JP4442086B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一種として、リールと称される円環状のベルトを有し、そのベルト表面に付された図柄列を可変表示するとともに、その可変表示後に停止図柄を表示する可変表示手段を備えたスロットマシンが知られている。このスロットマシンでは、所定枚数のメダルの投入を条件に遊技(すなわちリールの回転)が開始され、所定の有効ラインに表示される前記停止図柄が特定図柄である場合に、例えばビッグボーナスゲームのような遊技者に有利な所定のゲーム(特別遊技状態)が発生するよう構成されている。
【0003】
また近年、メダルの代わりに遊技球を用いてスロットマシンに類似した遊技を行うことのできる球使用回胴式遊技機が考えられている。かかる遊技機においては、所定個数の遊技球が取り込まれた後にレバー操作が行われることで無端状ベルトが周回される。ベルト表面には周回方向に複数の図柄が付され、その図柄の組合せに応じて遊技球が払い出される。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、パチンコホール等の遊技ホールにおいて遊技球をパチンコ機と共通の遊技媒体として取り扱うことができるとともにスロットマシンの遊技性を維持することができる。またこの場合、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいて多く見られる、メダルと遊技球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得るし、パチンコ機の島に当該遊技機を設置したりする等の柔軟性が生じる利点がある。
【0004】
上記の如く所定個数の遊技球の取込を条件に遊技を開始する遊技機等にあっては、毎回の遊技に要する遊技球を素早く且つ確実に計数して取り込む必要があり、そのための遊技球取込装置として、下記の特許文献1に示す取込装置が知られている。当該取込装置では、鉛直方向に延びる遊技球通路の途中に計数排出装置が設けられ、この計数排出装置を介して遊技球の取込が許容又は阻止されると共に遊技球の計数がなされるようになっている。より具体的には、上記計数排出装置には、爪車状の球切り体が回動自在に設けられており、遊技球の重みにより球切り体が回転し、遊技球が取り込まれるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−177457号公報 (図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遊技球取込装置にあっては、例えば光学式センサを用い、遊技球の取込が検知されるようになっている。具体的には、通路壁に小さな光透過孔を設けておき、この光透過孔を通じて発光又は受光が行われ遊技球が検知される。しかしながら、光透過孔にほこり等が付着したり更に溜まったりすると、遊技球の検知精度が低下するという問題が生じる。この場合、球検知精度の低下により、遊技球の取込が誤って行われる等の不都合が生じる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光学式センサにて遊技球を検知する取込装置を備えた遊技機にあって、遊技球の検知を高精度且つ確実に実施することを主たる目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に応じて各手段の直後に作用、効果等をそれぞれ記載する。
【0009】
手段1.貯留部に貯留された遊技球を順次取り込むと共に遊技球の取込をその都度検知する取込装置を備え、該取込装置により遊技球の取込が検知されたことを条件に遊技を開始する遊技機において、
前記取込装置には、遊技球を一列で通過させるための遊技球通路と、該遊技球通路を通過する遊技球を検知するための光学式の球検知手段とを設け、前記遊技球通路を囲む通路壁には、前記球検知手段による光を透過させるための長尺状の光透過孔を設けたことを特徴とする遊技機。
【0010】
手段1によれば、取込装置により貯留部に貯留された遊技球が順次取り込まれると共に遊技球の取込がその都度検知され、遊技球の取込が検知されたことを条件に遊技が開始される。特に、遊技球通路には、遊技球の通過を検知するための光学式の球検知手段が設けられており、この球検知手段では、通路壁に設けられた長尺状の光透過孔を通じて発光又は受光がなされる。この場合、光透過孔が長尺状に形成されるため、光透過孔にほこり等が付着したりしても直ちに発光又は受光が不能になるわけでなく球検知精度の低下が抑制できる。また、光透過孔は、任意な形状で拡張されるのでなく長尺状に拡張されているため、不要な光の乱反射を招くこともない。以上より、遊技球の検知を高精度且つ確実に実施することができるようになる。
【0011】
手段2.手段1において、前記光透過孔は、遊技球の通過方向に対して交差する方向に延設されていることを特徴とする遊技機。
【0012】
光透過孔が遊技球の通過方向に対して交差する方向に延設されていれば、遊技球の通過をほぼ同等の位置で検知することができ、実用上好ましい構成が実現できる。つまりこれは、光透過孔の長手方向と遊技球通路が延びる方向とが交差していることを意味する。より具体的には、遊技球の通過方向に対して直交する方向に光透過孔が延設されると良い。
【0013】
手段3.手段1又は2において、前記遊技球通路には遊技球の取込を許容又は阻止するためのゲート部材を設け、該ゲート部材の下流側に前記球検知手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0014】
手段3によれば、ゲート部材が開放されることで遊技球の取込が許容され、ゲート部材を通過した遊技球が球検知手段にて検知される。また、同ゲート部材が閉鎖されることで遊技球の取込が阻止される。
【0015】
手段4.手段3において、前記球検知手段は、上流側及び下流側に並べて設置した2つの検知部で遊技球の取込を検知するものであることを特徴とする遊技機。
【0016】
手段4によれば、2つの検知部にて遊技球の取込が検知されるため、その信頼性が向上する。例えば、所定の時間条件の下、所定の順序(上流側→下流側)で各検知部による遊技球の検知がなされた場合に正規の遊技球の取込が行われたと判断する。これにより、不正行為等が防止でき、信頼性が向上する。
【0017】
手段5.手段4において、前記2つの検知部を、遊技球の通過方向に対して交差する方向にオフセットさせて設置したことを特徴とする遊技機。
【0018】
遊技球は球形状をなすことから、中心付近の位置とそれよりも外寄りの位置とでは検知部の前方を通過する際の通過時間(すなわち、検知部による遊技球検知時間)が相違する。もちろん、中心付近の位置の方が検知部の前方を通過する際の通過時間が長くなる。手段5では、上流側及び下流側の2つの検知部が遊技球の通過方向に対して交差する方向(横方向)にオフセットさせて設置されているため、上流側の検知部と下流側の検知部とで遊技球検知の時間を調整することが可能となる。これにより、遊技球の取込を精度良く検知することが可能となる。
【0019】
手段6.手段4において、前記2つの検知部を、遊技球の中心からの距離が異なる位置で当該遊技球の通過が検知されるよう設置したことを特徴とする遊技機。
【0020】
手段6では、上流側及び下流側の少なくとも2つの検知部が、遊技球の中心からの距離が異なる位置で当該遊技球の通過を検知するよう設置されているため、上流側の検知部と下流側の検知部とで遊技球検知の時間を調整することが可能となる。これにより、遊技球の取込を精度良く検知することが可能となる。
【0021】
手段7.手段5又は6において、遊技球の重力落下方向に前記遊技球通路が設けられ、該遊技球通路に前記各検知部が配設される遊技機であって、各検知部のうち、下流側の検知部の方が遊技球の中心寄りの部位を検知するよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0022】
遊技球の重力落下方向に延びる遊技球通路において上流側と下流側とを比べると下流側の方が遊技球の速度が速くなり、検知部の前方を通過する際の通過速度も速くなる。手段7によれば、各検知部のうち、下流側の検知部の方が遊技球の中心寄りの部位を検知するよう構成されるのでその検知部前の遊技球の通過距離が長くなり、下流側で遊技球の通過速度が速くなったとしても遊技球検知の時間を上流側と同等にすることができる。
【0023】
手段8.手段1乃至7のいずれかにおいて、前記球検知手段の検知結果により、前記取込装置における遊技球の取込数をカウントすることを特徴とする遊技機。
【0024】
手段8では、球検知手段の検知結果により遊技球の取込数がカウントされるが、上記の各手段によれば当該取込数のカウントの精度が向上する。
【0025】
手段9.手段3乃至8のいずれかにおいて、前記ゲート部材の上流側に、遊技球の流れを一定に整えるための整流部を設けたことを特徴とする遊技機。
【0026】
手段9によれば、遊技球が遊技球通路を通過する際、整流部にてその流れが一定に整えられ、その後球検知手段により遊技球の通過が検知されることとなる。この場合、遊技球の流れを整えることによりその流れの安定化を図り、当該遊技球の検知を確実に行わせるようにすることができる。
【0027】
手段10.手段1又は2において、前記遊技球通路を介しての遊技球の取込を許容又は阻止するための取込用ゲート部材と、遊技球の排出通路を介しての遊技球の排出を許容又は阻止するための排出用ゲート部材とを設け、遊技球通路内に貯留された複数の遊技球のうち、先頭の遊技球が取込用及び排出用の両ゲート部材にて支持されるよう構成したことを特徴とする遊技機。
【0028】
手段10によれば、遊技球通路内に貯留された複数の遊技球のうち、先頭の遊技球が取込用及び排出用の両ゲート部材にて支持されており、いずれかのゲート部材が開放されることで遊技球が取込又は排出される。この場合、遊技球の取込又は排出の動作が適正に実現できる。
【0029】
手段11.手段1乃至10のいずれかにおいて、遊技機は、表面に複数の絵柄が付された無端状ベルトを周回させ、遊技機前面に設けた表示窓を通じて前記絵柄を可変表示するように構成し、その停止後の確定絵柄に応じて遊技球の払出を行い又は特別遊技状態を発生させるものであること。
【0030】
手段11によれば、手段1乃至10のいずれかの効果をベルト式球使用遊技機において享受することができる。
【0031】
手段12.手段11において、始動操作手段の操作に起因して前記ベルトの回転を始動させて絵柄を可変表示するとともに、停止操作手段の操作に起因して或いは該停止操作手段が操作されないまま所定時間経過したことに起因して前記ベルトの回転を停止させて絵柄の可変表示を停止するように構成したことを特徴とする遊技機。
【0032】
手段12によれば、遊技者が始動操作手段を操作したり停止操作手段を操作したりすることにより、遊技に積極的に関与することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、遊技球を取り込んだ上で遊技が開始される遊技機に関する一実施の形態につき図面に基づいて説明する。
【0034】
本実施の形態における遊技機は、遊技に際して所定数の遊技媒体(遊技価値)としての遊技球(例えばパチンコ機と同様の遊技球:パチンコ球)を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の遊技球、場合によっては大量の遊技球が払い出されるよう構成されている。なお、遊技球は、パチンコ球に限られず、広義には鋼球であればよい。
【0035】
まず、遊技機1の外観構成及び内部構造の概略を説明する。ここで、図1は遊技機1の全体を示す斜視図、図2は遊技機1の正面図、図3は遊技機本体と前面扉4とを展開して横に並べて示す正面図、図4は遊技機1の背面図である。なお、図2には、遊技機1に併設される球貸し装置Aも図示している。
【0036】
図1〜図3に示すように、遊技機1は、本体枠としての外枠2と、外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。この場合、外枠2と前面枠3とは、その左端の上部及び下部においてヒンジ31,32により開閉可能に連結されている。外枠2は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって、全体として矩形状をなす。また、前面枠3は、外形寸法が外枠2よりも僅かに小さな四角枠状の板材よりなり、外枠2の前面に当接するようにして設けられている。前面枠3には、その裏面から外枠2の内周面に沿って背面側に延びる裏セット盤16が取り付け固定されており、その裏セット盤16に、後述するベルトユニットや、遊技球の取込又は払出のための装置(いわゆる裏セット)や、各種制御基板等が搭載されるようになっている。本実施の形態では、基本的に外枠2、前面枠3及び該前面枠3に設けられる裏セット盤16等により遊技機本体が構成されている。
【0037】
前面枠3の前面側には、当該前面枠3に対して開閉可能に前面扉4が設けられると共に、この前面扉4の下方に下皿形成部材5が設けられている。すなわち、前面枠3の前面側は前面扉4と下皿形成部材5とにより覆い隠されるようになっており、前面扉4が開放されることにより、下皿形成部材5よりも上方の前面枠3及びそれに搭載された各種機構(ベルトユニット等)が前方に露出されるようになっている。前面枠3と前面扉4とは、その左端の上部及び下部のヒンジ33,34により開閉自在に連結されている。従って、前面扉4は、前面枠3に対してその左側部を中心に右側部が回動される。
【0038】
前面扉4及び下皿形成部材5の前面は、遊技機全体として一体的な外観をなすよう連続的な立体形状にて形成されており、遊技機1の概ね外周全体で環状をなしかつ遊技機前面に突出する環状部6,7を有する。環状部6,7は遊技機正面から見てほぼ左右対称の形状をなす。これら環状部6,7には、発光ダイオード等よりなる発光体8,9が多数埋設されており(図2右下の一部破断部参照)、遊技に際しこの発光体8,9が発光することにより、例えば環状部6,7が一斉に又は遊技機外周を周回して光るようになっている。
【0039】
