JP4444461B2 - 真空包装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被包装物を包装袋に収納した状態で包装袋内の空気を脱気して袋の開口部を封止する真空包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の真空包装機は、チャンバー内に、ヒーターを内蔵した上下2分割の横長な封止部材を設け、この封止部材により包装袋の開口部を上下から挟持した状態でチャンバー内を真空近くまで減圧し、所定の真空度になると封止部材により上記開口部を加熱し、これにより包装袋の開口部をヒートシールする構成である。そして、チャンバーは、耐圧容器なので高い強度を得るために肉厚であり重い。そこで、従来は、チャンバーを開閉する際の労力を軽減するために、蓋となる上チャンバーを開方向に付勢するスプリングを設ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開方向に付勢するスプリングを上チャンバーに接続すると、チャンバー内を減圧した際に、上チャンバーが減圧に伴って下降してシール材を押圧して気密性を高めようとするが、上チャンバーの下降に対して上記スプリングの付勢力が抵抗として作用してしまい、減圧初期から確実な気密性を得る上で好ましくない。
【0004】
本発明は上記した不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、上チャンバーの開動作を軽減する機構を設けても、この機構の付勢力が上チャンバーを開く際に作用して、チャンバー内の減圧により上チャンバーが下降する際には作用しない真空包装機を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、被包装物を収容した包装袋を収納して上チャンバーがヒンジ機構により開閉するチャンバーと、上チャンバーに対して開く方向の付勢力を付与する付勢ユニットと、上チャンバーを閉じた状態でチャンバーの気密性を維持するシール材と、チャンバー内に設けられ上記包装袋の開口部を封止する封止装置と、チャンバー内を減圧する真空ポンプとを備え、チャンバー内を減圧した状態で封止装置により包装袋の開口部を封止する真空包装機であって、
前記ヒンジ機構は、回動して開閉する上チャンバーとその下方の不動部分との間を、支軸を有する第1ヒンジ部材と上記支軸を挿入可能な縦長孔を有する第2ヒンジ部材とからなり、上記支軸を中心にして上チャンバーを回動可能に支承するとともにチャンバー内の減圧に伴う上チャンバーの上下動を縦長孔内の支軸の上下動で吸収して上記不動部分側に伝達しないヒンジユニットにより構成し、
前記付勢ユニットは、上チャンバー側に横向きに固定された付勢力受軸と、この付勢力受軸を遊嵌して上チャンバーの閉状態で縦方向に長い受軸嵌合空部を有する回動ブラケットと、上記不動部分側に固定されて上記回動ブラケットを上チャンバーの開方向に付勢する付勢力付与部材とから構成し、
付勢力付与部材の付勢力を回動ブラケットから付勢力受軸を介して上チャンバーに伝達する一方、チャンバー内の圧力変化に伴う上チャンバーの上下動を受軸嵌合空部内の付勢力受軸の上下動で吸収して上記付勢力付与部材側に伝達しないようにしたことを特徴とする真空包装機である。
【0006】
請求項2に記載のものは、前記付勢力付与部材が、スプリングの復元力をカム機構により回動ブラケットの回動付勢力に変換するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の真空包装機である。
【0007】
請求項3に記載のものは、前記封止装置よりも内側に位置するチャンバーの底面に吸引口を開設し、該吸引口にフィルターユニットを着脱可能に接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の真空包装機である。
【0008】
請求項4に記載のものは、前記真空ポンプのオイル抜き口に手操作可能なドレンバルブを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の真空包装機である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は真空包装機1の右側面図、図2は真空包装機1の右側面から見た分解図、図3は真空包装機1の正面から見た分解図である。
