JP4443258B2 - 計量方法及び回転式重量充填装置 - Google Patents

計量方法及び回転式重量充填装置 Download PDF

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本発明は、回転体が回転している間に該回転体の円周方向に配置された載せ台に載置されている被計量物の重量を測定する計量方法に関し、特に風袋容器の計量誤差を補正することができる計量方法、およびその方法を実施するための回転式重量充填装置に関する。
従来から、回転体の円周方向に配置された複数の載せ台と、各載せ台に対応して設けられ、その載せ台上に載置された容器の重量を測定する複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している間に液体などの充填物が充填された容器の重量を前記計量手段によって測定するように構成された回転式重量充填装置が知られている。
このような回転式重量充填装置では、回転体が比較的高速で回転するため、その回転によって生じる遠心力が計量精度に大きな影響を与えることになる。そのため、容器が受ける遠心力の影響で生じる計量誤差を補正することができる回転式重量充填装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1で開示されている回転式重量充填装置においては、容器の重量と回転体の回転速度とに基づいて以下のようにして補正が行われている。
容器が受ける遠心力は以下の式1で表すことができる。
遠心力=mrω …式1
ここで、mは容器の質量を、rは回転体の半径を、ωは角速度をそれぞれ表している。
また、容器の重量をW、重量加速度をgとした場合、W=mgとなるため、式1は以下の式2で表すことができる。
遠心力=W・rω /g …式2
式2から明らかなように、容器が受ける遠心力は容器の重量W及び回転体の回転速度の関数であるため、回転速度が一定であれば重量Wのみの関数となる。そのため、例えば計量することができる最大重量及びその最大重量の半分程度の重量の基準分銅を準備し、回転体が回転しない場合の基準分銅の重量の測定値と、同じく回転する場合の基準分銅の重量の測定値との差に基づいて、補正式を求めていた。
なお、回転式重量充填装置の計量精度に実際に影響を及ぼす値は、前記遠心力の垂直方向の分力である。
特許2794472号公報
ところで、回転式重量充填装置において計量誤差が生じる原因としては、前述した容器が受ける遠心力の垂直方向の分力以外にも、回転体の回転によって容器が受ける風圧が挙げられる。この風圧は容器の形状によって異なるものである。
しかしながら、従来の回転式重量充填装置の場合、容器の重量と回転体の回転速度とに基づいて計量誤差を補正しているため、容器の形状が異なる場合であっても重量が同一であれば同一の補正式を用いて補正を行っていた。そのため、容器が受ける風圧により生じる計量誤差を補正することができないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器が受ける遠心力により生じる計量誤差のみではなく、容器が受ける風圧により生じる計量誤差をも補正することができる計量方法、及びその方法を実施するための回転式重量充填装置を提供することにある。
前述した課題を解決するために、本発明に係る計量方法は、回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置を用いて行う計量方法において、前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量計測値を前記計量手段によって取得するステップと、前記回転体の回転速度を取得するステップと、前記計量手段によって前記回転状態での前記風袋の重量計測値を取得する前に予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量との比較結果、及び前記取得した回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出するステップと、算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋の重量計測値を補正するステップとを有することを特徴とする。
また、上記発明に係る計量方法において、補正された前記風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定するステップと、前記風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力するステップとを更に有することが好ましい。
また、本発明に係る計量方法は、回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置を用いて行う計量方法において、重量及び/又は形状が異なる複数品種の前記風袋があり、前記複数品種のうちの特定の一品種の風袋を示す風袋品種情報を外部から受け付けるステップと、前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を前記計量手段によって取得するステップと、前記回転体の回転速度を取得するステップと、前記計量手段によって前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を取得する前に予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量との比較結果、及び前記取得した回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出するステップと、算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を補正するステップとを有することを特徴とする。
