部位は、遺伝子をベクターpJOE2702(Volff et al., 1996)のラムノースプロモーターの下流に挿入するために必要である。更にアースロバクター アウレッセンスにおいて遺伝子の翻訳のために使用されるGTG開始コドンをATG開始コドンに変換する。
【0030】
前記の混合物を100μl中で実施した。1ngのpAW16のDNAを、30ピコモルの両者のプライマー、0.2mMのdNTP、16mMの(NH42SO4、67mMのトリス塩酸、pH8.8、0.01%のTween、1.5mMのMgCl2、0.5ユニットのTaq−ポリメラーゼにつき使用した。増幅を3段階、94℃1分間、50℃1分間および72℃1.5分間で30サイクルでミニサイクラー(MiniCycler)PTC150(Biozym Diagnostik GmbH)中で実施した。増幅した断片をQUIAquickスピンカラム(キアゲンGmbH)を介して精製した。500ngの断片を製造者によって提供されるバッファー中で制限酵素NdeIおよびBamHIをそれぞれ10ユニット使用して20μlの容量で1時間処理した。同様に同じ条件下でベクターpJOE2702のDNAを前記の酵素で処理した。これらのDNAを0.7%のアガロースゲルを介して分離し、前記のように断片をゲルから単離した。それぞれ20ngのPCR断片および20ngのベクターを前記の条件下でライゲーションした。ライゲーションしたDNAでチュン他(Chung et al)のプロトコールによってE.coli JM109を形質転換した。細胞を、100μg/mlのアンピシリンを含有するLBアガープレート(LBamp)上にプレーティングした。翌日、アンピシリン耐性コロニーからプラスミドを単離し、かつ制限酵素NdeIおよびBamHIを使用して特徴付けた。プラスミドpAW178−2は所望の方向でラムノースプロモーター下にhyuC遺伝子を有する。
【0031】
E.coli JM109/pAW178−2におけるhyuCの発現:
LBamp中のE.coli JM109/pAW178−2のオーバーナイト培養1mlを1Lのエルレンマイヤーフラスコ中の100mlの新しいLBamp培地中に添加し、かつこれを水浴中で振盪(200rpm)下に30℃でインキュベートした。培地の光学密度が0.5になったら(フォトメーター中で600nmの波長で測定した)、20%のラムノース溶液1mlを培養に添加し(最終濃度0.2g/L)、培養を更にインキュベートした。更に9時間インキュベートした後に、N−L−カルバモイラーゼ活性がほぼ最大に達し、その比活性は基質としてN−L−カルバモイル−L−トリプトファンを使用して測定して1.8ユニット/粗製抽出物のmgである。ラムノースで誘導しなかった培養中では活性は示されなかった。
【0032】
A.aからのrec−L−N−カルバモイラーゼの基質スペクトルの決定:
カルバモイラーゼの基質特異性を均一に精製した酵素を使用して調査した。これは細胞破壊および層流(streamline)−DEAE媒体およびMonoQ媒体上でのイオン交換クロマトグラフィーによって得られた。それぞれの基質の溶液を1.8mMの濃度で(例外 N−カルバモイル−L−メチオニン:50mM)0.1Mのトリス塩酸(pH8.5)中で製造し、標準基質の代わりに標準活性試験で使用した。標準試験において停止のために使用されるトリクロロ酢酸(TCA)の代わりに、基質N−ホルミル−D,L−トリプトファン、N−カルバモイル−L−チエニルアラニンおよびN−アセチル−D,L−トリプトファンの場合に熱変性(沸騰した水浴中で10分間インキュベート)によって、かつ基質N−カルバモイル−D,L−フェニルアラニンの場合に900μlのメタノールを100μlのアッセイ溶液中に使用した。引き続きアミノ酸の濃度をHPLCによるかもしくは比色的のいずれかでニンヒドリンとの反応もしくはHPLCによって測定した。
【0033】
【表1】
Figure 0004445668
【0034】
A.aからのrec−L−N−カルバモイラーゼの温度安定性:
均一に精製した組み換えL−カルバモイラーゼは37℃で保存した。1〜100時間の時間間隔において、それぞれの活性測定のための標準試験を実施した。始めに測定した活性は約100時間にわたり変化しなかった(図2)。
【0035】
rec−L−N−カルバモイラーゼの固定化:
250μlの酵素溶液(精製後、タンパク質濃度:2.3mg/ml)を水中の1mMのMnCl2の溶液19.75mlで希釈した(タンパク質濃度:0.028mg/ml)。前記溶液からの4mlを予め洗浄したEAH−セファロース4B(ファルマシア ビオテック、0.1Mのリン酸バッファー(pH6.5)で連続的に洗浄し、引き続き水中の1mMのMnCl2の溶液で洗浄した)1.5gに添加した。20分間の吸着相の後に、混合物に水中の500mMのN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド−塩酸(EDC)のカップリング溶液(pH6.0)545μlを添加し(最終濃度 EDC:60mM)、オーバーヘッドシェイカー(overhead shaker)中で30時間以下(有利には15時間)振盪した。これを吸引濾過し、かつ0.2Mのトリスバッファー、0.5MのNaCl(pH7.0)で3回洗浄した。最終的な洗浄溶液中で固定化物を1時間保存した。引き続き再度洗浄し(0.1Mのトリスバッファー、pH7.0)、そして0.1Mのトリスバッファー、0.1mMのMnCl2、pH7.0中に保存した。固定化酵素の活性は使用した酵素の活性と比較して100%であった。
【0036】
N−L−カルバモイラーゼの酵素測定:
ラムノースで誘導された細胞培養5mlをヘラオイス メガヒューゲ(Heraeus Megafuge)中で3000rpmで5分間遠心分離し、5mlのバッファー(200mMのトリス塩酸、pH7.0)で洗浄し、再度遠心分離し、1mlのバッファー(200mMのトリス塩酸、0.1mMのMnCl2、pH7.0)中に取り、かつ超音波によって粉砕した(ウルトラソニックス ソニケーター、ミクロチップ、2×30秒、デューティーサイクル50%)。細胞の破片を遠心分離によってエッペンドルフ遠心分離器中で13000rpmにおいて10分間分離した。粗製抽出物として記載される上清を酵素測定のために使用した。100μlの粗製抽出物または精製された酵素を37℃まで予備加熱した、100mMのトリス塩酸(pH8.5)中の800μlの2mMのN−カルバモイルアミノ酸と混合し、かつ37℃で10分間インキュベートした。反応を400μlのトリクロロ酢酸を添加することによって停止させた。沈殿したタンパク質を遠心分離によってエッペンドルフ遠心分離器中で13000rpmにおいて10分間分離した。上清を引き続きHPLCにおけるか、または比色的(ニンヒドリン)に測定した。反応混合物の分離をRP−18カラムを有するHPLC中で実施し、移動相は0.3%(V/V)のリン酸、80%のメタノールであり、流速は1.0ml/分である。検出は280nmの波長でのUV吸収の測定によって実施した。
配列表
【0037】
【外1】
Figure 0004445668
【0038】
【外2】
Figure 0004445668
【0039】
【外3】
Figure 0004445668
【0040】
【外4】
Figure 0004445668
【0041】
【外5】
Figure 0004445668

