JP4432415B2 - 液体現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

液体現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、液体現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
この種の画像形成装置としては、例えば、潜像を担持するための像担持体の一例としての感光体と、液体現像剤(以下、単に、現像剤とも呼ぶ)によって感光体に担持された潜像を現像するための液体現像装置と、を有する画像形成装置が知られている。かかる画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号等が送信されると、感光体上に潜像を形成する。そして、感光体に形成され、担持された潜像は、感光体の回転に伴って現像位置に至り、液体現像装置によって現像され、感光体上に現像剤像が形成される。
上記の液体現像装置は、感光体上に形成された潜像を現像するという既述の機能等を実現ずるために、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有している。
かかる液体現像装置は、搬送ローラによって搬送された液体現像剤を、現像剤担持ローラの軸方向の一端側から他端側にわたって現像剤担持ローラに担持し、当該現像剤担持ローラに担持された液体現像剤を用いて、感光体に担持された潜像を現像する。
特開2001−282002号公報
ところで、上記の液体現像装置において、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることがある。
例えば、像担持体に担持され、現像に供される潜像は、像担持体の軸方向の両端側にある場合よりも中央側にある場合の方が多い。この場合、液体現像装置は、現像剤担持ローラの軸方向の中央側に担持されている液体現像剤を用いて、当該潜像の現像を実行する。そして、像担持体の中央側にある潜像を連続して現像すると、前記軸方向と対応する収容部の長手方向の中央側にある液体現像剤が使われることになるから、収容部の長手方向の中央側の液体現像剤の水位が低くなり、両端側の液体現像剤の水位が高くなる。そのため、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることになる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することである。
主たる本発明は、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置において、前記搬送ローラは、その上部が露出した状態で前記収容部に収容された液体現像剤に浸っており、かつ、回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の両端側から該軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする液体現像装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができる。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置において、
前記搬送ローラは、回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする液体現像装置。
このような液体現像装置によれば、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができる。
また、かかる液体現像装置において、前記搬送ローラは、回転することにより、前記軸方向の両端側から前記中央側に向けて液体現像剤を搬送することとしてもよい。
このような液体現像装置によれば、両端側から中央側に向けて、搬送ローラが液体現像剤を搬送するから、現像担持ローラの軸方向の両端側よりも中央側に担持されている液体現像剤が頻繁に現像に使用される場合であっても、収容部の長手方向の両端側と中央側とにおける液体現像剤の水位の差を最小限に抑えることができる。
また、かかる液体現像装置において、前記搬送ローラは、一つであることとしてもよい。
装置の小型化を実現する等の理由から、搬送ローラを一つにする場合には、収容部内の液体現像剤を循環させることが困難であるために、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
また、かかる液体現像装置において、前記搬送ローラは、搬送スクリューであることとしてもよい。
このような液体現像装置によれば、スクリューによって液体現像剤を軸方向に搬送し易くすることができる。
また、かかる液体現像装置において、前記搬送スクリューには、前記軸方向の一端側から前記中央側に亘って螺旋状の第一羽根部が設けられており、かつ、前記軸方向の他端側から前記中央側に亘って螺旋状の第二羽根部が設けられており、前記第一羽根部の巻き方向は、前記第二羽根部の巻き方向と異なることとしてもよい。
このような液体現像装置によれば、搬送ローラが回転すると、巻き方向の異なる二つの羽根部によって、収容部に収容されている液体現像剤を両端側から中央側に向けて搬送することができる。
また、かかる液体現像装置において、前記潜像の現像が実行された後に前記現像剤担持ローラに担持されている液体現像剤を掻き落とすためのクリーニング部材を有し、前記クリーニング部材によって掻き落とされた液体現像剤は、前記収容部に収容されることとしてもよい。
このような液体現像装置によれば、像担持体に担持された潜像が中央側に多い場合には、クリーニング部材によって掻き落とされた液体現像剤が、収容部の長手方向の中央側よりも両端側に多く落下して両端側の水位が高くなり、両端側と中央側とで液体現像剤の水位の差が生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
また、かかる液体現像装置において、表面に凹部を備え、前記搬送ローラによって搬送された液体現像剤を当該凹部で保持し、当該凹部に保持された液体現像剤を前記現像剤担持ローラに供給する、供給ローラを有することとしてもよい。
