JP4433136B2 - 光ビーム発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの発熱を効果的に放熱すると共に、レンズ系に対する温度変化の影響を抑制した光ビーム発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ビーム発生装置の光源として、半導体レーザ素子(以下、LDと略記する)を使用する場合には、LDの出射光を平行光線に変換するためのコリメータレンズのようなレンズ系が設けられている。このような光源にLDを使用する場合には、周囲温度や内部温度の変化に伴いLDの動作特性が変動する。このため、ペルチェ素子のような温度調整素子を設けてLDの発生熱を放熱している。
【0003】
このように、温度調整素子を設けることにより、温度変動によるLDの動作特性の変動を抑制することができる。しかしながら、前記のようにLDにレンズ系を付設する場合には、レンズを支持するレンズベースが温度変化により形状変化することがある。このような場合には、LDに対するレンズ位置がずれてしまい、光ビーム特性が悪化するという問題が生じる。
【0004】
そこで、光ビーム発生装置の光源としてレンズ系を付設したLDを使用し、温度調整素子により温度変化によるLDの動作特性の変動を抑制する場合に、前記レンズ系の温度変動による影響を軽減する試みがなされている。図4は、特許文献1に記載されている例を示す概略の断面図である。図4において、光ビーム発生装置31は、光源としてLD32を使用する。CLは、LD32の出射光の光軸である。LD32は、アルミニウム合金のような熱伝導性が良好な材料で形成されるスペーサ33に支持されている。
【0005】
34は、コリメータレンズで金属製のレンズユニットホルダ36に保持される。レンズユニットホルダ36は、アルミニウム合金のような熱伝導性が良好な材料で形成されるフランジ35に取り付けられる。37はペルチェ素子、38はLD32の温度検知用のサーミスタ、39は放熱フィンである。フランジ35はスペーサ33と密着して取り付けられており、ペルチェ素子37による温度制御機能は、LD32と共にコリメータレンズ34の支持部材にもおよぶことになる。このため、LD32とコリメータレンズ34の支持部材との間隔が熱膨張や熱収縮により変化することを抑制することができる。
【0006】
図5は、特許文献2に記載されている例を示す概略の断面図である。図5において、光ビーム発生装置41は、光源としてLD42を使用する。CLは、LD42の出射光の光軸である。LD42は、銅やアルミニウムなどの熱伝導性が良い材料からなる取付部材43に保持される。コリメータレンズ44は鏡胴46に収納されている。45は高分子系の樹脂からなる断熱材、47はペルチェ素子、48は銅やアルミニウムなどの熱伝導性材料からなる固定部材である。
【0007】
図5の例では、断熱材45を介してレンズの鏡胴46を取付部材43に固定している。このため、レンズ要素に対するLD42の影響を最小限に抑えることができる。また、固定部材48に対して取付部材43を横方向に突出させて、この取付部材43にLD42やコリメータレンズ44を配置しているので、レンズ系がペルチェ素子の放熱による温度の影響を受けにくい構成としている。
【0008】
図6は、、特許文献3に記載されている例を示す概略の断面図である。図6において、光ビーム発生装置51は、光源としてLD52を使用する。CLは、LD52の出射光の光軸である。LD52は、銅製の第1ブロック53、第2ブロック54に保持される。55はマイクロレンズ、56はインバー型合金製のレンズホルダ、57はペルチェ素子、58は放熱ブロック、59は放熱フィン結合ブロックである。放熱ブロック58は、結合ブロック63内で摺動自在に配置される。
【0009】
60はインバー型合金製の支持筒体、61は支持筒体60と第1ブロック53に接している第3のブロックである。第3のブロック61もインバー型合金製である。断熱材62は、第1ブロック53、第2ブロック54、第3ブロック61を保持する。インバー型合金は、鋼とニッケルの合金で温度の変化による変形が殆どないという特性を有している。
【0010】
このため、支持筒体60、レンズホルダ56、第3ブロック61は温度変化により変形しない。また、第1ブロック53、第2ブロック54は銅製であるが、ペルチェ素子57により温度制御されるので、外気温の変化にかかわらず変形しない。ペルチェ素子57に接する放熱ブロック58は放熱フィン結合ブロック59に対して摺動自在に配置されているので、第2ブロック54が変形してもこの温度変形は吸収される。このように、図6の例ではLD52やレンズ系の光軸(Z軸)CL方向の相対位置は、外気温が変化しても殆ど変化しない。
