JP4442744B2 - プログラム開発方法及びプログラム開発装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウェア開発技術に関し、例えば非接触(コンタクトレス)ICカードに内蔵されるマイクロコンピュータのプログラム開発に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気カードに代わる情報記憶媒体として、CPU(マイクロプロセッサ)等のICを内蔵したICカードが注目を集めている。ICカードには信号の伝送方式により、接点を用いてリーダライタ装置から電力およびクロック信号と情報信号を受信し、コマンドを処理する接触方式のICカードと、リーダライタ装置のコイルから発生される電波(電磁波)を、ICカード側のコイルで受信し、電力およびクロック、送受信信号を生成して、リーダライタ装置より受信したコマンドを処理する非接触方式のICカード(以下「非接触ICカード」という)の2方式がある。
【0003】
接触方式のICカードは、電子マネー、クレジットカード、及びロイヤリティーカードなど、セキリュリティ重視の高信頼用途に適している。接触方式のICカードの表面には金属製の接点が形成され、この接点に、リーダライタとの間で情報の読み書きが可能とされる。
【0004】
これに対して、非接触方式のICカードは、通信距離や通信周波数によってISO規格が制定されており、密着型(ISO10536)、近接型(ISO14443)の2種類がある。さらに近接型非接触ICカードには、データの変調方式によって、周波数13.56MHzのキャリア信号が存在する状態でデータ“1”を表わし、キャリア信号のない状態でデータ“0”を表わす100%ASK変調(ASK:振幅変調)方式を採用しているISO14443−Aと、データ“1”を表わす振幅のキャリア信号に対し90%の振幅の信号でデータ“0”を表わす10%ASK変調方式を採用しているISO14443−Bの2種類がある。
【0005】
ISO14443−A変調方式は、一般にCPUを持たないハードウエアロジックで構成された制御回路を持つ非接触ICカードに利用される方式であり、一般に、ISO14443−AはシンプルなプロトコルをもつICカード用として、例えばIDカード(個人識別カード)やプリペードカードなどに利用されることが多い。一方、ISO14443−Bタイプは、CPUを内蔵した非接触ICカードで利用される方式であり、ISO14443−Bは複雑なプロトコル(例えばISO7816−T1など)をもつ銀行用のキャッシュカードやクレジットカードなどに利用されることが多い。
【0006】
また、近年、非接触ICカードの普及に伴い、各種仕様のカードを統合したコンビネーションカードなるものが提案されている。
【0007】
尚、非接触ICカードにについて記載された文献の例としては、特開2000−172806号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ソフトウェア仕様に基づいて作られたソースコードは、ICサンプルを製造する前に、エミュレータによって十分にテストされる。このテストをエミュレータテストという。エミュレータは、一般には、開発中のユーザプログラム(「ターゲットプログラム」とも称する)の実行状態を逐次トレースするためのトレース回路、開発中のユーザプログラムの実行において、予め設定されたブレーク条件が成立するか否かをモニタするためのブレーク回路、上記トレース回路やブレーク回路の動作を制御するためのエミュレーション制御回路などを含み、開発途中のユーザプログラムを、エミュレーション専用のマイクロコンピュータで実行させ、その実行状態をリアルタイムでトレースしたり、所定のブレーク条件を設定することによってユーザプログラムの実行を当該ブレーク条件で停止させたりすることでプログラム開発を支援する。
【0009】
しかしながら、従来のICカード用エミュレータにおいては、コンタクトタイプのICカードはサポートするものの、非接触ICカードに対してサポートされていないため、非接触ICカード対応とするには、電波による送受信を可能とするためのRF回路を別途組み込む必要があった。このため、非接触ICカード用のプログラム開発においては、実際のICカードと同じ環境でのソフトウェアデバッグ、すなわち、実機に則したエミュレーションを行うことが困難とされる。この結果、例えば、上記ソースコードのエミュレータテストにおいて、良好なテスト結果が出たとしても、その後のICサンプルテストにおて不都合が出るおそれがある。
【0010】
本発明の目的は、実機に則したエミュレーションによるプログラム開発を可能にするための技術を提供することにある。
【0011】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0013】
すなわち、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースする処理を含める。
【0014】
上記手段によれば、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースされるため、上記ICカードケーブルにRF部を追加することなく、ICカードリーダ・ライタに非接触状態で結合させることができ、そのような結合状態により、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0015】
また、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインによって上記ICカードリーダ・ライタに結合可能な非接触有線インタフェースケーブルを介してターゲットシステムにインタフェースする処理を含める。
【0016】
上記手段によれば、非接触有線インタフェースケーブルは、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインを介して上記ICカードリーダ・ライタに結合可能であることから、ICカードケーブルが存在しない場合においても、この非接触有線インタフェースケーブルを使用することによって、上記ICカードリーダ・ライタに結合させることができる。この場合の結合において、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号をやり取りするようになっているため、ICカードケーブルが存在しないにもかかわらず、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0017】
エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースする第1処理と、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインによって上記ICカードリーダ・ライタに結合可能な非接触有線インタフェースケーブルを介してターゲットシステムにインタフェースする第2処理と、上記アンテナコイルのチューニングが済んでいるか否かに応じて、上記第1処理と上記第2処理とを選択するための第3処理とを含める。
【0018】
上記手段にれば、上記ICカードの仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合には、上記第1処理により、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースされ、上記ICカードの仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいない場合には、第2処理により非接触有線インタフェースケーブルを介してターゲットシステムにインタフェースされる。これにより、上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合でもそれが済んでいない場合でも、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0019】
