JP3981595B2 - Self-propelled power sprayer - Google Patents
Self-propelled power sprayer Download PDFInfo
- Publication number
- JP3981595B2 JP3981595B2 JP2002176921A JP2002176921A JP3981595B2 JP 3981595 B2 JP3981595 B2 JP 3981595B2 JP 2002176921 A JP2002176921 A JP 2002176921A JP 2002176921 A JP2002176921 A JP 2002176921A JP 3981595 B2 JP3981595 B2 JP 3981595B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reel
- hose
- pulley
- input shaft
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Special Spraying Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、稲作や畑作において、作物に液体肥料や防除薬剤などを噴霧する際に使用する自走式動力噴霧機の技術に関する。
より詳しくは、動力噴霧機および走行輪の駆動源であるエンジンなどの駆動力の一部を、前記動力噴霧機に薬液を供給するためのホースを巻き取るホースリールの駆動力として用いる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エンジンにより走行輪と噴霧機を駆動させるとともに、該噴霧機の動力取出軸より駆動力の一部を取り出して、薬液などを噴霧するためのホースを巻き取るホースリールの回転駆動を行う自走式動力噴霧機の技術は公知となっている。
このような従来の自走式動力噴霧機100は、図8に示すように、エンジン13の出力軸より取り出した駆動力を噴霧機14の駆動力と、走行輪の駆動力とに分岐させ、さらに噴霧機14の動力取出軸49から、噴霧機14より送られる薬液や液肥などの被噴霧液を噴霧するホースを巻き取るホースリール11の回転駆動力を取り出す構成となっている。 より具体的には、噴霧機14の動力取出軸49には、リール用の電磁クラッチ102および小プーリ103が設けられ、動力取出軸49は機体フレーム2より立設されたミッションステー101に軸支される。さらに、ミッションステー101の略上方にブレーキ軸107が軸支され、該ブレーキ軸107にリール用の電磁ブレーキ106、大プーリ105および小スプロケット108が設けられる。
そして、Vベルト104が小プーリ103と大プーリ105との間に巻回されるとともに、ホースリール11のリール入力軸53には大スプロケット110が設けられ、小スプロケット108と大スプロケット110との間にチェーン109が巻回される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の自走式動力噴霧機100では、噴霧機14からホースリール11までの動力伝達機構(電磁クラッチ、電磁ブレーキ、大小のプーリおよびスプロケットなど)を軸支するためのミッションステー101を、自走式動力噴霧機100の後部に配置されるホースリール11と、前部に配置される動力噴霧機14の間に配設する必要がある。また、電磁クラッチと電磁ブレーキとが別々の回転軸に設けられ、それぞれをベルトなどで繋いで動力伝達するため、自走式動力噴霧機100をコンパクトかつ軽量に設計する上での制約となっていた。
またベルトやチェーンを複数用いて駆動力を伝達することは駆動力のロスが起こりやすいとともに、ベルトやチェーンなどメンテナンス箇所が多くなり、管理上の負荷が大きい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
動力噴霧機とホース巻取リールとエンジンとを、左右一対の駆動輪である前輪と、従動輪である後輪により支持する機体フレーム上に配置し、該エンジンにより駆動輪である前輪と、動力噴霧機と、巻取ホースリールと、ホース整列装置の駆動を行う自走式動力噴霧機において、該巻取ホースリール用のリールクラッチおよびリールブレーキを、該巻取ホースリールのリール入力軸と同軸上に配置し、該巻取ホースリールの回転軸であるリール入力軸には、巻取ホースリール側から、先端側に向かって順に、第三スプロケット、リールブレーキ、軸支ケース、第六プーリ、リールクラッチを配置し、該軸支ケースは筒状部材で、機体フレームから突設される軸支ステーにその一端が固設され、該軸支ケースの内周面にはベアリングが内嵌され、該リール入力軸は軸支ケース内のベアリングにより回転可能に軸支・貫装し、該第三スプロケットはリール入力軸に相対回転不能に外嵌固定し、該リールブレーキは電磁式のブレーキであり、前記リール入力軸を軸支ステーの間で制動し、該リールクラッチは電磁式のクラッチであり、前記第六プーリとリール入力軸との間の動力を断接し、該軸支ケースの外周面にプーリ用ベアリングを外嵌し、該プーリ用ベアリングにより、第六プーリを軸支ケースに対して回転可能で、且つリール入力軸の軸方向に対して移動しないように支持し、前記動力噴霧機の噴霧機出力軸には第五プーリを嵌装し、前記リール入力軸の第六プーリとの間に、Vベルトを巻回し、一方、ホース整列装置の左右送り軸の一端には、第四スプロケットを嵌設し、前記リール入力軸の第三スプロケットと、該第四スプロケットとの間にチェーンを巻回し、前記巻取ホースリール用のリールクラッチと、リールブレーキを、該巻取ホースリールの回転軸の一端を支持するベアリングを挟んで外内に配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0007】
