JP4437521B2 - 包装体用保護部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス燃焼機器類もしくは電気機器類等の一定形状を有する固体物を被包装物として省資源化を図るために用いられる包装体用保護部材に関し、特に、給湯器、温水暖房機もしくは浄水器等の内部に液体の流通路を有する被包装物に好適に適用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、包装体用保護部材として、発泡スチロール(ポリスチレンフォーム)製の緩衝材と、段ボール製の矩形状梱包箱とを併用したものが一般に知られている。このものでは、緩衝材として被包装物の外面形状に対応する内面形状と、上記梱包箱の内面形状に対応する外面形状とを有するように成形されたものを用意し、この緩衝材を上記被包装物に対し外嵌させた状態で上記梱包箱内に収納させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の包装体用保護部材においては、被包装物の製造工場から包装体の状態で出荷されユーザー側で包装が解かれた後は、緩衝材及び梱包箱が共に不用物として廃棄されることになり、大量のゴミが発生する上にそのゴミ処理に際しゴミ公害を招くおそれがある。しかも、上記緩衝材や梱包箱は包装体として一度使用されるだけで廃棄されるという使い捨てとされるため、省資源化に反する事態を呈している。
【0004】
一方、上記の如き固体物を被包装物とする場合、段ボール等の被覆材料で外表面を覆うだけでは足りず、緩衝材を用いて外部からの衝突等に対する緩衝機能を付与させて被包装物の保護を図る必要があるため、特にゴミ処理に手間を要することになっても上記緩衝材を省略することはできないという事情がある。その上に、被包装物が例えば給湯器のように内部に液体の流通路を有するものであり、工場出荷前に液体を流通させて試運転をする必要のあるものである場合、上記流通路内に液体が残留したまま包装され工場からユーザーまでの流通過程において傾けられたりすると、残留液体が外部に漏れ出すおそれがある。そして、漏れ出た場合にはその液体により梱包箱が濡れて損傷したり外観上の見栄えが損なわれることにもなる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緩衝材や段ボール製梱包箱等を省略しかつ保護部材として何度でも再利用可能とし得る包装体用保護部材及び包装体を提供することにある。加えて残留液体が漏出しても不都合の生じないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、保護部材を合成樹脂成形体として形成する一方、被包装物に対する緩衝機能と被包装物の位置固定機能とを併せ持つようにすることにより、従来の緩衝材及び梱包箱を省略し被包装物に対する保護機能及び残留液体の漏出対策を満足させつつ繰り返しの使用を可能としたものである。
【0007】
具体的には、包装体用保護部材に係る第1の発明(請求項1)は、液体が流通される流通路及びこの流通路に対する接続端部を有する被包装物の少なくとも底部に対し下から外嵌されるトレー状の包装体用保護部材を対象にし、以下の特定事項を付加したものである。すなわち、底壁と、この底壁の周囲を囲む周壁とを合成樹脂により一体に形成し、上記底壁を上記被包装物の底部よりも所定量大きい略相似形に形成し、かつ、上記周壁を底壁の周囲から斜め外方に徐々に拡開するように傾斜した状態で立ち上がるように形成する。加えて、上記底壁に、前後を識別するための識別記号に対応した形状の貫通孔を形成することを特定事項とするものである。
【0008】
この第1の発明の場合には、保護部材が合成樹脂によりトレー状に形成されているため、被包装物の内部から残留液体がたとえ漏出しても保護部材が損傷したり外観上の見栄えが損なわれたりする不都合は生じない。そして、一度だけではなくて、何度でもの再使用が可能になり省資源化に対し大幅に寄与し得ることになる。
【0009】
加えて、上記第1の発明においては、底壁に、前後を識別するための識別記号に対応した形状の貫通孔を形成しているため、底壁の適宜位置に排出孔を貫通形成したと同様になり、これにより、上記の残留液体の漏出がたとえ生じたとしても、その漏出液体を外部に排出することが可能になる。そして、被包装物の底部が前後方向に非対称な形状を有する場合には、上向き面及び横向き面を上記非対称形状に対応して前後方向に非対称位置に配設すればよく、底壁に対し前後を識別するための識別記号に対応した形状の貫通孔を形成しているため、上記の漏出液体の排出と、保護部材を被包装物に外嵌させる作業の際に保護部材の前後の識別(判別)が一目で容易に可能となる。上記の「識別記号」としては、例えば矢印のマーク、「前」・「後」あるいは「Front」等の文字が挙げられる。
【0010】