【0011】
【特許文献1】
特開昭60−172007号公報
【特許文献2】
特開昭60−117871号公報
【特許文献3】
特開昭62−226110号公報
【0012】
特許文献1(図4)の例では、ペルチェ素子37がフランジ35から離れた位置に設置されているので、フランジ35の熱をすべて吸収できない場合がある。この場合には、レンズユニットホルダ36が環境温度の変化により伸縮し、レンズユニットホルダ36に保持されたコリメータレンズ34の、光軸CL方向の最適位置にズレが生じる可能性がある。このため、ビーム出力が低下する恐れがあるという問題があった。
【0013】
特許文献2(図5)の例では、鏡筒46とLD42の取付部材43との間に断熱材45を介在させている。このため、コリメータレンズ44はLD42の発生熱の影響は受けないが、この例でも外気温の変化の影響を受けて光軸CL方向の最適位置にズレが生じる可能性があるという問題があった。
【0014】
特許文献3(図6)の例では、LD52やレンズ系の光軸(Z軸)CL方向の相対位置は、外気温が変化しても殆ど変化しない構成としている。しかしながら、LD52を保持する第1のブロック53を介してマイクロレンズ55にLD52の熱が伝達されやすい構成とされている。このため、ペルチェ素子57によりLD52を急速に冷却した場合には、マイクロレンズ55も冷却されてレンズ部に結露を発生するという問題があった。
【0015】
次に、特許文献1の放熱フィン39による放熱方向は、矢視Xa方向である。また、特許文献2の固定部材48からの放熱方向は、矢視Xb方向である。さらに、特許文献3の放熱フィン結合ブロック59からの放熱方向は、矢視Xc方向である。このように、特許文献1〜特許文献3の例では、いずれも放熱方向がLDの光軸方向と同じ方向に設定されている。
【0016】
このため、放熱の影響を受けるのでLDの光軸方向には他の部品を設置することができず、部品設置の自由度がなく設置スペースに制約を受けることになる。また、光ビーム発生装置をケースに収納する場合に、一般にLDの光軸方向は放熱スペースが狭いので、放熱効率が悪いという問題があった。
【0017】
さらに、ペルチェ素子を部材間に挟みこんで配置する場合には、偏加重がペルチェ素子に加わることがある。このような場合にはペルチェ素子が故障する原因となるが、特許文献1〜特許文献3の例では、偏加重が加わらないようにすることについては記載されておらず、ペルチェ素子の故障対策がなされていないという問題があった。
【0018】
光ビーム発生装置においては、ある部材の面を基準面にして、LDから出射されるビームの高さを決定している。この場合に、基準面としてヒートシンクの使用が可能である。このような構成では、LD-LDホルダ-ペルチェ素子-放熱ブロック-ヒートシンク(基準面)の配列が考えられる。しかしながら、このような構成では、ペルチェ素子の厚み公差がプラスマイナス0.25mmくらいあるので、LDの高さ位置がばらつくという問題があった。特に、ペルチェ素子を複数段重ねて、冷却部と放熱部の温度差を大きくして放熱効果を上げるようにした構成の場合には、例えば、ペルチェ素子を2段に積層すると、前記厚み公差は0.5mmに増大してしまうという問題があった。
【0019】
本発明は上記のような問題に鑑み、光源からの発熱を効果的に放熱すると共に、レンズ系に対する温度変化の影響を抑制した光ビーム発生装置の提供を目的とする。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の光ビーム発生装置は、開口部が形成された固定部と、前記固定部の開口部内に配置された可動部とを有する放熱ブロックと、
前記固定部上に積層され、開口部が形成された断熱プレートと、
前記断熱プレートの開口部において前記可動部上に積層された温度調整素子と、
前記温度調整素子に接触して前記断熱プレート上に積層され、熱伝導性が良好な材料で形成された熱伝達部材と、
半導体発光素子からなる光源と、
前記光源を該光源の光軸が前記放熱ブロック、前記温度調整素子、前記熱伝達部材の積層方向に直交するように保持して前記熱伝達部材に取り付けられる、熱伝導性が良好な材料で形成されたホルダと、
前記光源の出射側光軸上に配置されるレンズを保持し、前記熱伝達部材上に配置されるレンズ保持具と、を備え、
前記可動部は、前記光軸と直交する方向に摺動できるように前記固定部の開口部内に配置されたことを特徴とする。このため、光源の光軸方向(出射光の進行方向とは反対側の方向)には放熱の影響が及ばないので、他の部品を配置することができる。したがって、部品配置の自由度を高めることができる。