図1は本実施例の自走式動力噴霧機の左側面図、図2は本実施例の自走式動力噴霧機の前面図である。
【0008】
図3は本実施例の自走式動力噴霧機の平面図、図4は本実施例の自走式動力噴霧機の動力伝達機構を示す図、図5は走行クラッチの構成図である。
【0009】
図6はホースリールの一部断面図、図7は本実施例のリールクラッチおよびリールブレーキの配置を示す図、図8は従来の自走式動力噴霧機の左側面図である。
【0010】
まず本実施例の自走式動力噴霧機1の全体構成ついて、図1から図3を用いて説明する。なお以下の記述では便宜上図1中の矢印Aの方向を「前方」とする。
【0011】
本実施例の自走式動力噴霧機1の機体フレーム2は、側面視L字形かつ平面視長方形に構成されたパイプの枠組みであり、機体フレーム2後部は直角に立設されており、ハンドル3が取り付けられる。機体フレーム2の前後から下方に左右一対の前輪ステー4・4および左右一対の後輪ステー5・5が突設され、前輪ステー4・4間で前輪軸6が回転自在に軸支されるとともに、後輪ステー5・5で後輪軸7・7がそれぞれ回転自在に軸支される。前輪軸6の左右両端には前輪8・8が設けられ、後輪軸7・7にはそれぞれ後輪9・9が設けられる。
【0012】
機体フレーム2の後方には、ホース10を巻き取るホースリール11、およびホースリール11にホース10を均一に巻き取るためのホース整列装置12が配置される。一方、機体フレーム2の前方右側には駆動源となるエンジン13、前方左側には噴霧機14が配置され、エンジン13と噴霧機14の間にはベルトケース15が配設される。エンジン13の動力はベルトケース15内に収納されたベルトやプーリによる動力伝達機構を介して分岐され、噴霧機14、およびホース整列装置12等を駆動する。
なお、ベルトケース15内に収納されたベルトやプーリによる動力伝動機構については後で詳述する。また本実施例ではエンジン13が右側、噴霧機14が左側に配設される構成としたがこれに限定されず、左右が逆になっても構わない。また、エンジン13の代わりにバッテリーにより電力が供給されて駆動するモータとすることもできる。
【0013】
次に、エンジン13から本実施例における駆動輪である前輪8・8までの動力伝達機構について図1から図4を用いて説明する。
本実施例のエンジン13の左側面(ベルトケース15と対向する面)よりエンジン出力軸16が水平に突出しており、該エンジン出力軸16には第一プーリ17が固設されている。一方噴霧機14の右側面(ベルトケース15と対向する面)より噴霧機入力軸21が水平に突出しており、該噴霧機入力軸21に第二プーリ19と第三プーリ20とが一体となって遊嵌されている。
そして駆動クラッチレバー22を操作することにより駆動クラッチ23が作動し、噴霧機入力軸21と、第二プーリ19および第三プーリ20とが連結・解除可能に構成される。第一プーリ17と第二プーリ19との間には二本のVベルト18・18が巻回される。 また機体フレーム2に付設された底板24より下方にステー25が突設され、該ステー25下端と一方の前輪ステー(本実施例では左側の前輪ステー4)との間で走行伝達軸26が回転可能に軸支される。走行伝達軸26の端部のうち、自走式動力噴霧機1の中央寄りの端部には第四プーリ27が固設され、自走式動力噴霧機1の側面寄りの端部には第一スプロケット28が固設される。第三プーリ20と第四プーリ27との間にはVベルト29が巻回されるとともに、走行クラッチ30が設けられる。走行クラッチ30については後で詳述する。前輪軸6には第二スプロケット40が嵌設され、第一スプロケット28と第二スプロケット40との間にはチェーン41が巻回される。以上のように構成することによりエンジン13の駆動力が前輪8・8に伝達される。
【0014】
図2、図3および図5に示すように、走行クラッチ30はアーム31、支持ステー32・32、回動軸33、バネ34、ブレーキパッド35、テンションプーリ36、ワイヤ係止ピン37、ワイヤ38、バネ用ステー39などで構成される。
底板24の一部は切り欠き部24aとなっており、底板24より上方に第四プーリ27が周囲と干渉せずに突出している。支持ステー32・32は底板24から第四プーリ27の左右にそれぞれ突設され、該支持ステー32・32間に回動軸33が横架・固定され、ちょうど支持ステー32・32と回動軸33からなる正面視門形の部材が第四プーリ27を跨ぐ格好になる。アーム31の中途部には筒状部材31aが突設され、前記回動軸33に回動自在に遊嵌される。またアーム31の後端にはテンションプーリ36が回転自在に枢着されるとともに、アーム31の前端には第四プーリ27と対向してブレーキパッド35が固設される。筒状部材31aとブレーキパッド35との間において、アーム31より下方にブラケット部31bが突設され、該ブラケット部31bの下端には係止ピン37が設けられる。またアーム31の筒状部材31aとテンションプーリ36との間にはバネ34の一端が係止され、他端側は自走式動力噴霧機1本体側に係止されており、図5においてアーム31は回動軸33を中心として反時計回りに(すなわちブレーキパッド35が第四プーリ27の外周面に押し付けられる方向に)付勢されている。
一方、支持ステー32よりも前方において、ワイヤステー39が底板24から下方に突設され、該ワイヤステー39にはワイヤアウタ38aの一端が固定されるとともに係止ピン37にワイヤアウタ38a端部より突出したワイヤ38の一端が係止され、ワイヤ38の他端側は図示せぬ走行クラッチレバー(ハンドル3に設けられる)と連結される。
【0015】
