JP4438675B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、摩擦式ブレーキアクチュエータによって制動力を発生するブレーキ制御装置に関し、特に、車両停止保持システムのロック機構を付加したブレーキ制御装置に関するものである。
従来、モータ拘束トルクを用い、ピストンを介してブレーキパッドをディスクロータに押し付け、その摩擦力により制動力を発生させる電動ブレーキ装置として、パーキングブレーキ作動時に制動力を自己保持するためのロック機構を設けるというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来装置では、パーキングブレーキを作動させる場合、運転者の駐車ブレーキ操作によりモータを回転させて制動力を発生させるのと同時に、前記ロック機構をロック動作状態として制動力を自己保持している。
特開2003−222172号公報
しかしながら、上記従来のブレーキ制御装置にあっては、パーキングブレーキ作動時に、制動力発生と同時にその制動力を自己保持しているので、例えば、ブレーキパッドとディスクロータとの間に異物が噛み込んでいる状態であっても、その認識をせずにロック機構を作動してしまう。その結果、ロック中に異物が粉砕した場合、ブレーキパッドとディスクロータとの間に緩みが生じることで制動力が低下する恐れがあるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、車両停止保持システム作動時の制動力の信頼性を向上することができるブレーキ制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るブレーキ制御装置は、摩擦式ブレーキアクチュエータで所定押付力を発生するとき、異物検出手段で摩擦部材と回転体との間の異物を検出し、前記異物検出手段で異物を検出したとき、異物除去手段で当該異物を除去し、前記摩擦式ブレーキアクチュエータで前記所定押付力を発生しており且つ前記異物検出手段で異物が非検出であるとき、制動力保持手段でロック手段を制御して前記所定押付力を保持する。
本発明によれば、車両停止保持システム作動時に摩擦部材と回転体との間に異物が噛み込んだまま摩擦部材の押付力を保持することを回避して、予見できない異物粉砕による押付力の低下を防止することができ、車両停止保持システム作動時の制動力の信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す概略構成図であり、図中、符号1は図示しない車両の各輪と一体に回転する回転体としてのディスクロータに、その両側から一対の摩擦部材としてのブレーキパッドを押圧して制動力を発生する摩擦式のブレーキアクチュエータである。このブレーキアクチュエータ1は、図2に示すように、キャリパ2内に、ピストン3を摺動自在に支持するシリンダ4が形成されている。前記ピストン3は一端が閉じた円筒状に形成され、ピストン3の内周にはナット5が固定され、このとき、ナット5と共にボールねじを構成するねじシャフト6の軸がピストン3の軸と一致するように配置されている。
前記ピストン3の閉じた側の外面3aにはブレーキパッド7aが取り付けられ、このブレーキパッド7aと対向する位置にブレーキパッド7bが設けられ、このブレーキパッド7bはキャリパ2に支持されている。そして、これらブレーキパッド7a及び7bの間に、車輪と一体に回転するディスクロータ8が配設されている。
また、キャリパ2には、後述するコントロールユニット20からの制動力指令値によって駆動制御される駆動源としてのステッピングモータ、超音波モータ等のモータ9が設けられ、このモータ9の出力は減速機10で減速される。この減速機10の出力軸10aは前記ねじシャフト6に接続され、モータ9の回転が減速機10、出力軸10aを介してねじシャフト6に伝達され、回転運動変換機構を構成するナット5及びねじシャフト6によって直線運動に変換されて、ピストン2が直線運動する。そして、このピストン3の直線運動に伴ってブレーキパッド7aがディスクロータ8を押圧することによって、ブレーキパッド7a及び7bがディスクロータ8を押圧し、ディスクロータ8をブレーキパッド7a及び7bによって締めつけることにより、制動力を発生するようになっている。
また、モータ9の回転をロックするロック手段としてのロック機構11が設けられており、このロック機構11は、モータ9のロータの外周部に一体に設けられた爪車11aと、この爪車11aに係合する係合爪を有するロック部(図示せず)とを備え、コントロールユニット20からのロック指令値に応じて、アクチュエータ等によって係合爪を爪車11aに係合させることにより、ロータ9の回転をロックできるようになっている。ロック部は、電力を供給することなくロック状態およびロック解除状態を機械的に保持することで、制動力を保持することができる。