【0021】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記光軸方向と直交する方向は、装置設置面の下部方向であることを特徴とする。光ビーム発生装置をケースに設置する際に、一般にケースの下部面の面積は光軸方向である側面の面積よりも大きく設定されているが、光ビーム発生装置の発生熱を装置設置面の下部方向から放熱するので、放熱面積が増大して放熱効果を大きくすることができる。
【0022】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記放熱ブロック、温度調整素子、光源のホルダ、レンズ保持具の各部材を前記光軸方向とは直交する方向に積層して配置することを特徴とする。このように、各部材を順次積層して配置しているので光ビーム発生装置の組み立てを簡単に行うことができる。また、これらの部材による放熱経路をコンパクトに構成することができる。
【0023】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記レンズを断熱材からなる保持具で保持することを特徴とする。このため、温度変化に伴うレンズの結露を防止し、光源からの出射光がレンズで乱反射や屈折して不要な方向に進行することを防止し、出射光を有効に利用することができる。
【0024】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記保持具の外周に、熱伝導性が良好な材料で形成された熱伝達部材が配置されることを特徴とする。このため、レンズ周囲の温度変化を熱伝達部材を介して放熱し、熱伝達部材が温度調整されるのでその形状が温度により変形することを防止できる。したがって、レンズは光軸方向の位置が変化しないという利点がある。
【0025】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記温度調整素子を、当該温度調整素子の厚み方向に摺動可能に形成された部材に配置することを特徴とする。このように、温度調整素子は厚み方向に移動できる構成としているので、温度調整素子加工時の厚み寸法の誤差を吸収することができる。
【0026】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記温度調整素子を摺動可能に配置する部材を断熱プレートで形成したことを特徴とする。このため、放熱経路は断熱プレートで絞られて、温度調整素子が配置されている面のみに集中する。したがって、光源の発生熱は周囲に放散することなく、温度調整素子で有効に吸収されて所定方向に放熱される。
【0027】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記レンズの光進行方向前方に光学素子を配置し、前記断熱プレートを前記光学素子の配置位置まで延長して設置することを特徴とする。このため、他の光学素子の周辺から温度調整素子への熱伝達は遮断され、温度調整素子の消費電力を小さくして節電効果を得ることができる。
【0028】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記放熱ブロックは、固定部と可動部で構成され、前記可動部は固定部に形成された開口部の中で光軸方向と直交する方向へのみ摺動できるように嵌合され、前記可動部の光軸方向と直交する方向への摺動により前記温度調整素子を厚み方向に摺動することを特徴とする。このため、可動部の放熱ブロックに載置される温度調整素子に対して偏加重が発生しないようにして、温度調整素子の故障を防止できる。
【0029】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記可動部の熱伝導特性が固定部の熱伝導特性よりも良好な材料で構成したことを特徴とする。このように、温度調整素子と直接接触している可動部の熱伝導特性を大きくしているので、放熱効果を高めることができる。
【0030】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記ホルダおよび前記レンズの保持具の外周に配置される熱伝達部材が同一の部材で形成されることを特徴とする。このため、伝熱部材の構成を簡素化することができる。
【0031】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記温度調整素子が冷却する部材の当該温度調整素子と接していない面に断熱性のフイルムを貼り付けたことを特徴とする。このため、冷却効果が高められ、消費電力を低減することができる。