液体現像装置が上記の構成の供給ローラをさらに有する場合でも、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができる。
また、かかる液体現像装置において、前記液体現像剤は、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤であることとしてもよい。
液体現像剤が不揮発性液体現像剤である場合には、液体現像剤の流動性が乏しいので、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りがより生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、収容部に収容されている液体現像剤の水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
さらに、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置において、
前記搬送ローラは、回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の両端側から中央側に向けて液体現像剤を搬送し、
前記搬送ローラは、一つであり、
前記搬送ローラは、搬送スクリューであり、
前記搬送スクリューには、前記軸方向の一端側から前記中央側に亘って螺旋状の第一羽根部が設けられており、かつ、前記軸方向の他端側から前記中央側に亘って螺旋状の第二羽根部が設けられており、前記第一羽根部の巻き方向は、前記第二羽根部の巻き方向と異なり、
前記潜像の現像が実行された後に前記現像剤担持ローラに担持されている液体現像剤を掻き落とすためのクリーニング部材を有し、前記クリーニング部材によって掻き落とされた液体現像剤は、前記収容部に収容され、
表面に凹部を備え、前記搬送ローラによって搬送された液体現像剤を当該凹部で保持し、当該凹部に保持された液体現像剤を前記現像剤担持ローラに供給する、供給ローラを有し、
前記液体現像剤は、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤であることを特徴とする液体現像装置も実現可能である。
さらに、潜像を担持するための像担持体と、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、前記像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置と、を備えている画像形成装置において、
前記搬送ローラは、回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
さらに、コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、潜像を担持するための像担持体と、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、前記像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置と、を備えている画像形成装置、を有する画像形成システムにおいて、
前記搬送ローラは、回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする画像形成システムも実現可能である。
===画像形成装置の概要===
次に、図1を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、液体現像装置の一例である現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、プリンタ10の下部に配置されており、中間転写体70は、プリンタ10の上部に配置されている。
<<<画像形成装置の全体構成>>>
本実施の形態に係るプリンタ10は、図1に示すように、4つの現像部15Y、15M、15C、15K、中間転写体70、二次転写ユニット80を有し、さらに、不図示の定着ユニット、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100(図2)を有している。
現像部15Y、15M、15C、15Kは、それぞれ、液体現像剤の一例としての、イエロー(Y)現像剤、マゼンタ(M)現像剤、シアン(C)現像剤、ブラック(K)現像剤で潜像を現像する機能を有している。現像部15Y、15M、15C、15Kの構成は同様であるので、以下、現像部15Yについて説明する。
現像部15Yは、図1に示すように、感光体20Yの回転方向に沿って、帯電ユニット30Y、露光ユニット40Y、現像ユニット50Y、一次転写ユニット60Y、除電ユニット73Y、感光体クリーニングユニット75Yを有している。
感光体20Yは、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30Yは、感光体20Yを帯電するための装置であり、露光ユニット40Yは、レーザを照射することによって帯電された感光体20Y上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40Yは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20Y上に照射する。
現像ユニット50Yは、感光体20Y上に形成された潜像を、イエロー(Y)現像剤を用いて現像するための装置である。現像ユニット50Yの詳細については後述する。
一次転写ユニット60Yは、感光体20Yに形成されたイエロー現像剤像を中間転写体70に転写するための装置である。一次転写ユニット60Y、60M、60C、60Kにより、4色の現像剤が順次重ねて転写された場合には、中間転写体70にフルカラー現像剤像が形成される。
中間転写体70は、複数の支持ローラに張架されたエンドレスのベルトであり、感光体20Y、20M、20C、20Kと当接しながら、図1の矢印の示す方向に回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色現像剤像やフルカラー現像剤像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
