JP4443010B2 - Power sprayer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体に散布ホースの巻取ドラムを具備した動力噴霧機の構成に関するものであり、詳しくは、走行装置及び噴霧機への駆動力の断接機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原動機であるエンジン、噴霧機、及び巻取機を走行機体上に装備し一体的に構成した自走式動力噴霧機が知られている。この従来機の多くは、操向ハンドルに設けられた操向クラッチレバーを操作して走行クラッチをONの状態にし、原動機から走行装置へ動力を伝達し、同じく操向クラッチレバーにより走行クラッチをOFFにして走行装置への動力の伝達を切断し、機体を停止させる。また、噴霧機は同じく原動機より動力を受けて駆動し、噴霧機と走行装置は夫々において独立した動力伝達機構が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
走行装置に備えられたクラッチ機構がOFFの状態、即ち走行装置へ動力が伝達されていない状態にあると、車輪は固定されていないので、坂道や、トラックへの積み降ろしの際等の傾斜地に機体があるときは、機体が不要に移動することが懸念される。一方、車輪を固定してしまうと走行装置に動力が伝達されていない状態においては機体を移動させるのは困難である。従って、走行装置へ動力を伝達していないときにおいても、容易に機体が移動できるよう構成されており、且つ、傾斜地においては機体が不要に移動しないよう安全ブレーキを備える必要性がある。更に、機体を停止させた状態で行う噴霧作業時に、誤動作により機体を走行させてしまったり、或いは、機体走行時に噴霧機に動力を伝達したままであったりすると、噴霧機に負担をかけることになり、操作性を向上させるためにも、機体が走行を停止しているときは噴霧機が駆動しないよう構成することが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に課題を解決するための手段について説明する。
【0005】
請求項1においては、原動機(E)の動力により、噴霧機(A)と走行装置(G)とホース巻取機(D)とホース整列装置(F)を駆動する自走式動力噴霧機であって、該原動機(E)から走行装置(G)へ動力を伝達する動力伝達経路に、走行クラッチとしてのベルトテンションクラッチ(H)を設け、該ベルトテンションクラッチ(H)に連動連結して、該ベルトテンションクラッチ(H)のOFF時に作用するように走行ブレーキ機構として、ブレーキシュー(57)を設け、前記ベルトテンションクラッチ(H)は、クラッチアーム(58)を回動軸(56)に回動自在に支承し、該クラッチアーム(58)にテンションローラ(55)を枢支し、該テンションローラ(55)は、走行入力プーリ(51)と走行駆動プーリ(47)間に巻回されたVベルト(65)を圧接・弛緩して動力を断接操作し、前記クラッチアーム(58)の該テンションローラ(55)を支承している側とは、回動軸(56)に対して他方側に、弾性体からなるブレーキシュー(57)を設け、該クラッチアーム(58)に操作ワイヤ(31)を接続し、該操作ワイヤ(31)は機体の操向ハンドル(15)に設けた操向クラッチレバー(32)に連結連動し、該操向クラッチレバー(32)を操作することでクラッチアーム(58)が回動軸(56)を中心に回動し、前記操作ワイヤ(31)が引かれると、クラッチアーム(58)が駆動位置(M)へ回動し、該テンションローラ(55)が前記Vベルト(65)に圧接して動力を伝達し、該操作ワイヤ(31)を緩めると、付勢バネにより該クラッチアーム(58)はブレーキ位置(Q)まで回動し、前記ブレーキシュー(57)がVベルト(65)に圧接され、動力が断絶されると共に制動も行い、前記ベルトテンションクラッチ(H)及びブレーキシュー(57)が共に、Vベルト(65)に接触しないニュートラルゾーン(N)を設けたものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の動力噴霧機において、前記ニュートラルゾーン(N)に操向クラッチレバー(32)を保持するように、前記操向ハンドル(15)の操向クラッチレバー(32)よりも把手側にストッパー(63)を設け、該ストッパー(63)は操向ハンドル(15)上を回動して、該操向クラッチレバー(32)と接する面を切り換えることで、該操向クラッチレバー(32)を握り込んだ状態において、該ベルトテンションクラッチ(H)が駆動位置(M)であるか、或いは、ニュートラル(N)の状態であるかを切り換え可能としたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の動力噴霧機において、前記ベルトテンションクラッチ(H)の他に、原動機(E)から噴霧機(A)への動力伝達経路に噴霧クラッチ機構(P)を設け、該ベルトテンションクラッチ(H)と噴霧クラッチ機構(P)を連動連結すべく構成し、該ベルトテンションクラッチ(H)がONになると、該噴霧クラッチ機構(P)がOFFになるように構成し、該噴霧クラッチ機構(P)には、該ベルトテンションクラッチ(H)に連動操作されて、一度OFFの状態になると、再びベルトテンションクラッチ(H)をONの状態にしても、OFFの状態を保持し続ける保持機構を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る自走式動力噴霧機の側面図であり、図2は同じく平面図であり、図3は同じく正面図であり、図4は同じく側面図である。図5はホース巻取機を示す側面図であり、図6はホース巻取機の駆動機構を示す図である。そして、図7は操向ハンドルの別形態を示す平面図であり、図8は同じく側面図である。
【0010】
図9は本発明に係る自走式動力噴霧機の走行駆動機構を示す側面図であり、図10は同じく走行駆動機構におけるクラッチアームを示す図である。図11はストッパーを示す図であり、図12はストッパーを操向ハンドルに装備した図であり、図13は駆動機構の別形態を示す図である。図14は本発明に係る自走式動力噴霧機への動力伝達機構を示す正面図であり、図15は同じく噴霧クラッチレバーのガイドを示す図であり、図16は走行クラッチと噴霧クラッチの連動形態を示す図である。
【0011】
