JP4434834B2 - ガスタービン・エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ガスタービン・エンジンの制御装置、より具体的には航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置に関する。
ガスタービン・エンジン、特に航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置においては、一般に、プライマリレーンとセカンダリレーン(それぞれ「チャネル」ともよばれる)からなる少なくとも2つの制御系を備える。2つの制御系は制御系ごとに設けられたタービンの回転数などエンジンの運転状態を示す値を出力する複数個のセンサから出力された値を入力し、入力された値に基づいてエンジンに供給すべき燃料量の指令値を算出すると共に、異常の有無を自己診断している。プライマリレーンが異常と自己診断されない場合、プライマリレーンが算出した指令値がそのまま出力されると共に、プライマリレーンが異常と自己診断された場合、セカンダリレーンも異常と自己診断されない限り、セカンダリレーンが算出した指令値が出力される。そして、出力された指令値に基づいてエンジンに燃料が供給される。
これら2つの制御系においては、通常、センサ出力から比例積分要素を用いて指令値を算出しているため、プライマリレーンが算出した指令値からセカンダリレーンが算出した指令値に直ちに切り替えると、積分要素の影響を受けて切り替えられた指令値とそれ以前の指令値との差が過大となって不適切になる恐れがあった。
そのため、下記の特許文献記載の技術においては、2つの制御器がそれぞれ対応するセンサ群の出力を入力して出力を生じると共に、それら各制御器からの出力を加算して制御信号を生成する制御装置において、各センサの出力が所定範囲内で許容範囲内にあるとき、各センサの出力の平均値を用いると共に、一方のセンサの出力が許容範囲を超えているときは他方のセンサの出力を用いることが提案されている。
特開平7−182008号公報
しかしながら、上記した従来技術は2つの制御器の出力から最終的な指令値が算出されるものであって、プライマリレーンが異常と自己診断された場合にセカンダリレーンが代替するものではなく、従って、プライマリレーンが算出した指令値からセカンダリレーンが算出した指令値に切り替えられたとき、それ以前の指令値との差が過大となる不都合を解消するものではなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、2つの制御系の一方が異常と自己診断されて他方が算出した指令値に切り替えられたとき、それ以前の指令値との差が過大となることがないようにしたガスタービン・エンジンの制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、少なくとも1基のタービンを備えたガスタービン・エンジンにおいて、前記タービンの回転数を含む、前記エンジンの運転状態を示す値を出力する複数個のセンサ、前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第1の指令値を算出する第1の制御系、前記第1の制御系と平行して動作し、前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第2の指令値を算出する第2の制御系、前記エンジンの運転状態に応じて前記第1、第2の指令値の出力の切り替えを指示する切り替え指示手段、および前記切り替えられた指令値に基づいて前記エンジンに燃料を供給する燃料供給手段からなるガスタービン・エンジンの制御装置において、前記第2の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力する如く構成した。
請求項2に係るガスタービン・エンジンの制御装置にあっては、前記第1の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力する如く構成した。
請求項3に係るガスタービン・エンジンの制御装置にあっては、前記切り替え指示手段は点検のために前記第2の制御系と前記第1の制御系の間で前記指令値の出力の交互の切り替えを指示するものであり、前記第2の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力すると共に、前記第1の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力する如く構成した。
請求項1にあっては、第2の指令値を算出する第2の制御系は、第2の制御系への切り替え指示がない限り、第1の制御系が算出した第1の指令値を用いて第2の指令値を算出して出力する一方、第2の制御系への切り替え指示があるとき、算出された第2の指令値をそのまま出力する如く構成したので、第2の制御系が算出した第2の指令値に切り替えられたとき、切り替えられた直後は、第2の指令値がそれ以前の第1の指令値とほぼ等しくなり、それ以前の第1の指令値との差が過大となることがない。