環状部6のうち、最上部に位置するトップ部6aは他の部位よりも一層前方に突出しており、遊技機1として象徴的な外観を呈する。このトップ部6aには、左右一対のランプ表示部10が設けられると共に、同じく左右一対のスピーカ11が設けられている。より具体的には、図15に示すように、環状部6のトップ部6a内において、下方に傾いた向きにスピーカ11が配設されている。これにより、スピーカ11に指向性が付与され、個々の遊技機1の前方に位置する遊技者にとっては、スピーカ11からの音が直接的に耳に聞こえ、遊技の際の演出がより効果的なものとなる。
【0040】
環状部6において高さ方向中央部付近には、内側に括れた括れ部6bが設けられ、その括れ部6bにもランプ表示部12,13が設けられている。なお、前面扉4は、それ自身が閉状態にある場合には図示しないロック機構によって開放不能な状態にロックされており、そのロック状態は前面枠3に設けられたキーシリンダ14に対する所定のキー操作によって解除されるように構成されている。本遊技機1では、前面扉4(環状部6)の括れ部6bによりキーシリンダ14の設置位置が確保されている。
【0041】
環状部6,7(発光体8,9)やランプ表示部10,12,13等は、表示内容の多様化や表示演出の重厚化等を意図しつつ遊技の際の補助演出を行うべく設けられるものであって、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行する。例えば、ビッグボーナスゲームを獲得しうる状態になったときに、環状部6,7(発光体8,9)を一斉に又は周回させるように発光させたり、全てのランプ表示部10,12,13を点灯又は点滅等させたりすることで、遊技者への告知が行われる。
【0042】
一方で、実際の遊技ホールでは、図2に示すように、遊技機1の左側に球貸し装置Aが設けられ、この球貸し装置Aへの紙幣や硬貨等の投入によりノズルBを通じて遊技球が遊技機1(実際には後述する上皿18)に供給されるようになっている。ノズルBは、基部Cを中心にして手前側に回動可能に、かつ上方に跳ね上げ可能に構成されている。かかる場合、ノズルBが図示の如く球供給位置にあると、このノズルBと、前述した前面扉4前面の環状部6とが干渉するおそれが生ずるが、本実施の形態では、環状部6の括れ部6bの一部に切り欠き状の凹部15が形成されており、この凹部15にノズルBの中間部位が配置されるようになっている。詳しくは、凹部15は、上皿18の直上となる高さ位置に、かつ後述する操作部100(遊技機前面の膨出部)の上面と連続面をなすようにして設けられている。また、凹部15は、ノズルBが回動して球供給位置に配置されるのに支障のない十分な高さ方向の寸法を有する。
【0043】
上記凹部15により、遊技機1前面の立体的な造形にかかわらず、ノズルBを介して遊技球の補充が好適に実施できる。また、凹部15には、他の環状部6と同様に発光体8が埋め込まれている。故に、凹部15が切欠き状に設けられたとしても、環状部6,7は凹部15も含むようにして発光し、その全体の印象が損なわれることはない。なお、凹部15の上面壁を、手前側が上位となる傾斜面としても良い。これにより、凹部15内に配置されたノズルBを上方に跳ね上げる際、凹部15の傾斜面に沿わせて容易にその跳ね上げを行うことができる。
【0044】
本実施の形態における遊技機1は、遊技球(仮想遊技球をも含む)の投入を必要条件として遊技が行われ、所定条件の成立に伴い所定個数の遊技球の払出が行われるよう構成されている。遊技媒体として遊技球を用いるための構成を以下に説明する。すなわち、図3に示すように、前面枠3に取り付け固定された裏セット盤16には、その前面側下方に球受皿ユニットとしての上皿形成部材17が着脱可能に取り付けられている。図5は、上皿形成部材17の構成を示す斜視図である。上皿形成部材17には貯留部としての上皿18が形成されており、更にその上皿18は主上皿部18aと副上皿部18bとを有する。主上皿部18aは、後述する払出機構より払い出された遊技球を貯留するものである一方、副上皿部18bは、球貸し用のノズルB(図2参照)から供給される遊技球を受け取り、主上皿部18aへ導くものである。主上皿部18a内の遊技球は、球案内通路19を通じて球出口に流れ、この球出口より取込装置23(図3参照)に給送される。球案内通路19は遊技球を一列に整列させて球出口に供給することができるようになっており、同通路19にはステンレスカバー(保護カバー)20が取り付けられている。ここで、図5において副上皿部18bは図の左側に向けて幾分下方に傾斜し、主上皿部18aは図の右側に向けて幾分下方に傾斜している。故に、主上皿部18a及び副上皿部18内の遊技球は順序よく下流側に流れ、取込装置23へ向けて案内される。
【0045】
また、上皿形成部材17の左右両端部には装着固定部21が設けられており、この装着固定部21を裏セット盤16側に締結することにより、上皿形成部材17が裏セット盤16に装着されるようになっている(図3にはその装着状態を示す)。装着固定部21の締結解除により、上皿形成部材17が裏セット盤16から離脱される。装着固定部21は裏セット盤16に対して着脱自在であれば、その締結手法は任意でよく、裏セット盤16側に設けた被締結穴に締結具(ナイラッチ)を押し込むワンプッシュ式の締結手法や、裏セット盤16側に設けたネジ穴に雄ネジを螺着する手法等が適用できる。
【0046】
そして、上皿形成部材17が裏セット盤16に装着された状態で、前面扉4が閉じられると、裏セット盤16と前面扉4との間で上皿形成部材17が固定される。図5に示すように、上皿形成部材17にはその長手方向に延びるフランジ22が設けられており、このフランジ22が前面扉4の裏面に挟持されるようになっている。すなわち、フランジ22を挟み込むように前面扉4の裏面の対応位置には挟持用凹所が形成されていることから、前面扉4の閉状態時において上皿形成部材17の脱落が防止されるとともに、上皿18に貯留される大量の遊技球の重量をも支えることができる。また、図1や図2に示すように、前面扉4のうち、上皿形成部材17に対応する部分(操作部100)は前面側に膨出しており、かつその膨出部の上面が開口している。このため、前面扉4が閉状態にあるときには、上皿形成部材17の上皿18が膨出部(操作部100)の上方に開放されるようになる。以上の構成により、上皿形成部材17を遊技機本体又は前面扉4から容易に取り外すことができるとともに、上皿形成部材17を取り外した上で、上皿18(特に球案内通路19)の清掃作業等が行いやすくなる。また、後述する操作部100等の点検、修理等が前面扉4の裏側から行いやすくなる。つまり、メンテナンス性の向上が図られる。前面扉4の膨出部分は操作部100となっており、前面扉4のうち、操作部100の直上には表示部120が設けられている。これら操作部100及び表示部120の構成については後述することとする。
【0047】
取込装置23は裏セット盤16に設けられており、遊技者による遊技球の投入操作やクレジット操作等に基づき取込装置23を介して遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。そして、所定個分の遊技球が取り込まれる毎にその都度の遊技(ゲーム)の開始条件が成立し、遊技開始の準備が整えられるようになっている。このとき、遊技球は所定個数ずつ取り込まれた後、図示しない排出通路を介して遊技機外部に排出される。
【0048】
次に、取込装置23の構成を図6〜図14を用いて詳しく説明する。図6は、取込装置23を構成する表裏一対のハウジング部材161,162及びカバー163,164を分解して示す斜視図であり、遊技機1へはハウジング部材161が遊技機前方側、ハウジング部材162が遊技機後方側となるようにして本取込装置23が取り付けられるようになっている(以下の説明では便宜上、ハウジング部材161を「第1ハウジング」、ハウジング部材162を「第2ハウジング」という)。また、図7は第1ハウジング161の内部構造を示す平面図であり、図8は第2ハウジング162を外側から見た平面図である。
【0049】
第1ハウジング161及び第2ハウジング162は何れも樹脂成形品よりなり、両ハウジング161,162がネジ等により接合されることにより略四角箱状の筐体が構成される。また、各ハウジング161,162の外表面には各々カバー163,164がネジ等により組み付けられるようになっている。なお、第1ハウジング161側のカバー163の外表面は遊技機1(実際には裏セット盤16)への取付面となっており、平坦面にて構成されている。第1ハウジング161にはその上端部に遊技球入口165が形成されており、両ハウジング161,162が接合された際、遊技球入口165は第2ハウジング162に形成された上板部166により上面が閉鎖され、遊技機前方に開口するようになっている。
【0050】
また、本取込装置23には、遊技球を一列で通過させるための遊技球通路167が形成されている。詳しくは、第1ハウジング161には、本取込装置23の厚さ方向に延びるほぼ等幅の通路壁161aが設けられるとともに、第2ハウジング162にも同様に通路壁(図示略)が設けられており、これらを含む四方の通路壁に囲まれて遊技球通路167が区画形成されている。この場合、遊技球の直径が約11mmであるのに対し、遊技球通路167の通路幅は各辺ともに12mm程度となっている。本取込装置23の厚さ方向に延びる通路壁は大部分が第1ハウジング161側に形成され、第2ハウジング162側には高さの低い通路壁が形成されるが、通路壁の全てを第1ハウジング161側に形成する構成であっても良い。
【0051】
ここで、第1ハウジング161及び第2ハウジング162のうち、少なくともいずれか一方を透明な樹脂材料で成形し、装置内部の遊技球通路167等を外部から視認できるように構成するのが望ましい。本実施の形態では、第1ハウジング161側が裏セット盤16に取り付けられ、第2ハウジング162側が遊技機後方に露出される構成であることから、第2ハウジング162を透明な樹脂材料で成形することとしている。これにより、取込装置23を裏セット盤16に取り付けた状態であっても、当該取込装置23の内部構造、例えば遊技球通路167や後述するゲート駆動機構などの他、通路内に貯留された遊技球が視認できるようになっている。他方、各ハウジング161,162内には光学式センサ(後述するカウントセンサ等)が設置され、当該センサにより遊技球の有無(通過)が検知される。そのため、光の乱反射を防止する観点から、第1ハウジング161を黒等、濃色の樹脂材料で成形している。但し、各ハウジング161,162を何れも透明な樹脂材料で成形すること、或いは何れも濃色(例えば黒色)の樹脂材料で成形することも勿論可能である。これに加え本実施の形態では、各ハウジング161,162の前後に取り付けられるカバー163,146も透明の樹脂材料で成形することとしており、これによりハウジング外側に配設される、例えば後述するゲート駆動機構や回路基板等が視認できるようになっている。
【0052】
遊技球通路167はハウジング中央部付近にて二股に分岐され、その一方はほぼ鉛直方向に延びて取込通路168を構成するとともに、他方は斜め下方に延びて排出通路169を構成している。遊技の開始条件としての所定個数の遊技球は取込通路168を通じて取り込まれる。また、遊技終了時などにおける遊技球の精算の際には排出通路169を通じて遊技球が下皿41に排出される。分岐部よりも上流側において、遊技球通路167は基本的に遊技球の重力落下方向に設けられ、その一部を水平方向に蛇行させるようにしている。すなわち、図7に示すように、遊技球通路167は、遊技球入口165の直後で鉛直方向に設けられ、その下流側で一旦図の右側に曲げられるともに更に反対側(図の右側)に折り返されてほぼ水平に倒して設けられている。これにより、遊技球通路167の入口付近では遊技球が上下に積み重なった状態で蓄積され(下流側に流れ)、その下流側(但し後述するゲート部材よりも上流側)の蛇行部分では遊技球がほぼ水平方向に並んだ状態で蓄積される(下流側に流れる)。
【0053】
また、遊技球通路167の分岐部直前には、遊技球の流れを一定に整えるための整流部170が設けられている。詳しくは、図9は整流部170の中央部を水平線で切断した平断面図であり、図の上側は第1ハウジング161の壁面を示し、下側は第2ハウジング162の壁面を示す。図9に示すように、整流部170において、第1ハウジング161には円弧状の凹部171が形成されるとともに、第2ハウジング162には、凹部171に対向して三角形山状の突起172が形成されている。かかる場合、遊技球通路167を下流に流れてくる遊技球Bが整流部170に達すると、遊技球Bが突起172に衝突し、流れの向きを矢印の如く変えた後、更に突起172に対向する凹部171の内壁に衝突する。こうして、遊技球Bは流れの向きを変えつつ凹部171側に迂回するようにして下流側に流れる。
【0054】
このとき、遊技球は整流部170を通過する毎に流れの勢いが消され且つ整流されることから、その通過後における後述する遊技球検出の際の検出ミスが低減される。また、多数の遊技球が数珠繋ぎとなって取込装置23に取り込まれた場合に、整流部170を通過すると、速度差によって隣接する遊技球間に間隔ができることから、複数の遊技球を1個の遊技球として誤検出する不具合もなくなる。すなわち、整流部170の存在により、その通過後の遊技球検出を確実なものとしている。また、整流部170は前後方向(厚み方向)に迂回させるものであるため、取込装置23をコンパクトにしつつも十分な整流効果を遊技球に付与できるという相乗効果が得られる。
【0055】
また、遊技球通路167には、遊技球入口165から取込通路168を含む部位にかけて一筋の突条173が設けられている(但し、整流部170における突条173の設置は任意である)。この突条173は、遊技球通路167を区画形成する四方の通路壁のうち少なくとも1つに形成され、本実施の形態では、第1ハウジング161において遊技球を横から保持する通路壁のほぼ中央部に突条173が形成されている。突条173の高さは0.5mm程度であり、これにより遊技球通路167の前後方向の幅が狭められるようになっている。つまり、遊技球通路167は基本的に通路幅が12mm程度であるが、突条173を設けることにより、実質的な通路幅が11.5mm程度に狭められる。
【0056】