【0010】
真空包装機1は、筐体2の上部にチャンバー3を設け、該チャンバー3の内部に、包装袋の開口部を封止する封止装置を設け、封止装置の主要部である封止部材4の下方にトレイ5を設置し、このトレイ5よりも内側にフィルターユニット6をトレイ5に隣合わせにして配設し、チャンバー3の下方に位置する筐体2内に真空ポンプ7、減圧用電磁弁、シリンダ用電磁弁、電源トランス、制御装置(図示せず)などの内部機構を設け、チャンバー3の開放側に位置する筐体2の正面に操作パネル9を設けてある。
【0011】
本実施形態におけるチャンバー3は、金属製平板状の下チャンバー3aと、透明樹脂製ドーム状の上チャンバー3bとからなる耐圧容器であり、後端部分に配設したヒンジ機構10により上チャンバー3bを上下方向に回動して開閉可能であり、上チャンバー3bと下チャンバー3aとの当接部分に、具体的には上チャンバー3bの下開口縁の全周に形成した溝内に樹脂等弾性を有する材質からなるシール材11を一部下開口縁から突出した状態で設け、このシール材11により、上チャンバー3bを閉じた状態でチャンバー3内の気密性を維持できるように構成してある。
そして、上チャンバー3bに対して開く方向の付勢力を付与する付勢ユニット13を設け、これにより上チャンバー3bの開操作の労力を軽減するようにしてある。
また、本実施形態では、筺体2の左右の側面に下端を軸着したロック具12を設けてあり、使用しない時には、このロック具12を上チャンバー3bの側面に係止部に係止することにより、上チャンバー3bを閉じた状態でロックすることができる。
【0012】
上記した上チャンバー3bを開閉自在に支承するヒンジ機構10は、回動して開閉する上チャンバー3bとその下方の不動部分との間を、支軸14を有する第1ヒンジ部材15と上記支軸14を挿入可能な縦長孔16を有する第2ヒンジ部材17とからなり、本実施形態では図4に示すように、不動部分である筺体2の側面に第1ヒンジ部材15をねじで固定し、上チャンバー3bの背面に第2ヒンジ部材17をねじで固定する。
【0013】
第1ヒンジ部材15は、金属板を断面略L字状に折り曲げ成型することにより、筺体2に固定するベース部15aと、軸貫通孔15bを開設した起立部15cとを形成し、ベース部15aにはネジ孔を4箇所開設し、上記軸貫通孔15b内に支軸14としてのボルトを貫通してスプリングワッシャを遊嵌するとともにナットを螺合する。
【0014】
第2ヒンジ部材17は、金属板を背面および底面開放の箱状体に折り曲げ成型することにより、上チャンバー3bの背面に固定する横長なベース部17aとその左右から後方に折り曲げた回動部17bと、ベース部17aの上端縁から後方に折り曲げた上面部17cとを形成し、ベース部17aにはネジ孔を開設し、回動部17bには上チャンバー3bの閉状態で縦方向に長尺となる縦長孔16を開設するとともに後述する付勢ユニット13の付勢力受軸18を貫通する受軸貫通孔19を開設し、上面部17cにはユニットカバー20を取り付けるネジ孔を開設する。
【0015】
そして、上記縦長孔16内に支軸(ボルト)14を外側から挿入して、このボルト14の軸部を前記第1ヒンジ部材15の軸貫通孔15b内に挿通し、突出したボルト14の雄ネジ部にスプリングワッシャを遊嵌してからナットを螺合すると、第1ヒンジ部材15と第2ヒンジ部材17とを接続することができ、第1ヒンジ部材15のベース部15aを筺体2の背面にねじで固定し、第2ヒンジ部材17のベース部17aを上チャンバー3bの背面にねじで固定すると、これにより上チャンバー3bを支軸14を中心にして下チャンバー3a等の不動部分に対して回動可能に支承することができ、しかも、上チャンバー3bを閉じた状態において、チャンバー3内の圧力変化に伴う上チャンバー3bの上下動を縦長孔16内の支軸14の上下動で吸収して、下チャンバー3aや筺体2等の不動部分側に上下動が伝達しないヒンジユニットとすることができる。
【0016】
