JP4443172B2 - 停留所地図作製システムおよび停留所地図作製方法 - Google Patents

停留所地図作製システムおよび停留所地図作製方法 Download PDF

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Description

この発明は、定期的なルート(以下、系統という)を運行するバス、例えば路線バスが経由する複数の停留所の位置がわかる地図の作製システムに関する。
従来、路線バスの運行管理等のために、市街地図上に停留所の位置を示した地図(以下、停留所地図という)が使用されていた。停留所地図は、停留所の新設や廃止、移動を行う際に各自治体に届け出た住所を用いて、バス事業者の従業員が市街地図上を一カ所ずつプロットするという手作業により作製される。なお、このように従来は手作業によって地図が作製されるのが一般的であったため、本件を説明するにあたって提示するに相応しい先行技術文献は見いだせなかった。
しかし、単一のバス事業者は、通常、複数の系統を取り扱っている。従って該バス事業者が管理する停留所の数はかなりの数になる。そのため、上記のような従来の停留所地図は、作製に人的、時間的負担が大きくかかり、極めて効率が悪いという問題がある。また、手作業で地図が作製されるため、本来停留所が設置された位置に対して誤った位置やずれた位置にプロットしてしまうという問題もある。さらに従来の作製方法では、停留所の新設や移動といった変更を柔軟に地図に反映させることが極めて困難である。
特に、駅ターミナル付近や規模の大きな交差点付近には複数種類の系統に属する複数の停留所が同一の名称で届け出されるのが現状である。しかも同一系統の同一停留所であっても上り路線と下り路線で設置位置が異なることも多い。このように一定の狭い範囲内に複数の停留所が設置される場合、従来の停留所地図では、これら複数の停留所を一つにまとめて表示するか、あるいは実際の位置から離れたおおよその位置に表示するしかなく、信頼性に乏しかった。
このように従来の位置精度が低く信頼性に乏しい停留所地図は、バス事業者が路線バスを円滑かつ効率的に運行管理する妨げになる。さらには該地図をデジタルデータ化することにより、近年多用されるバスロケーションサービスの一環として、エンドユーザや地図業者に停留所情報として提供する場合に、正確性の欠如から信頼の低下を招きかねない。
そこで上記事情に鑑み、本発明は、停留所の位置が高い精度を持って表される停留所地図を作製することができ、しかも該停留所の設置位置に変更等があった場合に該停留所地図にその変更を迅速に反映させることができる停留所地図作製システム、および該停留所地図を作製するために必要な停留所の位置情報を精確にかつ効率よく生成可能な停留所位置情報生成システムを提供することを目的とする。
このため、本発明に係る停留所地図作製システムは、複数の停留所を経由して所定の運行ルートを運行するバスに搭載された車載器と、運行ルートを網羅する地図情報および該運行ルート上に設置された停留所の位置情報を所定の格納手段に格納したデータベースサーバとを有する。かかる車載器は、複数の停留所の各々の識別情報を記憶した第一の記憶手段と、停留所が指定されたときに、該停留所の識別情報を第一の記憶手段から読み出す識別情報読出手段と、バスが停留所に停留したことを検知する停留検知手段と、バスの停留地点の位置情報を取得する位置情報取得手段と、停留検知手段が検知する毎に、読み出された停留所の識別情報と、取得されたバスの停留地点の位置情報とを関連付けて停留所の位置情報として記憶する第二の記憶手段とを備えている。データベースサーバは、第二の記憶手段に記憶された停留所の位置情報が移送された場合に、移送された情報に基づき格納手段に格納された停留所の位置情報を更新する停留所情報更新手段と、更新された停留所の位置情報に基づき地図上に停留所の位置を表示する停留所表示手段とを備えている。
上記のように本発明に係る停留所地図作製システムによれば、実際に運行途中のバスに備えられた車載器によって、各停留所の設置位置が自動的に収集されるため、停留所地図作製に要する人的、時間的負担を飛躍的に軽減することができる。また、実際にバスが停留した地点の位置情報を停留所位置情報として使用するために、実際の停留所位置と停留所地図に表示される位置とのずれがなくなり、非常に精度の高い停留所地図が作製される。