このように構成することにより、走行停止時(作業者が走行クラッチレバーを「切」としたとき)はアーム31が図5中で回動軸33を中心に反時計回りに回動する方向にバネ34で付勢されている。従って、テンションプーリ36はVベルト29とは接触しない位置にあり、ブレーキパッド35は第四プーリ27の外周面およびVベルト29の外周面に当接する。よって第四プーリ27およびVベルト29はブレーキパッド35との摩擦により回転不能となって前輪8・8がロックされた(駐車ブレーキ)状態になるとともに、Vベルト29と第三プーリ20との接触面では駆動力を伝達するに十分な摩擦力が発生せず、第三プーリ20はVベルト29に対して空回りする形になる。
一方、図示せぬ走行クラッチレバーを操作することによりバネ34の付勢力に抗してワイヤ38が引かれる(クラッチ「入」となる)と、アーム31は図5中で回動軸33を中心に時計回りに回動し、テンションプーリ36がVベルト29の外周面に当接する(図5中の二点鎖線)。このときブレーキパッド35は第四プーリ27と当接しないように構成される。従って、Vベルト29と第三プーリ20との接触面、およびVベルト29と第四プーリ27との接触面において駆動力を伝達するのに十分な摩擦力が発生し、前輪8・8が駆動される。
【0016】
すなわち、走行クラッチ30は自走式動力噴霧機1の走行に関するクラッチとブレーキの機能を兼ね備えることになる。しかも、図示せぬ走行クラッチレバーのみの操作で走行に関するクラッチとブレーキを同時に操作可能であって、作業者が走行クラッチレバーを「切」としたとき、自走式動力噴霧機1の前輪8・8がロックされるとともにエンジン13の駆動力が第三プーリ20より下流側には伝達されず、緊急時の操作性に優れる。
なお、走行クラッチ30の構造については本実施例に限定されず、通常の電磁式または機械式クラッチ、および電磁式または機械式ブレーキを走行輪(本実施例では前輪8・8)とエンジン13の間の動力伝達機構に組み込み、クラッチが入るとブレーキが解除され、クラッチが切れるとブレーキが作動するように構成してもよい。このとき、緊急時の操作性等を考慮すると、作業者が操作系(クラッチレバーなど)から手を離したときにクラッチが切れるよう構成することが好ましい。
【0017】
次に噴霧機14の全体構成について図1から図3を用いて説明する。
噴霧機14は噴霧機入力軸21、クランクケース42、エアチャンバ43、圧力調整ダイヤル44、吸水口45、吐出口46、余水口47、クランク軸48、噴霧機出力軸49などで構成される。
クランク軸48はクランクケース42内に横架・軸支され、その一端には噴霧機入力軸21、他端には噴霧機出力軸49が連結され、噴霧機入力軸21、クランク軸48および噴霧機出力軸49は同軸で一体となって回転可能に構成される。クランクケース42内には複数のプランジャー(図示せず)が収納され、その一端がクランク軸48に枢着されており、クランク軸48の回転によりプランジャーが往復運動する。通常、噴霧機14を使用するときには、薬液や液肥などの被噴霧液が充填された薬液タンク58(図3に図示)を自走式噴霧機1の近傍に設置し、吸水ホース59(図3に図示)の一端を前記薬液タンク58内の被噴霧液に浸漬するとともに、他端を吸水口45に連結する。この状態でプランジャーが往復運動すると吸水口45より被噴霧液が噴霧機14内に吸水され、被噴霧液は吐出口46より圧力調整ダイヤル44で選択した所定値を超えない圧力で吐出される。 なお、被噴霧液の吐出圧力を一定に保持するために、空気が充填されたエアチャンバ43が備えられるとともに、吐出圧力が圧力調整ダイヤル44で選択した所定値を超えたときに被噴霧液を前記薬液タンク58内に戻すための余水口47を備えている。余水口47には戻しホース57(図3に図示)の一端が連結され、他端側は薬液タンク58に挿入される。また吐出口46は噴霧機14の前面に二箇所設けられ、それぞれにボールコック46aが備えられるとともに口径の異なるプラグが装着されており、口径の異なるホースを使用する際にもプラグ交換作業を行わずに連結可能に構成される。
【0018】
続いてホースリール11の構成について図6を用いて説明する。
ホースリール11はリール芯部50、リール縁部51a・51b、中空軸52、リール入力軸53、ワンタッチ継手54、エルボー55などで構成されている。
リール芯部50は上下面が閉塞された中空の円筒状部材であり、その両端部にリール縁部51a・51bがそれぞれ溶接などの方法で嵌設される。またリール縁部51a側のリール芯部50円柱平面の略中央に中空軸52が貫設され、リール縁部51b側のリール芯部50円柱平面の略中央にリール入力軸53が貫設される。中空軸52は一端がホース50b等でエルボー55に連通され、他端がワンタッチ継手54に取り付けられる。ワンタッチ継手54は複数の筒状部材が着脱可能、かつ、回転自在に構成されて、軸中心に回転しても係合部にて漏水せず、かつ連結されたホース50bがねじれることがない。リール芯部50の外周面には連通孔50aが穿設され、該連通孔50aにホース50bを貫通してエルボー55と接続される。
【0019】
このように構成することにより、リール芯部50、リール縁部51a・51b、中空軸52、リール入力軸53はその中心軸が同軸となるように構成され、その軸を中心に回転させることによりエルボー55に連結されるホース10(図1および図6に図示)はリール芯部50に巻き取られる。このときリール縁部51a・51bによりリール芯部50に巻き取られたホース10は中空軸52やリール入力軸53の方にずれて絡まることがない。
【0020】
図3に示すように、ワンタッチ継手54には吐出パイプ56の一端が連結され、吐出パイプ56の他端側は噴霧機14の吐出口46に連結される。よって噴霧機14の吐出口46から吐出された被噴霧液はリール芯部50を経てホース10に供給され、該ホース10の先端に使用目的に応じて取り付けられるノズル(図示せず)より噴霧される。なお、図6においては便宜上エルボー55の先端がリール入力軸53の軸方向に向いているが、通常はリール芯部50の外周面の接線方向に向けられる。
【0021】
次に、ホース整列装置12について、図1から図3を用いて説明する。