図1乃至図4を用いて、本発明に係る自走式動力噴霧機の全体概略構成について説明する。図1乃至図4に示す自走式動力噴霧機は、フレーム1の前部下方に走行装置Gにより駆動する左右一対の駆動輪14L・14Rを、フレーム1後部下方に左右一対の転動輪37L・37Rをそれぞれ配設し、そして、フレーム1後部には、散布ホース11を巻取ドラム12に巻き取るためのホース巻取機D、及び、巻取ドラム12への巻取りの際に散布ホース11を整列させるための整列装置F等を配している。また、フレーム1の前方の載置台16上には原動機としてのエンジンE、噴霧機A、該噴霧機A及び駆動輪14L・14Rに動力を伝達するための動力伝達機構を内装したベルトケース4、及び、ホース巻取機Dを駆動するための巻取駆動装置Cを載置しており、一つのエンジンEの動力はベルトやチェーンによる後述の動力伝達機構を介して分岐されて、噴霧機A、機体走行装置G、ホース巻取機D、及び整列装置Fを駆動する。
【0012】
上記エンジンEはフレーム1前部の一側側方に配置され、該エンジンEの出力軸2はエンジンEの側部から水平に突出され、該出力軸2には出力プーリ53が固定されている。また、噴霧機Aは、エアチャンバ49、圧力調整ダイヤル50、そしてクランクケース7等から構成され、該噴霧機Aは前記エンジンEの側部に配設されている。該噴霧機A内部には図示しないクランク軸を左右水平方向に配置しており、エンジンEと噴霧機Aの間に位置するベルトケース4内において、該クランク軸のエンジンE側には噴霧入力軸3を、そして他方には巻取入力軸8を突設している。そして、噴霧入力軸3上に二連の入力プーリ52が設けられ、この入力プーリ52及び上記エンジン出力軸2の出力プーリ52にはVベルト64が巻回されて、両者を連動連結している。従って、エンジンEの駆動力が噴霧入力軸3に伝達されると、該駆動力は、更に、噴霧機Aのクランク軸に伝達され、クランクケース7内のプランジャーが往復動され、これにより図示しないタンクから薬液又は水が、ストレーナ18で濾過されて吸上口19より吸い上げられ、吐出口6より吐出される。吐出口6には連絡ホース30の一端が接続され、該連絡ホース30の他端は上記ホース巻取機Dの回転軸10に接続している。そして、この回転軸10は連絡ホース30に対して回転自在にジョイントで連結され、巻取ドラム12の中心軸上で散布ホース11と接続されている。該散布ホース11の他端にはノズル29を接続して、散布ホース11を目的の場所まで引き延ばして先端のノズル29から薬液等を散布できるようにしている。
【0013】
また、前記ベルトケース4内において、噴霧機Aの側部に突出した噴霧入力軸3には、上記入力プーリ52のみでなく走行入力プーリ51も嵌装され、該走行入力プーリ51とそれよりも下方に位置し載置台16を貫いて設けられている走行駆動プーリ47との間にベルト65が巻回されて走行装置Gへ動力を伝達している。前記走行装置Gは、載置台16の下に位置する駆動輪である前輪14L・14Rを、エンジンEの動力により回動させ、機体を走行させるものである。前記走行駆動プーリ47は走行駆動軸27の一端に嵌装されており、一方、該走行駆動軸27の他端にはスプロケット62が嵌装され、車軸13端に固設のスプロケット59との間にチェーン46を巻回して走行駆動軸27から車軸13へ動力を伝達し、駆動輪14L・14Rを回動させ、機体を走行させる。上述の如く構成した走行装置G上に、エンジンE及び噴霧機Aからなる動力噴霧機を搭載して自走式動力噴霧機とし、機体後部に位置し機体中央方向へ折り畳み可能な操向ハンドル15を操作して進行方向を定めるだけで、容易に機体を移動させることができる。
【0014】
次に、前記ホース巻取機D及びそれを制御する巻取駆動装置Cについて説明する。機体前方の載置台16上であって、噴霧機Aの側方に配設されたケース9には巻取駆動装置Cが内装され、該巻取駆動装置Cは巻取入力軸8、回動カム20、伝達ローラ21、及び操作レバー22等で構成されており、該操作レバー22で回転カム20を操作し、伝達ローラ21を巻取ドラム12に圧接させることで巻取駆動装置Cからホース巻取機Dへの動力伝達の断接を行っている。
【0015】
図5に示す如く、前記回動カム20は、噴霧機Aから側方に突出した前記巻取入力軸8に回動自在に嵌装されており、該回動カム20の巻取ドラム12と反対側では、ケース9に固設のステーとの間にバネ23が介装されて、回動カム20は巻取ドラム12が回動しない方向、即ち、図6のKで示すブレーキ位置に付勢されている。一方、回動カム20の巻取ドラム12側下方にはブレーキシュー24が装着されており、該回動カム20がブレーキ位置Kに位置するときは、該ブレーキシュー24が巻取ドラム12に当接し、摩擦抵抗を与えてブレーキの役割を果たしている。
【0016】
前記伝達ローラ21は外周上にゴムが装着され、該伝達ローラ21と略U字状に形成された支持プレート43は支持軸42に同一軸上で枢支されており、更に、該支持プレート43は前記回動カム20に締結部材を軸として枢支されている。そして、該支持軸42及び締結部材44間には、ねじりばね26が巻回されており、回動カム20がブレーキ位置Kにあるときは、伝達ローラ21が巻取ドラム12に接触しないよう付勢している。
【0017】
以上の構成において、操作レバーによる操作により回動カムを、図6のJで示すホース巻取位置まで回動すると、回動カム20の回動に連動して、伝達ローラ21も移動し、巻取入力軸8及び巻取ドラム12に接触する。即ち、伝達ローラ21が巻取入力軸8と巻取ドラム12の双方に接触することで、該伝達ローラ21を介して巻取入力軸8が巻取ドラム12を回転駆動するのである。
【0018】
上述の如く、巻取入力軸8と巻取ドラム12間に、伝達ローラ21を介装することにより、巻取ドラム12を駆動させる構成において、伝達ローラ21を回動カム20に連動連結すると共に、該回動カム20に固設した操作レバー22によって、伝達ローラ21の巻取ドラム12に対する接触を断接可能としているので、簡易な構成でクラッチ機構を実現し、部品点数削減によりコストダウンを可能としている。
【0019】
一方、操作レバー22により、図6のJに示すホース巻取位置より回動カム20を解除させると、該回動カム20はバネ23の付勢力によってブレーキ位置Kへ付勢されているため、該ブレーキ位置Kまで回動する。回動カム20がブレーキ位置Kに達すると、伝達ローラ21は巻取入力軸8及び巻取ドラム12から離れて、ブレーキシュー24が巻取ドラム12に接触するようになる。従って、巻取ドラム12は駆動を遮断され、更に、ブレーキが掛けられることになる。