このとき、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することによってターゲットシステムから得られる情報を収集する処理を含めることができる。
【0020】
このとき、上記エミュレータ用マイクロコンピュータには、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースするためのRF処理と、上記RF処理でのデータ入出力のプロトコル制御を行うためのRFインタフェース処理とを含めることができる。
【0021】
アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースするためのRF処理部と、上記非接触有線インタフェースケーブルとを、上記RF部を介して行われるデータ入出力のプロトコル制御のためのRFインタフェース部に、選択的に結合させるための選択処理を含めることができる。
【0022】
アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースするためのRF部と、上記非接触有線インタフェースケーブルとを、上記RF部を介して行われるデータ入出力のプロトコル制御のためのRFインタフェース部に、選択的に結合させるための第1選択処理と、上記非接触有線インタフェースケーブルを介して伝達された第1クロック信号と、上記ICカードケーブルを及び上記RF部を介して伝達された第2クロック信号とを選択的に上記CPUに伝達するための第2選択処理と、上記非接触型有線インタフェースケーブルを介して伝達された第1リセット信号と、上記ICカードケーブルを及び上記RF部を介して伝達された第2リセット信号とを選択的に上記CPUに伝達するための第3選択処理とを含めることができ、それによれば、上記第3選択処理によりデータ入出力のインタフェース切替を適切に行うことができるので、実機に則したエミュレーションを容易に行うことができる。
【0023】
高電位側電源のレベルを検出するための高電位側電源検出処理と、上記高電位側電源検出処理での検出結果に基づいて、エミュレータ内部で生成されたクロック信号及びリセット信号を選択的に上記中央処理装置に供給するための制御処理とを含めることができる。その場合には、上記ICカードケーブルが、ICカードリーダから離れたために、RF部を介して上記中央処理装置にクロック信号が供給されないにもかかわらず、上記エミュレータ内部クロック信号に基づいてコマンド処理プログラムを実行することができるので、ソフトウェアデバッグを効率良く行うことができる。
【0024】
このとき、上記ICカードケーブルとして、カード状に形成された基板と、上記基板に形成されたアンテナコイルとを含むものを用いることができる。
【0025】
さらに、それぞれ互いにタイプの異なる非接触プロトコルに準拠した複数の非接触IO部を外部入力に基づいて選択するための選択処理を含めることができる。
【0026】
これにより、例えばサンプルチップを搭載可能なICソケットを備えたボードが、ICカードケーブルに結合されることにより、このICカードケーブルにおけるカード形状基板に実チップが搭載されていなくても、開発中のユーザプログラムを実行させてその動作を確認することができるため、ICサンプルテストを効率良く行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
ここで先ず、本発明にかかるプログラム開発方法によって開発されたプログラムが搭載される非接触ICカードについて説明する。ICカードには、図16に示されるように、接触式カードと、非接触式カードと、その双方の機能を有するカード(Dual Way)に分類される。また、図17に示されるように接触型は、接点により情報の読み書きが可能とされ、非接触型は電波を利用して情報の読み書きが可能とされる。本実施形態では、非接触型を中心に説明する。
【0028】
図2(A)には上記非接触ICカードの平面が示され、図2(B)には同図(A)のA−A’線切断断面が示される。
【0029】
非接触ICカード50は、特に制限されないが、電子マネー等のカードとされ、カード状に形成されるとともにその縁辺に沿ってアンテナコイル41が形成され、マイクロコンピュータ42が内蔵されている。このマイクロコンピュータ42は、上記アンテナコイル41を介してラジオ周波数信号の送受信を可能とするRF(ラジオ周波)部を内蔵する。上記アンテナコイル40は、特に制限されないが、拡大して示されるように(410で示す)、導電ラインによって数ターン巻かれたものとされる。このアンテナコイル40をどのような形状にするか、あるいあは何ターン巻回するかなどは、ICカードによって異なり、そのICカードにもっとも適合するようにアンテナコイル40のチューニングが行われている。
【0030】
図3には、上記マイクロコンピュータ42の構成例が示される。
【0031】
マイクロコンピュータ42は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術により半導体シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。
【0032】
図3に示されるマイクロコンピュータ42は、特に制限されないが、マイクロコンピュータ部51と、RF部52とを含む。マイクロコンピュータ部51は、プログラムを実行するためのCPU(中央処理装置)511と、RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリメモリ)などのメモリ512、RF部52との間で信号のやり取りを可能とするRFインタフェース(I/F)513、タイマや乱数生成回路などの周辺モジュール514を含む。上記メモリ512に含まれるROMには、上記CPU511で実行されるプログラムが格納される。RF部52は、上記マイクロコンピュータ部51との間でデータの入出力を行う。また、RF部52はマイクロコンピュータ部51にリセット信号RESET及びクロック信号CLK出力する。さらに、マイクロコンピュータ部51には、外部端子L1,L2が結合される。この外部端子L1,L2には、上記アンテナコイル41が接続される。RF部52は、リセット信号RESETを生成するためのリセット生成部521、データを復調するためのデータ復調部522、データを変調するためのデータ変調部523、受信信号からクロック信号を抽出するためのクロック抽出・生成部525、受信信号を平滑してマイクロコンピュータ部51の動作用電源を形成するための平滑化・電源生成部524を含む。
【0033】
上記の構成において、ICカード50がICカードリーダ・ライタに近づけられたとき、アンテナコイル41に励起された起電力が平滑化・電源生成部524で平滑されることによって高電位側電源Vddが形成される。また、この高電位側電源Vddに基づいてリセット信号RESETが形成される。マイクロコンピュータ51はこのリセット信号RESETによってパワーオンリセットされる。クロック抽出・生成部525は、アンテナコイル41に励起された起電力からクロック信号CLKを抽出する。このクロック信号CLKは、マイクロコンピュータ部51に供給される。アンテナコイル41を介して取り込まれたデータは、データ復調部で復調される。このデータDATAINはマイクロコンピュータ部51に伝達される。また、マイクロコンピュータ部51から伝達された出力データDATAOUTは、データ変調部523で変調されてから信号出力のため、アンテナコイル41に供給される。
【0034】
