JP4435794B2 - 資産監視システム及び資産監視サーバ - Google Patents
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Description
また、特許文献2ないし特許文献4は、資産の移動を把握することを主な目的にしていて、申請した者が資産を実際に持出しているか否かを把握することを目的とするものではない。さらに、サーバにICタグの情報を送信する際に持出しをした者が自身のID等を入力するとしても、第三者がIDの情報を取得して持出しを申請することも可能である。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、資産の持出しばかりでなく、資産を持出した者が正当な権限を有するものであるか否かをも判定し、より厳重に資産の持出しを監視できる資産監視システム、資産監視サーバ、資産監視方法を提供することを目的とする。
また、本発明の請求項2に記載の資産監視システムは、請求項1に記載の発明において、前記通信端末装置位置取得手段は、前記申請携帯電話機において前記基地局との間の信号の往復時間に基づいて測位された結果を前記申請携帯電話機から取得することを特徴とする。
このような発明によれば、適式な申請に使用された通信端末装置を持ったユーザが物理的に監視対象物の移動が可能な程度近くにいるか、移動ができない程度の距離にいるかを判定することができる。そして、申請に使用された通信端末装置を持ったユーザが物理的に移動できるほど監視対象物の近くにいる場合にだけ監視対象物の移動を許可することができる。このため、監視対象物が、移動の申請をして申請を認められた以外の者によって移動される可能性を低減することができる。
ける対象位置取得手段を備えた資産監視サーバであって、携帯電話機から送信された、監視対象物の移動を申請するための申請信号を受信する申請信号受信手段と、前記申請信号受信手段に対して申請信号を送信した申請携帯電話機と、当該申請携帯電話機の通信を仲介する基地局との間の信号の往復時間または強度の少なくとも一方に基づいて得られる前記申請携帯電話機の位置を取得する通信端末装置位置取得手段と、前記対象位置取得手段によって取得された監視対象物の位置と、前記通信端末装置位置取得手段によって取得された申請携帯電話機の位置と、に基づいて前記監視対象物と前記申請通信端末装置との距離を算出する距離算出手段と、前記距離算出手段によって算出された距離が所定の距離の範囲内にある場合、前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断する近接判断手段と、前記近接判断手段によって前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断された場合にのみ前記監視対象物の移動を許可する移動可否判断手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の資産監視サーバは、前記通信端末装置位置取得手段は、前記申請携帯電話機において複数の前記基地局との間の信号の往復時間に基づいて測位された結果を前記申請携帯電話機から取得することを特徴とする。
このような発明によれば、適式な申請に使用された通信端末装置を持ったユーザが物理的に監視対象物の移動が可能な程度近くにいるか、移動ができない程度の距離にいるかを判定することができる。そして、申請に使用された通信端末装置を持ったユーザが物理的に移動させるほど監視対象物の近くにいる場合にだけ監視対象物の移動を許可することができる。このため、監視対象物が、移動の申請をして申請を認められた以外の者によって移動される可能性を低減することができる。
(資産監視システム)
図1は、本実施形態の資産監視システムの全体構成を説明するための図である。図示した資産監視システムは、資産監視サーバ101と、監視対象物の位置にかかる情報を資産監視サーバ101に提供する測位センサ102を備えている。資産監視サーバ101は、監視の対象となる監視対象物105の監視に必要な情報を蓄積しているデータ・ベース(DB)108を備えている。
Webカメラの技術とICタグ109とを組合わせることにより、監視カメラ103がICタグ109を自動的に追跡し、ICタグ109が取り付けられた監視対象物105を撮影して資産監視サーバ101に送信することが可能になる。
なお、本実施形態は、メールを送信して持出しや返却を申請する構成に限定されるものでなく、電話をかけることによっても実現できる。この場合発信された電話の信号が持出申請信号や返却申請信号となる。
上記した構成において、測位センサ102及びICタグ109が対象位置提供手段、監視カメラ103が撮影手段として機能する。
図2は、資産監視サーバ101の構成を説明するための機能ブロック図である。資産監視サーバ101は、携帯電話機104から送信された持出申請信号、返却申請信号を受信する通信部201、通信部201に対して申請信号を送信した申請通信端末装置の位置を取得する検知部202を備えている。なお、このとき、申請信号を送信した携帯電話機104は、本実施形態の申請通信端末装置となる。
本実施形態の検知部202は、測位センサ102及びICタグ109によって提供された監視対象物105の位置も入力されていて、検知部202は、測位センサ102と監視カメラ103によって携帯電話機104や監視対象物105の位置を随時監視することができる。