そして、前記モータ9には、このモータ9の回転角度を検出するためのエンコーダ25が取り付けられている。また、ブレーキパッド7a及び7bのディスクロータ8への実押付量としてピストン3のストローク量を検出する押付量検出手段としてのストロークセンサ21、ブレーキペダルの踏力を検出する踏力センサ22、車速を検出する車速センサ23、パーキングブレーキスイッチ24が夫々設けられ、これら各センサの検出信号がコントロールユニット20に入力される。
このコントロールユニット20は、例えばマイクロコンピュータ等の演算装置及び記憶装置を含んで構成され、踏力センサ22の検出信号に応じた制動力を発生させるようにモータ9を駆動するための制動力指令値を出力する。つまり、制動力を発生させるときには、ブレーキパッド7aがディスクロータ8に近づく方向にモータ9を回転させてディスクロータ8にブレーキパッド7a及び7bを押圧させ、制動力を緩めるときには、モータ9を逆回転させてブレーキパッド7aをディスクロータ8から引き離す。このようにモータ9の回転を発生すべき制動力に応じて制御することによって、運転者によるブレーキペダルの踏込量に応じた制動力を発生させる。
また、コントロールユニット20では、運転者によるパーキングブレーキスイッチ24のスイッチ操作に基づいて、ブレーキアクチュエータ1のブレーキパッド7aを移動させることにより車両が停止保持可能な制動力を発生させ、パーキングブレーキを作動状態とするための制動力指令値を出力する。
つまり、パーキングブレーキスイッチが操作(AUTOモードorマニュアルモード)され且つ車速がゼロ若しくは略ゼロであるとき、車両停止保持要求があると判断して、現在の車両状態に基づいて車両を停止保持するのに必要な所定押付力(目標押付力)F*を算出し、この目標押付力F*を発生させるようにモータ9を駆動するための制動力指令値を出力する。これにより、車両を停止保持可能な制動力を車両に発生させる。
さらに、このコントロールユニット20では、上記パーキングブレーキ作動時に、ストロークセンサ21の検出信号に基づいて、前記目標押付力F*を発生させたときのピストン3のストローク量が正常であるかを判定することにより、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物等が噛み込んでいるか否かを判定する。そして、異物を検知した場合には、異物除去処理を行い、その後、ロック部に対してロック指令値を出力することで、パーキングブレーキの制動力を保持するようになっている。
具体的には、車両停止保持要求によってパーキングブレーキが作動されて目標押付力F*が発生されると、目標押付力F*に達したときのピストン3の実ストローク量と、異物が噛み込まれていない正常時に目標押付力F*を発生するために必要とする目標押付量としての目標ストローク量とを比較することでブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいるか否かを判定する。異物を検知した場合には、モータ9を逆回転させることによりブレーキパッド7a及び7bの押付量を所定値(例えば、ゼロ)まで減少し、その後、再度モータ9を正転させて上記押付量を目標押付力F*を発生させるまで増加(復帰)する。これを、ピストン3の実ストローク量と目標ストローク量とが一致して異物が除去されたと判断されるまで繰り返し、その後ロック機構11によりパーキングブレーキの制動力を保持する。上記異物除去処理は、一輪毎に実施、即ち一時的に一輪のみの制動力を解除するものとし、その間、他輪はブレーキ力を保持した状態とする。
このように、パーキングブレーキ作動時にブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間の異物検出を行うことで、異物が噛み込んだままロック機構11が作動されることを防止する。
次に、コントロールユニット20で実行される異物検知除去処理手順を図3に示すフローチャートをもとに説明する。この異物検知除去処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込み処理として実行され、先ず、ステップS1で各種センサからの信号を読み込む。
具体的には、ストロークセンサ21からのストローク量ST、車速センサ23からの車速V、パーキングブレーキスイッチ24からのスイッチ信号SWを読み込む。
次にステップS2で、ストロークフラグFBが“1”にセットされているか否かを判定する。このストロークフラグFBは、異物を除去するためにモータを反転させ、ピストン位置をストローク0にする指令を出力したにもかかわらず、ストローク0になっていない場合に“1”にセットされるものである。そして、このステップS2の判定結果がFB=1であるときには、後述するステップS11に移行し、FB=0であるときにはステップS3に移行する。