また、上チャンバー3bを付勢する付勢ユニット13は、上チャンバー3b側に横向きに固定された付勢力受軸18と、この付勢力受軸18を遊嵌して上チャンバー3bの閉状態で縦方向に長い受軸嵌合空部21を有する回動ブラケット22と、上記不動部分側に固定されて上記回動ブラケット22を上チャンバー3bの開方向に付勢する付勢力付与部材23とから構成する。
【0017】
具体的には、図4および図5に示すように、付勢力受軸18は、前記した第2ヒンジ部材17の左右の受軸貫通孔19内に一連に挿通されて両端をEリングで止着された金属製丸軸により構成されている。
そして、この付勢力受軸18に遊嵌する回動ブラケット22は、付勢力付与部材23に固定する基部の左右から側方起立壁を立設するとともに基部のチャンバー3側の辺から前方起立壁を立設し、側方起立壁の前方起立壁寄りに、上チャンバー3bを閉じた状態において上方が開放したU字状の切欠溝を受軸嵌合空部21として形成しある。したがって、基部を付勢力付与部材23に固定し、U字状の切欠溝21内に付勢力受軸18を遊嵌すると、付勢力付与部材23の回動付勢力を、付勢力受軸18を介して上チャンバー3bに伝達することができ、しかも上チャンバー3bを閉じた状態でこの上チャンバー3bが下降しても、上チャンバー3bに対して一体化された付勢力受軸18だけが切欠溝21内を下降するだけで、付勢力付与部材23に対して力或は負荷の伝達は行なわれない。
【0018】
付勢力付与部材23は、図5に示すように、スプリング24の復元力をカム機構により回動ブラケット22の回動付勢力に変換するように構成したもので、ケース25内に装填したコイルスプリング24の上端に傾斜曲面を有する第1カム26を上向き取り付け、この第1カム26の傾斜曲面に当接する傾斜曲面を有する第2カム27を下に向けた状態でケース25に対して軸27′により回動可能に軸着し、ケース25の上面開口から外部に露出している第2カム27の平らな上面に、前記回動ブラケット22を固定するようにしてある。なお、第1カム26の傾斜曲面の仮想中心よりも前方に第2カム27の傾斜曲面の仮想中心を位置させた状態で両カム26,27を当接する。
【0019】
したがって、この付勢力付与部材23を筺体2の背面にネジにより固定し、回動ブラケット22のU字状切欠溝21内に付勢力受軸18を遊嵌すると、上チャンバー3bを閉じた状態においては、図5(a)に示すように、コイルスプリング24の復元力により第1カム26が上方に付勢され、この付勢力を受けると、第2カム27が軸27′を中心にして図中時計方向に回動するように付勢され、すなわち第1,第2カム26,27によりスプリング24の復元力が直線付勢力から回動付勢力に変換され、この回動付勢力が回動ブラケット22の切欠溝21の前方内側縁から付勢力受軸18に伝達される。このため、上チャンバー3bには開く方向の付勢力が作用し、これにより手で上チャンバー3bを軽く開くことができる(図5(b))。
【0020】
一方、上チャンバー3bの閉じた状態で、チャンバー3内の減圧に伴って上チャンバー3bが大気圧を受けてシール材を押し潰すと、図5(c)に示すように、上チャンバー3bが数mm(約2〜3mm)が下降しようとする。このとき、上チャンバー3bが下降しても、上チャンバー3bと一体に移動する付勢力受軸18が回動ブラケット22の縦長な受軸嵌合空部21内を下降するだけである。したがって、上チャンバー3bが閉じられた状態では、上チャンバー3bが下降しようとした時に、付勢力受軸18の動きは回動ブラケット22から付勢力付与部材23側に伝達しない。このため、上チャンバー3bの上下動に対して、付勢力付与部材23の付勢力は影響を及ぼすことがなく、上チャンバー3bは大気圧により支障なくシール材11に密着し、これにより減圧初期から確実な気密性を得ることができ、減圧効率を向上させることができる。
【0021】
封止装置は、上チャンバー3bの内面に下向きに固定されて包装袋の開口部を上方から挟み付ける横長な角材状の上封止部材4aと、ヒーターを内蔵した下封止部材4bとを有し、下封止部材4bが左右2本の支持軸30により着脱可能に支持されている。そして、下チャンバー3aを貫通する支持軸30は、下チャンバー3aを貫通する途中部分が環状シール材31によりシールされ、下端が筺体2内に設けたシリンダに接続されている。したがって、包装袋の開口部を上封止部材4aと下封止部材4bとで挟持した状態で下封止部材4bのヒーターを発熱させると、包装袋の開口部をヒートシールすることができる。