不図示の定着ユニットは、媒体上に転写された単色現像剤像やフルカラー現像剤像を紙等の媒体に融着させて永久像とするための装置である。
除電ユニット73Yは、一次転写ユニット60Yによって中間転写体70上に現像剤像が転写された後に、感光体20Y上の残留電荷を除去する装置である。
感光体クリーニングユニット75Yは、感光体20Yの表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード76Yを有し、一次転写ユニット60Yによって中間転写体70上に現像剤像が転写された後に、感光体20Y上に残存する現像剤を感光体クリーニングブレード76Yにより掻き落として除去するための装置である。
制御ユニット100は、図2に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
<<<画像形成装置の動作>>>
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20Y、20M、20C、20K、現像ユニット50Y、50M、50C、50Kに備えられた後述する現像ローラ、及び、中間転写体70等が回転する。感光体20Y、20M、20C、20Kは、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30Y、30M、30C、30Kにより順次帯電される。
感光体20Y、20M、20C、20Kの帯電された領域は、感光体20Y、20M、20C、20Kの回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40Y、40M、40C、40Kによって、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。
感光体20Y、20M、20C、20K上に形成された潜像は、感光体20Y、20M、20C、20Kの回転に伴って現像位置に至り、現像ユニット50Y、50M、50C、50Kによって現像される。これにより、感光体20Y、20M、20C、20K上に現像剤像が形成される。
感光体20Y、20M、20C、20K上に形成された現像剤像は、感光体20Y、20M、20C、20Kの回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60Y、60M、60C、60Kによって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60Y、60M、60C、60Kには、現像剤の帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。この結果、各々の感光体20Y、20M、20C、20K上に形成された4色の現像剤像は、中間転写体70に重なり合って転写され、中間転写体70上にはフルカラー現像剤像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラー現像剤像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、不図示の給紙トレイから、各種ローラを介して二次転写ユニット80へ搬送される(図1中の矢印は、媒体の搬送方向を表している)。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたフルカラー現像剤像は、定着ユニットによって加熱加圧されて媒体に融着される。
一方、感光体20Y、20M、20C、20Kは一次転写位置を経過した後に、除電ユニット73Y、73M、73C、73Kによって除電され、さらに、感光体クリーニングユニット75Y、75M、75C、75Kに支持された感光体クリーニングブレード76Y、76M、76C、76Kによって、その表面に付着している現像剤が掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされた現像剤は、感光体クリーニングユニット75Y、75M、75C、75Kが備える残存現像剤回収部に回収される。
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図2を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。
ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30Y、30M、30C、30K、露光ユニット40Y、40M、40C、40K、現像ユニット50Y、50M、50C、50K、一次転写ユニット60Y、60M、60C、60K、除電ユニット73Y、73M、73C、73K、感光体クリーニングユニット75Y、75M、75C、75K、二次転写ユニット80、定着ユニット、表示ユニット)と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。
===現像ユニットの概要===
次に、図3を用いて、現像ユニットの概要について説明する。図3は、現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。図4は、現像剤供給ローラ550の表面を示した斜視概念図である。図5Aは、溝550aが台形の断面を有していることを示した断面図である。図5Bは、溝550aが逆三角形の断面を有していることを示した断面図である。図5Cは、溝550aが半円形の断面を有していることを示した断面図である。
なお、図3においては、図1のように、矢印にて上下方向、左右方向を示している。例えば、現像ローラ510は、現像剤汲み上げローラ540よりも上方にあり、量規制部材560は、現像剤供給ローラ550の左側にある。
プリンタ10には、現像ユニットとして、ブラック(K)現像剤を収容したブラック現像ユニット50K、マゼンタ(M)現像剤を収容したマゼンタ現像ユニット50M、シアン(C)現像剤を収容したシアン現像ユニット50C、及び、イエロー(Y)現像剤を収容したイエロー現像ユニット50Yが設けられているが、各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー現像ユニット50Yについて説明する。