ステップS3では、異物噛み込みフラグFAが、異物が噛み込んでいることを示す“1”にセットされているか否かを判定し、FA=1であるときには後述するステップS8に移行し、FA=0であるときには、異物が噛み込んでいないと判断してステップS4に移行する。
ステップS4では、パーキングブレーキの作動要求(AUTOモードでの作動判定含む)があるか否かを判定する。この判定は、前述したように、パーキングブレーキスイッチSWがON状態に操作され且つ車速Vがゼロ若しくは略ゼロであるか否かによって行い、SW=0且つ車速Vがゼロ若しくは略ゼロである場合には、パーキングブレーキの作動要求があると判断して後述するステップS7に移行し、それ以外の場合には、パーキングブレーキの作動要求がなく、パーキングブレーキを行う必要がないと判断してステップS5に移行する。
ステップS5では、ロック機構11を解除するためのロック指令値を出力してステップS6に移行し、このステップS6でブレーキパッド7a及び7bのディスクロータ8への押し付け力を解除するための制動力指令値を出力することでパーキングブレーキの作動を解除してからタイマ割込み処理を終了する。
また、ステップS7では、車両を停止保持するのに必要な目標押付力F*を発生するための制動力指令値を出力することで、パーキングブレーキの作動を開始してからステップS8に移行する。
ステップS8では、異物噛み込み検知処理を行う。この異物噛み込み検知処理は、ブレーキパッド7a及び7bの押付力が前記目標押付力F*に達したときのピストンストロークの実測値と、図4に示すような予め格納したマップ上のストローク値とを比較することにより行い、実測値とマップ値とが一致している場合には異物が噛み込んでいないと判断し、一致していない場合には異物が噛み込んでいると判断する。
この図4に示すマップは、横軸にピストンストローク、縦軸にブレーキパッド7a及び7bの押付力をとり、実線で示すように、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいない正常状態でのピストンストロークと押付力との関係を予め格納している。
ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいる場合には、図中破線に示すように、異物分のストロークが小さくなる。したがって、車両を停止保持するのに必要な目標押付力F*に達したときのピストンストローク実測値STと、本来目標押付力F*を発生するのに必要な目標ストローク値ST*とを比較することで、異物が噛み込んでいるか否かを判断することができる。
図4の破線に示すように、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいる状態で、仮にロック機構11が作動し、パーキングブレーキの制動力が長時間保持されたとする。このとき、保持中に異物が粉砕すると、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に緩みが生じ、その結果、ブレーキパッド7a及び7bの押付力は目標押付力F*からF0まで低下してしまうという問題がある。
そこで、本実施形態では、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいる場合には、その異物を除去してからロック機構11を作動させるようにする。
このステップS8の判定により、ピストンストロークの実測値とマップ値とが一致しており、異物が噛み込んでいないと判断されたときには、ステップS9に移行して異物噛み込みフラグFAを“0”にリセットしてからステップS10に移行し、ロック機構11を作動するためのロック指令値を出力してタイマ割込み処理を終了する。
一方、前記ステップS8の判定により、ピストンストロークの実測値とマップ値とが一致おらず、異物が噛み込んでいると判断されたときには、ステップS11に移行して、モータ9を反転させるための制動力指令値を出力し、ピストン位置をストローク0に戻すことでパーキングブレーキの作動を一旦解除するようにする。
次いでステップS12に移行して、ピストン位置がストローク0に戻っているか否かを判定し、ストローク0でない場合にはステップS13に移行して、ストロークフラグFBを“1”にセットしてからタイマ割込み処理を終了する。
一方、前記ステップ12の判定結果が、ストローク0に戻っている場合にはステップS14に移行して、ストロークフラグFBを“0”にリセットしてからステップS15に移行する。
ステップS15では、再度モータ9を回転させて目標押付力F*を発生させるための制動力指令値を出力することでパーキングブレーキの作動を復帰する。次いで、ステップS16に移行して、異物噛み込みフラグFAを“1”にセットしてからタイマ割込み処理を終了する。
図3のステップS8の処理が異物検出手段に対応し、ステップS10の処理が制動力保持手段に対応し、ステップS11〜S15の処理が異物除去手段に対応し、ステップS12の処理が押付量減少手段に対応し、ステップS15の処理が押付量増加手段に対応している。