なお、本実施形態は、携帯電話機104がこのような方法によって自装置の位置を測位する構成に限定されるものでなく、他の測位方法によって自装置の位置を測位し、結果を資産監視サーバ101が取得できるものであればよい。
さらに、GPS(Global Positioning System)装置を監視対象物105や携帯電話機104に設けて位置を検出すること、特定の区画毎に照射される赤外線を用いて位置を検出すること、無線と音波の到達時間差を用いた位置測位センサを用いて位置を検出することが考えられる。
持出し、または返却といった移動の結果は、DB108に保存される。許可部204は、監視対象物の移動の許可を判断する際、通信部201を通じて受信された申請信号が示す監視対象物105の情報をDB108から読出し、監視対象物105の属性を取得する。また、申請信号を送信した携帯電話機104のID情報等から携帯電話機104のユーザの情報を読み出して申請を行った者を特定することもできる。本実施形態では、監視対象物105の移動と共に、監視対象物105の属性及びユーザの情報のDB108に保存するものとした。
図3(a)に示した資産状況テーブルによれば、監視対象物の保管場所、監視エリアaの内部から外部へ持出されているか否かを示す持出し状況、持出し、返却の申請がなされた時間、申請をしたユーザのユーザ名、申請時に撮影された画像のタイトルがわかる。また、図3(b)に示した資産移動ログテーブルによれば、監視対象物の申請、返却といった状況、実際に持出し、返却がされた時刻、申請をしたユーザのユーザ名、申請時に撮影された画像のタイトルがわかる。
なお、本実施形態の資産監視サーバ101によってなされる不正な持出し、返却の通知は、このような構成に限定されるものではない。例えば、資産監視サーバ101の図示しないモニタに異常が発生したことを示す画像を表示したり、管理者の携帯電話機に電話やメールをして通知したりしてもよい。さらに、持出しや返却がされた監視エリアaの区画に設置したアラームや警告灯を作動させる、この区画を遮断するドアを閉じることも可能である。
図4は、本実施形態の資産監視サーバに申請信号を送信する携帯電話機104の構成を説明するための図である。携帯電話機104は、資産監視サーバ101と通信する通信部401、ユーザによって通信のための操作がなされる操作部403、操作部403を使った操作に必要な情報や操作の結果が表示される表示部402を備えている。
なお、図3に示した資産状況テーブルあるいは資産移動ログテーブルも表示部402に表示される。ユーザは、表示された資産状況テーブルあるいは資産移動ログテーブルを見て移動したい監視対象物の状態を知ることができる。また、監視対象物を移動する場合には、操作部403を操作して自身の名前や申請の種別(持出しまたは返却)等を入力する。入力の結果は、表示部402に表示される。また、入力された情報により、DB108に保存されている情報が更新される。
次に、以上述べた資産監視サーバによってなされる監視対象物の資産監視方法について説明する。
(1)持出し
図5は、本実施形態の監視対象物の移動の資産監視方法のうちの持出しの申請をする方法を説明するためのフローチャートである。監視対象物の持出しを申請するユーザ(申請者)は、持出したい監視対象物105の識別子の情報を取得する(ステップS501)。
識別子を取得するための具体的な方法としては、例えば、携帯電話機104に備えられているカメラを使って監視対象物105に貼付けられたバーコードやQRコードを読み取ることが考えられる。また、携帯電話機104にタグリーダを設けておき、このタグリーダを使って監視対象物105のICタグ内の識別子情報を読み取っても良い。さらに、監視対象物105に記載された識別子情報をユーザが視認し、手動で携帯電話機104に入力してもよい。
資産監視サーバ101は、持出申請信号を受信する。検知部202は、持出申請信号を送信した携帯電話機104の位置を検知する。また、測位センサ102及びICタグ109によって検出された監視対象物105の位置の情報から監視対象物105の位置を検する(S503)。監視カメラ103は、監視対象物105を含む空間の画像を撮影する(S504)。
許可部204は、携帯電話機104と監視対象物105とが近接していると判断した場合には持出しを許可し、近接していないと判断した場合には持出の許可をしない。この際、許可部204は、申請信号の内容とDB108に保存されている携帯電話機104のユーザの情等に基づいて申請者の持出しの正当性について判断する(S505)。
携帯電話機104の通信部401は、持出しの可否を示す信号を受信する。受信された信号が示す内容は、表示部402に表示される(S508)。
また、許可部204は、資産状況テーブルに示した情報を参照し、持出しの申請が適正になされているか否かを判断する(S604)。申請が適正になされている場合(S604:適正)、移動検知の処理が終了する。
図7は、本実施形態の監視対象物の移動の資産監視方法のうちの返却の申請をする方法を説明するためのフローチャートである。監視対象物の返却を申請する申請者は、返却したい監視対象物105の識別子の情報を取得する(ステップS701)。
また、申請者は、返却したい旨、申請者自身に関する情報を、操作部403を介して入力する。入力された情報は、識別子と共に通信部401を介して資産監視サーバ101に返却申請信号として送信される(S702)。
