JP4442908B2 - アディポネクチン受容体及びそれをコードする遺伝子 - Google Patents
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Description
また、本発明は、第二に、アディポネクチン受容体に対するリガンド、アゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング方法及びスクリーニング用キットを提供することを目的とする。
(a)配列番号2、4、6又は8に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質
(b)配列番号2、4、6又は8に記載のアミノ酸配列において、1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつアディポネクチン結合能を有するタンパク質
(2)前記(1)記載のタンパク質をコードする遺伝子。
(3)以下の(c)又は(d)に示すDNAを含む前記(2)記載の遺伝子。
(c)配列番号1、3、5又は7に記載の塩基配列からなるDNA
(d)配列番号1、3、5又は7に記載の塩基配列からなるDNAと相補的なDNAにストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつアディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA
(4)前記(2)又は(3)記載の遺伝子を含む組換えベクター。
(5)前記(4)記載の組換えベクターを含む形質転換体。
(6)前記(1)記載のタンパク質に反応し得る抗体又はその断片。
(7)試験物質と前記(1)記載のタンパク質とを接触させる工程を含む、アディポネクチン受容体に対するリガンド、アゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング方法。
(8)前記(1)記載のタンパク質、前記(2)若しくは(3)記載の遺伝子、前記(4)記載の組換えベクター又は前記(5)記載の形質転換体を含む、アディポネクチン受容体に対するリガンド、アゴニスト又はアンタゴニストのスクリーニング用キット。
(a)配列番号2、4、6又は8に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質(以下「タンパク質(a)」という。)
(b)配列番号2、4、6又は8に記載のアミノ酸配列において、1又は複数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、かつアディポネクチン結合能を有するタンパク質(以下「タンパク質(b)」という。)
cDNAライブラリーを作製する際には、例えば、ヒト、マウス等の哺乳動物の骨格筋、肝臓、心臓、マクロファージ、血管、脳、腎臓、肺、胎盤、脾臓、精巣、末梢血液、胸腺、腸管等の組織から全RNAを得た後、オリゴdT−セルロースやポリU−セファロース等を用いたアフィニティーカラム法、バッチ法等によりポリ(A+)RNA(mRNA)を得る。この際、ショ糖密度勾配遠心法等によりポリ(A+)RNA(mRNA)を分画してもよい。次いで、得られたmRNAを鋳型として、オリゴdTプライマー及び逆転写酵素を用いて一本鎖cDNAを合成した後、該一本鎖cDNAから二本鎖cDNAを合成する。このようにして得られた二本鎖cDNAを適当なクローニングベクターに組み込んで組換えベクターを作製し、該組換えベクターを用いて大腸菌等の宿主細胞を形質転換し、テトラサイクリン耐性、アンピシリン耐性を指標として形質転換体を選択することにより、cDNAのライブラリーが得られる。cDNAライブラリーを作製するためのクローニングベクターは、宿主細胞中で自立複製できるものであればよく、例えば、ファージベクター、プラスミドベクター等を使用できる。宿主細胞としては、例えば、大腸菌(Escherichia coli)等を使用できる。
cDNAライブラリーから目的のDNAを含むクローンをスクリーニングする際には、配列番号1、3、5又は7に記載の塩基配列に基づいてプライマーを合成し、これを用いてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い、PCR増幅断片を得る。PCR増幅断片は、適当なプラスミドベクターを用いてサブクローニングしてもよい。PCRに使用するプライマーセットは特に限定されるものではなく、配列番号1、3、5又は7に記載の塩基配列に基づいて設計できる。
組換えベクターを作製する際には、目的とするタンパク質のコード領域を含む適当な長さのDNA断片を調製する。また、目的とするタンパク質のコード領域の塩基配列を、宿主細胞における発現に最適なコドンとなるように、塩基を置換したDNAを調製する。
