JP4437944B2 - 衝撃試験機 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器等の製品に対する衝撃試験機に関し、特にエアシリンダを用いた衝撃試験機に関する。
従来において、電子機器等の製品に衝撃を加えて、その製品が衝撃に耐えられるかどうかを試験するために衝撃試験機が用いられている。
例えば、非特許文献1には、振り子式の衝撃試験装置が開示されている。図19に示されるように、この衝撃試験装置は振り子22を備えている。振り子22は、一端が回転中心Oに回転可能に固定された回転腕23と、回転腕23の他端に取り付けられた供試品固定台24と、衝撃試験対象である電子機器等の供試品1を供試品固定台24に固定する供試品ホルダ25とを有している。供試品1を供試品ホルダ25により供試品固定台24に固定して、所望の高さに設定した振り子22を重力により回転中心Oの周りを回転するように落下させ、これにより、供試品1を衝撃試験装置の下部に設けられた緩衝体26に衝突させる。この時、供試品1に与えられる衝撃パルスは、正弦半波となる。
また、他の装置として、例えば非特許文献1に開示された落下式衝撃試験装置がある。この落下式衝撃試験装置では、供試品1を取り付けた取付台を緩衝体上に自由落下させ供試品1に衝撃パルスを与える。この落下式衝撃試験装置により供試品1に正弦半波、のこぎり波を与えることができる。
振動工学ハンドブック(養賢堂)、P756からP759 特開2000−088724
地球から宇宙空間へ打ち上げられるロケットや人口衛星に搭載される電子機器は、打ち上げ時に使用される火薬の爆発による衝撃に耐えられなければならない。また、打ち上げられた多段式のロケットを分離するための火薬の爆発にも耐えられなければならない。
上述の振り子式衝撃試験装置と同様の仕組みであるが、材料試験に用いられるシャルピー試験機を利用して宇宙空間で使用される電子機器のために火薬の爆発に対する衝撃試験を図20の方法で行われている(非特許文献1も参照)。シャルピー試験機は、例えば特許文献1に開示されている。シャルピー試験機を利用した図20の方法では、本来の用い方とは違って、衝撃台32を吊るしておき、供試品1を衝撃台32に固定し、シャルピー試験機の振り子であるハンマ34を所定の高さから重力により回転中心Oの周りを回転するように落下させ、ハンマ34を衝撃台32に衝突させてその上に固定された供試品1に間接的に衝撃を与える。電子機器に直接打撃を与えたのでは、電子機器が破壊されてしまうからである。また、ロケットに搭載される電子機器は厳しい衝撃試験に耐えることができるものではなければならないため、材料のじんせい試験に使用されるシャルピー試験機が用いられている。
この方法により供試品1に与えられる衝撃は図21に示される波形となる。図21の波形において、衝撃試験に大きな影響を与える部分は最初の山の部分である。この最初の山の部分は、図21に示したように正弦半波であり、図中の点線に関して対称となっている。図22は、図21の衝撃応答スペクトル(Shock Resonse Spectrum)を示している。図22に示されるように、シャルピー試験機を利用した衝撃試験によって得られる衝撃波応答スペクトルの傾きは、6dB/Oct程度である。
しかし、火薬の爆発によって電子機器に与えられる衝撃は、シャルピー試験機を用いて与えられる衝撃とは異なり、火薬の爆発によって電子機器が受ける衝撃は正弦半波ではなく、より周波数の小さい成分が大きい。即ち、低周波数領域において、図22に示される衝撃波応答スペクトルよりも大きい傾きを持つ衝撃波応答スペクトルが、ロケットや人口衛星等に搭載された電子機器の衝撃試験に適している。従って、低周波数領域において、より大きな傾きを持つ衝撃波応答スペクトルが得られる衝撃試験機が望まれる。
また、図20の方法による衝撃試験機では、衝撃加速度は150Gから1500Gと印加可能な衝撃力の範囲が小さく、衝撃印加方法の応用性が無い。さらに、操作を振り子の側近で行うために、操作者が危険にさらされる。
そこで、本発明の目的は、楽に正弦半波以外の衝撃を印加することができ、低周波数領域においてより大きい傾き持つ衝撃波応答スペクトルが得られ、印加可能な衝撃力の範囲が大きく、衝撃印加方法に応用性があり多種多様な衝撃を与えることができる衝撃試験機を提供することである。