さらに、包装体用保護部材に係る第2の発明(請求項2)は、液体が流通される流通路及びこの流通路に対する接続端部を有する被包装物の少なくとも底部に対し下から外嵌されるトレー状の包装体用保護部材を対象にし、以下の特定事項を付加したものである。すなわち、底壁と、この底壁の周囲を囲む周壁とが合成樹脂により一体に形成されてなる保護トレイと、上記被包装物の接続端部を着脱可能に閉止する閉止キャップ体とを有するものとする。上記底壁を上記被包装物の底部よりも所定量大きい略相似形に形成し、かつ、上記周壁を底壁の周囲から斜め外方に徐々に拡開するように傾斜した状態で立ち上がるように形成する。加えて、上記底壁に上記閉止キャップ体を着脱可能に保持する保持部を一体に形成する一方、上記閉止キャップ体に上記保持部に対し係脱可能に係合される係合部を一体に形成することを特定事項とするものである。この第2の発明の場合には、残留液体の漏出を確実に防止し得る上に、ユーザー側で包装を解いて設置作業及び各種配管との接続作業を行う際に上記閉止キャップ体を保持部から分離させて被包装物側の接続端部に付けて閉止したままで作業を行うことが可能となる。加えて、第1の発明の場合と同様に、保護部材が合成樹脂によりトレー状に形成されているため、被包装物の内部から残留液体がたとえ漏出しても保護部材が損傷したり外観上の見栄えが損なわれたりする不都合は生じないし、一度だけではなくて、何度でもの再使用が可能になり省資源化に対し大幅に寄与し得ることになる。
【0011】
なお、「合成樹脂」としては、例えばポリエチレン(PE)もしくはポリプロピレン(PP)、あるいは、これらの発泡体等が挙げられる。又、以上の第1又は第2の発明において、さらに、底壁と、この底壁の周囲を囲む周壁と、上記底壁の最低位置よりも上側位置で上記底部の底面を支持する上向き面部と、上記周壁よりも内方側位置で上記底部の外周面を水平方向への相対移動を規制した状態に支持する横向き面部とを合成樹脂により形成し、そして、上記上向き面部及び横向き面部を、それぞれ上記底壁及び周壁から連続する薄肉壁により上記底壁及び周壁との間に空間を存した状態で成形すると(請求項3)、次の作用が得られる。すなわち、被包装物の底部の底面が上向き面部により支持されて床面に接触する底壁との間に空間を隔てて床面から浮いた状態となる一方、上記被包装物の底部の外周面が横向き面部により支持されてその外周側位置にある周壁との間に空間を隔てて支持されることになり、床面側及び外周側からの衝突力等の外力に対し十分に保護された状態で保護部材と被包装物との間の相対移動を禁止して被包装物の位置固定機能を十分に果たすことになる。その上に、上記上向き面部及び横向き面部を合成樹脂製の薄肉壁により形成しているため、上記の衝突力等の外力を弾性吸収して十分な緩衝機能をも発揮することになる。
【0012】
包装体に係る参考発明として提案されるものは、底壁とこの底壁の周囲を囲む周壁とからトレー状に形成され被包装物の一方向両側の各端部に対し外嵌されて各端部を保護する一対の保護部材を備え、この一対の保護部材が上記被包装物の上記各端部に外嵌された状態でその被包装物と一体に保持される包装体を対象にして、以下の特定事項を付加したものである。すなわち、上記各保護部材として、上記外嵌状態において上記一方向最外端位置の底壁よりも内方側位置で上記各端部の端面を支持する一方向支持面部と、上記外嵌状態において上記一方向に直交する方向の最外端位置の周壁よりも内方側位置で上記各端部の外周面を上記直交方向への相対移動を規制した状態に支持する直交方向支持面部とが合成樹脂により形成したものとする。加えて、上記一方向支持面部及び直交方向支持面部を、それぞれ上記底壁及び周壁から連続する薄肉壁により上記底壁及び周壁との間に空間を存した状態で形成することを特定事項とするものである。
【0013】
上記の「一方向」とは、上下方向もしくは水平方向等の被包装物の形状等の事情に応じて定められる方向であり、上下方向の場合には被包装物の上下端部にそれぞれ保護部材が外嵌されることになり、水平方向の場合には被包装物の例えば左右両側端部にそれぞれ保護部材が外嵌されることになる。そして、上記の上下方向の場合には下側保護部材の「一方向支持面部」が第1の発明における「上向き面部」となり、「直交方向支持面部」が第1の発明における「横向き面部」となる。
【0014】
上記参考発明の場合には、例えば上記の「一方向」を上下方向とした例について説明すると、下側保護部材の側においては被包装物の下端部(底部)の下面(底面)が一方向支持面部により支持されて床面に接触する底壁との間に空間を隔てて床面から浮いた状態となる一方、上記被包装物の下端部の外周面が直交方向支持面部により支持されてその外周側位置にある周壁との間に空間を隔てて支持されることになる。上側保護部材の側においても、被包装物の上端部の上面(頂面)が一方向支持面部により支持されて間に空間を隔てた上方位置にある底壁により覆われた状態となる一方、上記被包装物の上端部の外周面が直交方向支持面部により支持されてその外周側位置にある周壁との間に空間を隔てて支持されることになる。これにより、床面側、上方側及び外周側からの衝突力等の外力に対し十分に保護された状態で各保護部材と被包装物との間の相対移動を禁止して被包装物の位置固定機能を十分に果たすことになる。その上に、上記一方向支持面部及び直交方向支持面部は合成樹脂製の薄肉壁により形成されているため、上記の衝突力等の外力を弾性吸収して十分な緩衝機能をも発揮することになる。しかも、第1の発明と同様に、一度だけではなくて何度でも破損するまで繰り返しの使用(リターナブル)が可能となり、従来の使い捨ての場合と比べ著しい省資源化が図られることになる。