ホース整列装置12はブラケット60a、基部60b、前部ガイド61、後部ガイド62、前部ガイドレール63、後部ガイドレール64、溝係合部65、左右送り軸66、ホースローラー67、ガイドローラー68、ガイドバー69、ガイドフレーム70、リアカバー71などからなる。
ガイドフレーム70はパイプ部材を曲げて製せられ、側面視で前方に屈曲しており、正面視門形の形状を有するとともに、機体フレーム2中途部より上方に突設される。該ガイドフレーム70は、巻き取り作業中などにおいて該ホース10が弛んで下方に垂れ下がっても、エンジン13などの高温部にホース10が接触して変形・損傷しないようにするとともに、リアカバー71の支持部材として利用される。リアカバー71はガイドフレーム70と機体フレーム2後部との間に固設され、該リアカバー71内にホース整列装置12を構成する他の部材などが収納される。ブラケット60aは側面視で前方に屈曲し、正面視でコの字形の部材であり、基部60bに対して旋回・係止可能に構成される。またブラケット60aの左右に対向する壁面部分に挟まれる形でホースローラー67およびガイドローラー68が回転可能に枢着されるとともに、正面視門形のガイドバー69の左右下端部が固設される。前部ガイド61および後部ガイド62は筒形状を有し、前部ガイド61は基部60bの前部に、後部ガイド62は基部60bの後部に固設される。このとき前部ガイド61および後部ガイド62の軸方向は水平かつ自走式動力噴霧機1の左右方向を向いている。そして前部ガイド61に摺動可能に内嵌された前部ガイドレール63の左右両端部、および後部ガイド62に摺動可能に内嵌された後部ガイドレール64の左右両端部はリアカバー71に固設される。
【0022】
また、前部ガイドレール63と後部ガイドレール64との間において、基部60bの側面を左右送り軸66が回転可能に貫通しており、左右送り軸66の左右端部はリアカバー71に軸支される。また左右送り軸66の一端(本実施例では左端)は延出され、先端には第四スプロケット79が嵌設されて、後述する動力伝達機構に連結される。左右送り軸66の外周面には右ネジおよび左ネジの螺旋溝が設けられる。また前記右ネジの螺旋溝および左ネジの螺旋溝の両端は互いに滑らかに繋がっている。基部60bに固設された溝係合部65は左右送り軸66に摺動可能に係合しており、その係合部は左右に傾斜可能に構成される。
左右送り軸66が図3において前方に回転(図1において反時計回りに回転)すると、溝係合部65が右ネジの螺旋溝に係合しているとき、基部60bは自走式動力噴霧機1の左側面に向かって移動する。そして溝係合部65は左ネジの螺旋溝に入り、今度は基部60bが自走式動力噴霧機1の右側面に向かって移動する。
すなわち、同じ方向(図1において反時計回り)に左右送り軸66を回転させているにもかかわらず、ホース整列装置12のホース10を案内する部分は左右に揺動する。従って、ホース10を巻き取る際にホースリール11の回転と連動して左右送り軸66も回転するように構成することにより、ホース10はホースローラー67、ガイドローラー68およびガイドバー69に案内されてホースリール11に均一に(左右交互の螺旋を描くように)巻き取られる。
なお、リアカバー71内には制御手段と該制御手段に接続される遠隔操作手段の受信側の受信装置72が設けられる。該受信装置72は遠隔操作手段の送信側の図示しない送信機と電波で交信可能であり、該送信機はオペレーターが携帯して、エンジン13の停止や噴霧機14のオン・オフ、クラッチ23・76やブレーキ77のオン・オフ等の操作ができるようにしている。
【0023】
続いて、本発明の要部であるエンジン13から噴霧機14を経てホースリール11およびホース整列装置12を駆動するための動力伝達機構について図1から図4、および図7を用いて説明する。
図4に示すように、エンジン13から第二プーリ19までは前述した前輪8・8への動力伝達機構と共通である。駆動クラッチ23が切れている場合、エンジン13の駆動力により第二プーリ19および第三プーリ20は一体となって回転するが、噴霧機入力軸21には駆動力が伝達されない。駆動クラッチ23を入れると、エンジン13の駆動力は第二プーリ19および第三プーリ20に加えて噴霧機入力軸21にも伝達されるようになる。噴霧機入力軸21にはクランク軸48、さらには噴霧機出力軸49が連結され、これらが同軸で一体となって回転する。噴霧機出力軸49には第五プーリ73が嵌設される。一方リール入力軸53には第六プーリ74が遊嵌され、第五プーリ73と第六プーリ74の間にはVベルト75が巻回される。リール入力軸53には第六プーリ74の外側(図1において紙面手前側)にリールクラッチ76が配置されるとともに、第六プーリ74の内側(図1において紙面奥側)にリールブレーキ77が配置される。リールクラッチ76およびリールブレーキ77の詳細については後述する。さらにリール入力軸53には、リールブレーキ77より内側(図1において紙面奥側)に第三スプロケット78が嵌設される。一方、左右送り軸66の一端には第四スプロケット79が嵌設され、第三スプロケット78と第四スプロケット79との間にはチェーン80が巻回される。
【0024】
以上の様にエンジン13から噴霧機14を経てホースリール11およびホース整列装置12を駆動するための動力伝達機構を構成することにより、駆動クラッチ23、リール用クラッチ76、リール用ブレーキ77のオン・オフの組み合わせで自走式動力噴霧機1に関する種々の作業を円滑に行うことが可能である。
