JP4442829B2 - メラミン樹脂化粧板 - Google Patents

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本発明はメラミン樹脂化粧板に関する。
熱硬化性樹脂化粧板の中のメラミン樹脂化粧板は、その優れた物性から天板や家具などの表面材として利用されており、その際様々な加工が施される。
メラミン樹脂化粧板は使用する環境の変化により寸法変化が発生し、接着強度が弱い場合は合板、パーティクルボードなどの基材から浮いたり、また適切な加工処理が施されていない場合、切り抜き加工部位からクラックが入るという問題があった。
特開平11−235789号公報 特開平1−283141号公報 特開2002−212308号公報
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、化1で示されるポリエーテルポリオールをフェノール樹脂に配合したワニスを化粧板用コア紙に含浸、乾燥し、樹脂含浸化粧紙とともに加熱加圧成形してなることを特徴とするメラミン樹脂化粧板である。
本発明のメラミン樹脂化粧板は、耐クラック性に優れ、寸法変化率の小さいメラミン樹脂化粧板となりテーブル天板、カウンター、扉などの化粧材用途に好適に用いることができる。
フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒド類とをフェノールモノマー1モルに対してアルデヒド類を1〜3モルの割合で塩基性触媒下或いは酸性触媒下にて反応させて得られるもので、フェノール類としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、オクチルフェノール、フェニルフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールFなどが挙げられ、アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、グリオキザール、トリオキザールなどが挙げられる。また、必要に応じてパラトルエンスルホンアミド、桐油、燐酸エステル類などの可塑化を促す変性剤で変性されたものも適用でき、塩基性触媒としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、及びマグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物、及びトリエチルアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類、アンモニアが挙げられ、酸性触媒としては、パラトルエンスルホン酸、塩酸などが挙げられる。
コア材の含浸用樹脂には、前記のフェノール樹脂にポリエーテルポリオールが、フェノール樹脂の固形分100重量部に対して2〜30重量部配合したものを用いる。配合量が上限を超えると化粧板の硬化不良が発生し、耐水性が悪化する。下限に満たないと耐クラック性および寸法変化の向上が認められない。
ポリエーテルポリオールは、数平均分子量が400〜3000の範囲内にあるものが好適であり、数平均分子量が上限を超えると粘度が高くなり、含浸時の紙への浸透性の低下、含浸紙の乾燥性の低下および樹脂付着量が不均一になりやすく、下限未満では樹脂の硬化性が劣りやすく、耐水性が低下する。
ポリエーテルポリオールとして好ましいものは、例えば化1で示されるポリエーテルポリオールがある。
Figure 0004442829
(ここにRは多価アルコール残基;(ORは炭素数2〜4個のアルキレン基を有するオキシアルキレン基よりなるポリオキシアルキレン鎖;nはオキシアルキレン基の重合度を示す数で分子量が400〜3000、好ましくは700〜2000となるに相当する数である;pは2〜6、好ましくは2〜4。)
上記化1中Rに対応する多価アルコールの好ましい例としては、例えば脂肪族2価アルコール(例:エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ネオペンタングリコール)、3価アルコール(例:グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例:エリトリット、ペンタエリトリット、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,3,5−ペンタンテトロール、1,2,4,5−ヘキサンテトロール等)、5価アルコール(例:アドニット、アラビット、キシリット等)、6価アルコール(例:ソルビット、マンニット、イジット等)等が挙げられる。
又、上記多価アルコールとして好ましいのは2〜4価のアルコールであり、特にプロピレングリコール、グリセリン等が好ましい。又、上記化1で示されるポリエーテルポリオールは、かかる多価アルコールに、常法により炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドを、所望の分子量となるように付加せしめることによって製造することができる。又、炭素数2〜4個のアルキレンオキサイドとしては、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドが挙げられるが、特にプロピレンオキサイドを使用するのが好ましい。
コア材としては坪量150〜300g/m程度のクラフト紙が用いられ、数1で示される算出方法で樹脂率が50〜100%となるよう含浸、乾燥する。
Figure 0004442829
本発明のメラミン樹脂化粧板は、酸化チタン及び/又は顔料を抄き込んだパターン原紙に、必要に応じて印刷を施し、熱硬化性樹脂からなる樹脂液を含浸した樹脂含浸パターン紙、その下にコア材を積層し、これらを加熱加圧プレスを用いて、加熱温度110〜180℃、加圧条件50〜100kg/mの成形条件で加熱加圧することにより得ることができる。
更に、表面の耐摩耗性を向上させる目的で、オーバーレイ紙に熱硬化性樹脂を主な成分とする樹脂液を含浸した樹脂含浸オーバーレイ原紙を最表層に用いても良い。
オーバーレイ原紙やパターン原紙に用いられる天然パルプとしては、α−セルロース成分の多い木材パルプ繊維が好ましく用いられ、例えば、針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒しサルファイトパルプ(NBSP)、広葉樹晒しサルファイトパルプ(LBSP)、砕木パルプ(GP)、その他の木材パルプ等を単独若しくは混合して用い、抄紙されたものが挙げられ、樹脂含浸して加熱加圧後に無色透明性の高いものが特に好ましい。
パターン紙、オーバーレイ紙に用いる熱硬化性樹脂としては、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが挙げられるが、耐熱性、耐摩耗性などの諸物性に優れるアミノ−ホルムアルデヒド樹脂がとりわけ好ましい。
アミノ−ホルムアルデヒド樹脂は、アミノ化合物、例えばメラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンなどとホルムアルデヒドを反応させた初期縮合物のほか、メチルアルコール、ブチルアルコールなどの低級アルコ−ルによるエ−テル化、パラトルエンスルホンアミドなどの可塑化を促す反応性変性剤で変性されたものが適用でき、中でも耐久性に優れるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂が好ましい。
フェノールに対するホルムアルデヒドのモル比が1.3のレゾールタイプのフェノール樹脂を、水酸化ナトリウム触媒で反応し、メタノールを添加して樹脂分50重量%の未変性のフェノール樹脂を得た。
次に、該未変性フェノール樹脂100重量部(以下、部という)に対して、ポリエーテルポリオールとして、アデカポリエーテルP−700(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量700)を3部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して6重量部)添加混合してフェノール含浸樹脂液とした。
次いで、フェノール含浸樹脂液に、坪量200g/mのクラフト紙を含浸、乾燥して、樹脂含浸率約50%からなる樹脂含浸コア層を作成した。
坪量150g/mの酸化チタンを40%以上含む化粧紙にメラミン樹脂を主な成分とする樹脂液を数1で示す含浸率が110%となるように含浸し、乾燥して樹脂含浸化粧紙を得た。
次に、上記の変性フェノール樹脂含浸コア層5枚と、上記のメラミン樹脂含浸化粧紙1枚とを重ねて、平板プレス機の熱盤間に挿入し、130℃、70kg/cm、60分間の加熱加圧成形条件にて成形して、厚み1.2mmのメラミン化粧板を製造した。
実施例1において、アデカポリエーテルP−700に代えてアデカポリエーテルP−1000(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量1000)を用い、1重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して2重量部)配合変更した以外は同様実施した。
実施例2において、アデカポリエーテルP−1000を3重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して6重量部)配合変更した以外は同様実施した。
実施例2において、アデカポリエーテルP−1000を5重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して10重量部)配合変更した以外は同様実施した。
実施例2において、アデカポリエーテルP−1000を15重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して30重量部)配合変更した以外は同様実施した。
実施例1において、アデカポリエーテルP−700に代えてアデカポリエーテルP−2000(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量2000)を用いた以外は同様実施した。
実施例1において、アデカポリエーテルP−700に代えてアデカポリエーテルG−700(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量700)を用いた以外は同様実施した。
実施例1において、アデカポリエーテルP−700に代えてアデカポリエーテルG−1500(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量1500)を用いた以外は同様実施した。
比較例1
実施例1において、アデカポリエーテルP−700を0.5重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して1重量部)配合した以外は同様に実施した。
比較例2
実施例2において、アデカポリエーテルP−1000を18重量部(フェノール樹脂固形分100重量部に対して36重量部)配合した以外は同様に実施した。
比較例3
実施例1において、アデカポリエーテルP−700を配合しなかった以外は同様に実施した。
比較例4
実施例4において、アデカポリエーテルP−1000に代えてアデカポリエーテルG−300(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量300)を用いた以外は同様実施した。
比較例5
実施例4において、アデカポリエーテルP−1000に代えてアデカポリエーテルG−4000(旭電化工業株式会社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量4000)を用いた以外は同様実施した。