次に、上記マイクロコンピュータ42で実行されるプログラムの開発方法について説明する。
【0035】
図1には本発明にかかるプログラムの開発方法の一例であるICカードシステム開発の流れが示される。図1に示されるICカードシステム開発は、特に制限されないが、半導体メーカ、ICカードメーカ、ICカードリーダ・ライタメーカ、及びシステムメーカとの関係で示される。
【0036】
先ず、ICカードメーカにおいて、ICカードシステムの仕様が決定されると(S11)、上記ICカードシステム仕様に基づいて、ICカードリーダ・ライタメーカでは、ICカードのリード・ライトを可能とするICカードリーダ・ライタの仕様が決定され、それに基づいてICカードリーダ・ライタ14が製造される(S12)。また、システムメーカにおいては、上記ICカードシステム仕様に基づいて、上記ICカードのリード・ライト結果に基づく情報処理を行うための上位システムの仕様が決定され、それに基づく上位システムの構築が行われる(S13)。さらに、ICカードメーカにおいては、上記ICカードシステムの仕様(S11)と、半導体メーカによって決定されたICカード用マイクロコンピュータ仕様(S15)とに基づいて、上記ICカード用マイクロコンピュータで実行されるICソフトウェアの仕様が決定され(S14)。その仕様に従って、原始プログラムであるソースコードが生成される(S15)。
【0037】
ICカードを量産する前に、開発途中のプログラムの検証は非常に重要とされる。開発途中のプログラムはエミュレータにより事前に動作確認され、また、量産する前にICサンプルが製造され、そのサンプルにて評価される。
【0038】
上記エミュレータによる動作確認には、非接触ICカードに内蔵されるアンテナのチューニングが済んでいるか否かによって、エミュレータによるテストの仕方が異なる。これは、開発途中のプログラムのエミュレーションの段階では、まだ、アンテナ非接触ICカードのアンテナのチューニングが必ずしも完了しているとは限らないし、もし、上記アンテナのチューニングが完了していない場合には、非接触ICカードの電波によるリード・ライトが不可能になるからである。このような事情に鑑みて本システム開発においては、アンテナチューニングが済んでいるか否かの判別を行い(S16)、その判別結果に応じて適切なシステムデバッグが可能となるエミュレータシステム16が使用される。尚、このエミュレータシステム16の詳細な構成及びその作用については後述する。
【0039】
上記ステップS16の判別において、アンテナチューニングが済んでいない(No)と判断された場合には、ICカードリーダ・ライタ14及びカードエミュレータシステム16を用いて、後に詳述する非接触有線インタフェース(I/F)によるエミュレータテストが行われ(S29)、そのエミュレータテストの結果が良好であるか否かの判別が行われる(S30)。この判別において、上記エミュレータテストの結果が良好である(Yes)と判断された場合には、IC製造用ソフトウェアマスクROMパターンが製造される(S19)。それに対して上記ステップS30の判別において、エミュレータテストの結果が良好ではない(No)と判断された場合には、不具合解析及びそれの修正が行われ(S31)、その結果がソースコードに反映される。
【0040】
また、上記ステップS16の判別において、アンテナチューニングが済んでいる(Yes)と判断された場合には、ICカードリーダ・ライタ14及びICカードエミュレータシステム16を用いて、後に詳述する非接触RFインタフェース(I/F)によるエミュレータテストが行われ(S17)、そのエミュレータテストの結果が良好であるか否かの判別が行われる(S18)。この判別において、上記エミュレータテストの結果が良好である(Yes)と判断された場合には、IC製造用ソフトウェアマスクROMパターンが製造される(S19)。それに対して上記ステップS18の判別において、エミュレータテストの結果が良好ではない(No)と判断された場合には、不具合解析及びそれの修正が行われ(S31)、その結果がソースコードに反映される。
【0041】
上記ステップS19においてIC製造用ソフトウェアマスクROMパターンが製造されると、それに基づいて、評価のためのICサンプル8が製造され(S20)、そしてこのICサンプル8のテストが行われる(S22)。このICサンプルテストにおいてはICカードリーダ・ライタ14は使用されるが、エミュレータシステム16は使用されない。そして、上記ステップS21のICサンプルテストの結果が良好か否かの判別が行われる(S22)。このステップS22の判別において、上記ICサンプルテストの結果が良好である(Yes)と判断された場合には、実際に非接触ICカードに搭載されるマイクロコンピュータの9の量産製造が行われ(S23)、非接触ICカードへの組み込みが行われる(S24)。それに対して、上記ステップS22の判別において、上記ICサンプルテストの結果が良好ではない(No)と判断された場合には、不具合解析及びそれの修正が行われ(S31)、その結果がソースコードに反映される。
【0042】
ここで、上記ICカードリーダ・ライタ14、又は上記ICカードリーダ・ライタとそれに結合された上位システムが、本発明におけるターゲットシステムの一例とされる。
【0043】
次に、上記ステップS17、S29、S21で使用されるICカードリーダ・ライタ14やエミュレータシステム16について説明する。
【0044】
図4には上記ICカードリーダ・ライタ14やICカードエミュレータシステム16を含むプログラム開発システムが示される。このプログラム開発システム10は、図2に示される非接触ICカード50に搭載されるマイクロコンピュータ42で実行されるプログラムの開発支援システムとされ、特に制限されないが、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータ11と、それに結合されたICカードエミュレータシステム16と、ICカードリーダ・ライタ14とを含む。ICカードリーダ・ライタ14は、図示されない上位システムに結合され、非接触ICカード50に対して非接触状態で当該ICカード50のリード/ライトが可能とされる。
【0045】
ICカードエミュレータシステム16は、ホストコンピュータ11によって動作制御される。また、エミュレーションに関する各種条件の設定は、ホストコンピュータ11におけるマウスやキーボードなどの適宜の入力装置を介して行うことができる。
【0046】
上記ICカードエミュレータシステム16は、特に制限されないが、エミュレータ本体12と、このエミュレータ本体12に結合されたICカードケーブル13、及び非接触有線I/F(インタフェース)ケーブル15とを含む。ICカードケーブル13、及び非接触有線I/Fケーブル15は、特に制限されないが、コネクタを介してエミュレータ本体12に着脱自在とされる。ICカードケーブル13は、ケーブル部13Aと、その一端に設けられたカード形状基板13Bとを含む。ケーブル部13Aの他端はエミュレータ本体12にコネクタを介して着脱自在に結合される。カード形状基板13Bには、非接触ICカード50と同様に、アンテナコイルが形成され、ICカードリーダ・ライタ14に対して電波による結合が可能とされる。また、非接触有線I/Fケーブル15は、カードリーダ14に対してコネクタを介して着脱自在に結合され、エミュレータ本体12とICカードリーダ・ライタ14との間でエミュレーションに関する各種情報のやり取りを可能とする。
【0047】
