JP4442984B2 - クローラトラクタの燃料タンク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラトラクタに備える燃料タンクの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、従来からトラクタに載置する燃料タンクの容量を増加させ、空いたスペースを有効に利用できるように、燃料タンクを二つに分割して、左右両側に配置した構成が公知となっている。例えば、実開平2−49619や特開平6−1153や特開平8−118972の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記実開平2−49619の技術の場合、座席下方両側のミッションケースとフエンダーの間にそれぞれ燃料タンクを配置していた。しかし、ミッションケースの両側はブレーキ操作用のリンクや昇降機構操作用のリンクまたはワイヤー等を配設するため、増量できる量は限られていた。また、特開平6−1153及び特開平8−118972の技術はステップ下方のクラッチハウジング両側に燃料タンクを配置していた。しかし、地上高を低くすることはできないため、増量できる量も限られていた。また、前者は左右の燃料タンク内に均等に燃料が入り、重量バランスが崩れないように、両燃料タンクの下部をパイプで連通し、そして、左右傾斜したときに、燃料が片方に偏らないように連通するパイプにチェックバルブを配置していた。また、後者はキャビン枠を利用してブリーザ機構を配置していた。しかし、いずれも機体が左右方向に傾斜した時には、燃料の量は正確に計れるものではなかった。そこで、本発明は機体が傾斜しても正確に燃料表示ができると共に、転倒しても給油口が壊れず燃料漏れが生じないようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
請求項1においては、クローラ式走行装置(1)により走行するクローラトラクタの本体を、ホィールトラクタの本体を兼用して構成し、該ホィールトラクタにおける後輪からの泥ハネを防止するフエンダー(21・21)を、クローラトラクタの座席シート(8)の左右両側に配置し、該クローラトラクタにおいては、該フエンダー(21・21)の外側に、更に、オーバーフエンダー(22・22)を設け、前記ホィールトラクタの場合の後輪の上部が位置する部分を覆って蓋をした空間を構成し、該フエンダー(21・21)とオーバーフエンダー(22・22)とで囲まれる空間内部に、左右の燃料タンク(20L・20R)を収納配置し、該左右の燃料タンク(20L・20R)の下部を連通パイプ(26)により連通し、左右の燃料が均等に増減するように構成し、前記オーバーフエンダー(22)の上部に凹部(22a)を形成し、該凹部(22a)の内部に、前記燃料タンク(20L・20R)の一方に設ける給油口(24)を配置し、該給油口(24)の先端はオーバーフエンダー(22)の外側面よりも内側に配置したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題及び手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の一実施例を説明する。
【0006】
図1は本発明の一実施例であるクローラトラクタの側面図、図2は燃料タンク配置部の後面図、図3は同じく左側面図、図4は同じく右側面図、図5は液量センサーの接続図である。
【0007】
まず、本発明に係る操向装置を具備した一実施例であるクローラトラクタの概略構成について説明する。図1において、クローラ式走行装置1の前部上方にはエンジン3が配置され、後部上方にはリアミッションケース5が配置されている。エンジン3はボンネット4に覆われ、該エンジン3は左右下側のエンジンブラケット6・6間に固定されている。ボンネット4の後部にはステアリングコラム2を設け、該ステアリングコラム2上に操向操作を行う操向ハンドル7を配置し、該操向ハンドル7の後方に座席シート8を配設して、運転部を構成している。これら運転部はキャビン9によって覆っている。
また、車両後端部には、各種作業機を装着するための三点リンク式の装着装置10が設けられている。
【0008】
前記クローラ式走行装置1は、クローラフレーム15に支持されており、該クローラフレーム15の前端部にフロントミッションケース16を固設して駆動スプロケット11を支持し、後端部にアイドラ12、及び、駆動スプロケット11とアイドラ12との間に転輪13・13・・・を回転自在に支持し、該駆動スプロケット11とアイドラ12と転輪13・13・・・の周囲をクローラベルト14で巻回している。
【0009】
次に、本発明の燃料タンク20について、図2、図3、図4を用いて説明する。クローラトラクタの本体はホィール型トラクタの本体と兼用して、共通部品を多くすることによって製造コストを低減している。そして、ホィール型トラクタにおける後輪からの泥ハネ等を防止するフエンダー21が共通して設けられており、このフエンダー21の外側はクローラトラクタにおいては直接泥ハネを防止する効果はない。そこで、該フエンダー21の外側にオーバーフエンダー22を設けて、後輪の上部が位置する部分を覆って蓋することによって、このオーバーフエンダー22とフエンダー21とで囲まれる空間内部に燃料タンク20L・20Rを収納して、このデッドスペースを有効利用している。
【0010】
このように配置した燃料タンク20L・20Rはそれぞれ左右二つ割に構成されて、接合するための縁部20aにそれぞれ取付孔を形成して、機体フレーム23に固定している。該機体フレーム23にはリアミッションケース5及びキャビン9を固定している。
【0011】
そして、該燃料タンク20L・20Rは左右で形状が異なるように構成して、それぞれ左右位置において、できるだけ容量が増加できる形状として増量を図っている。この左右一側の燃料タンクに給油口24が設けられ、該給油口24を設けた方の燃料タンクを、他方の燃料タンクよりも小さく構成している。本実施例では、左側の燃料タンク20Lに給油口24を設け、右側の燃料タンク20Rの容量を左側の燃料タンク20Lよりも大きくしている。