次に、本実施形態の動作について説明する。
今、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいない状態で、パーキングブレーキの作動要求があったとする。この場合には、ステップS4の判定によりステップS7に移行し、モータ9が回転することによりブレーキパッド7a及び7bに目標押付力F*が生じ、車両の停止保持に必要な制動力が発生されてパーキングブレーキの作動が開始される。このとき、異物が噛み込んでいないことから、ピストンストロークの実測値STとマップ値ST*とが一致する。これによりステップS8の判定で異物が噛み込んでいない正常状態であると判断されるので、ステップS10でロック機構11が作動される。これにより、モータ9のロータの回転がロックされるので、停止制動力を発生した状態でパーキングブレーキがロックされる。
つまり、図5のタイムチャートに示すように、時刻t1でパーキングブレーキ作動のためにモータ9が駆動されると、図5(d)のモータ電流が上昇し、それに追従して時刻t2で図5(b)のピストンストロークと図5(a)のブレーキパッド7a及び7bの押付力とが増加する。異物が噛み込んでおらず、目標押付力F*に達したときのピストンストローク量の実測値STは目標ストローク値ST*と一致しているため、時刻t3でロック機構11が作動される。このとき、ロック機構11は電力を供給することなくロック状態を機械的に保持する自己保持が可能であるため、モータ9の駆動が解除されてモータ電流が0となる。このようにして、パーキングブレーキの停止制動力が保持される。
また、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいる状態で、パーキングブレーキの作動要求があったときには、ステップS7でパーキングブレーキの作動が開始された後、ステップS8で異物噛み込み検知処理が行われ、ピストンストロークの実測値STはマップ値ST*に達しておらず両者は一致していないことから、このステップS8で異物が噛み込んでいると判定される。そのため、ステップS11に移行してモータ9を反転させてブレーキパッド7a及び7bの押付量を零に戻すことで一旦パーキングブレーキの作動が解除され、その後、ステップS15でモータ9を正転させて目標押付力F*を発生させることで再度パーキングブレーキの作動が開始される。
そして、次のサンプリング処理において、ステップS8で再度異物噛み込み検知処理が行われ、ピストンストロークの実測値STとマップ値ST*とが不一致であるときには、再度上記押付量の減少制御及び増加制御を行う。このように、押付量の減少制御及び増加制御が、ピストンストロークの実測値STとマップ値ST*とが一致するまで繰り返される。ピストンストロークの実測値STとマップ値ST*とが一致すると、ステップS8の判定によりステップS9を経てステップS10に移行し、ロック機構11が作動されてパーキングブレーキがロックされる。
従来装置のように、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいるか否かを認識せずにパーキングブレーキの作動及びロックを行う場合、図6のタイムチャートに示すように、先ず、t11でパーキングブレーキ作動のためにモータ9が駆動されて図6(d)のモータ電流が上昇し、それに追従して時刻t12で図6(b)のピストンストロークと図6(a)のブレーキパッド7a及び7bの押付力とが増加する。このとき、異物が噛み込んでいるため、目標押付力F*に達したときのピストンストローク量の実測値STは目標ストローク値ST*と一致しないが、時刻t13でロック機構が作動されて制動力が保持される。その後、時刻t14で異物が粉砕したものとすると、前述したように、押付力は目標押付力F*からF0まで低下し、結果として車両に発生する制動力が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいると判断したときには、その異物を除去する処理を行ってからロック機構11を作動するので、予見できない異物粉砕によるブレーキパッド7a及び7bの押付力の低下を防止し、車両に発生する制動力の低下を防止することができる。
ところで、パーキングブレーキのロック中に、制動力の変化をセンシングすることにより、異物粉砕等により制動力が低下したことを検知して、ブレーキ圧の増圧制御を行い制動力の信頼性を向上させることも考えられるが、この場合、一度ロックした機構を解除させた後にブレーキ圧を増圧しなければならない。したがって、電源オフ時のように、ロック機構の作動システムがダウンしている場合には対応することができないという問題がある。
これに対して、本実施形態では、パーキングブレーキをロックする前に異物の噛み込み検知及び除去を行うため、事前にロック中の制動力低下の原因を取り除くことができ、確実に制動力の信頼性を向上させることができる。