目的とするタンパク質をコードするDNAを組み込んだ組換えベクターを導入した形質転換体を通常の培養方法に従って培養する。形質転換体の培養は、宿主細胞の培養に用いられる通常の方法に従って行うことができる。
形質転換体の培養物より目的とするタンパク質を採取することにより、目的とするタンパク質が得られる。ここで、「培養物」には、培養上清、培養細胞、培養菌体、細胞又は菌体の破砕物のいずれもが含まれる。
(1)レトロウイルスの作製及び感染
レトロウイルス含有上清を作製するために、リポフェクタミンPLUS(Life Technologies)を用いて、107個のPlat-E packaging細胞(Morita, S.ら, Gene Ther. 7, 1063-1066 (2000))に、ヒト骨格筋cDNAライブラリー(Clontech)10μgを一過性にトランスフェクトした。24時間インキュベーションした後、上清(10mL)を回収した。Ba/F3細胞に、ポリブレン(hexadimethrine,Sigma)10μg/mLを添加した1/20倍希釈上清(推定m.o.i=0.3)を感染させた。6時間後、培養液を交換し、Ba/F3細胞を6日間培養して増殖させた後、冷凍保存又は細胞選別を行った。
FACS解析は、Stoecklinらの方法(Stoecklin, G.ら, EMBO J. 21, 4709-4718. (2000))に従って行った。細胞選別のために、ヒト骨格筋cDNAライブラリーをトランスフェクトしたBa/F3細胞 1×107個からFACVantage(Becton Dickinson)を用いて細胞を濃縮した。細胞を回収し、増殖させた後、11日後にFACS解析に供した。選別された細胞をさらに増殖してFACS解析に供した。選別された細胞に組み込まれたcDNAの配列決定を行うために、レトロウイルスベクターに対する上流及び下流のプライマーを用いて、選別された細胞から抽出されたゲノムDNA 50ngを鋳型としてPCRを行い、得られたPCR増幅断片の配列決定を行った。
5' プライマー:5'- agccctcactccttctctag -3'
3' プライマー:5'- acctacaggtggggtctttcattccc -3'
PCR産物は、プライマーを除去した後、BigDye Terminater Kit(Applied Biosystems)を用いたdirect sequenceにより塩基配列を決定した。
ヒトの様々な組織(脳、心臓、骨格筋、大腸、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓、小腸、胎盤、肺、末梢血白血球)のノーザンブロットフィルターI及びIIをClonetechより購入した。これらのフィルターを、4×SSC、5×Denhardt's溶液、0.2% SDS、200mg/mL サケ精子DNA、及び50% ホルムアミドを含有するハイブリダイゼーション緩衝液中、42℃で24時間、[32P]dCTP 標識したcDNAプローブ(ヒトAdipoR1 cDNA、マウスAdipoR1 cDNA、ヒト又はマウスAdipoR2 cDNAをそれぞれPstI/BstXI、BamHI/PstI、EcoRV/NotIを処理して得られた断片)とハイブリダイズさせた。0.1×SSC、0.1% SDS、65℃の条件でフィルターを洗浄した後、オートラジオグラフィーに供した。同様のノーザンブロット解析をマウスの様々な組織(脳、心臓、腎臓、肝臓、肺、骨格筋、脾臓、精巣)についても行った。
AdipoR1 cDNA又はAdipoR2 cDNAをpCXN2(Kinoshita, S. ら, Pharm. Res. 15, 1851-1856 (1998))のEcoRV/NotI部位にライゲートすることにより、AdipoR1又はAdipoR2 発現ベクターを構築した。HEK-293T(human embryonic kidney cells:ヒト胎児腎臓細胞)、HAEC(Normal Human Aortic Endothelial Cells:正常ヒト大動脈内皮細胞)及びC2C12筋細胞(マウス筋細胞株)をDMEM中で培養した。培養液には、10%ウシ胎児血清(FCS)を含有させた。DNAトランスフェクションは、いずれの細胞についても、リポフェクタミンPLUS(Gibco BRL)を用いたリポフェクションによって行った。
Karpichevらの方法(Karpichev, I.V.ら, J. Biol. Chem. 277, 19609-19617 (2002))に従い、二組のsiRNAを化学合成し、アニーリングさせ、リポフェクタミンPLUS(Life Technologies)を用いて、コンフルエントから2日後にウマ血清含有DMEMで4〜7日間培養して筋管細胞に分化させたC2C12筋細胞にトランスフェクトした。肝細胞又はHAECについても同様にsiRNAをトランスフェクトした。siRNAのトランスフェクション48時間後、細胞を溶解した。