図1に示されるステップS16の判別において、アンテナチューニングが済んでいない(No)と判断された場合とは、図2に示される非接触ICカード50に内蔵されるアンテナコイル41の仕様が決定されていない状態を意味する。アンテナコイル41の仕様が決定されていない場合には、ICカードケーブル13は製造されていないため、当該ケーブル13が使用不可とされる。この場合には、図4に示されるように、非接触有線I/Fケーブル15を介してエミュレータ本体12とICカードリーダ・ライタ14とが結合され、当該ケーブル15を介してエミュレーションに関する各種情報のやり取りが行われる。また、図1に示されるステップS16の判別において、アンテナチューニングが済んでいる(Yes)と判断された場合とは、図2に示される非接触ICカード50に内蔵されるアンテナコイル41の仕様が決定され、それに基づいてICカードケーブル13が完成されている場合を意味する。この場合、ICカードケーブル13使用可能であるため、図5に示されるように、ICカードケーブル13を使用することにより、エミュレータ本体12とICカードリーダ・ライタ14とが電波を介して結合される。
【0048】
図5には、上記エミュレータ本体12とICカードケーブル13との関係が示される。
【0049】
エミュレータ本体12は、特に制限されないが、開発中のユーザプログラムや、エミュレータコマンド処理用プログラムが実行されるエミュレータ用マイクロコンピュータ70、高電位側電源VddのレベルをモニタするためのVddモニタ72などを含み、公知の製造技術によりプリント配線基板などで構成される。
【0050】
ICカードケーブル13は、特に制限されないが、ケーブル部13Aと、その一端に設けられたカード形状基板13Bとを含む。ケーブル部13Aの他端はエミュレータ本体12に、図示されないコネクタを介して着脱自在に結合される。カード形状基板13Bには、非接触ICカード50と同様に、アンテナコイル13Cが形成され、ICカードリーダ・ライタ14に対して電波による結合が可能とされる。また、接触ICカード、非接触ICカードの双方に対応するため、上記アンテナコイル13Cとは別にコンタクトパターン13Eが設けられている。コンタクトパターン13Eには、高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、リセット信号RESなどの各端子が含まれ、それがケーブル部13Aを介してエミュレータ本体12に結合される。上記アンテナコイル13Cの両端も、ケーブル部13Aを介してエミュレータ本体12に結合される。
【0051】
図10には、上記エミュレータ本体12の構成例が示される。
【0052】
図10に示されるようにエミュレータ本体12は、特に制限されないが、開発中のユーザプログラムや、エミュレータコマンド処理用プログラムを実行するためのエミュレータ用マイクロコンピュータ70と、エミュレーション動作を制御するためのエミュレーション制御部200とを含む。
【0053】
上記エミュレータ用マイクロコンピュータ70は、特に制限されないが、CPU611、各種情報を保持するための不揮発性メモリ78、プログラム格納用ROM(リードオンリメモリ)79、プログラム実行時の中間データ格納用RAM(ランダムアクセスメモリ)80、タイマや乱数発生器などの周辺モジュール614、電波による送受信を行うためのRF部62、このRF部62と他の内部回路との間で信号のやり取りを可能とするRFインタフェース76、図14に示されるコンタクトパターン13Eを介して、ICカード・リーダライタ14から接触状態で電源や各種信号を取り込むための接触アナログ部102、上記RF部62と接触アナログ部102との間で接触・非接触のインタフェース切替を可能とする切替回路群101、外部に結合された接触ケーブルを介して調歩同期シリアル送受信(I/O−1/IRQ,I/O−2/IRQ)を可能とするための接触IO(入出力)部103、及び信号伝達経路切替のためのマルチプレクサ87,88,90が設けられている。上記CPU611、ROM79、RAM80、周辺モジュール614、RFインタフェース76、及び接触IO部103は、バスBUSを介して信号のやり取りが可能に結合されている。
【0054】
上記RF部62について説明する。
【0055】
RF部62は、特に制限されないが、端子L1,L2に接続されたICカードケーブル13におけるアンテナコイル13Cを介して取り込まれた高周波信号をASK形式で復調することによって受信信号RxDを検出するための復調・検出回路721、RFインタフェース76から出力された送信信号TxDを変調するためのロードスイッチ変調回路722、アンテナコイル13Cを介して取り込まれた高周波信号からクロック信号を抽出するためのクロック抽出回路724、アンテナコイル13Cを介して取り込まれた高周波信号を整流するための整流回路723、この整流回路723の整流出力を安定化するためのレギュレータ基準電源725、このレギュレータ基準電源725から出力されたトリガ信号に基づいてパワーオンリセット信号を形成するためのパワーオンリセット回路726を含んで成る。上記ASK復調・検出回路721によって得られた受信信号RxDは、後段のマルチプレクサ87を介してRFインタフェース76に伝達される。
【0056】
接触アナログ部102及び切替回路群101について説明する。
【0057】
特に制限されないが、ICカードケーブル13のカード形状基板13Bには、図14に示されるようにICカードリーダ・ライタ14に設けられた端子に接触可能なコンタクトパターン13Eが形成され、このコンタクトパターン13Eを介して、ICカードリーダ・ライタ14から高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、及びリセット信号RESの供給、及びシリアルデータのやり取りが可能とされるとき、上記アンテナコイル13Cを介して、それらが供給される場合との切替が、上記切替回路群101によって行われる。上記切替回路群101は、電源又は信号が早く伝達された方を優先的に選択し、その選択状態を保持する。例えば、高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、及びリセット信号RESの伝達が、上記ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに設けられたコンタクトパターン13E経由よりもアンテナコイル13C経由のほうが早い場合には、上記切替回路群101は、RF部62から出力された高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、及びリセット信号RESを優先的に後段回路に伝達する。また、高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、及びリセット信号RESの伝達が、アンテナコイル13C経由よりも、上記ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに設けられた接触コンタクトパターン経由のほうが早い場合には、当該接触コンタクトパターンを経由して伝達された高電位側電源Vdd、低電位側電源Vss、クロック信号CLK、及びリセット信号RESを優先的に後段回路に伝達する。
【0058】
上記切替回路群101は、特に制限されないが、クロック抽出回路724から出力されたクロック信号CLKと、上記ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに設けられた接触コンタクトパターンを介して取り込まれたクロック信号CLKとを選択的に後段のマルチプレクサクロック切替回路731、レギュレータ基準電源725から出力された高電位側電源Vddと、上記ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに設けられた接触コンタクトパターンを介して取り込まれた高電位側電源Vddとを選択的に後段のVddモニタ72に伝達するための電源切替回路732、パワーオンリセット回路726から出力されたパワーオンリセット信号RESと上記ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに設けられた接触コンタクトパターンを介して取り込まれたリセット信号とを選択的に後段のマルチプレクサ88に伝達するためのPOR切替回路733を含む。