【0020】
上述の如く、巻取ドラム12が回動すると、これに連動して該巻取ドラム12の回転軸10も回動する。巻取ドラム12側部に設けられたチェーンケース60内において、巻取ドラム12の回転軸10には送り駆動スプロケット34が固定され、一方、該巻取ドラム12の後上方位置にはホース11を自動的に整列させながら巻き取るための整列装置Fが配設され、巻取ドラム12上に横架されている該整列装置Fの左右送り軸90端に送り入力スプロケット33が固定されて、上記送り駆動スプロケット34と送り入力スプロケット33との間にはチェーン61が巻回されて、両者を同期して駆動可能とすべく連動連結している。なお、逆転機構を設けるとによって繰り出すように構成することもできる。
【0021】
上記整列装置Fの構成は、上記左右送り軸90と減速軸91とに移動ベース92を装着して、左右送り軸90を回転させることにより移動ベース92が左右方向に往復摺動するようにしている。該移動ベース92上には、回転自在とした図示しない回動支持パイプを介してフレーム96が設けられ、該フレーム96にはガイドローラ94を回動自在に軸支し、巻取ドラム12から散布ホース11を、回動支持パイプ内部からガイドローラ94を介して、ホースガイド93とガイドローラ94の間から引き出せるようにしている。
【0022】
上記の整列装置Fに加えて、図7及び図8に示す如く、パイプをループ状に成形した操向ハンドル15aを採用して、該操向ハンドル15aを噴霧作業時においてホースガイドとして使用することもできる。前記操向ハンドル15aは首振り可能なガイドローラ94のまわりにループ状の操向ハンドル15aを設けることで、360度にわたってホース11を引っかかり無く巻き取ることができる。上述の如く、同時に使用することのない2つの部品を、その両方の機能を一つの部品に集約することで、シンプルな構造で軽量化され、そしてコストダウンにも寄与している。そして、噴霧作業時において操向ハンドルが存在しないので、ホースが引っかかる可能性のある障害物をなくすことで、作業性も向上する。
【0023】
ここで、本発明に係る走行装置Gへのクラッチ機構について説明する。図9に示す如く、前記ベルトケース4内において、エンジンEからの動力が出力プーリ53、及び、入力プーリ52に巻回されたVベルト64により噴霧入力軸3に伝達され、同じく該噴霧入力軸3に嵌装されている走行入力プーリ51と走行駆動プーリ47の間にVベルト65が巻回されて、エンジンEからの動力を噴霧入力軸3を介して、走行駆動軸27へ伝達している。そして噴霧入力軸3から走行駆動軸27への動力伝達経路にベルトテンションクラッチHが設けられている。なお、走行駆動プーリ47はベルトケース4及び載置板16を貫いて設けられているが、このように構成することで垂直方向におけるコンパクト設計が実現している。そして、走行駆動プーリ47が位置する部分に穿設された孔40より、外部から侵入した水を排水し、更に、ベルトケース4内において夫々のプーリが回転することで気体が流動するので、この気体を介して外部へ熱を排出することができ、ベルトケース4内の温度上昇を緩和し、エンジンE及び噴霧機Aのヒートバランスの改善、Vベルト64・65の耐久性の向上等に寄与している。
【0024】
前記テンションクラッチHは、クラッチアーム58に回動自在に支承したテンションローラ55を、走行入力プーリ51及び走行駆動プーリ47に巻回されたVベルト65に圧接したり離したりすることで該Vベルト65を弛緩し、動力伝達の断接を操作する仕組みとなっている。前記クラッチアーム58は回動軸56に枢設されており、該クラッチアーム56の回動軸56に対して、テンションローラ55を支承しているのとは他方において弾性体からなるブレーキシュー57が設けられている。そして該ブレーキシュー57の下方で操作ワイヤ31が接続されており、該操作ワイヤ31は機体後部の操向ハンドル15に設けられたクラッチ操作具となる操向クラッチレバー32に連結連動しており、該操向クラッチレバー32を操作することでクラッチアーム58が回動軸56を中心に回動する構成となっている。
【0025】
前記操作ワイヤ31が引かれると、クラッチアーム58が回動して、図10のMに示す駆動位置へ到達し、従って、テンションローラ55が走行入力プーリ51と走行駆動プーリ47に巻回されたVベルト65に圧接し、該Vベルト65が緊張することで動力を伝達する。また、操作ワイヤ31を緩めると、クラッチアーム58は図示しない付勢バネにより図10のQに示すブレーキ位置に到達するよう付勢されているため、該クラッチアーム58はブレーキ位置Qまで回動する。クラッチアーム58がブレーキ位置Qまで到達すると、今度はブレーキシュー57がVベルト65に圧接されることになり、走行駆動軸27への動力が断絶されるだけでなく、ブレーキシュー57により摩擦が与えられてブレーキが掛けられて機体の走行が停止することになる。
【0026】
また、上述の如く、走行駆動停止時にブレーキシュー57によってブレーキが掛けられることで、トラックへの積み降ろしや坂道を走行するときの安全ブレーキとなり、不意に機体が移動することがないので安全性の向上に寄与している。そして、ブレーキシュー57はVベルト65に圧接されているので、走行駆動停止時のVベルト65を緩めたときに該Vベルト65がプーリから外れたり、慣性により意図せぬ方向へ連れ回ったりすることがないのでVベルト65の弛緩が良好に行える。なお、本実施例においては、ブレーキシュー57はVベルト65の外周に圧接するよう構成しているが、従動側の回転体に圧接するように構成するものであればよく、該ブレーキシュー57は走行駆動プーリ47の外周や、該走行駆動プーリ47のベルトを通すための溝に圧接するよう構成しても良い。
【0027】
そして、クラッチアーム58は前記ブレーキ位置Qと駆動位置Mの間であるニュートラルゾーンNに位置することもできる。クラッチアーム58が前記ニュートラルゾーンNに位置するためには、機体後部の操向ハンドル15上に位置する操向クラッチレバー32を完全に握り込むと機体が走行し、完全に離すと機体が停止するので、これらの間に操向クラッチレバー32が位置する、所謂、操向クラッチレバー32が半握りの状態にしなければならない。即ち、走行装置Gをニュートラルの状態にするためには操向クラッチレバー32を半握りの状態にしなければならない。しかし、オペレータが途中まで握って操向クラッチレバー32を半握りの状態に維持することは難しいので、機体の操作が不安定となる可能性がある。確実な走行操作を行うためには操向ハンドル15を握り込めることが望ましい。そこで、操向ハンドル15の操向クラッチレバー32よりも把手側にストッパー63を設けている。