Unrelated-sense:gugcgcugcuggugccaaccctt
Unrelated-antisense:ggguuggcaccagcagcgcactt
siRNA mAdipoR1-sense:gagacuggcaacaucuggacatt
siRNA mAdipoR1-antisense:uguccagauguugccagucuctt
siRNA mAdipoR2-sense:gcuuagagacaccuguuuguutt
siRNA mAdipoR2-antisense:aacaaacaggugucucuaagctt
siRNA hAdipoR1-sense:ggacaacgacuaucugcuacatt
siRNA hAdipoR1-antisense:uguagcagauagucguugucctt
siRNA hAdipoR2-sense:ggaguuucguuucaugaucggtt
siRNA hAdipoR2-antisense:ccgaucaugaaacgaaacucctt
大腸菌を用いて発現させたマウスglobular Adipo及び全長Adipoを、Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))に従って精製した。Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))に従って、分化したC2C12筋細胞又は単離した肝細胞を所定濃度のアディポネクチンで処理した。PPARαリガンド活性は、Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, J. Biol. Chem. 278, 2461-2468 (2002))に従って、(UAS)×4-tk-LUC リポータープラスミド、GAL4-rat PPARα リガンド結合ドメイン発現プラスミド、及びβ-ガラクトシダーゼ発現プラスミド(内部コントロール)を用いて定量した。
Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 7, 941-946. (2001))に従って、細胞溶解物を用いて[1-14C]パルミチン酸からの[14C]CO2産生を測定した。また、Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))に従って、グルコース取り込みを測定した。
α2 AMPK(45番目のリジン残基がアルギニン残基に置換された変異を含む)をコードするcDNAをDN-α2AMPKとして用いた(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))。C2C12筋細胞に、コントロールMockベクター又はDN-α2AMPKを含有する等しい力価のアデノウイルスを感染させた。Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))に従って、分化の誘導の5日後に、細胞を所定濃度のアディポネクチンで処理して、PPARαリガンド活性及び脂肪酸酸化を測定した。
合成ヒト又はマウスAdipoのTyrを、Na125I(2000Ci/mmol, Amersham Pharmacia Biotech)の存在下、IODO-ビーズ(Pierce)により125Iで標識した。組換えglobular Adipo又は全長AdipoをNHS-LC-ビオチン(Pierce)を用いてビオチン化した。細胞を96wellプレート上に4.1×104個/wellの密度で播き、一晩培養した後、培養液を除去し、細胞を37℃で一晩、所定濃度の[125I]Adipo及び非標識競合物質を含有する結合アッセイ用緩衝液(HEPES緩衝化生理食塩水/0.1%ウシ血清アルブミン)とインキュベートした。その後、Yamauchiらの方法(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002);Yokomizo, T.ら, Nature 387, 620-624 (1997))に従って、細胞を氷冷リン酸緩衝化生理食塩水で3回洗浄し、0.1N NaOH/0.1% SDSで溶解し、細胞に結合した放射活性をγカウンターで測定した。
AdipoR1又はAdipoR2の細胞内局在を、293T細胞を用いて、共焦点蛍光顕微鏡により評価した。細胞を1%パラホルムアルデヒドで固定した後、5倍希釈した透過緩衝液(permeabilization buffer)(Coulter)を用いて透過させて又は透過させずに、抗FLAG抗体(M2;30μg/mL)と22℃で1時間インキュベートした。次いで、AlexFluor 488を結合させた二次抗体10μg/mLとともにインキュベートした。次いで、ニコン顕微鏡及びクリプトン/アルゴンレーザー(488nm)を備えたレーザスキャンニング顕微鏡システムを用いて共焦点イメージングを行った。