具体的には、ホースリール11を回転させてホース10の巻き取り作業を行うときは、駆動クラッチ23をオン、リール用クラッチ76をオン、リール用ブレーキ77をオフにする。このときホース整列装置12もホースリール11と連動するため、ホース10はホースリール11に均一に(左右交互の螺旋を描くように)巻き取られる。また、巻き取り作業時には、噴霧機14のクランク軸48は回転しているので被噴霧液がホース10の方に送られる。このとき噴霧作業を行なわない時は噴霧機14の吐出口46に設けられたボールコック46aを閉止することにより被噴霧液は余水口47から戻しホース57を経て薬液タンク58に戻されるので、被噴霧液の搬送経路(特に配管の連結部など)において圧力の上昇により被噴霧液の漏洩が起こることはない。
また、停止した状態で噴霧作業を行うときは、駆動クラッチ23をオン、リール用クラッチ76をオフ、リール用ブレーキ77をオンにし、ボールコック46aを開放する。ホースリール11には駆動力は伝達されず、またホースリール11の回転はリール用ブレーキ77により規制されており、ホース10が緩んで絡まることがない。
また、ホース10を引き出しながら噴霧作業を行なうときには駆動クラッチ23をオン、リール用クラッチ76をオフ、リール用ブレーキ77をオフにして、作業者がホース10の先端を持って引き出しながら噴霧を行なう。但し、噴霧機出力軸49とリール入力軸53の間に逆転機構を設けて巻き戻ししながら噴霧できるように構成することもできる。
【0025】
次に、ホースリール11への駆動力の伝達・遮断を行うリールクラッチ76、およびホースリール11の回転を制止・解除するリールブレーキ77の配置方法について、図7を用いて説明する。
【0026】
図7に示すように、ホースリール11の回転軸であるリール入力軸53には、先端側に向かって順に、第三スプロケット78、リールブレーキ77、軸支ケース81、第六プーリ74、リールクラッチ76が配置される。
第三スプロケット78はリール入力軸53に相対回転不能に外嵌固定される。リールブレーキ77は電磁式のブレーキであり、フィールド82、コア83、アーマチュア84、ハブ85などからなる。ハブ85はリール入力軸53に外嵌され、一方、アーマチュア84はハブ85の盤面に複数設けられた突起部85a・85a・・・に係合し、ハブ85と一体となってリール入力軸53とともに回転可能、かつリール入力軸53の軸方向に移動可能に構成される。コア83はフィールド82に収納されており、略円盤形状のアーマチュア84の盤面に対向し、かつコア83とフィールド82とはリール入力軸53に対して遊嵌されるとともに、軸支ステー86に固設される。軸支ステー86は図1および図3に示すように機体フレーム2から突設される。
【0027】
このように構成することにより、リールブレーキ77のコア83に通電すると、全体もしくは一部が磁性体からなるアーマチュア84は電磁力によりコア83およびフィールド82側へ引き寄せられ、アーマチュア84とフィールド82との接触面において摩擦力が発生し、リール入力軸53の回転が制止される。
一方、コア83への通電を止めると電磁力の発生が止まるので、アーマチュア84をコア83およびフィールド82から遠ざける方向へ付勢する板バネや巻きバネ等の付勢手段(図示せず)によりアーマチュア84とフィールド82とは接触しなくなり、リール入力軸53は回転可能となる。
【0028】
軸支ケース81は筒状部材で、機体フレーム2から突設される軸支ステー86にその一端が固設され、軸支ケース81の内周面にはベアリング87・88が内嵌され、リール入力軸53は軸支ケース81内のベアリング87・88により回転可能に軸支・貫装される。
また、軸支ケース81の外周面には二本の係合溝81a・81bが周方向にリング状に設けられる。そして該係合溝81a・81bに係合するCリングやEリングなどの係止部材89・90、および軸支ケース81に外嵌されるプーリ用ベアリング91により、第六プーリ74は軸支ケース81に対して回転可能、かつリール入力軸53の軸方向に対して移動しないように構成される。
【0029】
リールクラッチ76は電磁式のクラッチであり、クラッチケース92、固定部材93、フィールド94、コア95、フェーシング96、ロータ97、ハブ98、アーマチュア99などからなる。
ハブ98は第六プーリ74に固設され、かつリール入力軸53に対して回転可能に構成される。リールブレーキ77のハブ85と同様、ハブ98にも盤面に複数の突起部98a・98a・・・が設けられる。そして略円盤形状のアーマチュア98は該突起部98aに係合し、ハブ98と一体となって、第六プーリ74とともに回転可能、かつリール入力軸53の軸方向に移動可能に構成される。コア95はフィールド94に収納されており、アーマチュア99の盤面に対向し、かつコア95とフィールド94とはリール入力軸53に対して遊嵌されるとともに、クラッチケース92内に収納・固設される。クラッチケース92は一方の平面が開口した円柱形状部材であり、固定部材93を介して軸支ステー86に固定される。そして、略円盤形状のロータ97は、ハブ98とコア95の間に位置するようにリール入力軸53に外嵌される。またロータ97はコア95およびフィールド94とは接触せず、アーマチュア99と対向する盤面にフェーシング96が設けられる。
【0030】
このように構成することにより、リールクラッチ76のコア95に通電すると、全体もしくは一部が磁性体からなるアーマチュア99は電磁力によりコア95およびフィールド94側へ引き寄せられ、アーマチュア99とロータ97盤面のフェーシング96との接触面において摩擦力が発生する。結果として第六プーリ74とリール入力軸53とは一体となって回転可能となり、第六プーリ74の駆動力がリール入力軸53に伝達される。
一方、コア95への通電を止めると電磁力の発生が止まるので、アーマチュア99をコア83、フィールド82、およびロータ97から遠ざける方向へ付勢する板バネや巻きバネ等の付勢手段(図示せず)によりアーマチュア99とロータ97盤面のフェーシング96とは接触しなくなる。結果として第六プーリ74が該第六プーリ74に巻回されたVベルト75により駆動力が伝達されて回転しても、リール入力軸53には駆動力が伝達されない。
