JP4436123B2 - 船体 - Google Patents

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Description

本発明は、プロペラ上部にトンネル型の船底を有する船体に関するものである。
船体振動の原因として、プロペラが発生する変動圧力によるものが大きな割合を占めている。そのため、プロペラが発生する変動圧力を減少させ、かつ、この変動圧力の船体への影響を減少することが求められている。一方で、推進効率を向上させるために、プロペラの大型化が求められている。
この相反する課題を解決するものとして、特許文献1に示すようなトンネル型船尾形状というものが提案されている。これは、プロペラ上部の船尾形状がプロペラを覆うように、上方へ凹湾曲(船の喫水線を船底表面が4点で横断)させたものである。これにより、プロペラ上部へ流れを案内してプロペラ周りの流場を改善してプロペラが発生する変動圧力を低減させている。また、プロペラと船体との間隔を確保して変動圧力の船体への影響を低減させている。
特開平6−344973号公報(段落[0020]〜[0022],及び図1〜図2)
ところで、特許文献1に示すものは、プロペラ上部の船尾形状を上方へ凹湾曲させた形状とさせることのみで、プロペラ部分の流場改善と、プロペラと船体との間隔確保を行っている。そのため、大きく凹湾曲させる必要があるため、船尾底の曲率が大きくなる。このように、船尾底の曲率が大きくなると、船尾の構造が複雑となるので、船体の製造が困難となり、コストが増加するという問題がある。

本発明は、上記問題点に鑑み、船尾流場が改善され、船体振動が低減された製造が容易な船体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の船体は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる船体は、プロペラ上部の船底面に、上方へ凹弯曲した横断面形状を有して前後方向に延在するトンネル型案内面を備えるとともに、同トンネル型案内面の左右外側方に、その内面が前記トンネル型案内面の延長部を構成する、船底面から突出した整流フィンが取り付けられていることを特徴とする。
このように、プロペラ上部の船底面に、上方へ凹湾曲したトンネル型案内面と、船底面から突出して設けた整流フィンの内面とが、一体となってトンネル型案内面を形成しているので、プロペラ上部の流場は改善され、すなわち、水流は整流されるとともに速度が高められた状態でプロペラ上部へ流入する。そのため、プロペラ上部の遅い流れが速まり、速度勾配も小さくなるので、プロペラ翼面でのキャビテーション発生が少なくなる。したがって、キャビテーションの体積変動および崩壊による変動圧力が少なくなるので、船体の振動発生が少なくなる。
そして、船底面のトンネル型案内面と、整流フィンの内面とが一体となって流場の改善を行っているので、従来の船底面のトンネル型案内面のみによる流場の改善に比べて、改善効率が向上する。そのため、従来と同等の改善を行う場合には、トンネル型案内面の曲率を小さくできる。このように、船底面の曲率を小さくできるので、この部分での外板の曲げ加工が容易になり、また、ロンジ等の補強材の取り付けも容易となる。したがって、船体の製造が容易で、安価になる。
また、本発明の参考例にかかる船体は、前記整流フィンは、弾性支持部材を介して船体に取り付けられていることを特徴とする。
このように、整流フィンは弾性支持部材を介して船体に取り付けられているので、整流フィンで受けるプロペラで発生した変動圧力は、弾性支持部材により減衰されて船体に伝達される。したがって、変動圧力による船体の振動発生はさらに減少する。
また、本発明にかかる船体は、前記整流フィンの先端を上下に揺動させる揺動手段を設けたことを特徴とする。
このように、整流フィンの先端を上下に揺動する揺動手段を設けているので、整流フィンを揺動させることにより、流場の改善効果を調整できる。
これは、予め模型試験で、載荷状態、船速、船の姿勢等に応じた最適の流場改善効果を奏する位置のデータを採取しておいて、このデータに基づいて、航行中に整流フィンの揺動位置を制御する。例えば、船速が早い場合には、整流フィンが下に向くように制御する。また、喫水が浅い場合にも、整流フィンが下に向くように制御する。
また、本発明にかかる船体は、前記整流フィンは、船体内部に弾性支持された支持部材に揺動可能に設けられ、前記揺動手段は、前記支持部材に設けられていることを特徴とする。
このように、整流フィンは、船体に直接取り付けられずに、船体内部に弾性支持された支持部材に支持されているので、整流フィンで受けるプロペラで発生した変動圧力は、弾性支持された支持部材により減衰されて船体に伝達される。したがって、変動圧力による船体の振動発生はさらに減少する。
また、本発明にかかる船体は、前記プロペラに面した前記整流フィンの内面には、緩衝材が設けられていることを特徴とする。
このように、プロペラに面した整流フィンの内面を緩衝材で構成しているので、整流フィンで受けるプロペラで発生した変動圧力は、緩衝材により減衰される。したがって、減衰された変動圧力が船体に伝達されるので、船体の振動発生はさらに減少する。
請求項1に記載の発明によれば、プロペラ上部の船底面に、上方へ凹湾曲したトンネル型案内面と、船底面から突出して設けた整流フィンの内面とが、一体となってトンネル型案内面を形成しているので、船体の振動発生が少なくなる。
そして、船底面のトンネル型案内面と、整流フィンの内面との一体となって流場の改善を行っているので、従来と同等の改善を行う場合には、従来と比べてトンネル型案内面の曲率を小さくできる。したがって、船体の製造が容易で、安価になる。