【0032】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記光源は、半導体レーザ素子であることを特徴とする。このため、半導体レーザダイオードの温度調整を適切に行うことができ、半導体レーザダイオードの動作を安定させることができる。
【0033】
また、本発明の光ビーム発生装置は、前記半導体レーザ素子は、前記断熱プレートを基準として光軸位置が調整されることを特徴とする。このように、熱的に安定している断熱プレートを基準面として半導体レーザ素子の高さを設定しているので、半導体レーザ素子の光軸位置が変化せず、精度良く光ビームを出射することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下図に基づいて本発明の実施形態について説明する。本発明の基本的な構成は、半導体レーザ素子(LD)のような半導体発光素子からなる光源を熱伝導性が良好な材料で形成されたホルダで保持し、前記光源の出射側光軸上にレンズを配置した光ビーム発生装置において、温度調整素子と、前記温度調整素子を載置する放熱ブロックとを備え、前記光源からの発生熱を光軸方向とは直交する方向に放熱して、放熱を効果的に行うものである。また、レンズは、断熱材からなるホルダで保持し、温度変化の影響を抑制している。
【0035】
図1は、本発明が適用される装置の構成例を示す概略の断面図である。図1において、光ビーム発生装置1の光源として、半導体レーザ素子(LD)2が使用される。LD2は、真鍮のような熱伝導性が良好な材料で形成されたホルダ3により保持される。CLはLD2の光軸である。LD2の出射側光軸上にコリメータレンズ4を配置する。
【0036】
コリメータレンズ4は、合成樹脂のような断熱材で形成された有底円筒状のレンズホルダ6内に保持されている。このレンズホルダ6の外周に、真鍮のような熱伝導性が良好な材料で形成されたレンズベース5を配置する。このように、真鍮はアルミニウムよりも熱伝導性が良く、摺動性にも優れ、また、銅よりもコストが安価であることから、LD2のホルダ3とレンズベース5とは、いずれも真鍮を用いている。なお、LD2のホルダ3とレンズベース5とは、図示を省略しているがねじなどにより密着して取り付けられている。このような構成としているので、ホルダ3、レンズベース5により熱伝達経路が形成される。また、コリメータレンズ4に対する温度変化はレンズホルダ6で遮断される。
【0037】
8は断熱プレートで、レンズベース5の図示底部中央付近に適宜の開口部を形成する。この開口部に、ペルチェ素子(温度調整素子)7を配置する。ペルチェ素子7は、円形、矩形状などの任意の形状で形成される。また、ペルチェ素子7は、光軸CLに対して直交する方向、すなわち図示の状態では上下方向(厚み方向)に断熱プレート8の開口部内で摺動する。このように、ペルチェ素子7は厚み方向に摺動できる構成としているので、ペルチェ素子7加工時の厚み寸法の誤差を吸収することができる。また、ペルチェ素子を複数段に配置する場合にも、加工時の厚み寸法の誤差を吸収するので、より効果的な構成とすることが可能となる。
【0038】
光ビーム発生装置1を収納するケースなどの取り付け板12と、前記断熱プレート8間には、第1の放熱ブロック(ヒートシンク)9を固定する。第1の放熱ブロック9のペルチェ素子7と対応する位置には開口部9aを形成する。また、取り付け板12にはねじ取り付け部12aを形成する。第1の放熱ブロック9の開口部9aには、第2の放熱ブロック10(ヒートシンク)を配置する。第1の放熱ブロック9は固定部、第2の放熱ブロック10は、可動部として機能する。
【0039】
第2の放熱ブロック10のペルチェ素子7との接触面10aは、ペルチェ素子7の平面形状と同じ形状にする。また、第2の放熱ブロック10の放熱側は、放熱効果を高めるために接触面よりも平面形状を大きくしている。ねじの取り付け部12aにねじ11を螺合する。このように、取り付け部12aでねじ11を回動することにより、第2の放熱ブロック10は開口部9a内を矢視A方向に摺動し、前記のようにペルチェ素子7を上下動させることができる。
【0040】
第1の放熱ブロック9は、アルミニウムのような熱伝導性が良好な材料で形成される。第2の放熱ブロック10は、アルミニウムよりもさらに熱伝導性が良好な真鍮で形成し、放熱効果を高めている。すなわち、第2の放熱ブロック10はペルチェ素子7と直接接触している。このような第2の放熱ブロック10の熱伝導特性を第1の放熱ブロック9の熱伝導特性よりも大きくしているので、ペルチェ素子7から第2の放熱ブロック10への熱伝導が良好に行われ、放熱を効果的に行うことができる。
【0041】