取込通路168には、前記分岐部のすぐ下流にゲート部材としてのゲート片175が設けられており、このゲート片175が支軸176を中心に回動することにより取込通路168が開放又は閉鎖され、同取込通路168内の遊技球の通過が許容又は阻止されるようになっている。また同様に、排出通路169には、前記分岐部のすぐ下流に爪状のゲート片177が設けられており、このゲート片177が支軸178を中心に回動することにより排出通路169が開放又は閉鎖され、同排出通路169内の遊技球の通過が許容又は阻止されるようになっている。ゲート片175,177は、何れもソレノイドを駆動源として回動動作がなされる。ゲート片175は、通路外に配設されて支軸176により支持される基部175aと、通路壁に設けた切欠部179を介して取込通路168に出没する爪部175bとを有する。また、ゲート片177は、通路外に配設されて支軸178により支持される基部177aと、通路壁に設けた切欠部180を介して排出通路169に出没する爪部177bと、基部177aより垂直に立設された支柱部177cとを有する。
【0057】
ここで、図10に示すように、各ゲート片175,177が何れも通路閉鎖位置にある場合、遊技球通路167内において先頭の遊技球Bが両方のゲート片175,177に支えられた状態で多数の遊技球Bが貯留される。そして、この状態でゲート片175が通路開放位置に動作すると、遊技球Bが取込通路168側に流れ、これとは逆にゲート片177が通路開放位置に動作すると、遊技球Bが排出通路169側に流れる。遊技球Bが取込通路168側に流れる際、ゲート片177の爪部177bはあたかも通路壁の一部を構成し、遊技球Bはゲート片177の爪部177bに衝突して方向転換し下流側(鉛直方向)に流れる。このとき、当該爪部177bは基部177aより片持ち支持されており、遊技球Bが通過する際の衝撃吸収の役目も果たす。また、遊技球Bが排出通路169側に流れる際、ゲート片175の爪部175bはあたかも通路壁の一部を構成し、この爪部175b上を通過して下流側に流れる。
【0058】
上述の通りゲート片177は、遊技球Bの貯留時において先頭の遊技球Bを支える役目と、取込通路168の開放時において衝撃吸収の役目とを担っている。そこでこれらの役目を確実に果たすべく、爪部177bには僅かに凹んだ球受け面177dが形成されている。また図10に示すように、遊技球Bが各ゲート片175,177に支えられた状態では、上流側の遊技球より受ける力は図示の如く分散して各ゲート片175,177に伝わり、それぞれの負担が軽減されるようになっている。
【0059】
次に、図7を用い、取込通路168側のゲート片175の駆動機構について説明する。ソレノイド181は電気的な信号の入力に基づき通電され出力軸182を伸縮方向に移動させるものであり、その出力軸182の先端部にはガイド183が取り付けられている。ガイド183には回動片184の一部が係合されており、同回動片184の他部がゲート片175の後端に駆動連結されている。符号185は、出力軸180を常に伸長方向に付勢するコイルバネであり、符号186は、回動片184のほぼ中央部に設けられ同回動片184を回動可能に支持する支軸である。
【0060】
本構成によれば、ソレノイド181への通電がない場合には、図示の如くコイルバネ185の付勢力によって出力軸182が伸長した状態で保持され、ゲート片175の爪部175bにより取込通路168が閉鎖される。なおこのとき、ゲート片175の後端部分がストッパ187に当接しており、当該ゲート片175がそれ以上図の反時計回り方向に回動しないよう規制されている。つまり、実際の使用状態では、ゲート片175の爪部175bに遊技球が載りその状態で遊技球の通過が阻止されるが、ゲート片175は遊技球の重みにより図の反時計回り方向に力を受ける。この際、ストッパ187によりゲート片175の動きが制止される。
【0061】
そして、ソレノイド181の通電に伴い、コイルバネ185の付勢力に抗して出力軸182が縮み方向に移動すると、ガイド183及び回動片184を介してゲート片175が回動する(図7では時計回り方向に回動する)。このとき、ゲート片175の爪部175bが通路閉鎖位置(図示の位置)から開放位置へと移動する。また、ソレノイド181への通電を中止すると、コイルバネ185の付勢力によって出力軸182が伸長方向に移動し、ゲート片175の爪部175bが通路閉鎖位置へと復帰する。
【0062】
一方、排出通路169側のゲート片177を駆動するための駆動機構も同様の構成を有しており、その構成を図8により説明する。なお、ゲート片177の駆動機構は、第2ハウジング162の壁面を挟んで、当該第2ハウジング162の外表面に設けられている。すなわち、第2ハウジング162にはその外表面にソレノイド188が設置され、その出力軸189の先端部にはガイド190が取り付けられている。符号196は、出力軸189を常に伸長方向に付勢するコイルバネである。また、同じく第2ハウジング162の外表面には、ガイド190の一部に係合する第1回動片191と、軸部191aにて第1回動片191に駆動連結された略L字状の第2回動片192とが設けられている。第1回動片191は支軸193により回動可能に支持され、第2回動片192は支軸194により回動可能に支持されている。
【0063】
更に、第2回動片192の一端には透孔192aが設けられており、この透孔192aにゲート片177の支柱部177cが挿通されるようになっている。また、第2ハウジング162には、その内外に通じ且つ前記支柱部177cの円弧状の動きを許容するための透孔195が設けられている。かかる場合、第2ハウジング162を第1ハウジング161に組み付けることで、ゲート片177の支柱部177cが第2ハウジング162の透孔195を通じてハウジング外側に突出し、第2回動片192の透孔192aに係合されるようになっている。
【0064】
本構成によれば、ソレノイド188への通電がない場合には、図示の如くコイルバネ196の付勢力によって出力軸189が伸長した状態(ガイド190がストッパ197に当接した状態)で保持され、ゲート片177の爪部177bにより排出通路169が閉鎖される(図7参照)。そして、ソレノイド188の通電に伴い、コイルバネ196の付勢力に抗して出力軸189が縮み方向に移動すると、ガイド190及び回動片191,192を介してゲート片177が回動する(図8では反時計回り方向に回動する)。このとき、ゲート片177の爪部177bが通路閉鎖位置(図7に示す位置)から開放位置へと移動する。また、ソレノイド188への通電を中止すると、コイルバネ196の付勢力によって出力軸189が伸長方向に移動し、ゲート片177の爪部177bが通路閉鎖位置へと復帰する。
【0065】
また、ガイド190には、ゲート操作部材としての球抜きレバー198が一体的に設けられている。この球抜きレバー198は、外部からの手動操作によりソレノイド188の出力軸189を直接動かすためのものであり、球抜きレバー198により出力軸189を縮み方向に動かすことにより結果としてゲート片177を動かし、排出通路169を強制的に開放することができるようになっている。また、第2ハウジング162にカバー164を被せた状態であっても、球抜きレバー198がカバー164の透孔199を通じて外方へ突出する構成とし、カバー組み付け状態にあっても手動操作可能としている。
【0066】
ガイド190に球抜きレバー198を取り付けた上記構成によれば、仮にソレノイド188が故障し、ソレノイド駆動によるゲート片177の動作が不可能となったとしても、球抜きレバー198の手動操作によりゲート片177の動作、すなわち排出通路169の開閉を行うことができる。これにより、ソレノイド故障時にあっても、遊技終了時などにおける貯留球の下皿41への回収が可能となる。
【0067】
因みに、取込通路168側のゲート駆動機構に関しては、誤操作防止のためにゲート操作部材(球抜きレバー)を設けていない。つまり、排出通路169側では、例え球抜きレバー198が誤って操作され、遊技者の意に反して排出通路169が開放されたとしても遊技球は下皿41に排出されるだけであり、遊技者にとっての実損は無い。これに対し、取込通路168側に球抜きレバーを設けた場合、該球抜きレバーが誤って操作され遊技者の意に反して取込通路168が開放されると、遊技球がホール側(島)に取り込まれてしまい不都合を招く。こうした理由から、取込通路168側には、外部操作可能なゲート操作部材(球抜きレバー)を設けていない。但し本実施の形態では、第2ハウジング162においてハウジング内部のソレノイド181の出力軸182に通ずる位置に透孔200が設けられている。従って、この透孔200に棒状の道具等を差し込んでソレノイド181の出力軸182を動かし、ゲート片175による取込通路168の開放を強制的に行わせることが可能となっている。なお、図8中、符号204は、ソレノイド188を駆動するための回路基板である。
【0068】
また図7に示すように、取込通路168には、ゲート片175のすぐ下流側に球検知手段としての上下一対のカウントセンサ201,202が設置されている。これらカウントセンサ201,202は、ゲート片175による取込通路168の開放時において当該取込通路168を通過する遊技球を検知するものであって、同センサ201,202により遊技の開始条件である所定個数の遊技球の取込が確認できるようになっている。
【0069】
より詳しくは、カウントセンサ201,202は、発光素子及び受光素子を備えた周知の光学式センサにて構成されており、取込通路168を挟んで例えば第1ハウジング161側に発光素子が、第2ハウジング162側に受光素子が配設されている(逆も可)。また、各センサ201,202は、取込通路168の中心線(突条173)よりも横にずれた位置で、且つ1つの遊技球を同時に検出可能な間隔で設置されている。
【0070】
図11を用い、カウントセンサ201,202による遊技球検知の概要を説明する。なお、図11(a)は各センサ201,202に対する遊技球の通過位置を示し、図中、B1,B2,B3の各通過課程での遊技球を示す。また、図11(b)は遊技球通過に伴う各センサ201,202の出力波形(波形整形後の矩形波形)を示し、便宜上遊技球の通過時にON出力となる論理を示す。
【0071】
遊技球がゲート片175を通過した後、図11(a)のB1位置に達すると、上側のセンサ201の出力がONとなり(t1のタイミング)、続いてB2位置に達すると、下側のセンサ202の出力がONとなる(t2のタイミング)。その後、上側のセンサ201の出力がOFFになり(t3のタイミング)、更にB3位置に達すると下側のセンサ202の出力がOFFとなる(t4のタイミング)。この場合、所定の時間条件の下、上側のセンサ201→下側のセンサ202の順で各センサがONした時にのみ遊技球が正規に取り込まれたと判断される。すなわち、上側のセンサ201がONしてから下側のセンサ202がONするまでに所定時間を経過した場合や、通常時とは逆に下側のセンサ202→上側のセンサ201の順で各センサがONした場合には、エラーとなって、その旨が報知等されるとともに遊技が禁止されるようになっている。故に、例えば、遊技球にひも等を付けてあたかも遊技球が取り込まれたようにするなどの不正行為が防止できるようになっている。
【0072】
ところで、上記の如く上下一対のカウントセンサ201,202により遊技球を検知する場合、遊技球は自由落下中に加速されるため、上側のセンサ201前の通過速度と下側のセンサ202前の通過速度とが相違し、後者の方が通過速度が大きくなる。故に、上下各センサ201,202のON出力時間を比較すると、下側のセンサ202の方がON出力時間が短くなる(図11(b)で、T1>T2となる)。そこで、上下各センサ201,202のON出力時間を均等にすべく、各センサ201,202の配設位置を左右(横方向)にオフセットさせることを考える。具体的には、遊技球は球形状をなし中心付近の位置とそれよりも外寄りの位置とでは各センサの前方を通過する際の通過時間(すなわち、センサによる遊技球検知時間)が相違することから、図12に示すように、遊技球の中心を基準にして上側のセンサ201を外側に、下側のセンサ202を内側に配置する。
【0073】
上記構成によれば、上側のセンサ201では遊技球BがL1の距離で検知され、下側のセンサ202では遊技球BがL2の距離で検知される。このとき、L1<L2であるため、遊技球が加速されたとしても各センサ201,202のON出力時間を均等にすることが可能となる。これにより、カウントセンサ201,202による遊技球Bの検知精度が向上する。
【0074】
さらに図7に示すように、遊技球通路167には、その上流部に貯留球検出センサ203が設置されている。この貯留球検出センサ203も同様に発光素子及び受光素子を備えた周知の光学式センサにて構成されており、遊技球通路167を挟んで例えば第1ハウジング161側に発光素子が、第2ハウジング162側に受光素子が配設されている(逆も可)。この貯留球検出センサ203によれば、遊技可能な所定個数の遊技球が遊技球通路167内に貯留されているがどうかが検出できるようになっている。本実施の形態の場合、遊技球通路167内に5個(1ベット分)の遊技球が貯留されているかどうかが検出される。また、カウントセンサ201,202の出力と貯留球検出センサ203の出力とをモニタし、貯留球検出センサ203により遊技球を検知しつつもカウントセンサ201,202により遊技球が検知できない場合等は、球詰まりなどのエラーや不正行為が生じたと判断することも可能である。
【0075】
また、上記各センサ201〜203は、実際には第1ハウジング161又は第2ハウジング162の通路壁に設けられた光透過孔を通じて発光又は受光し、遊技球Bの通過を検知するが、その光透過孔が長尺状に形成されている。つまり、図13に示すように、光透過孔204は、遊技球の通過方向に対して垂直方向に延びる長尺状をなし、その光透過孔204を通じて発光又は受光される。この場合、光透過孔204が長尺状に形成されるため、光透過孔204にほこり等が付着したりしても直ちに発光又は受光が不能になるわけでなく球検知精度の低下が抑制できる。また、光透過孔204は、任意な形状で拡張されるのでなく長尺状に拡張されているため、不要な光の乱反射を招くこともない。なお、上記各センサ201〜203を構成するLED等の発光素子又は受光素子は、各ハウジング161,162の外表面に設けられる回路基板(例えば図8の回路基板204)に設置されるようになっており、素子間の発受光は光透孔孔204を通じてなされるようになっている。