【0015】
この参考発明において、各保護部材の周壁を一方向に対し斜め外方に傾斜して被包装物から外周側に離れるように形成するのが好ましい。これにより、被包装物と周壁の先端位置との間隔がより大きくなり、直交方向支持面部との間の空間幅もより大きくなる。このため、他の物との衝突に際しても上記周壁の先端が先に当たることになり、上記空間による緩衝機能や弾性吸収による緩衝機能が共により増強されることになる。
【0016】
上記の「一対の保護部材」としては、互いに同形状に形成されかつ互いに重ね合わせ可能に形成することが好ましい。このようにするためには、例えば、保護部材を構成する各面の内、一方向に延びる面を開口部側に向けて拡開するよう傾斜させるようにすればよい。これにより、包装体が配送されてユーザー側で包装を解いた後に、再使用のために製造工場等に回収する際にコンパクトに積み重ねることが可能となる。
【0017】
加えて、上記の「一対の保護部材」の内、少なくとも一方の保護部材には、運搬用の手掛け部を形成するのが好ましい。これにより、被包装物が比較的重量物(例えば10〜25kg)であっても、製造工場の包装ラインにおける横持ち(わずかな移動)や保管作業及び運搬車両による運搬時の積み込み・荷下ろし作業等において、一人の作業者により容易に取り扱い得ることになる。上記の「凹状手掛け部」としては、例えば周壁の一部に作業者の手を差し入れるための凹所もしくは貫通孔を形成したり、あるいは、上記周壁の端縁の一部を切欠いたような形状に形成したりするようにすればよい。なお、手を掛けるための凸部を形成してもよい。
【0018】
上記の「一対の保護部材が上記被包装物の上記各端部に外嵌された状態でその被包装物と一体に保持される」ようにするには、シュリンク包装技術を応用して例えば熱収縮性フィルムにより少なくとも両保護部材を結ぶように覆った状態で熱収縮させてその両保護部材に密着させる、両保護部材の回りを結束紐で結束する、あるいは、熱収縮性フィルムと結束紐による結束とを併用する等を行えばよい。上記の熱収縮性フィルムを用いる場合には、一対の保護部材を被包装物の各端部に対し外嵌した状態で筒状、袋状もしくはシート状の熱収縮性フィルムにより全体を覆い、その熱収縮性フィルムを熱収縮させて上記一対の保護部材の外表面にそれぞれ密着させるようにすればよい。また、上記の結束紐を用いる場合には、一対の保護部材を被包装物の各端部に対し外嵌した状態で各保護部材が被包装物に対しそれぞれ押し付けられるようにPPバンド(ポリプロピレンバンド)等の結束紐を掛け渡して結束するようにすればよい。さらに、熱収縮性フィルムと結束紐とを併用する場合には、まず結束紐により上記の如く結束し、この結束した結束紐を内包するように熱収縮性フィルムで上記の如く覆い熱収縮させればよい。
【0019】
そして、熱収縮性フィルムで覆う場合には、保護部材の周壁を上述の如く外開きに傾斜させることにより、両保護部材間に掛け渡された熱収縮後のフィルムの内面と、被包装物の中間部位の外面とが互いに離れて間に形成される隙間の間隔をより大きくすることが可能になる。これにより、外部からの衝突等が生じてもフィルムに上記隙間の分だけの大きい変形しろが確保されることになり、上記被包装物の中間部位の傷・凹み等の防止という保護機能・緩衝機能のより確実な向上を図り得ることになる。
【0020】
なお、上記の「熱収縮性フィルム」としては、加熱もしくは加熱後の冷却により収縮性を発揮するものであればよく、また、熱収縮後も柔軟性を有するものが好ましい。例えばポリオレフィン系を主体にしたものが挙げられ、より具体的には、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン、酢酸ビニル共重合体等の内のいずれか一種の単層もしくは複数種を積層した積層フィルム、または、これらの樹脂組成物からなるフィルムが挙げられる。また、上記フィルムとしては、不透明のものでもよいが、中身の被包装物が視覚により確認し得るように半透明もしくは透明のものが好ましい。
【0021】