許可部204は、携帯電話機104の位置が監視エリアaの範囲内であって、かつ監視対象物105と近接していると判断した場合には返却を許可し、近接していないと判断した場合には返却の許可をしない。この際、許可部204は、申請信号の内容とDB108に保存されている携帯電話機104のユーザの情等に基づいて申請者の返却の正当性について判断する(S705)。
携帯電話機104の通信部401は、返却の可否を示す信号を受信する。受信された信号が示す内容は、表示部402に表示される(S708)。
また、許可部204は、資産状況テーブルに示した情報を参照し、返却された監視対象物105の持出しの申請が適正になされているか否かを判断する(S804)。申請が適正になされている場合(S804:適正)、移動検知の処理が終了する。
102 測位センサ
103 監視カメラ
104 携帯電話機
105 監視対象物
107 ネットワーク
109 ICタグ
201 通信部
202 検知部
203 異常検知部
204 許可部
401 通信部
402 表示部
403 操作部
Claims (8)
- 資産監視サーバと、
監視対象物の位置にかかる情報を前記資産監視サーバに提供する対象位置提供手段と、
を備える資産監視システムであって、
前記資産監視サーバは、
携帯電話機から送信された、監視対象物の移動を申請するための申請信号を受信する申請信号受信手段と、
前記申請信号受信手段に対して申請信号を送信した申請携帯電話機と、当該申請携帯電話機の通信を仲介する基地局との間の信号の往復時間または強度の少なくとも一方に基づいて得られる前記申請携帯電話機の位置を取得する通信端末装置位置取得手段と、
前記対象位置提供手段によって提供された監視対象物の位置と、前記通信端末装置位置取得手段によって取得された前記申請携帯電話機の位置とに基づいて前記監視対象物と前記申請携帯電話機との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段によって算出された距離が所定の距離の範囲内にある場合、前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断する近接判断手段と、
前記近接判断手段によって前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断された場合にのみ前記監視対象物の移動を許可する移動可否判断手段と、
を備えることを特徴とする資産監視システム。 - 前記通信端末装置位置取得手段は、前記申請携帯電話機において前記基地局との間の信号の往復時間に基づいて測位された結果を前記申請携帯電話機から取得することを特徴とする請求項1に記載の資産監視システム。
- 前記申請信号によって移動の申請がなされた監視対象物を含む空間を撮影する撮影手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の資産監視システム。
- 監視対象物の位置情報の提供を受ける対象位置取得手段を備えた資産監視サーバであって、
携帯電話機から送信された、監視対象物の移動を申請するための申請信号を受信する申請信号受信手段と、
前記申請信号受信手段に対して申請信号を送信した申請携帯電話機と、当該申請携帯電話機の通信を仲介する基地局との間の信号の往復時間または強度の少なくとも一方に基づいて得られる前記申請携帯電話機の位置を取得する通信端末装置位置取得手段と、
前記対象位置取得手段によって取得された監視対象物の位置と、前記通信端末装置位置取得手段によって取得された申請携帯電話機の位置とに基づいて前記監視対象物と前記申請携帯電話機との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段によって算出された距離が所定の距離の範囲内にある場合、前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断する近接判断手段と、
前記近接判断手段によって前記監視対象物と前記申請携帯電話機とが近接していると判断された場合にのみ前記監視対象物の移動を許可する移動可否判断手段と、
を備えることを特徴とする資産監視サーバ。 - 前記通信端末装置位置取得手段は、前記申請携帯電話機において複数の前記基地局との間の信号の往復時間に基づいて測位された結果を前記申請携帯電話機から取得することを特徴とする請求項4に記載の資産監視サーバ。
- 前記申請信号によって移動の申請がなされた監視対象物を含む空間を撮影して得られた画像を保存する画像保存手段をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の資産監視サーバ。
- 前記申請信号受信手段は、監視エリア内にある監視対象物を前記監視エリア外に移動するために送信される持出申請信号、監視エリア外にある監視対象物を前記監視エリア内に移動するために送信される返却申請信号のすくなくとも一方を受信することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の資産監視サーバ。
- 前記対象位置取得手段によって取得された位置情報に基づいて監視対象物の移動を検出する移動検出手段と、
前記移動検出手段によって監視対象物の移動が検出され、かつ、前記移動可否判断手段によって移動が許可されない場合に前記監視対象物が移動されたことを外部に通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の資産監視サーバ。
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