【0076】
次に、図14を用い、取込装置23による実際の遊技球の取込動作を説明する。図14(a)は初期状態を示し、同(b)は遊技球Bの取込状態を示し、同(c)は遊技球Bの排出状態を示す。なお、実際の遊技に際し、遊技球通路167には続々と遊技球Bが入ってくるが、図14(a)〜(c)では、1ベット分の遊技に必要な5個の遊技球Bのみを図示している。
【0077】
図14(a)に示す初期状態では、ソレノイド181,188が何れも非通電の状態にあり、ゲート片175,177は何れも閉鎖位置にある。故に、これらゲート片175,177を通じての遊技球Bの通過は許容されていない。つまり、遊技球通路167内の複数の遊技球Bのうち、先頭の遊技球が取込用及び排出用の両ゲート片175,177にて支持された状態となっている。このとき、先頭から上流側へ5個目の遊技球は、貯留球検出センサ203によりその存在が検出される。
【0078】
また、図14(b)に示す遊技球Bの取込状態では、ソレノイド181の通電によりゲート片175が開放位置に動作する。これにより、遊技球Bが取込通路168内をゲート片175の下流側に流れて遊技球取込が行われる。なお、遊技球通路167内を流下してくる遊技球Bは、ゲート片177に衝突し、その際ゲート片177にて流れの勢いが吸収されると共に一瞬停止状態となり、その後取込通路168へと流れる。このとき、取込通路168では前後する遊技球が互いに離間した状態で流下し、カウントセンサ201,202にて確実に遊技球Bの通過が検知される。
【0079】
さらに、図14(c)に示す遊技球Bの排出状態では、ソレノイド188の通電によりゲート片177が開放位置に動作する。これにより、遊技球Bが排出通路169内をゲート片177の下流側に流れて遊技球排出が行われる。このとき、遊技球Bは、ゲート片175上を転がりながら通過する。
【0080】
また、裏セット盤16の裏側には、遊技中の所定条件の成立時において遊技球の払出を行う払出機構が設けられている。すなわち、図4に示すように、裏セット盤16の裏側の最上部にはタンク25が設けられており、このタンク25には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク25の下方にはタンクレール26が連結され、更にタンクレール26の下流側にはケースレール27が連結されている。払出装置28はケースレール27の下流側に設けられ、所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が行われる。そして、払出装置28より払い出された遊技球は払出通路29を通じて前記上皿18に供給される。
【0081】
ここで、タンクレール26、ケースレール27、払出装置28等の払出機構は、後述するベルトユニット70(実際には、同ベルトユニット70を収容するカバー135)を迂回するようにして配置されている。また、図4(遊技機1の背面図)では右端の上下部分で前面枠3が開閉可能に軸支されており、前述の払出機構は軸側に配置されている。この場合、払出機構には多数の遊技球が貯留されその重量は自ずと大きくなるが、払出機構が軸側に設けられるため、前面枠3の開閉を支障なく行うことができるようになる。またこのとき、軸部材(ヒンジ31,32)にかかる重量負担が軽減されるため、同軸部材(ヒンジ31,32)を保護する効果も併せて得られる。払出機構と同様に前記取込装置23も軸側に設けられていることから、遊技球の取り扱いに関する機構が全て軸側にまとめられ、遊技球の流れに関する不具合時の対応も容易になる。
【0082】
前記投入操作等が行われた場合、取込装置23が作動し、これにより上皿18にある遊技球が所定個数ずつ取り込まれる。また、遊技中に所定条件が成立した場合には、払出装置28が作動し、これによりタンク25に貯留されている遊技球が、払出通路29等を介して基本的には上皿18に払い出される。
【0083】
一方、前述したように前面扉4の前面下方には下皿形成部材5が配設されており、その下皿形成部材5に下皿41が形成されている。また、下皿形成部材5には、その奥方の側面に排出口42が形成されている。前記上皿18内に遊技球が満タンに貯留されている状態であって更に遊技球が払い出される場合には、排出口42を介して下皿41にも遊技球が払い出されるようになっている。すなわち、図示は省略するが、裏セット盤16に設けられた払出通路29は二通路に分岐され、その一方が上皿18に連通し、他方が下皿41に連通する構成となっている。排出口42の上方にはスピーカ43が設けられている。なお、下皿41に隣接して灰皿44が形成されている。
【0084】
ここで、前面扉4前面の膨出部よりなる操作部100は、その下面が台形状(凸状)に切り欠かれており(実際には、後述するストップボタン操作面113の下方部分が切り欠かれている)、その切り欠きにより形成された領域にスピーカ43が設置されている。スピーカ43は、上下方向に限られた空間で十分な音量を確保するため横長の形状をなす。操作部100の下方空間(切り欠きによりできた空間)は、下皿41に貯まった遊技球を掻き出すために手を差し入れる空間でもある。この場合、操作部100の下方空間において、スピーカ43は、その上方及び左右が操作部100により、下方が下皿41(下皿形成部材5)によりそれぞれ囲まれるようになっている。
【0085】
また、図2等からも明らかなように、遊技機前方から見て下皿形成部材5にて重複しない領域にスピーカ43が配置され、スピーカ43の音が下皿形成部材5又は同部材5(下皿41)内に貯留される遊技球に遮られないようになっている。要するに、スピーカ43は概ね四方が囲まれ、前方にのみ、すなわち遊技者側にのみ開放されるようになっている。故に、遊技機1毎の遊技者にとってはスピーカ43の音がよく聞こえ、隣接する遊技機1の他の遊技者にとってはスピーカ43の音があまり聞こえない。従って、各の遊技者にとって隣からの音が耳障りになるといった不都合が抑制できる。
【0086】
下皿形成部材5には球抜き穴45が形成されており、球抜きボタン46を押すことで図示しない球抜き機構が連動し、下皿41に貯まった遊技球が球抜き穴45から下方に排出されるようになっている。
【0087】
図3,図15に示すように、前面扉4を閉じた状態において、当該前面扉4にはベルトユニット70のすぐ前方位置に前面パネル60が配設されており、その前面パネル60には3つの表示窓61,62,63が設けられている。各表示窓61〜63は横並びとなるように設けられ、各表示窓61〜63を通して内部が視認可能となっている。
【0088】
また、前面パネル60の背面には、これも同様にパネル状をなすフロントライト部材64が重ね合わせるようにして取り付けられている。フロントライト部材64は発光手段を構成するものであり、光源(ライト)と、光源からの光をパネル面に沿って導入しかつパネル面に略垂直な方向に反射させパネル外部へ発する透明な導光パネルとを有して構成されている。つまり、このフロントライト部材64によればその後方に向けて略垂直に面発光が行われ、後述するベルトユニット70のベルト表面(図柄)が明るく照射されることとなる。この場合、表示窓61〜63による図柄の視認範囲に対して面発光が行われる。なお、本実施の形態では、表示窓61〜63毎に個別に光源が設けられている。すなわち、図3に示すように、それぞれ光源65,66,67及びそれらに対応したインバータ65a,66a,67aが、個別に設けられている。
【0089】
また、前面扉4において、環状部6及び表示部120で囲まれる中央部分は中央パネル部となっており、この中央パネル部には上下2枚の保護パネル35,36が配設されている。これら保護パネル35,36は樹脂又はガラス等による透明なパネルであり、上側パネル及び下側パネルを構成する。これら上下の保護パネル35,36の間には、両パネルを区画するための棒状の仕切部材37が配設されている。図15に示すように、下側の保護パネル36は、前述した前面パネル60及びフロントライト部材64に重ね合わせるようにして幾分上向きに傾斜して設けられている。これに対し、上側の保護パネル35は、幾分下向きに傾斜して設けられている。これにより、上下の保護パネル35,36はいずれも遊技者に対向するように設けられることとなり、各パネル35,36への視認性が向上するようになっている。
【0090】
次に、図柄表示装置としてのベルトユニット70の構成を図3、図15及び図16を用いて説明する。図3に示すように、ベルトユニット70は、前面扉4の裏側において前方より裏セット盤16に設置されている。すなわち、ベルトユニット70は、四角枠状をなす金属製の支持フレーム80を具備しており、その支持フレーム80の上部2カ所に固定部81が設けられている。そして、固定部81に取付金具82が取り付けられ、この取付金具82を介して支持フレーム80が裏セット盤16に取着固定されている。因みに図16に示すように、支持フレーム80の下部には係止穴83,84,85が設けられており、各係止穴83〜85に裏セット盤16側の係止部(図示略)が係止されることにより、ベルトユニット70の前後方向の位置決めがなされるようになっている。つまり、各係止穴83〜85は前後に複数(例えば2つ)設けられ、その前後の係止穴83〜85の何れを用いるかによりベルトユニット70の傾斜角度が決定されるようになっている。
【0091】
また、支持フレーム80には、可変表示手段を構成する左回転体71、中回転体72及び右回転体73が収納されている。図15,図16に示すように、各回転体71〜73はそれぞれ、支持フレーム80に回転可能に軸支された駆動ローラ74及び従動ローラ75と、両ローラ74,75間に掛け渡されたベルト(無端状ベルト)76とを備えている。駆動ローラ74には、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯74aが等間隔に設けられ、従動ローラ75にも同様に、その回転方向に沿って左右両縁部に複数の外歯75aが等間隔に設けられている。これに対し、ベルト76には、その左右両縁部に前記外歯74a,75aと同じ間隔で係合穴76aが設けられている。そして、ベルト76の係合穴76aを両ローラ74,75の外歯74a,75aに係合させるようにしてベルト36が両ローラ74,75に掛け渡されている。本実施の形態では、従動ローラ75は駆動ローラ74よりも小径であるとするが、それらは同じ径であっても、従動ローラ75の方が大径であってもよい。また、駆動ローラ74を上に、従動ローラ75を下に配置するが、それらを上下逆に配置してもよい。かかる構成下、円形状のリールで回転体を構成した場合とは異なり、ベルト76(回転体71〜73)は全体として扁平状に構成されることとなる。
【0092】
各回転体71〜73の駆動ローラ74は、それぞれステッピングモータ等よりなるモータ77,78,79に連結されている。そして、各モータ77〜79の駆動により各回転体71〜73が個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動されるようになっている。回転体71〜73が回転すると、各表示窓61〜63を通して回転体71〜73(各ベルト76)が上から下へ向かって移動しているかのように視認される。なお、上記のローラ機構をプーリやギア等を用いた他の機構に変更することも可能である。
【0093】
各ベルト76の外表面には、それぞれ識別情報としての図柄(シンボル)が多数付されている。これらの図柄のうち、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄数は、主として表示窓61〜63の上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施の形態では、各回転体71〜73毎に3個ずつの図柄が視認可能となるよう表示窓61〜63の上下方向の長さが設定されている。ベルト76の外表面にはつや消し加工が施されており、ベルト表面は全体が非光沢面となっている。それ故に、前述の通りフロントライト部材64により面発光が行われ、ベルト表面に正面から光が照射される場合にも、ベルト表面が過剰に反射することが抑制できるようになっている。なお、ベルト76に付された図柄以外の部位だけを非光沢面とすることも可能である。
【0094】
各回転体71〜73の前方には、各ベルト76の係合穴76aを隠すための目隠手段としてのプレート部材86が設けられている。このプレート部材86は、各回転体71〜73の配列方向に延びるようにして各回転体共通に設けられており、各回転体71〜73毎に対応する縦長形状の透孔87,88,89が形成されている。この透孔87〜89は前記表示窓61〜63と略同じ大きさを有し、各透孔87〜89の両サイドの板部により各ベルト76の係合穴76aが前方から隠されるようになっている。この場合、プレート部材86は、駆動ローラ74及び従動ローラ75の間のベルト周回域に配設され、特に、ベルト76に接触することがない程度に当該ベルト76に近接して配設されている。
【0095】
また、各透孔87〜89の上下には、プレート部材86の一部を所定角度に折り曲げた集光板90が設けられており、この集光板90により、前記フロントライト部材64から発せられる光が中央方向に集められるようになっている。プレート部材86は、左右の取付部91で支持フレーム80の両側面に取り付け固定されている。なお、図3においても実際にはベルトユニット70の前面にプレート部材86が取り付けられるのであるが、図3では便宜上プレート部材86を取り外した状態で図示している。
【0096】
さらに、本ベルトユニット70には、表示窓61〜63を介して視認可能な図柄を後方より照明するためのバックライト92(後方発光手段)が設けられている。このバックライト92は蛍光ランプ等により構成され、駆動ローラ74と従動ローラ75との間に配置される。
【0097】
次に、各回転体71〜73のベルト76に付される図柄について説明する。図17には、各回転体71〜73のベルト76についての図柄配列が示されている。同図は、ベルト76表面の展開図とみても差し支えない。同図に示すように、各ベルト76にはそれぞれ20個の図柄が一列に設けられている。図中、各図柄の左側には1〜20の連続番号を付しており、以下の説明では当該番号を適宜用いることとする。なお、各回転体71〜73のベルト76はそれぞれに同一図柄の数や配置順序が相違するものであるが、ここでは便宜上、その1つについてのみ図示し説明する。