本発明によると、供試品が固定される衝撃台と、前記衝撃台を吊るす手段と、該衝撃台の水平方向一方側に設けられ、衝撃台に打撃を与えるエアシリンダ式打撃装置と、前記衝撃台の水平方向他方側に設けられ、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台が衝突するストッパと、を備え、前記エアシリンダ式打撃装置は、前記手段に吊るされた前記衝撃台に対し、該衝撃台の前記水平方向一方側から前記水平方向他方側に向けて打撃を与え、これにより、該衝撃台が、前記ストッパに衝突するようになっている、ことを特徴とする衝撃試験機が提供される。
この構成によると、エアシリンダ式打撃装置により打撃を受けた衝撃台がストッパに衝突することで、正弦半波以外の衝撃を供試品に与えることができ、低周波数領域において傾きが6dB/Octよりも大きい衝撃波形のスペクトルを得ることが可能となる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記ストッパは取り外し可能である。この構成によると、ストッパの有無により簡単に衝撃波形を変えることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記衝撃台またはストッパには拘束物が取り付けられており、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突することにより、拘束物は供試品に与える衝撃波形に影響を及ぼす。
本発明の好ましい実施形態によると、前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置には当て物が取り付けられており、エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与えることにより、当て物は供試品に与える衝撃波形に影響を及ぼす。
本発明の好ましい実施形態によると、前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置には当て物が取り付けられており、エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与え、前記衝撃台またはストッパには拘束物が取り付けられており、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突し、前記拘束物と当て物は、供試品に所望の衝撃を与えることができるように、その厚さ及び種類を変更することができる。
この構成により、拘束物と当て物の厚さ及び種類を変更することで、所望の衝撃波形を得ることができる。
前記エアシリンダ式打撃装置は、エア供給源からエアシリンダ式打撃装置への圧縮空気の供給をその開閉により制御する電磁弁と、操作者が操作することにより電磁弁に動作信号を送り電磁弁の開閉を制御する操作部と、前記エア供給源から前記電磁弁を介して圧縮空気が送られてくることにより衝撃台に打撃を与える打撃部と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の衝撃試験機。
この構成により、エアシリンダ式打撃装置から離れた位置に配置される操作部を操作するだけで衝撃試験を行えるので、操作者が危険にさらされない。
また、本発明によると、衝撃台を吊るすステップと、該衝撃台に供試品を固定するステップと、エアシリンダ式打撃装置を衝撃台の水平方向一方側に配置するステップと、ストッパを衝撃台の水平方向他方側に配置するステップと、前記エアシリンダ式打撃装置により、吊るされた前記衝撃台に対し、該衝撃台の前記水平方向一方側から前記水平方向他方側に向けて打撃を与え、これにより、該衝撃台を、前記ストッパに衝突させて供試品に衝撃を与えるステップと、を有することを特徴とする衝撃試験方法が提供される。
この衝撃試験方法によると、エアシリンダ式打撃装置により打撃を受けた衝撃台がストッパに衝突することで、正弦半波以外の衝撃を供試品に与えることができ、低周波数領域において傾きが6dBよりも大きい衝撃波形のスペクトルを得ることが可能になる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記衝撃試験方法は、前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置に当て物を取り付けるステップと、前記衝撃台またはストッパに拘束物を取り付けるステップと、をさらに有し、エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与え、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突し、前記拘束物と当て物の厚さ及び種類が、供試品に所望の衝撃を与えることができるように決定される。
これにより、拘束物と当て物の厚さ及び種類を変更することで、所望の衝撃波形を得ることができる。