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はプラスミドpAW178−2を示している。
【図2】 図2はA.aからのrec−L−N−カルバモイラーゼにおけるインキュベーション時間に対する相対活性を表すグラフである。

Claims (12)

  1. 以下の(a)又は(b)のタンパク質:
    (a)配列番号1のアミノ酸配列で示されるアースロバクター アウレッセンスからの組み換えL−N−カルバモイラーゼのタンパク質、
    (b)アミノ酸配列(a)において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、かつL−N−カルバモイラーゼ活性を有するタンパク質。
  2. 請求項記載のアミノ酸配列をコードする遺伝子。
  3. 請求項記載の遺伝子を有するベクター。
  4. 請求項記載の遺伝子を有するプラスミド。
  5. 請求項記載の遺伝子を有するゲスト細胞。
  6. 請求項1記載のカルバモイラーゼを使用するL−アミノ酸の製造方法。
  7. N−カルバモイルアミノ酸もしくはN−ホルミルアミノ酸を変換する、請求項記載の方法。
  8. N−カルバモイルアミノ酸を、ヒダントイナーゼを使用して相応のヒダントインから製造する、請求項記載の方法。
  9. 使用されるヒダントインを酵素的または化学的な方法によって恒常的にラセミ化する、請求項記載の方法。
  10. 酵素反応用膜型リアクターで実施する、請求項記載の方法。
  11. 使用される酵素を担体に固定化する、請求項またはのいずれか1項記載の方法。
  12. 組み換えL−N−カルバモイラーゼをEAH−セファロースに共有結合的に固定化する、請求項11記載の方法。
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