Heidらの方法(Heid, C.A.ら, Genome Res. 6, 986-994 (1996))に従って、ヒトAdipoR1遺伝子、ヒトAdipoR2遺伝子、マウスAdipoR1遺伝子及びマウスAdipoR2遺伝子に関する4種類の転写物の定量をリアルタイムPCRによって行った。それぞれの転写物に関するプライマー及びプローブは以下のとおりである。PCR産物は、ABI PRISM7700 Sequence Detection System(Applied Biosystems)を用いて連続的に測定した。それぞれの転写物の相対量をアクチンの転写物量に対して標準化した。
forward プライマー:5'- acgttggagagtcatcccgtat -3'
reverse プライマー:5'- ctctgtgtggatgcggaagat -3'
プローブ:5'- cctgctacatggccacagaccacct -3'(minor groove binderを担持)
forward プライマー:5'- tcccaggaagatgaagggtttat -3'
reverse プライマー:5'- ttccattcgttcgatagcatga-3'
プローブ:5'- atgtccccgctcctacaggccc -3'(minor groove binderを担持)
forward プライマー:5'- ttcttcctcatggctgtgatgt -3'
reverse プライマー:5'- aagaagcgctcaggaattcg -3'
プローブ:5'- tcactggagctggcctttatgctgc -3'(minor groove binderを担持)
forward プライマー:5'- atagggcagataggctggttga -3'
reverse プライマー:5'- ggatccgggcagcataca -3'
プローブ:5'- ctgatggccagcctctacatcacagga -3'(minor groove binderを担持)
細胞内Ca2+濃度は、Yokomizoらの方法(Yokomizo, T.ら, Nature 387, 620-624 (1997))に従って測定した。すなわち、細胞に、Hepes-Tyrode's BSA緩衝液(25mM Hepes-NaOH(pH 7.4), 140mM NaCl, 2.7mM KCl, 1.0mM CaCl2, 12mM NaHCO3, 5.6mM D-グルコース, 0.37mM NaH2PO4, 0.49mM MgCl2, 0.1%[wt/vol]脂肪酸不含BSA;Fraction V)に溶解した10μM Fura-2 AM(Dojin)を37℃で2時間接触させた。細胞を2回洗浄し、Hepes-Tyrode's BSA緩衝液に106細胞/mLの濃度で懸濁させた。0.5mLの細胞懸濁液をCAF-100 system(Jasco)にアプライし、5μLのリガンドのエタノール溶液(LTB4用)又はPBS溶液(Adipo用)を加えた。340nm及び380nmの励起光によって発せられる500nmの蛍光の割合に基づいて細胞内Ca2+濃度を測定した。
また、cAMP量及びcGMP量は、Yokomizoらの方法(Yokomizo, T.ら, Nature 387, 620-624 (1997))に従い、アッセイキット(cAMP:Biotrak cAMP EIAシステム, cGMP:Biotrak cGMP EIAシステム)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて、製造業者のプロトコルに基づき測定した。
Kyte-Doolitleのハイドロパシーインデックスを用いて、AdipoR1及びAdipoR2タンパク質のハイドロパシープロット(hydropathy plot)を行った。また、AdipoR1及びAdipoR2の構造モデルをSOSUIによって予測し、PRINTS(http://bioinf.man.ac.uk/dbbrowser/PRINTS/)によってコンセンサス配列を解析した。さらに、リン酸化部位をDNASIS Pro.によって解析した。さらに、AdipoR1/R2がその他のクラスのGPCRとホモロジーを有するか否かをhttp://cbrg.inf.ethz.ch/Server/AllAll.htmlに記載の方法により解析した。