請求項2に係るガスタービン・エンジンの制御装置にあっては、第1の制御系は、第1の制御系への切り替え指示がない限り、第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方、前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、算出された第1の指令値をそのまま出力する如く構成したので、上記した効果に加え、第1の制御系が算出した第1の指令値に再び切り替えられたときも、切り替えられた直後は、第1の指令値がそれ以前の第2の指令値とほぼ等しくなり、それ以前の第2の指令値との差が過大となることがない。
請求項3に係るガスタービン・エンジンの制御装置にあっては、点検のために第2の制御系と第1の制御系の間で前記指令値の出力の交互の切り替えを指示するとき、第2の制御系は、第2の制御系への切り替え指示がない限り、第1の指令値を用いて第2の指令値を算出して出力する一方、第2の制御系への切り替え指示があるとき、算出された第2の指令値をそのまま出力すると共に、前記第1の制御系も同様に動作する如く構成したので、上記した効果に加え、エンジンの始動直後などの始業点検においても、それ以前の指令値との差が過大となることがなく、点検を支障なく、実行することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るガスタービン・エンジンの制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、そのガスタービン・エンジンの制御装置を全体的に示す概略図である。
尚、ガスタービン・エンジンとして、航空機用ガスタービン・エンジンを例にとる。また、航空機用ガスタービン・エンジンとしては、ターボジェット・エンジン、ターボファン・エンジン、ターボプロップ・エンジンおよびターボシャフト・エンジンの4種が知られているが、以下、2軸のターボファン・エンジンを例にとって説明する。
図1において、符号10はターボファン・エンジン(ガスタービン・エンジン。以下「エンジン」という)を示し、符号10aはエンジン本体を示す。エンジン10は機体(図示せず)の適宜位置にマウントされる。
エンジン10はファン(ファン動翼)12を備え、ファン12は高速で回転しつつ外気から空気を吸引する。ファン12にはロータ12aが一体的に形成され、ロータ12aは対向して配置されたステータ14と共に低圧圧縮機(コンプレッサ)16を構成し、そこで吸引した空気を圧縮しつつ後方に圧送する。
尚、ファン12の付近にはセパレータ20によってダクト(バイパス)22が形成され、吸引された空気の大部分は後段(コア側)で燃焼させられることなく、ダクト22を通ってエンジン後方に噴出させられる。ファン排気は、その反作用としてエンジン10が搭載される機体(図示せず)に推力(スラスト)を生じさせる。推力の大部分は、このファン排気によって生じる。
低圧圧縮機16で圧縮された空気は後段の高圧圧縮機24に送られ、そこでロータ24aおよびステータ24bによってさらに圧縮された後、後段の燃焼器26に送られる。
燃焼器26は燃料ノズル28を備え、燃料ノズル28にはFCU(Fuel Control Unit 。燃料制御ユニットあるいは燃料制御部)30で調量された燃料が圧送される。即ち、FCU30は燃料調量バルブ32を備え、燃料ポンプ(ギヤポンプ)34によって機体の適宜位置に配置された燃料タンク36から汲み上げられた燃料は、燃料調量バルブ32で調量された後、燃料供給通路38を通って燃料ノズル28に供給される。
噴霧された燃料は高圧圧縮機24から圧送された圧縮空気と混合し、エンジン始動時にエキサイタ(図1で図示省略)および点火プラグ(図示せず)で点火されて燃焼する。混合気は一度着火されて燃焼を開始すると、かかる圧縮空気と燃料からなる混合気を連続的に供給されて燃焼を継続する。
燃焼によって生じた高温高圧ガスは高圧タービン40に送られ、高圧タービン40を高速回転させる。高圧タービン40は前記した高圧圧縮機のロータ24aに高圧タービン軸40aを介して接続され、前記ロータ24aを回転させる。
高温高圧ガスは、高圧タービン40を回転駆動した後、低圧タービン42に送られ、低圧タービン42を比較的低速で回転させる。低圧タービン42は前記した低圧圧縮機16のロータ12aに低圧タービン軸42a(軸40aと同心二軸構造)を介して接続されており、前記ロータ12aおよびファン12を回転させる。
低圧タービン42を通過した高温高圧ガス(タービン排気)は、ダクト22を通ってそのまま排出されるファン排気と混合させられてジェットノズル44からエンジン後方に噴出される。
エンジン本体10aの外部下面の前側寄りには、アクセサリ・ドライブ・ギアボックス(以下「ギアボックス」という)50がステー50aを介して取り付けられると共に、ギアボックス50の前端には一体的に構成されたスタータおよびジェネレータ(以下「スタータ」と総称する)52が取り付けられる。尚、ギアボックス50の後端には前記したFCU30が配置される。