参考例に係る船体によれば、整流フィンは弾性支持部材を介して船体に取り付けられているので、変動圧力による船体の振動発生はさらに減少する。
請求項に記載の発明によれば、整流フィンの先端を上下に揺動する揺動手段を設けているので、整流フィンを揺動させることにより、流場の改善効果を状況に応じて最適に調整できる。
請求項に記載の発明によれば、整流フィンは、船体に直接取り付けられずに、船体内部に弾性支持された支持部材に支持されているので、変動圧力による船体の振動発生はさらに減少する。
請求項に記載の発明によれば、プロペラに面した整流フィンの内面を緩衝材で構成しているので、船体の振動発生はさらに減少する。

以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1を用いて説明する。
図1は、プロペラ部分の横断面図を示している。船体1の後部に、船尾3が設けられている。船尾3は、後方に向かって高さが減少するように突出して設けられている。
船尾3の下方には、幅方向中央に、前方からプロペラ5および図示しない舵が設けられている。船尾3の船底面7には、その幅方向中央部に、上方へ凹湾曲したトンネル型案内面9がプロペラ5の前後に延在して設けられている。船底面7は、トンネル型案内面9と船側部分とで、横断面形状が略W字型に形成されている。
プロペラ5面におけるトンネル型案内面9の中央部の高さ位置は、喫水線2の位置となるように形成されている。すなわち、プロペラ5面における船底面7は、喫水線2を3点で横断する形状をしている。したがって、本実施形態のトンネル型案内面9の曲率は、特許文献1に示す喫水線を4点で横断するものと比べて小さく形成されている。そして、その分、プロペラ5と船底面7との距離を減少させている。
トンネル型案内面9の左右には、トンネル型案内面9の変曲点付近から外側に整流フィン11,11が取り付けられている。整流フィン11,11は、船体の長手方向に延在して設けられている。
整流フィン11,11には、船底形状に沿った形状をした基部13が設けられている。整流フィン11,11は、基部13が船体1に固定されることで、船体1に取り付けられる。整流フィン11,11は、基部13から外側方に向けて横断面が略三角形状になるように突出して設けられている。
整流フィン11,11には、内側に、すなわちプロペラ5側に面した内面15と、外側に面した外面17とが形成されている。船体1の長手方向に垂直な面で切断した時、整流フィン11,11の内面15,15は、それぞれトンネル型案内面9の凹湾曲面を延長する形を形成している。すなわち、整流フィン11,11の内面15,15とトンネル型案内面9とは、一体となってプロペラ5上部の流場を改善する機能を担っている。言い換えると、整流フィン11,11により補完される整流効果の分だけ、トンネル型案内面9の整流効果を低減させ、あるいはプロペラ5との距離を減少させることができる。
なお、本実施形態では、本発明を一軸船に適用したもので説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、二軸船等の多軸船にも適用できるものである。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。
回転するプロペラ5が発生する推進力により、船体1は推進される。プロペラ5が回転すると、上部における流速の遅い部分でプロペラ5の翼面にキャビテーションが発生する。そのキャビテーションの体積変動および崩壊に伴い変動圧力を生じる。これが、プロペラ5が発生する変動圧力として、船体1および整流フィン11,11に伝達される。
本実施形態では、この船体1の推進により船底面7に沿って流れる水流は、プロペラ5の上部において、トンネル型案内面9および整流フィン11,11の内面15,15により案内されて、整流されるとともに速度が高められる。すなわち、トンネル型案内面9と整流フィン11,11の内面15,15とは、一体となって、プロペラ5へ流入する水流の整流と加速を行う。
そして、整流された水流はトンネル型案内面9および整流フィン11,11の表面に沿って滑らかに流れてプロペラ5の上部へ流入する。
このように、整流されるとともに速度が高められた水流がプロペラ5上部へ流入することにより、プロペラ上部の遅い流れが速まり、プロペラ回転面における速度勾配も小さくなる。すなわち、プロペラ5部分の流場が大幅に改善される。
したがって、プロペラ5が発生する変動圧力は大幅に低減されるので、たとえプロペラ5までの距離が短縮されたとしても船体1の振動発生の増加を防止できる。
そのため、トンネル型案内面9の曲率を小さく、言い換えればトンネル型案内面9を浅く形成しているので、船尾3での厚い外板の曲げが少なくなる。これにより、外板加工が容易となる。また、曲げが少なくなった外板へのロンジ等の補強材取付け工事も容易となる。したがって、船体1は、工数が低減されるので、安価となる。
以下、本実施形態の作用・効果を説明する。
このように、プロペラ5上部の船底面7に、上方へ凹湾曲したトンネル型案内面9と、船底面7から突出して設けた整流フィン11,11の内面15,15とが、一体となってトンネル型案内面を形成しているので、プロペラ5上部の流場は改善され、すなわち、水流は整流されるとともに速度が高められた状態でプロペラ5上部へ流入する。そのため、プロペラ5上部の遅い流れが速まり、速度勾配も小さくなるので、プロペラ翼面でのキャビテーション発生が少なくなる。したがって、キャビテーションの体積変動および崩壊による変動圧力が少なくなるので、船体1の振動発生が少なくなる。