【0059】
RFインタフェース76について説明する。
【0060】
RFインタフェース76は、特に制限されないが、複数種類の非接触IO部76A,76B,76Cを含む。非接触IO部76AはTypeA方式とされ、非接触IO部76BはTypeB方式とされ、非接触IO部76Cは、将来追加される新タイプに対応するIO部とされる。ここで、TypeAとは、特に制限されないが、図12に示されるように、周波数13.56MHzのキャリア信号が存在する状態でデータ“1”を表わし、キャリア信号のない状態でデータ“0”を表わす100%ASK変調(ASK:振幅変調)方式を採用しているISO14443−Aを意味し、TypeBとは、特に制限されないが、データ“1”を表わす振幅のキャリア信号に対し90%の振幅の信号でデータ“0”を表わす10%ASK変調方式を採用しているISO14443−Bを意味する。複数種類の非接触IO部76A,76B,76Cの切替は、エミュレーション制御部200に含まれるタイプ切替部105からのタイプ切替信号TYPESELによって行われる。このタイプ切替は、ホストコンピュータ11において、図15に示されるような選択画面表示からのデバイス選択に基づいて行われる。すなわち、図5において150で示されるように複数種類のデバイスが選択可能可能に表示され、適宜の入力装置を介してこの複数種類のデバイスから所望のデバイスを選択することができ、このデバイス選択に従ってタイプ切替部105においては、非接触IO部76A,76B,76CなどのIO部伝達が行われる。
【0061】
上記非接触IO部76Aは、その構成例が代表的に示されるように、マルチプレクサ87を介して入力された受信信号の復号を行う復号回路761、この復号回路761のCRC(巡回符号からから構成された誤り訂正符号)による検査などを含む受信制御を行う受信制御回路762、制御信号の入出力を可能とするCTLインタフェース(CTLI/F)763、バスBUSに結合されたSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)764、上記SRAM764のインタフェース機能を有するSRAMインタフェース(SRAMI/F)765、CRC生成などを含む送信制御回路766、この送信制御回路766から伝達された信号符号化するための符号回路767を含む。上記符号回路767によって符号化された信号は送信信号TxDとして上記RF部に伝達されるとともに、トレースやブレーク処理のためにトレース・ブレーク回路71に伝達される。
【0062】
次に、エミュレーション制御部200について説明する。
【0063】
エミュレーション制御部200は、特に制限されないが、トレース・ブレーク制御回路71、リセット・クロック制御部89、Vddモニタ72、受信切替部104、及びタイプ切替部105を含む。
【0064】
トレース・ブレーク制御回路71は、RFインタフェース613から出力された出力データ、RF部62からRFインタフェース613に入力される入力データをトレースやブレークのために取り込む。
【0065】
Vddモニタ72は、入力される高電位側電源Vddのレベルを所定のしきい値Vthと比較する。この比較結果はリセット・クロック制御部89に伝達される。
【0066】
リセット・クロック制御部89は、リセット信号及びクロック信号の選択を制御する。このリセット信号及びクロック信号の選択を制御には2種類の制御が含まれる。第1の制御は、ICカードケーブル13が使用される場合と、非接触有線I/Fケーブル15が使用される場合とのクロック信号及びリセット信号の入力経路を切替るための制御であり、第2の制御は、上記Vddモニタ72のモニタ結果に基づいて、クロック信号及びリセット信号との入力経路を切り替えるための制御である。上記リセット・クロック制御部89からはリセット信号の入力経路切替を行うためのリセット切替制御信号RESSELが出力され、この切替制御信号RESSELによってマルチプレクサの選択動作が制御される。また、上記リセット・クロック制御部89からはクロック信号の入力切替を行うためのクロック切替制御信号RESSELが出力され、このクロック切替制御信号RESSELによってマルチプレクサ88の選択動作が制御される。
【0067】
ここで、上記リセット・クロック制御部89における第1の制御について説明する。
【0068】
例えば図1に示されるフローチャートにおけるステップS16の判別においてアンテナチューニングが未だ済んでいない(No)と判断され、非接触有線I/Fエミュレータテストが行われる場合(S29)には、リセット・クロック制御部89の制御によって、非接触有線I/Fケーブル15を介して取り込まれたリセット信号CL_RES、及びクロック信号CL_CLKが、それぞれマルチプレクサ88,90によって選択的に、CPU611に伝達される。これにより、CPU611では、上記リセット信号CL_RESによってリセットされ、また、そのリセット信号によるリセット状態が解除された後は上記クロック信号CL_CLKに同期動作する。このとき、受信切替部104の制御によって、非接触I/Fケーブル15を介して取り込まれた受信信号CL_RxDがマルチプレクサ87によって選択的にRFインタフェース76に入力される。このように非接触有線I/Fケーブル15を介して取り込まれたリセット信号CL_RESやクロック信号CL_CLKがCPU611に伝達され、また、非接触I/Fケーブル15を介して取り込まれた受信信号CL_RxDがRFインタフェース76に入力されることにより、上記ステップS29の非接触有線I/Fエミュレータテストが可能とされる。
【0069】
また、図1に示されるフローチャートにおけるステップS16の判別においてアンテナチューニングが済んでいる(Yes)と判断され、非接触RFI/Fエミュレータテストが行われる場合(S17)には、リセット・クロック制御部89の制御によって、ICカードケーブル13及びRF部62を介して取り込まれたリセット信号RES、及びクロック信号CLKが、それぞれマルチプレクサ88,90によって選択的にCPU611に伝達される。これにより、CPU611では、上記リセット信号RESによってリセットされ、また、そのリセット信号によるリセット状態が解除された後は上記クロック信号CLKに同期動作する。このとき、受信切替部104の制御によって、RF部62からの受信信号RxDがマルチプレクサ87によって選択的にRFインタフェース76に入力される。このようにICカードケーブル13及びRF部62を介して取り込まれたリセット信号RES、及びクロック信号CLKがCPU611に伝達され、また、RF部62からの受信信号RxDがRFインタフェース76に入力されることにより、上記ステップS17の非接触RFI/Fエミュレータテストが可能とされる。
【0070】
次に、上記リセット・クロック制御部89における第2の制御について説明する。この第2の制御は、Vddモニタ72のモニタ結果に基づいて行われる。
【0071】
Vddモニタ72において、高電位側電源Vddのレベルがモニタされ、この高電位側電源Vddのレベルが、所定のしきい値レベルよりも高い場合には、リセット・クロック制御部89の制御により、非接触有線I/Fケーブル15を介して取り込まれたリセット信号CL_RES及びクロック信号CL_CLK、又はICカードケーブル13及びRF部62を介して取り込まれたリセット信号RES及びクロック信号CLKが選択的にCPU611にで伝達される。しかしながら、Vddモニタ72でのレベルモニタにおいて、高電位側電源Vddのレベルが、所定のしきい値レベルよりも低い場合には、リセット・クロック制御部89からの選択制御信号RESSEL,CLKSELにより、マルチプレクサ88,90の選択状態が切替られ、エミュレータ内部で生成されたリセット信号EMLRES,EMLCLKが選択的にCPU611に伝達される。このような切替は、特にICカードケーブル13を介して非接触RFI/Fエミュレーションテストを行う場合に有効とされる。以下、その場合の具体例について説明する。