【0098】
図柄としては、(1)ビッグボーナスゲームに移行するためのビッグボーナス図柄としての「7」図柄(例えば、図17の19番目の図柄)、(2)レギュラーボーナスゲームに移行するためのレギュラーボーナス図柄としての「BAR」図柄(例えば、図17の20番目の図柄)、(3)リプレイゲームに移行するための「リプレイ図柄」(例えば、図17の17番目の図柄)、(4)小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、図17の18番目の図柄)、「ベル」図柄(例えば、図17の16番目の図柄)、「チェリー」図柄(例えば、図17の15番目の図柄)、がある。
【0099】
本実施の形態において、ビッグボーナス図柄の組合せである「7」図柄が後述する有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにビッグボーナスゲームへの突入がなされ、レギュラーボーナス図柄の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、75個の遊技球の払出が行われるとともにレギュラーボーナスゲームへの突入がなされるようになっている。また、「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には、遊技球の払出は行われずリプレイゲームへの突入がなされるようになっている。
【0100】
更に、小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出が、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には40個の遊技球の払出が行われる。また、左回転体71の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には10個の遊技球の払出が行われる。すなわち、中回転体72及び右回転体73の「チェリー」図柄は遊技球の払出とは無関係であり、言わば無意味な図柄である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係に遊技球の払出が行われるため、左回転体71の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止された場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけの遊技球の払出が行われることとなり、結果として本実施の形態では20個の遊技球の払出が行われる。
【0101】
また、ベルト76に付される複数の図柄のうち、特定図柄(本実施の形態では「7」図柄)に関して、当該特定図柄上に分離形成された状態で透明性を有する多数の樹脂体が付着されている。多数の樹脂体を付着させた状態での「7」図柄の形態を図18に例示する。図18には(a)〜(d)の4事例を示し、そのうち図18(a)では、「7」図柄上に横方向に延びる線状の樹脂体50が多数付着されている。つまり、個々に線状をなす樹脂体50は所定の規則性を持たせて(例えば等間隔に)分離形成されており、これによりベルト表面に所定の樹脂パターンが形成されている。この場合、多数の樹脂体50との組み合わせにより図柄のイメージが確立されている。
【0102】
また、図18(b)では、「7」図柄上に点状の樹脂体50が多数付着されている。つまり、個々に点状をなす樹脂体50は所定の規則性を持たせて(例えば等間隔に)分離形成されており、これによりベルト表面に所定の樹脂パターンが形成されている。図18(c)では、各樹脂体50が線状をなす場合において、ベルト周回方向における樹脂体50の長さが規定長さを越えないよう、当該樹脂体50が複数に区分して設けられている。更に、図18(d)では、樹脂体50を上下方向に延びる楕円状のものに変更している。
【0103】
上記構成によれば、表示窓61〜63を通じて樹脂体50に光(遊技店内の照明光やフロントライト部材64の光など)が照射されて樹脂体表面が光ることで、図柄の表示態様を際立たせ遊技の演出効果を高めることができる。また、多数の樹脂体50はまとめて設けられるのではなく、細かく分離した状態で設けられるため、比較的大きな曲率で湾曲させたとしても剥がれ等の不具合の発生が抑制される。樹脂体50は透明性を有するものであるため、図柄の視認性が損なわれることもない。更に加えて、ベルト表面に樹脂体50が付されているため、当該ベルト表面において局部的な立体感が得られる。また、仮にベルト裏面に樹脂体50が付される場合とは異なり、ローラ74,75との擦れにより当該樹脂体50が剥がれてしまう等の不都合が防止できる。なお、樹脂体50は無色である他、薄目の色、半透明色、または図柄と同一或いは類似した色を有するものであっても良く、これらの場合も図柄の視認性が損なわれることはない。
【0104】
また、上記特定図柄の全部又は一部を光透過部とし、ベルト76の背後からバックライト92による発光を行わせる構成としても良い。この場合、バックライト92の光は特定図柄の光透過部を通じて前方に伝わり、ベルト周回時において特定図柄の通過をより一層容易に視認できるようになる。そして、光透過部を通過した後、樹脂体50を透過する際に光が乱反射し、その結果、当該図柄をきらきらと光らせることができる。
【0105】
複数の樹脂体50を付着させる範囲は特定図柄(本例では「7」図柄)全体であることを必ずしも要しない。特定図柄の一部に樹脂体50が付着される場合にも、ベルト76の周回時又は停止時において特定図柄だけを特に際立たせることが可能となる。
【0106】
図19に示すように、本遊技機1には、各表示窓61〜63を結ぶようにして、横方向に平行となるように3本、斜め方向にたすき掛けとなるように2本、計5本の有効ラインが設定されている。すなわち、有効ラインとして、上・中・下の横ライン(上ライン、中央ライン、下ライン)と、一対の斜めライン(右上がりライン、右下がりライン)とが設定されている。勿論、最大有効ライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大有効ライン数を変更するようにしてもよい。図2に示すように、表示窓61〜63群の正面から見て左側にはベット数表示部95が設けられており、このベット数表示部95により、その都度有効化された有効ラインに応じてベット数相当の数字がセグメント表示されるようになっている。なお、遊技者に有効ラインを一層理解し易くするために、ベット数に応じて有効化されるラインを明示的に表示するライン表示部を設けてもよい。
【0107】
ベット数表示部95では、中央ラインからなる1ラインのみが有効化された場合に「1」がセグメント表示される。本実施の形態では、この1ラインが有効化されるためには5個の遊技球の投入(1ベット)が必要とされる。また、ベット数表示部95では、上下ライン及び中央ラインからなる3ラインのみが有効化された場合に「2」がセグメント表示される。本実施の形態では、この3ラインが有効化されるためには10個の遊技球の投入(2ベット)が必要とされる。さらに、ベット数表示部95では、全有効ライン(上中下ライン並びに右上がり及び右下がりライン)からなる5ラインが有効化された場合に「3」がセグメント表示される。本実施の形態では、この5ラインが有効化されるためには15個の遊技球の投入(3ベット)が必要とされる。すなわち、本実施の形態では、一遊技回の遊技に必要な最低限の遊技球の数(所定数)は「5個」に設定され、一遊技回の遊技に最大限投入可能な遊技球の数(最大投入数)は「15個」に設定されている。
【0108】
図1,図2に示すように、前記前面扉4の膨出部分に設けられた操作部100の左側には、各回転体71〜73を一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー101が設けられている。スタートレバー101は可変表示を開始させるべく操作される始動操作手段を構成する。スタートレバー101の右側にはストップボタン操作面113が設けられ、そのストップボタン操作面113には、回転中の各回転体71〜73を個別に停止させるためのストップボタン102,103,104が設けられている。各ストップボタン102〜104は、停止対象となる回転体71〜73に対応する表示窓61〜63毎にそれぞれ設けられている。ストップボタン102〜104は、可変表示を停止させる停止手段、及び可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。なお、本実施の形態では、前記ストップボタン102〜104が押圧操作されないまま所定時間経過すると、前記回転体71〜73が停止させられるよう構成されている。
【0109】
操作部100(前面扉4の膨出部分)の上面には平坦状の操作補助面105が形成されている。この操作補助面105は、その背後の上皿18を取り囲むようにしてアーチ状に設けられ、遊技機前面との間に上皿18と略同形状の開口部106が形成されている。前面扉4を閉じた状態では、この開口部106を介して上皿18が上方に開口する構造となっている。また、操作補助面105は、前方(手前側)に向けて下降するよう僅かに傾斜して設けられている。但し、その傾斜はなくてもよし、逆に後方に向けて下降する傾斜であってもよい。
【0110】
ここで、操作補助面105においてストップボタン102〜104(ストップボタン操作面113)の直上部分は、その前後方向の幅が略均一であり、操作補助面105の後方縁部(図1のL部)は直線状に構成されている。この場合、遊技者が各ストップボタン102〜104を親指で押圧操作することを想定すると、人差し指や中指など他の指を操作補助面105の後方縁部(L部)にかけるようにするとよい。その状態で手を左右に移動することにより、操作補助面105上を沿うようにして、各ストップボタン102〜104を連続的に押圧操作することができるようになる。言い換えれば、上皿部分に指をかけて上記押圧操作を行うことができる。要するに、操作補助面105が平坦でありかつその後方縁部が直線であるため、その操作補助面105を利用し、各ストップボタン102〜104の連続的な押圧操作を素早くかつスムーズに実施することができる。
【0111】
また、上皿18(本実施の形態では特に図5に示す副上皿部18)には、操作補助面105側を幾分高くするようにして段差や傾斜を設けておくようにしてもよい。すなわち、上皿18の前方が高く、後方が低くなるよう高低差を設けておく。これによれば、上皿18内に遊技球が貯留されたとしても多くは上皿18の低い部位(すなわち、操作補助面105から離れた部位)に貯まることとなる。それ故、上皿18を指かけ部として利用する場合に、指と遊技球とが干渉するといった不都合が回避できる。
【0112】
さらに、操作補助面105には、遊技情報等を記した情報シールS2が貼り付けられるようになっている。つまり、操作補助面105は、情報シール貼り付け面ともなっている。
【0113】
スタートレバー101の上方(すなわち、遊技者にとっては左手側)において、操作部100の操作補助面105には、遊技球を投入するための入力手段を構成するボタン状のベットスイッチが設けられている。本実施の形態では、ベットスイッチとして1ベットスイッチ107と、2ベットスイッチ108と、マックスベットスイッチ109とが設けられている。各ベットスイッチ107〜109は、共に遊技媒体(又は記憶遊技媒体)たる遊技球を必要数分だけ投入するためのものである。
【0114】
1ベットスイッチ107に関しては、1回押圧操作される毎に、5個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(5個)以上存在する場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「5個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「5個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0115】
また、2ベットスイッチ108に関しては、1回押圧操作される毎に、10個の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(10個)以上存在する場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「10個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、2ベットスイッチ108の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「10個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。
【0116】
さらに、マックスベットスイッチ109は、前記1ベットスイッチ107等の複数回(3回)の押圧操作を省略することができるよう設けられているものであって、1回押圧操作される毎に、15個(3ベット分)の遊技球が投入されるよう設定されている。より詳しくは、後述するクレジットモード下においてクレジットされた仮想遊技球が所定数(15個)以上存在する場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「15個」だけ減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又はクレジットモードでないダイレクトモードの場合には、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作で、上皿18の遊技球が「15個」ずつ回収され、取り込まれるようになっている。本実施の形態における実際の遊技球の取込は、前述の通り取込装置23によって行われる。但し、特別遊技状態であるビッグボーナスゲーム中にあっては、マックスベットスイッチ109の1回の押圧操作により5個分(1ベット分)の遊技球が投入されるようになっている。
【0117】