【0028】
前記ストッパー63は、図11に示す如く、環状であって、その一部に外側へ突出した凸部63aを形成し、さらに、係止ピン81が嵌入するための溝63bが設けられている。そして、図12に示す如く、該ストッパー63は操向ハンドル15がその中央部の穴を貫通し、同じく操向ハンドルを貫装したバネ83によって操向ハンドル15の把手側に付勢されており、操向ハンドル15に固設の係止ピン81で係止されている。ストッパー63は操向ハンドル15上を回動して操向クラッチレバー32と接する面を切り換えることで、操向クラッチレバー32を握り込んだ状態において、走行クラッチがONの状態であるか、或いは、ニュートラルの状態であるかを切り換えられるよう構成されている。
【0029】
ストッパー63を回動させるときは、バネ83を縮める方向にストッパー63を押して操向ハンドル15上を摺動させ、次に該ストッパー63を回動し、そして、押している手を緩めるとストッパー63は操向ハンドル15の把手方向へ自動的に移動し、再び係止ピン81で係止される。走行装置Gを駆動させるときは、前記ストッパー63の凸部63aが操向ハンドル15の上に位置するよう回動すると、操向クラッチレバー32を完全に握り込むことができる。
【0030】
一方、走行装置Gをニュートラルの状態にするときはストッパー63の凸部63aが操向ハンドル15の下に位置するよう該ストッパー63を回動させ、操向クラッチレバー32を握り込んでも、該操向クラッチレバー32は完全に握り込まれた状態でなく半握りの状態になるようにしている。即ち、ストッパー63の凸部63aを操向ハンドル15と操向クラッチレバー32の間に噛ませた状態で、目一杯該操向クラッチレバー32を握り込んだとしても、クラッチアーム58は駆動位置Mまで回動せず、ニュートラルゾーンNに位置することになる。
【0031】
格納状態での短距離の移動等、エンジンEを駆動せずに移動する場合に、走行装置Gをニュートラル状態にすると、ブレーキがかかっているときと比して軽く手押しで機体を移動することができるので、走行装置Gを簡易にニュートラルの状態に切り換えられ、そしてニュートラルの状態で良好に操縦できることは操作上都合がよい。
【0032】
更に、本実施例においては、走行装置GへVベルトによるベルト式動力伝達機構によって動力を伝達し、そのクラッチ機構としてテンションクラッチを採用しているが、走行駆動軸27を走行駆動プーリ47の両側に設けて、該走行駆動軸27にクラッチを設けても良い。
【0033】
図13に示す如く、走行駆動プーリ47の軸部47aの左右両側に走行駆動軸27L・27Rを設け、夫々に噛み合い式のクラッチ35L・35Rを設けている。左右の夫々のクラッチ35L・35Rは同時に、且つ、同様に作動するよう構成されており、機体後部に位置する操向ハンドル15に設けられた操向クラッチレバー32を握ると左右の走行駆動軸27L・27Rが中心に向かって移動し、該走行駆動プーリ47の軸部47aにおいてクラッチ35L・35Rが咬みあうことで、走行装置Gに動力が伝達され走行駆動軸27L・27Rが回動し、該走行駆動軸27L・27Rに固設のスプロケット62・62と車軸13・13に固設のスプロケット59・59に巻回されたチェーン46・46によって車軸13・13が回動し、機体が走行する。
【0034】
なお、クラッチ35L・35Rはバネによって常にクラッチ35L・35RがOFFの状態に付勢されている。走行クラッチ35L・35RがOFFの状態のときは、左右両駆動輪14L・14Rに動力が伝達されず、ブレーキも掛かっていないので、手押しでの移動や取り回しが容易となる。そして、トラックへの積み降ろしや、傾斜地での移動を行うときは、エンジンEが駆動していないので、クラッチ35L・35RがONの状態にしても左右両駆動軸27L・27Rが固定され駆動輪14L・14Rが回動しない状態となるので、これらの作業を安全、且つ、安心して行うことができる。
【0035】
次に、噴霧機Aのクラッチ機構について説明する。前述の如く、エンジンEから噴霧機Aへの入力プーリ52へは、エンジンEの出力軸2に嵌装された出力プーリ53とVベルト64を介して常時動力が伝達されているが、該入力プーリ52と噴霧入力軸3との間には、図14に示す如く、該噴霧入力軸3上に配置したクラッチフォーク72によりクラッチ機構が構成されて、エンジンEから噴霧機Aへの動力の断接を操作できる。そして、該クラッチフォーク72の操作具として噴霧クラッチレバー70が設けられている。
【0036】
前記クラッチフォーク72は噴霧入力軸3を貫入した環状のスライダ74を挟み込むように設けられており、該クラッチフォーク72に連結された噴霧クラッチレバー70を操作することで、スライダ74が噴霧クラッチレバー70に連動して噴霧入力軸3上を水平方向左右に摺動する。そして、該スライダ74と走行入力プーリ51の対向する面にはクラッチ爪が設けられ、スライダ74を左右に移動することで、スライダ74と走行入力プーリ51の間で動力の断接を可能としている。なお、噴霧入力軸3はスプライン、或いは角軸形状等により構成されて、スライダ74とは摺動可能で相対回転不能とし、走行入力プーリ51は噴霧入力軸3上に回転自在に支持されている。従って、走行入力プーリ51及び入力プーリ52の連動する二つのプーリ側に、スライダ74と走行入力プーリ51が係合状態となることで入力プーリ52と噴霧入力軸3が接続状態となり、エンジンEから噴霧機Aに動力が伝達されるのである。
【0037】
なお、ベルトケース4の噴霧クラッチレバー70を突出した面73は、図15に示す如く、略「L」字状にレバーガイド75が形成されて保持機構を構成しており、該レバーガイド75の上部75aに噴霧クラッチレバー70が位置する(X)ときは噴霧入力軸3は接続状態にあり、これよりも噴霧クラッチレバー70を下げると噴霧機Aに動力は伝達されない。また、噴霧クラッチレバー70はバネ71により接続状態に付勢されている。一方、噴霧クラッチレバー70を下ろすと、噴霧クラッチレバー70は図示しないバネにより常に図15に示すZの方向に付勢されているため、「L」字の角を曲がって係止部75bまで誘導されることになる。そして、噴霧クラッチレバー70が該係止部75bに係止された状態(Y)となることで、不用意に噴霧クラッチレバー70が動力を伝達する方向に移動することなく、安全性の向上に繋がる。