エンジン10の始動時、スタータ52によって軸56が回転させられると、その回転は駆動軸58(および図示しないベベルギアなどのギア機構)を介して高圧タービン軸40aに伝えられ、燃焼に必要な空気が送り込まれる。
他方、軸56の回転はPMA(パーマネントマグネット・オルタネータ)60と高圧(燃料)ポンプ34に伝えられて高圧(燃料)ポンプ34を駆動し、前記したように燃料を燃料ノズル28を介して噴霧する。よって生じた混合気は、点火されて燃焼を開始する。
エンジン10が自立運転回転数に達すると、高圧タービン軸40aの回転が逆に駆動軸58(および図示しないベベルギアなどのギア機構)を介して軸56に伝えられ、燃料ポンプ34を駆動すると共に、PMA60とスタータ52を駆動する。それによって、PMA60は発電すると共に、スタータ52は、機体に電力を供給する。
エンジン10において、低圧タービン軸42aの付近にはN1センサ(回転数センサ)62が配置され、低圧タービン回転数(低圧タービン軸42aの回転数)N1に比例する信号を出力すると共に、軸56の付近にはN2センサ(回転数センサ)64が配置され、高圧タービン回転数(高圧タービン軸40aの回転数)N2に比例する信号を出力する。
またエンジン本体10aの前面の空気取り入れ口66の付近にはT1センサ(温度センサ)68およびP1センサ(圧力センサ)70が配置され、流入空気の温度T1および圧力P1に比例する信号を出力すると共に、後述するECU(Electronic Control Unit 。電子制御ユニット)の内部にはP0センサ(圧力センサ)72が設けられ、大気圧P0に比例する信号を出力する。また、ECUの内部には温度センサ(図示せず)が設けられ、その部位の温度に応じた信号を出力する。
またロータ24aの下流にはP3センサ(圧力センサ)74が配置されて高圧圧縮機24の出力圧P3に比例する信号を出力すると共に、低圧タービン42の下流の適宜位置にはEGTセンサ(温度センサ)76が配置され、排ガス温度EGT(低圧タービン42から排出される排ガスの温度)に比例する信号を出力する。
エンジン本体10aの上端位置には前記したECU(符号80で示す)が収納される。上記したエンジン10の運転状態を示すセンサ群の出力は、ECU80に送られる。
図2は、ECU80および前記したFCU30の構成、特にFCU30の構成を全体的に示すブロック図である。
前記したセンサ群に加え、機体操縦席(コックピット。図示せず)付近に設置されたスラストレバー(スロットルレバー)82の付近にはTLAセンサ(スラストレバー角度センサ)84が配置され、パイロット(操縦者)が入力したスラストレバー角度あるいは位置(操作者要求推力)TLAに比例する信号を出力する。TLAセンサ84の出力もECU80に入力される。尚、図2(および後述する図3、図4)において各センサ(P0センサ、TLAセンサなど)は、その検出対象パラメータ名(P0、TLAなど)で示す。
さらに、FCU30の適宜位置にはFMVPセンサ(バルブ位置センサ。図2で図示省略)が設けられ、燃料調量バルブ(FMV)32のバルブ位置FMVPに比例する信号を出力する。FMVPセンサの出力もECU80に入力される。
さらに、ECU80には、CAN(Control Area Network)通信インターフェース・ユニット88を介して前記したスラストレバー82以外の機器のパイロット選択指令90、機体搭載コンピュータ(Air Data Computer あるいはADC)92からのデータ(例えばマッハ数Mn、圧力高度ALT、外気温度(より具体的には全温度TAT、真大気温度SAT))、および第2のエンジン(図示せず)のECU94からのデータが入力(あるいは出力)されると共に、コックピット内のディスプレイ96に接続されてECU80のデータを表示させる。
図3は、図2に示すECU80の動作を機能的に示すブロック図である。
ECU80は40msecごとに起動され、入力値に基づき、図示の処理が実行される。即ち、ブロック80aにおいてスラストレバー角度TLAなどに応じて低圧タービン回転数N1と目標回転数N1comの偏差が減少するように、エンジン10に供給すべき燃料量(燃料流量)の指令値(操作量)Wfが算出されると共に、その算出値は高圧圧縮機24の出力圧P3で除した値として出力される。
それと平行し、ブロック80bにおいて同様にスラストレバー角度TLAなどに応じて高圧タービン回転数N2と目標回転数N2comの偏差が減少するように、指令値Wfが算出され、出力圧P3で除した値として出力される。ブロック80aとブロック80bで算出された値はブロック80cに入力され、いずれかが選択される。
さらに、ブロック80d,80e,80fにおいて、検出された高圧タービン回転数N2、出力圧P3および排ガス温度EGTなどに基づき、それらがそれぞれリミット値を超えない範囲で指令値Wfが算出されて出力圧P3で除した値として出力されると共に、ブロック80gにおいて、高圧タービン回転数N2などから、加速状態にあるとき、加速用の同種の値が算出される。