また、上記発明に係る計量方法において、補正された前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定するステップと、前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力するステップとを更に有することが好ましい。
また、本発明に係る回転式重量充填装置は、回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置において、予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量との比較結果、及び前記回転体の回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、当該補正量算出手段によって算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋の重量計測値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
また、上記発明に係る回転式重量充填装置において、補正された前記風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、当該判定手段によって前記風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力する異常情報出力手段とを更に備えることが好ましい。
また、本発明に係る回転式重量充填装置は、回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置において、重量及び/又は形状が異なる複数品種の風袋のうちの特定の一品種の風袋を示す風袋品種情報を外部から受け付ける受付手段と、予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量との比較結果、及び前記回転体の回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、当該補正量算出手段によって算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
また、上記発明に係る回転式重量充填装置において、補正された前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、当該判定手段によって前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力する異常情報出力手段とを更に備えることが好ましい。
本発明の計量方法及びその方法を実施するための回転式重量充填装置は、容器の形状等によって大きさが異なる計量誤差を容易に補正することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明においては、被計量物による荷重と同じ垂直方向に作用し、計量誤差の要因をなす力(誤差力)を補正して正確な風袋容器重量測定を行う。まず、この誤差力について説明し、次にその誤差力を補正するための方法について説明する。
[誤差力について]
以下、誤差力を構成する(1)遠心力の垂直方向の分力と(2)被計量物に作用する正負の揚力とをそれぞれ説明する。
(1)遠心力の垂直方向の分力
数Kg〜数10g程度の被計量物の重量を測定する場合、計量手段が備える重量センサとしては平行四辺形型ロードセルが一般に用いられている。
図1は、回転式重量充填装置の計量手段が備える平行四辺形型ロードセルにより重量測定が行われた場合において発生する誤差力を説明するために、回転式重量充填装置の構成を模式的に示した側面図である。図1において、1Aは回転式重量充填装置が備える回転体(図示せず)の回転軸を示している。また、1Bは回転体の円周方向に配置された計量手段が備える平行四辺形型ロードセルを、1Cはその平行四辺形型ロードセル1Bに吊り下げられた負荷をそれぞれ示している。
ここで、負荷1Cの質量をmとし、負荷1Cから回転軸1Aまでの距離をrとすると、回転体が回転速度vで回転した場合、回転体の半径方向にm・(v/r)の遠心力F1が働く。この場合、図1に示すように、平行四辺形型ロードセル1Bは質量mによる荷重によって水平面Hを基準とするとわずかにδだけ撓み、これに伴って平行四辺形型ロードセル1Bの長さLの2本の平行な梁1Bbと水平面Hとの間の角度がθとなる。
この場合、撓み量δは平行四辺形型ロードセル1Bに作用する垂直分力によって生じる。そして、その垂直分力の主たる要素は、質量mの負荷1Cによる荷重m・g(gは重力加速度)、遠心力F1の垂直方向の分力f1、及び負荷1Cに作用する後述する正負の揚力f2である。ここで、バネ係数をkとすると、以下の式3が成り立つ。
m・g−f1−f2=k・δ … 式3
また、遠心力の垂直方向の分力f1は以下の式4により表される。
f1=F1・sinθ・cosθ … 式4
ここで、θは十分に小さいので、sinθ≒θ,cosθ≒1とすると、以下の式5及び式6が成り立つ。
sinθ≒θ=δ/L … 式5
δ=(m・g−f1−f2)/k … 式6
但し、m/g≫f1,f2であるので、δ≒m・g/kとすることができる。したがって、以上の式3乃至式6から、以下の式7が求められる。
f1≒F1・θ=m・(v/r)・δ/L=m・g・(v/k・r)/L …式7
ここでmは重量センサである平行四辺形型ロードセル1Bに対する初期荷重Wi及び容器荷重Wxからなる。すなわち、m=(Wi+Wx)/gである。したがって、式7から以下の式8が求められる。
f1=(Wi+Wx)・(v/k・r)/gL=k1/・(Wi+Wx)・v…式8
なお、式8において、k1=(1/k・r)/gLは一定とする。
この式8により、遠心力の垂直方向の分力f1を求めることができる。
(2)被計量物に作用する正負の揚力