【0038】
そして、噴霧クラッチレバー70は操作ワイヤ36とも連結しており、該操作ワイヤ36を操作することでも噴霧クラッチレバー70を操作してエンジンEから噴霧機Aへの動力の伝達を制御することができる。
【0039】
該操作ワイヤ36は、走行装置Gを制御する操作ワイヤ31と連結連動しており、操向ハンドル15に設けられた操向クラッチレバー32をONの状態にすると、同時に噴霧クラッチ機構PがOFFの状態になるよう構成されている。即ち、図16に示す如く、操向クラッチレバー32、走行クラッチH及び噴霧クラッチPを操作ワイヤ31・36によって連結連動させ、操向ハンドル15に設けられた操向クラッチレバー32を握る(W)と、クラッチアーム58が回動し(S)走行装置Gに動力が伝達されている状態、即ち、走行クラッチHがONの状態になり、同時に噴霧クラッチPにおいては噴霧クラッチレバー70が下ろされて(T)噴霧クラッチPがOFFの状態となる。
【0040】
なお、噴霧クラッチPは走行クラッチHに連動して一度OFFの状態になると、再び走行クラッチHをONの状態にして機体を走行させても、噴霧クラッチPはOFFの状態を継続する。即ち、操向クラッチレバー32の操作により噴霧クラッチPがOFFの状態になることはあってもONの状態に操作することはできないよう構成されている。上述の如く構成することで、機体走行時に噴霧機Aが駆動することは無く、噴霧機Aの空転を防止し、また、噴霧作業時に誤操作によって機体が走行してしまったとしても噴霧機Aは直ちに停止するので、安全性の向上に寄与している。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上の如く構成したので以下のような効果を奏する。
【0042】
請求項1に記載の如く、原動機(E)の動力により、噴霧機(A)と走行装置(G)とホース巻取機(D)とホース整列装置(F)を駆動する自走式動力噴霧機であって、該原動機(E)から走行装置(G)へ動力を伝達する動力伝達経路に、走行クラッチとしてのベルトテンションクラッチ(H)を設け、該ベルトテンションクラッチ(H)に連動連結して、該ベルトテンションクラッチ(H)のOFF時に作用するように走行ブレーキ機構として、ブレーキシュー(57)を設け、前記ベルトテンションクラッチ(H)は、クラッチアーム(58)を回動軸(56)に回動自在に支承し、該クラッチアーム(58)にテンションローラ(55)を枢支し、該テンションローラ(55)は、走行入力プーリ(51)と走行駆動プーリ(47)間に巻回されたVベルト(65)を圧接・弛緩して動力を断接操作し、前記クラッチアーム(58)の該テンションローラ(55)を支承している側とは、回動軸(56)に対して他方側に、弾性体からなるブレーキシュー(57)を設け、該クラッチアーム(58)に操作ワイヤ(31)を接続し、該操作ワイヤ(31)は機体の操向ハンドル(15)に設けた操向クラッチレバー(32)に連結連動し、該操向クラッチレバー(32)を操作することでクラッチアーム(58)が回動軸(56)を中心に回動し、前記操作ワイヤ(31)が引かれると、クラッチアーム(58)が駆動位置(M)へ回動し、該テンションローラ(55)が前記Vベルト(65)に圧接して動力を伝達し、該操作ワイヤ(31)を緩めると、付勢バネにより該クラッチアーム(58)はブレーキ位置(Q)まで回動し、前記ブレーキシュー(57)がVベルト(65)に圧接され、動力が断絶されると共に制動も行い、前記ベルトテンションクラッチ(H)及びブレーキシュー(57)が共に、Vベルト(65)に接触しないニュートラルゾーン(N)を設けたので、走行駆動停止時にブレーキシューによってブレーキが掛けられることで、トラックへの積み降ろしや坂道を走行するときの安全ブレーキとなり、不意に機体が移動することがないので安全性の向上に寄与している。
【0043】
また、前記動力噴霧機において、走行クラッチ機構及びブレーキ機構共に作用しないニュートラルゾーンを設けたので、エンジンを駆動せずに移動する場合に、車輪がフリーに回転するので容易に機体を移動させることができる。
【0044】
請求項2に記載の如く、請求項1記載の動力噴霧機において、前記ニュートラルゾーン(N)に操向クラッチレバー(32)を保持するように、前記操向ハンドル(15)の操向クラッチレバー(32)よりも把手側にストッパー(63)を設け、該ストッパー(63)は操向ハンドル(15)上を回動して、該操向クラッチレバー(32)と接する面を切り換えることで、該操向クラッチレバー(32)を握り込んだ状態において、該ベルトテンションクラッチ(H)が駆動位置(M)であるか、或いは、ニュートラル(N)の状態であるかを切り換え可能としたので、走行装置への動力伝達機構を容易にニュートラルの状態に切り換えられ、そしてニュートラルの状態で良好に操縦できるようになり操作性が向上した。
【0045】
請求項3に記載の如く、請求項1記載の動力噴霧機において、前記ベルトテンションクラッチ(H)の他に、原動機(E)から噴霧機(A)への動力伝達経路に噴霧クラッチ機構(P)を設け、該ベルトテンションクラッチ(H)と噴霧クラッチ機構(P)を連動連結すべく構成し、該ベルトテンションクラッチ(H)がONになると、該噴霧クラッチ機構(P)がOFFになるように構成し、該噴霧クラッチ機構(P)には、該ベルトテンションクラッチ(H)に連動操作されて、一度OFFの状態になると、再びベルトテンションクラッチ(H)をONの状態にしても、OFFの状態を保持し続ける保持機構を設けたので、機体走行時に噴霧機が駆動することは無く、噴霧機の空転を防止し、また、噴霧作業時に誤操作によって機体が走行してしまったとしても噴霧機は直ちに停止するので、安全性の向上に寄与している。
【0046】
また、前記動力噴霧機において、噴霧クラッチにOFFの状態を保持する保持機構を設けたので、機体の走行を停止するために走行クラッチをOFFにしても噴霧クラッチはOFFの状態に保持されているので噴霧機が駆動を始める恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自走式動力噴霧機の側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく正面図である。
