JP4431470B2 - 電気泳動装置、サンプルトレイ、及び、電気泳動方法 - Google Patents

電気泳動装置、サンプルトレイ、及び、電気泳動方法 Download PDF

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本発明は、電気泳動により、試料を分離分析する技術に関する。
キャピラリー電気泳動装置では、キャピラリーの先端位置に、サンプルプレート及び試薬類を自動的に供給するオートサンプラが備えられている。通常、サンプルプレートには、サンプルアダプターが取り付けられる。オートサンプラは、サンプルアダプターが取り付けられたサンプルプレートを搬送する。ここでは、サンプルプレートをサンプルアダプターに取り付けた形態をサンプルトレイと呼ぶことにする。
特許文献1の例では、サンプルプレートを保持するアダプター、試料の蒸発を防ぐためにサンプルプレートを覆うセプタ、及び、サンプルプレートとセプタをアダプターに固定するセプタホルダーを用いる。
サンプルプレートには多数のサンプル穴が形成されている。市販されているサンプルプレートには、96穴サーマルタイタープレート(以下96穴プレートという。)、384穴サーマルタイタープレート(以下384穴プレートという。)、1536穴サーマルタイタープレート(以下1536穴プレートという。)等がある。96穴プレートでは、約12×8cmのプレート上に9mm間隔で96個のサンプル穴が設けられている。384穴プレートでは、約12×8cmのプレート上に4.5mm間隔で384個のサンプル穴が設けられている。1536穴プレートでは、約12×8cmのプレート上に、2.25mm間隔で1536個のサンプル穴が設けられている。
特開2001-324474号公報
サンプルプレートのサンプル穴の数が多くなり、穴間のピッチが小さくなるにつれ、サンプルプレートのサンプル穴にキャピラリーを挿入するときの位置合わせが困難となる。キャピラリーとサンプル穴の位置関係が適切でないと、サンプル穴内に保持されている微量試料をキャピラリー内に十分導入できず、試料の分析精度に影響を及ぼす虞れがある。
本発明の目的は、キャピラリーをサンプル穴に挿入するときの位置合わせを容易、かつ高精度とすることに関する。
本発明は、位置決め機構を有するサンプルトレイに関する。この位置決め機構が、分析装置に設けられた位置決め機構に係合することにより、サンプル穴とキャピラリーの間の位置合わせがなされる。
好適には、バネ機構や弾性体シートを介してサンプルトレイをサンプルトレイ搬送機構に移動可能に保持し、又は、サンプルトレイを微小移動可能にサンプルトレイ搬送機構に載置して、サンプルトレイ搬送機構の最小動作量以下の位置合わせを行なう。
本発明により、キャピラリーをサンプル穴に挿入するときの位置合わせが高精度となる。
図1は電気泳動装置の概略を示す。本例の電気泳動装置は、ポンプユニット11、レーザ照射・検出ユニット12、オーブンユニット13、オートサンプラユニット14、及び、キャピラリーアレイ15を有し、試料を電気泳動により分離・分析する。キャピラリーアレイ15は多数のキャピラリーを含み、ポンプユニット11側のキャピラリーヘッド107とその反対側に設けられた電極123とを有する。ポンプユニット11は、キャピラリー充填用シリンジ101、チェックバルブ102、ポリマーブロック103、ポリマーボトル104、バルブ105、及び、バッファジャー106を有し、試料を分離する媒体であるポリマーをキャピラリーに充填する。
キャピラリーヘッド107は、ポリマーブロック103を介して、キャピラリー充填用シリンジ101に接続され、チェックバルブ102を介してポリマーボトル104に接続され、更に、バルブ105を介してバッファジャー106に接続されている。バルブ105を閉じ、充填用シリンジ101のプランジャを引き出し、充填用シリンジ101内を負圧にすると、ポリマーボトル104に収容されているポリマーは、充填用シリンジ101内に導入される。次に、充填用シリンジ101のプランジャを押し込むと、充填用シリンジ101内のポリマーは、キャピラリーヘッド107を経由してキャピラリーアレイ50に充填される。チェックバルブ102によって、充填用シリンジ101内のポリマーがポリマーボトル104に戻ることが阻止される。
オーブンユニット13は、キャピラリーアレイ15を格納する恒温槽109を有し、キャピラリーアレイ15の温度を一定に保持する。
オートサンプラユニット14は、天板110とその下に設けられたオートサンプラ122を有する。オートサンプラ122は、サンプルや試薬類をキャピラリーアレイ15の電極123の位置に自動的に搬送する。オートサンプラ122の詳細は、後に、図4を参照して説明する。
天板110には、バッファトレイ117を保管するバッファステーション111、洗浄水トレイ118を保管する洗浄水ステーション112、及び、廃液トレイ119を保管する廃液ステーション113が設けられている。天板110には、更に、測定前のサンプルトレイ120を積み重ねて保管するスタッカ114、測定中のサンプルトレイ121を一時的に保管するサンプルパーキング115、及び、測定後のサンプルトレイを保管するレシーバ116が設けられている。
電気泳動を行うときには、バルブ105を開き、バッファジャー106の電極とキャピラリー先端の電極123の間に高圧電源124からの電圧を印加する。サンプル内の試料は、キャピラリーの中を、電極123からキャピラリーヘッド107方向に移動し、レーザ照射・検出ユニット12によって検出される。
図2を参照して、キャピラリーアレイ15及びレーザ照射・検出ユニット12の構成及び機能を説明する。図2Aに示すように、キャピラリーアレイ15は、多数のキャピラリー201を含む。キャピラリーアレイ15は、キャピラリー201を束ねて形成されたキャピラリーヘッド202、セパレータ203、キャピラリーを等間隔に保持するロードヘッダー204、及び、電極123を有する。レーザ照射・検出ユニット12は、レーザ光源とCCDカメラを有する。キャピラリー201は、レーザ照射・検出ユニット12が設けられた領域にて、表面の被覆が剥がされた検出部を有する。レーザ光源からのレーザ光は、検出部においてキャピラリー内の試料を照射する。試料の蛍光物質からの蛍光をCCDカメラで検出する。
図2Bに示すように、電極123は、キャピラリー201を覆うようにパイプ状に形成されている。キャピラリー201の先端は電極123の先端より露出している。
図3を参照して電気泳動装置の回路構成、特に、オートサンプラ122の回路構成の例を説明する。電気泳動装置は、ポンプユニット11、レーザ照射・検出ユニット12、オーブンユニット13、オートサンプラ122、CPU301、ROM302、及び、RAM303を有する。電気泳動装置は、通信回線305を介して端末装置306に接続されている。端末装置306は、モニタ307及び入力装置308を有する。
オートサンプラ122は、CPU41、ROM42、RAM43、Xモータ411、Xリニアガイド401、X原点センサ421、Yモータ412、Yリニアガイド402、Y原点センサ422、Zモータ413、Zリニアガイド403、Z原点センサ423、グリッパモータ414、及び、グリッパ404を有する。Xモータ411、Yモータ412、及び、Zモータ413はステッピングモータである。X原点センサ421、Y原点センサ422、及び、Z原点センサ423は、X方向の原点、Y方向の原点、及び、Z方向の原点を検出する。
図4に示すように、オートサンプラ122は、サンプルトレイ又はバッファトレイを保持するトレイ搭載部405を有する。グリッパ404は、トレイ搭載部405上のトレイを固定する。CPU41は、Xモータ411、Yモータ412、及び、Zモータ413に駆動命令を送信する。それにより、Xリニアガイド401、Yリニアガイド402、及び、Zリニアガイド403が作動する。トレイ搭載部405は、Xリニアガイド401によってX方向に移動し、Yリニアガイド402によってY方向に移動し、Zリニアガイド403によってZ方向に移動する。
図5及び図6を参照して本発明によるサンプルトレイの第1の例を説明する。図5Aは本例のサンプルトレイの斜視図であり、図5Bはその平面図である。本例のサンプルトレイは、クリップ501、サンプルアダプター502、及び、サンプルプレート503を有する。クリップ501は、サンプルプレート503をサンプルアダプター502に固定する機能を有する。クリップ501によって、サンプルプレート503をサンプルアダプター502に固定することにより、サンプルトレイが組み立てられる。
図6Aはサンプルトレイの断面構成を示し、図6Bはクリップ501、サンプルアダプター502、及び、サンプルプレート503の断面構成を示す。クリップ501は、額縁状の枠部材5011、枠部材の両側に設けられた外側の爪5012及び内側の爪5013を有する。図5に示すように、枠部材5011には位置決め穴5014が設けられている。位置決め穴5014は、ロードヘッダーに設けられた位置決めピンを挿入するために設けたものであるが、その機能の詳細は後に説明する。
サンプルプレート503は、プレート部5031、プレート部5031の周囲に形成されたスカート部5032、及び、多数のサンプル穴5033を有する。サンプルプレート503は、市販のサンプルプレートであってよい。市販のサンプルプレートには、96穴、384穴、1536穴等が入手可能である。
サンプルアダプター502は、上側の基板5021、下側のベース板5022、及び、基板とベース板の間に装着されたばね5023を有する。基板5021は図示のように平板とその周囲に設けられた支持部材5025を有する。ベース板5022は平板とその周囲に設けられた枠部材を有する。ベース板5022の枠部材には、クリップの外側の爪5012を受け入れるための溝5024が設けられている。ばね5023は、プラスチック又は絶縁性の材料によって形成される。
次に、サンプルトレイを組み立てる方法を説明する。先ず、クリップ501を、サンプルプレート503の上に配置し、クリップ501を、上から押し付ける。それにより、クリップの内側の爪5013がサンプルプレート503のスカート部5032の下端に係合する。それにより、クリップ501とサンプルプレート503からなる組立体が形成される。この組立体では、サンプルプレート503はクリップの内側の爪5013によって支持されている。
次に、この組立体を、サンプルアダプター502の基板5021上に配置する。クリップ501の上から下方に力を加えると、組立体は下方に移動する。先ず、サンプルアダプター502の支持部材5025がサンプルプレート503のプレート部5031の下面に当接する。クリップ501の上から更に押圧を加えると、ばね5023が変形し、組立体は基板5021と共に更に下方に移動する。それにより、クリップの外側の爪5012がベース板5022の溝5024に係合する。
クリップ501上の押圧を開放すると、ばね5023の弾性力によって、組立体は基板5021と共に上方に移動し、所定の位置にて静止する。このとき、クリップ501とサンプルプレート503からなる組立体は、ばね5023の弾性力によって支持されている。図6Aに示すように、溝5024の寸法は爪5012の先端の寸法より十分大きく、両者間には、隙間又は遊び5024Aが形成されている。組立体は、ばね5023が変形したとき、この隙間又は遊びの範囲にて、上下方向に及び横方向に移動可能である。尚、この隙間又は遊びの範囲は、サンプルプレート503の複数のサンプル穴5033の間隔以下であると好ましく、また、オートサンプラの最小移動量であると好ましい。
図7は、本例によるキャピラリーアレイの先端部の例を示す。図7Aに示すように、キャピラリーアレイの先端には、ロードヘッダー602が設けられている。ロードヘッダー602にはパイプ状の電極603が装着され、電極603内にはキャピラリー601の先端が挿入されている。図2にて説明したように、キャピラリー601の先端は、電極603の下端より僅かに露出している。
本例によると、ロードヘッダー602には2本の位置決めピン604が装着されている。位置決めピン604の長さは、ロードヘッダー602より下方に延びるキャピラリー601の長さより大きい。
図7Bは位置決めピン604の先端の構造の例を示す。位置決めピン604は、本体6041とその下側のテーパ部6042とその下側の先端部6044とを有する。テーパ部6042は円錐面を有し、本体6041に接続された上端の径は先端部6044に接続された下端の径より大きい。テーパ部6042の上端の径は、本体6041の径より小さい。従って、本体6041とテーパ部6042の境界には段差6043が形成されている。