回転式重量充填装置の回転体が回転している場合に計量載せ台上に載置されている容器に作用する空気抵抗力は、容器の形状によって異なる。ここで、回転体の回転方向における容器の断面積をA、空気密度をρ、回転体の回転速度をvとすると、容器の断面積Aが回転によって受ける空気抵抗力F2は以下の式9によって求められる。
F2=(1/2)・ρ・v … 式9
図2は、回転式重量充填装置の計量手段が備える重量センサにより重量測定が行われた場合において発生する誤差力を説明するために、回転式重量充填装置の構成を模式的に示した平面図である。なお、図2においては、便宜上、回転体の記載が省略されている。
図2に示すように重量センサが回転体の半径方向に取り付けられている場合であって、当該重量センサがカバー内に収納され、しかも計量載せ台が回転方向に対して断面積が小さく且つ垂直であるとき、空気抵抗力F2は垂直方向に分力を発生しないので荷重測定誤差の要因にはならない。
図3は、回転式重量充填装置の計量手段が備える重量センサにより重量測定が行われた場合において容器に発生する揚力を説明するために、容器の断面を示す側面図である。図3に示すように、容器3Aの形状が回転方向に対して角度αを有して傾斜している場合、上述した空気抵抗力は以下の式10で求められる容器に作用する揚力f2となる。
f2=F2・sinα・cosα=(1/2)・ρ・v・sinα・cosα
=k2・v … 式10
但し、k2=(1/2)・ρ・sinα・cosαは一定とする。
以上のようにして式8により求められる遠心力の垂直方向の分力f1と、式10により求められる揚力f2とを足したものが垂直方向に作用する誤差力efである。したがって、この誤差力efは、以下の式11によって求められる。
ef=f1+f2=k1・(Wi+Wx)・v+k2・v
={k1・(Wi+Wx)+k2}・v … 式11
以下、この誤差力efを用いて風袋容器の重量測定の補正を行う本発明の回転式重量充填装置の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の回転式重量充填装置の構成を示す平面図である。図4に示すように、本発明の回転式重量充填装置1は、図示しない駆動源によって定常運転時には所定の一定速度で回転駆動される回転体2を備えている。なお、ラインの都合で回転体2の回転速度は変化する場合がある。この回転体2の円周方向には、容器14を載置するための複数の計量載せ台12,12…が配置されており、これら計量載せ台12,12…は回転体2とともに回転されるように構成されている。
また、回転体2の回転位置(計量載せ台12,12…の位置)を検出するために、回転体2の回転軸には位置検出手段11が設けられている。この位置検出手段11は、回転体2の1回転のスタートを示す位置でパルスを1個発信する原点用パルス発信器(図示せず)と、回転体2が1回転する間に複数個のパルスを発信する複数パルス発信器(図示せず)とを備えている。また、位置検出手段11は、制御装置10と通信可能に接続されており、原点用パルス発信器及び複数パルス発信器によって発信されたパルスを制御装置10に対して出力する。
制御装置10は、原点用パルス発信器にてパルスが発信された時点から現時点までに複数パルス発信器にて発信されたパルス数に基づいて、回転体2の回転位置を検出する。また、制御装置10は、同じくパルス数に基づいて、回転体2の回転速度を検出する。このようにして検出された回転体2の回転位置及び回転速度を示す情報が制御装置10から後述する各計量手段に対して送信される。
前述した複数の計量載せ台12,12…には、当該計量載せ台12,12…上に載置された容器14の重量を検出するためのロードセル13,13…がそれぞれ接続されている。また、これらの計量載せ台12,12…の上方には、当該計量載せ台12,12…上に載置された容器14に液体などの充填物を充填するための充填バルブ(図示せず)がそれぞれ設けられている。なお、この容器14は、重量及び/又は形状が異なる複数品種のものが用意されている。
計量載せ台12,12…には、搬送コンベヤ16によって搬送された未計量の容器14が、スターホイール15によって順次供給される。一方、後述するような計量処理が行われた後、計量載せ台上12,12…上にある計量済みの容器14はスターホイール17によって順次回収され、搬送コンベヤ18によって搬送される。なお、スターホイール15及び17と計量載せ台12,12…との間で正確に容器14の受け渡しを行うようにするために、回転体102,スターホイール15および17の回転は同期が取られる。
制御装置10は、容器の品種を識別するためのデータを含む各種のデータを入力するための入力部10Aと、各種のデータを記憶するための所定の記憶領域を有するメモリ10Bとを備えている。
図5は、計量載せ台12,12…上に載置された容器14の重量を測定するための計量手段の構成を示すブロック図である。図2に示すように、計量手段3はCPU23を備えており、このCPU23は増幅器21及びA/D変換器22を介して前述したロードセル13と接続されている。また、CPU23は、入出力装置26を介して前述した充填バルブ27と接続されている。さらに、CPU23は、所定の記憶領域を有するメモリ24、及び制御装置10と通信するための通信インタフェース25と接続されている。
以上のように構成された計量手段3において、ロードセル13から出力されるアナログ計量信号は増幅器21によって増幅された後、A/D変換器22に供給される。そして、A/D変換器22にてアナログ計量信号がデジタル信号に変換され、その変換後のデジタル信号がCPU23に供給される。
CPU23は、メモリ24に記憶されているコンピュータプログラムにしたがって動作する。これにより、CPU23は、A/D変換器22から受けたデジタル信号を重量値に変換し、重量値と予め設定された基準値とを比較し、その結果に応じて充填バルブ27の動作の制御を行う。