また、第2の放熱ブロック10は、第1の放熱ブロック9の開口部内ではペルチェ素子7を光軸方向と直交する方向(上下方向)に摺動させるが、前後左右には移動しないような寸法精度で加工される。第2の放熱ブロック10として真鍮を使用しているのでアルミニウムよりも摩擦係数が小さく摺動特性が良好であり、第1の放熱ブロック9の開口部内で円滑に摺動させることができる。なお、銅もアルミニウムよりは摩擦係数が小さい特性を有しているが、真鍮は銅よりもコストが安い点で優れている。前記のように、第2の放熱ブロック10は、第1の放熱ブロック9の開口部9aとの嵌合を適宜の嵌め合い公差となるように加工している。したがって、第2の放熱ブロック10に載置されるペルチェ素子7に対して偏加重が発生しないようにしている。このようなペルチェ素子7の載置構成とすることにより、ペルチェ素子7の故障を防止できるという利点がある。
【0042】
図1の例では、コリメータレンズ4は前記のように断熱材で形成されたレンズホルダ6に収納されているので、コリメータレンズ4に対する温度変化を遮断している。このため、温度変化に伴いコリメータレンズ4が結露することを防止し、LD2の出射光が乱反射や屈折により不要な方向に進行しないようにしており、出射光を有効に利用することができる。
【0043】
また、レンズホルダ6の外周には、熱伝導性が良好な材料で形成されたレンズベース5を配置し、レンズベース5にペルチェ素子7を接触させている。このため、コリメータレンズ4に対する外気温の変化をレンズベース5を介して放熱し、温度変化の影響を受けないようにすることができる。さらに、レンズベース5が温度調整されるのでレンズベース5の形状が温度により変形することを防止できる。このため、レンズ4は光軸方向に位置が変化せずLD2の出射光を誤差なく正確に進行させることができる。
【0044】
このように、本発明においては、コリメータレンズ4を断熱材で形成されたレンズホルダ6に収納し、レンズホルダ6の外周を熱伝導性が良好な材料で形成されたレンズベース5で覆う二重構造としている。このため、コリメータレンズ4に対する直接的な温度変化の影響を遮断する一方で、コリメータレンズ4の周囲に対する温度変化はペルチェ素子7で吸収できるという特有の効果を奏するものである。
【0045】
LD2の発生熱は、ホルダ3、レンズベース5、ペルチェ素子7、第2の放熱ブロック10の伝熱経路を通り、取り付け板12の方向に放熱される。すなわち、本発明の放熱構成は、LD2の光軸方向CLとは直交する方向の矢視Y方向になされる。このため、LD2の光軸方向(出射光の進行方向とは反対側の方向)には放熱の影響が及ばないので、他の部品を配置することができる。したがって、部品配置の自由度を高めることができる。
【0046】
また、放熱方向がLD2の光軸方向CLとは直交する方向の取り付け板12の方向、すなわち装置設置面の下部方向としている。この種の光ビーム発生装置においては、一般に収納ケースの底側(取り付け板12)の面積が光軸方向である側面の面積よりも大きく設定されている。このため、放熱面積が増大して放熱効果を大きくすることができる。なお、取り付け板12の上には、第1の放熱ブロック9が配置されているので、ペルチェ素子7で吸収された熱は、第2の放熱ブロック10のみならず、第1の放熱ブロック9を通しても放熱されるので、放熱効果を一層高めることができる。
【0047】
ペルチェ素子7は、断熱プレート8の開口部8aに配置されている。また、LD2の発生熱が伝達されるホルダ3は、断熱プレート8の上に固定されている。このため、ホルダ3からレンズベース5を通して形成される放熱経路は、断熱プレート8で絞られて、ペルチェ素子7が配置されている面のみに集中する。したがって、LD2の発生熱は周囲に放散することなく、ペルチェ素子7で有効に吸収されて取り付け板12の方向に放熱される。なお、ホルダ3やレンズベース5がペルチェ素子7と接していない面には断熱性のフイルムを貼り付けることができる。すなわち、ペルチェ素子が冷却する部材のペルチェ素子とは接していない面に断熱性のフイルムを貼り付ける。この場合には、ペルチェ素子7は部品の必要な部分のみを冷却するのでその冷却効果が高められ、消費電力を低減することができる。
【0048】
前記のように、LD2、コリメータレンズ4は断熱プレート8の上部に設置されている。この断熱プレート8は、LD2からの光の出射側に配置される他の光学素子、例えばアナモルフィックプリズムなどの設置個所まで延長して配置される。このため、かかる光学系の中で、LD2とコリメータレンズ4の周辺の熱のみをペルチェ素子7で吸収して冷却し、他の光学素子の周辺からのペルチェ素子7への熱伝達は遮断している。したがって、ペルチェ素子7の消費電力を小さくして節電効果を得ることができる。