本発明によると、当て物の種類、拘束物の種類及びストッパ有無により様々な衝撃を供試品に与えることができる。特に、ストッパを用いることで、正弦半波以外の衝撃を供試品に与えることができ、低周波数領域のスペクトルの傾きを大きくすることができる。従って、宇宙空間で使用される電子機器が火薬の爆発による衝撃により適した衝撃応答スペクトルを得ることができる。また、エアシリンダ式打撃装置の空気圧を調整することで、衝撃力を100Gから3000Gにすることができる。
以下本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による衝撃試験機10を示している。図1の衝撃試験機10は、供試品1が固定される衝撃台2と、衝撃台2の一方の側に設けられ衝撃台2に衝撃を与えるエアシリンダ式打撃装置4と、衝撃台2の他方の側に設けられるストッパ6とを備える。図1に示されるように衝撃台2にはロープ7が接続されており、このロープ7がフック8に掛けられて衝撃台2が吊るされる。なお、衝撃台2を吊るすためにロープ7とフック8以外の他の適切な手段を用いてもよい。衝撃台2には、エアシリンダ式打撃装置4からの衝撃を受ける当て物11が取り付けられる。この当て物11は、例えばゴムや銅や鉛であり、後述するようにこの当て物11を変えることで、衝撃波形を変化させることができる。上述では、当て物11を衝撃台2に取り付ける場合を説明したが、当て物11はエアシリンダ式打撃装置4に取り付けられてもよい。この場合には、エアシリンダ式打撃装置4は、当て物11を介して衝撃台2に打撃を与える。
図1に示されるように、ストッパ6には、エアシリンダ式打撃装置4により衝撃台2に衝撃が与えられた時に、衝撃台2が衝突する被衝突部である拘束物18が設けられている。衝撃台2が、ストッパ6の拘束物18に衝突することで、衝撃台2の図中左側方向の運動が拘束、制限される。この拘束物18は、例えばゴムであってよいが、これに限定されない。後述するように、拘束物18の厚さを変化させることで衝撃応答スペクトルを変化させることができる。上述では、拘束物18をストッパ6に取り付ける場合を説明したが、拘束物18は衝撃台2に取り付けられてもよい。この場合には、衝撃台2に打撃が与えられた時に、衝撃台2は拘束物18を介してストッパ6に衝突する。
ストッパ6は、衝撃台2が衝突した時に、動かないように固定しておくことが好ましいが、衝突時に多少は動くようにしておいてもよい。さらに、ストッパ6は取り外し可能である。後述するようにストッパ6がある場合には、供試品1に与える衝撃波形は正弦半波以外の波形となり、ストッパ6が無い場合には、供試品1に与える衝撃波形は正弦半波となる。
エアシリンダ式打撃装置4は、図1に示されるように安定させるためにエアシリンダ式打撃装置取付壁に固定されている。
エアシリンダ式打撃装置4には、アキュームレータ(補助タンク)12と電磁弁13を介してエア供給源14から圧縮空気が供給される。アキュームレータ12は、エア供給源14から送られてきた空気を圧縮し、電磁弁13は、開閉動作によりアキュームレータ12から送られてくる圧縮空気のエアシリンダ式打撃装置4への供給を制御する。また、電磁弁13の開閉を制御する操作部15が設けられる。操作者が操作部15を操作することにより、操作部15から電磁弁13に動作信号が送られて電磁弁13の開閉が制御される。
電磁弁13を開くことでエアシリンダ式打撃装置4に圧縮空気が供給されて、エアシリンダ式打撃装置4の打撃部16が図中の矢印方向に移動して衝撃台2の当て物11に衝突して供試品1に衝撃を与える。
本実施形態で用いられるエアシリンダ式打撃装置4は、一例であるので、本発明の衝撃試験機10に適切などのような公知のエアシリンダ式打撃装置4を用いてもよい。
次に、上述した本発明の実施形態による衝撃試験機10の動作について説明する。
まず、試験対象である電子機器などの供試品1を衝撃台2の上に適切な固定具により固定し、エア供給源14から供給される空気をアキュームレータ12により所望の圧力に圧縮する。次に、操作者が操作部15を操作することにより、動作信号が電磁弁13に送られて電磁弁13が開けられる。電磁弁13が開くと、圧縮空気がアキュームレータ12からエアシリンダ式打撃装置4へ供給されエアシリンダ式打撃装置4の打撃部16が図1の矢印方向に高速で移動する。これにより、エアシリンダ式打撃装置4の打撃部16は、衝撃台2に設けられた当て物11を介して図1の右側から衝撃台2に衝撃を与える。従って、ストッパ6を用いた場合には、衝撃台2は、ストッパ6の拘束物18に衝突するので、図20の衝撃印加方法と異なり衝撃台2は飛ばされない。なお、ストッパ6は固定されていてよく、衝撃台2が衝突した時に動かないようになっている。