スイッチ80cおよびブロック80dなどの出力はブロック80hに送られ、算出された値の中で低い(最小の)値が選択される。また、ブロック80iにおいて高圧タービン回転数N2などから、減速状態にあるとき、減速用の同種の値が算出される。上記でブロック80a,80b,80d,80e,80fでは比例積分要素を用いて値が算出されると共に、ブロック80gでは比例微分要素を用いて値が算出される。
ブロック80hおよびブロック80iの出力はブロック80jに送られ、そこで高い(最大の)値が選択される。選択された値はブロック80kを経て乗算段80lに送られ、そこで出力圧P3が乗じられ、よって得られた積、即ち、分子Wfがエンジン10に供給すべき最終燃料量(燃料流量)の指令値(操作量)Wfcom(FMVCMD)として算出され、それに基づいてトルクモータ98への通電電流指令値Icomが算出されてFCU30に出力される。尚、乗算段80lの前のブロック80kにおいて指令値の書き換え処理が行われるが、それについては後述する。
図2の説明に戻ると、FCU30は低圧(燃料)ポンプ100を備え、燃料タンク36(図2で図示省略)から汲み上げられた燃料は、フィルタ(およびオイルクーラ)102を経て前記した高圧(燃料)ポンプ34で高圧化されて燃料調量バルブ32に送られる。トルクモータ98は燃料調量バルブ32に接続され、そのスプール位置を決定する。従って、高圧ポンプ34を介して圧送された燃料は、燃料調量バルブ32でそのスプール位置に応じた流量に調節(調量)される。調量された燃料は、シャットオフバルブ104、ドレーンバルブ106およびシャットオフ機構108を介して前記した燃料ノズル28に供給される。
このように、ECU80は、40msecごとにエンジン10に供給すべき燃料流量の指令値Wfcom(FMVCMD)を算出し(図2でWf(FMVCMD)と示す)、それからトルクモータ98への通電電流指令値Icomを算出して出力する。FCU30は算出された指令値を入力し、算出された燃料流量の指令値となるように燃料供給を制御する。
尚、低圧タービン軸42aには非常停止スイッチ110が接続されており、低圧タービン軸42aが何らかの理由から変位するとオンし、シャットオフ機構108を動作させて燃料ノズル28への燃料供給を機械的に遮断する。同様に、ソレノイド112が設けられ、パイロット選択指令90に応じてシャットオフバルブ104を動作させて燃料ノズル28への燃料供給を遮断する。
図4は、上記したECU80およびFCU30の構成をハードウェアで示すブロック図である。
エンジン10が航空機用ガスタービン・エンジンであることから、ECU80およびFCU30はプライマリレーン(Primary Lane。第1の制御系)200とセカンダリレーン(Secondary Lane。第2の制御系)202の2つの制御系からなり、それぞれ上記した動作を行うCPU200a,202a、その動作をモニタするモニタCPU200b,202bと、さらにモニタCPUの動作を監視するWDT(ウォッチドグタイマ)200c,202cとを備える。
2個のCPU200aと202aが上記したECU80およびFCU30として動作し、図示のセンサ出力に基づいてトルクモータ98への通電電流指令値を算出し、サーボドライバ200d,202d(図2と図3で図示省略)を介してトルクモータ98に出力する(サーボドライバ200d,202dの動作はモニタ(回路)200e,202eでモニタされる)。
図4から明らかな如く、トルクモータ98も実際には、プライマリレーン用の981とセカンダリレーン用の982の2個が設けられる。尚、プライマリレーンのCPU200aが正常に動作している限り、プライマリレーンの出力のみがトルクモータ981に送られる。
同様に、上記した種々のセンサの多くも、実際には、2個以上設けられる。TLAセンサ84は、図示の如く、3個設けられ、その出力が2つのレーン200,202に入力される。N1センサ62、EGTセンサ76およびFMVPセンサ(図2で図示省略)は2個設けられ、それぞれ2つのレーン200,202に入力される。さらに、N2センサ64は両レーン用に2個(A,Bで示す)、合計4個設けられ、その中のA,B2個のセンサ出力が2つのレーン200,202に入力される。
N2センサ64は具体的には磁気ピックアップからなり、同種の構造のものが軸56の付近に4個配置されてなる。N1センサ62も同様の構造の磁気ピックアップが低圧タービン軸42aの付近に2個配置されてなる。他のセンサについても同様に、同種構造のものが該当個数だけ配置される。尚、これらのセンサは、出力が同一の値となるように設定される。
また、P1センサ70およびP0センサ72の出力は、全てレーン200に入力される。P3センサ74の出力は、レーン202のみに入力される。これらのセンサの入力を一方のレーンに限定したのは、N1センサ62およびN2センサ64などタービン回転数を検出するものに比せば重要度が低いためである。尚、一方のレーンのみ入力されるセンサ出力につき、他方のレーンはCAN通信を介してその出力を入力する。