また、CPU23は、通信インタフェース25を介して、後述する零計測位置,風袋計測位置,小投位置,及びエンド位置を示す情報を制御装置10から受け取る。CPU23は、これらの情報により、ロードセル13と接続されている載せ台12の位置を知ることができ、その位置に応じて以下のような処理を実行することになる。
また、図示していないが、回転式重量充填装置1は、各種の情報を表示するための表示器を有している。
このように構成された回転式重量充填装置1の通常運転時における基本動作は以下のとおりである。なお、図6は、本発明の回転式重量充填装置の通常運転時における被計量物の重量の変化を示すグラフである。
[零点計測処理]
図4において、aは零点計測位置を示しており、この零点計測位置aから始まるT1は零点計測区間を示している。計量手段3が備えるCPU23は、制御装置10から出力された信号に基づいて、計量載せ台12が零点計測位置aに到達したと判定した場合、その計量載せ台12上には容器14が載っていないものと判断し、零点計測処理を開始する。
なお、零点重量値が異常であると判定された場合、制御装置10は、その零点重量値を測定した計量手段3に係る充填バルブ27からは充填が行われないようにその動作を制御する。
[風袋計測処理]
図4において、bは風袋計測位置を示しており、この風袋計測位置bから始まるT2は風袋計測区間を示している。計量手段3が備えるCPU23は、制御装置10から出力された信号に基づいて、計量載せ台12が風袋計測位置bに到達したと判定した場合、その計量載せ台12上に容器14が載ったものと判断し、風袋計測処理を開始する。
CPU23は、計量載せ台12が風袋計測区間T2にある間、ロードセル13からの出力信号に基づいて複数回重量値を演算し、その平均値を算出する。そして、CPU23は、その算出された平均値から零点を差し引いた値を風袋値としてメモリ24に記憶させる。
なお、計量載せ台12上に容器が載せられているか否かを判断するための容器有無設定値を予め用意しておき、その容器有無設定値とメモリ24に記憶されている風袋値とを比較することによって、容器が載せられているか否かを判断することができる。
[充填処理]
図4において、T3は充填物の予備小投を行う予備小投区間を、T4は充填物の大投入を行う大投入区間を、T5は小投位置待ち区間をそれぞれ示している。また、cは小投位置を示しており、この小投位置cから始まるT6は充填物の小投入を行う小投入区間を示している。
計量手段3が備えるCPU23は、ロードセル13からの出力信号に基づいて、容器14の重量値を繰り返し演算する。そして、その重量値が所定値に達した場合に、予備小投、大投入、小投位置待ち、小投、及び全閉の順に、充填バルブ27の動作を制御する。
[安定待ち処理]
図4において、T7は計量手段3を安定させるための安定待ち区間を、T8は容器14の重量を計測するための安定計測区間をそれぞれ示している。
計量手段3が備えるCPU23は、前述したように充填バルブ27を全閉とした後、安定待ち区間T7にいる間(所定の安定待ち時間の間)、計量手段3を安定させるために待機する。そして、この安定待ち時間が経過したとき、すなわち安定待ち区間T7が終了したとき、計量手段3は安定計測区間T8に入る。
安定計測区間T8において、CPU23はロードセル13からの出力信号に基づいて複数回重量値を演算し、その平均値を算出する。そして、CPU23は、その算出された平均値から零点及び風袋値を差し引いた値を容器14の重量値としてメモリ24に記憶させる。ここで、容器14の重量値が、所定の許容範囲の上限以上又は下限以下であると判定した場合、CPU23はその充填済みの容器14には過不足があると判断し、その容器14を不良側に排出するように所定の処理を実行する。
[エンド位置]
図4において、dはエンド位置を示している。計量手段3が備えるCPU23は、制御装置10から出力された信号に基づいて、計量載せ台12がエンド位置dに到達したと判定した場合、仮にその計量載せ台12上の容器14に対して充填バルブ27による充填処理が施されていたとしても、充填バルブ27の充填動作を終了させる。
このエンド位置dを超えた後、計量載せ台12上に載置された容器14は、スターホイール17によって回収され、搬送コンベヤ18によって搬送される。
次に、以上のような基本動作を行う本発明の回転式重量充填装置1の詳細な動作について説明する。ところで、本発明の回転式重量充填装置の動作モードには、各種の調整を行うための調整モードと、計量動作を実行するための通常モードとがある。そこで、以下ではこれらの動作モード別に回転式重量充填装置の動作を説明する。なお、各計量手段3は既に正常状態に調整されているものとする。
図7は、本発明の回転式重量充填装置が備える制御装置の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
まず、調整段階において、オペレータは、制御装置10の入力部10Aを用いて、所定の容器品種1〜p毎に、各容器の基準重量値WTi1〜WTip、及びその基準重量値WTi1〜WTipを基準として定められる基準上下限値wu1〜wupを入力する。制御装置10は、この入力を受け、これら各容器の基準重量値WTi1〜WTip及び基準上下限値wu1〜wupをメモリ10Bに記憶することによって設定する(S101)。
次に、制御装置10は、ステップS101においてメモリ10Bに記憶された値を用いて、容器品種1〜p毎の判定領域値WTi1−wu1〜WTi1+wu1,…,WTip−wup〜WTip+wupを算出する(S102)。ここで、判定領域値とは、風袋容器の重量計測値が正常であるか否か、すなわち風袋容器が良品であるか否かを判定するための領域を示す値をいう。
そして、制御装置10は、ステップS102にて算出した容器品種1〜p毎の判定領域値を示す判定領域値データを各計量手段3に対して送信する(S103)。