また、結束紐を併用せずに熱収縮性フィルムのみで保持させるには、一対の保護部材を結ぶ方向の上記フィルムの引張強度が被包装物の自重相当以上の値を有するように設定すればよい。これにより、上側保護部材の下端部に手を掛けて運搬等する場合において、その被包装物がたとえ重量物であっても、その被包装物の自重を上記フィルムにより確実に支持して運搬等の作業を確実に行い得ることになる。例えば熱収縮性フィルムとして低密度ポリエチレンフィルム材料を用いる場合には、自重20kgの瞬間式給湯器を被包装物とすれば熱収縮前の膜厚が80μm程度以上のものを用いれば安全率を見込んでも上記被包装物を十分に保持することができる。結束紐を併用する場合には、フィルムの膜厚を結束紐が受け持つ耐荷重の分だけ低減化することが可能であり、フィルム材料のコスト低減化が図られることになる上に、緊張状態の結束紐を内包した状態でフィルムが熱収縮して密着することになるため上述のフィルム内面と被包装物の中間部位外面との間の隙間も結束紐のない場合と比べより広くなり、保護機能・緩衝機能をより一層向上させることが可能となる。
【0022】
さらに、結束紐を併用せずに熱収縮性フィルムのみで保持させる場合であって、一対の保護部材が被包装物の左右両側もしくは前後両側等の水平方向両側端部に外嵌される場合には、被包装物の自重は両保持部材が支持することになるためフィルムの機能としては上記一対の保護部材と被包装物とが外れないように互いに一体に保持できればよいことになる。このため、フィルムの膜厚は、上記の一対の保護部材を上下に配設する場合の如く被包装物の自重に対抗し得る引張強度は不要となり、さらに薄いもので足りることになる。
【0023】
以上の一対の保護部材と被包装物とを一体に保持する手段を採用する場合には、さらに以下に示す種々の特定事項の一もしくは二以上を選択的にあるいはそれら全てを付加するようにしてもよい。
【0024】
すなわち、第1の特定事項としては、保護部材に対し、熱収縮性フィルムの一方向へのずれを阻止する段状規制部を形成することである。これにより、熱収縮後のフィルムの一方向へのずれを効果的に防止してフィルムによる被包装物の保護被覆機能に加え特に一対の保護部材が上下に配置された場合の被包装物の支持を確実に行い得る。上記の「段状規制部」としては、階段状の凹凸部、単なる突起、角を有する凸部、あるいは、凹状もしくは凸状の段部等を採用すればよい。また、形成位置としては、底壁及び周壁のいずれの位置でもよいが、底壁から周壁へ移行する角縁部近傍の底壁位置が好ましく、特に角縁部近傍であって底壁の四隅位置がより好ましい。
【0025】
第2の特定事項としては、熱収縮性フィルムにより覆う場合には、保護部材の角部であって床面と接触する側の部位に存する角部を、上記床面から離れて非接触となる形状の非当接部とすることである。これにより、熱収縮性フィルムで覆って熱収縮により密着させた場合に、上記非当接部に密着したフィルムが床面と接触したり擦れあったりすることが防止され擦れ等に起因するフィルムの破れ等の損傷の発生を確実に回避し得る。上記非当接部が特に擦れ等の影響が集中する角部に形成されているため、上記損傷発生の回避を効果的に行い得る。従って、上記の非当接部を角部のみならず保護部材の床面と接触する側の角縁部の全周にわたり形成してもよい。上記の「非当接部」としては、凹み形状あるいは凸アールもしくは凹アールの曲面形状とすればよい。
【0026】
第3の特定事項としては、保護部材の結束紐と接触する部位の少なくとも一部に、結束紐の長手方向に直交する方向への移動を規制する位置保持部を形成することである。これにより、結束された結束紐がその結束状態から位置ずれすることが防止され、確実な結束状態を維持し得る。上記の「位置保持部」としては、結束紐の上記直交する方向に隣接する位置にその結束紐の移動を阻止する規制壁を形成すればよく、このようなものとしては結束紐が入り込む凹部もしくは凹溝、あるいは、結束紐を通過させる貫通孔を形成すればよい。凹部もしくは凹溝とする場合には横断面形状をCの字状にして外れ防止の確実化を図るようにしてもよい。あるいは、上記の規制壁を凸部もしくは凸条により形成するようにしてもよい。
【0027】
第4の特定事項としては、保護部材の床面と接触する側の部位に、結束紐が延びる部位に沿ってその結束紐が没入し得る深さの凹溝を全長にわたり形成することである。これにより、上記保護部材を介して床面に包装体が設置される場合であっても、結束紐が上記床面と接触することが回避され、包装体を床面上に沿って曳きずらせる等の床面との擦れに起因する結束紐の損傷発生を確実に回避して確実な結束状態の維持を図り得る。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように、包装体用保護部材に係る請求項1〜請求項3のいずれかの発明によれば、従来の緩衝材及び梱包箱を共に省略して一つの保護部材で被包装物に対する緩衝機能、保護機能及び位置保持機能等の全てを発揮させることができるようになる。その上に、従来の使い捨てを廃して包装が解かれた後は回収すれば何度でも繰り返し使用することができ著しい省資源化及び効率化を図ることができるようになる。しかも、被包装物が配送過程において残留液体の漏出のおそれがあるようなものであっても、保護部材が合成樹脂によりトレー状に形成されているため、保護部材が損傷したり外観上の見栄えが損なわれたりする不都合は生じないため、その漏出による不都合発生を回避して上記の各機能を確実に維持することができるようになる。