プライマリレーン200においてモニタCPU200bとWDT200cが自己診断回路を構成し、同種のセンサ出力からCPU200aと同様の出力を生じる。それらの出力はAND回路200fに送られる。AND回路200fは入力が全て一致したとき、換言すれば、プライマリレーン200が異常ではないと判定されるとき、Hレベル信号を出力してスイッチ200gを閉じ、CPU200aの出力をサーボドライバ200dに送る。
セカンダリレーン202においてもモニタCPU202bとWDT202cが自己診断回路を構成し、同種のセンサ出力から同様の出力を生じ、それらの出力もAND回路202fに送られる。また、プライマリレーン200のAND回路200fの出力は、インバータ200hを介してセカンダリレーン202のAND回路202fに入力される。
従って、プライマリレーン200においてAND回路200fの出力が一致しているとき、セカンダリレーン202においてAND回路202fの入力は一致せず、Lレベル信号を出力する結果、スイッチ202gを開放し、CPU202aの出力をサーボドライバ202dに出力しない。一方、プライマリレーン200においてAND回路200fの出力が一致しないとき、セカンダリレーン202においてモニタCPU202bとWDT202cの出力が一致する限り、そのAND回路202fはHレベル信号を出力してスイッチ202gを閉じ、CPU202aの出力をサーボドライバ202dに送る。
尚、プライマリレーン200のモニタCPU200bとWDT200cの出力はセカンダリレーン202のCPU202aに送られる一方、セカンダリレーン202の同種の出力はプライマリレーン200のCPU200aに送られる。
このような自己診断回路によってプライマリレーン200が異常か否か判定され、異常と判定されたとき、セカンダリレーン202の出力(燃料流量の指令値Wfcom(より詳しくはトルクモータ98への通電電流指令値Icom))に基づいて燃料供給が制御される。
次いで、前記したECU80の動作の中の図3のブロック80kにおける指令値の書き換え処理について説明する。
図5はその処理を示すフロー・チャートであり、具体的にはプライマリレーン200が実行する処理である。また図6は同種のフロー・チャートであり、具体的にはセカンダリレーン202が実行する処理である。尚、前記した如く、ECU80の指令値の算出が40msecごとに行われることから、図5と図6に示すプログラムもそれと同一の時間間隔で実行される。図7は、図5と図6の処理を示すタイム・チャートである。
図5を参照して説明すると、S10においてプライマリレーン異常フラグ(後述)のビットが0にリセットされているか否か判断する。最初のプログラムループではS10の判断は通例肯定されてS12に進み、前記した自己診断回路において自レーンのCPU200aが異常と判定されているか否か(即ち、上記したようにCPU200a,200b,WDT200cの出力が一致していないと判定されているか否か)判断すると共に、それに加え、自レーンのN2センサ64および燃料調量バルブ32が異常(故障)か否か、さらには自レーンで動作電源28Vが確保されていないか否か判断する(図で、プライマリレーン200は@Pで示す)。尚、燃料調量バルブ32の異常(故障)は、トルクモータ98への通電電流指令値Icomに対する検出位置(FMVPセンサの出力から検出される燃料調量バルブ32の位置)から、即ち、指令通りにバルブ32が駆動されているか否か判定することで判断する。
S12で肯定されるときはS14に進み、上記したフラグのビットを1にセットする。このように、このフラグのビットが1にセットされることは上記した異常(故障)が生じていることを意味する。従って、その場合、次回以降のプログラムループにおいてはS10の判断は否定されてS16に進み、プライマリレーン200が動作不能と判定してプログラムを終了する。
他方、S12で否定されるときはS18に進み、プライマリレーン点検フラグのビットが0にセットされているか否か判断する。先に述べたようにエンジン10の始動直後などの始業点検のためにプライマリレーン200とセカンダリレーン202の間で出力の交互の切り替え指示がなされるが、図7タイム・チャートの(1)(2)(3)に示す如く、このフラグのビットが0にセットされるとき、セカンダリレーン202からプライマリレーン200への出力の切り替え指示がなされた(切り替え指示がある)ことを意味すると共に、1にリセットされるとき、その指示がなされていない(切り替え指示がない)ことを意味する。
S18で否定されるときはセカンダリレーン202からプライマリレーン200への出力の切り替え指示がなされていないと判断されることから(図7タイム・チャートの())、S20に進み、他レーン(セカンダリレーン202)のブロック80jから算出・出力された値Wf/P3、より正確にはその前回値(前回プログラムループ時の値、即ち、40msec前の値)Wf/P3(t-1)@SをCAN通信を介して入力し、自レーンの出力の前回値Wf/P3(t-1)@Pとして書き換える。即ち、他レーンから出力された値の前回値を自レーンの出力の前回値として書き換える。