AMPK、ACC(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))、p38 MAPK及びMAPK(Barger, P.M.ら, J. Biol. Chem. 276, 44495-44501 (2001);Puigserver, P.ら, Mol. Cell 8, 971-982 (2001);Michael, L.F.ら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 98, 3820-3825 (2001))のリン酸化及びリン酸化量を、抗リン酸化AMPK抗体、抗リン酸化ACC抗体、抗リン酸化p38 MAPK抗体又は抗リン酸化MAPK抗体を利用したウェスタンブロッティング法により測定した。この際、AdipoR1をトランスフェクトした又はしていないC2C12細胞又は肝細胞を0.1μg/mL gAd又は1μg/mLとともに10分間インキュベートした後、各細胞の溶解物と各抗体とを反応させた。
(1)AdipoR1及びAdipoR2の発現クローニング
筋肉において、globular Adipoは全長Adipoよりもインスリン抵抗性を改善させ、PPARα及び脂肪酸酸化を活性化させる(Fruebis, J. ら, Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. 98, 2005-2010 (2001);Yamauchi, T. ら, Nat. Med. 7, 941-946 (2001);Yamauchi, T.ら, J. Biol. Chem. 278, 2461-2468 (2002))。さらに、globular Adipoは全長AdipoよりもC2C12筋細胞に強く結合するとともに、肝細胞及び肝臓の膜よりも骨格筋の膜に強く結合する(Yamauchi, T.ら, Nat. Med. 8, 1288-1295. (2002))(図1a,b参照)。図1aは、globular Adipo又は全長AdipoとC2C12筋細胞との結合、図1bはglobular Adipo又は全長Adipoと肝細胞との結合を示す。細胞は、図示する濃度のビオチン化globular Adipo又は全長Adipoとともにインキュベートし、細胞表面に結合したビオチン化globular Adipo又は全長AdipoはELISAにより定量した。図中のそれぞれのバーは平均値±s.e.(n=3-5)を示し、「※」はP<0.05、「※※」はP<0.01を示す。
マウスの様々な組織に関するノーザンブロット解析の結果を図1gに示し、ヒトの様々な組織に関するノーザンブロット解析の結果を図1hに示す。図1g中、レーン1は脳、レーン2は心臓、レーン3は腎臓、レーン4は肝臓、レーン5は肺、レーン6は骨格筋、レーン7は脾臓、レーン8は精巣の結果を示し、図1h中、レーン1は脳、レーン2は心臓、レーン3は骨格筋、レーン4は大腸、レーン5は胸腺、レーン6は脾臓、レーン7は腎臓、レーン8は肝臓、レーン9は小腸、レーン10は胎盤、レーン11は肺、レーン12は末梢血白血球の結果を示す。
マウスAdipoR1の推定アミノ酸配列(配列番号6)から、マウスAdipoR1は375個のアミノ酸からなるタンパク質であり、その分子量は42.4kDaと予測される。また、マウスAdipoR2の推定アミノ酸配列(配列番号8)から、マウスAdipoR2は311個のアミノ酸からなるタンパク質であり、その分子量は35.4kDaと予想される(図2a参照)。図2aは、ソフトウエアPRINTS(http://bioinf.man.ac.uk/dbbrowser/PRINTS/)によってAdipoRの配列をスキャンした結果であり、図中、下線領域は、AdipoR1及びAdipoR2の7個の膜貫通ドメインを示し、太字の下線部は、Gタンパク質結合受容体のメンバーに特徴的な保存モチーフを示す。また、図2aには、PKCリン酸化部位及びチロシンリン酸化部位も併せて示す。
AdipoR1又はAdipoR2を細胞表面上に過剰発現させた293T細胞を用いて、globular Adipo又は全長Adipoにより亢進される結合活性及び細胞内シグナルを調べた。293T細胞におけるAdipoR1又はAdipoR2の発現は、globular Adipo及び全長Adipoの両者の結合を亢進させた(図3a,b参照)。図3aは、AdipoR1又はAdipoR2をトランスフェクトした293T細胞への[125I]globular Adipo(gAd)の結合等温線(binding isotherm)を示し、図3bは、当該293T細胞への[125I]全長Adipo(Ad)の結合等温線(binding isotherm)を示し、図中、□はMock、■はマウスAdipoR1、●はマウスAdipoR2に関する結果を示す。
