JP4439343B2 - 一方向間欠送りユニット - Google Patents

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Description

この発明は、インデックステーブル等の部品供給装置等における送りユニットとして使用される一方向間欠送りユニットに関するものである。
この種の一方向間欠送りユニットの使用例として、部品搬送部材のカバーテープ巻取り装置を挙げることができる(特許文献1)。この場合の一方向間欠送りユニットは、ラチェット(特許文献1においてはラチェットホイール62)に逆転防止爪(同ストッパレバー74)を係合させるとともに、回動板64に取付けた駆動爪(同ラチェット爪66)を係合させた構成であり、これによってラチェットと一体のスプロケット74を駆動し、キャリアーテープ18を一定方向に間欠送りするようになっている。
特開2000−332490号公報(段落0014、0015、図2参照)
前記の一方向間欠送りユニットは、従来周知のラチェット送り機構を利用したものであるが、逆回転を防止するために、ばねによって付勢された逆転防止爪(ストッパレバー74)が用いられる。この逆転防止爪は正回転方向にはラチェットの自由な回転を許容するものであるため、送り速度が大きくなればなるほどキャリアーテープ18等の搬送対象物に作用する慣性が大きくなる結果、搬送対象物に対する制動が不十分となり、搬送対象物の停止位置が不正確になる問題がある。また、準備作業等において、キャリアーテープのような搬送対象物が長く引き出されてしまう不都合もある。
さらに、従来の一方向間欠送りユニットにおいては、ラチェットが外歯形式であり、逆転防止爪はその外周に配置されるものであるため、全体としてフレームの外部に露出した構成になり、ホコリが付着し易いうえに、潤滑用のグリースが漏れ易く周辺を汚すなどの問題があった。
そこで、この発明はこれらの問題を解決し、送り出し方向に一定の安定したトルクを付与して正確な送りができるようにすること、及びホコリ等の付着し難い構造を実現することを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの外輪を前記ラチェットと同軸かつ一体に設け、該トルクリミッタの外輪から入力される駆動力に対し所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させた構成とした。
前記の構成によると、揺動アームの前進揺動時に駆動爪がラチェットに係合して、ラチェットとともに送り歯車、ローラ等の出力手段を1歯分だけ正回転させる。このとき、トルクリミッタは所定の大きさの空転トルクを発生させ、搬送対象物に所要のトルクを付与する。また、次の後退揺動時は駆動爪がラチェットの歯から外れて後退するので、ラチェットとともに出力手段は停止する。逆回転方向の外力に対してはトルクリミッタがロックして逆回転を防止する。
なお、前記ラチェットは内歯形式又は外歯形式のいずれかをとることができる。内歯形式の場合は、駆動爪を含めた歯車部分を適当な蓋でカバーすることができるので、ホコリの付着が防止されるとともに、グリースの流出も防止される。
また、前記駆動爪が複数用いられ、前記ラチェットの歯のピッチを駆動爪が1個の場合の歯のピッチに該駆動爪の数を乗じた大きさに設定し、これら各駆動爪を前記揺動アームの前進揺動ごとに順次前記ラチェットの歯に係合する位置に配置した構成をとることもできる。この構成をとると、駆動爪が1個の場合に比べラチェットの歯が大きくなるので歯飛びが発生し難くなる。
前記の課題を解決するその他の手段として、ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの外輪を前記ラチェットとは別体に設けるとともにその外輪を前記フレームに固定し、該トルクリミッタを前記ラチェットに設けたボスの周りに嵌合し、前記ラチェットのボスからトルクリミッタに入力される駆動力に対し所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させた構成をとることができる。
この構成によると、揺動アームの前進揺動時に駆動爪がラチェットに係合してラチェットとともに送り歯車、ローラ等の出力手段を1歯分だけ正回転させる。このとき、ラチェットのボスの回転によりトルクリミッタが一定の空転トルクを発生させ、これにより搬送対象物に所要のトルクを付与する。また、次の後退揺動時は駆動爪がラチェットの歯から外れて後退するので、ラチェットとともに出力手段は停止する。また、逆回転方向の外力に対してトルクリミッタがロックして逆回転を防止する。
なお、この場合も前記の場合と同様に、ラチェットが外歯形式又は内歯形式のいずれかの形式である構成をとることができる。また、前記駆動爪が複数用いられ、前記ラチェットの歯のピッチを駆動爪が1個の場合の歯のピッチに該駆動爪の数を乗じた大きさに設定し、これら各駆動爪を前記揺動アームの前進揺動ごとに順次前記ラチェットの歯に係合する位置に配した構成をとることができる。
その他の構成として、ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの内輪の外径面に一方向性のトルク伝達部材を収納し、そのトルク伝達部材の摺接部材を前記内輪と同芯状態に設け、前記内輪又は摺接部材のいずれか一方を前記フレームに固定すると共に他方を前記ラチェットに一体化し、該ラチェットから入力される駆動力に対し前記トルクリミッタが所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させた構成をとることもできる。
この構成によると、トルクリミッタの内輪の外径面にトルク伝達部材が収納されるので、外輪の内径面に収納する場合に比べ、回転中心からトルク発生点までの長さを大きくとることができ、同一ばね力であっても発生トルク値が大きくなる。
以上のように、この発明はラチェットを用いた一方向間欠送りユニットにおいて、逆転防止手段として一方向クラッチ型のトルクリミッタを用い、正回転時において通常の一方向クラッチの空転トルクより大きい所定の空転トルクを発生させることにより、搬送対象物に所要の制動を加えて慣性の影響を排除するようにしたものであるから、正確な間欠送りが可能となる。また、ラチェットを内歯形式とし、揺動アームのボス等で蓋をすることにより、歯の係合部分にホコリが付着することを防止することができるとともに、この部分に充填したグリースの流出も防ぐことができる。
以下、添付図面に基づいてこの発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1から図3は、実施例1を示している。この一方向間欠送りユニットは、一方向間欠送り手段1、入力手段としての揺動アーム2、出力手段としての送り歯車3が一体に組み合わされ、ボルト4a、ナット4b(図2参照)によりフレーム5の片面に設けられた凹部10に取付けられたものであり、フレーム5の送り溝6に供給された長尺の部品搬送部材7を一方向に間欠送りする作用を行うものである。
図1に示したように、一方向間欠送り手段1は、外歯式のラチェット8を有するラチェットホイール8a、そのラチェットホイール8aと一体に設けられた一方向クラッチ型のトルクリミッタ9、及びそのラチェット8に係脱自在となる駆動爪12とからなり、その駆動爪12が前記の揺動アーム2に取付けられる。ラチェット8は、送り方向の回転方向A(以下、正回転方向Aと称する。)に対向するように傾斜し、半径方向の歯面11aと円弧状の歯面11bを有する。
図2に示したように、前記ラチェットホイール8aのフレーム5側の外周面に前記の送り歯車3が一体に設けられる。送り歯車3はラチェット8より大径に形成され、前記部品搬送部材7の送り穴14に係合される。ラチェットホイール8aは同時にトルクリミッタ9の外輪13をなす。ラチェットホイール8a(=外輪13)は前記ボルト4aに螺合されたスリーブ状の支軸15の周りに回転自在に挿通される。
前記外輪13の内周面には等間隔をおいて複数箇所にポケット16が設けられる。各ポケット16の底面に前記支軸15との間で正回転方向Aに若干狭小となるくさび角が形成され、そのポケット16にローラ17と付勢ばね18が収納される。該付勢ばね18によりローラ17をくさび角の狭小方向に付勢する。この付勢ばね18の付勢力は、外輪13が正回転方向Aの空転時に通常の一方向クラッチの空転トルク値(0.1kgf・cm)に比べて比較的大きい空転トルク値(1〜5kgf・cm)が得られるように設定されている。なお、ポケット16相互間の外輪13内径面は支軸15に摺接し、軸受20を形成する。
前記の揺動アーム2の円板形のボス19がボルト4aの周りに揺動自在に嵌合され、トルクリミッタ9の外面を閉塞する。ボス19はワッシャ21を介してボルト頭部22により締め付けられる。また、揺動アーム2の内面に前述の駆動爪12がピン23により揺動自在に取付けられ、ばね24により揺動アーム2側に付勢される。駆動爪12は、図1に示したように揺動アーム2が垂直状態の原位置においてラチェット8の半径方向の歯面11aに係合する。
その他、図1において、25は部品搬送部材7上に設置された部品吸着ヘッドである。
実施例1の一方向間欠送りユニットは以上のような構成であり、図1に示した状態から、適宜な駆動源により揺動アーム2が前進揺動(矢印a参照)した際にラチェット8は駆動爪12の作用により正回転方向Aに1歯分回転され、同時に送り歯車3が回転し、それに係合した部品搬送部材7に1ピッチ分の送りが掛けられる。このとき、トルクリミッタ9は、その外輪13側から駆動力が入力され空転状態となるが、前述のように空転状態においても比較的大きい空転トルクを発生するため、部品搬送部材7に対して所要の制動が掛けられる。このため、送り速度が大きくなっても部品搬送部材7に慣性が作用し難くなる。また、段取り作業等において部品搬送部材7が勝手に長く引き出されるような不都合も避けられる。
次に、揺動アーム2が後退揺動(矢印b参照)した際は、駆動爪12が円弧面側の歯面11bに沿って後退するので、係合を生じることなく原位置に復帰する。このとき、トルクリミッタ9は、送り歯車3及びラチェット8の逆回転方向(正回転方向Aと反対方向)に対してはロック状態となり、部品搬送部材7の逆送りを防止する。この間部品搬送部材7の送りは停止され、部品吸着ヘッド25がセル26内の部品27を吸着する。
図4に示した実施例2は、基本的には前記の実施例1の場合と同様であるが、次の点において相違している。即ち、揺動アーム2の上端部に側方に突き出した補助アーム2bが設けられ、揺動アーム2と補助アーム2bにそれぞれ同方向同一形状の駆動爪12a、12bがそれぞれピン23a、23bにより揺動自在に取付けられ、それぞればね24a、24bにより付勢されている。また、ラチェット8のピッチは実施例1の場合のピッチの2倍(歯数は二分の1)に設定される。揺動アーム2の原位置において、一方の駆動爪12aが1つの歯の半径方向の歯面11aに係合し、他方の駆動爪12bが他の歯の円弧面の歯面11bの中間にあるような位相関係に設定される。
即ち、この実施例2の場合は、駆動爪が2個(12a、12b)用いられ、ラチェット8の歯11のピッチが駆動爪を1個用いる実施例1の場合を基準としてその歯11のピッチに駆動爪12a、12bの数2を乗じた大きさに設定され、これら各駆動爪12a、12bを揺動アーム2及びこれと一体の補助アーム2bの前進揺動ごとに順次ラチェット8の歯11に係合する位置に配置したものである。
言い替えると、2個の駆動爪12a、12bのラチェット8の歯11に対する位置関係は、ラチェット8の歯11のピッチを駆動爪12a、12bの数2で除したピッチ(このピッチを便宜上「基本ピッチ」と称する。)ずつ遅れるように配置された関係にあるということもできる。この「基本ピッチ」は前記実施例1の場合のラチェット8の歯11の1ピッチに等しくなるように形成される。
前記の実施例2において、揺動アーム2にその原位置から前記の場合と同じ大きさの前進揺動、即ち基本ピッチを送る揺動角をもった揺動を加えた場合、各駆動爪12a、12bが半ピッチずつ、即ち基本ピッチずつ交互に送りを加え、前記実施例1の場合と同じ送りを部品搬送部材7に対して加える。
前記の実施例1の場合は、ラチェット8の1ピッチずつの間欠送りであったが、実施例2の場合ラチェット8の歯のピッチが2倍になる一方、その送りは2本の駆動爪12a、12bが交互に基本ピッチずつの送りを加えるので、送り速度に差は生じないが、ラチェット8の歯が大きくなるため、歯飛びを生じることなく正確な間欠送りが可能となる。
なお、この場合は駆動爪12の数を2個に設定したが、3個の場合も可能であり、その場合はラチェット8のピッチは実施例1の場合の3倍、即ち、基本ピッチの3倍になり、3個の駆動爪12は三分の1ピッチずつ位相が遅れるように設置される。その他の構成は実施例1の場合と同様である。
図5から図7に示した実施例3は、トルクリミッタ9の外輪13がラチェット8及び送り歯車3とは別体に形成されたものである(図7参照)。ラチェット8と送り歯車3は一体であり、これらに共通のボス31がフレーム5側に突き出して形成される。トルクリミッタ9の外輪13は、D形のカット面32を有し、これに合致するD形カット面33(図7参照)を有するフレーム5の凹部10に嵌合固定される。
前記のラチェットホイール8aのボス31はトルクリミッタ9の内径側に回転自在に挿通され、その外輪13内周面に前記の各実施例の場合と同様の複数のポケット16が形成され、各ポケット16にローラ17及び付勢ばね18が収納される。ただし、前述の場合と異なりポケット16のくさび角の方向は、正回転方向Aと逆方向である。これは、トルクリミッタ9に対する駆動力が、外輪13側からではなくボス31側から入力されることによる。ポケット16相互間に軸受20が形成される点も同様である。
なお、前記のボス31及び揺動アーム2は、フレーム5に固定されたボルト34の周りに回転自在に嵌合される。その他の構成は前記の実施例1の場合と同様である。
上記のように、外輪13及び凹部10にDカット面32、33を設けた構成としたのは、部品搬送部材7が凹形のセル26を有し、それを嵌合する送り溝6を凹形に形成した場合に、回転中心となるボルト34の位置を前記実施例1の場合と同一高さに維持し、ラチェット8、送り歯車3等を同一サイズに維持したときに、外輪13の最高点と送り溝6との間隔d(図6参照)を一定以上の大きさに保持するためである。
部品搬送部材7を間欠送りする作用、その送り時に所定の大きさの空転トルクを発生させること等の作用はすべて実施例1の場合と同様である。
図8に示した実施例4は、前述の実施例1に対する実施例2の関係と同様に、実施例3の場合のラチェット8の歯のピッチを2倍(歯数を二分の1)とし、駆動爪12を2個にしたものである。このため、実施例2の場合と同様に揺動アーム2も二股状に形成される。外輪13が別体であって、Dカット面32を有する等の構成は実施例3の場合と同様である。
以上の実施例1から4は、いずれもラチェット8は外歯形式であったが、以下に説明する実施例5から6の場合は、いずれもラチェット8は内歯形式である。
図9から図11に示した実施例5において、ラチェット8は前記のように内歯形式であり、そのラチェットホイール8aの内側の外径面に前記の各実施例と同様の送り歯車3が一体に設けられる。ラチェットホイール8aのボスがトルクリミッタ9の外輪13を兼用し、その外輪13がフレーム5の凹部10に回転自在に嵌合される。また、その凹部10の中心に固定軸35がそれ自身に設けられたねじ軸38をフレーム5に貫通しナット39で締結固定される。
トルクリミッタ9の外輪13はその内周面に所要数のポケット16が設けられ、前記固定軸35との間で正回転方向Aに狭小となるくさび角を有し、ローラ17及び付勢ばね18が収納される。
また、揺動アーム2のボス部19は、ラチェット8の全体をカバーする大きさに形成され(図10、図11参照)、その内面に1個の駆動爪12がピン36による回動自在に取付けられ、そのボス19との間に設けられた付勢ばね24により、前記内歯形式のラチェット8に対し駆動方向に傾斜して係合される。なお、揺動アーム2はそのボス19が固定軸35の外端部に回転自在に嵌合され、ワッシャ21を介してビス37で抜け止めがはかられる。
前記の揺動アーム2が前進揺動(図9の矢印a参照)した場合に、駆動爪12がラチェット8及びこれと一体の送り歯車3を正回転方向Aに回転させ、部品搬送部材7を送る。このとき、トルクリミッタ9は前述の場合と同様の一定の空転トルクにより部品搬送部材7に制動を掛ける。揺動アーム2が後退揺動(矢印b)した場合は、駆動爪12は歯11から外れ、またトルクリミッタ9はロックするため、部品搬送部材7は逆戻りすることなく停止する。その停止の間に部品吸着ヘッド25によりセル26内の部品27が吸着される。
前記のように、内歯形式の場合は、揺動アーム2のボス19によって、ラチェット8及びその内側の駆動爪12等がすべてカバーされるため、これらの部分にホコリが付着することが防止され、またこれらの部分に充填されたグリースの漏れ出しも防止される。
図12に示した実施例6は、前記実施例5と基本的に同一の構造であるが、駆動爪12a、12bを2個にし、ラチェット8の歯のピッチを2倍(歯数を二分の1)にしたものである。歯が大きくなる結果、歯飛びが生じ難くなる点は前記の実施例4(図8参照)の場合と同様である。
図13及び図14に示した実施例7は、前述の実施例3(図5から図7)の場合と同様に、トルクリミッタ9の外輪13を別体に形成し、Dカット面32を設け、これをフレーム5の凹部10に嵌合固定したものである。駆動爪12は1個である。
図15に示した実施例8は、図14の場合において、駆動爪12a、12bを2個にし、ラチェット8の歯のピッチを2倍(歯数を二分の1)にしたものである。
図16から図19に示した実施例9は、先に実施例5(図9から図11)に示した内歯式のラチェット8を有する形式のものである。したがって、その基本的な構造においては共通しているが、トルクリミッタ9の構造において相違する。即ち、この場合は、ラチェットホイール8aのボス31と一体にトルクリミッタ9の内輪41が設けられ、ボス31とラチェットホイール8aはビス37に回転自在に嵌合される。内輪41はラチェットホイール8aの背面側に突き出し、その外周面に等間隔をおいて複数箇所にポケット16が設けられる。各ポケット16の底面に後述の摺接部材42の内径面との間で正回転方向Aに若干狭小となるくさび角が形成され、そのポケット16にローラ17と付勢ばね18が収納される。付勢ばね18によりローラ17をくさび角の狭小方向に付勢する。この付勢ばね18の付勢力は、前述の各実施例と同様に、外輪13が正回転方向Aの空転時に通常の一方向クラッチの空転トルク値(0.1kgf・cm)に比べて比較的大きい空転トルク値(1〜5kgf・cm)が得られるように設定されている。
前記内輪41の外径面とフレーム5の凹部10の内径面との間に環状の摺接部材42が嵌合され、ピン43(図17参照)によりフレーム5に固定される。前記のローラ17はその摺接部材42の内径面に摺接し、後述するように一方向性のトルク伝達部材として作用する。
実施例9の一方向間欠送りユニットは以上のような構成であり、図16に示した状態から、揺動アーム2が前進揺動(矢印a参照)した際にラチェットホイール8aは駆動爪12の作用により正回転方向Aに1歯分回転され、同時に送り歯車3が回転し、それに係合した部品搬送部材7に1ピッチ分の送りが掛けられる。このとき、トルクリミッタ9は、その内輪41側から駆動力が入力され空転状態となるが、前述のように空転状態においても比較的大きい空転トルクを発生するため、部品搬送部材7に対して所要の制動が掛けられる。
この場合の空転トルクは、ローラ17の摺接面に対しポケット16が内側に形成されるので、摺接面の外側にポケット16が形成される前述の各実施例の場合に比べ、トルク値を規定する回転半径が大きくとれる。このため、前記の付勢ばね18のばね力が一定であるとすると、前記他の実施例の場合に比べ空転トルク値が大きくなる。なお、揺動アーム2が後退揺動(矢印b参照)した場合の作用は他の実施例の場合と同様である。
次に、図20から図22に示した実施例10について説明する。この場合は前記実施例9と基本的に共通する。相違する点は、固定軸35の後半部分がトルクリミッタ9の内輪41となり、また、ラチェットホイール8aのボスが前記内輪41に対向した摺接部材42を兼用する点である。内輪41の外径面に等間隔をおいて複数箇所にポケット16が設けられるが、この場合はポケット16の底面に前記摺接部材42の内径面との間で正回転方向Aと反対方向に若干狭小となるくさび角が形成され、そのポケット16にローラ17と付勢ばね18が収納される。その他構成及び作用は同様である。
実施例10の一方向間欠送りユニットは以上のような構成であり、図20に示した状態から、揺動アーム2が前進揺動(矢印a参照)した際にラチェットホイール8aは駆動爪12の作用により正回転方向Aに1歯分回転され、同時に送り歯車3が回転し、それに係合した部品搬送部材7に1ピッチ分の送りが掛けられる。このとき、トルクリミッタ9は、摺接部材42側から駆動力が入力され空転状態となるが、前述のように空転状態においても比較的大きい空転トルクを発生するため、部品搬送部材7に対して所要の制動が掛けられる。
この場合の空転トルクはローラ17の摺接面に対しポケット16が内側に形成されるので、摺接面の外側にポケット16が形成される場に比べ、トルク値を規定する回転半径が大きくとれる。このため、前記の付勢ばね18のばね力が一定であるとすると、相対的に空転トルク値が大きくなる。
実施例1の縦断正面図 図1のII-II線の断面図 同上の分解斜視図 実施例2の縦断正面図 実施例3の縦断正面図 図5のVI-VI線の断面図 同上の分解斜視図 実施例4の縦断正面図 実施例5の縦断正面図 図9のX-X線の断面図 同上の分解斜視図 実施例6の縦断正面図 実施例7の縦断正面図 図13のA−A線の断面図 実施例8の縦断正面図 実施例9の縦断正面図 図16のB−B線の断面図 実施例9のラチェットホイールの側面図 実施例9の分解斜視図 実施例10の縦断正面図 図19のC−C線の断面図 実施例10の分解斜視図
符号の説明
1 一方向間欠送り手段
2 揺動アーム
3 送り歯車
4a ボルト
4b ナット
5 フレーム
6 送り溝
7 部品搬送部材
8 ラチェット
8a ラチェットホイール
9 トルクリミッタ
10 凹部
11a、11b 歯面
12 駆動爪
13 外輪
14 送り穴
15 支軸
16 ポケット
17 ローラ
18 付勢ばね
19 ボス
20 軸受
21 ワッシャ
22 ボルト頭部
23 ピン
24 ばね
25 部品吸着ヘッド
26 セル
27 部品
31 ボス
32 D形カット面
33 D形カット面
34 ボルト
35 固定軸
36 ピン
37 ビス
38 ねじ軸
39 ナット
41 内輪
42 摺接部材
43 ピン

Claims (8)

  1. ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの外輪を前記ラチェットと同軸かつ一体に設け、該トルクリミッタの外輪から入力される駆動力に対し所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させ、前記空転トルクを搬送対象物に所要の制動が加わるレベルに設定したことを特徴とする一方向間欠送りユニット。
  2. 前記ラチェットが外歯形式又は内歯形式のいずれかの形式であることを特徴とする請求項1に記載の一方向間欠送りユニット。
  3. 前記駆動爪が複数用いられ、前記ラチェットの歯のピッチを駆動爪が1個の場合の歯のピッチに該駆動爪の数を乗じた大きさに設定し、これら各駆動爪を前記揺動アームの前進揺動ごとに順次前記ラチェットの歯に係合する位置に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の一方向間欠送りユニット。
  4. 前記駆動爪が複数用いられ、各駆動爪の前記ラチェットの歯に対する位置関係が該ラチェットの歯のピッチを前記駆動爪の数で除した基本ピッチずつ遅れるように配置された関係にあり、前記揺動アームの揺動角が前記基本ピッチに設定されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の一方向間欠送りユニット。
  5. ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの外輪を前記ラチェットとは別体に設けるとともにそのトルクリミッタの外輪を前記フレームに固定し、該トルクリミッタを前記ラチェットに設けたボスの周りに嵌合し、前記ラチェットのボスからトルクリミッタに入力される駆動力に対し所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させ、前記空転トルクを搬送対象物に所要の制動が加わるレベルに設定したことを特徴とする一方向間欠送りユニット。
  6. 前記ラチェットが外歯形式又は内歯形式のいずれかの形式であることを特徴とする請求項に記載の一方向間欠送りユニット。
  7. 前記駆動爪が複数用いられ、前記ラチェットの歯のピッチを駆動爪が1個の場合の歯のピッチに該駆動爪の数を乗じた大きさに設定し、これら各駆動爪を前記揺動アームの前進揺動ごとに順次前記ラチェットの歯に係合する位置に配置したことを特徴とする請求項5又は6に記載の一方向間欠送りユニット。
  8. ラチェットと駆動爪及び逆転防止手段からなる一方向間欠送り手段と、前記ラチェットと一体回転する出力手段と、入力手段としての揺動アームとからなり、前記ラチェット、出力手段及び揺動アームを同軸状態でフレームに取付け、前記揺動アームに前記駆動爪を回転可能に取付け、該揺動アームの前進揺動時に該駆動爪をラチェットの歯に係合させて該ラチェットを正回転させ、その後退揺動時に前記逆転防止手段により逆回転を防止しつつ駆動爪を後退させる駆動を繰り返すことにより前記出力手段を一方向に間欠送りするようにした一方向間欠送りユニットにおいて、前記逆転防止手段は一方向クラッチ型のトルクリミッタからなり、該トルクリミッタの内輪の外径面に設けた複数のポケットに一方向性のトルク伝達部材を収納し、そのトルク伝達部材と摺接する摺接部材を前記内輪と同芯状態に設け、前記内輪又は摺接部材のいずれか一方を前記フレームに固定すると共に他方を前記ラチェットに一体化し、該ラチェットから入力される駆動力に対し前記トルクリミッタが所定の空転トルクを有して空転する方向を前記ラチェットの正回転方向に一致させ、前記空転トルクを搬送対象物に所要の制動が加わるレベルに設定したことを特徴とする一方向間欠送りユニット。
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