他方、S18で肯定されるときはセカンダリレーン202からプライマリレーン200への出力の切り替え指示がなされていると判断されることから(図7タイム・チャートの((3))、S22に進み、自レーン(プライマリレーン200)のブロック80jから出力された値Wf/P3、より正確にはその前回値(前回プログラムループ時の値、即ち、40msec前の値)Wf/P3(t-1)@Pを、自レーンの出力の前回値Wf/P3(t-1)@Pとして書き換える。即ち、自レーンから出力された値の前回値を、そのまま自レーンの出力の前回値として書き換える。
セカンダリレーン202の処理も同様であり、図6を参照して説明すると、S100においてセカンダリレーン異常フラグのビットが0にリセットされているか否か判断する。最初のプログラムループではその判断は通例肯定されてS102に進み、自己診断回路において自レーンのCPU202aなどが異常と判定されているか否か、自レーンのN2センサ64および燃料調量バルブ32が異常(故障)か否か、自レーンにおいて動作電源28Vが確保されていないか否か判断する。
S102で肯定されるときはS104に進み、上記したフラグのビットを1にセットする。従って、次回以降のプログラムループにおいてS100の判断は否定されてS106に進み、セカンダリレーン202が動作不能と判定してプログラムを終了する。
他方、S102で否定されるときはS108に進み、プライマリレーン異常フラグのビットが1にセットされているか、換言すればプライマリレーン200が動作不能と判定されているか否か判断し、否定されるときはS110に進み、セカンダリレーン点検フラグのビットが0にリセットされているか否か判断する。同様に、このフラグのビットが0にセットされるとき、プライマリレーン200からセカンダリレーン202への出力の切り替え指示がなされた(切り替え指示がある)ことを意味すると共に、1にリセットされるとき、その指示がなされていない(切り替え指示がない)ことを意味する。
S110で否定されるときは切り替え指示がなされていないと判断されることから(図7タイム・チャートの(1)(3))、S112に進み、他レーン(プライマリレーン200)のブロック80jから出力された値Wf/P3、より正確にはその前回値(前回プログラムループ時の値、即ち、40msec前の値)Wf/P3(t-1)@PをCAN通信を介して入力して自レーンの値(自レーンの出力)の前回値Wf/P3(t-1)@Sとして書き換える。
他方、S110で肯定されるときは切り替え指示がなされたと判断されることから(図7タイム・チャートの(2))、S114に進み、自レーン(セカンダリレーン202)のブロック80jから出力された値Wf/P3、より正確にはその前回値(前回プログラムループ時の値、即ち、40msec前の値)Wf/P3(t-1)@Sをそのまま自レーンの値(自レーンの出力)の前回値Wf/P3(t-1)@Sとして書き換える。これは、S108で肯定されるときも同様である(図7タイム・チャートの(4))。
尚、図3に示す如く、ECU80は、ブロック80kで書き換えられた値Wf/P3を乗算段80lに送り、そこで出力圧P3を乗じ、よって得られた積、即ち、分子Wfをエンジン10に供給すべき最終燃料量(燃料流量)の指令値(操作量)Wfcom(FMVCMD)として算出し、それからトルクモータ98への通電電流指令値Icomが算出して出力すると共に、FCU30は算出された指令値を入力し、算出された燃料流量の指令値となるように燃料供給を制御する。
従って、図5のS20,S22と図6のS112,S114で書き換えられる値Wf/P3は、正確には指令値Wf(Wfcom)そのものではないが、その値から指令値が算出される意味で、指令値と等価な値とみなすことができる。
このように、図6に示すセカンダリレーン202の処理においては、プライマリレーン200が異常と判定されない限り、プライマリレーン200の出力Wf/P3をセカンダリレーン202の出力として書き換える一方、異常と判定されるとき、その直後は、書き換えられた値をそのまま出力する。
また、エンジン10の始業点検においては、図5および図6に示す処理において、プライマリレーン200とセカンダリレーン202の間で出力の切り替え指示がなされない限り、他方の算出した値を自己が算出した値として書き換えて出力する一方、切り替え指示がなされたとき、その直後は、自ら算出した値をそのまま出力する。
図8は、図7に示す切り替えに伴うそれぞれのレーンでの演算を示すタイム・チャートである。図示の簡略化のため、Wf/P3(t-1)を前回値、Wf/P3(t)を今回値(出力値)と略称する。図8に示す如く、出力値は差分(前回値と今回値の差)に前回値を加算することで算出される。
図8(および図7)タイム・チャートにあっては、エンジン10の始動に伴って先ず(1)においてプライマリレーン200の出力に基づいて始業点検がなされるが、プライマリレーン200では、図5フロー・チャートに従って以下のように出力が算出される。
今回値@P=(今回値@P−前回値@P)+前回値@P・・・式1