<<<現像ユニットの構成>>>
イエロー現像ユニット50Yは、現像剤担持ローラの一例である現像ローラ510と、収容部の一例である現像剤収容部530と、搬送ローラの一例である現像剤汲み上げローラ540と、供給ローラの一例である現像剤供給ローラ550と、規制ブレード560と、クリーニング部材の一例である現像ローラクリーニングユニット570とを有している。
現像剤収容部530は、感光体20Yに形成された潜像を現像するための現像剤Dを収容する。この現像剤収容部530に収容されている現像剤Dは、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の不揮発性液体現像剤Dである。すなわち、本実施の形態に係る液体現像剤Dは、シリコーンオイル等の不揮発性かつ絶縁性キャリア液中に、平均粒径0.1〜5μm程度の樹脂、顔料等からなるトナー粒子を高濃度(5〜40wt%程度)に分散させた高粘度(100〜10000mPa・s程度)現像剤Dである。
現像剤汲み上げローラ540は、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dを汲み上げて現像剤供給ローラ550へ供給する。なお、現像剤汲み上げローラ540の詳細については後述する。
現像剤供給ローラ550は、現像剤収容部530から現像剤汲み上げローラ540により供給された現像剤Dを現像ローラ510へ供給する。この現像剤供給ローラ550は、鉄等金属性のローラの表面に凹部の一例である図4に示すような溝550aを均一かつ螺旋状に設け、ニッケルメッキを施したものであり、その直径は約25mmである。この螺旋状の溝550aは、現像剤供給ローラ550の表面に、所定間隔で複数個設けられている。上記の螺旋状の溝550aで、現像剤汲み上げローラ540によって供給された現像剤Dを保持している。
本実施の形態における現像剤供給ローラ550は、当該溝として、図5Aに示すような台形の断面を有する溝550aを備えているが、例えば、図5Bに示すような逆三角形の断面を有する溝を備えてもよいし、図5Cに示すような半円形の断面を有する溝を備えてもよい。なお、本実施の形態における現像剤供給ローラ550の溝寸法は、図5Aに示すとおり、溝ピッチ約170μm、山幅約45μm、谷幅約30μm、溝深さ約50μmである。
さらに、現像剤供給ローラ550は、当該現像剤供給ローラ550上の現像剤Dを現像ローラ510に適切に転写するために、当該現像ローラ510に圧接している。また、現像剤供給ローラ550は、その中心軸を中心として回転可能であり、当該中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、現像剤供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図3において反時計方向)と逆の方向(図3において時計方向)に回転する。
規制ブレード560は、現像剤供給ローラ550の表面に当接して、現像剤供給ローラ550上の現像剤Dの量を規制する。すなわち、当該規制ブレード560は、現像剤供給ローラ550上の余剰現像剤Dを掻き取って、現像ローラ510に供給する現像剤供給ローラ550上の現像剤D、を計量する役割を果たす。この規制ブレード560は、現像剤供給ローラ550に当接するゴム部560aと、当該ゴム部560aを支持するゴム支持部560bと、を有している。ゴム部560aは、ウレタンゴムからなり、そのゴム硬度は、JIS−Aで約62度である。ゴム支持部560bは、鉄等の金属製の板である。
また、規制ブレード560は、そのエッジが現像剤供給ローラ550に接触しており、いわゆるエッジ規制を行う。また、図3に示されるように、規制ブレード560は、その先端が現像剤供給ローラ550の回転方向の下流側に向くように配置されており、いわゆるトレール規制を行う。本実施の形態において、そのトレール角度は約10度である。
現像ローラ510は、感光体20Yに担持された潜像を現像剤Dにより現像するために、軸方向の一端側から他端側にわたって現像剤Dを担持して感光体20Yと対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、鉄等金属製の内芯の外周部に、導電性を有する弾性体の層を備えたものであり、その直径は約20mmである。また、弾性体の層は、二層構造になっており、その内層として、ゴム硬度がJIS−A約30度で、厚み約5mmのウレタンゴムが、その表層(外層)として、ゴム硬度がJIS−A約85度で、厚み約30μmのウレタンゴムが備えられている。そして、現像ローラ510は、弾性変形された状態で、現像剤供給ローラ550及び感光体20Yのそれぞれに圧接している。
また、現像ローラ510は、その中心軸を中心として回転可能であり、当該中心軸は、感光体20Yの回転中心軸よりも下方にある。また、現像ローラ510は、感光体20Yの回転方向(図3において時計方向)と逆の方向(図3において反時計方向)に回転する。なお、感光体20Y上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20Yとの間に電界が形成される。
現像ローラクリーニングユニット570は、現像ローラ510の表面に当接されたゴム製の現像ローラクリーニングブレード571を有し、前記現像位置で現像が行われた後に、現像ローラ510上に残存する現像剤Dを現像ローラクリーニングブレード571により掻き落として除去するための装置である。
<<<現像剤汲み上げローラの概要>>>
続いて、現像剤汲み上げローラ540について、図を参照して説明する。図6は、現像剤汲み上げローラ540の形状を示した図である。図7は、図3の現像ユニット50Yを上側から下側に向かって見たときの模式図である。図8は、図3の現像ユニット50Yを左側から右側へ向かって見たときの模式図である。図9は、現像剤収容部530に収容された現像剤Dを示す図である。
なお、図3において矢印で示す上下方向及び左右方向は、図7と図8で示す上下方向及び左右方向と対応している。また、図7及び図8で示す片側矢印は、現像剤汲み上げローラ540が回転する際の、現像剤Dの搬送方向を示している。また、図6〜図8において、E1は現像剤汲み上げローラ540の一端側を示し、E2は現像剤汲み上げローラ540の他端側を示し、Mは現像剤汲み上げローラ540の中央側を示している。