特に、請求項1によれば、底壁に貫通孔が形成されているため、上記の残留液体の漏出がたとえ生じたとしても、その漏出液体を外部に排出することが可能になる上に、その貫通孔が前後を識別するための識別記号に対応した形状に形成されているため、被包装物の底部が前後方向に非対称な形状を有する場合であっても、上記の漏出液体の排出と、保護部材を被包装物に外嵌させる作業の際に保護部材の前後の識別(判別)が一目で容易に可能となる。
又、請求項2によれば、閉止キャップ体によって残留液体の漏出を確実に防止し得る上に、ユーザー側で包装を解いて設置作業及び各種配管との接続作業を行う際に上記閉止キャップ体を保持部から分離させて被包装物側の接続端部に付けて閉止したままで作業を行うことが可能となる。
さらに、請求項3によれば、被包装物の底部の底面が上向き面部により支持されて床面に接触する底壁との間に空間を隔てて床面から浮いた状態となる一方、上記被包装物の底部の外周面が横向き面部により支持されてその外周側位置にある周壁との間に空間を隔てて支持されることになり、床面側及び外周側からの衝突力等の外力に対し十分に保護された状態で保護部材と被包装物との間の相対移動を禁止して被包装物の位置固定機能を十分に果たすことになる。その上に、上記上向き面部及び横向き面部を合成樹脂製の薄肉壁により形成しているため、上記の衝突力等の外力を弾性吸収して十分な緩衝機能をも発揮することになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0030】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る保護部材及びこれを用いた包装体を示し、1は被包装物としての製品、2,2は製品1の上下方向を一方向として上下端部に外嵌された一対の保護部材としての合成樹脂製保護トレイ、3,3はそれぞれ結束紐としてのPPバンド、4は熱収縮性フィルムを用いた熱収縮後のフィルムである。なお、以下に示す各図においては、フィルム4を図示の関係上、その肉厚を実際よりも誇張して図示している。
【0031】
上記製品1は瞬間式給湯器であり、図2に示すように上下方向に縦長とされた金属製筐体11の内部に機器本体が収容されたものである。従って、この筐体11の上下端部に対し上記各保護部材2が上下方向から外嵌されることになる。上記機器本体は図示を省略しているが熱交換器と、熱交換器を加熱する燃焼器と、上記熱交換器に水道水を供給する入水管と、上記熱交換器で加熱された湯水を出湯させる出湯管とを主要要素としている。図2中12は筐体11の接合フランジ、13は排気口、14は上記入水管の接続端部、15は上記出湯管の接続端部、16は上記燃焼器へのガス供給管の接続端部であり、上記各接続端部14,15,16が筐体11の下面から外部に突出されている。
【0032】
上記両保護トレイ2,2は互いに同一形状に形成されている。各保護トレイ2は、図1に加え図3〜図5にも示すように一方(図例では上方)に開口し、略矩形の底壁21と、この底壁21の周囲からそれぞれ斜め外方に徐々に拡開するように傾斜した状態で立ち上がる周壁22とが合成樹脂成形により一体に形成されたものである。上記底壁21は製品1の平面形状(下面と上面との形状)と略相似形であって所定量大きい矩形とされ、上記周壁22は比較的長い側壁23,23と、比較的短い側壁24,24とを有している。相隣接する両側壁23,24を結ぶ各角部25は所定の曲率半径の曲面により構成されている。上記底壁21及び周壁22は共に所定の薄肉の壁により形成されている。
【0033】
相対向する両側壁23,23(図3及び図4参照)には、角部25寄りの部位が内方側に凹まされて外面側に凹所26,26が形成される一方、内面側に階段状の段部が形成されて一方向支持面部あるいは上向き面部としての上下方向支持面部27aと、直交方向支持面部あるいは横向き面部としての水平方向支持面部27bとが形成されている。併せて、前側の側壁23の側の上下方向支持面部27aには製品1の接合フランジ12が入り込む凹溝部28も形成されている。加えて、上記両側壁23,23の先端縁にはそれぞれPPバンド3の位置保持部としての通過部29、29が内方側に凹まされかつ底壁21側に凹まされた状態で形成され、底壁21には上記PPバンド3が通過する凹溝としての通過溝30,30が内方側に凹まされて形成されている。
【0034】
また、他の相対向する両側壁24,24(図3及び図5参照)には、その中央位置の部位が内方側に凹まされて外面側に凹所31がそれぞれ形成される一方、内面側に一方向支持面部あるいは上向き面部としての上下方向支持面部32aと、直交方向支持面部あるいは横向き面部としての水平方向支持面部32bとが形成されている。加えて、上記両側壁24,24の先端縁には凹状の運搬用手掛け部33が形成されている。
【0035】