なお本実施例において、リールクラッチ76およびリールブレーキ77はいずれも電磁式であるが、一方、または両方が機械式であっても構わない。また、電磁式クラッチおよび電磁式ブレーキは通電していないときにアーマチュアとフィールド、あるいはアーマチュアとフェーシングが接触する形式でも構わない。
また、本実施例においてはリール入力軸53を軸支するベアリング87・88を挟んでリール入力軸53の先端側にリールクラッチ76が配置され、リールブレーキ77はベアリング87・88を挟んでリールクラッチ76の反対側に配置されるが、リールクラッチとリールブレーキの位置関係が逆になっても同様の効果を奏する。
【0031】
以上の如くリールクラッチ76、リールブレーキ77、第六プーリ74などを一つのリール入力軸53上に配置し、リール入力軸53を軸支ステー86に軸支して機体フレーム2に固設することにより、次のような効果を奏する。
すなわち、リール入力軸53を軸支するベアリング87・88を挟む形で、リールクラッチ76およびリールブレーキ77がリール入力軸53と同軸上に配置される構成としたので、従来の自走式動力噴霧機100(図8に図示)と比較して、動力伝達機構を構成するために必要なプーリやベアリング、Vベルト等の部品点数を減らすことが可能である。結果として自走式動力噴霧機1をコンパクトに構成し小型化に寄与するとともに、動力伝達機構の伝達経路における駆動力のロスを低減することが可能である。
また、ホースリール11を操作するためのクラッチおよびブレーキを、いずれもメカロスが無い電磁式にしたことにより、作業者がホース10の引き出し作業を行う際に必要な力が小さくて済み、作業性に優れる。このとき、前記遠隔操作手段の操作系(送信機)を作業者が携帯し、送信機により本機側に設けた受信装置72に接続したリールクラッチ76およびリールブレーキ77を手元で操作可能に構成することにより、特に一人で作業する場合における作業性が向上する。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0033】
動力噴霧機とホース巻取リールとエンジンとを、左右一対の駆動輪である前輪と、従動輪である後輪により支持する機体フレーム上に配置し、該エンジンにより駆動輪である前輪と、動力噴霧機と、巻取ホースリールと、ホース整列装置の駆動を行う自走式動力噴霧機において、該巻取ホースリール用のリールクラッチおよびリールブレーキを、該巻取ホースリールのリール入力軸と同軸上に配置し、該巻取ホースリールの回転軸であるリール入力軸には、巻取ホースリール側から、先端側に向かって順に、第三スプロケット、リールブレーキ、軸支ケース、第六プーリ、リールクラッチを配置し、該軸支ケースは筒状部材で、機体フレームから突設される軸支ステーにその一端が固設され、該軸支ケースの内周面にはベアリングが内嵌され、該リール入力軸は軸支ケース内のベアリングにより回転可能に軸支・貫装し、該第三スプロケットはリール入力軸に相対回転不能に外嵌固定し、該リールブレーキは電磁式のブレーキであり、前記リール入力軸を軸支ステーの間で制動し、該リールクラッチは電磁式のクラッチであり、前記第六プーリとリール入力軸との間の動力を断接し、該軸支ケースの外周面にプーリ用ベアリングを外嵌し、該プーリ用ベアリングにより、第六プーリを軸支ケースに対して回転可能で、且つリール入力軸の軸方向に対して移動しないように支持し、前記動力噴霧機の噴霧機出力軸には第五プーリを嵌装し、前記リール入力軸の第六プーリとの間に、Vベルトを巻回し、一方、ホース整列装置の左右送り軸の一端には、第四スプロケットを嵌設し、前記リール入力軸の第三スプロケットと、該第四スプロケットとの間にチェーンを巻回し、前記巻取ホースリール用のリールクラッチと、リールブレーキを、該巻取ホースリールの回転軸の一端を支持するベアリングを挟んで外内に配置したので、動力伝達機構を構成するプーリやベアリング、Vベルト等の部品点数を減らすことが可能であり、自走式動力噴霧機をコンパクトに構成し、小型化に寄与するとともに、動力伝達機構の伝達経路における駆動力のロスを低減することが可能である。
【0034】
また、前記ホースリール用のクラッチおよびブレーキが、該ホースリールの回転軸の一端を支持する軸受を挟んで配置されるので、ホースリール用のクラッチおよびブレーキを軸支するためのベアリングの数を減らすことが可能である。
【0035】
また、前記ホースリール用のクラッチおよびブレーキを電磁式とし、遠隔操作手段により操作可能に構成したので、ホース引き出し作業を行う際に作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の自走式動力噴霧機の左側面図。
【図2】 本実施例の自走式動力噴霧機の前面図。
【図3】 本実施例の自走式動力噴霧機の平面図。
【図4】 本実施例の自走式動力噴霧機の動力伝達機構を示す図。
【図5】 走行クラッチの構成図。
【図6】 ホースリールの一部断面図。
【図7】 本実施例のリールクラッチおよびリールブレーキの配置を示す図。
【図8】 従来の自走式動力噴霧機の左側面図。
【符号の説明】
1 自走式動力噴霧機
8 前輪
9 後輪
11 ホースリール
13 エンジン
14 噴霧機
30 走行クラッチ
31 アーム
35 ブレーキパッド
36 テンションプーリ
52 中空軸
53 リール入力軸
72 受信装置
76 リールクラッチ
77 リールブレーキ
87・88 ベアリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technology of a self-propelled power sprayer used when spraying liquid fertilizers, control chemicals, or the like on crops in rice or field farming.