【0049】
また、LD2のホルダ3は断熱プレート8の上に固定されている。断熱プレート8は、温度変化によって変形しないので、LD2の設置位置を安定に保つことができる。このことは、LD2の高さ位置を設定する上で大きな利点となる。すなわち、第1の放熱ブロック9の設置位置を基準としてLD2の高さHaを設定する場合よりも、断熱プレート8を基準面としてLD2の高さHbを設定した方が熱的には安定する。このため、LD2の光軸位置が変化しないので、精度良く光ビームを出射することができる。
【0050】
図1の例では、取り付け板12、第1、第2の放熱ブロック9,10、断熱プレート8、ペルチェ素子7、レンズベース5、LD2のホルダ3を光軸方向とは直交する縦方向に積層している。このため、各部品を順次積層すれば良いので光ビーム発生装置1の組み立てを簡単に行うことができる。また、これらの部品による放熱経路をコンパクトに構成することができる。
【0051】
図1の例では、LD2のホルダ3と、レンズベース5を別部材で構成している。このため、LD2の高さ調整は、ホルダ3の位置調整で簡単に行うことができる。
本発明においては、LD2のホルダ3と、レンズベース5を一体とした同一部材とすることもできる。この場合には、伝熱部材の構成を簡素化することができる。このように、LD2のホルダ3とコリメータレンズ4のレンズベースは、別部材とするか同一部材とするかを、ユーザは状況に応じて適宜選定することができる。
【0052】
図2は、本発明の光ビーム発生装置が適用される例を示す概略の縦断側面図である。ホルダ21に保持されているLD20の出射光は、コリメータレンズ22で平行光線に変換される。また、LD20から出射されるビームは、楕円形となっているため、ビーム形状を真円に整形する目的で、コリメータレンズ22の前方にアナモルフィックプリズム23、24が配置されている。
【0053】
アナモルフィックプリズム23、24を位置調整することにより、使用されるLDのアスペクト比がどのような値であっても、安定して真円にビーム整形をすることができる。また、ビームスプリッタ25を設けて、出射光の一部を分岐させフォトダイオード(PD)26で分岐光を検知する。PD26は支持具27で支持されており、PD26の光検知により光源のAPCを行う。
【0054】
28は、光学装置を収納するケースの取り付け板(底板)、29は各光学素子の支持板である。図2のような構成の光学装置に本発明の光ビーム発生装置を適用する場合には、LD20、コリメータレンズ22周辺の放熱構成を、図1で示したような光軸方向とは直交する方向のケース下部への放熱を行う構成とする。したがって、支持板29は、ペルチェ素子を配置する開口部を除いて断熱材で形成される。
【0055】
図3は、コリメータレンズの環境温度と波面収差との関係を示す特性図である。図3では、コリメータレンズのNAを0.3としたときの特性を示している。横軸には環境温度(℃)を設定する。また、縦軸には波面収差mλ(ミリラムダ)(rms)を設定する。
【0056】
データDaは、コリメータレンズのレンズベースを温度調整しない場合の特性である。データDaから明らかなように、レンズベースを温度調整しない場合には、温度上昇と共に波面収差は直線的に増加する。例えば、環境温度が15℃から50℃に上昇した場合の波面収差は、20倍程度に増加する。このため、環境温度が高温になるほどコリメータレンズによる平行光への変換の精度が低下することがわかる。
【0057】
データDbは、コリメータレンズのレンズベースを温度調整した場合の特性である。この場合には、環境温度が15℃から50℃に上昇しても、波面収差は殆ど変化しない。すなわち、本発明の図1で説明したような構成でコリメータレンズのレンズベースを温度調整することにより、環境温度の変動にかかわらずLDからの出射光に対して平行光への変換の精度を維持することができる。
【0058】
上記説明では、光ビーム発生装置の光源として半導体レーザ素子(LD)を用いている。本発明においては、光源は半導体レーザ素子に限定されず、一般的な半導体発光素子の出射光を利用する構成とすることもできる。なお、半導体発光素子として、発光層に
InXAlYGa1-X-YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、X+Y≦1)