【0072】
図11には、上記エミュレータ本体12の基本動作状態の遷移が示される。
【0073】
ホストコンピュータ11からエミュレータ本体12にダウンロードされたユーザプログラムは、ホストコンピュータ11からの実行コマンド入力によって実行状態になる。図11(A)に示されるようにICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14と離れているために、Vddモニタ72でモニタされる高電位側電源電圧Vddがしきい値Vthより低い場合には、リセット・クロック制御部89において内部リセット信号EMLRESが選択される。このとき、内部リセット信号EMLRESは、ローレベルとされ、それにより、マイクロコンピュータ部61はリセットされたままの状態とされる。
【0074】
一方、図11(B)に示されるようにICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14に近づき、RF部62から出力された電圧Vddが、しきい値Vthを越えたことがVddモニタ72によって検出された場合には、RF部62から伝達されたリセット信号RES及びクロック信号CLKが、それぞれRESIN及びCLINとしてCPU611に供給される。そして、RF部62から伝達されたリセット信号RESINがハイレベルにされると、マイクロコンピュータ部61において開発中のユーザプログラムの実行が開始される。このプログラム実行状態はトレース・ブレーク制御回路71に取り込まれ、トレース及びブレーク処理が行われる。
【0075】
また、図11(C)に示されるようにICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14から離れ、RF部62から出力された電圧VddOUTが、しきい値Vth以下となったことが、Vddモニタ72によって検出された場合には、リセット・クロック制御部89によって、リセット信号RESINが内部リセット信号EMLRESに切り替えられる。このとき、内部リセット信号EMLRESはローレベルとされ、それによりマイクロコンピュータ部61は、リセット状態にされる。エミュレータ本体12のプログラムブレークコマンドによってプログラムが実行状態から停止状態に移行すると、リセット・クロック制御部89は、クロック信号CLKINを、CLKOUTからエミュレータ内部クロック信号EMLCLKに切り替えてそれをCPU611に伝達する。これにより、CPU611では、RF部62を介してクロック信号が供給されないにもかかわらず、上記エミュレータ内部クロック信号に基づいてコマンド処理プログラムを実行することができる。この状態は、図11(D)に示されるように、ICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14から離れ、RF部62から出力された電圧VddOUTが、しきい値Vth以下となっている限り持続される。
【0076】
このようにICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14と離れている状態から、ICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14に近づき、そして再び、ICカードケーブル13のカード形状基板13BがICカードリーダ・ライタ14から離れた場合の一連の処理により、実際に非接触ICカード50をICカードリーダ・ライタ14にかざした時の環境をエミュレータシステム16において再現することにより、実機に則したエミュレーションが可能になる。
【0077】
次に、図1におけるステップ21のICサンプルテスト環境について説明する。
【0078】
上記ICサンプルテストにおいては、図13に示されるように、DIPパッケージに入ったサンプルチップ8を搭載可能なDIPパッケージ用ICソケット12Aを備えたボード12が用いられる。このDIPパッケージ用ICソケット12Aを備えたボード12は、ICカードケーブル13におけるケーブル部13Aの他端にコネクタ等によって着脱自在とされる。DIPパッケージに入ったサンプルチップ8が上記ボード12のDIPパッケージ用ICソケット12Aに装着された状態で、カード形状基板13BをICカードリーダ・ライタ14に近づけることによって、サンプルチップ8で開発中のユーザプログラムを実行させることができ、それによってICサンプルテストを行うことができる(S21)。
【0079】
このようにDIPパッケージに入ったサンプルチップ8を搭載可能なDIPパッケージ用ICソケット12Aを備えたボード12が、ICカードケーブル13に結合されることにより、このICカードケーブル13におけるカード形状基板13Bに実チップが搭載されていなくても、開発中のユーザプログラムを実行させてその動作を確認することができる。
【0080】
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
【0081】
(1)電波によってICカードリーダ・ライタ14に非接触状態で結合可能なアンテナコイル13Cを有するICカードケーブル13と、このICカードケーブル13を介してマイクロコンピュータ用ユーザプログラムのエミュレーションを可能とするエミュレータ本体12とを具備するエミュレータシステム16によれば、上記ICカードケーブル13にRF部を追加することなく、ICカードリーダ・ライタ14に非接触状態で結合させることができ、そのような結合状態により、実機(ICカード50)に則したエミュレーションが可能となる。
【0082】
(2)また、非接触有線I/Fケーブル15を用いるとき、この非接触有線I/Fケーブル15は、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインを介して上記ICカードリーダ・ライタ14に結合可能であることから、ICカードケーブル13が存在しない場合においても、この非接触有線I/Fケーブル15を使用することによって、上記ICカードリーダ・ライタ14に結合させることができる。このとき、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号をやり取りするようになっているため、ICカードケーブル13が存在しないにもかかわらず、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0083】
ICカード50の仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合には、上記第1ケーブルを介して上記マイクロコンピュータ用ユーザプログラムのエミュレーションを行い、また、上記ICカードの仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいない場合には、上記第2ケーブルを介して上記エミュレータ本体が上記ICカードリーダ・ライタに結合された状態で上記マイクロコンピュータ用ユーザプログラムのエミュレーションを行うようにすることにより、上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合でもそれが済んでいない場合でも、実機(ICカード50)に則したエミュレーションが可能となる。
【0084】