【図4】 同じく側面図である。
【図5】 ホース巻取機を示す側面図である。
【図6】 ホース巻取機の駆動機構を示す図である。
【図7】 操向ハンドルの別形態を示す平面図でである。
【図8】 同じく側面図である。
【図9】 本発明に係る自走式動力噴霧機の走行駆動機構を示す側面図である。
【図10】 同じく走行駆動機構におけるクラッチアームを示す図である。
【図11】 ストッパーを示す図である。
【図12】 ストッパーを操行ハンドルに装備した図である。
【図13】 駆動機構の別形態を示す図である。
【図14】 本発明に係る自走式動力噴霧機への動力伝達機構を示す正面図である。
【図15】 噴霧クラッチレバーのガイドを示す図である。
【図16】 走行クラッチと噴霧クラッチの連動形態を示す図である。
【符号の説明】
A 噴霧機
D ホース巻取機
E 原動機
G 走行装置
H テンションクラッチ
55 テンションローラ
57 ブレーキシュー
58 クラッチアーム
64・65 動力伝達ベルト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of a power sprayer including a winding hose winding drum on a traveling machine body, and more particularly to a traveling device and a connecting / disconnecting mechanism for driving force to the sprayer.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a self-propelled power sprayer in which an engine, a sprayer, and a winder, which are prime movers, are mounted on a traveling machine body and configured integrally. Many of these conventional machines operate the steering clutch lever provided on the steering handle to turn on the traveling clutch, transmit power from the prime mover to the traveling device, and also turn the traveling clutch off by the steering clutch lever. Thus, the transmission of power to the traveling device is cut off, and the aircraft is stopped. Similarly, the sprayer is driven by receiving power from the prime mover, and an independent power transmission mechanism is configured for each of the sprayer and the traveling device.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When the clutch mechanism provided in the traveling device is OFF, that is, when no power is transmitted to the traveling device, the wheels are not fixed. When there is an aircraft, there is a concern that the aircraft will move unnecessarily. On the other hand, if the wheels are fixed, it is difficult to move the airframe in a state where power is not transmitted to the traveling device. Accordingly, it is necessary to provide a safety brake so that the airframe can be easily moved even when power is not transmitted to the traveling device, and to prevent the airframe from moving unnecessarily on slopes. Furthermore, when spraying work performed while the aircraft is stopped, if the aircraft is caused to malfunction due to malfunction, or if power is transmitted to the sprayer while the aircraft is running, the sprayer will be burdened. Therefore, in order to improve the operability, it is desirable that the sprayer is not driven when the airframe stops traveling.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
[0005]