即ち、衝撃台2はエアシリンダ式打撃装置4の打撃部16により図1の右側から衝撃を受け、その直後に図1の衝撃台2の左側に設けられたストッパ6に衝突することで、図1の左側からも衝撃を受ける。このため、衝撃台2の上に固定された供試品1が受ける衝撃は、正弦半波ではなく図2のような波形を持つ衝撃を受けることになる。即ち、図2の衝撃波形において、最初の山(衝撃波)の後に、符号が逆の山(衝撃波)が発生し正弦波と異なる波形が得られる。
図2の衝撃波形の衝撃応答スペクトルは図3の実線で示される。図3の実線で示されるように、本発明の実施形態による衝撃試験機10においてストッパ6を使用して衝撃試験を行うと、低周波領域で8dBと大きい傾きを持つスペクトルを得ることが可能になる。なお、図3の破線は、対比のために図のシャルピー衝撃試験機10を用いた場合のスペクトルを示している。
図4から図8は、本発明の実施形態による衝撃試験機10において、当て物11、拘束物18及び打撃力を変化させて衝撃試験の実験を行って得られ波形のスペクトルを示している。図4から図8は、いずれも拘束物18としてゴムを使用して得られた実験結果であるが、図4から図8は、それぞれ拘束物18であるゴムの厚さを1mm、3mm、6mm、9mm、12mmとして実験を行った結果である。また、各図においてG1,G2,G3は、それぞれ衝撃台2の異なる位置において、シリンダ式打撃装置から受けた衝撃のスペクトルを示している。また、各図において、大きい方の長方形内の傾きの値は得られた傾きの大まかな平均値である。
図4から図8の各図において、(A)、(B)は、衝撃台2に与える打撃力を1kg/cmとした結果であり、(C)、(D)は、衝撃台2に与える打撃力を2.5kg/cmとした結果であり、(E),(F)は衝撃台2に与える打撃力を5kg/cmとした結果である。また、図4から図8の各図において、(A)、(C)、(E)は、当て物11として厚さ3mmのゴムを用いた場合の結果であり、(B),(D),(F)は、当て物11として厚さ3mmの銅板を用いた場合の実験結果である。
図4から図8の結果により、打撃力を変化させることで図9のスペクトルの点Aの位置を上下に変化させることができ、特に拘束物18ゴムの厚さが1mmと3mmの場合には、当て物11をゴムから銅板に変えることでスペクトルの傾きを大きくすることができる。このように、打撃力と当て物11を変えることで、供試品1に与える衝撃を変化させることができ、ロケットに搭載される電子機器の衝撃試験に必要とされる低周波数領域において傾きの大きいスペクトルを持つ衝撃を得ることができる。特に図4には、低周波数領域において傾きが10dB/Octのスペクトルが得られた。
また、本発明の実施形態による衝撃試験機10では、ストッパ6を取り外すことができ、図1の衝撃試験機10においてストッパ6のみを取り除いた状態で、供試品1に衝撃試験を行うことができる。ストッパ6を用いないで、図1の衝撃試験機10により衝撃台2に与えた衝撃は正弦半波になる。
図10から図15は、ストッパ6を取り外した図1の衝撃試験機10が供試品1に与えた衝撃のスペクトルを示している。各図においてG1,G2,G3は、それぞれ衝撃台2の異なる位置において、シリンダ式打撃装置から受けた衝撃のスペクトルを示している。各図において、低周波数領域におけるスペクトルの傾きは、6dB/Oct程度である。図10から図15は、それぞれ当て物11として厚さ1mmの銅板、厚さ3mmの銅板、厚さ1mmのゴム、厚さ3mmのゴム、厚さ1mmの鉛、厚さ3mmの鉛を用いた場合の結果を示している。図10から図15の各図において、(A),(B),(C),(D),(E)はそれぞれ、シリンダ式打撃装置が衝撃台2に与える打撃力を1kg/cm、1.5kg/cm、2.5kg/cm、5kg/cm、7.5kg/cmとした場合の結果を示している。
図10から図15のすべてにおいて、衝撃レベルは圧力と当て物の組み合わせに対して相関があり安定していることが分かる。
当て物11として厚さ1mmの銅板を用いた場合は、図10に示されるように、包絡周波数は1000Hz近辺になる。包絡周波数の位置は、図9の点Aで示される。なお、同じ厚さのアルミ板に変えることで衝撃レベルを維持して包絡周波数を上げることができる。
当て物11として厚さ3mmの銅板を用いた場合は、図11に示されるように、包絡周波数は1000Hz近辺になる。当て物11が厚さ3mmの銅板の場合には、厚さ1mmの銅板に比べて高周波成分が入り過ぎないので波形が綺麗になる。なお、同じ厚さのアルミ板に変えることで衝撃レベルを維持して包絡周波数を上げることができる。