C2C12筋細胞におけるAdipoR1の発現(図4a参照)は、globular Adipo及び全長Adipoの両方の結合を促進させ(図4c,d参照)、globular Adipo及び全長AdipoによるC2C12筋細胞内のPPARαリガンド活性(図4e参照)及び脂肪酸酸化(図4f参照)の増加と関連した。また、C2C12筋細胞におけるAdipoR2の発現(図4b参照)は、globular Adipo及び全長Adipoの両方の結合を促進させ(図4c,d参照)、globular Adipo及び全長AdipoによるC2C12筋細胞内の脂肪酸酸化の亢進(図4f)に関連した。図4aはマウスAdipoR1 mRNA量を示し、図4bはマウスAdipoR2 mRNA量を示し、図中、□はMock、■はマウスAdipoR1、点線を引いた□はマウスAdipoR2に関する結果を示す。また、図4c及びdは、マウスAdipoR1又はマウスAdipoR2をトランスフェクトしたC2C12筋細胞に結合した[125I]globular Adipo(gAd)又は全長Adipo(Ad)の結合等温線(binding isotherm)を示し、図中、□はMock、■はマウスAdipoR1、●はマウスAdipoR2に関する結果を示す。また、図4eは、マウスAdipoR1又はマウスAdipoR2をトランスフェクトしたC2C12筋細胞に、LacZ又はDN-α2AMPKを含有するアデノウイルスを感染させ、図示する濃度(μg/mL)のglobular Adipo又は全長Adipoで7時間処理したときの、当該C2C12筋細胞内のPPARαリガンド活性を示し、図中、□はMock、■はマウスAdipoR1に関する結果を示す。また、図4fは、上記C2C12筋細胞内のin vitro 脂肪酸酸化を示し、図中、□はMock、■はマウスAdipoR1、点線を引いた□はマウスAdipoR2に関する結果を示す。なお、各図中、各バーは平均値±s.e.(n=3-5)を表し、「※」はP<0.05を表し、「※※」はP<0.01を表す。
筋細胞において、内因性のAdipoR1及びAdipoR2がAdipoの特異的結合及び代謝的作用を媒介しているか否かを調べるため、siRNAを用いてAdipoR1及びAdipoR2の発現を抑制した(図5a,b参照)。図5aは、siRNA又はmockをトランスフェクトしたC2C12筋細胞内のマウスAdipoR1 mRNAの量を示し、図5bは、当該C2C12筋細胞内のマウスAdipoR2 mRNAの量を示す。また、図5a,b中、レーン1はmock、レーン2は無関係なsiRNA、レーン3はマウスAdipoR1遺伝子に対するsiRNA、レーン4はマウスAdipoR2遺伝子に対するsiRNAを用いた場合の結果を示す。
肝細胞へのAdipoの結合を調べた。肝細胞は全長Adipoに対して特異的な結合を示した(図6b参照)。AdipoR1及びAdipoR2の発現によって、globular Adipo及び全長Adipoの肝細胞への結合が促進した(図6a,b参照)。逆に、肝細胞において、siRNAによりAdipoR2の発現を抑制すると、全長Adipoの結合が大きく減少した(図6b参照)。これらの結果から、AdipoR1は、globular Adipoに対して比較的選択性を有する受容体であり、AdipoR2は全長Adipoに対して比較的選択性を有する受容体であると考えられる。
図5e及びfに関する実験を再度より詳細に行って得られた結果を図7a及びbに示す。図7aは図5eに対応する図であり、二本鎖siRNAをトランスフェクトしたC2C12筋細胞への[125I]globular Adipoの結合等温線(binding isotherm)を示し、図7bは図5fに対応する図であり、二本鎖siRNAをトランスフェクトしたC2C12筋細胞への[125I]全長Adipoの結合等温線(binding isotherm)を示す。なお、図7a及びb中、□は無関係なコントロールsiRNA、■はマウスAdipoR1に対するsiRNA、●はマウスAdipoR2に対するsiRNA、▲はマウスAdipoR1及びマウスAdipoR2に対するsiRNAを用いた場合の結果を示す。
図8aのパネルは、AdipoR1をトランスフェクトした(図中「AdipoR1」と記載)又はしていない(図中「Mock」と記載)C2C12細胞を0.1μg/mL gAd又は1μg/mLとともに10分間インキュベートした後、当該細胞の溶解物と抗リン酸化AMPK抗体とを反応させた結果を示し、図8bのパネルは、当該細胞の溶解物と抗リン酸化ACC抗体とを反応させた結果を示し、図8cのパネルは、当該細胞の溶解物と抗リン酸化p38 MAPK抗体とを反応させた結果を示し、図8dのパネルは、当該細胞の溶解物と抗リン酸化MAPK抗体とを反応させた結果を示す。図8eのパネルは、AdipoR1をトランスフェクトした(図中「AdipoR1」と記載)又はしていない(図中「Mock」と記載)肝細胞を0.1μg/mL gAd又は1μg/mLとともに10分間インキュベートした後、当該細胞の溶解物と抗リン酸化AMPK抗体とを反応させた結果を示し、図8fのパネルは、当該細胞の溶解物と抗リン酸化ACC抗体とを反応させた結果を示す。図8a〜fの各パネルの下側のグラフは、パネルの各位置におけるリン酸化量を示す。なお、図中、「pAMPK」はリン酸化AMPK、「pACC」はリン酸化ACC、「pp38 MAPK」はリン酸化p38 MAPK、「pp44MAPK」はリン酸化p44MAPK、「pp42 MAPK」はリン酸化p42 MAPKを表す。