In claim 1, A self-propelled power sprayer that drives a sprayer (A), a traveling device (G), a hose winder (D), and a hose alignment device (F) by the power of the prime mover (E), A belt tension clutch (H) as a traveling clutch is provided in a power transmission path for transmitting power from the E) to the traveling device (G), and the belt tension clutch (H) is interlocked with the belt tension clutch (H). ) Is provided with a brake shoe (57) as a traveling brake mechanism so as to act when the motor is turned off, and the belt tension clutch (H) rotatably supports the clutch arm (58) on the rotation shaft (56), A tension roller (55) is pivotally supported on the clutch arm (58), and the tension roller (55) is a V-bell wound between a travel input pulley (51) and a travel drive pulley (47). (65) is pressed / relaxed to connect / disconnect the power, and the side of the clutch arm (58) supporting the tension roller (55) is the other side of the rotation shaft (56). A brake shoe (57) made of an elastic body is provided, an operation wire (31) is connected to the clutch arm (58), and the operation wire (31) is a steering clutch provided on the steering handle (15) of the fuselage. When the steering clutch lever (32) is operated in conjunction with the lever (32), the clutch arm (58) rotates about the rotation shaft (56), and the operation wire (31) is pulled. When the clutch arm (58) rotates to the drive position (M), the tension roller (55) presses against the V belt (65) to transmit power, and the operation wire (31) is loosened. The clutch arm (5 ) Rotates to the brake position (Q), the brake shoe (57) is pressed against the V-belt (65), power is cut off and braking is also performed, and the belt tension clutch (H) and brake shoe (57 ) Provided a neutral zone (N) that does not contact the V-belt (65). Is.
[0006]
In
[0007]
In
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described.
[0009]
1 is a side view of a self-propelled power sprayer according to the present invention, FIG. 2 is a plan view, FIG. 3 is a front view, and FIG. 4 is a side view. FIG. 5 is a side view showing the hose winder, and FIG. 6 is a diagram showing a drive mechanism of the hose winder. FIG. 7 is a plan view showing another form of the steering handle, and FIG. 8 is a side view of the steering handle.
[0010]
FIG. 9 is a side view showing a traveling drive mechanism of the self-propelled power sprayer according to the present invention, and FIG. 10 is a view showing a clutch arm in the traveling drive mechanism. FIG. 11 is a view showing a stopper, FIG. 12 is a view equipped with a stopper on a steering handle, and FIG. 13 is a view showing another form of a drive mechanism. FIG. 14 is a front view showing a power transmission mechanism to the self-propelled power sprayer according to the present invention, FIG. 15 is a view showing a guide of the spray clutch lever, and FIG. 16 is an interlocking of the travel clutch and the spray clutch. It is a figure which shows a form.