さらに、上記底壁21には、保護部材2の前後方向を示す識別記号としての矢印記号と同じ形状の貫通孔34が形成され、この矢印の示す側が接合フランジ12が入り込む凹溝部28のある前側であることを識別させるようになっている。加えて、上記底壁21(図1参照)の二つの角部を含む両側部位が中央部位の平坦面21bよりも共に内方側に段差を付けて形成されて非当接部21a,21aとされており、下側の保護トレイ2においては上記各非当接部21aを覆うフィルム4が床面G(図4参照)に対し非接触となるようにされている。
【0036】
以上の各保護トレイ2は上下方向に拡がる各面が若干の傾斜状態となるように形成されており、これにより、上下方向にコンパクトに重ね合わせた状態で積み重ねし得るようになっている。
【0037】
上記構成の包装体は、製品1の下端部が下側の保護トレイ2の各上下方向支持面部27a,32a及び各水平方向支持面部27b,32bに上からはめ込まれ、この状態で製品1の上端部に対し上側の保護トレイ2が天地を逆にした状態で同様に外嵌される。この状態で2本のPPバンド3,3を下側保護トレイ2の通過溝30及び両通過部29,29にそれぞれ通し、かつ、上側保護トレイ2においても同様に通過溝30及び両通過部29,29にそれぞれ通して締結具による締結もしくは溶着による締結を行う。この後、筒状の熱収縮性フィルム材料を上下方向に通して全体を覆い熱収縮させる。これにより、上下の各保護トレイ2の平坦面21bの中央位置にフィルム4の収縮開口41が形成され、上下の両保護トレイ2,2間のフィルム4は製品1の中間部位17の外面とフィルム4の内面との間に隙間42(図4参照),隙間43(図5参照)を残した状態で収縮される。
【0038】
このような包装体においては、製品1の上下端部がそれぞれ保護トレイ2の各上下方向支持面部27a,32aにより底壁21から上下方向に空間を隔てた状態で支持される一方、水平方向支持面部27b,32bにより各側壁23,24から水平方向に空間を隔てた状態で支持されることになる。このため、上記底壁21もしくは周壁22に外部の他の物との衝突力が作用したとしても、上記底壁21及び周壁22の弾性変形による撓み代が十分に確保され上記衝突力がクッション性を加味した状態で弾性吸収されることになる。これにより、緩衝機能及び保護機能が十分に発揮されることになる。
【0039】
また、包装体にして工場からユーザーまで配送し包装が解かれた後に、各保護トレイ2を回収すればその保護トレイ2を繰り返し使用することができる。
【0040】
さらに、製品1の接続端部14,15からたとえ残留水が漏出しても保護トレイ2が濡れにより損傷することはなく、その漏出水も貫通孔34から外部に排出させることができる。
【0041】
<第2実施形態>
図6は本発明の第2実施形態に係る包装体用保護部材及びこれを用いた包装体を示し、図中5が保護部材としての一対の合成樹脂製保護トレイである。なお、第1実施形態と同じ構成要素については第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0042】
上記両保護トレイ5,5は互いに同一形状に形成され第1実施形態と同様に上下方向に同じ向きにして重ね合わせてコンパクトに積み重ねし得るようになっている。各保護トレイ5は、図7及び図8に下側のものを示すように上方に開口し、底壁51と、この底壁51の周囲から立ち上がる4つの内側壁52,52,53,53と、上部の堤状の上周囲壁54と、この上周囲壁54から斜め下方に徐々に拡開するように外開きに傾斜された周壁55とがそれぞれ薄肉の壁により一体に成形されたものである。つまり、上記各保護トレイ5は上記各内側壁52,52,53,53と、上周囲壁54と、周壁55とにより区画された空間56(図8参照)を有する二重壁構造とされたものである。
【0043】
上記各内側壁52,53には段部が形成され、この段部により一方向支持面部あるいは上向き面部としての上下方向支持面部57aと、直交方向支持面部あるいは横向き面部としての水平方向支持面部57bとが形成されている。併せて、前側の内側壁52の側の上下方向支持面部57aには製品1の接合フランジ12が入り込む凹溝部58も形成されている。
【0044】
上記周壁55内の相対向する二つの壁の下端部にはそれぞれPPバンド3の位置保持部としての通過部59、59が内方側に凹まされかつ下端縁よりも上方に凹まされた状態で形成され、底壁51には上記PPバンド3が通過する凹溝としての通過溝60,60が内方側に凹まされて形成されている。また、上記周壁5の内の他の相対向する二つの壁にはそれぞれ運搬用の手掛け部61が貫通孔として形成されている。
【0045】
上記底壁51には、保護部材5の前後方向を示す識別記号としての矢印記号と同じ形状の貫通孔62が形成され、この矢印の示す側が接合フランジ12が入り込む凹溝部58のある前側であることを識別させるようになっている。加えて、上記周壁55(図1参照)の下端部の4つの角部が下端縁よりも共に上方側に段差を付けて形成されて非当接部63,63,…とされており、下側の保護トレイ5においては上記各非当接部63を覆うフィルム4が床面Gに対し非接触となるようにされている。
【0046】
上記構成の包装体は、製品1の下端部が下側の保護トレイ5の上下方向支持面部57a及び各水平方向支持面部57bに上からはめ込まれ、この状態で製品1の上端部に対し上側の保護トレイ5が天地を逆にした状態で同様に外嵌される。この状態で2本のPPバンド3,3を下側保護トレイ5の通過溝60及び両通過部59,59にそれぞれ通し、かつ、上側保護トレイ5においても同様に通過溝60及び両通過部59,59にそれぞれ通して締結具による締結もしくは溶着による締結を行う。この後、筒状の熱収縮性フィルム材料を上下方向に通して全体を覆い熱収縮させる。これにより、上下の各保護トレイ5の底壁51の中央位置にフィルム4の収縮開口41が形成され、上下の両保護トレイ5,5間のフィルム4は製品1の中間部位17の外面とフィルム4の内面との間に隙間42(図8参照)を残した状態で収縮される。
【0047】
このような包装体においては、製品1の上下端部がそれぞれ保護トレイ5の各上下方向支持面部57aにより底壁51から上下方向に空間を隔てた状態で支持される一方、水平方向支持面部57bにより周壁55から水平方向に空間を隔てた状態で支持されることになる。このため、第1実施形態と同様に、上記底壁51もしくは周壁55に外部の他の物との衝突力が作用したとしても、上記底壁51及び周壁55の弾性変形による撓み代が十分に確保され上記衝突力がクッション性を加味した状態で弾性吸収されることになる。これにより、緩衝機能及び保護機能が十分に発揮されることになる。
【0048】
また、第1実施形態と同様に、保護トレイ5をリターナブル材料とすることができる上に、残留水の漏出に対しても不都合の発生はない。
【0049】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1及び第2実施形態では、PPバンド3の通過溝30,60として凹溝状のものを示したが、さらに、図9に示すように突片71,71を付加してPPバンド3をCの字状に囲むようにしてPPバンド3の外れ止めとしてもよい。また、通過部29,59として凹状のものではなくて、通過孔としてもよい。例えば第1実施形態の場合について図10に示すように通過孔72を貫通形成し、この通過孔72にPPバンド3を挿通させるようにしてもよい。さらに、図示を省略するが、PPバンド3の一部を保護トレイ2,5に対し溶着等の手段により固定し、PPバンド3,3を保護トレイ2,5に予め連結させるようにしてもよい。この場合には、その各PPバンド3を収納する収納凹部を保護トレイ2,5に一体形成し、回収時にPPバンド付の状態で保護トレイ2,5の回収を行うようにしてもよい。
【0050】
また、上記第1実施形態の非当接部21aと側壁24との角部近傍に段状規制部として角付き凸部73を形成し、この角付き凸部73に対しフィルム4が密着することにより、そのフィルム4の上下方向へのずれ止めとするようにしてもよい。
【0051】
さらに、第1及び第2実施形態において、製品1の各接続端部14,15,16の開口端を閉止する閉止キャップ体を設け、その閉止キャップ体の保持部を保護トレイ2,5に対し形成するようにしてもよい。この場合には、例えば図12及び図13に示すように、閉止キャップ体8として製品1の全接続端部14〜16を閉止する3つのキャップ部81,82,83と、これらのキャップ部81,82,83が形成された係合部としての基板84とからなる一体物により構成し、保護トレイ2,5の側には上記基板84を収容する凹状の保持部85を一体に形成する。そして、上記保持部85に対し上記基板84を係脱可能に係合して閉止キャップ体8を保持する係合突起86,86,…を一体に形成すればよい。また、他の例として、図14に示すように、製品1の各接続端部14,15,16に対し個別の閉止キャップ体91,92,93を有するようにしてもよい。この場合には各閉止キャップ体91,92,93として、上記と同様のキャップ部91a,92a,93aと、係合部としての円形基板部91b,92b,93bとをそれぞれ一体に形成する。そして、上記3つの閉止キャップ体91〜93にそれぞれ対応する3つの凹状の保持部94〜96を保護トレイ2,5の側に一体に形成する。そして、各保持部94〜96に対し上記基板部91b,92b,93bを係脱可能に係合して各閉止キャップ体91,92,93を保持するそれぞれ複数の係合突起94a,95a,96aを一体に形成すればよい。
【0052】
また、第1及び第2実施形態では、PPバンド3と熱収縮性フィルム4とを併用した場合について説明したが、これに限らず、フィルム4なしでPPバンド3のみで上下の保護トレイ2,2、5,5を結束したり、PPバンド3なしでフィルム4のみで上下の保護トレイ2,2、5,5を一体に保持させたりしてもよい。
【0053】
さらに、第1実施形態及び第2実施形態では、一対の保護トレイ2,2、5,5が製品1の上下方向両側に配置した場合について説明したが、これに限らず、被包装物の形状あるいは保護すべき部位が側部に存在する等の事情に応じて一対の保護トレイを被包装物の左右方向両側もしくは前後方向両側に配置するようにしてもよい。加えて、上記保護トレイ2,5を製品1の下端部(底部)側にのみ外嵌させてもよい。この場合にも、一つの保護トレイと製品1との全体を熱収縮性フィルムで覆い密着させるようにしてもよい。