(3)上記エミュレータ用マイクロコンピュータ70は、上記ICカードケーブル13における上記アンテナコイル13Cを介して電波の送受信を可能とするRF部62と、上記RF部62を介して行われるデータ入出力のプロトコル制御を行うためのRFインタフェース部76と、上記非接触有線I/Fインタフェースケーブル15と、上記RF部62とを選択的に上記RFインタフェース部76に結合させるためのマルチプレクサ87とを含めることにより、データ入出力のインタフェース切替を適切に行うことができるので、そのようなエミュレータシステム16を使うことで、実機に則したエミュレーションを容易に行うことができる。
【0085】
(4)エミュレータ用マイクロコンピュータ70は、演算処理のための中央処理装置611と、ICカードケーブル13におけるアンテナコイル13Cを介して電波の送受信を可能とするRF部62と、上記RF部62を介して行われるデータ入出力のプロトコル制御を行うためのRFインタフェース部76と、上記非接触有線I/Fケーブル15と、上記RF部62とを選択的に上記RFインタフェース部76に結合させるためのマルチプレクサ87と、上記非接触有線I/Fケーブル15を介して伝達されたクロック信号CL_CLKと、上記ICカードケーブル13を及び上記RF部62を介して伝達されたクロック信号CLKとを選択的に上記CPU611に伝達するためのマルチプレクサ90と、上記非接触型有線I/Fケーブル15を介して伝達されたリセット信号CL_RESと、上記ICカードケーブル13を及び上記RF部62を介して伝達されたリセット信号RESとを選択的に上記CPU611に伝達するためのマルチプレクサ88とを含めることができ、それによって、非接触有線I/Fケーブル15と、ICカードケーブル13とのインタフェース切替を適切に行うことができるので、そのようなエミュレータシステム16を使用することで、実機に則したエミュレーションを容易に行うことができる。
【0086】
(5)高電位側電源Vddのレベルを検出するためのVdd検出モニタ72と、このVdd検出モニタ72の検出結果に基づいて、エミュレータ内部で生成されたクロック信号EMLCLK及びリセット信号EMLRESを選択的にCPU611に供給するためのリセット・クロック制御部89とを含めることができ、その場合には、上記ICカードケーブル13が、ICカードリーダ14から離れたために、RF部62を介して上記CPU611にクロック信号CLKが供給されないにもかかわらず、上記エミュレータ内部クロック信号EMLCLKに基づいてコマンド処理プログラムを実行することができるので、そのようなエミュレータシステム16を使用することで、実機に則したエミュレーションを効率良く行うことができる。
【0087】
(6)エミューションステップ(S17,S29)の後に製造されたICサンプル8を用いてICサンプルテストを行うICサンプルテストステップ(S21)を有し、上記ICサンプルテストステップは、上記ICサンプル8を搭載可能なソケット12Aを搭載したボード12を上記ICカードケーブルに結合させた状態で行うことにより、例えばサンプルチップ8を搭載可能なICソケット12Aを備えたボード12が、ICカードケーブル13に結合されることにより、このICカードケーブル13におけるカード形状基板13Bに実チップが搭載されていなくても、開発中のユーザプログラムを実行させてその動作を確認することができるため、ICサンプルテストを効率良く行うことができる。
【0088】
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0089】
例えば、ICカードケーブル13は、図6乃至図9に示されるように様々な形態をとることができる。
【0090】
図6に示されるICカードケーブル13は、カード形状基板13Bにアンテナコイル13Cの端部から延長された導電ラインがケーブル部13Aに形成されるだけであり、コンタクトパターン13Eや実チップ、エミュレータ用チップなどがカード形状基板13Bに搭載されていないため、それらとエミュレータ本体12とを結合させるための導電ラインの形成が不要とされるから、ICカードケーブル13の構成、特にケーブル部13Aの製造が容易であるため、ICカードケーブル13を安価に提供することができる。また、カード形状基板13Bにコンタクトパターン13Eが形成されないため、図6に示されるICカードケーブル13を使用する限りにおいて、図10に示される切替回路群101、接触アナログ部102、及び接触IO部103などは不要とされる。
【0091】
図7に示されるICカードケーブル13では、ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに、実チップが搭載されている。この場合、実チップ13Dにおいては、RF部(図10におけるRF部61に相当するもの)のみ動作させる。実チップ13DにおけるRF部61が動作されるとき、エミュレータ本体12におけるエミュレータ用マイクロコンピュータ70においては、RF部62を省略することができる。この場合、ケーブル部13Aに設けられた導電ラインによって、実チップ13Dと、エミュレータ本体12内のエミュレータ用マイクロコンピュータ70とが結合される。
【0092】
図8に示されるICカードケーブル13では、電波による送受信を可能とするためのRFチップがカード形状基板13Bに搭載されている。このため、エミュレータ本体12におけるエミュレータ用マイクロコンピュータ70においては、RF部62を省略することができる。この場合、ケーブル部13Aに設けられた導電ラインによって、実チップ13Dと、エミュレータ本体12内のエミュレータ用マイクロコンピュータ70とが結合される。
【0093】
図9に示される構成では、ICカードケーブル13のカード形状基板13Bに、エミュレータ用マイクロコンピュータ70が搭載されている。エミュレータ用マイクロコンピュータ70の内部構成は図10に等しい。この場合、ユーザインタフェースが実際のICカードと同一になる。
【0094】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である電子マネー等のカードシステム開発に適用したが、本発明はそれに限定されるものではなく、様々なICカードのシステム開発に広く適用することができる。
【0095】
本発明は、少なくともユーザプログラムのテストステップを含むことを条件に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0097】
すなわち、エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースされることにより、上記ICカードケーブルにRF部を追加することなく、ICカードリーダ・ライタに非接触状態で結合させることができ、そのような結合状態により、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0098】
非接触有線インタフェースケーブルは、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインを介して上記ICカードリーダ・ライタに結合可能であることから、ICカードケーブルが存在しない場合においても、この非接触有線インタフェースケーブルを使用することによって、上記ICカードリーダ・ライタに結合させることができ、その場合の結合において、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号をやり取りするようになっているため、ICカードケーブルが存在しないにもかかわらず、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0099】