このように、上記第1の実施形態では、異物が噛み込んでいる場合には、その異物を除去する処理を行ってからパーキングブレーキをロックするので、ロック中に異物が粉砕することに起因する制動力の低下を防止することができ、パーキングブレーキ作動時の制動力の信頼性を向上することができる。
また、パーキングブレーキの目標押付力に達したときのピストンストロークの実測値と予めマップ上に設定された目標ストローク値とを比較することで異物が噛み込んでいるか否かを判断するので、異物が噛み込むことで異物分のストロークが小さくなることを利用して、確実に異物を検知することができる。
さらに、異物の噛み込みを検知したときには、一旦ブレーキパッドの押付量を零に戻し、その後、再度目標押付力を発生させる押付量まで増加し、これを前記ピストンストロークの実測値とマップ値とが一致するまで繰り返すので、確実に異物を除去することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、ステップS8の異物噛み込み検知処理として、ピストンストロークの実測値と予め格納されたマップ値との比較のみを行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図7に示すように、前回のブレーキ作動時のピストンストロークとの比較を追加するようにしてもよい。
つまり、図7の実線に示すように、前回のパーキングブレーキ作動時のピストンストロークとブレーキパッド7a及び7bの押付力との関係を格納しておき、目標押付力F*を発生したときのピストンストローク量STn-1と、破線で示す今回のパーキングブレーキ作動時に目標押付力F*を発生したときのピストンストローク量STnとを比較する。この場合、今回のピストンストローク量STnと前回のピストンストローク量STn-1との変化量を求め、この変化量が大きいときに異物が噛み込んだと判断する。また、目標押付力F*を発生したときのピストンストローク量を比較するのではなく、押付力が発生し始めるストローク量(ST0nとST0n-1)を比較するようにしてもよい。これにより、ブレーキパッドやディスクロータの磨耗等により、予め設定されたマップ値とのズレが生じた場合であっても、適切に異物の噛み込みか否かを判断することができる。
また、目標押付力F*を発生したとき(又は押付力が発生し始めたとき)の左右輪のピストンストローク量の比較を追加し、左右輪のピストンストロークに差があるとき(左右輪のピストンストロークの差が大きいとき)に異物が噛み込んでいると判断するようにしてもよい。これにより、例えばブレーキパッドやディスクロータの急激な熱膨張により、マップ値とのズレが生じた場合であっても、左右輪のピストンストローク量に差が生じていなければ異物が噛み込んでいないと判断するので、異物噛み込みの誤判断を回避することができる。
また、上記第1の実施形態においては、目標押付力F*に達したときのピストンストローク量の比較と、押付力が発生し始めたときのピストンストローク量の比較の2つで異物噛み込み検知を行うようにしてもよい。これにより、ブレーキパッドやディスクロータの熱膨張や、ディスクロータの倒れ等による異物噛み込みの誤判断を確実になくすことができる。
さらに、上記第1の実施形態においては、ステップS8で異物が噛み込んでいないと判断されたときには、そのまま制動力をロックする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、異物が噛み込んでいないと判断された場合であっても、例えば、左右輪のピストンストロークの差がなく、目標押付力F*を発生しているときのストローク量がマップ値に対して不足している場合には、ブレーキパッドやディスクロータの熱膨張の懸念があるため、熱膨張がなくなったときのブレーキパッドの押付力不足を補うような処理を実行してからロックするようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態においては、ステップS11でピストンストロークを0へ戻す場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキパッドとディスクロータとの間に異物以上の隙間を発生させる程度にピストンストロークを戻すようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、異物が噛み込んでいると判断したとき、その異物除去処理の許可判断をするようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態の異物検知除去処理のフローチャートを図8に示すように、図3に示す第1の実施形態の異物検知除去処理において、ステップS11の前に、車速Vが零であるか否かを判定するステップS21と走行路が平坦路又はサービスブレーキがON状態であるか否かを判定するステップS22とを追加すると共に、ステップS21又はS22の判定がNoであるときにパーキングブレーキの目標押付力F*を増加補正するステップS23と、ロック機構11を作動してパーキングブレーキをロックするステップS24とを追加していることを除いては、図3と同様の処理を行うため、その詳細な説明は省略する。