このように、本発明に係る停留所地図作製システムは、実際にバスを運行させることにより、自動的に停留所地図が作製されることを特徴とする。そのため、各自治体に届け出た停留所の住所(録)に基づいて手作業で市街地図上をプロットする手間がなくなる。従って、系統や停留所を新設した場合、該新設状況を停留所地図に正確に反映させることができる。また本発明に係る停留所地図作製システムによれば、毎日運行するバスを用いることにより、常時停留所の位置情報を生成することができる。従って、各停留所の位置情報を繰り返し取得することができるため、停留所地図における各停留所の位置の精度を向上させることができる。停留所の位置情報を常時生成できる利点は、これだけにとどまらない。例えば、既存の停留所の設置位置を移動、廃止する場合も、迅速に反映させることができるため、非常に有益である。
より詳しくは、本発明に係る停留所地図作製システムによれば、上記バスは、取得した位置情報を記憶する記憶手段をさらに有し、データベースサーバは、記憶手段から位置情報を読み出す情報読み出し手段を有し、該情報読み出し手段によって定期的に読み出した位置情報を用いて停留所地図を作製することができる。
かかる発明のようにバスに記憶手段を備えることにより、バスは、位置情報を取得するたびに記憶手段に記憶していくことができる。そして、データベースサーバは、記憶手段から位置情報を読み出す情報読み出し手段を有し、該情報読み出し手段によって定期的に読み出した位置情報を用いて停留所地図を作製することができる。定期的とは、具体的には、一日の運行業務を終了する度であってもよいし、一週間や一ヶ月といった比較的長い期間ごとであってもよい。また、記憶手段としては、メモリカードに代表される携帯性ある記録媒体および該記録媒体に情報を記録可能な装置が考えられる。この場合、情報読み出し手段は、該記録媒体から情報を読み出す装置(例えば、カードリーダー)が想定される。上記発明は、後述する無線通信手段を使用する構成に比べて、通信コストがかからない分、安価に構成することができるという利点がある。
上記発明によれば、車載器はデータベースサーバに停留所の位置情報を送信する無線通信手段をさらに有し、停留所情報更新手段は、無線通信手段を介して送信された停留所の位置情報に基づき格納手段に格納された停留所の位置情報を更新ことができる。この構成によれば、位置情報が生成されると直ちにデータベースサーバに送信することも可能となる。従って、リアルタイムで停留所地図上での停留所の位置を更新することが可能となる。これにより、不測の事態によって、急遽停留所位置を変更したり、臨時便で停留所を新設したりした場合にも直ちに対応した変更後の停留所地図を提供することができる。
本発明に係る停留所地図作製システムによれば、車載器に操作部を設けてもよく、その場合停留検知手段は、該操作部による所定の操作が行われたときにバスが停留したことを検知するように構成することができる。なお、このほかにも、車載器は、停車時に必ず行われるバス車内での動作、例えばドアの開閉動作を検出することにより、バスが停車したと判断するように構成してもよい。
上記所定の操作とは、バスの乗降ドアを開く操作または閉じる操作のいずれか一方が例示される。
実施の一形態として、車載器は、車内および車外の少なくとも一方に行う放送処理を実行するための音声合成装置を有し、上記識別情報には、放送処理に使用される放送用データが含まれることが望ましい。この場合、位置検出手段が検出したバスの現在位置と関連づけられる停留所を特定する情報として、バスが停車している停留所を案内するために使用した放送用データに関連づけられた停留所に関するIDを使用することができる。
また、本発明に係る停留所地図作製システムによれば、車載器は、音声合成装置が次の停留所を案内するための放送処理に使用した放送用データに基づいて取得した次の停留所の名称情報も取得し、該名称情報と停留所の位置情報を関連づけるように構成してもよい。この場合、停留所表示手段は、停留所の位置情報と名称情報を用いて地図上に停留所の位置を表示することができる。
停留所の名称情報は、停留所地図を見る際に必要となる情報である。該名称情報は、データベースサーバ側において、IDと関連づけた状態で保有していていれば停留所地図に反映することが可能である。しかし、上記のように、音声合成装置は、停留所に関するIDと停留所の名称情報のテーブルを放送処理用に有している。従って、上記発明のように、名称情報と位置情報を予め関連づけておくことにより、データベースサーバの処理負担を軽減することが可能となる。
上記発明によれば、停留所表示手段は、特定の停留所に複数のバスが停車する場合、全てのバスにおいて生成された該特定の停留所位置情報を全て用いて地図上に該特定の停留所の位置を表示することができる。