そして、船底面7のトンネル型案内面9と、整流フィン11,11の内面15,15とが一体となって流場の改善を行っているので、従来の船底面のトンネル型案内面のみによる流場の改善に比べて、改善効率が向上する。そのため、従来と同等の改善を行う場合には、トンネル型案内面9の曲率を小さくできる。このように、船底面7の曲率を小さくできるので、この部分での外板の曲げ加工が容易になり、また、ロンジ等の補強材の取り付けも容易となる。したがって、船体1の製造が容易で、安価になる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の船底面7への取付け構造が主として異なる以外は、第一実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、整流フィン11,11の基部13は、弾性支持部材9を介して船底面7に取り付けられている。
弾性支持部材19としては、所定の強度と弾性を有するゴムを採用している。弾性支持部材19としては、板バネ、コイルバネ等のバネを採用してもよい。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。なお、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じなので、弾性支持部材19の動作を主として説明する。
船体1推進時、プロペラ5の回転に伴い発生するキャビテーションの体積変動および崩壊に伴い変動圧力を生じる。これが、プロペラ5が発生する変動圧力として、船体1および整流フィン11,11に伝達される。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、この変動圧力は低減される。
本実施形態では、整流フィン11,11に伝達された変動圧力は、弾性支持部材19で減衰されて船体に伝達される。すなわち変動圧力は、弾性支持部材19の弾性変形により一部が吸収され、残りの部分が船体に伝達される。言い換えると、整流フィン11,11は防振支持されているので、整流フィン11,11が受けた変動応力は船体1へ伝播される量を低減される。
したがって、整流フィン11,11から伝播される変動応力が低減されるので、船体振動は第一実施形態に比べてさらに低減される。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第一実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、整流フィン11,11は弾性支持部材19を介して船体1に取り付けられているので、整流フィン11,11で受けるプロペラ5で発生した変動圧力は、弾性支持部材19により減衰されて船体に伝達される。したがって、変動圧力による船体1の振動発生はさらに減少する。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の船底面7への取付け構造が主として異なる以外は、第一実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、整流フィン11,11の基部13の内側端部に、すなわち船体1中心側端部に船体1の長手方向に延在したヒンジ21が設けられている。整流フィン11,11は、ヒンジ21で船体に取り付けられている。したがって、整流フィン11,11は、ヒンジ21を中心として、外側、すなわち先端が上下に揺動するように取り付けられている。
整流フィン11,11の基部13の外側部分には、船体1に取り付けられた揺動手段23の一端が係合されている。揺動手段23としては、油圧シリンダを採用している。揺動手段23は、船底面7を貫通して可動するので、船底面7の水密構造、水に接するための防錆等を考慮したものとする必要がある。
揺動手段23は、船速、喫水等の変化に応じて伸縮されて、整流フィン11,11を上下に移動させるよう制御されている。
なお、揺動手段23としては、モータで駆動されるもの等適宜手段を採用してもよい。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。なお、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じなので、整流フィン11,11の動作を主として説明する。
船体1推進時、プロペラ5の回転に伴い発生するキャビテーションの体積変動および崩壊に伴い変動圧力を生じる。これが、プロペラ5が発生する変動圧力として、船体1および整流フィン11,11に伝達される。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、この変動圧力は低減される。
本実施形態では、喫水の変化や、船速の変化に応じて、揺動手段23を駆動して整流フィン11,11の角度を制御することができる。すなわち、整流フィン11,11の先端を下げると、整流フィン11,11はプロペラ5に近づくので、整流効果が向上する。
この制御は、予め模型試験により、載荷状態、船の姿勢、船速をパラメータとした最適位置をデータとして採取して置く。そして、このデータに基づいて船体1の航行中に、整流フィン11,11の角度を制御する。
例えば、船速が速い場合は、プロペラ5廻りの流速変化が大きく、すなわち速度勾配が大きくなるので、整流フィン11,11が下を向くように制御して、整流効果を向上させる。また、喫水が浅い、すなわち軽荷状態の時には、プロペラ5の近くで、流れが船体1からはく離して、プロペラ5の直上で流速が遅くなるので、整流フィン11,11が下を向くように制御して、整流効果を向上させる。