また、セカンダリレーン202ではそれと平行して図6フロー・チャートに従って以下のように出力が算出される。
今回値@S=(今回値@S−前回値@S)+前回値@P・・・式2
次いで、(2)において、プライマリレーン200からセカンダリレーン202への出力の切り替え指示がなされたことから、セカンダリレーン202では図6フロー・チャートに従って出力が以下のように算出される。
今回値@S=(今回値@S−前回値@S)+前回値@S・・・式3
また、プライマリリレーン200ではそれと平行して図5フロー・チャートに従って以下のように出力が算出される。
今回値@P=(今回値@P−前回値@P)+前回値@S・・・式4
次いで、(3)において、セカンダリレーン202からプライマリレーン200の出力の切り替え指示がなされ、プライマリレーン200では図5フロー・チャートに従って上記した式1のように出力が算出されると共に、セカンダリレーン202ではそれと平行し、図6フロー・チャートに従って上記した式2のように出力が算出される。
上記で、式3の右辺第3項の前回値@Sは、切り替え直後は、式2の左辺の今回値@Sに等しい。従って、式2の今回値@Sに対して式3の今回値@Sが相違するのは、同一レーンの今回値と前回値との差分のみであり、微小な値に過ぎないはずである。
さらに、式2の左辺の今回値@Sは、右辺の第3項に示すプライマリレーン200の出力の前回値@Pを用いて算出される値である。説明は省略するが、(4)の場合も同様である。即ち、自レーンの出力値は、他レーンで算出された出力値に自レーンでの差分(今回値と前回値の)を加算して算出される値である。
この実施例は上記の如く、エンジン10の始業点検のためにレーン出力が切り替えられたとき、切り替え後の出力は切り替え前の出力とほぼ等しくすることができ、それ以前の出力との差が過大となるのを防止することができ、エンジン10の始業点検を支障なく実行することができる。
また、プライマリレーン200に異常が生じてセカンダリレーン202の出力(指令値)に切り替えられたときも、切り替え後の出力は切り替え前の出力とほぼ等しくすることができ、それ以前の出力との差が過大となるのを防止することができる。
尚、上記において、図7タイム・チャートにおいて、プライマリレーン200に異常が発生して動作不能となってセカンダリレーン202に切り替えられた後、セカンダリレーン202にも異常が発生して動作不能となったとき(同図の(5))、図8タイム・チャートに示すようにシャットオフ動作、即ち、シャットオフ機構108を動作させて燃料ノズル28への燃料供給を機械的に遮断するようにしたが、図7に想像線で示す如く(同図(6))、プライマリレーン200が正常に回復したとき、セカンダリレーン202からプライマリレーン200に再び切り替えるようにしても良い。
上記の如く、この実施例にあっては、少なくとも1基のタービン(低圧タービン42あるいは高圧タービン40)を備えたガスタービン・エンジン10において、前記タービンの回転数を含む、前記エンジンの運転状態を示す値を出力する複数個のセンサ(N1センサ62など)、前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第1の指令値(Wf/P3)を算出する第1の制御系(プライマリレーン200)、前記第1の制御系と平行して動作し、前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第2の指令値(Wf/P3)を算出する第2の制御系(セカンダリレーン202)、前記エンジンの運転状態に応じて前記第1、第2の指令値の出力の切り替えを指示する切り替え指示手段(図5のS18,図6のS108,S110)、および前記切り替えられた指令値に基づいて前記エンジンに燃料を供給する燃料供給手段からなるガスタービン・エンジンの制御装置において、前記第2の制御系(セカンダリレーン202)は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方(図6のS112)、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力する(図6のS114)如く構成した。
また、前記第1の制御系(プライマリレーン200)は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方(図5のS20)、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力する(図5のS22)如く構成した。
また、前記切り替え指示手段は点検のために前記第2の制御系と前記第1の制御系の間で前記指令値の出力の交互の切り替えを指示するものであり、前記第2の制御系(セカンダリレーン202)は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方(図6のS112)、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力する(図6のS114)と共に、前記第1の制御系(プライマリレーン200)は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方(図5のS20)、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力する(図5のS22)如く構成した。