ICカードの仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合には、上記第1処理により、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースされ、上記ICカードの仕様との関係で上記アンテナコイルのチューニングが済んでいない場合には、第2処理により非接触有線インタフェースケーブルを介してターゲットシステムにインタフェースされる。これにより、上記アンテナコイルのチューニングが済んでいる場合でもそれが済んでいない場合でも、実機に則したエミュレーションが可能となる。
【0100】
アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波によりターゲットシステムにインタフェースするためのRF部と、上記非接触有線インタフェースケーブルとを、上記RF部を介して行われるデータ入出力のプロトコル制御のためのRFインタフェース部に、選択的に結合させるための第1選択処理と、上記非接触有線インタフェースケーブルを介して伝達された第1クロック信号と、上記ICカードケーブルを及び上記RF部を介して伝達された第2クロック信号とを選択的に上記CPUに伝達するための第2選処理と、上記非接触型有線インタフェースケーブルを介して伝達された第1リセット信号と、上記ICカードケーブルを及び上記RF部を介して伝達された第2リセット信号とを選択的に上記CPUに伝達するための第3選択処理とを含めることができ、それによれば、上記第3選択処理によりデータ入出力のインタフェース切替を適切に行うことができるので、実機に則したエミュレーションを容易に行うことができる。
【0101】
高電位側電源のレベルを検出するための高電位側電源検出処理と、上記高電位側電源検出処理での検出結果に基づいて、エミュレータ内部で生成されたクロック信号及びリセット信号を選択的に上記中央処理装置に供給するための制御処理とを含めることができる。その場合には、上記ICカードケーブルが、ICカードリーダから離れたために、RF部を介して上記中央処理装置にクロック信号が供給されないにもかかわらず、上記エミュレータ内部クロック信号に基づいてコマンド処理プログラムを実行することができるので、ソフトウェアデバッグを効率良く行うことができる。
【0102】
サンプルチップを搭載可能なICソケットを備えたボードが、ICカードケーブルに結合されることにより、このICカードケーブルにおけるカード形状基板に実チップが搭載されていなくても、開発中のユーザプログラムを実行させてその動作を確認することができるため、ICサンプルテストを効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプログラムの開発方法の一例であるICカードシステム開発のフローチャートである。
【図2】非接触ICカードの平面図及び主要部の切断断面図である。
【図3】上記非接触ICカードに含まれるマイクロコンピュータと、このマイクロコンピュータにおけるRF部の構成例ブロック図である。
【図4】ICカードエミュレータシステムを含むプログラム開発システムの構成例説明図である。
【図5】ICカードエミュレータシステムを含むプログラム開発システムの構成例説明図である。
【図6】上記ICカードエミュレータシステムにおけるエミュレータ本体とICカードケーブルとの接続関係説明図である。
【図7】上記ICカードエミュレータシステムにおけるエミュレータ本体とICカードケーブルとの接続関係説明図である。
【図8】上記ICカードエミュレータシステムにおけるエミュレータ本体とICカードケーブルとの接続関係説明図である。
【図9】上記ICカードエミュレータシステムにおけるエミュレータ本体とICカードケーブルとの接続関係説明図である。
【図10】上記エミュレータ本体の構成例ブロック図である。
【図11】上記エミュレータ本体の基本動作の状態遷移説明図である。
【図12】非接触ICカードにおける方式の違いの説明図である。
【図13】DIPパッケージに入ったチップサンプルを搭載して動作テストを行う場合の説明図である。
【図14】上記ICカードエミュレータシステムにおけるエミュレータ本体とICカードケーブルとの関係説明図である。
【図15】上記ICカードエミュレータシステムにおける操作画面の一例説明図である。
【図16】ICカードの種類についての説明図である。
【図17】上記ICカードにおける接触型と非接触型との説明図である。
【符号の説明】
11 ホストコンピュータ
12 エミュレータ本体
13 ICカードケーブル
14 ICカードリーダ・ライタ
16 エミュレータシステム
62 RF部
70 エミュレータ用マイクロコンピュータ
71 トレース・ブレーク制御回路
72 Vddモニタ
76 RFインタフェース
78 不揮発性メモリ
79 ROM
80 RAM
89 リセット・クロック制御部
101 切替回路群
103 接触IO部
104 受信切替部
105 タイプ切替部
200 エミュレーション制御部
611 CPU
614 周辺モジュール

Claims (3)

  1. ICカードリーダ・ライタにより非接触状態で読み書き可能なICカードに搭載されるマイクロコンピュータで実行されるターゲットプログラムを開発するプログラム開発方法であって、
    エミュレータ用マイクロコンピュータが、上記ターゲットプログラムを実行することにより、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインによって上記ICカードリーダ・ライタに結合可能な非接触有線インタフェースケーブルを介して上記ICカードリーダ・ライタにインタフェースする処理を含むことを特徴とするプログラム開発方法。
  2. ICカードリーダ・ライタにより非接触状態で読み書き可能なICカードに搭載されるマイクロコンピュータで実行されるターゲットプログラムを開発するプログラム開発方法であって、
    エミュレータ用マイクロコンピュータが、上記ターゲットプログラムを実行することにより、アンテナコイルを有するICカードケーブルを介して電波により上記ICカードリーダ・ライタにインタフェースする第1処理と、
    エミュレータ用マイクロコンピュータが、開発すべきターゲットプログラムを実行することにより、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインによって上記ICカードリーダ・ライタに結合可能な非接触有線インタフェースケーブルを介して上記ICカードリーダ・ライタにインタフェースする第2処理と、
    上記アンテナコイルのチューニングが済んでいるか否かに応じて、上記第1処理と上記第2処理とを選択するための第3処理と、を含むことを特徴とするプログラム開発方法。
  3. ICカードリーダ・ライタにより非接触状態で読み書き可能なICカードに搭載されるマイクロコンピュータのターゲットプログラムを開発するプログラム開発装置であって、
    開発すべきターゲットプログラムを実行可能なエミュレータ用マイクロコンピュータを備え、
    上記エミュレータ用マイクロコンピュータは、アンテナコイルを有するICカードケーブルと、非接触状態での信号のやり取りに関する所定の非接触プロトコルに準拠した信号を伝達可能な導電ラインによって上記ICカードリーダ・ライタに結合可能な非接触有線インタフェースケーブルとが接続され、
    上記エミュレータ用マイクロコンピュータは、上記アンテナコイルのチューニングが済んでいるか否かに応じて、上記ICカードケーブルを介して電波により上記ICカードリーダ・ライタにインタフェースする第1処理、あるいは上記非接触有線インタフェースケーブルを介して上記ICカードリーダ・ライタにインタフェースする第2処理を選択可能であることを特徴とするプログラム開発装置。
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