したがって、船体1の航行状況に応じて、流場改善効果を保持できるので、航行状況によらず船体1の振動は低減される。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第一実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、整流フィン11,11の先端を上下に揺動する揺動手段を設けているので、整流フィン11,11を揺動させることにより、流場の改善効果を調整できる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の船底面7への取付け構造が主として異なる以外は、第三実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、船尾3の内部に、支持部材25が弾性体27を介して取り付けられている。支持部材25は、弾性体27以外には船体1に接触しない状態で取り付けられている。
支持部材25には、船底面7を貫通して延設された連結部材29が取り付けられている。整流フィン11,11のヒンジ21は、連結部材29の外端部に取り付けられている。
揺動装置23は、支持部材25に取り付けられている。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。なお、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じである。また、揺動手段23による流場改善効果の保持については、第三実施形態と同じである。したがって、ここでは、支持部材25の動作を主として説明する。
船体1推進時、プロペラ5の回転に伴い発生するキャビテーションの体積変動および崩壊に伴い変動圧力を生じる。これが、プロペラ5が発生する変動圧力として、船体1および整流フィン11,11に伝達される。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、この変動圧力は低減される。
本実施形態では、整流フィン11,11に伝達された変動圧力は、揺動手段23および連結部材29を経由して支持部材25に伝達される。この支持部材25に伝達された変動応力は、弾性体27で減衰されて船体1に伝達される。すなわち変動圧力は、弾性体27の弾性変形により一部が吸収され、残りの部分が船体1に伝達される。言い換えると、支持部材25により整流フィン11,11は防振支持されているので、整流フィン11,11が受けた変動応力は船体1へ伝播される量を低減される。
したがって、整流フィン11,11から伝播される変動応力が低減されるので、船体振動は第一実施形態に比べてさらに低減される。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第一実施形態および第三実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、整流フィン11,11は、船体1に直接取り付けられずに、船体内部に弾性支持された支持部材25に支持されているので、整流フィン11,11で受けるプロペラ5で発生した変動圧力は、弾性体27により弾性支持された支持部材25により減衰されて船体1に伝達される。したがって、変動圧力による船体1の振動発生はさらに減少する。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について、図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の構造が主として異なる以外は、第一実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、プロペラ5に面した整流フィン11,11の内面15に緩衝材31を取り付けている。緩衝材31としては、ゴム膜を採用している。
なお、緩衝材31としては、粘性流体を詰めたゴム袋であってもよい。
緩衝材31は、所定の効果を考慮した面積に亘り取り付けられている。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。なお、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じなので、整流フィン11,11に取り付けた緩衝材31の動作を主として説明する。
船体1推進時、プロペラ5の回転に伴い発生するキャビテーションの体積変動および崩壊に伴い変動圧力を生じる。これが、プロペラ5が発生する変動圧力として、船体1および整流フィン11,11に伝達される。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、この変動圧力は低減される。
整流フィン11,11の内面15に設けられた緩衝材31は、プロペラ5からの変動圧力を直接受ける。そして、この変動圧力は、緩衝材31の弾性変形により一部が吸収される。緩衝材31に吸収されなかった残りの部分と、緩衝材31が取り付けられていない部分の内面15で受けた変動圧力が整流フィン11,11を経由して船体1に伝達される。
すなわち、緩衝材31で吸収される分だけ、整流フィン11,11に入る変動圧力は減少される。言い換えると、整流フィン11,11に入る水際で、受ける変動圧力が低減されることになる。
したがって、整流フィン11,11から船体1に伝播される変動応力が低減されるので、船体振動は第一実施形態に比べてさらに低減される。