また上記発明によれば、データベースサーバは、一台のバスにおいて生成された停留所の位置情報のうち少なくとも一部を用いて地図上に停留所の位置を表示することもできる。
さらに上記発明によれば、データベースサーバは、同一IDを持つ停留所の位置情報が複数ある場合には、各位置情報を平均化して単一の位置情報に変換することができる。これにより、同一ID、つまり同一の停留所に対して、複数回バスが停留することにより複数の位置情報が生成された場合でも、停留所地図に反映される場合には、該複数の位置情報に基づいた最適の位置(つまり実際の停留所の位置に最も近い位置)に該停留所が表示される。
本発明に係る停留所位置情報生成システムは、複数の停留所を経由する所定ルートを運行するバスであって、GPSによりバスの現在位置を検出する位置検出手段と、バスが停留所に停車したかどうかを判断する車載器と、を有するバスを有し、車載器は、バスが停留所に停車した状態であると判断すると、位置検出手段によって得られたバスの現在位置と、車載器に予め入力されたデータの中から取得した停留所を特定する情報とを関連づけることにより、該停留所に関する位置情報を生成することを特徴とする。
上記発明によれば、定期的に所定ルートを運行するバスによって自動的に停留所に関する位置情報が生成されるため、停留所に関する位置情報を収集する手間が省ける。また、該位置情報は、バスが運行するたびに常時生成されるため、停留所の位置が変化した場合であっても、位置変化後の位置情報がすぐに生成される。そのため、該位置情報に基づいて提供されるバスロケーションサービスやデジタル地図を常に最新の情報に保つことができる。
また、本発明に係る停留所地図作製方法は、複数の停留所を経由して所定の運行ルートを運行するバスに搭載された車載器が、複数の停留所の各々の識別情報を第一の記憶手段に記憶し、停留所が指定されたときに、該停留所の識別情報を第一の記憶手段から読み出し、バスが停留所に停留したことを検知し、検知されたバスの停留地点の位置情報を取得し、読み出された停留所の識別情報と、取得されたバスの停留地点の位置情報とを関連付けて停留所の位置情報として第二の記憶手段に記憶すると共に、運行ルートを網羅する地図情報と、該運行ルート上に設置された停留所の位置情報を所定の格納手段に格納したデータベースサーバが、第二の記憶手段に記憶された停留所の位置情報が移送された場合に、移送された情報に基づき格納手段に格納された停留所の位置情報を更新し、更新されたバスの停留地点の情報に基づき地図上に停留所の位置を表示することを特徴とする。
このように本発明は、停留所に停留中のバスで必ず行われる所定の処理、例えば放送処理を契機として、該バスの位置情報を取得する。そして該位置情報と現在停留中の停留所のIDとを関連づけて該停留所の位置情報とする。この位置情報を用いて停留所地図を自動的に作製することにより、従来必要とされていた人的、時間的負担を軽減し、かつ実際の位置との誤差が極めて小さい精度の高い停留所地図を提供することができる。つまり、本発明に係る停留所地図作製システムは、系統を新設する場合に簡易に正確な停留所地図を作製することができる。しかも、運行中のバスによって常時位置情報が収集されるため、既存の系統における、停留所の新設や一時的または恒久的な移動、廃止を、極めて迅速に停留所地図に反映させることができる。
さらには本発明を用いることにより、近年広く活用されるバスロケーションシステムを構築する場合において、停留所の入力処理を低コストかつ簡易に実現することができる。そして本発明を用いて構築されたバスロケーションシステムは、停留所の位置が非常に正確であるため信頼性の高いサービスを提供することができる。
また、本発明に係る停留所地図作製システムを実施して作製された停留所地図を用いれば、バス事業者の運行管理が簡易かつ正確になる。さらには、該停留所地図を定期券発券システムに活用することにより、視覚的に自分が利用するルートおよび乗降停留所を正確に把握、確認することができ、定期券購入者の便宜を図ることもできる。
図1は本発明の実施形態の停留所地図作製システム100の概略構成を表す図である。図1に示すように、停留所地図作製システム100は、バス1、停留所2、データベースサーバ3を有する。なお、本発明に係る停留所地図作製システムは、複数系統、より正確には特定のバス事業者が持つ全系統に設置された全ての停留所の位置を地図上に表すことを目的としている。但し、バスが停留所の位置を取得する処理は、どの系統におけるどの停留所であっても、またどのバスを使用しても略同一である。そこで、以下の本文では、便宜上、特定のバス1が、特定の停留所2の位置を取得する処理を例として詳説することにする。