現像剤汲み上げローラ540は、回転自在なローラ軸541と螺旋状の羽根部542を有している。つまり、現像剤汲み上げローラ540は、現像剤Dを搬送する搬送スクリューである。
羽根部542は、現像剤汲み上げローラ540の軸方向の一端側E1から中央側Mにわたって設けられた螺旋状の第一羽根部542aと、当該軸方向の他端側E2から中央側Mにわたって設けられた螺旋状の第二羽根部542bと、によって構成されている。そして、この第一羽根部542aの巻き方向と、第二羽根部542bの巻き方向と、は異なっている。すなわち、図6に示すように、第一羽根部542aは左巻きであり、第二羽根部542b右巻きである。
この現像剤汲み上げローラ540は、図3に示すように、その下部が現像剤収容部530に収容された現像剤Dに浸されており、また、現像剤供給ローラ550から、約1mmの幅を持って離間している。また、一つだけ設けられている現像剤汲み上げローラ540は、現像剤供給ローラ550の左下に位置している。さらに、現像剤汲み上げローラ540の上端は、図3に示すように、現像剤供給ローラ550の下端よりも上方に位置している。
さらに、現像剤汲み上げローラ540は、その中心軸を中心として回転可能であり、当該中心軸は、現像剤供給ローラ550の回転中心軸よりも下方にある。また、現像剤汲み上げローラ540は、現像剤供給ローラ550の回転方向(図3において時計方向)と同じ方向(図3において時計方向)に回転する。
前述したように、第一羽根部542aの巻き方向(左巻き)と第二羽根部542bの巻き方向(右巻き)とが異なるので、現像剤汲み上げローラ540が図7及び図8に示す方向(図3の時計方向と同じ方向)に回転すると、図7及び図8に示すように、軸方向の両端側(E1とE2)から中央側Mへ向けて現像剤Dを搬送する。
さらに、現像剤汲み上げローラ540は、現像剤Dを軸方向の中央側Mへ搬送しながら、現像剤供給ローラ550へ現像剤Dを供給する。また、現像剤汲み上げローラ540は、現像剤Dを搬送しながら、現像剤収容部530内の現像剤Dを撹拌する。現像剤Dを撹拌することにより、現像剤D中のトナー粒子を均一に分散させる。
<<<現像ユニットの動作>>>
次に、前述したような構成の現像ユニット50Yの動作について説明する。なお、他の現像ユニット50M、50C、50Kも現像ユニット50Yと同様な動作を行う。
イエロー現像ユニット50Yにおいて、現像剤汲み上げローラ540が、その中心軸回りに回転することによって、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dは、軸方向の両端側から中央側に向かって搬送され、かつ、現像剤供給ローラ550へ供給される。
現像剤供給ローラ550に供給された現像剤Dは、現像剤供給ローラ550の回転によって、規制ブレード560の当接位置に至る。そして、当該当接位置を通過する際に、現像剤Dの余剰分が規制ブレード560によって掻き取られ、現像ローラ510に供給する現像剤Dの現像剤量が計量される。すなわち、現像剤供給ローラ550には、前述したとおり、溝550aが設けられているから、現像剤供給ローラ550に当接する規制ブレード560は、現像剤供給ローラ550上の現像剤Dを溝550a内の現像剤Dを残して掻き取ることとなる。また、現像ローラ510に供給される現像剤Dが適正な量になるように溝550aの寸法が決められているので、規制ブレード560が現像剤供給ローラ550上の現像剤Dを掻き取った際には、溝550aによって適正な量に計量された現像剤Dが溝550a内に残存することとなる。
現像剤供給ローラ550の溝550a内に残存した現像剤Dは、現像剤供給ローラ550のさらなる回転によって、現像ローラ510との圧接位置に至り、当該圧接位置で、現像剤供給ローラ550から現像ローラ510へ転写される。そして、溝550a内の現像剤Dは、当該転写の際に、現像剤供給ローラ550と現像ローラ510が圧接することにより生ずる圧力の作用より引き延ばされ、現像ローラ510上には均一な現像剤Dの薄膜が形成されることとなる。
このようにして現像ローラ510上に形成された現像剤Dの薄膜は、現像ローラ510の回転によって、感光体20Yに対向する現像位置(すなわち、感光体20Yとの圧接位置)に至り、該現像位置にて所定の大きさの電界下で感光体20Y上に形成された潜像の現像に供される。現像位置を通過した現像ローラ510上の現像剤Dは、現像ローラ510のさらなる回転によって、現像ローラクリーニングブレード571の当接位置に至る。そして、当該当接位置を通過する際に、現像ローラクリーニングブレード571によって、現像ローラ510の表面に付着している現像剤Dが掻き落とされ、掻き落とされた現像剤Dは、現像剤収容部530に収容される。
===現像剤汲み上げローラによる液体現像剤の水位の偏り解消効果===
上述したように、本実施の形態に係るプリンタ10において、現像剤汲み上げローラ540は、回転することにより、現像剤汲み上げローラ540の軸方向の中央側(図7及び図8のM)に向けて現像剤Dを搬送する。これにより、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることを解消することができる。以下において、詳細に説明する。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることがある。
例えば、感光体20Y、20M、20C、20Kに担持され、現像に供される潜像は、感光体20Y、20M、20C、20Kの軸方向の両端側にある場合よりも中央側にある場合の方が多い。この原因の一つとして、潜像のための画像データにおいて、中央側には文字や図等の画像データがあり、両端側には文字や図等が無い場合が多いことが考えられる。
感光体20Y、20M、20C、20Kの軸方向の中央側にのみ潜像がある場合、現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、現像ローラ510の軸方向の中央側(図9の斜線の領域)に担持されている現像剤Dを用いて、当該潜像の現像を実行する。一方、現像に供されなかった、現像ローラ510の軸方向の両端側に担持されている現像剤Dは、現像ローラクリーニングブレード571によって掻き落とされる。そして、現像ローラクリーニングブレード571によって掻き落とされた現像剤Dは、現像剤収容部530の長手方向の両端側に収容される。なお、図9は現像ローラ510を示した図である。
上記のように感光体20Y、20M、20C、20Kの軸方向の中央側の潜像を連続して現像すると、前記軸方向と対応する現像剤収容部530の長手方向の中央側にある現像剤Dのみが現像の実行に使われることになるから、図10に示すように、現像剤収容部530の長手方向の中央側の液体現像剤の水位が低くなり、両端側の液体現像剤の水位が高くなる。そのため、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることになる。なお、図10は現像剤収容部530に収容された現像剤Dを示す図である。
そこで、図7及び図8に示すように、現像剤汲み上げローラ540が、回転することにより、現像剤汲み上げローラ540の軸方向の中央側に向けて現像剤Dを搬送することとする。これにより、前述したように感光体20Y、20M、20C、20Kの軸方向の中央側に潜像が多い場合でも、現像剤収容部に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることを解消することが可能となる。
以上から、前述した問題、すなわち、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じるという問題、を解消することができる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明は、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤(例えば、現像剤D)を担持可能な現像剤担持ローラ(例えば、現像ローラ510)と、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラ(例えば、現像剤汲み上げローラ540)と、液体現像剤を収容するための収容部(例えば、現像剤収容部530)と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、像担持体(例えば、感光体20Y、20M、20C、20K)に担持された潜像を現像する液体現像装置(例えば、現像ユニット50Y、50M、50C、50K)に関するものである。
なお、上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタにも適用可能である。また、フルカラーレーザプリンタだけではなく、モノクロレーザビームプリンタにも適用可能である。また、プリンタだけでなく、複写機、ファクシミリなどの各種画像形成装置にも適用可能である。
なお、上記実施の形態においては、感光体は、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けた構成として説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
なお、上記実施の形態においては、規制ブレード560は、その先端が現像剤供給ローラ550の回転方向の下流側に向くように配置されており、いわゆるトレール規制を行うこととしたが、これに限定されるものではない。
例えば、規制ブレード560の先端が現像剤供給ローラ550の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンター規制を行うこととしてもよい。
また、上記実施の形態においては、現像剤供給ローラ550に設けられた凹部として、溝550aを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図11Aや図11Bに示すような形状の窪みが現像剤供給ローラ550に多数設けられていることとしてもよい。なお、図11A及び図11Bは、現像剤供給ローラ550上に設けられる窪みの形状を示したものである。
また、上記実施の形態においては、現像ローラ510の回転方向は、現像剤供給ローラ550の回転方向とは、逆方向であることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像ローラ510の回転方向は、現像剤供給ローラ550の回転方向とは、同方向であることとしてもよい。
さらに、上記の実施形態において、現像剤汲み上げローラ540は、回転することにより、軸方向の両端側(図7及び図8のE1とE2)から中央側(図7及び図8のM)に向けて現像剤Dを搬送することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像剤汲み上げローラ540は、回転することにより、軸方向の一端側(図7及び図8のE1)と他端側(図7及び図8のE2)とのいずれか一方から中央側(図7及び図8のM)に向けて現像剤Dを搬送することとしてもよい。
ただし、現像剤汲み上げローラ540が、回転することにより、軸方向の両端側(E1とE2)から中央側(M)に向けて現像剤Dを搬送することとすると、現像剤汲み上げローラ540が現像剤Dを両端側(E1とE2)から中央側(M)に向けて搬送するから、現像ローラ510の軸方向の両端側よりも中央側に担持されている現像剤Dが頻繁に現像に使用される場合であっても、現像剤収容部530の長手方向の両端側と中央側における現像剤Dの水位の差を最小限に抑えることができる。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、現像剤汲み上げローラ540は、一つであることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、2本の現像剤汲み上げローラ540を用いて現像剤収容部530内の現像剤Dを循環させることとしてもよい。
しかし、装置の小型化を実現する等の理由から、現像剤汲み上げローラ540を一つにする場合には、現像剤収容部530内の現像剤Dを循環させることが困難であるために、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、現像剤汲み上げローラ540は、搬送スクリューであることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像剤汲み上げローラ540は、ローラ軸541の周りにパドルを有する搬送パドルであることとしてもよい。