【0012】
そして、図2に示すように、前記給油口24はパイプをL字状に曲げて燃料タンク20Lの上部から外方向に向けて突設されているが、その先端はオーバーフエンダー22の外側面よりも内側に配置している。つまり、オーバーフエンダー22の上部に凹部22aを形成して、給油口24の外側の先端位置及び燃料タンク20L・20Rの外端位置は、フエンダー21及びキャビン9の外側を支持するフレーム25の外端と、クローラ式走行装置1の外端を結ぶ線Sよりも内側に配置している。
【0013】
このように構成することによって、もし、トラクタ本体が転倒した場合、本体はフレーム25とクローラ式走行装置1により支えられて、給油口24や燃料タンク20L・20Rはフレーム25とクローラ式走行装置1の間に位置してオーバーフエンダー21等は潰れても、給油口24や燃料タンク20L・20Rは潰れないようにしている。よって結果的に破損することによる燃料漏れがなく、引火して火災が生じることもないようにしている。
【0014】
また、左右の燃料タンク20L・20Rの下部には連通パイプ26によって連通されて、左右の燃料が均等に増減するようにしている。なお、右側の燃料タンク20Rの上部にはブリーザ機構30が設けられ、左側の燃料タンク20Lは給油口24にブリーザ機構が設けられている。そして、左右の燃料タンク20L・20R内にはそれぞれ液量センサー27L・27Rが収納されて、それぞれのタンク内の液量を検知している。該液量センサー27はフロート部27aとセンシング部27bからなり、左右のセンシング部27Lb・27Rbは図5に示すように、直列に接続されて、制御部28と接続され、該制御部28は運転部に設けた表示部29と接続されている。但し、制御部28は表示駆動回路であってもよい。
【0015】
このように構成することによって、傾斜地で作業する場合、機体も左右方向に傾斜して、燃料タンク20L・20R内の燃料も傾斜して、高い側から低い側に連通パイプ26を介して移動する。従来では、一方の燃料タンク20に液量センサー27を配置していたので、傾斜地では燃料が増加、或いは、減少して正確な燃料の量が判らなかったのである。本発明では、左右の液量センサー27L・27Rのセンシング部27Lb・27Rbは直列接続されているため、センシング部27Lb・27Rbからの検出値が加算されて、その値を表示部29で表示するようにしているので、左右のタンク内の液量が一致していなくても、全体の量はわかるので、正確な燃料の量を表示することができるのである。但し、左右の燃料タンク20L・20Rの液量の平均を表示するように構成することもできる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果が得られる。
請求項1に記載の如く、クローラ式走行装置(1)により走行するクローラトラクタの本体を、ホィールトラクタの本体を兼用して構成し、該ホィールトラクタにおける後輪からの泥ハネを防止するフエンダー(21・21)を、クローラトラクタの座席シート(8)の左右両側に配置し、該クローラトラクタにおいては、該フエンダー(21・21)の外側に、更に、オーバーフエンダー(22・22)を設け、前記ホィールトラクタの場合の後輪の上部が位置する部分を覆って蓋をした空間を構成し、該フエンダー(21・21)とオーバーフエンダー(22・22)とで囲まれる空間内部に、左右の燃料タンク(20L・20R)を収納配置し、該左右の燃料タンク(20L・20R)の下部を連通パイプ(26)により連通し、左右の燃料が均等に増減するように構成し、前記オーバーフエンダー(22)の上部に凹部(22a)を形成し、該凹部(22a)の内部に、前記燃料タンク(20L・20R)の一方に設ける給油口(24)を配置し、該給油口(24)の先端はオーバーフエンダー(22)の外側面よりも内側に配置したので、クローラ式走行装置(1)により走行するクローラトラクタの本体を、ホィールトラクタの本体を兼用して構成することが出来るのである。
【0017】
また、フエンダーとオーバーフエンダーの間の空間を利用して、できるだけ多くの燃料を収容できるようになり、給油口は例えトラクタ本体が転倒しても破損することがなく、安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるクローラトラクタの側面図である。
【図2】 燃料タンク配置部の後面図である。
【図3】 同じく左側面図である。
【図4】 同じく右側面図である。
【図5】 液量センサーの接続図である。
【符号の説明】
8 座席シート
20L・20 燃料タンク
21 フエンダー
22 オーバーフエンダー
24 給油口
27L・27R 液量センサー
Claims (1)
- クローラ式走行装置(1)により走行するクローラトラクタの本体を、ホィールトラクタの本体を兼用して構成し、該ホィールトラクタにおける後輪からの泥ハネを防止するフエンダー(21・21)を、クローラトラクタの座席シート(8)の左右両側に配置し、該クローラトラクタにおいては、該フエンダー(21・21)の外側に、更に、オーバーフエンダー(22・22)を設け、前記ホィールトラクタの場合の後輪の上部が位置する部分を覆って蓋をした空間を構成し、該フエンダー(21・21)とオーバーフエンダー(22・22)とで囲まれる空間内部に、左右の燃料タンク(20L・20R)を収納配置し、該左右の燃料タンク(20L・20R)の下部を連通パイプ(26)により連通し、左右の燃料が均等に増減するように構成し、前記オーバーフエンダー(22)の上部に凹部(22a)を形成し、該凹部(22a)の内部に、前記燃料タンク(20L・20R)の一方に設ける給油口(24)を配置し、該給油口(24)の先端はオーバーフエンダー(22)の外側面よりも内側に配置したことを特徴とするクローラトラクタの燃料タンク。
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