Figure 0004442829
試験方法
浸透性;坪量200g/mのクラフト紙を縦×横=150mm×30mmのサイズにカットし、縦方向端部10mmを各種ポリエーテルポリオールに浸し、24時間放置した際のポリエーテルポリオールの紙への浸透性を評価。
60mm以上浸透したものを○、60mm未満のものを×とした。
耐クラック性;化粧板の繊維方向を縦とし、縦×横=50mm×150mmのサイズにカットし、試験片の横方向中央片端より巾2.2mm、長さ15mmの切り欠きを入れ、試験片とする。この試験片を40℃−90%の恒温恒湿槽に入れ、24時間静置する。次に専用の金属治具に固定し、80℃の恒温器中に入れ、5時間静置する。試験片を取り出しすみやかに治具より取り外し、切り欠き部からのクラックの発生有無を確認。
クラックが発生しなかったものは○、クラックが発生したものは×とした。
寸法変化率;JIS K 6902;1998(熱硬化性樹脂高圧化粧板試験方法)
に基づき横方向の変化率(%)を測定した。変化率が0.5未満のものを○、それ以上のものは×とした。
耐煮沸性;JIS K 6902;1998(熱硬化性樹脂高圧化粧板試験方法)
に基づき質量増加率(%)を測定した。質量増加率及び厚さ増加率のいずれも10%以下のものは○、いずれかが10%を超えたものもしくは化粧板に膨れが発生したものを×とした。

Claims (2)

  1. 数平均分子量が400〜3000の範囲内にあるポリエーテルポリオールをフェノール樹脂の固形分100重量部に対して2〜30重量部配合したワニスを化粧板用コア紙に含浸、乾燥し、樹脂含浸化粧紙とともに加熱加圧成形してなることを特徴とするメラミン樹脂化粧板。
  2. 前記ポリエーテルポリオールが、ポリプロピレングリコールであることを特徴とする請求項1記載のメラミン樹脂化粧板。
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