ただし、現像剤汲み上げローラ540が、搬送スクリューであることとすると、現像剤Dを軸方向に搬送し易くすることができる。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、現像剤汲み上げローラ540には、軸方向の一端側(図7及び図8のE1)から中央側(図7及び図8のM)に亘って螺旋状の第一羽根部541aが設けられており、かつ、軸方向の他端側(図7及び図8のE2)から中央側(図7及び図8のM)に亘って螺旋状の第二羽根部541bが設けられており、第一羽根部541aの巻き方向は、第二羽根部541bの巻き方向と異なることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像剤汲み上げローラ540は、一つの羽根部のみを有することとしてもよい。
ただし、現像剤汲み上げローラ540には、軸方向の一端側(図7及び図8のE1)から中央側(図7及び図8のM)に亘って螺旋状の第一羽根部541aが設けられており、かつ、軸方向の他端側(図7及び図8のE2)から中央側(図7及び図8のM)に亘って螺旋状の第二羽根部541bが設けられており、第一羽根部541aの巻き方向(左巻き、図6参照)は、第二羽根部541bの巻き方向(右巻き、図6参照)と異なることとすると、現像剤汲み上げローラ540の回転により、現像剤収容部530内に収容されている現像剤Dを中央側(図7及び図8のM)に向けて搬送することができる。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、前記潜像の現像が実行された後に現像ローラ510に担持されている現像剤Dを掻き落とすための現像ローラクリーニングユニット570を有し、現像ローラクリーニングユニット570によって掻き落とされた現像剤Dは、現像剤収容部530に収容されることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像ローラクリーニングユニット570を有しないこととしてもよい。
ただし、前記潜像の現像が実行された後に現像ローラ510に担持されている現像剤Dを掻き落とすための現像ローラクリーニングユニット570を有し、現像ローラクリーニングユニット570によって掻き落とされた現像剤Dが、現像剤収容部530に収容されることとすると、感光体20Y、20M、20C、20Kに担持された潜像が中央側に多い場合には、現像ローラクリーニングユニット570によって掻き落とされた現像剤Dが、現像剤収容部530の長手方向の中央側よりも両端側に多く落下して両端側の水位が高くなり、現像剤収容部530の長手方向の両端側と中央側とで現像剤Dの水位の差が生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、表面に溝550aを備え、現像剤汲み上げローラ540によって搬送された現像剤Dを溝550aで保持し、当該溝550aに保持された現像剤Dを現像ローラ510に供給する、現像剤供給ローラ550を有することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像剤供給ローラ550を有しないこととしてもよい。
さらに、上記の実施形態において、現像剤Dは、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤であることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、現像剤Dは、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤であることとしてもよい。
現像剤Dが不揮発性液体現像剤である場合には、現像剤Dの流動性が乏しいので、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じやすくなる。そのため、本発明の効果、すなわち、現像剤収容部530に収容されている現像剤Dの水位に偏りが生じることを解消することができるという効果、がより有効に奏される。
したがって、上記実施形態の方がより望ましい。
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図12は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。
コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図13は、図12に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ706から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
本実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。 図1の画像形成装置の制御ユニットを示すブロック図である。 現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。 現像剤供給ローラ550の表面を示した斜視図である。 図5Aは、溝550aが台形の断面を有していることを示した断面図である。図5Bは、溝550aが逆三角形の断面を有していることを示した断面図である。図5Cは、溝550aが半円形の断面を有していることを示した断面図である。 現像剤汲み上げローラ540の形状を示した図である。 図3の現像ユニット50Yを上側から下側に向かって見たときの、模式図である。 図3の現像ユニット50Yを左側から右側へ向かって見たときの、模式図である。 現像ローラ510を示した図である。 現像剤収容部530に収容された現像剤Dを示す図である。 図11Aは、現像剤供給ローラ550の表面に設けられた凹部の一例を示した図である。図11Bは、現像剤供給ローラ550の表面に設けられた凹部の一例を示した図である。 画像形成システムの外観構成を示した説明図である。 図12に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 レーザビームプリンタ