【0022】
前記下封止部材4bは、常には下降した状態で停止しているが、上チャンバー3bを閉じて所定の真空度に達すると、シリンダが支持軸30を上昇して下封止部材4bを上封止部材4a側に押圧し、この押圧状態でヒートシールする。また、この下封止部材4bは、支持軸30に対して着脱可能であり、下面に取り付けられている取付部材32の下面嵌合孔内に支持軸30の上端を挿入し、取付部材32の前面の固定孔内にクランプネジ(図示せず)を締め込むことにより支持軸30に固定することができ、クランプネジを緩めてから持ち上げると支持軸30から簡単に取り外すことができる。
【0023】
また、本実施形態では、包装袋内に不活性ガスを封入する横U字状のガスノズル33を下封止部材4bの前面に突設し、下封止部材4b上に包装袋の開口部を載せた状態でガスノズル33の先端が開口部に向いて、包装袋内に窒素ガス等を吹き込むことができるようにしてある。そして、このガスノズル33は、下封止部材4bの内部に形成したガス流路の出口に基端を連通し、下封止部材4bの下面に開口したガス流路の入口内に、下チャンバー3aを貫通して立設したガス供給管34の上端が嵌合するように構成してある。したがって、下封止部材4bを支持軸30に取り付けると、同時にガス供給管34の上端がガス流路の入口に接続される。
【0024】
上記した下封止部材4bの下方に設置するトレイ5は、図6に示すように、上面が開放した横長な有底容器であり、本実施形態では下封止部材4b及びガスノズル33を内部に収容可能な長さと幅を有する。そして、支持軸30の環状シール材31等と干渉しないように底面の一部及び側面の一部を内側に段状に屈曲して凹部40を形成し、この凹部40の上面部分に、支持軸30を貫通する穴41a、及びガス供給管34を貫通する穴41bを開設してある。また、凹部40とは反対側に位置する側壁42を上チャンバー3bの彎曲側面に応じて円弧状に彎曲させ、この彎曲側壁42の高さを、設置状態で下封止部材4bの上端縁とほぼ同様の高さとなるように寸法を設定し、また、側壁43には、下封止部材4bの端部と干渉しないように切欠部44を形成する。そして、このトレイ5は、内部に溜った液のレベルを透視可能な透明或は半透明な材料、例えばプラスチックで成型することが望ましく、さらに図6(d)に示すように、側壁に液面上限位置を示す印(例えば、赤色の横線)45を付しておくことが望ましい。
【0025】
この様な構成からなるトレイ5を設置するには、下封止部材4bを取り外した状態で、円弧状彎曲側壁42を外側に、凹部40を内側に向けて穴41a内に支持軸30を、穴41b内にガス供給管34をそれぞれ貫通させて下チャンバー3aの上面に載置し、その後、下封止部材4bを支持軸30の上端に取り付けてクランプネジで固定する。このようにしてトレイ5を設置すると、下封止部材4bの上端縁の外側にトレイ5の上面開口部が位置し、下封止部材4bのすぐ下方に凹部40の傾斜上面部分が、トレイ5の深い部分に向けて僅かに下り傾斜した状態で位置する。
したがって、チャンバー3内を減圧した際に、下封止部材4b上に載せた包装袋の開口部から内部の汁等がこぼれ出ても、このこぼれ出た汁等はトレイ5内に回収され、下チャンバー3aに流れて汚すことを防止することができる。
そして、トレイ5に回収された汁等のレベルが液面上限の印45近くなったならば、下封止部材4bを取り外してからトレイ5を取り外し、内部の汁等を捨てる。
【0026】
次に、封止部材4の隣りに配設するフィルターユニット6について説明する。
フィルターユニット6は、図7に示すように、断面略直角三角形の横長なフィルターケース50の下面に接続管51を下向きに突設した略T字状であり、フィルターケース50の垂直開口面に、小孔52を複数開設したカバー53をネジ54により着脱可能に取り付け、このカバー53の裏側、即ちフィルターケース50内にフィルター材として不織布55を全幅に亘って張設し、フィルターケース50の底面に開口した穴を接続管51に連通してある。
【0027】