以上の処理の結果、各計量手段3が判定領域値データを得ることができる。後述するように、各計量手段3は、この判定領域値データを用いて風袋容器の重量測定値が正常であるか否かを判定する。
図8は、本発明の回転式重量充填装置が備える各計量手段の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
回転式重量充填装置において零点計測を行う場合、計量載せ台上には被計量物が載せられていない状態であるので、上記の式11においてWx=0であり、また空気抵抗力の垂直成分が0であるためk2=0となる。その結果、零点計測における誤差ef0は、以下の式12により求められる。
ef0=k1・Wi・v … 式12
ここで、係数k1・Wiを決定すれば式12が決まる。そこで、以下に示すように、本発明においては、回転式重量充填装置の調整段階にて係数k1・Wiを決定しておく。
まず調整段階において、各計量手段3は、回転体2が静止状態である場合の零点計測値wzsを測定する(S201)。次に、回転体2を仕様の最高回転速度v1で回転させ、その状態における零点計測値wzdを各計量手段3が測定する(S202)。
なお、ステップS202においては、回転体2が回転状態にある場合であって、各計量手段3の零点計測タイミングでそれぞれに読み込まれた重量値が零点計測値wzdとなる。誤差の少ない値を求めるために、回転体2が回転状態にある場合の零点計測値は、各計量手段3において複数回測定し、その平均値を求めることが望ましい。
ここで、例えばn番目の計量手段を計量手段3nとし、その計量手段3nがステップS201において測定した零点計測値をwzsn、ステップS202において測定した零点計測値をwzdnとすると、零点計測における誤差ef0は、上記式12から以下のように求まる。
ef0=wzdn−wzsn=k1・Wi・v1
したがって、以下の式13が成立する。
k1・Wi=(wzdn−wzsn)/v1 … 式13
この係数を用いると、計量手段3nが任意の回転速度vで回転している場合における零点計測値の誤差ef0nは、以下の式14により求められる。
ef0n={(wzdn−wzsn)/v}・v1=Fz(v)n … 式14
そこで、各計量手段3は、誤差Fz(v)の係数(wzd−wzs)/v1を算出する(S203)。そして、各計量手段3は、そのようにして算出された係数(wzd−wzs)/v1をメモリ24に記憶する(S204)。
以上により、Fz(v)は各計量手段3にそれぞれ固有の関数式である。ただし、すべての計量手段3はほぼ同一構造・同一初期荷重であり、同一の姿勢で回転体2に取り付けられている。したがって、各計量手段3に及ぼされる遠心力による影響はほぼ同一であると考えられる。そこで、各計量手段3が取得した測定値の平均値を取る等してすべての計量手段3に共通する一つのFz(v)を求めるようにしてもよい。このようにすると、調整モードにおける作業時間を短縮することができるという利点がある。
なお、通常モードにおいて、各計量手段3の零点計測値Wzを測定したときは、制御装置10で検出されて各計量手段3に対して出力される回転速度値vを各計量手段3にて読み取り、その値vを上記式14に代入することによりFz(v)を求めた上で、Wz−Fz(v)=Wz’とすれば、各計量手段3の正しい零点計測値Wz’が求まる。
次に、任意の形状・重量の容器に対する誤差efxについて説明する。
容器重量がWxであり、容器形状に関わる上述した係数k2がkxである場合、式11は以下の式15になる。
efx={k1・(Wi+Wx)+kx}・v … 式15
ここでWx及びkxは容器が特定されれば一定の値となるので、以下のようにして、調整モードにおいて予め式15の係数を決定しておく。
なお、各計量手段3は正確に調整されているものとする。また、設定調整作業を早めるためには同じ容器に対して微少重量調整を施し、同じ重量のサンプル容器を複数個用意する。ここで、サンプル容器は通常モードにおいて使用されるものを用いる。
図9は、本発明の回転式重量充填装置が備える各計量手段の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
まず、各計量手段3は、回転体2が静止状態である場合のサンプル容器の計量値である静止計量値wfsを求める(S301)。次に、回転体2を仕様の最高回転速度v1で回転させ、その状態におけるサンプル容器の計量値である風袋計測値wfdを各計量手段3が求める(S302)。
なお、誤差の少ない値を求めるために、回転体2が回転状態にある場合の風袋計測値は、各計量手段3において複数回測定し、その平均値を求めることが望ましい。
計量手段3nにおいて、以下の式16及び式17が成立する。
wfdn−wfsn={k1・(Wi+Wx)+kx}・v1 … 式16
{k1・(Wi+Wx)+kx}=(wfdn−wfsn)/v1… 式17
そこで、計量手段3nにおける式15を以下の式18のように置き換える。
efxn={(wfd−Wfs)/v1}・v=Fx(v)n … 式18
前述したFz(v)の場合と同様に、このFx(v)に関しても、各計量手段3が取得した測定値の平均値を取る等してすべての計量手段3に共通する一つの値を求めるようにしてもよい。このようにすると、サンプル容器を作製する数を少なくできる等、調整モードにおける作業時間を短縮することができるという利点がある。
上記式18の係数{(wfd−Wfs)/v1}は容器品種毎に異なる。そこで、各計量手段3は、容器品種1〜p毎に、容器の計量値の誤差関数Fx(v)の係数B(=(wfd−Wfs)/v1)を求める(S303)。そして、各計量手段3は、ステップS303にて求められた係数Bをメモリ24に記憶する(S304)。
後述するように、このようにして各計量手段3のメモリ24に記憶された係数Bの値を用い、通常モードにおいて風袋計測値の補正が行われる。
次に、本発明の回転式重量充填装置の通常モードにおける動作について説明する。