また、本実施の形態では、前記5ラインが有効化された(15個の遊技球が投入された)時点で最大ベット(3ベット)状態となる。つまり、例えば、1ベットスイッチ107の3回の押圧操作或いはマックスベットスイッチ109の1回の押圧操作がなされた時点で、それ以上の投入は行われないようになっている。従って、本実施の形態では最大ベット(3ベット)状態となった上で、さらにベットスイッチ107〜109が押圧操作された場合には、該操作が無効化されるようになっている。但し、最大ベット(3ベット)状態となった上で、さらにベットスイッチ107〜109が押圧操作された場合には、その余分な操作に見合う分の遊技球をクレジット(仮想遊技球)として貯留記憶させるようにすることも可能である。
【0118】
さらに、前記操作部100において、スタートレバー101の近傍には、ボタン状の切換スイッチ110が設けられている。また、操作部100の右部において操作補助面105には、精算スイッチ111が設けられている。
【0119】
切換スイッチ110は、既に取り込まれ貯留記憶された状態となっている遊技球や、所定条件成立の結果遊技者に払い出される遊技球の取扱形式を変更するために操作される。すなわち、例えば電源投入時には、所定の最大値(例えば遊技球250個分:最大記憶数)となるまでの余剰の遊技球をクレジット(仮想遊技球:記憶遊技媒体)として貯留記憶するとともに、払い出された遊技球もクレジット(仮想遊技球)として貯留記憶するように設定しておく「クレジットモード」とし、切換スイッチ110が押圧操作されると、クレジットがある場合にはその分を現実の遊技球として払い出すとともに、余剰の遊技球や獲得遊技球も現実の遊技球として直接払い出すように設定された「ダイレクトモード」に切り換えられるようにしておく。この切換スイッチ110が操作される度に「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とが交互に切り換えられるようにしておけば、遊技者は自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる切換スイッチ110は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。
【0120】
また、精算スイッチ111は、上皿18に貯留されている遊技球を下皿41に排出するためのものである。すなわち、遊技者が遊技を終了して上皿18に貯留されている遊技球を取り出そうとした場合に、当該精算スイッチ111が押圧操作されることで上皿18内の遊技球が下皿41に排出される。なおこのとき、誤動作防止のために、精算スイッチ111が一定時間以上押圧操作された場合のみその操作を有効とする条件を付しても良い。
【0121】
これに加え、精算スイッチ111は、各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により一旦取り込まれた遊技球や、クレジットモード下でクレジットされている遊技球を払い出す機能をも具備すると良い。より具体的には、遊技に際し、(イ)各ベットスイッチ107〜109の押圧操作により取り込まれた遊技球、(ロ)クレジットモード下でクレジットされている遊技球、(ハ)上皿18に貯留されている遊技球、について、上記(イ)〜(ハ)がいずれも存在する場合、精算スイッチ111が1回押圧操作される度に、(イ)→(ロ)→(ハ)の順に遊技球の精算が行われる。つまりこのとき、精算スイッチ111が計3回押圧操作されることで、上記(イ)〜(ハ)の遊技球が全て下皿41に排出(精算)されることとなる。なお、上記(イ)〜(ハ)の遊技球のうち、該当するものが1つ又は2つであれば、その都度の精算スイッチ111の押圧操作に伴いその該当する遊技球が精算される(優先順位は(イ)→(ロ)→(ハ))。因みに、精算スイッチ111に代えて、レバースライド操作によって上皿18の遊技球が下皿41に排出される構成であってもよい。また、上記(イ)〜(ハ)の遊技球をそれぞれ精算するためのスイッチを個別に設けることも可能である。
【0122】
さらに、前面扉4の表示部120には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶された遊技球数を表示する記憶数表示手段としての残数表示部121と、獲得遊技球の個数を表示する獲得数表示部122と、ビッグボーナスゲーム中の情報(例えばゲーム回数等)を表示するための情報表示部123とがそれぞれ設けられている。本実施の形態では、これら各表示部121〜123は3桁或いは2桁の7セグメント表示器によって構成されているが、桁数は特に限定されるものではないし、液晶表示器等によって代替することも当然可能である。
【0123】
ところで、本実施の形態においては、前記クレジットモード時における最大貯留記憶個数は上述したように例えば「250個」(50ベット分相当)に設定されている。そして、前記残数表示部121には、「0」〜「250」までの貯留記憶数が表示可能となっている。クレジットモード時においては、この残数表示部121の表示される数字は、1ベット毎に5ずつ(マックスベットでは15ずつ)減算されて表示されることとなる。従って、当該残数表示部121に表示されている数値が5の倍数でない場合には、現時点での貯留記憶数が「0」〜「4」の間の端数分存在していることを遊技者は容易に認識することができる。
【0124】
なお、遊技機1(前面扉4)の上部には、ビッグ報知部、リプレイ報知部、小役報知部等の各種報知部(図示略)が適宜設けられるとよい。これら各種報知部は遊技機1の上部以外の場所に設けてもよいし、共通の報知部で異なる態様の報知を行うようにしてもよい。また、かかる報知部として環状部6,7を利用してもよい。例えば、ビッグ報知部は、各回転体71〜73の停止時に「7」図柄が有効ライン上に揃った場合、ビッグボーナスゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。リプレイ報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に「リプレイ」図柄が有効ライン上に揃った場合、リプレイゲームを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。小役報知部は、各回転体71〜73の回転停止時に小役図柄としての「スイカ」図柄等が有効ライン上に揃った場合、所定数の遊技球を獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。なお、これら各報知部は表示によって報知することとしたが、これに代えて或いはこれに加えて、遊技機1(前面扉4の上部)に備えられるスピーカ11によって音声により報知してもよい。
【0125】
図4に示すように、遊技機1の背面において裏セット盤16には、遊技に関する各種の制御を行うための主基板(制御装置)131が設置されている。主基板131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む制御回路基板より構成されている。また、同じく裏セット盤16には、主基板131の横に並べるようにしてサブ基板132が設置されている。サブ基板132も同様に、CPU、ROM、RAM等を具備する。なお、主基板131及びサブ基板132は何れも透明又は非透明な制御基板ボックスに収容されており、この制御基板ボックスにて裏セット盤16に固定されている。
【0126】
その他図4において、ベルトユニット70は、ケース部材としての無色透明なカバー135内に収容されて一体化されている。裏セット盤16には、カバー135(ベルトユニット70)の側面に接するようにして、電源装置としての電源ユニット133が設置されている。図中の符号135aは通気孔である。電源ユニット133は、前述した主基板131、サブ基板132等の制御装置やその他払出装置28等に必要な電源を供給するための電源基板と、該電源基板を収容する無色透明な基板ボックスと、電源基板の内外で生じたノイズを排除するためのノイズ対策用の金属板とを具備し、それらが一体的に組み付けられて構成される。なお、裏セット盤16には、ベルトユニット70のすぐ横に縦長の凹部134が設けられており、この凹部134に電源ユニット133の側部が収容されるようになっている。これにより、電源ユニット133は、遊技機1の奥行き方向に延びる向きに縦長に配置される。
【0127】
図20は、主基板131等の電気的構成を説明するブロック図である。同図において、二重矢印は電源の接続及び方向を示し、通常の矢印は信号の接続及び方向を示している。電源ユニット133(電源基板)からの電源は、主基板131及び払出装置28へと供給される。また、サブ基板132へは、主基板131を介して電源が供給される。
【0128】
主基板131の入力側には、スタートレバー101の操作を検出するスタート検出センサ141、各ストップボタン102〜104の操作を個別に検出するストップ検出センサ142,143,144、1ベットスイッチ107の押圧操作を検出する1ベット検出センサ145、2ベットスイッチ108の押圧操作を検出する2ベット検出センサ146、マックスベットスイッチ109の押圧操作を検出するマックスベット検出センサ147、切換スイッチ110の押圧操作を検出する切換検出センサ148、各回転体71〜73(ベルト76)の回転位置(原点位置)を個別に検出する回転位置検出センサ151,152,153、払出装置28より払い出される遊技球を検出する払出検出センサ154、取込装置23より取り込まれる遊技球を検出する前記カウントセンサ201,202、取込装置23において1ベット分(5個)又はマックスベット分(15個)の遊技球を一度に取込可能か否かを検出するための貯留球検出センサ203等の各種センサが接続されている。
【0129】
主基板131の出力側には、電源ユニット133を介して前記払出装置28が接続されている。また、この他にも主基板131の出力側には、前記各モータ77,78,79、ベット数表示部95、残数表示部121、獲得数表示部122、情報表示部123、ソレノイド181,188等が接続されている。
【0130】
さらに、主基板131の出力側にはサブ基板132が接続されている。サブ基板132の出力側には、発光体8,9、各ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等が接続されている。主基板131からは、サブ基板132に対しその時々の遊技情報が信号として送信されるようになっている。各遊技情報に関する信号を入力したサブ基板132では、各種信号に基づき、自身の制御プログラムに基づき、種々の演出を実行する。なお本実施の形態では、サブ基板132により、「発光体制御手段」、「フロントライト制御手段」等が構成される。因みに、発光体制御とは、環状部6,7内の発光体8,9を一方向又は双方向に周回させたり、同発光体8,9を一斉に点灯させたりする制御を言う。また、フロントライト制御とは、各回転体71〜73のベルト76を停止させる順序を遊技者に教示すべく、その停止順序に合わせて各回転体71〜73に対応するフロントライト部材64の各光源65〜67を順に発光させる制御を言う。
【0131】
主基板131及びサブ基板132は、上述の通りCPU,ROM,RAM等を備えているが、以下の説明では、それらの現実の構成自体に拘束されず、主基板131及びサブ基板132を機能実現手段の集合体としてとらえて説明する。すなわち、以下に説明する各種機能はCPUの制御下で実現される機能であり、その制御プログラムはROM(場合によってはRAM)の記憶内容に基づくものであり、その時々の必要なデータはRAMに一時的に記憶保持されることとなるが、それらのプログラム上の要件等については適宜のテーブル構成を採用する等で当業者がなし得るものであるため、個々には説明しない。但し、本実施の形態の遊技内容を把握する上で必要がある場合等については、適宜具体的な説明をする。
【0132】
主基板131は、「小役抽選手段」を備えている。小役抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役払出条件が成立したか否かの抽選を行い、これによって小役フラグの成立の有無が決定される。なお、小役の抽選は、他の抽選とともに、遊技球の投入個数(ベット数)に応じて変化するよう構成されており、概して投入個数が多い程遊技者に有利な抽選結果が得られるようになっている。
【0133】
主基板131は、「小役制御手段」を備えている。小役制御手段は、通常遊技中に小役フラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述する小役成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的に小役図柄を有効ライン上に停止させる。
【0134】
主基板131は、「リプレイゲーム抽選手段」を備えている。リプレイゲーム抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、リプレイゲーム移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってリプレイフラグの成立の有無が決定される。
【0135】
主基板131は、「リプレイゲーム制御手段」を備えている。リプレイゲーム制御手段は、通常遊技中にリプレイフラグが成立している場合、各回転体71〜73の停止時に、後述するリプレイ成立テーブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にリプレイ図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にリプレイ図柄が停止することを条件に、次回の遊技を無償で行うことができるようにするものである。勿論、このリプレイゲームが行われる場合にも各種抽選は実行されている。
【0136】
主基板131は、「ビッグボーナス抽選手段」を備えている。ビッグボーナス抽選手段は、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、ビッグボーナス移行条件が成立したか否かの抽選を行い、これによってビッグボーナス成立フラグの有無が決定される。
【0137】