バス1は、音声合成装置11と操作部12と、メモリ13と、カードスロット17とを有する車載器M、GPS14、メモリカード15、スピーカ16を有する。なお、このバス1に搭載される構成が停留所の位置情報を作成するシステムに該当する。
音声合成装置11は、バス運行中に必要な放送内容(停留所案内、行き先案内、広告等)に関するテキストデータをメモリ13に保有する。該テキストデータのうち、停留所案内に関するデータは、該停留所のIDと関連づけられた状態でメモリ13に格納されている。停留所のIDとは、該停留所を設置する際に各停留所を特定するために割り振られた番号である。操作部12は、放送や乗降ドアの開閉といったバス運行時に行う様々な処理を実行するための複数のスイッチを備える。例えば、放送処理を実行するためのスイッチとしては、放送する場所(車外、車内等)を指定するスイッチや放送内容を指定するためのスイッチがある。
音声合成装置11は、運転手が操作部12を操作することにより指定した放送内容に対応したテキストデータを読み出して音声データに変換し、スピーカ16を介して車内もしくは車外に放送する。
図2は、バス1の音声合成装置11が行う停留所位置情報生成に関する処理を示すフローチャートである。運行途中、運転手は次の停留所2を乗客に報知するために、操作部12を操作して停留所案内に関する放送指示を音声合成装置11に与える。音声合成装置11は、該放送指示を受けると、停留所2に関する停留所案内のテキストデータを音声データに変換し、スピーカ16を介して車内に放送する(S1)。
車内放送処理実行中、もしくは実行後、音声合成装置11は、停留所2に関する停留所案内のテキストデータに関連づけられた停留所2のIDをメモリ13から読み出して取得する(S3)。バス1が停留所2に到着、停留すると、運転手は操作部12によりドアを開ける操作(開扉操作)を行う。車載器Mは、開扉操作が行われたと判断すると(S5:YES)、音声合成装置11を用いて乗降ドアを開けることを報知する放送処理を行いつつ乗降ドアを開ける処理を実行する。そして、車載器Mは、操作部12による開扉操作を契機として、GPS14を用いてバス1の現在位置(緯度、経度)を取得する(S7)。なお、ここでは、現在位置の取得は、開扉操作を契機として実行しているが、運転手が停車中に行う必須の操作、例えばドアを閉じる操作を契機としてもよい。また契機とするものは、操作部12の操作に限定されるわけではなく、停車中のバスで必ず行われる動作であってもよい。例えばドアの開閉動作が検出されたときを現在位置取得の契機としてもよい。
バス1の現在位置を取得すると、音声合成装置11は、S3で取得したIDと該現在位置とを関連づけることにより、停留所2の位置情報を生成する(S9)。次いで音声合成装置11は、生成した位置情報をカードスロット17に挿入された状態にあるメモリカード15に書き込む(S11)。メモリカード15に書き込まれた位置情報のテーブルの一部を、図3に示す。図3に示すように、位置情報は、系統ごとに分けて記録される必要はなく、停留所ごと(より詳しくは、IDごと)に記録されていく。図3に示すIDは、前半4桁の停留所コードと後半2桁の標柱コードの計6桁で構成される。停留所コードとは、停留所の名称に対応して振られるコードである。ここで、例えば、上下線や複数系統において、複数の異なる場所に設置されるにもかかわらず各停留所に同一の名称が付されることもある。そこで、同一名称であっても標柱コードを異なる値に設定することによってそれぞれの停留所を特定できるようにしている。音声合成装置11は、メモリカード15への書き込みが終了すると、S1からの処理を繰り返す。
なお、S5において、まだ運転手による開扉操作が行われていないと判断した場合(S5:NO)、音声合成装置11は、次の放送指示があったかどうかを判断する(S13)。つまり、開扉操作が行われないケースとしては、2通り考えられる。一つは、既に放送済みの停留所(ここでは停留所2)にまだ到着していないケース、もう一つは、乗降客がいないため停留所2を通過したケースである。前者の場合であれば、まだ次の放送指示はなされないため、音声合成装置11は、S13ではNOと判断し、S5からの処理を繰り返す。後者の場合には、停留所2の次の停留所を乗客に報知するために運転手による放送指示が行われる。従って、音声合成装置11は、S13でYESと判断する。この場合、音声合成装置11は、S3において取得したIDのみを位置情報としてメモリカード15に書き込んだ後、S3からの処理を繰り返す。図3の例では、ID1301−01の停留所を通過したことがわかる。