Claims (6)
- インビトロにおいて、細胞に対するアディポネクチンの結合を亢進させる方法であって、下記(A)〜(E)のいずれかのDNA、又は下記(A)〜(E)のいずれかのDNAを含む組換えベクターを細胞に形質転換し、該DNAによりコードされるタンパク質を細胞表面上に発現させることを含む方法。
(A)配列番号1又は5記載の塩基配列からなるDNA
(B)配列番号1又は5記載の塩基配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA
(C)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA
(D)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA
(E)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA - インビトロにおいて、細胞に対するアディポネクチンの結合を亢進させる方法であって、下記(F)〜(H)のいずれかのタンパク質を細胞表面上に発現させることを含む方法。
(F)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列からなるタンパク質
(G)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質
(H)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸は欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、アディポネクチン結合能を有するタンパク質 - インビトロにおいて、細胞に対するアディポネクチンの作用を亢進させる方法であって、下記(A)〜(E)のいずれかのDNA、又は下記(A)〜(E)のいずれかのDNAを含む組換えベクターを細胞にトランスフェクションし、該DNAによりコードされるタンパク質を細胞表面上に発現させることを含む方法。
(A)配列番号1又は5記載の塩基配列からなるDNA
(B)配列番号1又は5記載の塩基配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA
(C)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするDNA
(D)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA
(E)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、アディポネクチン結合能を有するタンパク質をコードするDNA - インビトロにおいて、細胞に対するアディポネクチンの作用を亢進させる方法であって、下記(F)〜(H)のいずれかのタンパク質を細胞表面上に発現させることを含む方法。
(F)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列からなるタンパク質
(G)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、アディポネクチン結合能を有するタンパク質
(H)配列番号2又は6記載のアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸は欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなり、アディポネクチン結合能を有するタンパク質 - インビトロにおいて、細胞に対するアディポネクチンの作用が、PPARα活性化、脂肪酸酸化、グルコースの取り込み、AMPキナーゼのリン酸化、ACCのリン酸化及びp38MAPキナーゼのリン酸化からなる群より選択された1種又は2種以上の作用である請求項3又は4記載の方法。
- 細胞が筋細胞である、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
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