図10は、本発明の回転式重量充填装置が備える制御装置の動作モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
まず、作業者は、制御装置10の入力部10Aを用いて、これから行う重量計測において使用される容器の品種を入力する。制御装置10は、作業者による容器品種の入力を受け付ける(S401)。そして、制御装置10は、入力を受け付けた容器品種を示す品種情報を各計量手段3に対して送信する(S402)。
図11は、本発明の回転式重量充填装置が備える計量手段の動作モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。
各計量手段3は、上述したようにして制御装置10から送信された品種情報を受信する(S501)。次に、各計量手段3は、受信した品種情報が示す容器品種に係る判定領域値をメモリ24から読み出すことによって取得する(S502)。また、同様にして、各計量手段3は、受信した品種情報が示す容器品種に係る係数Bをメモリ24から読み出すことによって取得する(S503)。
以上の処理によって、風袋計測値の補正を行う準備が整うことになる。
図12は、零点計測処理及び風袋計測処理に伴う本発明の回転式重量充填装置が備える計量手段のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
各計量手段3が備えるCPU23は、計量載せ台12が零点計測位置に到達したか否かを確認することによって、零点計測タイミングであるか否かを判定する(S601)。ここで、零点計測タイミングであると判定した場合(S601でYES)、CPU23は、零点計測処理を実行して零点計測値Wzを取得する(S602)。
次に、CPU23は、制御装置10から送信された回転体2の回転速度を示す情報に基づいて、回転体2の回転速度vを取得する(S603)。そして、CPU23は、メモリ24に記憶されている式14における係数(wzd−wzs)/v1を用いて、Fz(v)を算出する(S605)。
次に、CPU23は、ステップS604にて算出されたFz(v)の値を用いて、零点計測値の補正を行う(S604)。具体的には、ステップS602で取得した零点計測値WzからステップS604にて算出されたFz(v)を減ずることにより、補正後の零点計測値Wz’を算出する。そして、CPU23は補正後の零点計測値Wz’をメモリ24に記憶させ(S606)、処理を終了する。
一方、ステップS601において零点計測タイミングではないと判定した場合(S601でNO)、CPU23は、計量載せ台12が風袋計測位置に到達したか否かを判断することによって、風袋計測タイミングであるか否かを判定する(S607)。ここで、風袋計測タイミングではないと判定した場合(S607でNO)、CPU23は処理を終了する。
また、ステップS607において風袋計測タイミングであると判定した場合(S607でYES)、CPU23は、風袋計測処理を実行して風袋計測値Wtを取得する(S608)。
次に、CPU23は、制御装置10から送信された回転体2の回転速度を示す情報に基づいて、回転体2の回転速度vを取得する(S609)。そして、CPU23は、メモリ24に記憶されている係数Bを用い、式18にしたがってFx(v)を算出する(S610)。
次に、CPU23は、ステップS610にて算出されたFx(v)の値を用いて、風袋計測値の補正を行う(S611)。具体的には、ステップS608で取得した風袋計測値WtからステップS610にて算出されたFx(v)を減ずることにより、補正後の風袋計測値Wt’を算出する。
そして、CPU23は、メモリ24に記憶されている補正後の零点計測値Wz’からステップS611にて算出された補正後の風袋計測値Wt’を減ずることによって、正しい風袋計測値WTを算出する(S612)。
次に、CPU23は、ステップS612にて算出された風袋計測値WTがメモリ24に記憶されている判定領域値の範囲内にあるか否かを判断することによって、風袋容器重量が良品の範囲内であるか否かを判定する(S613)。ここで、風袋容器重量が良品の範囲内であると判定した場合(S613でYES)、CPU23は処理を終了する。一方、風袋容器重量が良品の範囲外であると判定した場合(S613でNO)、CPU23は、風袋容器重量が異常であることを示す風袋容器重量異常警報を表示器に出力させる(S614)。これにより、風袋計測値の異常を容易に検出することができる。
以上のようにして得られた正しい風袋計測値WTを用いることにより、風袋容器に充填された被充填物の重量計測を正確に行うことが可能になる。
なお、回転式重量充填装置において、回転体の回転速度は、稼働運転の始業時及び終業時には変化するものの定常運転時はほぼ一定である。したがって、定常運転時においてのみ充填動作を行わせる場合であれば、回転体の回転速度vは予め運転条件で定められた一定の値を設定値として各計量手段に与えておけばよい。この場合、本発明の回転式重量充填装置は回転体の回転速度を検出するための手段を備えていなくてもよい。
(その他の実施の形態)
前述した実施の形態の場合のように、回転体が静止している場合の測定値と回転している場合の測定値との差に基づいて正しい測定値を求めるのではなく、以下のようにして任意の速度Vにおける誤差率evに基づいて正しい測定値を求めることも可能である。
[調整段階]
n番目の計量手段により、回転体2を最高速度V1で回転させた場合の零点計測値をwzdn、回転体2が静止状態である場合の零点計測値をwzsnとした場合、以下の式19が成り立つ。
wzdn/wzsn=Wi+k1−Wi・V1/Wi
=1+k1V1=1+ev1 … 式19
但し、ev1=k1V1
したがって、この式19により、誤差率ev1は、ev1=(wzdn/wzsn)−1として求めることができる。よって、k1=ev1・V1と決まる。
回転式重量充填装置は、このようにして求められた誤差率ev1の値をメモリに記憶する。