そして、このような構成からなるフィルターユニット6を取り付けるには、カバー53を封止部材4側(即ち、トレイ5側)に、フィルターケース50の傾斜面を内側に向けた状態で接続管51を下チャンバー3aに開設した吸引口56に嵌合する。
【0028】
この様にしてフィルターユニット6を取り付けると、図1に示すように、封止部材4の支持軸30の根元にフィルターユニット6のカバー53が略垂直に起立し、フィルターケース50の傾斜面が封止部材4側から斜めに下り傾斜した状態でセットされる。したがって、下封止部材4b上に包装袋の開口部を載せても、フィルターユニット6が邪魔になることはない。そして、真空ポンプ7によりチャンバー3内を減圧する際に、突沸現象が発生して、或はトレイ5内の液量が許容量を越えて下チャンバー3aに汁や被包装物が万一こぼれても、これら汁等がフィルターユニット6にキャッチされる。したがって、万一突沸現象等により液等が包装袋の開口部からこぼれ出ても、直接吸引口56から吸引されることを防止でき、真空ポンプ7内に汁等が入り込むことを有効に防止することができる。特に、本実施形態では、カバー53の小孔52を、下チャンバー3aの上面よりも少し高い位置に開口しているので、汁等が下チャンバー3aの上面を流れたとしても、この汁等が直接吸引口56から吸引されることを確実に防止できる。
【0029】
次に、真空包装機1の操作及び作用について説明する。
なお、真空包装機1は、操作パネル9の電源スイッチをオンにすると、真空ポンプ7が作動するが、チャンバー3内を減圧する減圧用電磁弁60は閉じたままであり、また、シリンダ用電磁弁61も閉じたままである。したがって、チャンバー3内は大気圧であり、下封止部材4bは下降した状態で停止している。なお、減圧用電磁弁60と吸引口56との間は吸引パイプ62により接続されており、シリンダ用電磁弁61とシリンダとの間はシリンダ用パイプ63により接続されている。
【0030】
この様な真空包装機1を使用して、例えば、豚肉の角煮を真空包装する場合、まず、包装袋内に所定量の角煮を煮汁と共に入れ、上チャンバー3bを開いてからこの包装袋を下チャンバー3a上に横たえて開口部を下封止部材4b上に載せる。なお、上チャンバー3bは、付勢力ユニットから開く方向の付勢力を受けているので、実際の重量よりも軽い感覚が開操作することができる。
次に、上チャンバー3bを手で閉じ、所定位置まで確実に閉じられると、チャンバー閉状態検出スイッチ29がオンになり、このオン信号を受けた制御装置が減圧用電磁弁60を開き、チャンバー3内の空気をフィルターユニット6を介して吸引口56から吸引し、これによりチャンバー3内を減圧する。
【0031】
チャンバー3内の気圧が低下すると、上チャンバー3bが大気圧に押されてシール材11を潰すように下降しようとし、このときに、上チャンバー3bの付勢力受軸18が回動ブラケット22の受軸嵌合空部21内を下降して付勢力付与部材23に対して負荷を与えるものでもなく、また、付勢力付与部材23からの付勢力が抵抗として作用することもない。したがって、上チャンバー3bは内部の減圧に伴って円滑に下降してシール材11の気密性を高め、これにより減圧初期からの確実な気密性を期待でき、減圧効率が良くなる。
【0032】
また、チャンバー3内の気圧が低下すると、包装袋内の気圧も低下するので、煮汁の沸点が急激に低下し、煮汁が突沸して煮汁や肉片が開口部からこぼれ出ることがある。本実施形態では下封止部材4bの上端縁よりも低い位置、すなわち開口部よりも下方にトレイ5があるので、こぼれ出た煮汁等はトレイ5内に回収され、下チャンバー3a上に流下することがない。したがって、突沸現象が発生しても、チャンバー3を汚すことを防止でき、チャンバー3の清掃作業により包装作業を中断する必要がない。このため、包装作業の能率を従来よりも高めることができる。
また、本実施形態では、吸引口56にフィルターユニット6を設けてあるので、万一突沸現象により煮汁や肉片が包装袋の開口部から下チャンバー3aにこぼれ出たとしても、吸引口56にフィルターユニット6があるので、煮汁等が直接吸引口56に吸引されることを防止できる。
【0033】
チャンバー3内が所定の真空度に達すると、シリンダ用電磁弁61が開いてシリンダが支持軸30を上昇し、これにより包装袋の開口部が上封止部材4aと下封止部材4bとにより挟持されて加熱される。したがって、この状態で包装袋の開口部がヒートシールされる。