15Y、15M、15C、15K 現像部
20Y、20M、20C、20K 感光体
30Y、30M、30C、30K 帯電ユニット
40Y、40M、40C、40K 露光ユニット
50Y、50M、50C、50K 現像ユニット
60Y、60M、60C、60K 一次転写ユニット
70 中間転写体
73Y、73M、73C、73K 除電ユニット
75Y、75M、75C、75K 感光体クリーニングユニット
76Y、76M、76C、76K 感光体クリーニングブレード
80 二次転写ユニット 100 制御ユニット
101 メインコントローラ 102 ユニットコントローラ
112 インターフェイス 113 画像メモリ
120 CPU 510 現像ローラ
530 現像剤収容部 540 現像剤汲み上げローラ
541 ローラ軸 542 羽根部
542a 第一羽根部 542b 第二羽根部
550 現像剤供給ローラ 550a 溝
560 規制ブレード 560a ゴム部
560b ゴム支持部 570 現像ローラクリーニングユニット
571 現像ローラクリーニングブレード 700 画像形成システム
702 コンピュータ 704 表示装置
706 プリンタ 708 入力装置
708A キーボード 708B マウス
710 読取装置
710A フレキシブルディスクドライブ装置
710B CD−ROMドライブ装置
802 内部メモリ
804 ハードディスクドライブユニット
D 現像剤

Claims (9)

  1. 軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、
    前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、
    液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、
    前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置において、
    前記搬送ローラは、
    その上部が露出した状態で前記収容部に収容された液体現像剤に浸っており、かつ、
    回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の両端側から該軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする液体現像装置。
  2. 請求項1に記載の液体現像装置において、
    前記搬送ローラは、一つであることを特徴とする液体現像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体現像装置において、
    前記搬送ローラは、搬送スクリューであることを特徴とする液体現像装置。
  4. 請求項3に記載の液体現像装置において、
    前記搬送スクリューには、前記軸方向の一端側から前記中央側に亘って螺旋状の第一羽根部が設けられており、かつ、前記軸方向の他端側から前記中央側に亘って螺旋状の第二羽根部が設けられており、
    前記第一羽根部の巻き方向は、前記第二羽根部の巻き方向と異なることを特徴とする液体現像装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液体現像装置において、
    前記潜像の現像が実行された後に前記現像剤担持ローラに担持されている液体現像剤を掻き落とすためのクリーニング部材を有し、
    前記クリーニング部材によって掻き落とされた液体現像剤は、前記収容部に収容されることを特徴とする液体現像装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体現像装置において、
    表面に凹部を備え、前記搬送ローラによって搬送された液体現像剤を当該凹部で保持し、当該凹部に保持された液体現像剤を前記現像剤担持ローラに供給する、供給ローラを有することを特徴とする液体現像装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体現像装置において、
    前記液体現像剤は、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤であることを特徴とする液体現像装置。
  8. 潜像を担持するための像担持体と、
    軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、前記像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置と、
    を備えている画像形成装置において、
    前記搬送ローラは、
    その上部が露出した状態で前記収容部に収容された液体現像剤に浸っており、かつ、
    回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の両端側から該軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  9. コンピュータ、及び、
    このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、潜像を担持するための像担持体と、軸方向の一端側から他端側にわたって液体現像剤を担持可能な現像剤担持ローラと、前記現像剤担持ローラに担持される液体現像剤を搬送するための搬送ローラと、液体現像剤を収容するための収容部と、を有し、前記現像剤担持ローラに担持された液体現像剤によって、前記像担持体に担持された潜像を現像する液体現像装置と、を備えている画像形成装置、
    を有する画像形成システムにおいて、
    前記搬送ローラは、
    その上部が露出した状態で前記収容部に収容された液体現像剤に浸っており、かつ、
    回転することにより、当該搬送ローラの軸方向の両端側から該軸方向の中央側に向けて液体現像剤を搬送することを特徴とする画像形成システム。
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