主基板131は、「ビッグボーナス制御手段」を備えている。ビッグボーナス制御手段は、通常遊技中に、前記ビッグボーナスフラグが成立すると、各回転体71〜73の停止時に、後述するビッグボーナス成立テーブルの内容を参照しつつ、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にビッグボーナス図柄を有効ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にビッグボーナス図柄が停止することを条件に、予め設定された所定の遊技回数(ここでは30回)を上限として、現状遊技状態である通常遊技から特別遊技状態たるビッグボーナスゲームに移行させ、その後、原則的には元の通常遊技状態に復帰させるものである。
【0138】
主基板131は、「ビッグボーナス中抽選手段」を備えている。ビッグボーナス中抽選手段は、ビッグボーナス中にのみ有効化され、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、小役図柄の抽選及びジャックインの抽選を行い、小役フラグ及びジャックインフラグの成立の有無が決定される。そして、前記ビッグボーナス制御手段は、小役フラグの成立によって所定の小役図柄(例えば「スイカ」図柄)を有効ライン上に揃わせるべく小役成立テーブルを参照しつつ各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。
【0139】
また、前記ビッグボーナス制御手段は、前記ジャックインフラグの成立によってジャックインさせるべく、リプレイ成立テーブルの内容を参照しつつ、各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインとは、ビッグボーナスゲーム中に所定のボーナスゲームを実行させる状態であり、具体的には「リプレイ」図柄が揃うことによって生じる。従って、ジャックイン実行のためにビッグボーナス制御手段は、ジャックイン図柄(リプレイ図柄)を有効ライン上に揃わせるべく各回転体71〜73を半強制的に引き込み停止制御する。ジャックインされるとジャックインゲームが実行される。
【0140】
ここで、ジャックインゲームについて説明する。ジャックイン図柄が有効ラインに停止すると、予め設定された所定のゲーム回数(ここでは12回)を上限として、現状遊技状態であるビッグボーナスゲーム中のうちの特殊なゲームであるジャックインゲームに移行し、その後元のビッグボーナスゲームに復帰する。該ジャックインゲーム中は、有効ラインが1ライン(中央ライン)のみとされている。該ジャックインゲーム中においては、スタート検出センサ141からの検出信号が入力されたタイミングによって、所定の図柄(ここでは、リプレイ図柄)の抽選を行う。かかる図柄の抽選は、通常の抽選とは異なり、リプレイ図柄が有効ライン(中央ラインのみ)に揃った場合に所定個数(例えば75個)の遊技球が払い出されるように設定しておき、かかるリプレイ図柄を遊技球払出図柄として、当該遊技球払出図柄が揃う条件を満たすか否かの抽選とされている。そして、前記抽選の結果、リプレイフラグ(ここでいうリプレイフラグは通常遊技中のものとは異なり、ジャックインゲーム用に新たに設定されたものである。)が成立した場合には前記遊技球払出図柄以外の図柄が有効ライン上に揃わないように各回転体71〜73を制御するものであり、しかも遊技球払出図柄が所定回数(例えば8回)揃った場合には前記所定の遊技回数(12回)に達していなくとも所定のボーナスゲームは終了する。
【0141】
ここで、ビッグボーナスゲームは、前記所定の遊技回数(30回)内で所定回数(例えば3回)を上限とするジャックインが可能であり、ビッグボーナスゲーム中のジャックイン中における遊技回数は前記30回の回数には加算されないようになっている。そして、ビッグボーナス制御手段は、前記所定の遊技回数(30回)内であっても、前記所定のボーナスゲームが所定回数(3回)終了した時点(3回目のジャックインによる所定のボーナスゲーム終了時点)でビッグボーナスゲームを強制的に終了させる。
【0142】
主基板131は、「回転体制御手段」及び「記憶手段」を備えている。回転体制御手段は、記憶手段の記憶内容に応じて各回転体71〜73を制御するものであり、特に記憶手段に記憶された各種テーブルの記憶内容に応じて各回転体71〜73(駆動ローラ74ひいてはベルト76)の停止位置を制御するものである。
【0143】
記憶手段(ここではROMであるがRAMであってもよい。)に記憶された各種テーブルとは、成立した各種フラグに応じて個々に設定されたものである。
【0144】
具体的には、例えば何らフラグが成立していない場合にいずれの図柄をも有効ライン上に揃えないようにするための「外れテーブル」、小役フラグに対応して所定の小役図柄を有効ライン上に揃えるための「小役成立テーブル」、リプレイフラグに対応してリプレイ図柄を有効ライン上に揃えるための「リプレイ成立テーブル」、ビッグボーナスフラグに対応して「7」図柄を有効ライン上に揃えるための「ビッグ成立テーブル」等の他、以上の成立図柄をどの有効ライン上に揃えるかを決定するための「ラインテーブル」等である。また、記憶手段は、前記クレジットモード時における仮想遊技球の数も記憶している。
【0145】
次に、以上の構成からなる遊技機1の作用につき、遊技方法を踏まえて説明する。
【0146】
遊技の開始に際し、遊技者は、クレジットが所定数以上あるか又は遊技球が上皿18に所定個数あることを条件に、ベットスイッチ107〜109を押圧操作することにより貯留記憶に基づく仮想遊技球又は実際の遊技球を投入する。該投入は、各ベット検出センサ145〜147によって検出され、その検出信号を受けて主基板131は遊技球(仮想遊技球を含む)の投入があったことを判断する。このとき、クレジットモード時であれば、貯留記憶されていた仮想遊技球が投入されることとなる。例えば、クレジットモード時において、15個以上の貯留数(クレジット数)がある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、残数表示部121における残数表示数を「15」だけ減じて表示するとともに、前記記憶手段は、「15」だけ減じた数を貯留記憶数として記憶する。これに対し、貯留数(クレジット数)が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは貯留数(クレジット数)が5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、当該押圧操作は無効化される。
【0147】
また、ダイレクトモード時であれば、上皿18にある実際の遊技球が取り込まれ投入されることとなる。例えばダイレクトモード時において、15個以上の遊技球が上皿18にある場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたようなときには、上皿18上の15個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれ、5個以上の遊技球が上皿18にある場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたようなときには、上皿18上の5個の遊技球が上記取込装置23によって取り込まれる。これに対し、遊技球が15個未満しかない場合にマックスベットスイッチ109が押圧操作されたとき、或いは5個未満しかない場合に1ベットスイッチ107が押圧操作されたときには、当該押圧操作は無効化される。
【0148】
主基板131は、その都度の遊技球投入数(=ベット数×5)に応じてベット数表示部95をセグメント表示させる。ここで、1ベットスイッチ107の1回の押圧操作(5個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「1」が表示されて中央ラインからなる1ラインのみが有効化される。また、1ベットスイッチ107の2回の押圧操作、又は2ベットスイッチ108の1回の押圧操作(10個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「2」が表示されて上下ライン及び中央ラインからなる3ラインが有効化される。さらに、マックスベットスイッチ109の押圧操作等(15個の遊技球の投入)であればベット数表示部95には「3」が表示されて上下ライン、中央ライン及び左右の斜めラインからなる5ラインが有効化される。なお、本実施の形態では、ベット数表示部95においてベット数、つまり有効ラインを表示することとしているが、これに代えて、或いはこれに加えて、有効ラインに対応する有効ライン表示ランプ等を設け、どのラインが有効化されているのかをより明示的に表示することとしてもよい。
【0149】
なお、クレジットモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による仮想遊技球投入の場合には、主基板131はクレジットされている遊技球の貯留記憶数をその分減算し、その減算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。また、ダイレクトモード下でのベットスイッチ107〜109の操作による遊技球投入の場合には、主基板131は取込装置23にその旨の信号を出力し、その分の遊技球を上皿18から取り込むよう取込装置23を駆動制御する。
【0150】
少なくとも1ラインが有効化されている時点で、遊技者がスタートレバー101を操作すると、その操作がスタート検出センサ141によって検出され、その検出信号を受けて主基板131はスタートレバー101の操作があったことを判断する。また、これとともに、その旨の情報をサブ基板132へと送信する。そして、主基板131は、全ての回転体71〜73(ベルト76)を一斉(同時でもよいし所定の時間差を設けてもよい。)に回転させるべく、モータ77〜79を駆動制御する。その結果、各ベルト76は、遊技者にとっては表面に付された図柄を目視することが困難な程度の速度で一方向に回転し、各表示窓61〜63を介して各図柄が上から下へ向かって可変表示されているよう映し出される。
【0151】
また、前記スタートレバー101の操作に基づく検出信号が主基板131に入力されたタイミングで、通常遊技中では、小役抽選手段、リプレイゲーム抽選手段、ビッグボーナス抽選手段による各抽選が行われる。
【0152】
小役抽選手段による抽選結果が、小役フラグ成立を意味する場合は、適宜の小役図柄を有効ライン上に停止させ得る権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。また、リプレイゲーム抽選手段による抽選結果が、リプレイフラグ成立を意味する場合は、リプレイゲームへ移行する権利がそのゲームにおいてのみ与えられる。すなわち、小役フラグ及びリプレイフラグは次ゲーム以降に持ち越されることはない。また、ビッグボーナス抽選手段による抽選結果がビッグボーナスフラグ成立を意味する場合は、ビッグボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そのフラグはビッグボーナスゲームへ移行するまで保持される。さらに、各抽選手段の抽選結果が、いずれの条件成立をも意味しない場合には、いずれのフラグもたたない。
【0153】
以上の各抽選手段による抽選が終了した後、遊技者がストップボタン102〜104を任意の順序で操作すると、その操作がそれぞれストップ検出センサ142〜144によって個別に検出され、各検出信号を受けて主基板131は各ストップボタン102〜104の操作があったことを判断する。すると、主基板131は、操作された各ストップボタン102〜104に対応した回転体71〜73を個別に停止させるべく、各モータ77〜79を停止制御する。
【0154】
これら各回転体71〜73(ベルト76)の停止位置は、上記各抽選手段による抽選結果である各成立フラグに基づき、主基板131の記憶手段に記憶されている前記各テーブルを参照して決定される。このとき、有効ラインから回転体回転方向手前の4図柄分までに成立フラグに対応した図柄が存在すれば、原則として、その図柄が積極的に有効ライン上に引き込まれるような制御がなされることとなり、回転体停止タイミングが4図柄分手前までの誤差であれば、その誤差を吸収することができる(引き込み停止制御)。その結果、遊技者が熟練していなくとも主基板131によって成立フラグに応じた図柄を有効ライン上に極力停止させることが可能となる。
【0155】
なお、所定のタイミング(例えば第1番目のストップボタン102、103又は104が押圧されたタイミング)において、サブ基板132は、発光体8,9、ランプ表示部10,12,13、スピーカ11,43、フロントライト部材64等を用いて各種の補助表示を行い、リーチ演出表示等を実行する。
【0156】
各回転体71〜73の停止時において、有効ライン上の停止図柄の組合せが、予め定められた所定の図柄の組合せである場合、即ち小役図柄の組合せ、リプレイ図柄の組合せ、ビッグボーナス図柄の組合せである場合、主基板131は各停止図柄の組合せに応じて払い出される遊技球数を獲得数表示部122に表示させる。
【0157】
主基板131は、獲得数表示部122への表示と並行して、各停止図柄の組合せに応じた数の遊技球を遊技価値として払い出すための払出制御を行う。かかる場合、原則として主基板131が電源ユニット133を介して払出装置28を駆動制御することにより、上皿18等へ直接的に現実の遊技球として遊技球の払出が行われる。ただし、切換スイッチ110の操作を切換検出センサ148が検出し、主基板131がクレジットモードであると判断した場合においては、貯留記憶できる最大値(250個分)に達していなければ、その分が直接払出装置28から払い出されることはなく、クレジット遊技球(仮想遊技球)として貯留記憶される。この場合、主基板131は、クレジットされている遊技球の貯留記憶数に今回獲得した遊技球数分を加算し、その加算値に応じた表示を残数表示部121に行わせるように表示制御する。勿論、この場合でも貯留記憶できる最大値である250個分を越えた分は払出装置28より直接遊技球が払い出される。
【0158】