当て物11として厚さ1mmのゴム及び厚さ3mmのゴムを用いた場合は、図12及び図13に示されるように、包絡周波数はそれぞれ800Hz及び400Hz近辺になる。当て物11を厚さ1mmの鉛板及び厚さ3mmの鉛板を用いた場合には、図14及び図15に示されるように、包絡周波数はそれぞれ900Hz及び600Hz近辺となり、ゴム板に比べて若干衝撃レベルが高くなる傾向がある。
図16、図17及び図18は、図1の衝撃試験機10においてストッパ6を用いて供試品1を衝撃台2に固定して衝撃試験を行って得られた具体的なデータを示している。図16、図17及び図18は、それぞれ一つの衝撃試験における衝撃台の異なる位置G1、G2、G3における衝撃波形を示している。図16から図18の各々において、(A)は、横軸を周波数(Hz)とし縦軸を衝撃(G)とした衝撃のスペクトルを示し、(B)は、横軸を時間(sec)とし縦軸を衝撃(G)とした(A)に対応する衝撃波を示している。即ち、各図において、(A)は(B)の波形のスペクトルを示している。図16(A)、17(A)、18(A)のそれぞれのスペクトルの低周波数領域における傾きは9dB/Octである。なお、図16から図18において、衝撃波形を測定するセンサの向きの関係上、図2と衝撃波形の正負が逆になっている。
このように、本発明の実施形態の衝撃試験機10によると、当て物11の種類、拘束物18の種類及びストッパ6の有無により様々な衝撃を供試品1に与えることができる。特に、ストッパ6を用いることで、正弦半波以外の衝撃を供試品1に与えることができ、低周波数領域のスペクトルの傾きを大きくすることができる。また、エアシリンダ式打撃装置4の空気圧を調整することで、衝撃力を100Gから3000Gにすることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態による衝撃試験機を示す図である。 図1の衝撃試験機が衝撃台及び供試品に与える衝撃波形を示す図である。 図2の衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパの拘束物を厚さ1mmのゴムとして、打撃力及び当て物を変化させて図1の衝撃試験機が、衝撃台に与えた衝撃波の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパの拘束物を厚さ3mmのゴムとして、打撃力及び当て物を変化させて図1の衝撃試験機が、衝撃台に与えた衝撃波の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパの拘束物を厚さ6mmのゴムとして、打撃力及び当て物を変化させて図1の衝撃試験機が、衝撃台に与えた衝撃波の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパの拘束物を厚さ9mmのゴムとして、打撃力及び当て物を変化させて図1の衝撃試験機が、衝撃台に与えた衝撃波の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパの拘束物を厚さ12mmのゴムとして、打撃力及び当て物を変化させて図1の衝撃試験機が、衝撃台に与えた衝撃波の衝撃応答スペクトルを示す図である。 衝撃応答スペクトルを模式的に示した図である。 当て物を厚さ1mmの銅板として、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 当て物を厚さ3mmの銅板として、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 当て物を厚さ1mmのゴムとして、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 当て物を厚さ3mmのゴムとして、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 当て物を厚さ1mmの鉛板として、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 当て物を厚さ3mmの鉛板として、打撃力を変化させてストッパを用いないで図1の衝撃試験機が衝撃台に与えた衝撃波形の衝撃応答スペクトルを示す図である。 ストッパを用いた図1の衝撃試験機で衝撃試験を行って得られた具体的なデータを示している。 ストッパを用いた図1の衝撃試験機で衝撃試験を行って得られた具体的なデータを示している。 ストッパを用いた図1の衝撃試験機で衝撃試験を行って得られた具体的なデータを示している。 従来の振り子式衝撃試験機を示す図である。 シャルピー試験機を用いて宇宙空間で使用される電子機器に対する衝撃試験の方法を示す図である。 図10の方法で電子機器に与える衝撃波形を示す図である。 図21の衝撃波形の衝撃応答ペクトルを示す図である。