なお、緩衝材31の取り付け面積および厚さは、所定の振動低減効果を考慮して決めればよい。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第一実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、プロペラ5に面した整流フィン11,11の内面15を緩衝材31で構成しているので、整流フィン11,11で受けるプロペラ5で発生した変動圧力は、緩衝材31により減衰される。したがって、減衰された変動圧力が船体1に伝達されるので、船体1の振動発生はさらに減少する。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態について、図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の構造が主として異なる以外は、第三実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、第三実施形態の構成に加えて、第五実施形態の特徴とする整流フィン11,11の内面15に緩衝材31を取り付けたものである。
緩衝材31としては、第五実施形態と同じゴム膜を採用している。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。すなわち、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じである。また、揺動手段23による流場改善効果の保持については、第三実施形態と同じである。さらに、緩衝材31による変動圧力の低減については、第五実施形態と同じである。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第三実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、プロペラ5に面した整流フィン11,11の内面15を緩衝材31で構成しているので、整流フィン11,11で受けるプロペラ5で発生した変動圧力は、緩衝材31により減衰される。したがって、減衰された変動圧力が船体1に伝達されるので、船体1の振動発生はさらに減少する。
[第七実施形態]
次に、本発明の第七実施形態について、図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態の特徴を示す部分を強調するため図1と同じ部分で、その左上半分を示している。
本実施形態では、整流フィン11,11の構造が主として異なる以外は、第四実施形態と同じなので、以下この異なる点について説明する。
本実施形態では、第四実施形態の構成に加えて、第五実施形態の特徴とする整流フィン11,11の内面15に緩衝材31を取り付けたものである。
緩衝材31としては、第五実施形態と同じゴム膜を採用している。
以上説明した本実施形態にかかる船体1は、以下のように動作する。すなわち、船体1の流場改善および船体1の建造については第一実施形態と同じである。また、揺動手段23による流場改善効果の保持については、第三実施形態と同じである。また、弾性体27により船体1に支持され、整流フィン11,11を支持する支持部材25の振動低減効果については、第四実施形態と同じである。さらに、緩衝材31による変動圧力の低減については、第五実施形態と同じである。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。
本実施形態では、第四実施形態の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏する。
このように、プロペラ5に面した整流フィン11,11の内面15を緩衝材31で構成しているので、整流フィン11,11で受けるプロペラ5で発生した変動圧力は、緩衝材31により減衰される。したがって、減衰された変動圧力が船体1に伝達されるので、船体1の振動発生はさらに減少する。
本発明の第一実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。 本発明の第四実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。 本発明の第五実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。 本発明の第六実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。 本発明の第七実施形態にかかる船体のプロペラ部分の横断面の左上半分を示す横断面図である。
符号の説明
1 船体
5 プロペラ
7 船底面
9 トンネル型案内面
11 整流フィン
15 内面
19 弾性支持部材
23 揺動手段
25 支持部材
31 緩衝材

Claims (2)

  1. プロペラ上部の船底面に、上方へ凹弯曲した横断面形状を有して前後方向に延在するトンネル型案内面を備えるとともに、同トンネル型案内面の左右外側方に、その内面が前記トンネル型案内面の延長部を構成する、船底面から突出した整流フィンが取り付けられ、前記整流フィンは、船体内部に弾性支持された支持部材に揺動可能に設けられ、前記整流フィンの先端を上下に揺動させる揺動手段は、前記支持部材に設けられていることを特徴とする船体。
  2. 前記プロペラに面した前記整流フィンの内面には、緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された船体。
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