More specifically, the present invention relates to a technique of using a part of driving force of a power sprayer and an engine that is a driving source of traveling wheels as a driving force of a hose reel that winds a hose for supplying a chemical to the power sprayer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a driving wheel and a sprayer are driven by an engine, a part of driving force is taken out from a power take-out shaft of the sprayer, and a hose reel that rotates a hose for spraying a chemical solution is driven to rotate. The technology of self-propelled power sprayers is known.
Such a conventional self-propelled
The
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional self-propelled
In addition, transmission of driving force using a plurality of belts or chains tends to cause loss of driving force, and the number of maintenance points such as belts and chains increases, resulting in a heavy management burden.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0005]
A power sprayer, a hose take-up reel, and an engine are arranged on a body frame that is supported by a pair of left and right front wheels and a rear wheel that is a driven wheel. In a self-propelled power sprayer that drives a sprayer, a take-up hose reel, and a hose alignment device, a reel clutch and a reel brake for the take-up hose reel are coaxial with a reel input shaft of the take-up hose reel. The reel input shaft, which is disposed on the reel hose reel and is the rotation axis of the take-up hose reel, in order from the take-up hose reel side toward the tip side, in order, a third sprocket, a reel brake, a shaft support case, a sixth pulley, A reel clutch is arranged, the shaft support case is a cylindrical member, one end of which is fixed to a shaft support stay projecting from the body frame, and a bearing is fitted on the inner peripheral surface of the shaft support case. The reel input shaft is rotatably supported and penetrated by a bearing in a shaft support case, the third sprocket is externally fitted and fixed to the reel input shaft so as not to rotate relative to the reel input shaft, and the reel brake is an electromagnetic brake. The reel input shaft is braked between shaft support stays, the reel clutch is an electromagnetic clutch, and the power between the sixth pulley and the reel input shaft is connected and disconnected, and the outer peripheral surface of the shaft support case A pulley bearing is externally fitted to the power sprayer, and the pulley is supported by the pulley bearing so that the sixth pulley can rotate with respect to the shaft support case and does not move in the axial direction of the reel input shaft. The sprayer output shaft is fitted with a fifth pulley, and a V-belt is wound between the reel input shaft and the sixth pulley, while the hose aligning device has a fourth pulley at one end of the left and right feed shafts. Insert the sprocket, A chain is wound between the third sprocket of the reel input shaft and the fourth sprocket, and the reel clutch and reel brake for the take-up hose reel are supported, and one end of the rotary shaft of the take-up hose reel is supported. Placed inside and outside the bearing Is.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the invention will be described.
[0007]
FIG. 1 is a left side view of the self-propelled power sprayer of the present embodiment, and FIG. 2 is a front view of the self-propelled power sprayer of the present embodiment.
[0008]
FIG. 3 is a plan view of the self-propelled power sprayer of the present embodiment, FIG. 4 is a diagram showing a power transmission mechanism of the self-propelled power sprayer of the present embodiment, and FIG. 5 is a configuration diagram of a travel clutch.
[0009]
FIG. 6 is a partial sectional view of the hose reel, FIG. 7 is a view showing the arrangement of the reel clutch and the reel brake of this embodiment, and FIG. 8 is a left side view of a conventional self-propelled power sprayer.
[0010]
First, the overall configuration of the self-propelled
[0011]
The
[0012]
A
A power transmission mechanism using a belt or pulley housed in the
[0013]
Next, a power transmission mechanism from the
An
The
[0014]
As shown in FIGS. 2, 3, and 5, the traveling
A part of the
On the other hand, in front of the
[0015]
With this configuration, when traveling is stopped (when the operator sets the traveling clutch lever to “OFF”), the
On the other hand, when the
[0016]
That is, the traveling
The structure of the traveling
[0017]
Next, the overall configuration of the
The
The
[0018]
Next, the configuration of the
The
The
[0019]
With this configuration, the
[0020]
As shown in FIG. 3, one end of the
[0021]
Next, the
The
The
[0022]
Further, between the
When the left and
That is, although the left and
The
[0023]
Next, a power transmission mechanism for driving the
As shown in FIG. 4, the
[0024]
As described above, by configuring the power transmission mechanism for driving the
Specifically, when the
When spraying is performed in a stopped state, the
When the spraying operation is performed while pulling out the
[0025]
Next, an arrangement method of the reel clutch 76 that transmits and blocks the driving force to the
[0026]
As shown in FIG. 7, a
The
[0027]
With this configuration, when the
On the other hand, since the generation of electromagnetic force stops when the energization of the
[0028]
The
In addition, two
[0029]
The
The
[0030]
With this configuration, when the
On the other hand, when the energization to the
In the present embodiment, the
In this embodiment, a
[0031]
As described above, the
That is, since the
In addition, since the clutch and brake for operating the
[0032]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0033]