[運転段階]
回転式重量充填装置の稼働運転中に、任意の速度Vで回転体2が回転している場合(但し、運転中に計量載せ台に水滴がつく等してWiがWi’に変化しているものとする)、次の式20が成り立つ。
wzdn’/wzsn’=Wi’+k1−Wi’・V1/Wi’
=1+k1V … 式20
この場合、零点測定値wzsn’は、以下の式21により求められる。
wzsn’=wzdn’/(1+k1V
={1/{1+e1v1/(V1/V)}}・wzdn’ … 式21
以上より、正しい零点計測値(回転体2が静止状態である場合の零点計測値)は、回転体2が速度Vで回転している場合の零点計測値と、速度Vの測定値と、予め記憶しておいた誤差率ev1の値によって求めることができる。
なお、以下に説明するように、任意の容器を計量する場合も同様にして正しい計測値を求めることができる。
[調整段階]
n番目の計量手段により、回転体2を最高速度V1で回転させた場合の風袋計測値をwfdn、回転体2が静止状態である場合の風袋計測値をwfsnとした場合、以下の式22が成り立つ。
wfdn/wfsn
={(Wi+Wx)+k1(Wi+Wx)・V1+kx・V1}/(Wi+Wx)
=1+{k1(Wi+Wx)+kx/(Wi+Wx)}V1 … 式22
そして、上記式22を変形することにより、誤差率efv1が以下の式23により求められる。
efv1=(wfdn/wfsn)−1
={k1(Wi+Wx)+kx/(Wi+Wx)}V1 … 式23
回転式重量充填装置は、このようにして求められた誤差率efv1の値をメモリに記憶する。
[運転段階]
回転式重量充填装置の稼働運転中に、任意の速度Vで回転体2が回転している場合(但し、初期加重は計量載せ台に対する付着物等によってWiからWi’に変化しているものとする)、次の式24が成り立つ。
wfdn’/wfsn’
={(Wi’+Wx)+k1(Wi’+Wx)・V+kx・V}/(Wi’+Wx)
=1+{{k1(Wi’+Wx)+kx}/(Wi’+Wx)}V … 式24
しかし、Wi’のWiに対する変化量が小さいため、{k1(Wi’+Wx)+kx}/(Wi’+Wx)≒{k1(Wi+Wx)+kx}/(Wi+Wx)となる。したがって、以下の式25が成り立つ。
wfdn’/wfsn’≒1+(efv1/V1)・V… 式25
上記式25より、風袋計測値wfsn’は以下の式26により求められる。
wfsn’=wfdn’/{1+(efv1/V1)・V} … 式26
以上より、正しい風袋計測値(回転体2が静止状態である場合の風袋計測値)は、回転体2が速度Vで回転している場合の風袋計測値と、速度Vの測定値と、予め記憶しておいた誤差率efv1の値によって求めることができる。
本発明に係る計量方法及び回転式重量充填装置は、容器の形状等によって大きさが異なる計量誤差の補正を実行することができ、高精度な計量動作を維持する必要がある計量装置等に有用である。
回転式重量充填装置の計量手段が備える平行四辺形型ロードセルにより重量測定が行われた場合において発生する誤差力を説明するために、回転式重量充填装置の構成を模式的に示した側面図である。 回転式重量充填装置の計量手段が備える重量センサにより重量測定が行われた場合において発生する誤差力を説明するために、回転式重量充填装置の構成を模式的に示した平面図である。 回転式重量充填装置の計量手段が備える重量センサにより重量測定が行われた場合において容器に発生する揚力を説明するために、容器の断面を示す側面図である。 本発明の回転式重量充填装置の構成を示す平面図である。 計量載せ台上に載置された容器の重量を測定するための計量手段の構成を示すブロック図である。 本発明の回転式重量充填装置の通常運転時における被計量物の重量の変化を示すグラフである。 本発明の回転式重量充填装置が備える制御装置の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の回転式重量充填装置が備える各計量手段の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の回転式重量充填装置が備える各計量手段の調整モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の回転式重量充填装置が備える制御装置の動作モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の回転式重量充填装置が備える計量手段の動作モードにおける動作の流れを示すフローチャートである。 零点計測処理及び風袋計測処理に伴う本発明の回転式重量充填装置が備える計量手段のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 回転式重量充填装置
2 回転体
3 計量手段
10 制御装置
10A 入力部
10B メモリ
11 位置検出手段
12 載せ台
13 ロードセル
14 容器
15 スターホイール
16 搬送コンベヤ
17 スターホイール
18 搬送コンベヤ
21 増幅器
22 A/D変換器
23 CPU
24 メモリ
25 通信インタフェース
26 入出力装置
27 充填バルブ

Claims (8)

  1. 回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置を用いて行う計量方法において、
    前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量計測値を前記計量手段によって取得するステップと、
    前記回転体の回転速度を取得するステップと、
    前記計量手段によって前記回転状態での前記風袋の重量計測値を取得する前に予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量との比較結果、及び前記取得した回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出するステップと、
    算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋の重量計測値を補正するステップと
    を有することを特徴とする計量方法。
  2. 補正された前記風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定するステップと、
    前記風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力するステップと
    を更に有する、請求項1に記載の計量方法。
  3. 回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置を用いて行う計量方法において、
    重量及び/又は形状が異なる複数品種の前記風袋があり、
    前記複数品種のうちの特定の一品種の風袋を示す風袋品種情報を外部から受け付けるステップと、
    前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を前記計量手段によって取得するステップと、
    前記回転体の回転速度を取得するステップと、
    前記計量手段によって前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を取得する前に予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量との比較結果、及び前記取得した回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出するステップと、
    算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を補正するステップと
    を有することを特徴とする計量方法。
  4. 補正された前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定するステップと、
    前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力するステップと
    を更に有する、請求項3に記載の計量方法。
  5. 回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置において、
    予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋の重量との比較結果、及び前記回転体の回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、
    当該補正量算出手段によって算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋の重量計測値を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする回転式重量充填装置。
  6. 補正された前記風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
    当該判定手段によって前記風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力する異常情報出力手段と
    を更に備える、請求項5に記載の回転式重量充填装置。
  7. 回転体と、当該回転体の円周方向に配置され、被計量物及び当該被計量物の容器である風袋を載置するための複数の載せ台と、該載せ台のそれぞれに載置された被計量物の重量を計測するための複数の計量手段とを備え、前記回転体が回転している場合に前記風袋に前記被計量物を充填し、当該充填された被計量物の重量を前記計量手段によって計測するように構成された回転式重量充填装置において、
    重量及び/又は形状が異なる複数品種の風袋のうちの特定の一品種の風袋を示す風袋品種情報を外部から受け付ける受付手段と、
    予め前記計量手段によって計測された前記回転体が回転していない静止状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量と、同じく計測された前記回転体が回転している回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量との比較結果、及び前記回転体の回転速度に基づいて、前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の重量に応じて生じる計量誤差と前記回転状態において前記風袋品種情報に示されている風袋の側面に作用する空気抵抗力によって生じる計量誤差とを補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、
    当該補正量算出手段によって算出された前記補正量を用いて、前記計量手段によって取得された前記回転状態での前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする回転式重量充填装置。
  8. 補正された前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
    当該判定手段によって前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が正常ではないと判定された場合、前記風袋品種情報に示されている風袋の重量計測値が異常であることを示す異常情報を出力する異常情報出力手段と
    を更に備える、請求項7に記載の回転式重量充填装置。
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