ステップS8で異物が噛み込んでいると判断されると、異物除去処理を行うか否かを判定する。先ず、ステップS21で、車速Vが零であるか否かを判定し、V≠0であるときには後述するステップS23に移行し、V=0であるときにはステップS22に移行する。
ステップS22では、走行路面が平坦路であるか、又はサービスブレーキON状態であるか否かを判定し、平坦路であるかサービスブレーキがON状態であるときには前記ステップS11に移行し、それ以外の場合にはステップS23に移行する。
つまり、車速V=0且つ走行路面が平坦路、又は車速V=0且つサービスブレーキがON状態であるときに異物除去処理を許可するものとして前記ステップS11に移行し、それ以外の場合には、異物除去処理を許可できないとしてステップS23に移行する。
ステップS23では、パーキングブレーキの目標押付力F*を増加補正する。つまり、ブレーキパッド7a及び7bの押し付け力を所定量増加させるようにモータ9を駆動するための制動力指令値を出力する。ここで、上記所定量とは、パーキングブレーキロック中に異物が粉砕して制動力が低下した場合であっても、車両停止保持するために必要な制動力を確保することができる程度に設定する。
次いで、ステップS24に移行して、ロック機構11を作動するためのロック指令値を出力してからタイマ割り込み処理を終了する。
今、ブレーキパッド7a及び7bとディスクロータ8との間に異物が噛み込んでいる状態で、パーキングブレーキの作動要求があり、ステップS7でパーキングブレーキが開始されたものとする。このとき、車速V=0で平坦路に停車中であるとすると、ステップS21及びS22の判定により異物除去処理が許可されて、前述したブレーキパッド7a及び7bの押付量の減少及び増加を繰り返し、異物を除去した後でロック機構11を作動してパーキングブレーキの制動力を保持する。
また、車速V≠0であるときには、ステップS21の判定により異物除去処理を許可できないと判断してステップS23に移行し、パーキングブレーキの目標押付力F*を増加補正するための制動力指令値をモータ9に対して出力することで、ブレーキパッド7a及び7bの押し付け力が増加される。そして、ステップS24でロック機構11が作動されて、増加補正されたパーキングブレーキの制動力が保持される。
このように、車速が零でない場合には異物除去処理を許可しないので、ブレーキ作動を優先して確実に車両を停止状態に移行することができる。
また、車速V=0で傾斜路に停車中であるとすると、ステップS22の判定により異物除去処理を許可できないと判断してステップS23に移行し、パーキングブレーキの目標制押付力F*を増加補正するための制動力指令値をモータ9に対して出力することで、ブレーキパッド7a及び7bの押し付け力が増加される。そして、ステップS24でロック機構11が作動されて、増加補正されたパーキングブレーキの制動力が保持される。
このように、車速が零であっても、車両が傾斜路に停車中である場合には異物除去処理を許可しないので、異物除去処理でパーキングブレーキを一旦解除して制動力が一時的に低下したときに、車両が動き出すことを確実に防止することができる。
このように、上記第2の実施形態では、異物が噛み込んでいると判断したとき、その異物の除去処理を許可するか否かを判定するので、車速が0でない場合には、ブレーキ作動を優先することができ、確実に車両を停止状態に移行することができると共に異物除去処理のためにブレーキパッドの押し付け力が解除されることに起因する制動力発生遅れを回避することができる。
また、車速が0であっても、車両が傾斜路に停車中であるときには、異物除去処理を許可しないので、ブレーキ作動を優先して、異物除去処理のためにブレーキパッドの押し付け力が解除されることに起因する車両の動き出しを防止することができる。
さらに、車速が0であっても、サービスブレーキがOFF状態であるときには、異物除去処理を許可しないので、ブレーキ作動を優先して、異物除去処理のためにブレーキパッドの押し付け力が解除されることに起因する車両の動き出しを防止することができる。
また、異物除去処理を許可しない場合には、パーキングブレーキの制動力を増加補正してからロック機構を作動するので、パーキングブレーキロック中に異物が粉砕して制動力が低下した場合であっても、車両停止保持するために必要な制動力を確保することができ、パーキングブレーキの制動力の信頼性を向上することができる。