を用いた窒化物系半導体発光素子を使用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、半導体レーザ素子からなる光源の発生熱を、光源―光源を保持する熱伝導性が良好な材料で形成されたホルダー断熱材で保持されたレンズの外周に配置される熱伝導部材(レンズベース)―温度調整素子(ペルチェ素子)―放熱ブロックの経路で光軸方向とは直交する下部方向に放熱している。このため、光源の発生熱を効果的に放熱し、レンズベースの温度安定化を図ることができる。また、レンズは断熱材からなるレンズホルダに収納されているので、結露を防止し光ビームを有効に出射させることができる。
【0060】
また、温度調整素子(ペルチェ素子)は、厚み方向に摺動できる構成としている。このため、ペルチェ素子加工時の厚み寸法の誤差を吸収することができる。なお、ペルチェ素子を載置する放熱ブロックは上下方向にのみ摺動できる構成としているので、ペルチェ素子に対して偏加重が発生しないようにして、ペルチェ素子の故障発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る構成の概略の断面図である。
【図2】本発明が適用される光学装置の例を示す概略の縦断側面図である。
【図3】コリメータレンズの特性図である。
【図4】従来例の概略の断面図である。
【図5】従来例の概略の断面図である。
【図6】従来例の概略の断面図である。
【符号の説明】
1・・・光ビーム発生装置、2・・・半導体レーザ素子(LD)、3・・・ホルダ、4・・・コリメータレンズ、5・・・レンズベース、6・・・レンズホルダ、7・・・ペルチェ素子、8・・・断熱プレート、9・・・第1の放熱ブロック(ヒートシンク)、10・・・第2の放熱ブロック(ヒートシンク)、11・・・ねじ、12・・・取り付け板、20・・・LD、22・・・コリメータレンズ、23、24・・・アナモルフィックプリズム、25・・・ビームスプリッタ、26・・・フォトダイオード(PD)
Claims (10)
- 開口部が形成された固定部と、前記固定部の開口部内に配置された可動部とを有する放熱ブロックと、
前記固定部上に積層され、開口部が形成された断熱プレートと、
前記断熱プレートの開口部において前記可動部上に積層された温度調整素子と、
前記温度調整素子に接触して前記断熱プレート上に積層され、熱伝導性が良好な材料で形成された熱伝達部材と、
半導体発光素子からなる光源と、
前記光源を該光源の光軸が前記放熱ブロック、前記温度調整素子、前記熱伝達部材の積層方向に直交するように保持して前記熱伝達部材に取り付けられる、熱伝導性が良好な材料で形成されたホルダと、
前記光源の出射側光軸上に配置されるレンズを保持し、前記熱伝達部材上に配置されるレンズ保持具と、を備え、
前記可動部は、前記光軸と直交する方向に摺動できるように前記固定部の開口部内に配置されたことを特徴とする、光ビーム発生装置。 - 前記可動部の前記温度調整素子との接触面は、前記温度調整素子の平面形状と同じ形状を有し、前記可動部の放熱側は、前記接触面よりも大きい平面形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の光ビーム発生装置。
- 前記可動部の熱伝導特性が前記固定部の熱伝導特性よりも良好な材料で構成したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光ビーム発生装置。
- 前記可動部は真鍮で形成され、前記固定部はアルミニウムで形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記温度調整素子は、複数段に積層されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記レンズ保持具は、断熱材で形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記熱伝達部材は、前記レンズ保持具の外周を覆うことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記レンズの光進行方向前方に光学素子を配置し、前記断熱プレートを前記光学素子の配置位置まで延長して設置することを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記光源を保持するホルダおよび前記熱伝達部材が一体として同一の部材で形成されることを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
- 前記光源は、半導体レーザ素子であることを特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光ビーム発生装置。
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