【0034】
この様にして開口部のヒートシールが終了すると、大気開放弁64が開き、これにより大気がチャンバー3内に導入されてチャンバー3内が大気圧に戻る。そして、チャンバー3内が大気圧に戻ると、その過程で上チャンバー3bが上昇するが、この上昇により付勢力受軸18が回動ブラケット22の受軸嵌合空部21内を上昇するだけで、付勢力付与部材23への作用はない。チャンバー3内が大気圧に戻ると、上チャンバー3bを容易に開くことができるので、包装が終了した包装袋を簡単に取り出すことができる。
【0035】
真空包装機1を使用した場合には、食品衛生上、その都度清掃することが望ましく、また、所定期間経過した場合には、フィルターユニット6を取り外してフィルター材を新しいものと簡単に交換する。また、真空ポンプ7の潤滑油も新しいものと交換する必要があるが、図6に示すように、本実施形態では真空ポンプ7のオイル抜き口65に手操作可能なドレンバルブ66を設けたので、このドレンバルブ66を手で操作することにより周囲を汚すことなく潤滑油を容易に抜き出して交換することができる。
【0036】
なお、前記実施形態では平板上の下チャンバー3aとドーム状の上チャンバー3bとによりチャンバー3を構成したが、これに限定されるものではない。また、ヒンジ機構10や付勢ユニット13の下側部分を固定する相手先は不動部分であれば筺体2に限定されず、下チャンバー3aでもよい。
また、下封止部材4bを支持軸30に止める手段は、前記実施形態に示すねじ止めに限定されるものではない。例えば、弾性を有する係止部でもよく、少し強い力を加えると外れるように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、上チャンバーに取り付けるヒンジ機構は、回動して開閉する上チャンバーとその下方の不動部分との間を、支軸を有する第1ヒンジ部材と上記支軸を挿入可能な縦長孔を有する第2ヒンジ部材とからなり、上記支軸を中心にして上チャンバーを回動可能に支承するとともにチャンバー内の減圧に伴う上チャンバーの上下動を縦長孔内の支軸の上下動で吸収して上記不動部分側に伝達しないヒンジユニットにより構成するので、上チャンバーが上下動しても支障無く支承することができ、また、円滑に開閉動作することができる。
【0038】
そして、上チャンバーの開動作を軽減する付勢ユニットは、上チャンバー側に横向きに固定された付勢力受軸と、この付勢力受軸を遊嵌して上チャンバーの閉状態で縦方向に長い受軸嵌合空部を有する回動ブラケットと、上記不動部分側に固定されて上記回動ブラケットを上チャンバーの開方向に付勢する付勢力付与部材とから構成するので、付勢力付与部材の付勢力を回動ブラケットから付勢力受軸を介して上チャンバーに伝達して上チャンバーの開動作を軽減できる一方、チャンバー内の圧力変化に伴う上チャンバーの上下動を受軸嵌合空部内の付勢力受軸の上下動で吸収して上記付勢力付与部材側に伝達しない。したがって、上チャンバーが内部の減圧により下降する際に付勢力付与部材の付勢力が抵抗となることを防止でき、シール材に密着し易くなる。このため、減圧初期から高い気密性を気体でき、減圧効率を従来よりも高めることができる。
【0039】
請求項2の発明によれば、前記付勢力付与部材が、スプリングの復元力をカム機構により回動ブラケットの回動付勢力に変換するように構成されているので、構造が簡単で確実に作動する。
【0040】
請求項3の発明によれば、前記下封止部材よりも内側に位置するチャンバーの底面に吸引口を開設し、該吸引口にフィルターユニットを着脱可能に接続したので、万一液や被包装物がチャンバーにこぼれても、これが直接吸引口から吸引されることを確実に防止することができる。したがって、こぼれた被包装物に起因する真空ポンプ等の故障を未然に防止することができる。
【0041】
請求項4の発明によれば、前記真空ポンプのオイル抜き口に手操作可能なドレンバルブを設けたので、真空ポンプのオイル交換作業を工具なしでも容易に行なうことができ、メンテナンス作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空包装機の右側面図である。