次に図8を参照して、サンプルトレイにキャピラリーアレイの先端を装着する方法を説明する。図8Aに示すように、オートサンプラ122のトレイ搭載部405に装着されたサンプルトレイ500が、ロードヘッダー602の下方に配置されている。図8Bに示すように、オートサンプラ122によって、トレイ搭載部405が上方に移動し、サンプルトレイ500が上方に移動する。先ず、位置決めピン604の先端部6044が、クリップ501の位置決め穴5014に挿入される。
図8Cに示すように、オートサンプラ122によって、トレイ搭載部405が上方に移動し、サンプルトレイが更に上方に移動する。それによって、位置決めピン604のテーパ部6042が、位置決め穴5014内に進入する。位置決めピン604の中心軸線が位置決め穴5014の中心軸線に整合していない場合、テーパ部6042と位置決め穴5014の係合によって、サンプルトレイは水平方向に移動する。
図8Dに示すように、オートサンプラ122によって、トレイ搭載部405が上方に移動し、サンプルトレイが更に上方に移動すると、位置決めピン604の段差6043がクリップ501の上面に当接する。サンプルトレイはそれ以上上方に移動することはない。しかしながら、ばね5023が撓み、サンプルアダプター502のベース板5022は上方に僅かに移動することができる。サンプルアダプター502のベース板5022が移動できる距離は、上述のように溝5024と爪5012の間の隙間又は遊びの範囲である。電極603の下方より露出したキャピラリーの先端は、サンプルプレート503のサンプル穴5033内に配置される。本例によると、モーターの最小動作量以下の位置修正を行うことができる。
図9を参照して、本例のサンプルトレイを使用して電気泳動装置によって試料の測定を行う方法を説明する。破線のステップS1、S2、S4、S6、S8、S10、S11、S13、S15はオートサンプラ122による動作を示す。先ずステップS1にて、サンプルトレイをスタッカ114よりサンプルパーキング115へ搬送する。ステップS2にて、廃液トレイ119を廃液ステーション113からキャピラリーアレイの電極123の下方の位置へ搬送する。ステップS3にて、キャピラリーに充填されているポリマーを詰め替える。ステップS4にて、廃液トレイ119を廃液ステーション113へ戻し、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS5にて、キャピラリーの先端を洗浄する。ステップS6にて、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112へ戻し、バッファトレイ117をバッファステーション111から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS7にて、予備泳動を行う。ステップS8にて、バッファトレイ117をバッファステーション111へ戻し、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS9にて、キャピラリーの先端を洗浄する。ステップS10にて、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112へ戻し、サンプルトレイをサンプルパーキング115から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS11にて、図8に示したように、オートサンプラ122によって、トレイ搭載部405を上方に移動させ、サンプルトレイを上方に移動させる。それによって、キャピラリー601の先端を、サンプルプレート503のサンプル穴5033内に配置させる。ステップS12にて、サンプルをキャピラリー内に注入する。ステップS13にて、サンプルトレイをサンプルパーキング115へ戻し、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS14にて、キャピラリーの先端を洗浄する。ステップS15にて、洗浄水トレイ118を洗浄水ステーション112へ戻し、バッファトレイ117をバッファステーション111から電極123の下方の位置へ移動する。ステップS16にて、電気泳動を開始する。
ここで、クリップ501に複数の位置決め穴5014を設けた理由を説明する。サンプルプレート503のサンプル穴5033の個数とキャピラリー601の個数が同一である場合には、1回の計測により、サンプル穴5033内の全てのサンプルを計測することができる。このような場合には、クリップ501の枠部材5011の2つの辺の部分に、それぞれ1個の位置決め穴5014を設ければよい。この場合、キャピラリーのピッチ、即ち、隣接するキャピラリーの間の寸法は、サンプル穴のピッチ、即ち、隣接するサンプル穴の間の距離に等しい。
しかしながら、サンプルプレート503のサンプル穴5033の個数がキャピラリー601の個数より多い場合には、サンプル穴5033内の全てのサンプルを計測するためには、複数回の測定が必要である。
図5の例を説明する。キャピラリーアレイに含まれるキャピラリー数が96本であり、サンプルプレート503のサンプル穴5033が384個である。この場合、4回の計測が必要である。クリップ501の枠部材5011の2つの辺の部分に、それぞれ4個の位置決め穴5014を設ける。位置決め穴5014のピッチはサンプル穴のピッチと同一である。また、キャピラリーのピッチは、サンプル穴のピッチの2倍である。位置決めピンを順次、位置決め穴5014に挿入するように配置することにより、全てのサンプルの計測がなされる。
図10を参照して本発明によるサンプルトレイの第2の例を説明する。図10Aはサンプルトレイの断面構成を示し、図10Bはクリップ501、サンプルアダプター502、及び、サンプルプレート503の断面構成を示す。本例のサンプルトレイは図5及び図6に示した第1の例と比較して、本例のサンプルトレイは、ばね5023の代わりに弾性体シート1001を使用している点が異なる。それ以外は第1の例と同様であってよい。
弾性体シート1001は、絶縁性の且つ弾性変形可能なシート状の物質であればよく、例えば、スポンジシート、空気層を有するシート、ゴムシート、発泡スチロールシート等であってよい。図8を参照して説明したように、サンプルトレイにキャピラリーアレイの先端を装着するとき、弾性体シート1001が弾性変形することにより、サンプルプレート503が移動し、位置合わせが行われる。
図11及び図12を参照して本発明によるサンプルトレイの第3の例を説明する。図11Aは本例のサンプルトレイの斜視図であり、図11Bはその平面図である。本例のサンプルトレイは、クリップ1101、サンプルアダプター1102、及び、サンプルプレート1103を有する。図12に示すように、本例のキャピラリーアレイに含まれるキャピラリー1202の数は8本であり、1列に配置されている。サンプルプレート1103のサンプル穴11033は384個である。この場合、384/8=48回の計測が必要である。クリップ1101の枠部材1101Aの2つの辺の部分に、それぞれ48個の位置決め穴1114を設ける。位置決め穴1114のピッチはサンプル穴1103aのピッチと同一である。また、キャピラリー1202のピッチは、サンプル穴1103aのピッチの2倍である。
図12Aに示すように、先ず、第1行の位置決め穴1114の左側の穴に、位置決めピン1201を挿入し、計測を行う。次に、第1行の位置決め穴1114の右側の穴に、位置決めピン1201を挿入し、計測を行う。このような操作を位置決め穴1114の全ての行にて、繰り返すことによって全てのサンプルの計測が可能となる。
尚、サンプルトレイの位置決め穴の個数は、1つのポジションに対して位置決めピンが一本の場合、サンプル穴の個数を上記キャピラリーの個数で割り算した数と等しくなる。また、1つのポジションにおいて位置決めピンを2本以上設けるときは、この数に位置決めピン本数を掛けたものとなる。
図13を参照して本発明によるサンプルトレイの第4の例を説明する。図13Aは本例のサンプルトレイの断面図であり、図13Bはサンプルプレートの断面図、図13Cはサンプルアダプターの断面図、図13Dは、サンプルトレイの平面図である。
本例のサンプルトレイは、サンプルアダプター1302、及び、サンプルプレート1303を有する。
サンプルアダプター1302は、上側の基板13021、下側のベース板13022、及び、基板とベース板の間に装着されたばね13023を有する。基板13021の両側には爪13024が設けられている。本例では、クリップの代わりに、爪13024によってサンプルプレート1303を保持する。
サンプルプレート1303は、プレート部13031、多数のサンプル穴13033、及び、位置決め穴13034を有する。
本例では、図5及び図6の第1の例と同様に、キャピラリー数が96本のキャピラリーアレイを使用する。サンプルプレート1303のサンプル穴13033は1536個である。この場合、1536/96=16回の計測が必要である。サンプルプレート1303の2つの辺の部分に、それぞれ16個の位置決め穴13034を設ける。位置決め穴13034のピッチはサンプル穴13033のピッチと同一である。また、キャピラリーのピッチは、サンプル穴13033のピッチの2倍である。
尚、図13では、位置決め穴13034はサンプルプレート1303の長手方向両端に設けてあるが、位置決め穴の場所はここである必要がなく、サンプルプレート1303上の任意の場所でよい。
以上、電気泳動装置に本発明を適用する場合の実施例について述べてきたが、この他にも、例えばサンプルプレートに試料を分注する自動分注装置、分析装置にも、本発明の位置微調整機構を適用することが可能である。また、圧力により、サンプルプレート内の試料をキャピラリー内に導入する装置についても、本発明の位置微調整機構を適用することが可能である。
以上、本発明の例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に理解されよう。
図1は電気泳動装置の全体の概略図である。 図2はキャピラリーアレイとレーザ照射・検出ユニットの外観図である。 図3は電気泳動装置の電気系統図である。 図4はオートサンプラの機構部の概略図である。 図5は本発明によるサンプルトレイの第1の例の概略図である。 図6は本発明によるサンプルトレイの第1の例の詳細図である。 図7は位置決めピンを取り付けたキャピラリーアレイのロードヘッダーの概略図である。 図8は位置決めピンとサンプルトレイで位置合わせを行う手順を示す図である。 図9は電気泳動装置による実験の手順を示す図である。 図10は本発明によるサンプルトレイの第2の例の詳細図である。 図11は本発明によるサンプルトレイの第3の例の詳細図である。 図12は本発明によるサンプルトレイの第3の例の動作を説明するための説明図である。 図13は本発明によるサンプルトレイの第4の例の詳細図である。
符号の説明
11…ポンプユニット、12…レーザ照射・検出ユニット、13…オーブンユニット、14…オートサンプラユニット、15…キャピラリーアレイ、41…CPU、42…ROM、43…RAM、
101…キャピラリー充填用シリンジ、102…チェックバルブ、103…ポリマーブロック、104…ポリマーボトル、105…バルブ、106…バッファジャー、107…キャピラリーヘッド、108…レーザ光源、109…恒温槽、110…天板、111…バッファステーション、112…洗浄水ステーション、113…廃液ステーション、114…スタッカ、115…サンプルパーキング、116…レシーバ、117…バッファトレイ、118…洗浄水トレイ、119…廃液トレイ、120、121…サンプルトレイ、122…オートサンプラ動作部、123…キャピラリー先端電極、124…高圧電源、201…キャピラリー、202…キャピラリーヘッド、203…セパレータ、204…ロードヘッダー、401…Xリニアガイド、402…Yリニアガイド、403…Zリニアガイド、404…グリッパ、405…トレイ搭載部、501…クリップ、503…サンプルプレート、502…サンプルアダプター、601…キャピラリー、602…ロードヘッダー、603…電極、604…位置決めピン、1001…弾性体シート、1101…クリップ、1103…サンプルプレート、1102…サンプルアダプター、1114…位置決め穴、1303…サンプルプレート、1302…サンプルアダプター、5014…位置決め穴、5012、5013…爪、5021…基板、5024…溝、5023…ばね、5022…ベース板、13034…位置決め穴、13024…爪

Claims (12)

  1. 複数のキャピラリーと、
    上記複数のキャピラリーを先端から所定の位置で束ねて保持するロードヘッダーと、
    上記ロードヘッダーに設けられた位置決めピンと、
    複数のサンプル穴を有するサンプルプレート、上記サンプルプレートを支えるサンプルプレートアダプター、およびサンプルプレートから所定の位置関係にある位置決めと、を含むサンプルトレイをキャピラリーの先端の位置に搬送できるオートサンプラと、
    を有し、上記位置決めピンが上記位置決めに係合することにより、キャピラリーとサンプル穴の間の位置合わせがなされ
    さらに、上記サンプルプレートは上記サンプルアダプター上に弾性体を介して保持されていることを特徴とする電気泳動装置。
  2. 請求項1記載の電気泳動装置において、サンプル穴の間隔以下の微小移動ができるように、サンプルプレートサンプルアダプターに保持することを特徴とする電気泳動装置。
  3. 請求項記載の電気泳動装置において、上記サンプルトレイの位置決め穴は上記サンプル穴のピッチと同一のピッチにて設けられていることを特徴とする電気泳動装置。
  4. 請求項記載の電気泳動装置において、上記位置決めピンは、円筒面を有する本体と該本体に接続され円錐面を有するテーパ部と該テーパ部に接続された先端部とを有し、上記本体と上記テーパ部の間の境界には段差が形成されていることを特徴とする電気泳動装置。
  5. 複数のサンプル穴を有するサンプルプレートと、サンプルアダプターと、を有しオートサンプラによって移動可能に保持されるサンプルトレイにおいて、電気泳動装置における複数のキャピラリーを先端から所定の位置で束ねて保持するロードヘッダーに設けられた位置決めピンに係合する位置決めが設けられ、該サンプルトレイが、オートサンプラによってキャピラリーの先端の位置に搬送されるとき、上記位置決めピンと上記位置決め穴が係合することによって、上記サンプル穴と上記キャピラリーの間の位置合わせがなされ
    さらに、上記サンプルプレートは上記サンプルアダプター上に弾性体を介して保持されていることを特徴とするサンプルトレイ。
  6. 請求項記載のサンプルトレイにおいて、上記位置決め穴の個数は、上記サンプル穴の個数を上記キャピラリーの個数で割り算した数に等しいことを特徴とするサンプルトレイ。
  7. 請求項記載のサンプルトレイにおいて、上記サンプルトレイの位置決め穴は上記サンプル穴のピッチと同一のピッチにて設けられていることを特徴とするサンプルトレイ。
  8. 請求項記載のサンプルトレイにおいて、上記位置決め穴は上記サンプルプレートの両側の外周部に設けられていることを特徴とするサンプルトレイ。
  9. 請求項5記載のサンプルトレイにおいて、サンプル穴の間隔以下の微小移動ができるように、サンプルプレートをサンプルアダプターに保持することを特徴とするサンプルトレイ。
  10. 複数のサンプル穴を有するサンプルプレートと、サンプルアダプターと、サンプルプレートから所定の位置関係にある位置決めと、を有し、上記サンプルプレートを上記サンプルアダプター上に弾性体を介して保持させたサンプルトレイを、電気泳動装置における複数のキャピラリーの先端に近づくように移動させ、
    複数のキャピラリーを先端から所定の位置で束ねて保持するロードヘッダーに設けられた位置決めピンを、上記サンプルトレイの位置決めに係合させることによって、サンプル穴とキャピラリーの間の位置合わせを行う電気泳動方法。
  11. 請求項10記載の電気泳動方法において、上記キャピラリーの位置決めピンに係合させる上記サンプルトレイの位置決め穴を順次ずらしながら上記位置合わせを繰り返すことを特徴とする電気泳動方法。
  12. 請求項10記載の電気泳動方法において、サンプル穴の間隔以下の微小移動ができるように、サンプルプレートをサンプルアダプターに保持させることを特徴とする電気泳動方法。
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