尚、上記した書き換え手法に代え、ローパスフィルタを利用することも考えられるが、反応が遅い分、スラスト(推力)の変動が生じる恐れがあることから、上記した書き換え手法に比較し、実効性において劣る。
また、上記において、図3に示す乗算段80lの入力を書き換えるようにしたが、乗算段80lの後の値を書き換えても良く、さらには通電電流指令値Icomを書き換えても良い。
また、上記において、航空機用ガスタービン・エンジンとしてはターボファン・エンジンを例にとったが、ターボジェット・エンジン、ターボプロップ・エンジンおよびターボシャフト・エンジンなどであっても良い。
この発明の一つの実施例に係るガスタービン・エンジンの制御装置を全体的に示す概略図である。 図1装置の中のECUおよびFCUの構成を示す説明ブロック図である。 図2に示すECUの動作を機能的に示すブロック図である。 図2に示すECUおよびFCUの構成をハードウェアで示すブロック図である。 図3の書き換えブロックの指令値の書き換え処理で、図4に示すプライマリレーンによって実行される処理を示すフロー・チャートである。 図3の書き換えブロックの指令値の書き換え処理で、図4に示すセカンダリレーンによって実行される処理を示すフロー・チャートである。 図5と図6の処理を説明するタイム・チャートである。 同様に、図5と図6の処理を説明するタイム・チャートである。
符号の説明
10 航空機用ガスタービン・エンジン(ターボファン・エンジン)
16 低圧圧縮機
24 高圧圧縮機
30 FCU(Fuel Control Unit。燃料制御部)
32 燃料調量バルブ
40 高圧タービン
42 低圧タービン
62 N1センサ
64 N2センサ
68 T1センサ
70 P1センサ
72 P0センサ
74 P3センサ
76 EGTセンサ
80 ECU(Electronic Control Unit 。燃料制御部)
82 スラストレバー(スロットルレバー)
98 トルクモータ
200 プライマリレーン(第1の制御系)
202 セカンダリレーン(第2の制御系)

Claims (3)

  1. 少なくとも1基のタービンを備えたガスタービン・エンジンにおいて、
    a.前記タービンの回転数を含む、前記エンジンの運転状態を示す値を出力する複数個のセンサ、
    b.前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第1の指令値を算出する第1の制御系、
    c.前記第1の制御系と平行して動作し、前記複数個のセンサから出力された値を入力し、前記入力された値に基づいて前記エンジンに供給すべき燃料量の第2の指令値を算出する第2の制御系、
    d.前記エンジンの運転状態に応じて前記第1、第2の指令値の出力の切り替えを指示する切り替え指示手段、
    および
    e.前記切り替えられた指令値に基づいて前記エンジンに燃料を供給する燃料供給手段、
    からなるガスタービン・エンジンの制御装置において、前記第2の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力することを特徴とするガスタービン・エンジンの制御装置。
  2. 前記第1の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力することを特徴とする請求項1記載のガスタービン・エンジンの制御装置。
  3. 前記切り替え指示手段は点検のために前記第2の制御系と前記第1の制御系の間で前記指令値の出力の交互の切り替えを指示するものであり、前記第2の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示がない限り、前記第1の指令値を用いて前記第2の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第1の制御系から前記第2の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第2の指令値をそのまま出力すると共に、前記第1の制御系は、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から第1の制御系への切り替え指示がない限り、前記第2の指令値を用いて前記第1の指令値を算出して出力する一方、前記切り替え指示手段からの前記第2の制御系から前記第1の制御系への切り替え指示があるとき、前記算出された第1の指令値をそのまま出力することを特徴とする請求項1記載のガスタービン・エンジンの制御装置。
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