[0011]
The overall schematic configuration of the self-propelled power sprayer according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4. The self-propelled power sprayer shown in FIGS. 1 to 4 includes a pair of left and
[0012]
The engine E is disposed on one side of the front part of the frame 1, the
[0013]
In the
[0014]
Next, the hose winder D and the winding drive device C that controls the hose winder D will be described. A winding drive device C is housed in a
[0015]
As shown in FIG. 5, the rotating
[0016]
The
[0017]
In the above configuration, when the rotating cam is rotated to the hose winding position indicated by J in FIG. 6 by the operation of the operating lever, the
[0018]
As described above, the
[0019]
On the other hand, when the rotating
[0020]
As described above, when the winding
[0021]
The configuration of the alignment device F is such that the moving
[0022]
In addition to the alignment device F, as shown in FIGS. 7 and 8, a
[0023]
Here, the clutch mechanism for the traveling device G according to the present invention will be described. As shown in FIG. 9, in the
[0024]
The tension clutch H is configured such that the
[0025]
When the
[0026]
In addition, as described above, the brake is applied by the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
When the
[0030]
On the other hand, when the traveling device G is set to the neutral state, even if the
[0031]
When the traveling device G is set to the neutral state when moving without driving the engine E, such as a short-distance movement in the retracted state, the aircraft can be moved lightly by hand compared to when the brake is applied. Therefore, it is convenient in terms of operation that the traveling device G can be easily switched to the neutral state and can be satisfactorily operated in the neutral state.
[0032]
Further, in this embodiment, power is transmitted to the traveling device G by a belt-type power transmission mechanism using a V-belt, and a tension clutch is employed as the clutch mechanism, but the traveling
[0033]
As shown in FIG. 13, traveling
[0034]
The
[0035]
Next, the clutch mechanism of the sprayer A will be described. As described above, power is constantly transmitted from the engine E to the
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The spray
[0039]
The
[0040]
Note that once the spray clutch P is turned off in conjunction with the travel clutch H, the spray clutch P continues to be turned off even when the vehicle is driven with the travel clutch H turned on again. That is, even if the spray clutch P is turned off by the operation of the steering
[0041]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0042]
As claimed in claim 1 A self-propelled power sprayer that drives a sprayer (A), a traveling device (G), a hose winder (D), and a hose alignment device (F) by the power of the prime mover (E), A belt tension clutch (H) as a traveling clutch is provided in a power transmission path for transmitting power from the E) to the traveling device (G), and the belt tension clutch (H) is interlocked with the belt tension clutch (H). ) Is provided with a brake shoe (57) as a traveling brake mechanism so as to act when the motor is turned off, and the belt tension clutch (H) rotatably supports the clutch arm (58) on the rotation shaft (56), A tension roller (55) is pivotally supported on the clutch arm (58), and the tension roller (55) is a V-bell wound between a travel input pulley (51) and a travel drive pulley (47). (65) is pressed / relaxed to connect / disconnect the power, and the side of the clutch arm (58) supporting the tension roller (55) is the other side of the rotation shaft (56). A brake shoe (57) made of an elastic body is provided, an operation wire (31) is connected to the clutch arm (58), and the operation wire (31) is a steering clutch provided on the steering handle (15) of the fuselage. When the steering clutch lever (32) is operated in conjunction with the lever (32), the clutch arm (58) rotates about the rotation shaft (56), and the operation wire (31) is pulled. When the clutch arm (58) rotates to the drive position (M), the tension roller (55) presses against the V belt (65) to transmit power, and the operation wire (31) is loosened. The clutch arm (5 ) Rotates to the brake position (Q), the brake shoe (57) is pressed against the V-belt (65), power is cut off and braking is also performed, and the belt tension clutch (H) and brake shoe (57 ) Provided a neutral zone (N) that does not contact the V-belt (65). Therefore, when brakes are applied by brake shoes when driving stops, it becomes a safety brake when loading and unloading on trucks and traveling on slopes, and the aircraft does not move unexpectedly, contributing to improved safety. Yes.
[0043]
Further, in the power sprayer, since the neutral zone that does not act on both the travel clutch mechanism and the brake mechanism is provided, when moving without driving the engine, the wheels rotate freely so that the airframe can be easily moved. it can.
[0044]
As claimed in
[0045]
As claimed in
[0046]
In the power sprayer, since the spray clutch is provided with a holding mechanism that holds the OFF state, the spray clutch is held in the OFF state even if the travel clutch is turned OFF in order to stop the vehicle from traveling. So there is no fear that the sprayer will start to drive.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a self-propelled power sprayer according to the present invention.
FIG. 2 is also a plan view.
FIG. 3 is a front view of the same.
FIG. 4 is a side view of the same.
FIG. 5 is a side view showing a hose winder.
FIG. 6 is a view showing a drive mechanism of a hose winder.
FIG. 7 is a plan view showing another form of the steering handle.
FIG. 8 is a side view of the same.
FIG. 9 is a side view showing a travel drive mechanism of the self-propelled power sprayer according to the present invention.
FIG. 10 is a view similarly showing a clutch arm in a travel drive mechanism.
FIG. 11 is a view showing a stopper.
FIG. 12 is a view showing that the operation handle is equipped with a stopper.
FIG. 13 is a diagram showing another form of the drive mechanism.
FIG. 14 is a front view showing a power transmission mechanism to the self-propelled power sprayer according to the present invention.
FIG. 15 is a view showing a guide of a spray clutch lever.
FIG. 16 is a diagram showing an interlocking form of a travel clutch and a spray clutch.
[Explanation of symbols]
A Sprayer
D Hose winder
E prime mover
G traveling device
H tension clutch
55 Tension roller
57 Brake shoe
58 Clutch arm
64 ・ 65 Power transmission belt
Claims (3)
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