A power sprayer, a hose take-up reel, and an engine are arranged on a body frame that is supported by a pair of left and right front wheels and a rear wheel that is a driven wheel. In a self-propelled power sprayer that drives a sprayer, a take-up hose reel, and a hose alignment device, a reel clutch and a reel brake for the take-up hose reel are coaxial with a reel input shaft of the take-up hose reel. The reel input shaft, which is disposed on the reel hose reel and is the rotation axis of the take-up hose reel, in order from the take-up hose reel side toward the tip side, in order, a third sprocket, a reel brake, a shaft support case, a sixth pulley, A reel clutch is arranged, the shaft support case is a cylindrical member, one end of which is fixed to a shaft support stay projecting from the body frame, and a bearing is fitted on the inner peripheral surface of the shaft support case. The reel input shaft is rotatably supported and penetrated by a bearing in a shaft support case, the third sprocket is externally fitted and fixed to the reel input shaft so as not to rotate relative to the reel input shaft, and the reel brake is an electromagnetic brake. The reel input shaft is braked between shaft support stays, the reel clutch is an electromagnetic clutch, and the power between the sixth pulley and the reel input shaft is connected and disconnected, and the outer peripheral surface of the shaft support case A pulley bearing is externally fitted to the power sprayer, and the pulley is supported by the pulley bearing so that the sixth pulley can rotate with respect to the shaft support case and does not move in the axial direction of the reel input shaft. The sprayer output shaft is fitted with a fifth pulley, and a V-belt is wound between the reel input shaft and the sixth pulley, while the hose aligning device has a fourth pulley at one end of the left and right feed shafts. Insert the sprocket, A chain is wound between the third sprocket of the reel input shaft and the fourth sprocket, and the reel clutch and reel brake for the take-up hose reel are supported, and one end of the rotary shaft of the take-up hose reel is supported. Placed inside and outside the bearing Therefore, it is possible to reduce the number of parts such as pulleys, bearings and V-belts constituting the power transmission mechanism, and the self-propelled power sprayer can be made compact, contributing to downsizing and transmission of the power transmission mechanism. It is possible to reduce the loss of driving force in the path.
[0034]
In addition, since the hose reel clutch and brake are disposed with a bearing supporting one end of the rotating shaft of the hose reel, the number of bearings for supporting the hose reel clutch and brake is reduced. It is possible.
[0035]
Moreover, since the clutch and brake for the hose reel are electromagnetic, and can be operated by remote control means, the workability is excellent when the hose is pulled out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view of a self-propelled power sprayer according to the present embodiment.
FIG. 2 is a front view of the self-propelled power sprayer according to the present embodiment.
FIG. 3 is a plan view of the self-propelled power sprayer according to the present embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing a power transmission mechanism of the self-propelled power sprayer according to the present embodiment.
FIG. 5 is a configuration diagram of a travel clutch.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view of a hose reel.
FIG. 7 is a diagram showing an arrangement of a reel clutch and a reel brake according to the present embodiment.
FIG. 8 is a left side view of a conventional self-propelled power sprayer.
[Explanation of symbols]
1 Self-propelled power sprayer
8 Front wheels
9 Rear wheel
11 Hose reel
13 engine
14 Sprayer
30 travel clutch
31 arms
35 Brake pads
36 Tension pulley
52 Hollow shaft
53 Reel input shaft
72 Receiver
76 reel clutch
77 reel brake
87/88 bearings
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176921A JP3981595B2 (en) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | Self-propelled power sprayer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176921A JP3981595B2 (en) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | Self-propelled power sprayer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004016959A JP2004016959A (en) | 2004-01-22 |
JP3981595B2 true JP3981595B2 (en) | 2007-09-26 |
Family
ID=31175090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002176921A Expired - Fee Related JP3981595B2 (en) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | Self-propelled power sprayer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3981595B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4685533B2 (en) * | 2005-07-14 | 2011-05-18 | ニューデルタ工業株式会社 | Traveling clutch mechanism for self-propelled agricultural machinery |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176921A patent/JP3981595B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004016959A (en) | 2004-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3981595B2 (en) | Self-propelled power sprayer | |
JP4490535B2 (en) | Power sprayer | |
JP4025587B2 (en) | Self-propelled power sprayer | |
JP4685533B2 (en) | Traveling clutch mechanism for self-propelled agricultural machinery | |
JP4408365B2 (en) | Self-propelled power sprayer | |
KR100600096B1 (en) | An agricultural chemicals sprayer | |
JP4026314B2 (en) | Hose feed and take-up device | |
JP3576389B2 (en) | Self-propelled hose winding device | |
KR200319897Y1 (en) | a | |
JP2007284244A (en) | Powered spraying machine with hose winding machine | |
JP3806075B2 (en) | Hose winding / feeding device | |
JPH07256168A (en) | Portable hose wind-up | |
KR200344812Y1 (en) | Hose winder for agriculfural chenicals | |
JP4540192B2 (en) | Power sprayer | |
JP4031298B2 (en) | Self-propelled power sprayer | |
JP4499858B2 (en) | Hose winding mechanism for power sprayer | |
JP3881999B2 (en) | Hose winder battery | |
KR100609401B1 (en) | Power transfering device for hose winder | |
KR100565544B1 (en) | Power supply system on agrochemical distributor | |
KR200221441Y1 (en) | Device for winding hose to reel in spray for agriculture | |
JPH07215597A (en) | Hose winding and feeding device with aligning winding function | |
JPH079875Y2 (en) | Hose winder | |
JP2020142881A (en) | Hose feeder | |
JPH07137944A (en) | Hose wind-up device | |
KR200354479Y1 (en) | Hose winding device for an agrochemical distributor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070626 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070702 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |