JP4439004B2 - アクティブマトリクス基板およびその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクティブマトリクス基板およびその製造方法に関し、特に液晶表示(LCD)パネルのようなフラット表示パネルに使用されるアクティブマトリクス基板およびその製造方法に関するものである。
液晶表示(LCD)パネルのようなフラット表示パネル用のアクティブマトリクス基板は、マトリクス状に配置された画素電極と共に薄膜トランジスタ(TFT)のようなスイッチング素子を備えている。なお、薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス基板を以降ではTFT基板と称す。
従来、携帯電話にはSTN型液晶表示パネルが用いられていたが、TFT液晶表示パネルを用いた比率が増加している。携帯電話に用いられている表示パネルのサイズは2インチ前後が一般的で小型軽量を実現している。
当然のことながら携帯電話の市場においてもコストダウンや小型化の要求が強く、これらの要求に対応するための技術開発が行われている。例えば、特許文献1等には、TFT液晶表示パネルでは信号線(ドレイン配線)用の引き出し配線と走査線(ゲート配線)用の引き出し配線をTFT基板の同じ一辺上に導出し、小型化を図る技術が開示されている。
FIG.4を参照すると、TFT基板11の一つの辺部に信号線引き出し配線2Aと走査線引き出し配線2Bが導出されている。これらの引き出し配線は、コンタクトホール10を介してTFT基板11の層間絶縁膜上のITO膜(表示していない)と電気的に接続している。そして、それぞれの引き出し配線の端子と接続された、ITO膜が形成されたコンタクトホール10には導電性樹脂6を介して走査線用ドライバーIC13および信号線用ドライバーIC14が実装されている。TFT基板11の上には該基板に対向してカラーフィルタ(以下、CFと称す)基板9が配置されている。そして、これらの基板間には液晶層(表示していない)が挿入されて液晶表示パネル200が構成されている。
特開2003−066474号公報
図4のような液晶表示パネル200では、図1の引き出し配線部の断面図に示すように、引き出し配線2上には第1の層間絶縁膜3および第2の層間絶縁膜4が形成されている。そして、引き出し配線2の端部近傍には、第1の層間絶縁膜3中に微小ではあるがボイド16が生じやすく、このボイドは第2の層間絶縁膜4の表面まで達することがあった。ボイド16は、第1の層間絶縁膜3の引き出し配線部エッジのステップカバレッジが悪いために発生しやすい。第1の層間絶縁膜3にボイドが発生するとこれが第2の層間絶縁膜4中に成長し、第2の層間絶縁膜4の表面まで達する。
そして、図4のような液晶表示パネル200では、ドライバーICの搭載面積を減らし、コストダウンを図るために走査線用ドライバーIC13と信号線用ドライバーIC14を一体化したものも登場しつつある。図4のような、従来の液晶表示パネル200では、走査線用ドライバーIC13と信号線用ドライバーIC14が別々に用いられていた。このときの駆動は、図2に示す通り、走査線用ドライバーIC13を介してゲート電圧18としてTFT書き込み電圧約10〜20Vを20μsec程度印加し、保持電圧約−20V〜−10Vを15000〜20000μsec印加する。そして、走査線用ドライバーIC13のベース電位は常に保持電圧に維持していた。また、信号線用ドライバーIC14にはドレイン電圧19として約−3V〜+3V程度を交互に印加していた。これは液晶の焼き付け防止のためである。
2つのドライバーIC13,14を一つのドライバーICに一体化すればドラーバーICの搭載面積が減少し、コストダウンを図ることができる。ところが上述のドライバーICを一体化するにあたりひとつのドライバーICで信号線と走査線に電圧を印加することになり、ドライバーICのベース電位は、信号線用の電圧で維持されることになった。また、TFT基板にドライバーICを実装する際は、図3に示すように異方導電性フィルム(ACF)等の導電性樹脂6が使用される。導電性樹脂6は、直接加熱することはせずドライバーICのみを加熱していた。導電性樹脂6は、その材質から内部に水分を吸収している。導電性樹脂6が、十分加熱されない場合、内部に水分が残存することになる。ドライバーIC7はITO膜5が形成されたコンタクトホール10を介して端子電極に電気的に接続される。TFT基板上にドライバーIC7を重ね接合するために導電性樹脂6はドライバーIC7よりもはみ出した位置関係となりドライバーIC7より遠ざかるほど導電性樹脂6内部の残存水分量が多くなる。
上述の条件のため図3に示す通り走査線となるゲート配線側はベース電位であるマイナス電位となる。また導電性樹脂6中には水分が存在する。この水分が第1の層間絶縁膜3および第2の層間絶縁膜4中のボイドを通じて引き出し配線2表面に達する。そして、引き出し配線2は水分の解離によって生成した水酸イオンによって水和して消失し、電気的接続不良を引き起こす問題があった。
従って、本発明の目的は、上記の従来の信号線用のドライバーICと走査線用のドライバーICを一体化した液晶表示パネルの引き出し配線の水和による消失の問題点(電気的接続不良)が解消できるアクティブマトリクス基板およびその製造方法を提供することにある。
本発明のアクティブマトリクス基板は、透明絶縁基板上に液晶表示パネル用スイッチング素子を備え、透明絶縁基板上の一辺部にスイッチング素子の信号線および走査線に接続された引き出し配線が導出される。そして、該引き出し配線の先端部に該引き出し配線と一体化した導電端子と、該導電端子上に該導電端子に接続された複数のコンタクトホールを備える。コンタクトホールは、導電性樹脂を介して上記信号線および走査線を駆動する一つの駆動デバイスに接続される。該複数のコンタクトホール近傍の各引き出し配線上には、第1の絶縁膜を介して半導体膜パターンが形成されている。
上記の本発明のアクティブマトリクス基板の透明基板としては、ガラス基板、プラスチック基板およびこれらの基板を貼り合わせた基板の中から選択された一つを用いることができる。また、上記の半導体膜パターンは、各引き出し配線を覆う孤立パターンまたは各引き出し配線の全体と交差する線状パターンとすることができる。
上記の本発明のアクティブマトリクス基板の半導体膜パターンは、スイッチング素子の半導体層と同じ材料が使用でき、スイッチング素子の半導体層形成と同時にパターニングすることができる。この半導体膜パターンの材料として、アモルファスシリコンを使用できる。
上記の本発明のアクティブマトリクス基板において、上記のスイッチング素子はチャネルエッチ型プロセスで形成することができる。
本発明のアクティブマトリクス基板の製造方法は、透明絶縁基板上に第1の導電膜を形成する工程と、該第1の導電膜をパターニングしてスイッチング素子のゲート配線および上記の透明絶縁基板の一辺部まで延出し、その先端に端子部を有する、スイッチング素子の走査線引き出し配線と信号線引き出し配線を同時に形成する工程と、上記の透明絶縁基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、該第1の層間絶縁膜上に半導体膜を形成する工程と、該半導体膜をパターニングし、スイッチング素子の半導体層と上記端子部近傍の走査線引き出し配線と信号線引き出し配線を覆う半導体膜パターンを同時に形成する工程と、上記の透明絶縁基板上の全面に第2の導電膜を形成する工程と、該第2の導電膜をパターニングしてスイッチング素子のドレイン配線、ソース電極およびドレイン電極を同時に形成する工程と、を含んで構成される。
上記の本発明のアクティブマトリクス基板の製造方法において、上記のドレイン配線、ソース電極およびドレイン電極を同時に形成する工程の後に、さらに第2の層間絶縁膜を透明絶縁基板上の全面に形成した後、上記の端子部上の第2の層間絶縁膜表面から該端子部に達する開口を形成する工程と、該開口に透明導電性酸化膜を被覆しコンタクトホールを形成する工程と、を含むことができる。
上記の本発明のアクティブマトリクス基板の製造方法において、第1の層間絶縁膜上に半導体膜を形成する工程は、アモルファスシリコン膜とn型アモルファスシリコン膜を連続して成膜する工程を含み、スイッチング素子のn型アモルファスシリコン膜は、ドレイン配線、ソース電極およびドレイン電極を同時に形成する工程の後に、エッチング除去される。
本発明のアクティブマトリクス基板は、アクティブマトリクス基板の一辺部に導出された信号線引き出し配線および走査線用引き出し配線の端子部近傍に層間絶縁膜を介してこれらの配線を覆う半導体膜パターンをスイッチング素子の半導体層材料と同じ材料で該半導体層と同時に形成した。このパターンによって、引き出し配線の端子部上に異方導電性樹脂を使用して信号線および走査線の両方を駆動する駆動デバイスを実装した液晶表示パネルの耐湿信頼性を向上させることができる。これは、端子部近傍の引き出し配線上の半導体膜パターンによって引き出し配線直上の層間絶縁膜(第1の層間絶縁膜)のボイドの影響を抑制できるためである。即ち、異方導電性樹脂に含有されている水分の第1の層間絶縁膜のボイド中への侵入が、該半導体膜パターンによって遮断され、引き出し配線の水和反応が抑制できるからである。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図5は、本発明の実施の形態のTFT基板にCF基板が接合された液晶表示パネルの例を示す平面図である。図5を参照すると、TFT基板11の一つの辺部に信号線引き出し配線2Aと走査線引き出し配線2Bが導出されている。これらの引き出し配線は、それぞれコンタクトホール10C,10Dを介してTFT基板11の層間絶縁膜上のITO膜(表示していない)と電気的に接続している。そして、それぞれの引き出し配線のコンタクトホール10C,10DのITO膜上には導電性樹脂6を介して走査線および信号線を駆動するドライバーIC7が実装されている。即ち、本発明の実施の形態のTFT基板11では、一つのドライバーIC7で走査線および信号線を駆動するようになっている。そして、TFT基板11の上には該基板に対向してCF基板9が配置されている。そして、これらの基板間には液晶層(表示していない)が挿入されて液晶表示パネル100が構成されている。なお、図5の信号線引き出し配線2Aと走査線引き出し配線2Bの位置関係は、逆であってもよい。
図6および図7に、それぞれ図5のI−I線およびII−II線に沿った断面図を示す。図6を参照すると、透明絶縁基板1上には、走査線引き出し配線2Bが形成されている。走査線引き出し配線2B上には第1層間絶縁膜3および第2層間絶縁膜4が順次形成されている。これらの層間絶縁膜の開口壁にはITO膜5(インジウム錫酸化膜)が成膜されてコンタクトホール10Dが形成されている。コンタクトホール10Dは、走査線引き出し配線2Bに電気的に接続する。そして、コンタクトホール10DのITO膜5には導電性樹脂6を介して信号線および走査線を駆動するドライバーIC7が実装されている。そして、コンタクトホール10Dの近傍の走査線引き出し配線2B上には、半導体膜(a−Si膜12A)のパターンが形成されている。半導体膜(a−Si膜12A)のパターンは、ドライバーIC7を実装する他のコンタクトホールの近傍の走査線および信号線の引き出し配線上にも同様に形成されている。なお、本実施の形態のTFT基板のベース基板である透明絶縁基板1の材料には、ガラス基板、アクリル樹脂等の透明のプラスチック基板やガラス基板とプラスチック基板を貼り合わせた基板等を使用することができる。
導電性樹脂6には、異方導電性樹脂(ACF)が使用される。引き出し配線の材料としては、Cr、Al、Mo、Tiおよびそれら合金膜等が使用できる。第1の層間絶縁膜3および第2の層間絶縁膜4の材料としては、SiN膜が使用できる。また、半導体膜12の材料としては、a−Si膜12Aとn型a−Si膜12Bの積層膜が使用される。この半導体膜12は、TFTの半導体膜パターン成膜時に、この半導体膜をエッチングせずに、引き出し配線上に残すようにすることによってTFTの半導体膜パターン形成と同時に形成できる。
半導体膜(a−Si膜12A)は、図7−Aのように、それぞれの走査線引き出し配線2B上に独立した上に独立パターンとして設けることや、図7−Bのように、走査線引き出し配線2Bの全体を横切るように線状パターンとして設けることができる。線状パターンとして設ける場合には、走査線引き出し配線2Bと信号線引き出し配線2Aをそれぞれ横切るように分離して設けてもよいし、走査線引き出し配線2Bと信号線引き出し配線2Aの全体を横切る線状パターンとして設けてもよい。図7−Aの場合には、半導体膜12のパターンの走査線引き出し配線2Bの側端部よりの突出長さL1としては、2μm以上が必要である。この理由は、引き出し配線に対する上層膜の重ね合わせ精度は使用する露光装置の精度によるが、一般的には重ね精度は1.5μmである。また、引き出し配線から伸びる層間絶縁膜中のボイド(図15の符号16参照)の長さは、層間絶縁膜の厚さによるが、(第1の層間絶縁膜3の膜厚)×1/(cos45°)と推定される。一般的には全体の層間絶縁膜の厚さとしては、第1の層間絶縁膜3の膜厚0.3〜0.5μmと合わせて、2μm以上が必要である。
図7−Bは、引き出し配線を全面に層間膜として半導体層を残す場合の事例であるが、この場合においても最外部の引き出し配線においては片側2.0μm以上半導体膜がはみ出す必要がある。
CF基板9は、シール材8を介してTFT基板11に固定されている。これらの基板間には液晶層40が挿入されて液晶表示パネルが構成される。
図8は、本発明の実施の形態のTFT基板の引き出し配線とドライバーICの位置関係の例を示す平面図である。図8を参照すると、TFT30のゲート配線17(走査線)はTFT基板の周辺に延出されて走査線引き出し配線2Bとなる。走査線引き出し配線2Bの先端には、端子20Bが形成されている。端子20Bは、ドライバーIC7が接続されるコンタクトホール10DのITO膜5と接続されている。また、TFT30のドレイン配線15(信号線)は、コンタクトホール10AのITO膜5を介して信号線引き出し配線2Aと電気的に接続されている。信号線引き出し配線2Aの先端には端子20Aが形成され、この端子は、ドライバーIC7が接続されるコンタクトホール10CのITO膜5と接続されている。
そして、コンタクホール10Dおよびコンタクホール10Cの近傍の信号線引き出し配線2Aおよび走査線引き出し配線2B上は、第1の層間絶縁膜3(図8には表示していない)を介して半導体膜(a−Si膜12A)のパターンによって覆われている。信号線引き出し配線2Aおよび走査線引き出し配線2Bを半導体膜(a−Si膜12A)のパターンによって覆う幅は、各配線側端部から2μm以上突出する(上記のL1の幅)ようにする。また、各配線の長さ方向は、ドライバーIC7外形から内側の長さをL2、導電性樹脂12の塗布外形から外側の長さをL3とすると、L2≧30μm、L3≧1500μmである。L1、L2およびL3の長さを上記の範囲に制御することによって、導電性樹脂6の水分と電圧印加による引き出し配線の消失は防止されることがわかった。なお、また、図8において、導電性樹脂6は、位置決め(アライメント)精度からドライバーIC7よりも約2〜2.5mm程度幅広く設置される。
次に、上記の本発明の実施の形態のTFT基板の製造方法について、図9〜図13を参照しながら説明する。図9−A〜図13−Aの各図は、ドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域のTFT基板の断面図であり、図9−B〜図13−Bの各図は、TFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。
まず、ガラス基板等の透明絶縁基板1上にゲート配線となるCr、Al、Mo、Tiおよびそれら合金膜等から選択された金属の薄膜を成膜する。次に、半導体で用いられるフォトリソグラフィー技術を用いて、図9−A,Bのようにゲート配線17およびゲート電極171を形成する。ゲート配線17およびゲート電極171と同時に、信号線引き出し配線2Aおよび走査線引き出し配線2Bもパターニングされる。各引き出し配線の先端には、端子20A、20Bが各引き出し配線と同時にパターニングされる。
次に、透明絶縁基板1上に第1の層間絶縁膜3として、例えばSiN膜を成膜し、さらに、第1の層間絶縁膜3上にa−Si膜12Aとn型a−Si膜12Bを連続して成膜する。n型a−Si膜12Bで、オーミック層を形成する。
次に、a−Si膜12Aとn型a−Si膜12Bの半導体膜を図10−A,Bのようにパターンニングする。符号12は、a−Si膜12Aとn型a−Si膜12Bの積層膜からなる半導体膜を示す。半導体膜12は、端子20A,20Bの近傍の引き出し配線上に設けられている。また、ゲート電極上、および、後でドレイン配線を形成した場合、ドレイン配線が交差するゲート配線17上にも半導体膜12と同じ材料の半導体膜が形成されており、それぞれ符号121,122で示す。この時、端子20A,20Bの近傍の引き出し配線上の半導体膜12のパターンの寸法は、図7および図8の説明で述べたL1〜L3の値が満足されるように決定される。
次いで、全面にCr、Al、Mo、Tiおよびそれら合金膜等から選択された金属の薄膜を成膜する。この膜を図11−A,Bに示すように、パターンニングし、ドレイン配線15を形成する。ドレイン配線15のパターニング時にソース電極31とドレイン電極151も分離される。この時点では、信号線引き出し配線2Aとドレイン配線15は、切り離された状態となっている。
次に、ドライエッチング等を用い、TFT形成部分の半導体膜12のn型a−Si膜12Bを除去し、TFT30部が完成する。TFT形成部分の半導体膜12のn型a−Si膜12Bを除去する際に、端子20A,20B近傍の半導体膜12のn型a−Si膜12Bも除去される。なお、本発明のTFTはチャネルエッチ型のTFTであり、TFT部は5回のフォトプロセス(PR)で形成される。
次に、透明絶縁基板1上に第2層間絶縁膜4として、例えばSiN膜を成膜し、図12−A,Bに示すように、第1層間絶縁膜3および第2層間絶縁膜4にドライバーIC7を端子と接続するためのコンタクトホール10C,10Dと後で形成するITO膜とTFTのソース電極を接続するためのコンタクトホール10B並びにTFT基板の表示領域内のドレイン配線15と表示領域外の信号線引き出し配線2Aとを接続するためのコンタクトホール10Aをパターニングする。
次に、図13−A,Bに示すように、ガラス基板1上の全面に透明電極であるITO膜(インジウム錫酸化膜)5を成膜する。この膜を各コンタクトホール部分にパターニングして残す。
以上がTFT基板の作製方法である。
次に、TFT基板11とCF基板9にポリイミド樹脂等の配向膜を塗り、ラビング処理を行った後、両基板をシール材8と呼ばれる樹脂で熱硬化することで接合する。そして、両基板間に液晶層40を挿入し封止する。その後、TFT基板11およびCF基板9に偏光板(表示していない)を張ることで図14のような液晶表示パネルが完成する。
作成された液晶表示パネルの引き出し配線部分のコンタクトホールを十分覆うように導電性樹脂6を重ね張り合わせる。次いで、ドライバーIC7を約250℃前後まで加熱した後、導電性樹脂6上にドライバーIC7を載せ固着させると図6のような、液晶表示モジュールが完成する。
本発明のTFT基板では、図15に示すとおりボイドが第1の層間絶縁膜3のところで止まるために第2の層間絶縁膜4まで拡大し外部にさらされることがなくなる。その結果、信号線引き出し配線2Aおよび走査線引き出し配線2Bの水和が起きず配線が消失することがなくなり高い信頼性のTFT基板を得ることができる。従来のTFT基板では、湿度80%温度60℃で駆動させる試験を行うと200時間程度で配線の消失が発生していたが、本発明のTFT基板では、1000時間以上経過しても配線の消失が発生しないことが確認された。
従来の液晶表示パネルの引き出し配線部の構造例を示す断面図である。 従来のTFT基板を用いた液晶表示パネルにおける信号線用のドライバーICおよび駆動用ドライバーICの電圧印加条件を示す図である。 従来のTFT基板で引き出し配線が水和化する機構を説明するための模式図である。 従来の液晶表示パネルの例を示す平面図である。 本発明の実施の形態のTFT基板にCF基板が接合された液晶表示パネルの例を示す平面図である。 図5のI−I線に沿った断面図である。 図5のII−II線に沿った断面図である。 図5のII−II線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態のTFT基板の引き出し配線とドライバーICの位置関係の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態のTFT基板の製造工程を説明するためのドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域の断面図である。 本発明の実施の形態のTFT基板の製造工程を説明するためのTFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。 図9−Aに続く工程を説明するためのドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域の断面図である。 図9−Bに続く工程を説明するためのTFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。 図10−Aに続く工程を説明するためのドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域の断面図である。 図10−Bに続く工程を説明するためのTFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。 図11−Aに続く工程を説明するためのドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域の断面図である。 図11−Bに続く工程を説明するためのTFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。 図12−Aに続く工程を説明するためのドライバーICを実装するコンタクトホール形成領域の断面図である。 図12−Bに続く工程を説明するためのTFTより導出するドレイン配線およびゲート配線と引き出し配線の形成状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態のTFT基板を使用した液晶表示パネルの例を示す断面図である。 本発明のTFT基板の効果を説明するための断面図である。
符号の説明
1 透明絶縁基板
2 引き出し配線
2A 信号線引き出し配線
2B 走査線引き出し配線
3 第1の層間絶縁膜
4 第2の層間絶縁膜
5 ITO膜
6 導電性樹脂
7 ドライバーIC
8 シール材
9 CF基板
10,10A,10B,10C,10D コンタクトホール
11 TFT基板
12,121,122 半導体膜
12A a−Si膜
12B n型a−Si膜
13 走査線用ドライバーIC
14 信号線用ドライバーIC
15 ドレイン配線
16 ボイド
17 ゲート配線
18 ゲート電圧
19 ドレイン電圧
20A,20B 端子
30 TFT
31 ソース電極
40 液晶層
100,200 液晶表示パネル
151 ドレイン電極
171 ゲート電極

Claims (11)

  1. 透明絶縁基板と、
    前記透明基板上に形成されたスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の走査線引き出し配線または信号線引き出し配線であって、その先端に端子部を備える引き出し配線と、
    前記引き出し配線を含む前記透明基板上を覆う第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜を貫通して前記端子部上に設けられたコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールを覆って配置された導電性樹脂膜と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記引き出し配線に対向し前記引き出し配線側端部から2μm以上突出して前記引き出し配線を覆う領域であって、かつ、少なくとも前記導電性樹脂膜の端部を含む領域に配置された半導体膜パターンと、を備えることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  2. 前記引き出し配線が少なくとも2以上存在し、
    前記半導体膜パターンが少なくとも2以上存在し、
    前記半導体膜パターンは前記引き出し配線ごとにそれぞれ対向し、互いに離間して配置していることを特徴とする請求項1に記載のアクティブマトリクス基板。
  3. 前記引き出し配線が少なくとも2以上存在し、
    前記半導体膜パターンは、2以上の前記引き出し配線と交差する線状パターンであることを特徴とする請求項1に記載のアクティブマトリクス基板。
  4. 前記半導体膜パターンは、前記スイッチング素子の半導体層を構成する材料からなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板。
  5. 前記半導体膜パターンは、アモルファスシリコンであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板。
  6. 前記スイッチング素子はチャネルエッチ型プロセスで形成されたものであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板。
  7. 前記コンタクトホールは透明導電性酸化膜を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板。
  8. 前記第1の層間絶縁膜および前記半導体膜パターンを覆う第2の層間絶縁膜をさらに備え、前記コンタクトホールは、前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜を貫通することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のアクティブマトリクス基板。
  9. 透明絶縁基板上に第1の導電膜を形成する工程と、
    前記第1の導電膜をパターニングして、スイッチング素子のゲート配線と、前記スイッチング素子の走査線引き出し配線または信号線引き出し配線であって、その先端に端子部を有する引き出し配線と、を形成する工程と、
    前記透明絶縁基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜をパターニングして、前記スイッチング素子の半導体層と、前記引き出し配線に対向した半導体膜パターンとを形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上と、前記透明絶縁基板上の全面に第2の導電膜を形成する工程と、
    前記第2の導電膜をパターニングして前記スイッチング素子のドレイン配線、ソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    第2の層間絶縁膜を前記透明絶縁基板上の全面に形成した後、前記端子部上の前記第2の層間絶縁膜表面に前記端子部に達する開口を形成し、前記開口に透明導電性酸化膜を被覆しコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールを覆う導電性樹脂膜を設ける工程と、を有し、
    前記半導体膜パターンは、前記引き出し配線に対向し前記引き出し配線側端部から2μm以上突出して前記引き出し配線を覆う領域であって、かつ、少なくとも前記導電性樹脂膜の端部を含む領域に形成されていることを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。
  10. 前記半導体膜を形成する工程が、アモルファスシリコン膜とn型アモルファスシリコン膜を連続して成膜する工程を含むことを特徴とする請求項に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
  11. 前記ドレイン配線、前記ソース電極および前記ドレイン電極を形成する工程の後に、前記n型アモルファスシリコン膜をエッチング除去する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載のアクティブマトリクス基板の製造方法。
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