【図2】真空包装機の分解右側面図である。
【図3】真空包装機の分解正面図である。
【図4】ヒンジ機構と付勢ユニットの分解斜視図である。
【図5】(a)は上チャンバーを閉じてチャンバー内が大気圧の時の付勢ユニットの断面図、(b)は上チャンバーを開いた時の付勢ユニットの断面図、(c)はチャンバー内を減圧した時の付勢ユニットの断面図である。
【図6】(a)はトレイの平面図、(b)はトレイの背面図、(c)はトレイの底面図、(d)はトレイの側面図である。
【図7】(a)はフィルターユニットの分解平面図、(b)はフィルターユニットの正面図である。
【図8】真空ポンプや電磁弁等の配管図である。
【符号の説明】
1 真空包装機
2 筺体
3 チャンバー
3a 下チャンバー
3b 上チャンバー
4 封止部材
4a 上封止部材
4b 下封止部材
5 トレイ
6 フィルターユニット
7 真空ポンプ
9 操作パネル
10 ヒンジ機構
11 シール材
12 ロック具
13 付勢ユニット
14 支軸
15 第1ヒンジ部材
15a ベース部
15b 軸貫通孔
15c 起立部
16 縦長孔
17 第2ヒンジ部材
17a ベース部
17b 回動部
18 付勢力受軸
19 受軸貫通孔
20 ユニットカバー
21 受軸嵌合空部
22 回動ブラケット
23 付勢力付与部材
24 スプリング
25 ケース
26 第1カム
27 第2カム
29 チャンバー閉状態検出スイッチ
30 支持軸
31 環状シール材
32 取付部材
33 ガス供給管
40 凹部
41 穴
42,43 トレイの側壁
44 切欠部
45 印
50 フィルターケース
51 接続管
52 小孔
53 カバー
54 ネジ
55 不織布
56 吸引口
60 減圧用電磁弁
61 シリンダ用電磁弁
64 大気開放弁
65 オイル抜き口
66 ドレンバルブ

Claims (4)

  1. 被包装物を収容した包装袋を収納して上チャンバーがヒンジ機構により開閉するチャンバーと、上チャンバーに対して開く方向の付勢力を付与する付勢ユニットと、上チャンバーを閉じた状態でチャンバーの気密性を維持するシール材と、チャンバー内に設けられ上記包装袋の開口部を封止する封止装置と、チャンバー内を減圧する真空ポンプとを備え、チャンバー内を減圧した状態で封止装置により包装袋の開口部を封止する真空包装機であって、
    前記ヒンジ機構は、回動して開閉する上チャンバーとその下方の不動部分との間を、支軸を有する第1ヒンジ部材と上記支軸を挿入可能な縦長孔を有する第2ヒンジ部材とからなり、上記支軸を中心にして上チャンバーを回動可能に支承するとともにチャンバー内の減圧に伴う上チャンバーの上下動を縦長孔内の支軸の上下動で吸収して上記不動部分側に伝達しないヒンジユニットにより構成し、
    前記付勢ユニットは、上チャンバー側に横向きに固定された付勢力受軸と、この付勢力受軸を遊嵌して上チャンバーの閉状態で縦方向に長い受軸嵌合空部を有する回動ブラケットと、上記不動部分側に固定されて上記回動ブラケットを上チャンバーの開方向に付勢する付勢力付与部材とから構成し、
    付勢力付与部材の付勢力を回動ブラケットから付勢力受軸を介して上チャンバーに伝達する一方、チャンバー内の圧力変化に伴う上チャンバーの上下動を受軸嵌合空部内の付勢力受軸の上下動で吸収して上記付勢力付与部材側に伝達しないようにしたことを特徴とする真空包装機。
  2. 前記付勢力付与部材は、スプリングの復元力をカム機構により回動ブラケットの回動付勢力に変換するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の真空包装機。
  3. 前記封止装置よりも内側に位置するチャンバーの底面に吸引口を開設し、該吸引口にフィルターユニットを着脱可能に接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の真空包装機。
  4. 前記真空ポンプのオイル抜き口に手操作可能なドレンバルブを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の真空包装機。
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