バス1は、停留所位置情報生成の処理を繰り返しつつ、一つまたは複数の系統を運行する。バス1は、一日の運行業務を終了すると、データベースサーバ3が設置されている事業所に回送される。データベースサーバ3は、図1に示すように、CPU31、カードリーダ32、位置データベース33、名称データベース34、地図データベース35、キーボード等の入力機器36、モニタ37を有する。位置データベース33は、位置情報が格納されている。名称データベース34は、各停留所の名称情報がIDと関連づけられた状態で格納されている。地図データベース35は、バス事業者が取り扱う系統を全て含む地図のデジタルデータを格納している。
バス1が事業所に回送されると、カードスロット17からメモリカード15が抜き取られ、データベースサーバ3のカードリーダ32に挿入される。カードリーダ32は、CPU31の制御の下、メモリカード15に保存された全ての位置情報を読み出して、位置データベース33に格納する。格納時、該データベース33に既に格納されていた位置情報(例えば、昨日の運行時に収集された位置情報など)は破棄する。
位置情報を位置データベース33に格納するにあたり、CPU31は、メモリカード15内の位置情報に対して以下に説明するような処理を適宜施す。まず、メモリカード15内に同一のIDを持つ位置情報、すなわち同一の停留所に対する位置情報が複数ある場合、CPU31は、それぞれの位置情報における緯度と経度を平均化した単一の位置情報を計算する。例えば、図3において、メモリカード15にはID1019−01の停留所に関する位置情報が3つ保存されていることがわかる。ここで、渋滞や道路工事などの交通事情などにより、バスは特定の停留所に対して必ずしも同一位置に停車するとは限らない。よって、この3つの位置情報を見ればわかるように、同一停留所に停車するバスによって生成される位置情報は、それぞれ異なった緯度と経度になっている。そこで、CPU1は、これら3つの位置情報における緯度と経度を平均化して単一の位置情報dに変換する。そして、該位置情報dをID1019−01の停留所に関する位置情報として位置データベース33に格納する。この位置情報の平均化処理は、特定のIDを持つ複数の位置情報がある場合には、必ず行われる処理である。従って、上記説明のように一枚のメモリカード15内に、同一IDを持つ位置情報が複数ある場合のみならず、複数のメモリカードにわたって、同一IDを持つ位置情報が複数ある場合にも各位置情報に平均化処理を行い、単一の位置情報に変換する。これにより、バス停車位置のずれによる位置情報の不均一を解消し、より精度の高い停留所地図の作製を実現している。
また、乗降客がいないために通過した停留所2(S13:YES)に対しては、IDのみが位置情報として存在している。図3では、ID1301−01の停留所に関する位置情報が該当する。この場合、CPU1は、位置データベース33に既に格納されている、該IDを持つ位置情報をそのまま残し、IDのみの位置情報は格納しない。但し、IDのみの位置情報が連続して複数回続いた場合には、CPU31は該IDが割り振られた停留所は廃止されたと判断し、位置データベース33から該IDが割り振られた停留所に関する位置情報を消去する。
入力機器36から停留所地図作製の指示を入力すると、CPU31は、地図データベース35から読み出した地図のデジタルデータ上に、位置データベース33から読み出した各停留所の位置情報を表示する。そして、各位置情報のIDに対応する名称情報を必要に応じて名称データベース34から読み出し、地図上に表示する。作製された停留所地図は、モニタ37に映し出される。
なお、上記説明では、データベースサーバ3は、メモリカード15から位置情報を毎日読み出して、停留所地図に反映する構成にしている。該構成によれば、停留所が道路工事などにより急遽移動した場合でも、正確な位置を迅速に停留所地図に反映させることが可能になる。ここで一般に、既存の系統にある停留所は、殆どが移動することなく略定位置に設置されたままである。そこで、メモリカード15からの位置情報の読み出しは、例えば1ヶ月といった所定期間ごとに行う構成にしてもよい。そして、所定期間分メモリカードに蓄積された位置情報をIDごとに平均化処理を行ってもよい。但し、所定期間ごとに位置情報の読み出しを行うと、該所定期間内において停留所の移動等があった場合、平均化処理をしてしまうと移動前と移動後の位置が平均化されてしまう。しかし、所定期間内に停留所の移動等があった場合であっても、停留所の移動等の日付は予め事業所で把握できている。また、累積された平均化処理を行う前の位置情報を検索することによって、特定の時点もしくは特定の期間、位置情報が大きく変化したことがわかる。従って、このような場合であっても、上記日付や位置情報の変化に基づき、簡易にデータ補正をすることができ、停留所地図の精度を高く維持することができる。
以上が本発明に係る停留所地図作製システムの実施形態である。なお、本発明に係る停留所地図作製システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に説明するような構成の変更が可能である。
上記実施形態ではメモリカードに保存した位置情報を読み出して停留所地図に反映させている。ここで、メモリカード等の記憶手段を使用する代わりに、バス1とデータベースサーバ3間に無線通信網を敷く。そしてバス1が位置情報を生成するたびに、無線通信によってデータベースサーバ3に該位置情報を送信する構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、バス1において、IDとバスの現在位置とから停留所の位置情報のみを生成し、メモリカードに保存している。そして、データベースサーバ3において、位置情報と名称情報をIDを介して関連づけている。ここで、バス1において予め位置情報と名称情報を関連づけてメモリカードに保存しておくことも可能である。
さらに、上記実施形態では、運行中に取得した停留所に関する位置情報は逐次カードスロット17に挿入された状態にあるメモリカード15に記憶されると説明したが、本発明に係る停留所地図作製システムはこれに限定されるものではない。例えば該システムは、停留所に関する位置情報を、以下のように記憶する構成にしても良い。すなわち、運行中に取得した該位置情報は、逐次、車載器Mのメモリ13に記憶される。そして、運行業務を終了して事業所に戻ったバスのカードスロット17にメモリカード15が挿入される。メモリカード15が挿入されると自動的に、あるいはメモリカード15挿入後事業者が所定の操作を行うことにより、メモリ13に記憶されていた停留所に関する位置情報が一括してメモリカード15に転送される。この転送処理により該位置情報が記憶されたメモリカード15を用いて事業者は停留所地図の作製を行う。
本発明に係る停留所地図作製システムは、上述した路線バスにおける停留所地図を作製する以外にも、例えば、ルート配送を行う業者やタクシー業者における配送ルートやタクシー乗り場を示す地図にも活用することができる。
本発明の実施形態の停留所地図作製システムの概略構成を表す図である。 本実施形態の停留所地図作製システムにおける音声合成装置が行う停留所位置情報生成に関する処理を示すフローチャートである。 本実施形態のメモリカードに書き込まれた位置情報のテーブルの一部を示す。
符号の説明
1 バス
2 停留所
3 データベースサーバ
11 音声合成装置
15 メモリカード
31 CPU
100 停留所地図作製システム

Claims (11)

  1. 複数の停留所を経由して所定の運行ルートを運行するバスに搭載された車載器であって、
    前記複数の停留所の各々の識別情報を記憶した第一の記憶手段と、
    前記停留所が指定されたときに、該停留所の識別情報を前記第一の記憶手段から読み出す識別情報読出手段と、
    前記バスが前記停留所に停留したことを検知する停留検知手段と、
    前記バスの停留地点の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記停留検知手段が検知する毎に、前記読み出された停留所の識別情報と、前記取得されたバスの停留地点の位置情報とを関連付けて前記停留所の位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記生成された前記停留所の位置情報を記憶する第二の記憶手段と、
    を備える車載器と、
    前記運行ルートを網羅する地図情報と、該運行ルート上に設置された前記停留所の位置情報を所定の格納手段に格納したデータベースサーバであって、前記第二の記憶手段に記憶された前記停留所の位置情報が移送された場合に、
    前記移送された情報に基づき前記格納手段に格納された前記停留所の位置情報を更新する停留所情報更新手段と、
    前記更新された停留所の位置情報に基づき前記地図上に前記停留所の位置を表示する停留所表示手段と、
    を備えたデータベースサーバと、
    を有することを特徴とする停留所地図作製システム。
  2. 前記車載器は前記データベースサーバに前記停留所の位置情報を送信する無線通信手段をさらに有し、
    前記停留所情報更新手段は、前記無線通信手段を介して送信された前記停留所の位置情報に基づき前記格納手段に格納された前記停留所の位置情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の停留所地図作製システム。
  3. 前記第二の記憶手段による前記停留所の位置情報の記憶処理に代えて、前記位置情報生成手段が前記停留所の位置情報を生成するたびに、前記無線通信手段による前記データベースサーバへの前記停留所の位置情報の送信処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の停留所地図作製システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の停留所地図作製システムにおいて、
    前記車載器は、操作部を有しており、
    前記停留検知手段は、前記操作部による所定の操作が行われたときに前記バスが停留したことを検知することを特徴とする停留所地図作製システム。
  5. 請求項4に記載の停留所地図作製システムにおいて、
    前記所定の操作は、前記バスの乗降ドアを開く操作または閉じる操作のいずれか一方であることを特徴とする停留所地図作製システム。
  6. 前記車載器は、車内および車外の少なくとも一方に対して放送処理を実行するための音声合成装置を有し、
    前記識別情報には、前記放送処理に使用される放送用データを含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の停留所地図作製システム。
  7. 請求項6に記載の停留所地図作製システムにおいて、
    前記識別情報には、前記バスが停車している停留所を案内するために使用した前記放送用データに関連づけられた前記停留所に関するIDも含まれることを特徴とする停留所地図作製システム。
  8. 請求項6または請求項7に記載の停留所地図作製システムにおいて、
    前記車載器は、前記音声合成装置が次の停留所を案内するための放送処理に使用した放送用データに基づいて取得した次の停留所の名称情報と、該停留所の識別情報とを関連づけており、
    前記停留所表示手段は、前記更新された停留所の位置情報に基づき前記地図上に前記停留所の位置を表示すると共に、該位置情報が有する前記識別情報に対応する前記名称情報を読み出して、該地図上に表示することを特徴とする停留所地図作製システム。
  9. 前記データベースサーバは、一台のバスにおいて生成された前記停留所の位置情報のうち少なくとも一部を用いて前記地図上に前記停留所の位置を表示することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の停留所地図作製システム。
  10. 前記データベースサーバは、同一の前記停留所の識別情報を持つ前記停留所の位置情報が複数ある場合には、前記複数の停留所の位置情報を平均化して単一の位置情報に変換することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の停留所地図作製システム。
  11. 複数の停留所を経由して所定の運行ルートを運行するバスに搭載された車載器であって、前記複数の停留所の各々の識別情報を記憶した第一の記憶手段を備える車載器が、
    前記停留所が指定されたときに、該停留所の識別情報を前記第一の記憶手段から読み出し、
    前記バスが前記停留所に停留したことを検知し、
    前記検知されたバスの停留地点の位置情報を取得し、
    前記読み出された停留所の識別情報と、前記取得されたバスの停留地点の位置情報とを関連付けて前記停留所の位置情報を生成し、
    前記生成された前記停留所の位置情報を第二の記憶手段に記憶し、
    前記運行ルートを網羅する地図情報と、該運行ルート上に設置された前記停留所の位置情報を所定の格納手段に格納したデータベースサーバが、前記第二の記憶手段に記憶された前記停留所の位置情報が移送された場合に、
    前記移送された情報に基づき前記格納手段に格納された前記停留所の位置情報を更新し、
    前記更新された停留所の位置情報に基づき前記地図上に前記停留所の位置を表示すること、
    を特徴とする停留所地図作製方法。
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