符号の説明
1 供試品
2 衝撃台
4 エアシリンダ式打撃装置
6 ストッパ
7 ロープ
8 フック
10 衝撃試験機
11 当て物
12 アキュームレータ(補助タンク)
13 電磁弁
14 エア供給源
15 操作部
16 打撃部
18 拘束物
22 振り子
23 回転腕
24 供試品固定台
25 供試品ホルダ
26 緩衝体
32 衝撃台
34 ハンマ

Claims (8)

  1. 供試品が固定される衝撃台と、
    前記衝撃台を吊るす手段と、
    該衝撃台の水平方向一方側に設けられ、衝撃台に打撃を与えるエアシリンダ式打撃装置と、
    前記衝撃台の水平方向他方側に設けられ、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台が衝突するストッパと、を備え、
    前記エアシリンダ式打撃装置は、前記手段に吊るされた前記衝撃台に対し、該衝撃台の前記水平方向一方側から前記水平方向他方側に向けて打撃を与え、これにより、該衝撃台が、前記ストッパに衝突するようになっている、ことを特徴とする衝撃試験機。
  2. 前記ストッパは取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の衝撃試験機。
  3. 前記衝撃台またはストッパには拘束物が取り付けられており、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突することにより、拘束物は供試品に与える衝撃波形に影響を及ぼすこと特徴とする請求項1に記載の衝撃試験機。
  4. 前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置には当て物が取り付けられており、エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与えることにより、当て物は供試品に与える衝撃波形に影響を及ぼすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の衝撃試験機。
  5. 前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置には当て物が取り付けられており、エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与え、
    前記衝撃台またはストッパには拘束物が取り付けられており、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突し、
    前記拘束物と当て物は、供試品に所望の衝撃を与えることができるように、その厚さ及び種類を変更することができることを特徴とする請求項1または2に記載の衝撃試験機。
  6. 前記エアシリンダ式打撃装置は、エア供給源からエアシリンダ式打撃装置への圧縮空気の供給をその開閉により制御する電磁弁と、操作者が操作することにより電磁弁に動作信号を送り電磁弁の開閉を制御する操作部と、前記エア供給源から前記電磁弁を介して圧縮空気が送られてくることにより衝撃台に打撃を与える打撃部と、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の衝撃試験機。
  7. 衝撃台を吊るすステップと、
    該衝撃台に供試品を固定するステップと、
    エアシリンダ式打撃装置を衝撃台の水平方向一方側に配置するステップと、
    ストッパを衝撃台の水平方向他方側に配置するステップと、
    前記エアシリンダ式打撃装置により、吊るされた前記衝撃台に対し、該衝撃台の前記水平方向一方側から前記水平方向他方側に向けて打撃を与え、これにより、該衝撃台を、前記ストッパに衝突させて供試品に衝撃を与えるステップと、を有することを特徴とする衝撃試験方法。
  8. 前記衝撃台またはエアシリンダ式打撃装置に当て物を取り付けるステップと、
    前記衝撃台またはストッパに拘束物を取り付けるステップと、をさらに有し、
    エアシリンダ式打撃装置は前記当て物を介して衝撃台に打撃を与え、衝撃台に打撃が与えられた時に、衝撃台は前記拘束物を介してストッパに衝突し、
    前記拘束物と当て物の厚さ及び種類が、供試品に所望の衝撃を与えることができるように決定されること特徴とする請求項に記載の衝撃試験方法。
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