そして、有効ライン上に揃った図柄が小役図柄或いは何ら払出のない図柄の組合せである場合には、通常遊技が続行される。一方、有効ライン上に揃った図柄の組合せがリプレイ図柄の組合せである場合にはリプレイゲーム制御手段によって次回のゲームを無償で行うことができるリプレイゲームが実行される。また、有効ライン上に揃った図柄の組合せがビッグボーナス図柄の組合せである場合にはビッグボーナス制御手段によってビッグボーナスゲームが実行される。ここで、本実施の形態の遊技機1では、ビッグボーナスゲームの終了条件として、所定回の遊技(30ゲームの終了又は3回のジャックインゲームの終了)の他、払出遊技球数が上限値(具体的には2250個)に達したか否かという条件も含まれるように構成されている。従って、30ゲーム又は3回のジャックインゲームの終了を待たずして払出遊技球数が上限値である2250個に達すると、そこでビッグボーナスゲームが終了されるようにして、必要以上に射幸性をあおらないようにしている。
【0159】
なお、小役図柄、リプレイ図柄、ビッグボーナス図柄等が有効ライン上に揃った場合、サブ基板132は、発光体8,9や、各ランプ表示部10,12,13、フロントライト部材64等を表示制御して小役成立や、リプレイゲームへの移行や、ボーナスゲーム成立を表示報知するとともに、スピーカ11,43を適宜駆動制御して音声報知する。なお、これらスピーカ11,43による音声報知は、遊技者への遊技価値返還による利益が大きいもの程大袈裟なもの(音量を大きくしたり、トーンを高くしたり、リズムを変化させる等)とすることが好ましい。各報知部の表示態様についても同様であり、例えばビッグボーナスゲームではめまぐるしく点滅させる等のように表示態様を変化させることによって、得られる利益の大きさを遊技者に推し量らせることができる。
【0160】
さて、本実施の形態の遊技機1では、取込装置23に関して以下の特徴的な効果を奏する。
【0161】
すなわち、遊技球通路167の一部を蛇行させて設けたため、上流側の遊技球より作用する力(遊技球の重力や流れの勢い)は当該蛇行部分にて減じられる。従って、ゲート片175,177への重力負担が大幅に軽減され、ひいては遊技球の取込動作を良好に行わせることができるようになる。この場合、遊技球を余分に取り込んだり、ゲート片175,177が破損したりする等の不都合が防止できる。また、遊技球通路167を蛇行させて設けることにより、十分な通路長を確保しつつも取込装置としてのコンパクト化も可能となる。
【0162】
また、遊技球通路167には、カウントセンサ201,201よりも上流側で遊技球の流れを一定に整えるための整流部170を設けたため、遊技球の流れを安定化させ、当該遊技球の検知を確実に行わせるようにすることができる。
【0163】
また、遊技球を取り込む際、当該遊技球を被衝突部たるゲート片177に衝突させ、その後カウントセンサ201,202による検知を行わせるよう構成した。この場合、遊技球を個々にゲート片177に衝突させることで、それまで数珠繋ぎ状に流れてきた遊技球が個別に離間される。故に、カウントセンサ201,202による球検知の際、それぞれの遊技球を確実に検知することができるようになる。
【0164】
カウントセンサ201等による光を透過させるための光透過孔204を長尺状に形成したため、光透過孔204にほこり等が付着したりしても直ちに発光又は受光が不能になるわけでなく球検知精度の低下が抑制できる。また、光透過孔204は、任意な形状で拡張されるのでなく長尺状に拡張されているため、不要な光の乱反射を招くこともない。以上より、遊技球の検知を高精度且つ確実に実施することができるようになる。
【0165】
上流側及び下流側の一対のカウントセンサ201,202(検知部)が遊技球の通過方向に対して横方向にオフセットして設けられているため、上流側のセンサ201と下流側のセンサ202とで遊技球検知の時間を調整することが可能となる。これにより、遊技球の取込を精度良く検知することが可能となる。
【0166】
排出通路169に設置したゲート片177は取込装置23外側から手動操作可能であるため、仮にゲート片177の電気的駆動が不可となった場合には、手動操作により排出通路169を介しての遊技球の排出を行わせることができる。その結果、遊技球の排出が不可能になるといった不具合の発生が未然に防止でき、遊技球の排出動作を支障なく行わせることが可能となる。
【0167】
さらに、取込装置23を遊技機1の軸側(向かって左側)に配置したことから、前面扉4を開放して取込装置23に不正を行おうとしても、当該前面扉4を大幅に開放させる必要が生じ、遊技ホール営業中における不正を未然に防止することができる。そして、上皿18が特殊形状をなして遊技球を遊技機1の軸側(向かって左側)に案内していることも相俟って、取込装置23への案内構成が簡易なものとなる。さらに、遊技球の払出装置28も遊技機1の軸側に配置されることから、遊技球の処理機構を全て遊技機1の軸側に集約することができ、遊技球処理に関するトラブルをその集約領域のチェックのみで済ませることができる利点がある。
【0168】
なお、以上説明した実施の形態の他、例えば次のように実施してもよい。
【0169】
(a)取込装置23において、上下2つのカウントセンサ201,202の配置を変更しても良い。その変更事例を図21に示す。図21(a)では、上記実施の形態とは逆に、遊技球通路167の中央線(図の突条173)を基準にして上側のセンサ201を内側に、下側のセンサ202を外側に配置している。また、図21(b)では、遊技球通路167の中央線を挟んで図の左右両側にカウントセンサ201,202を配置している。この場合、通路中央から各センサ201,202への距離を上下で一致させるか、或いは相違する構成とする。図21(c)では、遊技球通路167の中央線を挟んで図の左右両側にカウントセンサ201,202を各々2つずつ配置している。この場合、通路中央から各センサへの距離が左右それぞれで相違する構成としても良い。
【0170】
(b)上記実施の形態では、取込装置23の遊技球通路167において、遊技球を取り込む際に当該遊技球を被衝突部たるゲート片177に衝突させ、その後カウントセンサ201,202による検知を行わせるよう構成したが、この構成を変更しても良い。例えば、遊技球通路167を直角又はそれに近い角度で折り曲げ形成し、その折り曲げ部の下流側にて遊技球の通過を検知する構成とする。このとき、遊技球を個々に折り曲げ部の通路壁に衝突させることで、それまで数珠繋ぎ状に流れてきた遊技球が個別に離間される。故に上記実施の形態と同様に、それぞれの遊技球を確実に検知することができるようになる。なおこの場合、折り曲げ部の通路壁が被衝突部に相当するとも言える。また、遊技球通路167の折り曲げ部には、衝撃吸収部材としてのクッションシート等を設けたりしてもよい。
【0171】
(c)取込装置のゲート部材として爪形状のゲート片を用いたが、これを変更してもよい。例えば、中央部の支軸を中心に回転する歯車状のゲート部材を用いることも可能である。この場合、当該ゲート部材の回転により遊技球の通過が1つずつ許容される。また、排出通路側のゲート部材については支軸をハウジング外方へ突出させ、その支軸を手動で回転操作可能に構成するとよい(支軸がゲート操作部材に相当する)。これにより、ゲート部材の電気的な駆動が不能となったとしても、支軸を介してゲート部材を動かし、排出通路を強制的に開放させることが可能となる。
【0172】
(d)上記実施の形態では、ゲート片(ゲート部材)の駆動源としてソレノイドを用いたが、それ以外にステッピングモータ等、他の駆動手段を適宜用いることも可能である。
【0173】
(e)取込装置23において、取込通路168側のゲート片(取込用ゲート部材)は上記の通り電気駆動式のものを採用し、排出通路169側のゲート片(排出用ゲート部材)は電気駆動式に代えて手動式のものを採用することも可能である。
【0174】
(f)補助演出用の情報付与手段を遊技機1に設置する構成としてもよい。同情報付与手段は、例えば中央パネル部において表示窓61〜63の近傍(左右上下のいずれか)に設置したり、上側の保護パネル35(図2参照)の奥に設置したり、環状部6のうちトップ部6aに設置したりすればよい。情報付与手段としては、電気的表示装置の一種たる液晶表示装置を用いることが可能であり、さらに他の電気的表示装置、例えばCRT、ドットマトリックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等を用いてもよい。また、電気的表示装置以外にも、スピーカ等の音声発生装置を用いてもよく、これにより遊技者に対してダイナミックな音声演出が可能となる。さらに、音声発生装置たるスピーカ11,43と表示装置との組み合わせとして情報付与手段を構成してもよい。
【0175】
(g)上記実施の形態における図柄の種類、配列等はあくまでも一例にすぎず、例えば他の小役図柄を盛り込む等、任意の構成を採用することができる。また、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等を利用して図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。すなわち、図柄は識別性を有した情報(識別情報)としての機能を有するものであればよい。
【0176】
(h)上記実施の形態におけるスタートレバー101等に代表される操作手段や、残数表示部121等に代表される表示手段の配置はあくまでも一例に過ぎず、例えばスタートレバー101を右側に配置したり、レバーに代えてボタンにしたりする等、適宜変更することは何ら差し支えない。
【0177】
(i)遊技機1の全ての制御が主基板131により司られる構成としてサブ基板132を省略してもよい。また、サブ基板132を音声制御基板、ランプ制御基板といったように制御分担を細分化して複数基板によって構成することも可能である。
【0178】
(j)上記実施の形態ではビッグボーナスゲームを有する遊技機1について説明したが、一回のジャックインゲームからなるレギュラーボーナスゲームを行いうる遊技機に適用してもよい。また、逆にビッグボーナスゲームを省略したものとしてもよい。更に、ビッグボーナスゲーム後に所定条件成立(所定ゲーム回数の終了、所定フラグ成立等)まで遊技媒体(遊技球)の消費を抑えて、或いは遊技媒体(遊技球)の獲得のチャンスを増大させたゲームを進行し得るチャンスゲーム機能等の各種付加価値を設けたものとしてもよい。
【0179】
(k)上記実施の形態における遊技球の、1ベット当りの投入数(所定数)、最大投入数、払出個数等はあくまでも例示であって、上記数値に特に限定されるものではない。
【0180】
(l)上記実施の形態において説明した遊技機1の他、パチンコ機やアレンジボール機等の弾球及び球払出遊技機、あるいはスロットマシン等の回胴式遊技機に適用してもよいし、その他の遊技機に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における遊技機の斜視図である。
【図2】遊技機の正面図である。
【図3】遊技機本体と前面扉とを展開して横に並べて示す正面図である。
【図4】遊技機の背面図である。
【図5】上皿形成部材の斜視図である。
【図6】取込装置の構成を示す分解斜視図である。
【図7】第1ハウジングの内部構造を示す平面図である。
【図8】第2ハウジングを外側から見た平面図である。
【図9】整流部の構成を示す断面図である。
【図10】ゲート片による遊技球の貯留状態を示す平面図である。
【図11】カウントセンサによる遊技球検知の概要を示す説明図である。
【図12】カウントセンサをオフセット配置した状態を示す説明図である。
【図13】光透過孔の構成を示す説明図である。
【図14】取込装置の動作を説明するための説明図である。
【図15】ベルトユニット等を模式的に示す側断面図である。
【図16】ベルトユニットの斜視図である。
【図17】各回転体のベルトの図柄配列を示す説明図である。
【図18】樹脂体を付着させた図柄の形態を示す説明図である。
【図19】有効ラインの配列を説明するための図である。
【図20】主基板等の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図21】センサ配置の変更事例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…遊技機、2…外枠、3…前面枠、4…前面扉、18…上皿、23…取込装置、41…下皿、61〜63…表示窓、161…第1ハウジング、162…第2ハウジング、167…遊技球通路、168…取込通路、169…排出通路、170…整流部、172…突起、175,177…ゲート片、181,188…ソレノイド、198…球抜きレバー、199…透孔、201,202…カウントセンサ、203…貯留球検出センサ、204…光透過孔。

Claims (2)

  1. 貯留部に貯留された遊技球を順次取り込むと共に遊技球の取込をその都度検知する取込装置を備え、該取込装置により遊技球の取込が検知された場合に遊技を開始する遊技機において、
    前記取込装置には、遊技球を一列で通過させるための遊技球通路と、該遊技球通路を通過する遊技球を検知するための光学式の球検知手段とが設けられており、
    遊技球の重力落下方向に前記遊技球通路が設けられており、
    前記遊技球通路には遊技球の取込を許容又は阻止するための阻止許容部材が設けられており、該阻止許容部材の下流側に前記球検知手段が設けられており、
    前記球検知手段は、上流側及び下流側に並べて設置した2つの検知部で遊技球の取込を検知するものであり、
    前記遊技球通路を囲む通路壁には、前記各検知部による光を透過させるための長尺状の光透過孔がそれぞれ設けられており、
    前記光透過孔は、遊技球の通過方向に対して交差する方向に延設されており、
    更に、前記2つの検知部は遊技球の通過方向に対して交差する方向にオフセットさせて設置されており、前記2つの検知部のうち下流側の検知部の方が遊技球の中心寄りの部位を検知するよう構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記球検知手段の検知結果により、前記取込装置における遊技球の取込数をカウントすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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