なお、上記各実施形態においては、摩擦式ブレーキアクチュエータとして、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキを適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキを適用するようにしてもよい。電動ブレーキでも油圧ブレーキでもよい。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 ブレーキアクチュエータの詳細図である。 図1のコントロールユニットで実行される異物検知除去処理を示すフローチャートである。 ピストンストロークと制動力との関係を示すマップである。 本実施形態の動作を説明するタイムチャートである。 従来装置の動作を説明するタイムチャートである。 異物噛み込み検知処理の別の方法を説明する図である。 第2の実施形態における異物検知除去処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ブレーキアクチュエータ
2 キャリパ
3 ピストン
4 シリンダ
5 ナット
6 ねじシャフト
7a,7b ブレーキパッド
8 ディスクロータ
9 モータ
10 減速機
11 ロック機構
20 コントロールユニット
21 ストロークセンサ
22 踏力センサ
23 車速センサ
24 パーキングブレーキスイッチ

Claims (10)

  1. 車両停止保持要求があるとき、運転者の制動操作と独立して、駆動源によって摩擦部材を車軸と一体に回転する回転体へ押し付けることで、車両を停止保持可能な所定押付力を発生させる摩擦式ブレーキアクチュエータと、前記駆動源のエネルギーを不要として前記摩擦式ブレーキアクチュエータの所定押付力を保持可能なロック手段とを備えるブレーキ制御装置において、
    前記摩擦式ブレーキアクチュエータで前記所定押付力を発生するとき、前記摩擦部材と前記回転体との間の異物を検出する異物検出手段と、該異物検出手段で異物を検出したとき、当該異物を除去する異物除去手段と、前記摩擦式ブレーキアクチュエータで前記所定押付力を発生しており且つ前記異物検出手段で異物が非検出であるとき、前記ロック手段を制御して前記所定押付力を保持する制動力保持手段とを備えることを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記摩擦部材の押付量を検出する押付量検出手段を有し、前記異物検出手段は、所定の押付力を発生するために必要とする目標押付量と、前記所定の押付力を発生しているときの前記押付量検出手段で検出した実押付量とが不一致であるとき、異物があると判定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記目標押付量は、車両を停止保持可能な所定押付力を発生するために必要な前記摩擦部材の押付量であることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記目標押付量は、前回の車両を停止保持可能な所定押付力を発生した時の前記摩擦部材の押付量であることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
  5. 左右輪の摩擦部材の押付量を検出する押付量検出手段を各々有し、前記異物検出手段は、前記押付量検出手段で各々検出した左右輪の押付量に差があるとき、異物があると判定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  6. 前記異物除去手段は、前記摩擦部材の押付量を減少させる押付量減少手段と、該押付量減少手段で前記摩擦部材の押付量を減少した後、当該押付量を、再度前記所定押付力を発生させる押付量まで増加させる押付量増加手段とを備えることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
  7. 前記異物除去手段による異物除去の許可を判断する除去許可判断手段を有し、該除去許可判断手段で異物除去を許可されたときのみ、前記異物除去手段により異物を除去することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
  8. 前記除去許可判断手段で異物除去を非許可されたとき、前記所定押付力を増加補正する制動力増加手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のブレーキ制御装置。
  9. 前記除去許可判断手段は、車速が零、且つ走行路が平坦路であるとき、前記異物除去手段による異物除去を許可することを特徴とする請求項7又は8に記載のブレーキ制御装置。
  10. 前記除去許可判断手段は、車速が零、且つサービスブレーキが作動状態であるとき、前記異物除去手段による異物除去を許可することを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載のブレーキ制御装置。
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