【0054】
加えて、上記第1及び第2実施形態では、底壁21,51、周壁22,55、上下方向支持面部27a,32a,57a、水平方向支持面部27b,32b,57b、手掛け部33,61、段状規制部である角付き凸部73、位置保持部としての通過部29,69や通過溝30,60等の全てを合成樹脂により一体に形成しているが、これらの内の1もしくは2以上の構成要素を他とは別体にして成形もしくは加工・製造した後に、はめ込みもしくはねじ止め等の手段により互いに固定して一体化させるようにしてもよい。特に、手掛け部、位置保持部、段状規制部等を凸状に構成する場合には効果的になる場合もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】 被包装物としての製品の斜視図である。
【図3】 第1実施形態の保護トレイの斜視図である。
【図4】 図3のA−A線における包装体状態の一部省略断面図である。
【図5】 図3のB−B線における包装体状態の一部省略断面図である。
【図6】 第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】 第2実施形態の保護トレイの斜視図である。
【図8】 図7のC−C線における包装体状態の一部省略斜視図である。
【図9】 PPバンドの保持についての他の実施形態を示す部分斜視図である。
【図10】 PPバンドの保持についてのさらに他の実施形態を示す部分斜視図である。
【図11】 フィルムのずれ防止についての他の実施形態を示す部分断面図である。
【図12】 閉止キャップ体についての実施形態を示す一部省略分解斜視図である。
【図13】 図12の例の断面説明図である。
【図14】 閉止キャップ体についての他の実施形態を示す図12対応図である。
【符号の説明】
1 製品(被包装物)
2,5 保護トレイ(保護部材)
3 PPバンド(結束紐)
4 熱収縮性フィルム
8,91〜93 閉止キャップ体
14〜16 接続端部
21,51 底壁
21a,63 非当接部
22,55 周壁
27a,32a 上下方向支持面部(一方向支持面部、上向き支持面部)
27b,32b 水平方向支持面部(直交方向支持面部、横向き面部)
29,59 通過部(位置保持部)
30,60 通過溝(凹溝、位置保持部)
33,61 手掛け部
34,62 貫通孔
57a 上下方向支持面部(一方向支持面部、上向き支持面部)
57b 水平方向支持面部(直交方向支持面部、横向き面部)
73 角付き凸部(段状規制部)
84 基板(係合部)
85 保持部
91b,92b,93b 基板部(係合部)
94,95,96 保持部
G 床面

Claims (3)

  1. 液体が流通される流通路及びこの流通路に対する接続端部を有する被包装物の少なくとも底部に対し下から外嵌されるトレー状の包装体用保護部材であって、
    底壁と、この底壁の周囲を囲む周壁とが合成樹脂により一体に形成され、
    上記底壁は上記被包装物の底部よりも所定量大きい略相似形に形成され、かつ、上記周壁は底壁の周囲から斜め外方に徐々に拡開するように傾斜した状態で立ち上がるように形成され、
    上記底壁には、前後を識別するための識別記号に対応した形状の貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする包装体用保護部材。
  2. 液体が流通される流通路及びこの流通路に対する接続端部を有する被包装物の少なくとも底部に対し下から外嵌されるトレー状の包装体用保護部材であって、
    底壁と、この底壁の周囲を囲む周壁とが合成樹脂により一体に形成されてなる保護トレイと、上記被包装物の接続端部を着脱可能に閉止する閉止キャップ体とを有し、
    上記底壁は上記被包装物の底部よりも所定量大きい略相似形に形成され、かつ、上記周壁は底壁の周囲から斜め外方に徐々に拡開するように傾斜した状態で立ち上がるように形成され、
    上記底壁には上記閉止キャップ体を着脱可能に保持する保持部が一体に形成される一方、上記閉止キャップ体には上記保持部に対し係脱可能に係合される係合部が一体に形成されている
    ことを特徴とする包装体用保護部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装体用保護部材であって、
    上記底壁と、上記周壁と、上記底壁の最低位置よりも上側位置で上記底部の底面を支持する上向き面部と、上記周壁よりも内方側位置で上記底部の外周面を水平方向への相対移動を規制した状態に支持する横向き面部とが合成樹脂により一体に形成され、上記上向き面部及び横向き面部が、それぞれ上記底壁及び周壁から連続する薄肉壁により上記底壁及び周壁との間に空間を存した状態で成形されている、包装体用保護部材。
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